JPH11231626A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11231626A
JPH11231626A JP10029982A JP2998298A JPH11231626A JP H11231626 A JPH11231626 A JP H11231626A JP 10029982 A JP10029982 A JP 10029982A JP 2998298 A JP2998298 A JP 2998298A JP H11231626 A JPH11231626 A JP H11231626A
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JP
Japan
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developer
carrier
amount
developing
developing device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10029982A
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English (en)
Inventor
Migaku Fukuhara
琢 福原
Shigeru Inaba
繁 稲葉
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11231626A publication Critical patent/JPH11231626A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像剤の搬送方向が上下方向であっても、現像
剤交換を効率良く行なうことができ、長期にわたって画
質の安定化が図られた現像装置を提供する。 【解決手段】現像ロール135と下搬送ロール140と
現像ハウジング110とで囲まれた領域aに落下した現
像剤を、現像剤排出体180のオーガ181により、現
像装置100外へ運び回収容器20に排出し、この排出
に伴ってキャリア補給部190から新しいキャリアを現
像剤攪拌部150内に補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタや複写機になどの画像形成装置に用いられる、静
電潜像をトナーで現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、画像信号に応じて強度変調およびパルス幅変調さ
れた光ビームで像担持体を走査することにより像担持体
上に静電潜像を形成する、いわゆるディジタル電子写真
方式の画像形成装置が広く採用されている。特に、フル
カラー画像形成装置の分野ではディジタル方式の画像形
成装置の普及がめざましい。
【0003】従来の、フルカラー画像形成装置に用いら
れる二成分現像装置には、像担持体に近接配置され、内
部に複数の磁極からなる固定磁石を有する現像剤担持体
が回転自在に備えられている。現像剤担持体には現像剤
が供給される。供給された現像剤は固定磁石の磁力によ
り保持され、これにより磁気ブラシが形成される。磁気
ブラシは層形成部材により所定の層厚に規制され、現像
剤担持体の回転により像担持体に摺擦または近接され、
現像剤担持体に印加される現像バイアスの作用により像
担持体上に潜像が現像される。
【0004】フルカラーディジタル画像形成装置におい
ては高画質化が要求されているが、これに加え近年特に
ロングライフ化や、あるいは高速でかつ小型化、更には
低コスト化の要求も増えつつある。ロングライフ化の要
求に対しては、磁性キャリアの劣化を防止するために、
現像装置内に新しい磁性キャリアを逐次補給し、劣化し
た磁性キャリアを外部に排出するいわゆる現像剤逐次交
換方式によって、現像装置内の磁性キャリアのトナー帯
電特性を一定に保ち、画質を防止する現像装置が特公平
7−11598号公報、米国特許4614165号公報
に開示されている。また、劣化したキャリアの排出方法
として、特公平2−21591号公報に、現像装置ハウ
ジングの側壁に現像剤溢出部を設け、撹拌手段により移
動する貯留現像剤を溢出させる技術が開示されている。
また特開平8−22190号公報には、現像槽の壁部に
形成された排出口より、撹拌手段により搬送される現像
剤をせき止めて上部から所定量溢出させる技術が開示さ
れている。
【0005】一方、高速化の要求に応える技術として、
像担持体、帯電装置、露光装置、および現像装置から成
る複数の画像形成ユニットが並列に配列されてなる、い
わゆるタンデム方式のカラー画像形成装置が挙げられ
る。タンデム方式のフルカラー画像形成装置において
は、画像信号がイエロー、マゼンタ、サイアンおよびブ
ラックの4色の画像信号に変換され、これらの各画像信
号がそれぞれの色に対応する画像形成ユニットに入力さ
れ、各画像形成ユニットにおいてそれぞれ帯電、露光、
および現像の各工程が行われてそれぞれの像担持体上に
それぞれの色に対応するトナー像が形成され、これらの
トナー像が被転写体上に重ね合わされるように順次転写
されてフルカラー画像が形成される。
【0006】このようなタンデム方式のカラー画像形成
装置の場合、上記のように複数の像担持体および複数の
現像装置が並んでいるため装置が大型化する。そこで、
特開平6−208294号公報には、像担持体に対して
現像装置が斜め上方になるように現像装置が配置された
画像形成装置が提案されている。この画像形成装置で
は、像担持体と現像装置が鉛直方向に一部または全部が
重なるように配置されているため、省スペースとなり装
置の小型化が図られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報にお
ける画像形成装置に組み込まれている現像装置に着目す
ると、その現像装置内の鉛直下方部に現像剤担持体が設
置されているため、現像剤の搬送および供給が行なわれ
る方向は上下方向となる。図11は、従来の、現像剤の
搬送方向が上下方向である現像装置の模式図である。
【0008】この現像装置800には、現像ハウジング
801と、像担持体500に対向するように配置された
現像剤担持体810と、現像剤担持体810から上方へ
現像剤820を搬送する搬送ロール830と、現像剤8
20を撹袢する現像剤撹拌室840と、現像装置800
の開口部近傍で現像剤担持体810に対向している層形
成部材850とが備えられている。現像領域Dにおい
て、現像剤820中のトナーが像担持体500上の静電
潜像に移行し、静電潜像がトナーにより現像されて像担
持体500上にトナー像が形成される。さらに、現像剤
担持体810上の現像剤820は、現像剤担持体810
と搬送ロール830とが対向する現像剤剥離領域Pに搬
送されて現像剤担持体810から剥離され、搬送ロール
830に受け渡され上方に搬送されるが、一部の現像剤
は剥離後上方へ搬送されず、現像剤担持体810と搬送
ロール830と現像ハウジング801とに囲まれた領域
a(斜線部)に落下する。この領域aに滞留して行く現
像剤820は、圧縮応力を受ける。このような現像剤へ
の圧縮力,摩擦力により、トナー表面に帯電性および流
動性向上のために処理されている外添剤やトナー自身が
磁性キャリア表面に固着し、磁性キャリアの劣化が生じ
る。また、表面に被覆層を設けた磁性キャリアの場合、
被覆層の剥がれや摩耗も磁性キャリアの劣化になる。磁
性キャリアの劣化が促進すると、トナーの帯電は低下し
画質が劣化するといった問題がある。
【0009】上記領域aへの現像剤の落下は、現像剤担
持体810の回転速度が速い場合や現像剤担持体810
上に吸着される現像剤量が多い場合、あるいは搬送ロー
ル830と磁性キャリアとの間の磁力が比較的弱い場合
顕著となる。そこで、特公昭63−054191号公報
には、落下した現像剤を現像剤担持体へ戻す案内版を設
けハウジング位置まで落下する現像剤を低減する現像装
置が提案されている。しかし、この公報に提案された現
像装置では、現像剤の落下量を低減するだけで、落下量
が顕著となる状態では、落下した現像剤は経時的に滞留
し、そこでの圧縮による劣化を回避することは困難であ
るという問題がある。
【0010】図12は、従来の、新しいキャリアを補給
する現像剤逐次交換型の現像装置の模式図、図13は、
図12に示す現像装置を矢印A方向から見た概略図であ
る。尚、図11に示す現像装置と同じ構成要素について
は同一の符号を付し、重複説明は省略する。図12に示
す現像装置900は、図11に示す現像装置800の構
成に加えてキャリア補給部910が備えられている。こ
の現像装置900では、現像剤攪拌室840近傍の現像
剤が、図13に示す回収容器920に排出される。この
現像剤の排出に伴ってキャリア補給部910から新しい
キャリアが現像剤攪拌部840内に補給される。このよ
うな、現像剤逐次交換方式を用いた現像装置では、装置
内の現像剤が平均的に交換されるため、現像剤寿命は延
びるが、現像剤を上方へ搬送する、いわゆる縦型タイプ
のものは、領域aに現像剤が滞留し劣化する。領域aに
滞留し劣化した現像剤分を見越して過剰な現像剤交換を
行なうことは、交換効率を低下させ、ランニングコスト
の上昇や資源の浪費につながる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、現像剤の搬送
方向が上下方向であっても、現像剤交換を効率良く行な
うことができ、長期にわたって画質の安定化が図られた
現像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の現像装置は、現像ハウジングと、静電潜像を担持し
て所定の方向に移動する像担持体に所定の現像領域にお
いて近接もしくは接触するように配置され、トナーおよ
び磁性キャリアからなる現像剤を表面に担持して所定の
回転軸のまわりに回転する、上記現像領域において現像
ハウジングから露出してなる現像剤担持体と、上記現像
ハウジング内の、上記現像剤担持体よりも上方に配置さ
れ、現像剤を攪拌して攪拌した現像剤を上記現像剤担持
体に向けて落下させる現像剤攪拌部と、上記現像剤担持
体の回転方向に関し上記現像領域よりも下流側の所定の
現像剤剥離領域においてその現像剤担持体に近接もしく
は接触して配置されその現像剤担持体により運ばれてき
た現像剤を受け取り表面に担持して、その現像剤担持体
の回転軸と平行な回転軸のまわりに回転する現像剤搬送
体を含む、上記現像ハウジング内部を経由して現像剤を
前記現像剤攪拌部に汲み上げる現像剤汲上手段と、上記
現像剤剥離領域の下方に配置され、上記現像剤担持体か
ら上記現像剤搬送体への受け渡し洩れの現像剤を、その
現像剤担持体の回転軸方向に搬送して上記現像ハウジン
グ外へ排出する現像剤排出手段と、上記現像ハウジング
内へ新たな現像剤もしくは磁性キャリアを補給するキャ
リア補給手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の現像装置の第1実施形態を
示す概略構成図、図2は、図1に示す現像装置を矢印A
方向から見た概略図である。図1に示す現像装置100
には、現像ハウジング110と、現像剤担持体である現
像ロール135と、現像剤攪拌部150と、下搬送ロー
ル140および上搬送ロール141(本発明にいう現像
剤汲上手段の一例)と、現像剤排出体180と、案内板
160と、層形成部材170と、キャリア補給部190
とが備えられている。
【0014】現像ロール135は、周面に配列された複
数の固定磁石121を有する磁石ロール120と、この
磁石ロール120の周囲を巡回移動する非磁性の中空円
筒状のスリーブ130から構成されている。この現像ロ
ール135は、静電潜像を担持して所定の方向に移動す
る像担持体10に所定の現像領域Dにおいて近接もしく
は接触するように、かつ現像領域Dにおいて現像ハウジ
ング110から露出するように配置され、トナーおよび
磁性キャリアからなる現像剤を表面に担持して所定の回
転軸のまわりに回転する。
【0015】現像剤攪拌部150には、撹拌体151が
備えられている。この現像剤攪拌部150は、現像ハウ
ジング110内の、現像ロール135よりも上方に配置
され、現像剤を攪拌して攪拌した現像剤を現像ロール1
35に向けて落下させる。下搬送ロール140(本発明
にいう現像剤搬送体の一例)は、現像ロール135の回
転方向に関し現像領域Dよりも下流側の所定の現像剤剥
離領域においてその現像ロール135に近接もしくは接
触して配置され、その現像ロール135により運ばれて
きた現像剤を受け取り表面に担持して、上搬送ロール1
41に渡す。
【0016】上搬送ロール141は、下搬送ロール14
0からの現像剤を、その下搬送ロール140の回転方向
とは異なる回転方向に回転して、現像ハウジング110
内部を経由して現像剤攪拌部150に汲み上げる。層形
成部材170は、現像ロール135の中心軸の鉛直上方
にその現像ロール135に対向するように備えられてい
る。
【0017】現像剤排出体180には、現像ロール13
5の回転軸と同方向に延びる回転軸を有するオーガ18
1が備えられている。この現像剤排出体180は、現像
剤剥離領域の下方に配置され、現像ロール135から下
搬送ロール140への受け渡し洩れの現像剤を、現像ロ
ール135の回転軸方向に搬送して現像ハウジング11
0外へ排出する。
【0018】キャリア補給部190は、現像ハウジング
110内へ新たな現像剤もしくは磁性キャリアを補給す
る。現像装置100内には、磁性キャリアとトナーとが
混合された二成分現像剤が循環する。現像ロール135
上の現像剤は、磁石ロール120の磁石121によって
スリーブ130の外周面に吸着され、スリーブ130の
巡回移動に伴って搬送される。現像剤は、現像ロール1
35に備えられた磁石ロール120の磁力によって磁気
ブラシとなり、像担持体10と対向する現像領域Dにお
いて、この磁気ブラシが、像担持体10上に形成された
静電潜像と摺擦されることにより現像剤中のトナーが静
電潜像に付着して現像が行なわれる。現像を終えた現像
剤はスリーブ130に伴って搬送され、同極性の固定磁
石121_1,121_2により磁気吸引力が低下した
現像剤剥離領域に到達すると現像ロール135上から下
搬送ロール140によって剥離されて、上搬送ロール1
41に引き渡され、上搬送ロール141から現像剤攪拌
部150まで搬送される。現像剤攪拌部150まで搬送
された現像剤は撹拌体151によって撹拌され、図示し
ないトナー補給部から新たなトナーが補給されて再調整
される。再調整された現像剤は撹拌体151の動きによ
って自ずと、現像剤攪拌部150の、下搬送ロール14
0側とは逆の側から溢れだし、案内板160に沿って落
下して、現像ロール135の、層形成部材170の近傍
上に再度供給される。現像ロール135上に供給された
現像剤は、矢印方向Bに回転するスリーブ130に伴わ
れて搬送され、層形成部材170によって所定の厚さの
現像剤層に形成され、再び現像領域Dへと搬送される。
【0019】ここで、現像ロール135に吸着した現像
剤は、現像剤剥離領域において剥離されるが、現像剤の
一部は落下し、現像ロール135と下搬送ロール140
と現像ハウジング110とで囲まれた領域aへと到達す
る。領域aに落下した現像剤の一部は、現像ロール13
5の磁力によって再び上方へ搬送されるが、一部は搬送
されず、この領域aに残る。本実施形態では、この領域
aに現像剤排出体180が配置されており、領域aに残
った現像剤は、現像剤排出体180のオーガ181によ
り、現像ハウジング110の開口部110aから現像装
置100外へ運ばれ、回収容器20に排出される。
【0020】本実施形態では、現像剤排出体180の排
出タイミングは、15000枚形成時であるが、現像剤
の種類、使用モード等に応じて変更してよく特に限定さ
れるものではない。キャリア補給部190からは、この
現像剤排出体180による現像剤の排出に伴って新しい
キャリアが現像剤攪拌部150内に補給される。
【0021】尚、現像剤排出体180の配置は、現像ロ
ール135に近接しすぎると、現像ロール135に吸着
した、剥離領域に達する以前の現像剤を乱し、かえって
落下させることがあるため、現像ロール135に影響を
与えない距離の位置に配置することが望ましい。二成分
現像剤中のトナーとしては、平均粒径が7μmの市販の
各色カラートナーが用いられ、キャリアと混合されるこ
とによって負極性に帯電される。また、キャリア粒径は
50μmであり、以下に説明する製法によって作製され
る。
【0022】コア材であるフェライト(F−300、パ
ウダーテック社製)100重量部と、スチレン−メタク
リレート共重合体(共重合比30:70)0.5重量部
と、トルエン14重量部とを用意し、フェライトを除く
成分をサンドミルにて1時間分散してコート層形成用溶
液を作製する。次に、このコート層形成溶液とフェライ
トを真空脱気型ニーダにいれ、温度60℃で減圧しなが
ら20分撹拌してフェライトの周囲にコート層を形成し
キャリアを得る。この製法によって作製されるキャリア
をキャリアAと称する。このキャリアAは、後述する実
施形態や実施例においても用いられる。
【0023】一般に、縦型の現像装置においては、現像
剤担持体上の現像剤剥離領域から搬送部材への受け渡し
が困難であり、このため現像剤担持体と搬送部剤と現像
ハウジングとに囲まれる領域に現像剤が落下して滞留し
圧力を受けて劣化する。本実施形態では、このような領
域(領域a)に現像剤排出体180が設けられているた
め、劣化度合の大きい現像剤を選択的に現像装置100
外に排出することができる。さらに、現像剤排出体18
0にはオーガが配置されているため、簡単な構成で領域
a内に存在し劣化した現像剤をすべて排出することがで
きる。従って、現像剤ライフをより効果的に延長するこ
とができる。
【0024】以下、第2実施形態について説明する。図
3は、本発明の現像装置の第2実施形態を示す概略構成
図、図4は、図3に示す現像装置を矢印A方向から見た
概略図である。尚、第1実施形態と同じ構成要素につい
ては同一の符号を付し、重複説明は省略する。
【0025】この現像装置200には、現像ハウジング
110の下方に現像剤排出体280が備えられている。
この現像剤排出体280には、現像ロール135から下
搬送ロール140への受け渡し洩れの現像剤を受け入れ
る、開閉自在のスリット(開口)282aを有する搬送
ハウジング282と、搬送ハウジング282内の現像剤
を回転軸方向に搬送するためのオーガ281とが備えら
れている。
【0026】領域aに落下した現像剤は、開閉自在のス
リット282aを通じて搬送ハウジング282にさらに
落下し、オーガ281で搬送された後、現像装置200
外へ排出される。スリット282aの開閉タイミング
は、第1実施形態と同様、15000枚画像形成時とす
る。スリット282aは、現像ロール135の長手方向
に配置されるが、その位置、幅などは、搬送ハウジング
282に現像剤を潤滑に送り込める構成であれば特に限
定されるものではない。
【0027】本実施形態では、現像剤排出体280を現
像ハウジング110外に設けたため、現像ロール135
に吸着する現像剤が掻き落とされることもなく、従って
現像剤排出体280の、現像ロール135に及ぼす悪影
響が回避され、領域aに滞留し劣化した現像剤のみをよ
り効果的に排出することができる。次に、第3実施形態
について説明する。
【0028】図5は、本発明の現像装置の第3実施形態
を示す概略構成図、図6は、図5に示す現像装置におけ
る制御ブロックを示す図である。尚、第2実施形態と同
じ構成要素については同一の符号を付し、重複説明は省
略する。この現像装置300には、現像ロール135か
ら下搬送ロール140への受け渡し洩れの現像剤の蓄積
量を検出する現像剤量検出センサ(以下、単にセンサと
称する)310が備えられている。また、センサ310
に接続された、図6に示す判定回路320と、その判定
回路320に接続された制御装置330も備えられてい
る。
【0029】センサ310は、領域a内に存在する現像
剤の蓄積量を検出する。判定回路320は、コピースタ
ートスイッチ30が押されると、センサ310により検
出された現像剤の蓄積量が、領域aのスペースに応じて
予め設定されている所定量に達したか否かを判定する。
所定量に達していた場合は、制御装置330によりスリ
ット282aを開き、搬送ハウジング282のオーガ2
81により現像剤を排出する。さらに、制御装置330
は、キャリア補給部190を動作させて、そのキャリア
補給部190から現像ハウジング110内に所定量の新
しいキャリアを補給する。
【0030】本実施形態では、前述したキャリアAを用
い、領域aに入る現像剤総量を130gとし、かつ設定
値を110gとする。本実施形態では、このような構成
のため、領域aに一定量の現像剤が滞留するまで現像剤
の排出が行なわれない。従って、新しいキャリアの補給
タイミングを遅らせて補給量を抑制することができる。
すなわち、より効率よく劣化現像剤のみを入れ替えるこ
とができ、新しいキャリアの過剰な補給を抑えられ、ラ
ンニングコストを抑制できる。また、現像剤の補給量は
排出量に対応して定まるため、全体の現像剤量の過不足
がなく、現像剤量が少量になった場合の画像むらや、多
量になった場合の現像剤こぼれや過剰なトルク変動の発
生もなく、安定した画像形成が可能となる。
【0031】図7は、本発明の現像装置の第4実施形態
の制御ブロックを示す図である。第4実施形態の現像装
置は、前述した第3実施形態の現像装置と比較すると、
判定回路320と制御装置330との間に経過時間測定
部410が追加された点が異なっている。この経過時間
測定部410は、センサ310により現像剤の蓄積量が
所定量に達したことが検出された時点からの所定の経過
時間を測定するものである。
【0032】第4実施形態の現像装置を構成する現像剤
排出体280(図5参照)は、経過時間測定部410に
より所定時間が計時されたことをもって現像剤の排出を
開始し、キャリア補給部190は、現像剤排出体280
による現像剤排出量に応じた量の磁性キャリアを補給す
る。本実施形態では、所定の経過時間は5時間に設定さ
れており、この時間を経過した後、現像剤を排出するも
のであるが、現像剤の種類や使用状況に応じて所定の経
過時間を任意に設定して良い。また、所定の経過時間を
設定印字枚数に置き換えて制御しても良い。
【0033】このような構成により、十分に劣化が進ん
だ現像剤のみを選択的に排出することができ、その後現
像剤の補給が行われるため、現像剤のライフを延ばしな
がら、新たな補給キャリア量を抑えることができる。従
って、ランニングコストアップや資源浪費を効果的に抑
制することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (第1実施例)図1に示す第1実施形態の現像装置10
0において、前述したキャリアAを用いた現像剤で連続
して多数の画像を現像したときのトナーの帯電維持性を
評価した。これは、現像剤の劣化によってトナーの帯電
性が変動する程度を調査するものである。
【0035】また、第1実施例としての現像装置100
と比較するために、従来例として、図12に示す現像剤
逐次交換型の現像装置900に対して同様の実験を行な
った。この時の実験条件としては、トナー濃度を8重量
%、ベタ画像を100%とした場合に15%の画像面積
率になるようなトナー消費率に設定し、現像バイアスと
して、直流電圧と、6kHzで1.5kV(ピークトゥ
ピーク)の交流電圧とを重畳して印加した。また、現像
ロールの回転方向と像担持体の回転方向は逆方向にし
た。この条件で連続して現像を行い、50000枚ま
で、5000枚ごとに現像ロール上のトナー帯電量を測
定した結果を図8に示す。
【0036】図8は、トナーの帯電量を測定した結果を
示すグラフである。図8に示すグラフから、従来例より
も本実施例のほうが50000枚までの帯電低下の度合
いが少ないことが明らかである。また、20000枚現
像終了時に、現像ロール上の現像剤の帯電量に加え、前
述した領域aに存在する現像剤の帯電量、その残留量、
および補給したキャリア量を、本実施および従来例それ
ぞれについて測定した。この結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】この結果から、本実施例においては現像ロ
ール上も領域a内も現像剤の帯電量に大きな差がなく、
領域a内に存在する現像剤が劣化していないことがわか
った。これは残留量からもわかるように、この領域aか
ら現像剤が排出されているため、この時点で領域a内に
存在する現像剤はまだ滞留時間の短い比較的新しい現像
剤であるからと考えられる。一方、従来例では領域a内
の現像剤を選択的に排出する手段を持たないため、現像
剤の滞留時間は全体として長くなる。その結果、従来例
では領域aの現像剤は劣化が進み帯電量も低下が見ら
れ、また劣化した現像剤の一部が搬送されて現像装置内
に運ばれるため全体の帯電量を下げてしまい、多くのキ
ャリアを補給して帯電量の低下を防がなくてはならな
い。
【0039】このように、本実施例の現像装置では、長
期間にわたって現像剤の劣化が少なく、さらに補給キャ
リア量の節約もできた。 (第2実施例)図3に示す第2実施形態の現像装置20
0において、キャリアAを用いた現像剤で第1実施例と
同様の実験を行なった。この結果を、第1実施例ととも
に図9に示す。
【0040】図9は、第2実施例と第1実施例双方の、
トナーの帯電量を測定した結果を示すグラフである。図
9に示すグラフから、第2実施例も第1実施例と同様
に、帯電低下の度合いが少ないことが明らかである。ま
た、第2実施例においても、20000枚の現像終了時
に領域a内の現像剤帯電量、現像剤残留量を測定したと
ころ、それぞれ、25.2(μC/g)、27(g)で
あり、実施例1と同様に領域a内の現像剤が効果的に排
出され長期にわたって帯電維持性が優れていることがわ
かった。 (第3実施例)図5に示す第3実施形態の現像装置30
0において、キャリアAを用いた現像剤で第1実施例と
同様の実験を行なった。
【0041】本実施例においても、帯電維持性に関して
は大きな変化は見られず50000枚現像終了時の現像
ロール上の帯電量は19.5μC/gであり、実施例1
とほぼ同様であった。また、50000枚現像終了時の
補給キャリア量は220gであり、実施例1に比較して
約100gも少なかった。
【0042】図10は、第3実施例と第1実施例双方
の、領域a内の現像剤量の変化を示したグラフである。
第3実施例では、設定した現像剤量に達したのが190
00枚現像時と40000枚現像時であり、この時点で
キャリアの補給(2回)が行なわれた。一方、第1実施
例の場合、15000枚ごとにキャリアの補給(3回)
が行なわれた。このため、第3実施例は第1実施例と比
較し、補給回数が1回少なかった。つまり、領域aに十
分に現像剤が滞留した状態に達してから排出が行なわれ
たため、現像剤の入れ替えが効率良く行なわれた。ま
た、放出量を測定しながら補給が行なわれたため、補給
量の過不足が生じなかった。従って、帯電低下を抑制し
ながらキャリア補給を効果的に行なうことができた。 (第4実施例)図7に示す制御ブロックを有する第4実
施形態の現像装置において、キャリアAを用いた現像剤
で第1実施例と同様の実験を行なった。
【0043】本実施例においても帯電維持性に関しては
大きな変化は見られず50000枚現像終了時の現像ロ
ール上の帯電量は18.6μC/gであり、実施例1,
実施例3とほぼ同等であった。また、補給タイミングは
印字枚数から見ると約26000枚時であり、従って補
給は一度で済み、補給量は110gであった。領域aに
は残留現像剤量が82g存在した。使用状況等によって
多少の変化は生じることはあるが、現像剤を領域aに貯
留してから所定時間経過までキャリア補給動作が行なわ
れないので、実施例3よりも更に現像剤補給回数を抑え
ることができた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、現像剤の搬送方向が上下方向であっても、長
期にわたって画質が安定し、また劣化した現像剤の排出
と新しいキャリア補給を効率良く行なうことができ、ラ
ンニングコストを抑えながら高速な画像形成が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の第1実施形態を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示す現像装置を矢印A方向から見た概略
図である。
【図3】本発明の現像装置の第2実施形態を示す概略構
成図である。
【図4】図3に示す現像装置を矢印A方向から見た概略
図である。
【図5】本発明の現像装置の第3実施形態を示す概略構
成図である。
【図6】図5に示す現像装置における制御ブロックを示
す図である。
【図7】本発明の現像装置の第4実施形態における制御
ブロックを示す図である。
【図8】トナーの帯電量を測定した結果を示すグラフで
ある。
【図9】第2実施例と第1実施例双方の、トナーの帯電
量を測定した結果を示すグラフである。
【図10】図10は、第3実施例と第1実施例双方の、
領域a内の現像剤量の変化を示したグラフである。
【図11】従来の、現像剤の搬送方向が上下方向である
現像装置の模式図である。
【図12】従来の、新しいキャリアを補給する現像剤逐
次交換型の現像装置の模式図である。
【図13】図12に示す現像装置を矢印A方向から見た
概略図である。
【符号の説明】
10 像担持体 20 回収容器 30 コピースタートスイッチ 100,200,300 現像装置 110 現像ハウジング 110a 開口部 120 磁石ロール 121,121_1,121_2 固定磁石 130 スリーブ 135 現像ロール 140 下搬送ロール 141 上搬送ロール 150 現像剤撹拌部 151 撹拌体 160 案内板 170 層形成部材 180,,280 現像剤排出体 181,281 オーガ 190 キャリア補給部 282 現像剤搬送室 282a スリット 310 センサ 320 判定回路 330 制御装置 410 経過時間測定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ハウジングと、 静電潜像を担持して所定の方向に移動する像担持体に所
    定の現像領域において近接もしくは接触するように配置
    され、トナーおよび磁性キャリアからなる現像剤を表面
    に担持して所定の回転軸のまわりに回転する、前記現像
    領域において現像ハウジングから露出してなる現像剤担
    持体と、 前記現像ハウジング内の、前記現像剤担持体よりも上方
    に配置され、現像剤を攪拌して攪拌した現像剤を前記現
    像剤担持体に向けて落下させる現像剤攪拌部と、 前記現像剤担持体の回転方向に関し前記現像領域よりも
    下流側の所定の現像剤剥離領域において該現像剤担持体
    に近接もしくは接触して配置され該現像剤担持体により
    運ばれてきた現像剤を受け取り表面に担持して、該現像
    剤担持体の回転軸と平行な回転軸のまわりに回転する現
    像剤搬送体を含む、前記現像ハウジング内部を経由して
    現像剤を前記現像剤攪拌部に汲み上げる現像剤汲上手段
    と、 前記現像剤剥離領域の下方に配置され、前記現像剤担持
    体から前記現像剤搬送体への受け渡し洩れの現像剤を、
    該現像剤担持体の回転軸方向に搬送して前記現像ハウジ
    ング外へ排出する現像剤排出手段と、 前記現像ハウジング内へ新たな現像剤もしくは磁性キャ
    リアを補給するキャリア補給手段とを備えたことを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤排出手段が、前記現像剤担持
    体の回転軸と同方向に延びる回転軸を有するオーガを備
    えたものであることを特徴とする請求項1記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤排出手段が、前記現像ハウジ
    ングの下方に配置され、前記現像剤担持体から前記現像
    剤搬送体への受け渡し洩れの現像剤を受け入れる、開閉
    自在の開口を有する搬送ハウジングを有し、該搬送ハウ
    ジング内の現像剤を回転軸方向に搬送するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤担持体から前記現像剤搬送体
    への受け渡し洩れの現像剤の蓄積量を検出する現像剤量
    検出センサを備え、前記現像剤排出手段が、前記現像剤
    量検出センサにより現像剤の蓄積量が所定量に達したこ
    とが検出された場合に現像剤の排出を開始し、 前記キャリア補給手段が、前記現像剤排出手段による現
    像剤排出量に応じた量の現像剤もしくは磁性キャリアを
    補給するものであることを特徴とする請求項1記載の現
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体から前記現像剤搬送体
    への受け渡し洩れの現像剤の蓄積量を検出する現像剤量
    検出センサと、該現像剤量検出センサにより現像剤の蓄
    積量が所定量に達したことが検出された時点からの所定
    の経過時間を測定する計時手段とを備え、 前記現像剤排出手段が、前記計時手段により所定時間が
    計時されたことをもって現像剤の排出を開始し、前記キ
    ャリア補給手段が、前記現像剤排出手段による現像剤排
    出量に応じた量の現像剤もしくは磁性キャリアを補給す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の現像装
    置。
JP10029982A 1998-02-12 1998-02-12 現像装置 Withdrawn JPH11231626A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004012522A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Ricoh Co Ltd 現像装置
US7953350B2 (en) 2005-12-20 2011-05-31 Ricoh Company Limited Developing device for developing latent images to toner images

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