JP3352399B2 - トナー補給装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

トナー補給装置およびそれを備えた画像形成装置

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JP3352399B2
JP3352399B2 JP20981498A JP20981498A JP3352399B2 JP 3352399 B2 JP3352399 B2 JP 3352399B2 JP 20981498 A JP20981498 A JP 20981498A JP 20981498 A JP20981498 A JP 20981498A JP 3352399 B2 JP3352399 B2 JP 3352399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ装置およびプリンタなどの電子写真方式を利用した
トナー補給装置およびそれを備えた画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、感光体上に残留したトナーを回収
し、静電潜像の現像に再利用して、安定な画像を得るこ
とができるトナー補給装置およびそれを備えた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機、ファクシミリ装置お
よびプリンタなどの電子写真方式を利用した画像形成装
置にあっては、感光体上に形成した静電潜像に、現像手
段によってトナーを付着させることによって現像して可
視像化し、この可視像化によって形成されたトナー像を
転写紙などの被転写物に転写し、定着することによって
画像形成を行っている。このような画像形成プロセスに
おいて、感光体上の静電潜像に付着したトナーの大部分
は、通常転写紙などに転写されて消費されるが、一部は
転写されずに感光体上に残留し回収手段であるクリーニ
ング手段によって回収される。
【0003】この感光体上のトナーの残留は環境条件な
どの悪影響を受け易く、たとえば高温高湿環境下では、
転写効率が悪化してさらに多くのトナーが感光体上に残
留する。また、静電潜像が形成された領域以外の感光体
上に付着し、転写されずに感光体上に残留した微量のト
ナーも同様にクリーニング手段によって回収される。さ
らにこの他にもトナー濃度制御のようなプロセスコント
ロールのために、感光体上に形成した基準濃度パターン
の可視像も、同様に転写されずに感光体上に残留し、ク
リーニング手段によって回収される。
【0004】一方昨今の環境問題においては、当然なが
ら、OA機器においても、その資源の有効利用が重要視
されてきている。電子写真プロセスを用いた画像形成装
置でのトナーの使用について見てみると、従来の画像形
成装置では、使用されるトナーのうちの約20%前後の
トナーが、転写紙に転写されずにクリーニング手段によ
って回収されて、廃棄トナーとなり、産業廃棄物として
廃棄されてしまうのが常である。
【0005】そこで、トナーリサイクル機構を用いてク
リーニング手段で回収されたトナー(以下、回収トナー
という)を有効に再利用するために、クリーニング手段
内の回収トナーを現像手段側に搬送して補給し、リサイ
クルトナーとして再利用し、画像形成可能な枚数を増大
させるとともに画像形成装置の廃棄トナーを廃棄する手
間を省いて、ユーザの手をわずらわせることを低減する
ように構成した画像形成装置が提案されている。
【0006】実開昭59−166264号公報では、感
光体上に転写後の残留トナーを除去するクリーニング装
置の排出部から、回収トナーである除去トナーを新トナ
ーをも搬送されるトナー補給部に搬送することによっ
て、除去トナーと新トナーとを混合して現像装置に補給
することを可能としている。
【0007】次に特開平9−236978号公報では、
前述の実開昭59−166264号公報と同様に、回収
トナーである旧トナーと新トナーとを混合して現像装置
に補給しているが、その新旧トナーの混合方法に特徴が
ある。すなわち、トナーをリサイクルによって繰返し静
電潜像を現像した場合に生じる特性の不安定なトナーに
よって、現像された画像が不安定になったり、白地部の
かぶりが許容値を超えるなどの問題点に着目したことで
あり、旧トナーを新トナーと混合する際に、その新旧ト
ナーの混合比率をCPUによって制御可能とし、画像形
成枚数が増加するにしたがって、旧トナーの比率を少な
くすることを可能としている。
【0008】次に特開平6−110329号公報では、
回収トナーをトナー補給部へ搬送する搬送路での搬送量
と、トナー補給部から現像装置へ供給するトナー搬送量
とを一定範囲内にする手段として、搬送路の搬送量の制
御、現像装置へのトナー補給ローラの制御、回収トナー
搬送路中へのトナー仮収容部の設置、回収トナー搬送路
出口へのシャッタの設置、および回収トナーの収容部の
設置などによって実現している。また旧トナー濃度に基
づく新トナーと回収トナーとの比率を調整、また現像能
力や不良トナー検知用基準画像の濃度検知結果に基づく
各トナー補給量の制御をも可能としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】実開昭59−1662
64号公報では、トナーリサイクル機構によって継続し
てトナーをリサイクルして画像を形成すると、同一のト
ナーを利用している期間において、次第に画像濃度が低
下するという問題がある。また画像濃度の低下に関連し
て、同一のトナーを利用している期間において、次第に
白地部のかぶりが増大するという問題がある。さらに、
同一のトナー中で、リサイクルされたトナーの量が増大
するにつれて、感光体ドラム周辺の飛散トナーが増加す
るという問題がある。さらに回収されて再利用される回
収トナーは、何度も画像形成プロセスを経て劣化し、帯
電しにくくなったり、逆極性に帯電するトナーが含まれ
るようになるので、回収トナーの補給量は経時的に減少
していくことになる。これによって、回収トナー収容部
内の回収トナーは、経時的に増加し続け、やがて回収ト
ナー収容部内が回収トナーで一杯となり、回収トナーが
溢れてしまったり、回収トナー収容部内の圧力の増大に
よって回収トナーが凝集してしまい、回収トナーの供給
不良や回収トナーの塊が現像に使用されて、画像の欠け
が生じるという問題がある。また帯電不良トナーによる
かぶりによって地肌汚れなどの画質の劣化を引き起こし
てしまうという問題がある。ここでかぶりとは、静電潜
像がない非画像部にトナーが移転することである。
【0010】特開平9−236978号公報では、上述
の問題点に対し、新旧トナーの混合比率をCPUによっ
て制御可能とし、画像形成回数が増加するにつれて、旧
トナーの比率を少なくすることを可能としている。しか
しながら、この方法ではCPUによる制御機能が必要で
あるので、安価に実現することができず、また旧トナー
ホッパのオーバーフローに対する考慮がない。
【0011】また特開平6−110329号公報では、
搬送路の搬送量の制御、現像装置へのトナー補給ローラ
の制御、回収トナー搬送路中へのトナー仮収容部の設
置、回収トナー搬送路出口へのシャッタの設置、および
回収トナーの収容部の設置などによってトナーの混合比
率の調整を実現しているので、安価に実現することはで
きず、また回収トナーホッパのオーバーフローに対する
考慮がない。
【0012】本発明の目的は、回収したトナーを有効に
再利用しながら、回収トナーが一時的に増加し続けるこ
とに伴う問題点を解消し、高品質の画像を形成すること
ができるトナー供給装置およびそれを備えた画像形成装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光体上に形
成された静電潜像にトナーを供給して、静電潜像を現像
する現像手段と、未使用トナーを収容する未使用トナー
収容部と、感光体上に残留するトナーを回収する回収手
段と、この回収手段によって回収された回収トナーを収
容する回収トナー収容部と、前記回収手段によって回収
された回収トナーを回収トナー収容部に向かって搬送す
る搬送手段と、前記未使用トナー収容部から供給された
未使用トナーと前記回収トナー収容部から供給された回
収トナーとを前記現像手段に補給するトナー補給手段と
を備えるトナー補給装置において、前記回収トナー収容
部に収容される回収トナーのトナー量が回収トナー収容
部の所定容量を超える場合に、回収トナーの供給経路を
回収トナー収容部から未使用トナー収容部に切換え、前
記トナー補給手段は、未使用トナー収容部と回収トナー
収容部とが一体的に形成されるトナー収容部の底部に配
設され、このトナー収容部の底部には、トナー補給手段
に臨んで開口し、未使用トナーをトナー補給手段に供給
する複数の第1トナー供給口と、トナー補給手段に臨ん
で開口し、回収トナーをトナー補給手段に供給する複数
の第2トナー供給口とが交互に配列されることを特徴と
するトナー補給装置である。
【0014】本発明に従えば、現像手段から感光体上に
形成された静電潜像に供給され、静電潜像を現像し、被
転写物への転写後、感光体上に残留するトナーは、回収
手段によって回収され、搬送手段によって回収トナー収
容部に向かって搬送され、回収トナー収容部に収容され
る。回収トナー収容部に収容された回収トナーは、トナ
ー補給手段によって現像手段に補給され、トナー補給手
段によって現像手段に補給された未使用トナーと混合さ
れる。この後、混合されたトナーは、再び静電潜像の現
像に利用される。このようにしてトナーのリサイクルが
行われる。このトナーリサイクルを行って画像が形成さ
れるが、画像形成枚数の増大に伴って回収トナーのトナ
ー量が増大し、回収トナー収容部の所定容量を超える場
合がある。このとき回収トナーの供給経路は、回収トナ
ー収容部から未使用トナー収容部に切換えられるので、
回収トナー収容部に収容される回収トナーに不所望な圧
力が作用せず、回収トナーの凝集によるトナーの品質劣
化、および回収トナー収容部への回収トナーの永久残留
を防ぐことができる。また本発明に従えば、トナー収容
部の底部には、複数の第1トナー供給口と複数の第2ト
ナー供給口とが交互に配列される。各第1および第2ト
ナー供給口は、1つのトナー供給手段に臨んで開口す
る。未使用トナーは各第1トナー供給口からトナー補給
手段に供給され、回収トナーは各第2トナー供給口から
トナー補給手段に供給される。このように複数の第1お
よび第2供給口が交互に配列され、各第1および第2ト
ナー供給口が1つのトナー補給手段に臨んで開口してい
るので、未使用トナーと回収トナーとを1つのトナー補
給手段に供給することができ、未使用トナーを現像手段
に補給するための手段と回収トナーを現像手段に補給す
るための手段とを個別に設ける必要がなく、構成の簡略
化を図ることができ、製造コストの低減を図ることがで
きる。
【0015】さらに本発明は、各第1トナー供給口の開
口面積は、各第2トナー供給口の開口面積よりも大きく
設けられることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、各第1トナー供給口の開
口面積は、各第2トナー供給口の開口面積よりも大きく
設けられるので、トナー補給手段に供給されるトナー中
の未使用トナーの比率を回収トナーの比率よりも高くす
ることができる。これによってトナー補給手段から現像
手段に補給されるトナー中の未使用トナーの比率を容易
に高くすることができる。また第1トナー供給口の開口
面積の総和は、第2トナー供給口の開口面積の総和より
も大きく設けられることが好ましい。このようにしても
各第1および第2トナー供給口の開口面積に拘わらず、
トナー補給手段に供給されるトナー中の未使用トナーの
比率を回収トナーの比率よりも高くすることができる。
【0017】さらに本発明は、前記トナー補給手段の現
像手段へのトナー補給量は、各第1供給口に対応する領
域におけるトナー補給手段のトナー補給量が各第2トナ
ー供給口に対応する領域におけるトナー補給手段のトナ
ー補給量よりも多いことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、各第1トナー供給口から
供給された未使用トナーは、各第1トナー供給口に対応
する領域のトナー補給手段によって現像手段に補給され
る。各第2トナー供給口から供給された回収トナーは、
各第2トナー供給口に対応する領域のトナー補給手段に
よって現像手段に補給される。前記トナー補給手段の現
像手段へのトナー補給量は、各第1トナー供給口に対応
する領域におけるトナー補給手段のトナー補給量が各第
2トナー供給口に対応する領域におけるトナー補給手段
のトナー補給量よりも多いので、現像手段内のトナー中
の未使用トナーの比率を回収トナーの比率よりも高くす
ることができ、画像濃度の低下および画質の劣化を防ぐ
ことができる。またトナー補給手段の各第1トナー供給
口に対応する領域と各第2トナー供給口に対応する領域
とは交互に配列されるので、各トナーは交互に配列され
た状態で現像手段に補給され、現像手段で各トナーがま
んべんなく混合され、未使用トナーおよび回収トナーの
局所化を防ぎ、画像濃度の低下および画質の劣化を防ぐ
ことができる。
【0019】また本発明は、回収トナー収容部の所定容
量を超過した回収トナーは、前記未使用トナー収容部と
前記回収トナー収容部とを仕切る隔壁の上縁部を越えて
未使用トナー収容部に流入して収容されることを特徴と
する。
【0020】本発明に従えば、回収トナー収容部に収容
された回収トナーのトナー量が所定容量を超えると、所
定容量を超過した回収トナーは隔壁の上縁部を越えて未
使用トナー収容部に流入して収容されるので、簡単な構
成で回収トナーの供給経路を変えることができ、構成の
簡略化を図ることができる。
【0021】本発明は、前記隔壁の上縁部には、三角堰
が設けられることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、前記隔壁の上縁部には三
角堰が設けられるので、回収トナーの流動性が確保さ
れ、回収トナーが未使用トナー収容部にスムーズに流入
することができる。
【0023】さらに本発明は、前記搬送手段は、前記回
収手段によって回収された回収トナーを回収トナー収容
部に搬送する第1搬送手段と、回収トナー収容部と未使
用トナー収容部とにわたって延び、第1搬送手段によっ
て搬送された回収トナーを未使用トナー収容部に搬送す
る第2搬送手段とを有し、前記回収トナー収容部には、
収容された回収トナーの量が所定容量を超えたことを検
知する容量超過検知手段が設けられ、容量超過検知手段
によって回収トナーの量が所定容量を超えたことが検知
されると、第1搬送手段によって搬送される回収トナー
を第2搬送手段を介して未使用トナー収容部に搬送する
ことを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、回収トナーのトナー量が
回収トナー収容部の所定容量以下であるとき、回収トナ
ーは回収手段から第1搬送手段を介して回収トナー収容
部に収容される。回収トナーの量が所定容量を超えたこ
とが容量超過検知手段によって検知されると、第1搬送
手段によって搬送される回収トナーを第2搬送手段を介
して未使用トナー収容部に搬送する。これによって供給
経路が切換えられ、回収トナーは、回収手段から第1お
よび第2搬送手段を介して未使用トナー収容部に収容さ
れる。
【0025】容量超過検知手段によって回収トナーのト
ナー量が所定容量を超えたことが検知されると、第1搬
送手段によって搬送される回収トナーを第2搬送手段を
介して未使用トナー収容部に搬送するので、回収トナー
収容部の状況確認などを使用者が行う必要がなく、また
使用者の不注意による回収トナーのオーバーフローが発
生せず、操作性のよいトナー補給装置を実現することが
できる。
【0026】さらに本発明は、感光体上に形成された静
電潜像にトナーを供給して、静電潜像を現像する現像手
段と、未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、
感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、この
回収手段によって回収された回収トナーを収容する回収
トナー収容部と、前記回収手段によって回収された回収
トナーを回収トナー収容部に向かって搬送する搬送手段
と、前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナ
ーと前記回収トナー収容部から供給された回収トナーと
を前記現像手段に補給するトナー補給手段とを備えるト
ナー補給装置において、前記未使用トナー収容部と前記
回収トナー収容部とは隔壁によって仕切られ、この隔壁
の下縁部で前記回収トナー収容部側から前記未使用トナ
ー収容部側に向かって回収トナーが流入し、回収トナー
は、回収トナー収容部のほぼ中央部に供給され、長手状
の回収トナー収容部には、その中央部から長手方向両端
部に向かうにつれて下方に傾斜する2つの斜面を有する
傾斜部材が設けられ、この傾斜部材には複数の透孔が設
けられることを特徴とするトナー補給装置である。
【0027】本発明に従えば、回収トナーは、回収手段
から搬送手段を介して回収トナー収容部に収容される。
回収トナー収容部に収容された回収トナーは、隔壁の下
縁部で前記回収トナー収容部側から前記未使用トナー収
容部側に向かって流入する。この後未使用トナーと回収
トナーとは、トナー補給手段によって現像手段に補給さ
れて混合され、再び静電潜像の現像に用いられる。この
ようにしてトナーのリサイクルが行われる。
【0028】回収トナーは隔壁の下縁部で前記回収トナ
ー収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって流
入するので、未使用トナーと回収トナーとが確実に混合
してから現像手段に補給することができ、回収トナーだ
けが現像手段に補給されたときに発生するような急激な
画質の劣化を防ぐことができる。これとともに、回収ト
ナーが確実に画像形成に利用され、トナーの利用効率を
向上することができる。
【0029】また本発明に従えば、回収トナー収容部の
ほぼ中央部に供給された回収トナーは、傾斜部材の各斜
面上を滑落しながら複数の透孔を介して落下し、回収ト
ナー収容部の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収
容部に流入する。この後、未使用トナーと回収トナーと
はトナー補給手段によって現像手段に補給される。この
ように回収トナーは、傾斜部材によって回収トナー収容
部の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部に流
入するので、現像手段に補給されるトナー中の回収トナ
ーの長手方向にわたる分布はほぼ一様になり、諸特性の
低下した回収トナーであっても画像の欠陥が出現しにく
く、簡単な構成で画質の劣化を防ぐことができる。
【0030】また傾斜部材の各斜面の傾斜角度は、回収
トナーの物性に応じて選ばれることが好ましい。すなわ
ち、前記傾斜角度は、たとえば回収トナーの安息角に関
連づけて選ばれることが好ましい。これによって回収ト
ナーが各斜面上で堆積することがなく、確実に各斜面上
を滑落することができる。
【0031】さらに前記傾斜部材の長手方向両端部に
は、上方に向かって突出する突出部が設けられることが
好ましい。これによって各斜面上を滑落して長手方向両
端部に到達した回収トナーが回収トナー収容部の底部に
おける長手方向両端部に集中して堆積することを防ぐこ
とができる。したがって現像手段内におけるトナー中の
回収トナーの比率が長手方向にわたってほぼ一様に分布
することになり、トナーの飛散および一時的な画像の潰
れなどを防止することができる。
【0032】さらに前記傾斜部材は、その開口率、透孔
の分布密度、回収トナーの移動速度または各透孔の開口
面積がトナーの滑落方向における領域毎に異なることが
好ましい。これによって傾斜部材による回収トナーの落
下量を制御することができ、トナー補給手段の長手方向
にほぼ一様に回収トナーを供給することができる。
【0033】さらに本発明は、前記隔壁の下縁部には、
未使用トナーの回収トナー収容部への逆流を防ぐトナー
逆流防止体が設けられることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、未使用トナーはトナー逆
流防止体によって回収トナー収容部への逆流が防止され
るので、回収トナー収容部の底部が未使用トナーによっ
て閉鎖されたり、トナーを現像手段に補給するための負
荷が増大することを防ぐことができる。また回収トナー
はトナー逆流防止体を介して排出されない限り、未使用
トナーとは混ざらないので、未使用トナーおよび回収ト
ナーのうちのいずれか一方が現像手段に補給されること
を防ぐことができる。すなわち未使用トナーが回収トナ
ー収容部に流入して回収トナーの排出を妨げることがな
いので、未使用トナーだけが先に現像手段に補給されつ
くした後、回収トナー収容部から回収トナーが集中的に
現像手段に補給されて急激な画質の劣化を招くようなこ
とを防ぐことができる。
【0035】さらに本発明は、前記トナー逆流防止体
は、可撓性の弾性材料から成ることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、トナー逆流防止体は可撓
性の弾性材料から成るので、回収トナー収容部の底部と
トナー逆流防止体の下端部との接触部分近傍に貯留した
回収トナーがトナー逆流防止体を未使用トナー収容部側
に変位させるだけのトナー量に達すると、回収トナーは
トナー逆流防止体を未使用トナー収容部側に押圧して未
使用トナー収容部に流入する。回収トナーが未使用トナ
ー収容部に流入してトナー量が減少すると、トナー逆流
防止体の弾発性によって元の位置に復帰する。これによ
って未使用トナー収容部と回収トナー収容部とがトナー
逆流防止体によって遮断され、未使用トナーが回収トナ
ー収容部に逆流することを防ぐことができる。
【0037】またトナー逆流防止体は、トナーと非親和
性の材料であることが好ましい。これによってトナー逆
流防止体にトナーが付着したり、トナーの成分と反応し
てトナー逆流防止体が変質することを防止することがで
きる。これによって経時変化によってもトナーの成分に
よってトナー逆流防止体が変質することを防止すること
ができる。したがってトナーの逆流を防止する機能を長
期間にわたって維持することができる。
【0038】さらに本発明は、前記回収トナー収容部に
は、回収トナーを一時的に貯留する貯留槽が設けられる
ことを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、前記搬送手段によって搬
送された回収トナーは、貯留槽に一時的に貯留された
後、トナー逆流防止体を介して未使用トナー収容部に供
給されて混合される。このように回収トナーは未使用ト
ナーと混合される前に一時的に貯留槽に貯留され、その
後未使用トナーと混合されるので、画像形成によって加
熱された回収トナーを再利用するまでに時間をあけるこ
とができ、これによって回収トナーの放熱などによって
回収トナーの画像形成品質を高めた後で画像形成に利用
することができる。したがって諸特性が低下した回収ト
ナーを長時間放置することによって生じる回収トナー収
容部内での塊状化および画像形成に利用されたときの画
質の劣化などを未然に防止することができる。
【0040】さらに本発明は、感光体上に形成された静
電潜像にトナーを供給して、静電潜像を現像する現像手
段と、未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、
感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、この
回収手段によって回収された回収トナーを収容する回収
トナー収容部と、前記回収手段によって回収された回収
トナーを回収トナー収容部に向かって搬送する搬送手段
と、未使用トナー収容部に収容される未使用トナーと回
収トナー収容部に回収される回収トナーとを所定の比率
で現像手段に補給するトナー補給手段とを含み、前記回
収トナー収容部に収容される回収トナーのトナー量が所
定容量を超える場合に、回収トナーの供給経路を回収ト
ナー収容部から未使用トナー収容部に切換え、前記トナ
ー補給手段は、未使用トナー収容部と回収トナー収容部
とが一体的に形成されるトナー収容部の底部に配設さ
れ、このトナー収容部の底部には、トナー補給手段に臨
んで開口し、未使用トナーをトナー補給手段に供給する
複数の第1トナー供給口と、トナー補給手段に臨んで開
口し、回収トナーをトナー補給手段に供給する複数の第
2トナー供給口とが交互に配列され、前記回収手段によ
って回収された回収トナーのトナー量を調整するよう
に、前記搬送手段の動作が制御されることを特徴とする
画像形成装置である。
【0041】本発明に従えば、現像手段から感光体上の
静電潜像に供給され、転写後、感光体上に残留したトナ
ーは、回収手段によって回収されて、搬送手段によって
回収トナー収容部に向かって搬送される。このとき回収
トナーのトナー量を調整するために、搬送手段の動作が
制御される。これによってトナー補給手段に供給される
回収トナーのトナー量が変化し、現像手段に補給される
トナー中の回収トナーの比率が変化する。たとえば回収
トナー収容部に供給されるトナー量を減少させると、ト
ナー補給手段に供給される回収トナーのトナー量が減少
して補給されるトナー中の未使用トナーの比率が高くな
る。現像手段に補給されたトナーは混合され、再び静電
潜像の現像に利用される。このようにしてトナーのリサ
イクルを行いながら画像形成が行われる。
【0042】前記回収手段によって回収された回収トナ
ーのトナー量を調整してトナー補給手段に供給される回
収トナーのトナー量を制御するので、現像手段に補給さ
れるトナー中の回収トナーの比率を変更することがで
き、現像手段に補給される未使用トナーと回収トナーと
の比率を微調整することができる。したがってトナーの
使用環境の変化によって画質が劣化した場合であって
も、容易に高画質に現像を行うことができる。また回収
トナー収容部に収容される回収トナーのトナー量が所定
容量を超えたとしても、所定容量を超過した回収トナー
は未使用トナー収容部に収容されるので、回収トナー収
容部に収容される回収トナーに不所望な圧力が作用せ
ず、回収トナーの凝集による回収トナーの品質劣化およ
び回収トナー収容部への回収トナーの永久残留を防ぐこ
とができる。
【0043】また本発明に従えば、トナー収容部の底部
には、複数の第1トナー供給口と複数の第2トナー供給
口とが交互に配列される。各第1および第2トナー供給
口は、1つのトナー供給手段に臨んで開口する。未使用
トナーは各第1トナー供給口からトナー補給手段に供給
され、回収トナーは各第2トナー供給口からトナー補給
手段に供給される。このように複数の第1および第2供
給口が交互に配列され、各第1および第2トナー供給口
が1つのトナー補給手段に臨んで開口しているので、未
使用トナーと回収トナーとを1つのトナー補給手段に供
給することができ、未使用トナーを現像手段に補給する
ための手段と回収トナーを現像手段に補給するための手
段とを個別に設ける必要がなく、構成の簡略化を図るこ
とができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0044】さらに本発明は、感光体上に形成された静
電潜像にトナーを供給して、静電潜像を現像する現像手
段と、未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、
感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、この
回収手段によって回収された回収トナーを収容する回収
トナー収容部と、前記回収手段によって回収された回収
トナーを回収トナー収容部に向かって搬送する搬送手段
と、前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナ
ーと前記回収トナー収容部から供給された回収トナーと
を前記現像手段に補給するトナー補給手段とを含み、前
記未使用トナー収容部と前記回収トナー収容部とは隔壁
によって仕切られ、この隔壁の下縁部で前記回収トナー
収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって回収
トナーが流入し、回収トナーは、回収トナー収容部のほ
ぼ中央部に供給され、長手状の回収トナー収容部には、
その中央部から長手方向両端部に向かうにつれて下方に
傾斜する2つの斜面を有する傾斜部材が設けられ、この
傾斜部材には複数の透孔が設けられ、前記回収手段によ
って回収された回収トナーのトナー量を調整するよう
に、前記搬送手段の動作が制御されることを特徴とする
画像形成装置である。
【0045】本発明に従えば、回収トナーは、回収手段
から搬送手段を介して回収トナー収容部に収容される。
回収トナー収容部に収容された回収トナーは、隔壁の下
縁部で前記回収トナー収容部側から前記未使用トナー収
容部側に向かって流入する。この後未使用トナーと回収
トナーとは、トナー補給手段によって現像手段に補給さ
れて混合され、再び静電潜像の現像に用いられる。この
ようにしてトナーのリサイクルが行われる。
【0046】回収トナーは隔壁の下縁部で前記回収トナ
ー収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって流
入するので、未使用トナーと回収トナーとが確実に混合
してから現像手段に補給することができ、回収トナーだ
けが現像手段に補給されたときに発生するような急激な
画質の劣化を防ぐことができる。これとともに、回収ト
ナーが確実に画像形成に利用され、トナーの利用効率を
向上することができる。
【0047】また本発明に従えば、回収トナー収容部の
ほぼ中央部に供給された回収トナーは、傾斜部材の各斜
面上を滑落しながら複数の透孔を介して落下し、回収ト
ナー収容部の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収
容部に流入する。この後、未使用トナーと回収トナーと
はトナー補給手段によって現像手段に補給される。この
ように回収トナーは、傾斜部材によって回収トナー収容
部の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部に流
入するので、現像手段に補給されるトナー中の回収トナ
ーの長手方向にわたる分布はほぼ一様になり、諸特性の
低下した回収トナーであっても画像の欠陥が出現しにく
く、簡単な構成で画質の劣化を防ぐことができる。
【0048】また傾斜部材の各斜面の傾斜角度は、回収
トナーの物性に応じて選ばれることが好ましい。すなわ
ち、前記傾斜角度は、たとえば回収トナーの安息角に関
連づけて選ばれることが好ましい。これによって回収ト
ナーが各斜面上で堆積することがなく、確実に各斜面上
を滑落することができる。
【0049】さらに前記傾斜部材の長手方向両端部に
は、上方に向かって突出する突出部が設けられることが
好ましい。これによって各斜面上を滑落して長手方向両
端部に到達した回収トナーが回収トナー収容部の底部に
おける長手方向両端部に集中して堆積することを防ぐこ
とができる。したがって現像手段内におけるトナー中の
回収トナーの比率が長手方向にわたってほぼ一様に分布
することになり、トナーの飛散および一時的な画像の潰
れなどを防止することができる。
【0050】さらに前記傾斜部材は、その開口率、透孔
の分布密度、回収トナーの移動速度または各透孔の開口
面積がトナーの滑落方向における領域毎に異なることが
好ましい。これによって傾斜部材による回収トナーの落
下量を制御することができ、トナー補給手段の長手方向
にほぼ一様に回収トナーを供給することができる。
【0051】さらに本発明に従えば、現像手段から感光
体上の静電潜像に供給され、転写後、感光体上に残留し
たトナーは、回収手段によって回収されて、搬送手段に
よって回収トナー収容部に向かって搬送される。このと
き回収トナーのトナー量を調整するために、搬送手段の
動作が制御される。これによってトナー補給手段に供給
される回収トナーのトナー量が変化し、現像手段に補給
されるトナー中の回収トナーの比率が変化する。たとえ
ば回収トナー収容部に供給されるトナー量を減少させる
と、トナー補給手段に供給される回収トナーのトナー量
が減少して補給されるトナー中の未使用トナーの比率が
高くなる。現像手段に補給されたトナーは混合され、再
び静電潜像の現像に利用される。このようにしてトナー
のリサイクルを行いながら画像形成が行われる。
【0052】前記回収手段によって回収された回収トナ
ーのトナー量を調整してトナー補給手段に供給される回
収トナーのトナー量を制御するので、現像手段に補給さ
れるトナー中の回収トナーの比率を変更することがで
き、現像手段に補給される未使用トナーと回収トナーと
の比率を微調整することができる。したがってトナーの
使用環境の変化によって画質が劣化した場合であって
も、容易に高画質に現像を行うことができる。また回収
トナー収容部に収容される回収トナーのトナー量が所定
容量を超えたとしても、所定容量を超過した回収トナー
は未使用トナー収容部に収容されるので、回収トナー収
容部に収容される回収トナーに不所望な圧力が作用せ
ず、回収トナーの凝集による回収トナーの品質劣化およ
び回収トナー収容部への回収トナーの永久残留を防ぐこ
とができる。
【0053】さらに本発明は、感光体上に形成された静
電潜像にトナーを供給して、静電潜像を現像する現像手
段と、未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、
感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、この
回収手段によって回収された回収トナーを収容する回収
トナー収容部と、前記回収手段によって回収された回収
トナーを回収トナー収容部に向かって搬送する搬送手段
と、前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナ
ーと前記回収トナー収容部から供給された回収トナーと
を前記現像手段に補給するトナー補給手段とを含み、前
記未使用トナー収容部と前記回収トナー収容部とは隔壁
によって仕切られ、この隔壁の下縁部で前記回収トナー
収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって回収
トナーが流入し、回収トナーは、回収トナー収容部のほ
ぼ中央部に供給され、長手状の回収トナー収容部には、
その中央部から長手方向両端部に向かうにつれて下方に
傾斜する2つの斜面を有する傾斜部材が設けられ、この
傾斜部材には複数の透孔が設けられ、現像手段には、そ
の内部のトナーの濃度を検知するトナー濃度検知手段が
設けられ、現像手段に補給されるトナー中の回収トナー
の比率がトナー濃度検知手段によって検知可能な比率以
下に設定されることを特徴とする画像形成装置である。
【0054】本発明に従えば、回収手段によって回収さ
れ、搬送手段によって回収トナー収容部のほぼ中央部に
供給された回収トナーは、傾斜部材の各斜面を滑落しな
がら各透孔を介して落下し、回収トナー収容部の底部に
ほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部に流入する。未
使用トナーと回収トナーとは、トナー補給手段によって
現像手段に補給される。現像手段に補給されるトナー
は、現像手段内で混合され、その濃度がトナー濃度検知
手段によって検知され、現像手段に補給されるトナー中
の回収トナーの比率はトナー濃度検知手段によって検知
可能な比率以下に設定される。この後、混合されたトナ
ーは再び静電潜像の現像に利用される。
【0055】現像手段にはトナー濃度検知手段が設けら
れるので、現像手段に補給される混合されたトナー中の
未使用トナーの比率を制御することができ、再利用に伴
って劣化する回収トナーの特性による悪影響を抑制し、
高精度の画像形成装置を実現することができる。トナー
利用効率から見ると、画質に影響しない範囲内でできる
だけ回収トナーを多く混合することが望ましい。しかし
ながら繰返し現像動作に利用された特性の劣化したトナ
ーの比率が増加してくると、トナー濃度検知手段の出力
が不安定になり、トナーの特性変化に追従できなくな
り、トナーの濃度制御が困難になる場合がある。このた
めトナー濃度検知手段によってトナーの予め定める特性
範囲内であることを認識させ得る範囲内で回収トナーを
最大限混合することによって、トナー濃度検知手段の出
力補正を行う必要がなくなる。
【0056】
【0057】
【0058】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるトナー補給装置1を備えた画像形成装置2の構成を
簡略化して示す断面図である。画像形成装置2は、感光
体ドラム11と、帯電ユニット12と、露光ユニット1
3と、現像手段である現像ユニット14と、転写ユニッ
ト15と、回収手段であるクリーニングユニット16
と、除電ユニット17とを含んで構成される。感光体ド
ラム11は、円筒状に形成される感光体であり、図1の
紙面に垂直な回転軸線11aまわりに回転自在に設けら
れる。感光体ドラム11の上方には、その外周面に近接
し、かつ対向し、感光体ドラム11の外周面を均一に帯
電させる帯電ユニット12が設けられる。帯電ユニット
12よりも感光体ドラム11の回転方向A下流側には、
感光体ドラム11の外周面に近接し、かつ対向し、感光
体ドラム11に露光を行って静電潜像を形成する露光ユ
ニット13が設けられる。露光ユニット13よりも感光
体ドラム11の回転方向A下流側には、感光体ドラム1
1上に形成された静電潜像にトナーを供給し、静電潜像
の現像を行う現像ユニット14が設けられる。現像ユニ
ット14よりも感光体ドラム11の回転方向A下流側に
は、現像されたトナー像を転写材である用紙に転写する
転写ユニット15が設けられる。転写ユニット15より
も感光体ドラム11の回転方向A下流側には、用紙に転
写されずに感光体ドラム11上に残留したトナーを回収
するクリーニングユニット16が設けられる。クリーニ
ングユニット16よりも感光体ドラム11の回転方向A
下流側には、感光体ドラム11の除電を行う除電ユニッ
ト17が設けられる。
【0059】露光ユニット13は、たとえば半導体レー
ザ、LEDアレイまたは液晶シャッタアレイなどが用い
られる。本発明の実施形態において、現像剤は、非磁性
のトナーと、磁性材料から成るキャリアとによって構成
される2成分現像剤である。以下、現像剤を単にトナー
と総称する。現像ユニット14には、撹拌ローラ18
と、マグネットローラ19と、ドクターブレード20
と、トナー濃度検知手段であるTセンサ21とが設けら
れる。撹拌ローラ18は、現像ユニット14内に収容さ
れるトナーを撹拌するとともに、混合する。マグネット
ローラ19は、その外周面に磁力によってトナーを担持
する。ドクターブレード20は、マグネットローラ19
上のトナーを必要量に制限し、かつ規制する。Tセンサ
21は、透磁率式であり、現像ユニット14内のトナー
の濃度を検知する。
【0060】現像ユニット14の上部には、トナーが収
容されるトナー収容部であるトナーホッパ22が設けら
れる。トナーホッパ22は、感光体ドラム11の回転軸
線方向長さとほぼ等しい長さを有し、長手状に形成され
る。トナーホッパ22は、その内部空間がトナーホッパ
22の底部から垂直に立上る隔壁23によって、未使用
トナーを収容する未使用トナー収容部24と、クリーニ
ングユニット16によって回収された回収トナーを収容
する回収トナー収容部25とに仕切られる。隔壁23
は、その上縁部23aがトナーホッパ22の上端部を塞
ぐ天板28に間隔をあけて設けられる。したがって未使
用トナー収容部24と回収トナー収容部25とは、隔壁
23の上方で連通する。トナーホッパ22の底部には、
未使用トナー収容部24に収容される未使用トナーを現
像ユニット14に補給する未使用トナー補給ローラ26
と、回収トナー収容部25に収容される回収トナーを現
像ユニット14に補給する回収トナー補給ローラ27と
が設けられる。
【0061】クリーニングユニット16には、感光体ド
ラム11上に残留したトナーを掻き落とすブレード30
と、ブレード30によって掻き落とされたトナーを回収
し、クリーニングユニット16の排出口まで搬送する、
たとえばスクリュコンベヤから成る排出手段31とを含
んで構成される。クリーニングユニット16とトナーホ
ッパ22の回収トナー収容部25との間には、排出手段
31によって、排出された回収トナーを回収トナー収容
部25に向かって搬送する、たとえばスクリュコンベヤ
から成る搬送手段32が設けられる。
【0062】感光体ドラム11は、電動モータなどを含
んで構成される感光体ドラム駆動手段35によって回転
駆動される。未使用トナー補給ローラ26は、電動モー
タなどを含んで構成される未使用トナー補給ローラ駆動
手段36によって回転駆動される。回収トナー補給ロー
ラ37は、電動モータなどを含んで構成される回収トナ
ー補給ローラ駆動手段37によって回転駆動される。搬
送手段32は、電動モータなどを含んで構成されるスク
リュ駆動手段38によって回転駆動される。計数手段3
9は、感光体ドラム駆動手段35の電動モータから感光
体ドラム11の累積回転時間を計数する。制御回路40
は、中央演算処理装置(CPU)によって実現され、T
センサ21および計数手段39の出力に基づいて感光体
ドラム駆動手段35、未使用トナー補給ローラ駆動手段
36、回収トナー補給ローラ駆動手段37およびスクリ
ュ駆動手段38の動作を制御する。
【0063】未使用トナー補給ローラ26および回収ト
ナー補給ローラ27は、剛性を有する金属製の回転軸
に、スポンジなどの多孔質の弾性材料から成る筒状体が
嵌まり込んだ構成となっている。各トナー補給ローラ2
6,27が軸線まわりに回転することによって、未使用
トナーおよび回収トナーは、各トナー補給ローラ26,
27の外表面にそれぞれ付着して現像ユニット14に補
給される。
【0064】トナー補給装置1は、現像ユニット14
と、トナーホッパ22と、クリーニングユニット16
と、搬送手段32と、感光体ドラム駆動手段35と、未
使用トナー補給ローラ駆動手段36と、回収トナー補給
ローラ駆動手段37と、スクリュ駆動手段38と、計数
手段39と、制御回路40とを含んで構成される。
【0065】このような構成の画像形成装置2の動作を
説明する。画像形成に際しては、感光体ドラム11は、
感光体ドラム駆動手段35によって回転軸線11aまわ
りに回転方向Aに回転駆動される。この感光体ドラム1
1は、帯電ユニット12によって感光体ドラム11の外
周面が均一に帯電され、露光ユニット13によって原稿
画像が感光体ドラム11に露光され、原稿画像の静電潜
像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム1
1が現像ユニット14の位置に到達すると、現像ユニッ
トによってトナーが静電潜像に供給され、静電潜像が現
像されてトナー像に顕像化される。現像されたトナー像
の位置が転写ユニット15に到達すると、給紙手段33
の給紙カセット33aに収容される用紙が感光体ドラム
11に同期して給紙ローラ33bによって供給され、転
写ユニット15によって感光体ドラム11のトナー像が
転写される。このようにトナー像が転写された用紙に
は、一対のローラから成る定着ユニット34によってト
ナー像を加熱および加圧する定着処理が施され、用紙に
対する画像形成が終了する。一方、転写後に感光体ドラ
ム11に残留するトナーは、クリーニングユニット16
のブレード30によって掻き落とされて除去される。除
去されたトナーは、クリーニングユニット16の排出手
段31に回収される。排出手段31に回収されたトナー
は、排出手段31によって搬送手段32に排出され、搬
送手段32によって回収トナー搬入路29に搬送され、
回収トナー搬入路29からトナーホッパ22の回収トナ
ー収容部25に供給されて収容される。
【0066】このようにして、未使用トナー収容部24
に収容される未使用トナーと、回収トナー収容部25に
収容される回収トナーとが、未使用トナー補給ローラ2
6と、回収トナー補給ローラ27とによって、所定の比
率で現像ユニット14に補給される。現像ユニット14
に補給された未使用トナーと回収トナーとは、撹拌ロー
ラ18によって撹拌されるとともに混合される。この混
合されたトナーは再び静電潜像の現像に利用される。
【0067】画像形成枚数が増大するにつれて、回収ト
ナーは増大し、回収トナー収容部25に収容される回収
トナーのトナー量が回収トナー収容部25の所定容量を
超える場合が生じる。回収トナーのトナー量が回収トナ
ー収容部25の所定容量を超えると、所定容量を超過し
た回収トナーは、隔壁23の上縁部23aを越えて未使
用トナー収容部24に流入して収容される。すなわち、
回収トナーの収容経路が回収トナー収容部25から未使
用トナー収容部24に切換えられる。
【0068】このようにして、回収トナーの供給経路
は、回収トナー収容部25から未使用トナー収容部24
に切換えられるので、回収トナー収容部25に収容され
る回収トナーに不所望な圧力が作用せず、回収トナーの
凝集によるトナーの品質劣化および回収トナー収容部2
5への回収トナーの永久残留を防ぐことができる。また
所定容量を超過した回収トナーは隔壁23の上縁部を越
えて未使用トナー収容部24に流入して収容されるの
で、簡単な構成で回収トナーの供給経路を切換えること
ができ、構成の簡略化を図ることができる。
【0069】また、画像形成枚数の増大に伴って、制御
回路40は計数手段39の計数結果に基づいてスクリュ
駆動手段38の回転数または回転時間を制御して搬送手
段32によって回収トナー収容部に供給される回収トナ
ーの量を調整する。これによって回収トナー補給ローラ
27に供給される回収トナーの量が変化し、現像手段に
供給されるトナー中の回収トナーの比率が変化する。た
とえば回収トナー収容部25に供給されるトナー量を減
少させると、回収トナー補給ローラ27に供給される回
収トナーの量が減少して、補給されるトナー中の未使用
トナーの比率が高くなる。また制御回路40は計数手段
39の計数結果に基づいて、未使用トナー補給ローラ駆
動手段36および回収トナー補給ローラ駆動手段37の
回転数または回転時間を個別に制御して、現像ユニット
14に供給される未使用トナーの量と現像ユニット14
に補給される回収トナーの量を変化させる。これによっ
て現像手段に補給される未使用トナーと回収トナーとの
比率が変化する。現像ユニット14におけるトナーの濃
度が変化すると、Tセンサ21の出力が変化し、制御回
路40は、計数手段39の計数結果に応じて各トナー補
給ローラ26,27から現像ユニット14に補給される
トナーの量を、搬送手段32から回収トナー補給ローラ
27に供給されるトナーの量に比較して相対的に増大さ
せるように、搬送手段32および各トナー補給ローラ2
6,27の動作を制御する。たとえばトナーの濃度が低
下すると、計数手段39の計数結果に応じて、各トナー
補給ローラ26,27から現像ユニット14に補給され
るトナーの量を増大させ、搬送手段32から回収トナー
補給ローラ27に供給される回収トナーの量を減少させ
る。これによって現像ユニット14に補給されるトナー
中の未使用トナーの比率が高くなる。
【0070】このようにクリーニングユニット16によ
って回収された回収トナーの量を調整して回収トナー補
給ローラ26に供給される回収トナーの量を制御するの
で、現像ユニット14に供給されるトナー中の回収トナ
ーの比率を変更することができ、現像ユニット14に補
給される未使用トナーと回収トナーとの比率を微調整す
ることができる。したがってトナーの使用環境の変化な
どによって画質が劣化した場合であっても、容易に高画
質に現像を行うことができる。また計数手段39の計数
結果に基づいて、前記搬送手段32および各トナー補給
ローラ26,27の動作を制御するので、各トナー補給
ローラ26,27から現像ユニット14に補給されるト
ナーの量と、そのトナー中の未使用トナーと回収トナー
との比率を変更させることができる。これとともに、回
収トナー収容部25に供給される回収トナーの量を調整
することによって、回収トナー補給ローラ27に供給さ
れる回収トナーの量を変化させ、現像ユニット14に補
給されるトナー中の回収トナーの比率を変更させること
ができる。これによって静電潜像の現像に回収トナーを
繰返し利用することによって生じる回収トナーの品質劣
化が発生しても、未使用トナーの比率を高くすることに
よって画像濃度の低下および画質の劣化を防ぐことがで
きる。さらにTセンサ21の出力に基づいてトナーを補
給する際に、計数手段39の計数結果に応じて各トナー
補給ローラ26,27から現像ユニット14に補給され
るトナーの量を、搬送手段32から回収トナー補給ロー
ラ26に供給されるトナーの量に比較して相対的に増大
させるように搬送手段32および各トナー補給ローラ2
6,27の動作が制御されるので、未使用トナーおよび
回収トナーの補給量を制御することができるとともに、
補給されるトナー中の未使用トナーの比率を制御するこ
とができ、静電潜像の現像に回収トナーを繰返し利用す
ることによって生じる回収トナーの品質劣化およびトナ
ー濃度の低下による画質の劣化が生じても、トナー濃度
および未使用トナーの比率を高くすることによって、画
像濃度の低下および画質の劣化を防ぐことができる。
【0071】トナーホッパ22は、隔壁23によって未
使用トナー収容部24と回収トナー収容部25とを分離
しているので、未使用トナーを収容するホッパと回収ト
ナーを収容するホッパとを個別に設ける必要がなく、未
使用トナーと回収トナーとを収容するためのホッパを安
価に実現することができる。
【0072】図2は本発明の実施の他の形態であるトナ
ー補給装置50を備えた画像形成装置51の構成を簡略
化して示す断面図であり、図3はトナーホッパ52に設
けられる隔壁53の上縁部53aの一部を拡大して示す
正面図である。本発明の実施形態において、上述の実施
形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説
明を省略する。本発明のトナー補給装置50に設けられ
るトナーホッパ52は、図1に示されるトナーホッパ2
2の構成に類似し、注目すべきは、回収トナー収容部2
5に収容される回収トナーの量が回収トナー収容部25
の所定容量を超えた場合に、隔壁53の上縁部53aに
設けられる複数の三角堰54を介して未使用トナー収容
部24に流入する点である。
【0073】隔壁53は、トナーホッパ52の底部から
トナーホッパ52の上端部を塞ぐ天板28にわたって延
びて形成される。隔壁53の上縁部53aには、図2の
紙面に垂直な長手方向両端部間の中間部に相互に間隔を
あけて、V字状に切欠かれた複数(本発明の実施形態に
おいては2)の三角堰54が設けられる。したがって未
使用トナー収容部24と回収トナー収容部25とは、各
三角堰54を介して連通する。各三角堰54の頂角θ1
は、90°以下、好ましくは60°以下に設定すること
が望ましい。これによって回収トナーの流動性を確保
し、回収トナーが未使用トナー収容部24にスムーズに
流入することができる。このように構成することによっ
て、図1に示される本発明の実施の形態と同様な効果を
得ることができる。
【0074】図4は、本発明の実施のさらに他の形態で
あるトナー補給装置60を備えた画像形成装置61の構
成を簡略化して示す断面図である。本発明の実施形態に
おいて、上述の実施形態の構成に対応する部分には同一
の参照符を付し、説明を省略する。本発明のトナー補給
装置60は、図1および図2に示されるトナー補給装置
1,50の構成に類似し、注目すべきは、回収トナー収
容部25に収容される回収トナーが回収トナー収容部2
5の所定容量を超えた場合に、クリーニングユニット1
6と、回収トナー収容部25とにわたって延びる第1搬
送手段62によって搬送された回収トナーを、回収トナ
ー収容部25と未使用トナー収容部24とにわたって延
びる第2搬送手段63を介して未使用トナー収容部24
に搬送する点である。
【0075】トナーホッパ58には、その底部から天板
28にわたって延びる隔壁59によって仕切られ、未使
用トナー収容部24と回収トナー収容部25とが形成さ
れる。第1搬送手段62および第2搬送手段63は、図
1および図2に示される搬送手段32の構成と同様であ
り、たとえばスクリュコンベヤによって実現される。第
1搬送手段62および第2搬送手段63の各スクリュ
は、電動モータなどを含んで構成される第1スクリュ駆
動手段64および第2スクリュ駆動手段65によってそ
れぞれ回転駆動される。回収トナー収容部25側に臨む
隔壁59には、収容された回収トナーの量が所定容量を
超えたことを検知する容量超過検知手段である満杯検知
センサ66と、収容された回収トナーの量が所定容量を
下回ったことを検知する残量検知センサ67とが設けら
れる。制御回路40は、第1スクリュ駆動手段64に対
して、図1および図2に示されるスクリュ駆動手段38
の制御と同様な制御を行う。制御手段40は、満杯検知
センサ66および残量検知センサ67の出力に応じて、
第2スクリュ駆動手段65の動作を制御する。
【0076】満杯検知センサ66によって回収トナーの
量が回収トナー収容部25の所定容量を超えたことが検
知されると、制御回路40は第1搬送手段62の回収ト
ナー搬入路29を閉鎖し、第2搬送手段63の回収トナ
ー搬入路68を開放し、第2スクリュ駆動手段65を駆
動する。これによって第1搬送手段62によって搬送さ
れる回収トナーは、第2搬送手段63を介して未使用ト
ナー収容部24に搬送されて収容される。残量検知セン
サ67によって回収トナー収容部25に収容される回収
トナーの量が所定容量を下回ったことが検知されると、
制御回路40は、第2スクリュ駆動手段65の駆動を停
止して第2搬送手段63の回収トナー搬入路68を閉鎖
し、第1搬送手段62の回収トナー搬入路29を開放す
る。これによって、第1搬送手段62によって搬送され
る回収トナーは、回収トナー収容部25に搬送されて収
容される。
【0077】このように構成することによって、回収ト
ナー収容部25の状況確認などを使用者が行う必要がな
く、また使用者の不注意による回収トナーのオーバーフ
ローが発生せず、操作性のよいトナー補給装置60を実
現することができる。トナーの補給についても図1〜図
3に示される本発明の実施形態と同様である。
【0078】図5は本発明の実施のさらに他の形態であ
るトナー補給装置70を備えた画像形成装置71の構成
を簡略化して示す断面図であり、図6はトナーホッパ7
2およびトナー補給ローラ73の構成を簡略化して示す
斜視図である。本発明の実施形態において、上述の実施
形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説
明を省略する。本発明のトナー補給装置70は、図1に
示されるトナー補給装置1の構成に類似し、注目すべき
は、未使用トナーと回収トナーとを1つのトナー補給ロ
ーラ73によって現像ユニット14に補給する点であ
る。
【0079】トナーホッパ72の底部には、その長手方
向に垂直な幅方向のほぼ中央部に長手方向に沿って、未
使用トナーと回収トナーとを現像ユニット14に補給す
るトナー補給ローラ73が配設される。またトナーホッ
パ72の底部には、トナー補給ローラ73に臨んで開口
し、未使用トナーをトナー補給ローラ73に供給する複
数(本発明の実施形態においては3)の第1トナー供給
口74と、トナー補給ローラ73に臨んで開口し、回収
トナーをトナー供給ローラ73に供給する複数(本発明
の実施形態においては2)の第2供給口75とが交互に
配列される。隔壁23の下縁部23bは、各第1トナー
供給口74に臨む部分が回収トナー収容部25側に屈曲
して突出し、回収トナー収容部25側の底部に連結さ
れ、各第2トナー供給口75に臨む部分が未使用トナー
収容部24側の底部に連結される。各第1トナー供給口
74と各第2トナー供給口75との間には、各第1トナ
ー供給口74と各第2トナー供給口75とを仕切る仕切
板76がそれぞれ設けられる。各仕切板76は、その上
端部が各第1トナー供給口74に臨む隔壁23の下端部
に連結される。
【0080】各第1トナー供給口74の開口面積は、各
第2トナー供給口75の開口面積よりも大きく設けられ
る。ここで各第1トナー供給口74および各第2トナー
供給口75の寸法の一例を挙げると、第1トナー供給口
74の幅方向長さL1は、たとえば16mmであり、長
手方向長さL2は、たとえば65.3mmである。第2
トナー供給口75の幅方向長さL3は、たとえば16m
mであり、長手方向長さL4は、たとえば42mmであ
る。すなわち第1トナー供給口74の開口面積の総和
は、第2トナー供給口75の開口面積の総和よりも大き
く設けられる。本発明の実施形態において、トナー補給
ローラ73への投影面積の総和で比較すると、第2トナ
ー供給口75の投影面積の総和が、1344mm2であ
り、第1トナー供給口74の投影面積の総和が313
4.4mm2である。すなわち第1トナー供給口74と
第2トナー供給口75の開口面積の比は、ほぼ7:3に
設けられる。これによって各第1トナー供給口74から
トナー補給ローラ73に供給される未使用トナーの量
は、各第2トナー供給口75からトナー補給ローラ73
に供給される回収トナーの量よりも多くなるように設定
される。本発明の実施形態において、トナー補給ローラ
73に供給される未使用トナーと回収トナーとの比率
は、ほぼ7:3となるように選ばれる。
【0081】図7はカバー体77を簡略化して示す側面
図であり、図8は図7の切断面線VIII−VIIIか
ら見た断面図である。図6をも参照して、隔壁23の下
部には、各第2トナー供給口75に上方から臨む位置に
各第2トナー供給口75を覆う断面形状が逆V字状のカ
バー体77がそれぞれ設けられる。各カバー体77の頂
角θ2は、たとえば90°以下、好ましくは60°に設
定することが望ましい。
【0082】カバー体77が設けられることによって、
未使用トナーよりも流動性の低下した回収トナーが各第
2トナー供給口75上に集中して供給されるようなこと
がなくなり、各第1トナー供給口74よりも小さな開口
面積を有する各第2トナー供給口75を回収トナーが塞
ぐような不具合が防がれる。
【0083】このように構成することによって、各第1
トナー供給口74に未使用トナーだけを供給することが
でき、各第2トナー供給口75に回収トナーだけを供給
することができる。
【0084】図9は、トナー補給ローラ73の構成を簡
略化して示す正面図である。図5および図6をも参照し
て、トナー補給ローラ73は、金属製の軸部78と、軸
部78に嵌着され、スポンジなどの多孔質の弾性材料か
ら成り、直円筒状の補給部79とを含んで構成される。
トナー補給ローラ73の現像ユニット14へのトナー補
給量は、各第1トナー供給口74に対応する領域73a
におけるトナー補給ローラ73のトナー補給量が、各第
2トナー供給口75に対応する領域73b(図6および
図9の斜線部)におけるトナー補給ローラ73のトナー
補給量よりも多くなるように、補給部79に含まれる気
泡の数が選ばれる。
【0085】図10は補給部79に含まれる単位長さあ
たりの気泡の数と未使用トナーのトナー落下量との関係
を示すグラフであり、図11は補給部79に含まれる単
位長さあたりの気泡の数と回収トナーのトナー落下量と
の関係を示すグラフである。図10および図11におい
て、横軸はトナー補給ローラ73の回転時間を示し、縦
軸はトナーの落下量を示している。図10および図11
において、注目すべきは、図10のラインL5に示され
る1インチ当り50個の気泡を有する材料から成る補給
部79からのトナー落下量と、図11のラインL6に示
される1インチ当り10個の気泡を有する補給部79か
らのトナー落下量とがほぼ等しい点である。すなわち補
給部79の各第1トナー供給口74に対応する領域73
aが1インチ当り50個の気泡を有する材料に選ばれ、
補給部79の各第2トナー供給口75に対応する領域7
3bが1インチ当り10個の気泡を有する材料に選ばれ
ることによって、未使用トナーと回収トナーとの単位面
積当りのトナー落下量が等しくなり、これによって各第
1および第2トナー供給口74,75に対応する各領域
73a,73bの面積を変えることによって、現像ユニ
ット14に補給されるトナー中の未使用トナーの量を回
収トナーの量よりも多くすることができる。
【0086】ここでトナー補給ローラ73の寸法の一例
を挙げると、補給部79の長手方向長さL7は、たとえ
ば280mmであり、トナー補給部79の外径D1は、
たとえば16mm程度である。補給部79の各第1トナ
ー供給口74に対応する領域の長手方向長さL8は、た
とえば65.3mmであり、各第2トナー供給口75に
対応する領域の長手方向長さL9は、たとえば42mm
である。
【0087】このように複数の第1および第2トナー供
給口74,75が交互に配列され、各第1および第2ト
ナー供給口74,75が1つのトナー補給ローラ73に
臨んで開口しているので、未使用トナーと回収トナーと
を1つのトナー補給ローラ73に供給することができ、
未使用トナーを現像ユニット14に補給する手段と回収
トナーを現像ユニット14に補給するための手段とを個
別に設ける必要がなく、構成の簡略化を図ることがで
き、製造コストの低減を図ることができる。
【0088】また各第1トナー供給口74の開口面積
は、各第2トナー供給口75の開口面積よりも大きく設
けられるので、トナー補給ローラ73に供給されるトナ
ー中の未使用トナーの比率を回収トナーの比率よりも高
くすることができ、これによってトナー補給ローラ73
から現像ユニット14に補給されるトナー中の未使用ト
ナーの比率を容易に高くすることができる。さらに第1
トナー供給口74の開口面積の総和を第2トナー供給口
75の開口面積の総和よりも大きく設けることによっ
て、各第1および第2トナー供給口74,75の開口面
積に拘わらず、トナー補給ローラ73に供給されるトナ
ー中の未使用トナーの比率を回収トナーの比率よりも高
くすることができる。
【0089】さらにトナー補給ローラ73の現像ユニッ
ト14へのトナー補給量は、各第1トナー供給口74に
対応する領域73aにおけるトナー補給ローラ73のト
ナー補給量が、各第2トナー供給口75に対応する領域
73bにおけるトナー補給ローラ73のトナー補給量よ
りも多いので、現像ユニット14内のトナー中の未使用
トナーの比率を回収トナーの比率よりも高くすることが
でき、画像濃度の低下および画質の劣化を防ぐことがで
きる。さらにトナー補給ローラ73の各第1トナー供給
口74に対応する領域73aと、各第2トナー供給口7
5に対応する領域73bとは交互に配列されるので、各
トナーは交互に配列された状態で現像ユニット14に補
給され、現像ユニット14で各トナーがまんべんなく混
合され、未使用トナーおよび回収トナーの局所化を防
ぎ、画像濃度の低下および画質の劣化を防ぐことができ
る。
【0090】図5を参照して、制御回路40は、電動モ
ータなどを含んで構成されるトナー補給ローラ駆動手段
80の回転数または回転時間を制御し、トナー補給ロー
ラ73の動作を制御する。通常、現像ユニット14に補
給されるトナー中の未使用トナーと回収トナーとの比率
は、ほぼ7:3であるが、トナー補給ローラ73の回転
数を変えることによって、未使用トナーと回収トナーと
の比率を微調整することができる。
【0091】図12は、トナー補給ローラ73の回転数
と未使用トナーおよび回収トナーのトナー落下量との関
係を示すグラフである。図12において横軸はトナー補
給ローラ73の回転数を示し、縦軸はトナー落下量を示
す。また図中のラインL10は、未使用トナーのトナー
落下量を示し、ラインL11は、回収トナーのトナー落
下量を示す。図12では、トナー補給ローラ73の回転
数の増加に伴って、未使用トナーおよび回収トナーのト
ナー落下量は単調に増加するが、未使用トナーのトナー
落下量の勾配が回収トナーのトナー落下量の勾配よりも
大きくなっていることが判る。すなわち未使用トナーと
回収トナーとは、トナー補給ローラ73への付着特性が
それぞれ異なることが判る。これによってトナー補給ロ
ーラ73の回転数を、ほぼ7:3で現像ユニット14に
供給するときの回転数よりも大きくすることによって、
現像ユニット14に供給されるトナーの量を多くすると
ともに、未使用トナーのトナー量を回収トナーのトナー
量よりも多くして、トナー中の未使用トナーの比率を回
収トナーの比率よりも高くすることができる。このよう
にして未使用トナーと回収トナーとの比率を微調整する
ことによって、トナーの使用環境の変化などによって画
質が劣化した場合であっても、容易に高画質に現像を行
うことができる。
【0092】またこの未使用トナーと回収トナーとの比
率の微調整を行うために、計数手段39の計数結果およ
びTセンサ21の出力に基づいて、搬送手段32および
トナー補給ローラ73の動作を制御してもよい。これに
よって、未使用トナーと回収トナーとのトナー補給ロー
ラ73への付着特性の違いによってトナー補給ローラ7
3から現像ユニット14に補給されるトナー量と、その
トナー中の未使用トナーと、回収トナーとの比率を変化
させることができるとともに、回収トナー収容部に供給
される回収トナーのトナー量を調整することによって、
トナー補給ローラ73に供給される回収トナーのトナー
量を変化させ、現像ユニット14に補給されるトナー中
の回収トナーの比率を変化させることができる。したが
って静電潜像の現像に回収トナーを繰返し利用すること
によって生じる回収トナーの品質劣化が発生しても、未
使用トナーの比率を高くすることによって、画像濃度の
低下および画質の劣化を防ぐことができる。さらにTセ
ンサ21の出力に基づいてトナーを補給する際において
も、トナー補給ローラ73の回転数、および搬送手段3
2のスクリュの回転数または回転時間を制御することに
よって、図1に示される本発明の実施形態と同様に、未
使用トナーおよび回収トナーの補給量を制御することが
できるとともに、補給されるトナー中の未使用トナーの
比率を制御することができる。回収トナーの搬送経路の
切換えについても図1に示される本発明の実施の形態と
同様である。
【0093】図13は本発明の実施のさらに他の形態で
あるトナー補給装置81を備えた画像形成装置82の構
成を簡略化して示す断面図であり、図14はトナーホッ
パ83およびトナー補給ローラ73の構成を簡略化して
示す斜視図である。本発明の実施形態において、上述の
実施形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付
し、説明を省略する。本発明のトナー補給装置81は、
図2に示されるトナー補給装置50の構成に類似し、注
目すべきは、1つのトナー補給ローラ73によって未使
用トナーと回収トナーとを現像ユニット14に補給する
点である。トナーホッパ83の底部の構成は、図5に示
されるトナーホッパ72の底部の構成と同様であり、隔
壁53の下縁部53bには、各第2トナー供給口75に
上方から臨む位置に前記カバー体77が設けられる。各
カバー体77の直上の隔壁53の上縁部53aには、前
記三角堰54が形成される。各三角堰54が各カバー体
77の直上に形成されるので、回収トナー収容部25に
収容される回収トナーが回収トナー収容部25の所定容
量を超えた場合に、各第2トナー供給口75の直上の回
収トナーから優先的に未使用トナー収容部24に流入す
るようになり、各第2トナー供給口付近の回収トナーに
負荷が集中することを防止することができる。
【0094】制御回路40の各駆動手段38,80の制
御は、図5〜図12に示されるトナー補給装置70の動
作と同様である。したがって制御回路40による各駆動
手段38,80の制御によって、未使用トナーと回収ト
ナーとの比率の微調整を行うことができ、図5〜図12
に示されるトナー補給装置70の効果と同様な効果を得
ることができる。
【0095】図15は、本発明の実施のさらに他の形態
であるトナー補給装置90を備えた画像形成装置91の
構成を簡略化して示す断面図である。本発明の実施形態
において、上述の実施形態の構成に対応する部分には同
一の参照符を付して説明を省略する。本発明のトナー補
給装置90は、図4に示されるトナー補給装置60の構
成に類似し、注目すべきは、1つのトナー補給ローラ7
3によって未使用トナーと回収トナーとを現像ニット1
4に補給する点である。
【0096】隔壁59の下端部59bとトナーホッパ5
8の底部との連結状態は、図5〜図14に示されるトナ
ーホッパ72,83と同様であり、説明を省略する。ま
た第1搬送手段62および第2搬送手段63の配置につ
いても、図4に示されるトナー補給装置60と同様であ
り、説明を省略する。回収トナーの回収トナー収容部2
5から未使用トナー収容部24への切換えによる効果
は、図4に示されるトナー補給装置50の効果と同様で
あり、制御回路40による各駆動手段38,80の動作
の制御による効果は、図5〜図14に示されるトナー補
給装置70,81の効果と同様である。
【0097】図5〜図12に示される本発明の実施形態
において、第2トナー供給口75の数は2つであった
が、これに代えて3つであってもよい。このときの第1
トナー供給口74の長手方向長さL2は、たとえば49
mmであり、第2トナー供給口75の長手方向長さL4
は、たとえば28mmである。また第1トナー供給口7
4のトナー補給ローラ73への投影面積の総和は、31
36mm2であり、第2トナー供給口75のトナー補給
ローラ73への投影面積の総和は、たとえば1344m
2である。これによって第1トナー供給口74からト
ナー補給ローラ73に供給される未使用トナーのトナー
量と、第2トナー供給口75からトナー補給ローラ73
に供給される回収トナーのトナー量との比率は、7:3
となる。これに伴ってトナー補給ローラ73の補給部7
9の第1トナー供給口74に対応する領域73aの長手
方向長さL8は、たとえば49mmであり、第2トナー
供給口75に対応する領域73bの長手方向長さL9
は、たとえば28mmである。このように構成しても、
図5〜図12に示されるトナー補給装置70の効果と同
様な効果を得ることができる。
【0098】図16は本発明の実施のさらに他の形態で
あるトナー補給装置100を備えた画像形成装置101
の構成を簡略化して示す断面図であり、図17は現像ユ
ニット14付近を拡大して示す断面図であり、図18は
トナーホッパ102の一部を切断して示す拡大側面図で
ある。本発明の実施形態において、上述の実施形態の構
成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略
する。トナー補給装置100は、図1〜図15に示され
るトナー補給装置1,50,60,70,81,90の
構成に類似し、注目すべきは、クリーニングユニット1
6によって回収されたトナーの一部が廃棄されて収容さ
れる廃棄トナー収容部である廃棄トナーホッパ103を
有し、廃棄される回収トナーをクリーニングユニット1
6から廃棄トナーホッパ103に向かって搬送する廃棄
トナー搬送手段104が設けられる点である。廃棄トナ
ー搬送手段104は、たとえばスクリュコンベヤから成
り、クリーニングユニット16の排出手段31の排出路
から廃棄トナーホッパ103のトナー搬入路105とに
わたって形成される。また廃棄トナー搬送手段104
は、そのスクリュが電動モータなどを含んで構成される
スクリュ駆動手段106によって回転駆動される。スク
リュ駆動手段106は、制御回路40によって動作が制
御され、廃棄トナー搬送手段104のスクリュの回転時
間または回転数が制御される。
【0099】トナーホッパ102は、その上端部から底
部に向かって延び、上端部と、上端部および底部間の中
間部とにわたって延びる隔壁110によって未使用トナ
ー収容部24と、回収トナー収容部25とに仕切られ
る。このとき未使用トナー収容部24の容量は、回収ト
ナー収容部25の容量よりも大きく選ばれる。隔壁11
0には、その下縁部110aから底部にわたって延びる
可撓性を有する弾性材料、たとえばPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)から成るトナー逆流防止体111が
設けられる。ここで逆流防止体111の厚みは、たとえ
ば0.5mmである。
【0100】回収トナー収容部25には、回収トナー搬
送手段である搬送手段32によって搬送された回収トナ
ーを一時的に貯留する貯留槽112と、貯留槽112の
底部に設けられ、貯留槽112に一時的に貯留された回
収トナーを排出させる排出ローラ113と、排出ローラ
113の下方に設けられ、回収トナー収容部の中央部か
ら図17の紙面に垂直な長手方向両端部に向かうにつれ
て下方に傾斜する2つの斜面を有する傾斜部材114と
が設けられる。さらに詳しく述べると、傾斜部材114
は、大略的に短冊状に形成され、その長手方向中央部で
屈曲して形成される2つの斜面部115,116を有す
る。各斜面部115,116には、複数の透孔117が
設けられる。各透孔117は、傾斜部材114が図17
および図18に示される位置に配置された状態で鉛直方
向に各斜面部115,116にそれぞれ穿設される。各
斜面部115,116の水平面に対する傾斜角度θ7
は、トナーの安息角と関連付けて選ばれる。未使用トナ
ーの安息角は30〜60°の範囲であり、回収トナーの
安息角は40〜70°の範囲である。本発明の実施形態
では、傾斜角度θ7は、たとえば40°である。傾斜部
材114の長手方向両端部には、各斜面部115,11
6に対して垂直に上方に向かって突出する突出部11
8,119が設けられる。
【0101】トナーホッパ102の底部には、未使用ト
ナーと回収トナーとを現像ユニット14に補給する一対
のトナー補給ローラ120が設けられる。各トナー補給
ローラ120は、軽接触した状態で配置され、図1〜図
4に示される未使用トナー補給ローラ26および回収ト
ナー補給ローラ27と同様な構成である。各トナー補給
ローラ120は相互に連動して動作可能であり、電動モ
ータなどを含んで構成されるトナー補給ローラ駆動手段
121によって回転駆動される。トナー補給ローラ駆動
手段121は、制御回路40によって各トナー補給ロー
ラ120の回転数または回転時間を制御するように動作
が制御される。
【0102】トナーホッパ102の底部102a,10
2bの各傾斜角度θ5,θ6は、未使用トナーおよび回
収トナーの安息角に関連付けて選ばれる。すなわち、未
使用トナー収容部24にだけに臨む底部102aは、水
平面に対して傾斜角度θ5=40°であり、未使用トナ
ー収容部24と回収トナー収容部25とにわたる底部1
02bは、水平面に対して傾斜角度θ6=50°であ
る。これによって各底部102a,102b上に未使用
トナーおよび回収トナーが滞留することなく、各底部1
02a,102b上を移動することができる。
【0103】排出ローラ113は、電動モータなどを含
んで構成される排出ローラ駆動手段122によって回転
駆動される。排出ローラ駆動手段122は、制御回路4
0によって排出ローラ113の回転数または回転時間を
制御するように動作が制御される。
【0104】回収トナーは、クリーニングユニット16
から搬送手段32を介して回収トナー収容部25のほぼ
中央部に供給され、貯留槽112に一時的に収容され
る。貯留槽112に収容された回収トナーは、排出ロー
ラ113の回転駆動によって回収トナー収容部25のほ
ぼ中央部に排出される。この回収トナーは、傾斜部材1
14の頂部123上に落下し、各斜面部115,116
上を各突出部118,119に向かって滑落しながら複
数の透孔117を介して落下し、回収トナー収容部25
側のトナーホッパ102の底部102bとトナー逆流防
止体111の下端部111aとの接触部分付近に、トナ
ーホッパ102の長手方向にほぼ一様に堆積する。この
堆積した回収トナーがトナー逆流防止体111を未使用
トナー収容部24側に変位させるだけの量に達すると、
回収トナーは、トナー逆流防止体111を未使用トナー
収容部24側に押圧して未使用トナー収容部24に流入
する。回収トナーが未使用トナー収容部に流入して量が
減少すると、トナー逆流防止体111はその弾発性によ
って元の位置に復帰する。このようにして回収トナー
は、隔壁110の下縁部110a側で回収トナー収容部
25側から未使用トナー収容部24側に流入する。流入
した回収トナーは、未使用トナーとともにトナー補給ロ
ーラ120に供給され、各トナー補給ローラ120の接
触部で予備的に混合されて現像ユニット14に設けられ
る補給口124を介して現像ユニット14に補給され
る。このようにしてトナーのリサイクルが行われる。
【0105】回収トナーは、隔壁110の下縁部110
aで回収トナー収容部25側から未使用トナー収容部2
4側に向かって流入するので、未使用トナーと回収トナ
ーとが確実に混合してから現像ユニット14に補給する
ことができ、回収トナーだけが現像ユニット14に供給
されたときに発生するような急激な画質の劣化を防ぐこ
とができる。これとともに回収トナーが確実に画像形成
に利用されてトナーの利用効率を向上することができ
る。
【0106】また未使用トナーは、トナー逆流防止体1
11によって回収トナー収容部25側への逆流が防止さ
れるので、回収トナー収容部25が未使用トナーによっ
て閉鎖されたり、トナーを現像ユニット14に補給する
ための負荷が増大することを防ぐことができる。
【0107】さらに回収トナーは、トナー逆流防止体1
11を介して排出されない限り、未使用トナーとは混ざ
らないので、未使用トナーおよび回収トナーのうちのい
ずれか一方が偏って現像ユニット14に補給されること
を防ぐことができる。すなわち未使用トナーが回収トナ
ー収容部25に流入して回収トナーの排出を妨げること
がないので、未使用トナーだけが先に現像ユニット14
に補給されつくした後、回収トナー収容部25から回収
トナーが集中的に現像ユニット14に補給されて急激な
画質の劣化を招くようなことを防ぐことができる。
【0108】さらにトナー逆流防止体111は可撓性の
弾性材料から成るので、回収トナーの自重によってトナ
ー逆流防止体111を押し開き、トナー逆流防止体11
1の弾発性によって元の位置に復帰することによって、
未使用トナー収容部24と回収トナー収容部25とがト
ナー逆流防止体111によって遮断され、未使用トナー
が回収トナー収容部25に逆流することを防ぐことがで
きる。またトナー逆流防止体111は、トナーと非親和
性の材料であり、これによってトナー逆流防止体111
にトナーが付着したり、トナーの成分と反応してトナー
逆流防止体111が変質することを防止することができ
る。これによって、経時変化によってもトナーの成分に
よってトナー逆流防止体111が変質することを防止す
ることができる。したがってトナーの逆流を防止する機
能を長期間にわたって維持することができる。
【0109】さらに未使用トナー収容部24の容積は、
回収トナー収容部25の容積よりも大きく選ばれるの
で、回収トナーがトナー逆流防止体111を押し開けた
ままの状態になることを防ぐとともに、現像ユニット1
4に補給されるトナー中の未使用トナーの比率を高くす
ることができる。
【0110】回収トナーは、未使用トナーと混合される
前に一時的に貯留槽112に貯留され、その後未使用ト
ナーと混合されるので、画像形成によって加熱された回
収トナーを再利用するまでに時間をあけることができ、
これによって回収トナーの放熱などによって回収トナー
の画像形成品質を高めた後で画像形成に利用することが
できる。したがって諸特性が低下した回収トナーを長期
間放置することによって生じる回収トナー収容部25内
での塊状化および画像形成に利用されたときの画質の劣
化などを未然に防止することができる。
【0111】回収トナーは、傾斜部材114によって回
収トナー収容部25側のトナーホッパ102の底部10
2bにほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部24に流
入するので、現像ユニット14に補給されるトナー中の
回収トナーの長手方向にわたる分布がほぼ一様になり、
諸特性の低下した回収トナーであっても画像の欠陥が出
現しにくく、簡単な構成で画質の劣化を防ぐことができ
る。また傾斜部材114の各斜面部115,116の斜
面の傾斜角度θ7は、回収トナーの安息角に関連付けて
選ばれるので、回収トナーが各斜面上で堆積することな
く、確実に斜面上を滑落することができる。さらに傾斜
部材114の両端部には、各突出部118,119が設
けられるので、各斜面上を滑落して両端部に到達した回
収トナーが回収トナー収容部25の底部における長手方
向両端部に集中して堆積することを防ぐことができる。
したがって現像ユニット14内におけるトナー中の回収
トナーの比率が長手方向にわたってほぼ一様に分布する
ことになり、トナーの飛散および一時的な画像の潰れな
どを防止することができる。
【0112】現像ユニット14に補給されるトナーは、
現像ユニット14内で混合され、その濃度がTセンサ2
1によって検知される。現像ユニット14に補給される
トナー中の回収トナーの比率は、Tセンサ21によって
検知可能な比率以下、たとえば30%以下に設定され
る。
【0113】現像ユニット14には、Tセンサ21が設
けられるので、現像ユニット14に補給される混合され
たトナー中の未使用トナーの比率を制御することがで
き、再利用に伴って劣化する回収トナーの特性による悪
影響を抑制し、高精度の画像形成装置101を実現する
ことができる。トナーの利用効率から見ると、画質に影
響しない範囲内でできるだけ回収トナーを多く混合する
ことが望ましい。しかしながら繰返し現像動作に利用さ
れた特性の劣化したトナーの比率が増加してくると、T
センサ21の出力が不安定になり、トナーの特性変化に
追従できなくなり、トナーの濃度の制御が困難になる場
合がある。このためTセンサ21に予め設定されるトナ
ーの特性範囲内であることを認識させ得る範囲内で未使
用トナーに回収トナーを最大限混合することによって、
Tセンサ21の出力補正を行う必要がなくなる。
【0114】画像形成枚数が増大すると静電潜像に供給
されるトナー中において回収トナーが存在する確率が高
くなり、画像濃度の低下および画質の劣化が生じる場合
がある。そこで画像形成枚数の増大に伴って未使用トナ
ーの比率を高くすることによって再利用に伴って劣化す
る回収トナーの特性による悪影響を抑制し、画像形成を
高精度に実現することができる。具体的には、図1〜図
15に示される本発明の実施の形態と同様にして、計数
手段39によって計数された感光体ドラム11の累積回
転時間に基づいて、現像ユニット14に補給されるトナ
ー中の未使用トナーの比率を高くするようにトナー補給
ローラ120の動作を制御することによって実現され
る。トナー補給ローラ120の動作の制御は、図5〜図
15に示される本発明の実施の形態と同様である。また
画像形成枚数が増大すると、クリーニングユニット16
によって回収される回収トナーの量が増加する。回収さ
れた回収トナーを全て回収トナー収容部に搬送し供給す
ると、回収トナーが回収トナー収容部25からオーバー
フローする場合があり、これによって回収トナーに不所
望な圧力が作用し、回収トナーの凝集によるトナーの品
質劣化および回収トナー収容部25への回収トナーの永
久残留が生じてしまうという不具合が生じる。この問題
点を解決するために、計数手段39の計数結果に基づい
て制御回路40は、各スクリュ駆動手段38,106の
動作を制御して搬送手段32によって搬送される回収ト
ナーの量と、廃棄トナー搬送手段104によっ搬送され
る廃棄トナーの量とを調整する。
【0115】具体的には、計数手段39の計数結果の増
加に伴って、廃棄トナーの量を増加させ、回収トナーの
量を減少させるように、制御手段40によって各スクリ
ュ駆動手段38,106の動作を制御する。このように
計数手段39の計数結果に基づいて、クリーニングユニ
ット16内の回収トナーを回収トナー収容部25に搬送
されるトナー量と、廃棄トナー収容部103に搬送され
るトナー量とを調整するので、回収トナー収容部25の
オーバーフローを防止し、また再利用に伴って劣化し、
再利用することができない回収トナーを自動的に廃棄す
ることによって劣化した回収トナーの特性の悪影響を抑
制し、高精度の画像形成装置110を実現することがで
きる。また画像形成枚数が増加すると、回収トナー中の
劣化したトナーの含まれる比率が次第に増加するので、
廃棄トナーのトナー量を多くし、回収トナー収容部に搬
送する回収トナーのトナー量を少なくすることによって
画質を安定させることができる。
【0116】さらに現像ユニット14に補給されるトナ
ー中の未使用トナーの比率を制御する際には、クリーニ
ングユニット16内の排出手段31によって排出される
回収トナーの量と、搬送手段32によって搬送される回
収トナーの量およびトナー補給ローラ120によるトナ
ーの補給量とには密接な関係が存在するので、これらの
トナーの量はバランスよく制御されることが望ましい。
すなわちトナー補給ローラ120によるトナーの補給量
が、搬送手段32によって搬送される回収トナーの量よ
りも少ない場合には、貯留槽112において回収トナー
のオーバーフローが生じてしまう。同様に、搬送手段3
2によって搬送される回収トナーの量が、排出手段31
によって排出される回収トナーの量よりも少ない場合に
は、搬送手段32において回収トナーが残留し、回収ト
ナー同士の圧力によって回収トナーの凝集および搬送手
段32に対する負荷が増大するという問題が生じてしま
う。このような問題を解決するために、排出手段31に
よって排出される回収トナーの量と、搬送手段32によ
って搬送される回収トナーの量と、トナー補給ローラ1
20によるトナーの補給量とをバランスさせ、余剰の回
収トナーを廃棄トナー搬送手段104によって廃棄トナ
ーホッパ103に収容するようにすることによって上述
の問題点が解決される。
【0117】各斜面部115,116の突出部118,
119は、各斜面部115,116に対して垂直に設け
られるので、回収トナーが各突出部118,119に到
達しても、各突出部118,119の水平面に対する傾
斜角度は回収トナーの安息角よりも大きくなり、各突出
部118,119付近に回収トナーが滞留することを防
ぐことができる。
【0118】図19は、傾斜部材114の構成を簡略化
して示す図である。図19(1)は傾斜部材114の正
面図であり、図19(2)は一方の斜面部115の底面
図である。なお図19(2)において他方の斜面部11
6は一方の斜面部115と同様な構成であり、説明を省
略する。一方の斜面部115は、頂部123から突出部
118に向かうトナーの滑落方向Bにおける領域毎に開
口率が異なっている。すなわち、頂部123付近の領域
および突出部118付近の領域の開口率は、一方の斜面
部115の中央部付近の開口率よりも低くなっている。
これによって頂部123付近の領域および突出部118
付近の領域ではトナーの落下量が少なくなり、前記中央
部付近の領域ではトナーの落下量が多くなる。これによ
って回収トナーの落下量を制御することができ、トナー
補給ローラ120の長手方向にほぼ一様に回収トナーを
供給することができる。
【0119】図20は、本発明の実施のさらに他の形態
であるトナー補給装置に備えられる傾斜部材114aの
構成を簡略化して示す図である。図20(1)は傾斜部
材114aの正面図であり、図20(2)は一方の斜面
部115aの底面図である。なお他方の斜面部116a
は、一方の斜面部115aの構成と同様であり、説明を
省略する。傾斜部材114aは、図19に示される傾斜
部材114の構成に類似し、注目すべきは滑落方向Bに
おける領域毎に透孔117の分布密度が異なる点であ
る。すなわち頂部123付近の領域および突出部118
a付近の領域では透孔117が千鳥状に配置されて分布
密度が低く、中央部付近の領域では透孔117が格子状
に配置されて分布密度が高くなっている。これによって
頂部123付近の領域および突出部118a付近の領域
では回収トナーの落下量が少なくなり、中央部付近の領
域では回収トナーの落下量が多くなる。これによっても
図19に示される傾斜部材114と同様な効果を得るこ
とができる。
【0120】図21は、本発明の実施のさらに他の形態
であるトナー補給装置に備えられる傾斜部材114bの
構成を簡略化して示す正面図である。なお他方の斜面部
116bは、一方の斜面部115bの構成と同様であ
り、説明を省略する。傾斜部材114bは、図19およ
び図20に示される傾斜部材114,114aの構成に
類似し、注目すべきは、各斜面部115b,116bに
設けられる透孔117の形状および分布密度が全領域に
わたって同一であり、滑落方向Bにおける領域毎に水平
面に対する傾斜角度が異なっている点である。すなわち
頂部123付近の領域および突出部118b付近の領域
における傾斜角度θ11,θ13は、中央部付近の領域
における傾斜角度θ12よりも大きく設けられる。これ
によって各領域毎に回収トナーの移動速度が異なるの
で、頂部123付近の領域および突出部118b付近の
領域の回収トナーの落下量は少なくなり、中央部付近の
領域では回収トナーの落下量が多くなる。このように構
成しても図19および図20に示される傾斜部材11
4,114aと同様な効果を得ることができる。ここで
傾斜角度θ11,θ13は、たとえば40°であり、傾
斜角度θ12は、たとえば20°である。
【0121】図22は、本発明の実施のさらに他の形態
であるトナー補給装置に備えられる傾斜部材114cの
構成を簡略化して示す正面図である。なお他方の斜面部
116cについては、一方の斜面部115cと同様な構
成であり、説明を省略する。傾斜部材114cは、図1
9〜図21に示される傾斜部材114,114a,11
4bの構成に類似し、注目すべきは、各斜面部115
c,116cに設けられる透孔117の形状および分布
密度が全領域にわたって同一であり、滑落方向Bにおけ
る領域毎に各斜面部115c,116cの表面粗さが異
なる点である。頂部123付近の領域および突出部11
8c付近の領域では表面粗さが小さく、表面が滑らかで
あり、中央部付近の領域では表面粗さが大きく、表面が
粗く設けられる。これによって滑落方向Bの領域毎に回
収トナーの移動速度が異なることになり、頂部123付
近の領域および突出部118c付近の領域では移動速度
が高くなり、中央部付近の領域では移動速度が低くな
る。したがって頂部123付近の領域および突出部11
8c付近の領域では、回収トナーの落下量が少なくな
り、中央部付近の領域では回収トナーの落下量が多くな
る。このように構成することによっても図19〜図21
に示される傾斜部材114,114a,114bと同様
な効果を得ることができる。
【0122】図23は、本発明の実施のさらに他の形態
であるトナー補給装置に備えられる傾斜部材114dの
構成を簡略化して示す図である。図23(1)は傾斜部
材114dの正面図であり、図23(2)は一方の斜面
部115dの底面図である。なお他方の斜面部116d
は、一方の斜面部115dの構成と同様であり、説明を
省略する。傾斜部材114dは、図19〜図22に示さ
れる傾斜部材114,114a,114b,114cの
構成に類似し、注目すべきは、滑落方向Bにおける領域
毎に透孔117の開口面積が異なっている点である。頂
部123付近の領域および突出部118d付近の透孔1
17の開口面積は、中央部付近の領域の透孔117の開
口面積よりも小さく設けられる。これによって頂部12
3付近の領域および突出部118d付近の領域では回収
トナーの落下量が少なくなり、中央部付近の領域では回
収トナーの落下量が多くなる。このように構成すること
によっても、図19〜図22に示される傾斜部材11
4,114a,114b,114cと同様な効果を得る
ことができる。
【0123】図24は、図1〜図23に示される画像形
成装置2,51,61,71,82,91,101に対
する画像濃度IDおよびかぶり度BGの推移状態を示す
グラフである。横軸には画像形成枚数を示し、左側の縦
軸は画像濃度IDを示し、右側の縦軸はかぶり度BGを
示している。画像形成枚数が130枚になるまでは未使
用トナーだけで画像形成を行っている。画像形成枚数が
130枚から150枚になるまでは、重量比で30%の
回収トナーを用いている。比較例として画像形成枚数が
160枚から180枚になるまでは、回収トナーを重量
比で50%用いている。回収トナーの比率が30%であ
るときには、画像形成枚数が増加してもトナーの特性は
ほぼ安定に推移していることが判る。しかしながら回収
トナーの比率が50%であるときには、画像濃度IDは
安定しているが、かぶり度BGが増加して地肌汚れが顕
著になり、画質が劣化することが判る。
【0124】図25は、図1〜図23に示される画像形
成装置2,51,61,71,82,91,101に対
するトナーの帯電量Q/Mおよびトナー濃度T/Dの推
移状態を示すグラフである。横軸は画像形成枚数を示
し、左側の縦軸はトナーの帯電量Q/Mを示し、右側の
縦軸はトナー濃度T/Dを示す。回収トナーの比率が3
0%であるときには、画像形成枚数が増加しても帯電量
Q/Mおよびトナー濃度T/Dはほぼ安定的に推移して
いるが、回収トナーの比率が50%であるときには、画
像形成枚数の増加に伴ってトナー濃度T/Dが上昇する
にもかかわらず、帯電量Q/Mが低下することが判る。
これによってかぶり度BGが増加し、地肌汚れが顕著に
なって急激に画質が劣化することが判る。
【0125】図26は、図1〜図23に示される画像形
成装置2,51,61,71,82,91,101に対
するトナー消費量と転写効率の推移状態を示すグラフで
ある。横軸は画像形成枚数を示し、左側の縦軸はトナー
消費量を示し、右側の縦軸は転写効率を示している。こ
こで転写効率とは、静電潜像に供給されたトナーの量と
用紙に転写されたトナーの量との比である。図26に示
されるように、転写効率は回収トナーの比率が30%お
よび50%であるときにかかわらずほぼ一定して推移し
ているが、トナー消費量は回収トナーの比率が50%で
あるときの方が増大していることが判る。
【0126】図24〜図26において、回収トナーの比
率が50%であるときには、回収トナーの比率が30%
であるときよりも画質が劣化しやすく、またトナー消費
量も多くなり経済性が悪く、回収トナーの比率を30%
にすることによって画質の劣化を防ぎ、経済性がよくな
る。
【0127】図1〜図26に示される本発明の実施形態
において、計数手段39は感光体ドラム11の累積回転
時間を計数しているが、これに代えて、感光体ドラム1
1の累積回転回数または画像形成枚数を計数するように
してもよい。このようにしても感光体ドラム11の累積
回転時間を計数したときと同様な効果を得ることができ
る。また感光体ドラム11の累積回転時間および累積回
転回数のうちのいずれか一方を計数することによって、
実際の画像形成枚数を直接計数するときよりも用紙サイ
ズに起因する画像形成時間差、および直接画像形成動作
に関与せずに前回転などでトナーが撹拌される時間の累
積分を考慮することができ、未使用トナーと回収トナー
との比率の制御を高精度に行うことができる。
【0128】図16〜図23に示される本発明の実施形
態において、トナー逆流防止体111は、PET製の板
によって構成されているが、これに代えて、トナーと非
親和性の弾性材料であればよく、ABS樹脂、アルミニ
ウム合金、ステンレス鋼、りん青銅または黄銅などの薄
板から成っていてもよい。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、回収ト
ナーが回収トナー収容部の所定容量を超える場合に、回
収トナーの供給経路は、回収トナー収容部から未使用ト
ナー収容部に切換えられるので、回収トナー収容部に収
容される回収トナーに不所望な圧力が作用せず、回収ト
ナーの凝集によるトナーの品質劣化、および回収トナー
収容部への回収トナーの永久残留を防ぐことができる。
また複数の第1および第2供給口が交互に配列され、各
第1および第2トナー供給口が1つのトナー補給手段に
臨んで開口しているので、未使用トナーと回収トナーと
を1つのトナー補給手段に供給することができ、未使用
トナーを現像手段に補給するための手段と回収トナーを
現像手段に補給するための手段とを個別に設ける必要が
なく、構成の簡略化を図ることができ、製造コストの低
減を図ることができる。
【0130】請求項2記載の本発明によれば、各第1ト
ナー供給口の開口面積は、各第2トナー供給口の開口面
積よりも大きく設けられるので、トナー補給手段に供給
されるトナー中の未使用トナーの比率を回収トナーの比
率よりも高くすることができる。これによってトナー補
給手段から現像手段に補給されるトナー中の未使用トナ
ーの比率を容易に高くすることができる。
【0131】また第1トナー供給口の開口面積の総和
は、第2トナー供給口の開口面積の総和よりも大きく設
けられることが好ましい。このようにしても各第1およ
び第2トナー供給口の開口面積に拘わらず、トナー補給
手段に供給されるトナー中の未使用トナーの比率を回収
トナーの比率よりも高くすることができる。
【0132】請求項3記載の本発明によれば、前記トナ
ー補給手段の現像手段へのトナー補給量は、各第1トナ
ー供給口に対応する領域におけるトナー補給手段のトナ
ー補給量が各第2トナー供給口に対応する領域における
トナー補給手段のトナー補給量よりも多いので、現像手
段内のトナー中の未使用トナーの比率を回収トナーの比
率よりも高くすることができ、画像濃度の低下および画
質の劣化を防ぐことができる。またトナー補給手段の各
第1トナー供給口に対応する領域と各第2トナー供給口
に対応する領域とは交互に配列されるので、各トナーは
交互に配列された状態で現像手段に補給され、現像手段
で各トナーがまんべんなく混合され、未使用トナーおよ
び回収トナーの局所化を防ぎ、画像濃度の低下および画
質の劣化を防ぐことができる。
【0133】請求項4記載の本発明によれば、回収トナ
ー収容部に収容された回収トナーのトナー量が所定容量
を超えると、所定容量を超過した回収トナーは隔壁の上
縁部を越えて未使用トナー収容部に流入して収容される
ので、簡単な構成で回収トナーの供給経路を変えること
ができ、構成の簡略化を図ることができる。
【0134】請求項5記載の本発明によれば、前記隔壁
の上縁部には三角堰が設けられるので、回収トナーの流
動性が確保され、回収トナーが未使用トナー収容部にス
ムーズに流入することができる。
【0135】請求項6記載の本発明によれば、容量超過
検知手段によって回収トナーのトナー量が所定容量を超
えたことが検知されると、第1搬送手段によって搬送さ
れる回収トナーを第2搬送手段を介して未使用トナー収
容部に搬送するので、回収トナー収容部の状況確認など
を使用者が行う必要がなく、また使用者の不注意による
回収トナーのオーバーフローが発生せず、操作性のよい
トナー補給装置を実現することができる。
【0136】請求項7記載の本発明によれば、回収トナ
ーは隔壁の下縁部で前記回収トナー収容部側から前記未
使用トナー収容部側に向かって流入するので、未使用ト
ナーと回収トナーとが確実に混合してから現像手段に補
給することができ、回収トナーだけが現像手段に補給さ
れたときに発生するような急激な画質の劣化を防ぐこと
ができる。これとともに、回収トナーが確実に画像形成
に利用され、トナーの利用効率を向上することができ
る。回収トナーは、傾斜部材によって回収トナー収容部
の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部に流入
するので、現像手段に補給されるトナー中の回収トナー
の長手方向にわたる分布はほぼ一様になり、諸特性の低
下した回収トナーであっても画像の欠陥が出現しにく
く、簡単な構成で画質の劣化を防ぐことができる。
【0137】また傾斜部材の各斜面の傾斜角度は、回収
トナーの物性に応じて選ばれることが好ましい。すなわ
ち、前記傾斜角度は、たとえば回収トナーの安息角に関
連づけて選ばれることが好ましい。これによって回収ト
ナーが各斜面上で堆積することがなく、確実に各斜面上
を滑落することができる。
【0138】さらに前記傾斜部材の長手方向両端部に
は、上方に向かって突出する突出部が設けられることが
好ましい。これによって各斜面上を滑落して長手方向両
端部に到達した回収トナーが回収トナー収容部の底部に
おける長手方向両端部に集中して堆積することを防ぐこ
とができる。したがって現像手段内におけるトナー中の
回収トナーの比率が長手方向にわたってほぼ一様に分布
することになり、トナーの飛散および一時的な画像の潰
れなどを防止することができる。
【0139】さらに前記傾斜部材は、その開口率、透孔
の分布密度、回収トナーの移動速度または各透孔の開口
面積がトナーの滑落方向における領域毎に異なることが
好ましい。これによって傾斜部材による回収トナーの落
下量を制御することができ、トナー補給手段の長手方向
にほぼ一様に回収トナーを供給することができる。
【0140】請求項8記載の本発明によれば、未使用ト
ナーはトナー逆流防止体によって回収トナー収容部への
逆流が防止されるので、回収トナー収容部の底部が未使
用トナーによって閉鎖されたり、トナーを現像手段に補
給するための負荷が増大することを防ぐことができる。
【0141】請求項9記載の本発明によれば、トナー逆
流防止体は可撓性の弾性材料から成るので、回収トナー
収容部の底部とトナー逆流防止体の下端部との接触部分
近傍に貯留した回収トナーがトナー逆流防止体を未使用
トナー収容部側に変位させるだけのトナー量に達する
と、回収トナーはトナー逆流防止体を未使用トナー収容
部側に押圧して未使用トナー収容部に流入する。回収ト
ナーが未使用トナー収容部に流入してトナー量が減少す
ると、トナー逆流防止体の弾発性によって元の位置に復
帰する。これによって未使用トナー収容部と回収トナー
収容部とがトナー逆流防止体によって遮断され、未使用
トナーが回収トナー収容部に逆流することを防ぐことが
できる。
【0142】またトナー逆流防止体は、トナーと非親和
性の材料であることが好ましい。これによってトナー逆
流防止体にトナーが付着したり、トナーの成分と反応し
てトナー逆流防止体が変質することを防止することがで
きる。これによって経時変化によってもトナーの成分に
よってトナー逆流防止体が変質することを防止すること
ができる。したがってトナーの逆流を防止する機能を長
期間にわたって維持することができる。
【0143】請求項10記載の本発明によれば、回収ト
ナーは未使用トナーと混合される前に一時的に貯留槽に
貯留され、その後未使用トナーと混合されるので、画像
形成によって加熱された回収トナーを再利用するまでに
時間をあけることができ、これによって回収トナーの放
熱などによって回収トナーの画像形成品質を高めた後で
画像形成に利用することができる。したがって諸特性が
低下した回収トナーを長時間放置することによって生じ
る回収トナー収容部内での塊状化および画像形成に利用
されたときの画質の劣化などを未然に防止することがで
きる。
【0144】請求項11記載の本発明によれば、前記回
収手段によって回収された回収トナーのトナー量を調整
してトナー補給手段に供給される回収トナーのトナー量
を制御するので、現像手段に補給されるトナー中の回収
トナーの比率を変更することができ、現像手段に補給さ
れる未使用トナーと回収トナーとの比率を微調整するこ
とができる。したがってトナーの使用環境の変化によっ
て画質が劣化した場合であっても、容易に高画質に現像
を行うことができる。また回収トナー収容部に収容され
る回収トナーのトナー量が所定容量を超えたとしても、
所定容量を超過した回収トナーは未使用トナー収容部に
収容されるので、回収トナー収容部に収容される回収ト
ナーに不所望な圧力が作用せず、回収トナーの凝集によ
る回収トナーの品質劣化および回収トナー収容部への回
収トナーの永久残留を防ぐことができる。複数の第1お
よび第2供給口が交互に配列され、各第1および第2ト
ナー供給口が1つのトナー補給手段に臨んで開口してい
るので、未使用トナーと回収トナーとを1つのトナー補
給手段に供給することができ、未使用トナーを現像手段
に補給するための手段と回収トナーを現像手段に補給す
るための手段とを個別に設ける必要がなく、構成の簡略
化を図ることができ、製造コストの低減を図ることがで
きる。
【0145】請求項12記載の本発明によれば、回収ト
ナーは隔壁の下縁部で前記回収トナー収容部側から前記
未使用トナー収容部側に向かって流入するので、未使用
トナーと回収トナーとが確実に混合してから現像手段に
補給することができ、回収トナーだけが現像手段に補給
されたときに発生するような急激な画質の劣化を防ぐこ
とができる。これとともに、回収トナーが確実に画像形
成に利用され、トナーの利用効率を向上することができ
る。回収トナーは、傾斜部材によって回収トナー収容部
の底部にほぼ一様に堆積して未使用トナー収容部に流入
するので、現像手段に補給されるトナー中の回収トナー
の長手方向にわたる分布はほぼ一様になり、諸特性の低
下した回収トナーであっても画像の欠陥が出現しにく
く、簡単な構成で画質の劣化を防ぐことができる。
【0146】また傾斜部材の各斜面の傾斜角度は、回収
トナーの物性に応じて選ばれることが好ましい。すなわ
ち、前記傾斜角度は、たとえば回収トナーの安息角に関
連づけて選ばれることが好ましい。これによって回収ト
ナーが各斜面上で堆積することがなく、確実に各斜面上
を滑落することができる。
【0147】さらに前記傾斜部材の長手方向両端部に
は、上方に向かって突出する突出部が設けられることが
好ましい。これによって各斜面上を滑落して長手方向両
端部に到達した回収トナーが回収トナー収容部の底部に
おける長手方向両端部に集中して堆積することを防ぐこ
とができる。したがって現像手段内におけるトナー中の
回収トナーの比率が長手方向にわたってほぼ一様に分布
することになり、トナーの飛散および一時的な画像の潰
れなどを防止することができる。
【0148】さらに前記傾斜部材は、その開口率、透孔
の分布密度、回収トナーの移動速度または各透孔の開口
面積がトナーの滑落方向における領域毎に異なることが
好ましい。これによって傾斜部材による回収トナーの落
下量を制御することができ、トナー補給手段の長手方向
にほぼ一様に回収トナーを供給することができる。
【0149】前記回収手段によって回収された回収トナ
ーのトナー量を調整してトナー補給手段に供給される回
収トナーのトナー量を制御するので、現像手段に補給さ
れるトナー中の回収トナーの比率を変更することがで
き、現像手段に補給される未使用トナーと回収トナーと
の比率を微調整することができる。したがってトナーの
使用環境の変化によって画質が劣化した場合であって
も、容易に高画質に現像を行うことができる。また回収
トナー収容部に収容される回収トナーのトナー量が所定
容量を超えたとしても、所定容量を超過した回収トナー
は未使用トナー収容部に収容されるので、回収トナー収
容部に収容される回収トナーに不所望な圧力が作用せ
ず、回収トナーの凝集による回収トナーの品質劣化およ
び回収トナー収容部への回収トナーの永久残留を防ぐこ
とができる。請求項13記載の本発明によれば、現像手
段にはトナー濃度検知手段が設けられるので、現像手段
に補給される混合されたトナー中の未使用トナーの比率
を制御することができ、再利用に伴って劣化する回収ト
ナーの特性による悪影響を抑制し、高精度の画像形成装
置を実現することができる。トナー利用効率から見る
と、画質に影響しない範囲内でできるだけ回収トナーを
多く混合することが望ましい。しかしながら繰返し現像
動作に利用された特性の劣化したトナーの比率が増加し
てくると、トナー濃度検知手段の出力が不安定になり、
トナーの特性変化に追従できなくなり、トナーの濃度制
御が困難になる場合がある。このためトナー濃度検知手
段によってトナーの予め定める特性範囲内であることを
認識させ得る範囲内で回収トナーを最大限混合すること
によって、トナー濃度検知手段の出力補正を行う必要が
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるトナー補給装置1
を備えた画像形成装置2の構成を簡略化して示す断面図
である。
【図2】本発明の実施の他の形態であるトナー補給装置
50を備えた画像形成装置51の構成を簡略化して示す
断面図である。
【図3】トナーホッパ52に設けられる隔壁53の上縁
部53aの一部を拡大して示す正面図である。
【図4】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー補
給装置60を備えた画像形成装置61の構成を簡略化し
て示す断面図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー補
給装置70を備えた画像形成装置71の構成を簡略化し
て示す断面図である。
【図6】トナーホッパ72およびトナー補給ローラ73
の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図7】カバー体77の構成を簡略化して示す側面図で
ある。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】トナー補給ローラ73の構成を簡略化して示す
正面図である。
【図10】補給部79に含まれる単位長さあたりの気泡
の数と未使用トナーのトナー落下量との関係を示すグラ
フである。
【図11】補給部79に含まれる単位長さあたりの気泡
の数と回収トナーのトナー落下量との関係を示すグラフ
である。
【図12】トナー補給ローラ73の回転数と未使用トナ
ーおよび回収トナーのトナー落下量との関係を示すグラ
フである。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置81を備えた画像形成装置82の構成を簡略化
して示す断面図である。
【図14】トナーホッパ83およびトナー補給ローラ7
3の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置90を備えた画像形成装置91の構成を簡略化
して示す断面図である。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置100を備えた画像形成装置101の構成を簡
略化して示す断面図である。
【図17】現像ユニット14付近を拡大して示す断面図
である。
【図18】トナーホッパ102の一部を切断して示す拡
大側面図である。
【図19】傾斜部材114の構成を簡略化して示す図で
ある。
【図20】本発明の実施のさらに他の形態のトナー補給
装置に備えられる傾斜部材114aの構成を簡略化して
示す図である。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置に備えられる傾斜部材114bの構成を簡略化
して示す正面図である。
【図22】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置に備えられる傾斜部材114cの構成を簡略化
して示す正面図である。
【図23】本発明の実施のさらに他の形態であるトナー
補給装置114dの構成を簡略化して示す図である。
【図24】図1〜図23に示される画像形成装置2,5
1,61,71,82,91,101に対する画像濃度
IDおよびかぶり度BGの推移状態を示すグラフであ
る。
【図25】図1〜図23に示される画像形成装置2,5
1,61,71,82,91,101に対するトナーの
帯電量Q/Mおよびトナー濃度T/Dの推移状態を示す
グラフである。
【図26】図1〜図23に示される画像形成装置2,5
1,61,71,82,91,101に対するトナー消
費量および転写効率の推移状態を示すグラフである。
【符号の説明】
1,50,60,70,81,90,100 トナー補
給装置 2,51,61,71,82,91,101 画像形成
装置 22,52,58,72,83,102 トナーホッパ 23,53,59,110 隔壁 11 感光体ドラム 12 帯電ユニット 13 露光ユニット 14 現像ユニット 15 転写ユニット 16 クリーニングユニット 17 除電ユニット 21 Tセンサ 24 未使用トナー収容部 25 回収トナー収容部 26 未使用トナー補給ローラ 27 回収トナー補給ローラ 35 感光体ドラム駆動手段 39 計数手段 40 制御回路 62 第1搬送手段 63 第2搬送手段 73,120 トナー補給ローラ 74 第1トナー供給口 75 第2トナー供給口 103 廃棄トナーホッパ 104 廃棄トナー搬送手段 114 傾斜部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲崎▼田 裕史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 浅沼 雅人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 眞田 義明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 石黒 康之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−62080(JP,A) 特開 平4−237079(JP,A) 特開 平6−130866(JP,A) 特開 平2−82274(JP,A) 特開 平9−185260(JP,A) 特開 平6−110329(JP,A) 特開 平9−236978(JP,A) 特開 平9−269708(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に形成された静電潜像にトナー
    を供給して、静電潜像を現像する現像手段と、 未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、 感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、 この回収手段によって回収された回収トナーを収容する
    回収トナー収容部と、 前記回収手段によって回収された回収トナーを回収トナ
    ー収容部に向かって搬送する搬送手段と、 前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナーと
    前記回収トナー収容部から供給された回収トナーとを前
    記現像手段に補給するトナー補給手段とを備えるトナー
    補給装置において、 前記回収トナー収容部に収容される回収トナーのトナー
    量が回収トナー収容部の所定容量を超える場合に、回収
    トナーの供給経路を回収トナー収容部から未使用トナー
    収容部に切換え、 前記トナー補給手段は、未使用トナー収容部と回収トナ
    ー収容部とが一体的に形成されるトナー収容部の底部に
    配設され、 このトナー収容部の底部には、トナー補給手段に臨んで
    開口し、未使用トナーをトナー補給手段に供給する複数
    の第1トナー供給口と、トナー補給手段に臨んで開口
    し、回収トナーをトナー補給手段に供給する複数の第2
    トナー供給口とが交互に配列されることを特徴とするト
    ナー補給装置。
  2. 【請求項2】 各第1トナー供給口の開口面積は、各第
    2トナー供給口の開口面積よりも大きく設けられること
    を特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー補給手段の現像手段へのトナ
    ー補給量は、各第1供給口に対応する領域におけるトナ
    ー補給手段のトナー補給量が各第2トナー供給口に対応
    する領域におけるトナー補給手段のトナー補給量よりも
    多いことを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。
  4. 【請求項4】 回収トナー収容部の所定容量を超過した
    回収トナーは、前記未使用トナー収容部と前記回収トナ
    ー収容部とを仕切る隔壁の上縁部を越えて未使用トナー
    収容部に流入して収容されることを特徴とする請求項1
    記載のトナー補給装置。
  5. 【請求項5】 前記隔壁の上縁部には、三角堰が設けら
    れることを特徴とする請求項4記載のトナー補給装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段は、前記回収手段によって
    回収された回収トナーを回収トナー収容部に搬送する第
    1搬送手段と、回収トナー収容部と未使用トナー収容部
    とにわたって延び、第1搬送手段によって搬送された回
    収トナーを未使用トナー収容部に搬送する第2搬送手段
    とを有し、 前記回収トナー収容部には、収容された回収トナーの量
    が所定容量を超えたことを検知する容量超過検知手段が
    設けられ、 容量超過検知手段によって回収トナーの量が所定容量を
    超えたことが検知されると、第1搬送手段によって搬送
    される回収トナーを第2搬送手段を介して未使用トナー
    収容部に搬送することを特徴とする請求項1記載のトナ
    ー補給装置。
  7. 【請求項7】 感光体上に形成された静電潜像にトナー
    を供給して、静電潜像を現像する現像手段と、 未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、 感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、 この回収手段によって回収された回収トナーを収容する
    回収トナー収容部と、 前記回収手段によって回収された回収トナーを回収トナ
    ー収容部に向かって搬送する搬送手段と、 前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナーと
    前記回収トナー収容部から供給された回収トナーとを前
    記現像手段に補給するトナー補給手段とを備えるトナー
    補給装置において、 前記未使用トナー収容部と前記回収トナー収容部とは隔
    壁によって仕切られ、この隔壁の下縁部で前記回収トナ
    ー収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって回
    収トナーが流入し、 回収トナーは、回収トナー収容部のほぼ中央部に供給さ
    れ、 長手状の回収トナー収容部には、その中央部から長手方
    向両端部に向かうにつれて下方に傾斜する2つの斜面を
    有する傾斜部材が設けられ、 この傾斜部材には複数の透孔が設けられることを特徴と
    するトナー補給装置。
  8. 【請求項8】 前記隔壁の下縁部には、未使用トナーの
    回収トナー収容部への逆流を防ぐトナー逆流防止体が設
    けられることを特徴とする請求項7記載のトナー補給装
    置。
  9. 【請求項9】 前記トナー逆流防止体は、可撓性の弾性
    材料から成ることを特徴とする請求項8記載のトナー補
    給装置。
  10. 【請求項10】 前記回収トナー収容部には、回収トナ
    ーを一時的に貯留する貯留槽が設けられることを特徴と
    する請求項7記載のトナー補給装置。
  11. 【請求項11】 感光体上に形成された静電潜像にトナ
    ーを供給して、静電潜像を現像する現像手段と、 未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、 感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、 この回収手段によって回収された回収トナーを収容する
    回収トナー収容部と、 前記回収手段によって回収された回収トナーを回収トナ
    ー収容部に向かって搬送する搬送手段と、 未使用トナー収容部に収容される未使用トナーと回収ト
    ナー収容部に回収される回収トナーとを所定の比率で現
    像手段に補給するトナー補給手段とを含み、 前記回収トナー収容部に収容される回収トナーのトナー
    量が所定容量を超える場合に、回収トナーの供給経路を
    回収トナー収容部から未使用トナー収容部に切換え、 前記トナー補給手段は、未使用トナー収容部と回収トナ
    ー収容部とが一体的に形成されるトナー収容部の底部に
    配設され、 このトナー収容部の底部には、トナー補給手段に臨んで
    開口し、未使用トナーをトナー補給手段に供給する複数
    の第1トナー供給口と、トナー補給手段に臨んで開口
    し、回収トナーをトナー補給手段に供給する複数の第2
    トナー供給口とが交互に配列され、 前記回収手段によって回収された回収トナーのトナー量
    を調整するように、前記搬送手段の動作が制御されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 感光体上に形成された静電潜像にトナ
    ーを供給して、静電潜像を現像する現像手段と、 未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、 感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、 この回収手段によって回収された回収トナーを収容する
    回収トナー収容部と、 前記回収手段によって回収された回収トナーを回収トナ
    ー収容部に向かって搬送する搬送手段と、 前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナーと
    前記回収トナー収容部から供給された回収トナーとを前
    記現像手段に補給するトナー補給手段とを含み、 前記未使用トナー収容部と前記回収トナー収容部とは隔
    壁によって仕切られ、この隔壁の下縁部で前記回収トナ
    ー収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって回
    収トナーが流入し、 回収トナーは、回収トナー収容部のほぼ中央部に供給さ
    れ、 長手状の回収トナー収容部には、その中央部から長手方
    向両端部に向かうにつれて下方に傾斜する2つの斜面を
    有する傾斜部材が設けられ、 この傾斜部材には複数の透孔が設けられ、 前記回収手段によって回収された回収トナーのトナー量
    を調整するように、前記搬送手段の動作が制御されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 感光体上に形成された静電潜像にトナ
    ーを供給して、静電潜像を現像する現像手段と、 未使用トナーを収容する未使用トナー収容部と、 感光体上に残留するトナーを回収する回収手段と、 この回収手段によって回収された回収トナーを収容する
    回収トナー収容部と、 前記回収手段によって回収された回収トナーを回収トナ
    ー収容部に向かって搬送する搬送手段と、 前記未使用トナー収容部から供給された未使用トナーと
    前記回収トナー収容部から供給された回収トナーとを前
    記現像手段に補給するトナー補給手段とを含み、 前記未使用トナー収容部と前記回収トナー収容部とは隔
    壁によって仕切られ、この隔壁の下縁部で前記回収トナ
    ー収容部側から前記未使用トナー収容部側に向かって回
    収トナーが流入し、 回収トナーは、回収トナー収容部のほぼ中央部に供給さ
    れ、 長手状の回収トナー収容部には、その中央部から長手方
    向両端部に向かうにつれて下方に傾斜する2つの斜面を
    有する傾斜部材が設けられ、 この傾斜部材には複数の透孔が設けられ、 現像手段には、その内部のトナーの濃度を検知するトナ
    ー濃度検知手段が設けられ、 現像手段に補給されるトナー中の回収トナーの比率がト
    ナー濃度検知手段によって検知可能な比率以下に設定さ
    れることを特徴とする画像形成装置。
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