JP3351961B2 - 合板の接続構造 - Google Patents
合板の接続構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数層の単板をそ
の木目がクロスするように積層した合板を接合するため
の合板の接続構造に関するものである。
の木目がクロスするように積層した合板を接合するため
の合板の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数層の単板1をその木目が
クロスするように積層した合板から構成され、隣合う合
板2を各層における木目方向が同じになるように隣接さ
せると共に該隣接部分において両合板2にわたって表面
から下方の複数層に至る溝3を形成し、この溝3の底に
接着剤4を充填し、該底に接着剤4を充填した溝3に弾
性を有する合成樹脂5を充填するものが知られている。
上記合板2の表面側に位置する単板1が化粧単板1であ
る。このように合板2を接続して例えば床板を構成する
のであるが、上記合板2の接合に当たって、溝3底に充
填される接着剤4はホットメルト系の接着剤4であっ
て、このホットメルト系の接着剤4を溝3底に充填して
両合板2を接着し、更に、この溝3にウレタン系合成樹
脂のような弾性を有する合成樹脂5(つまり硬化後も弾
性を有する合成樹脂)を充填して合板2を接続するもの
であるが、ここで、ホットメルト系の接着剤4は合板2
同士を一体に接合する役目をしており、弾性を有する合
成樹脂5は合板2同士の伸縮をこの弾性を有する合成樹
脂5部分で吸収したり、あるいはスラブのような床下地
基材上に載置した場合に床下地基材の凹凸を吸収するた
めに溝3部分で変形できるようにするためである。上記
のように溝3底にホットメルト系の接着剤4を充填し、
更にその溝3内に弾性を有する合成樹脂5を充填して、
弾性を有する合成樹脂5により接続部分にある程度の変
形性を持たせるためには、接着剤4による両合板2の接
続に当たっては、できるだけ接着剤4の充填厚を薄くな
る。
クロスするように積層した合板から構成され、隣合う合
板2を各層における木目方向が同じになるように隣接さ
せると共に該隣接部分において両合板2にわたって表面
から下方の複数層に至る溝3を形成し、この溝3の底に
接着剤4を充填し、該底に接着剤4を充填した溝3に弾
性を有する合成樹脂5を充填するものが知られている。
上記合板2の表面側に位置する単板1が化粧単板1であ
る。このように合板2を接続して例えば床板を構成する
のであるが、上記合板2の接合に当たって、溝3底に充
填される接着剤4はホットメルト系の接着剤4であっ
て、このホットメルト系の接着剤4を溝3底に充填して
両合板2を接着し、更に、この溝3にウレタン系合成樹
脂のような弾性を有する合成樹脂5(つまり硬化後も弾
性を有する合成樹脂)を充填して合板2を接続するもの
であるが、ここで、ホットメルト系の接着剤4は合板2
同士を一体に接合する役目をしており、弾性を有する合
成樹脂5は合板2同士の伸縮をこの弾性を有する合成樹
脂5部分で吸収したり、あるいはスラブのような床下地
基材上に載置した場合に床下地基材の凹凸を吸収するた
めに溝3部分で変形できるようにするためである。上記
のように溝3底にホットメルト系の接着剤4を充填し、
更にその溝3内に弾性を有する合成樹脂5を充填して、
弾性を有する合成樹脂5により接続部分にある程度の変
形性を持たせるためには、接着剤4による両合板2の接
続に当たっては、できるだけ接着剤4の充填厚を薄くな
る。
【0003】ここで、従来にあっては、接着剤4の充填
厚が薄いため、図3に示すように、木目方向が溝3と平
行な単板1の側端面と接着する接着剤4の接着面積と、
木目方向が溝3と直交する単板1の側端面と接着剤4と
の接着面積とがほぼ同じになってしまうものであり、時
には、木目方向が溝3と平行な単板1の側端面と接着す
る接着剤4の接着面積よりも、木目方向が溝3と直交す
る単板1の側端面と接着剤4との接着面積が狭くなって
しまう。
厚が薄いため、図3に示すように、木目方向が溝3と平
行な単板1の側端面と接着する接着剤4の接着面積と、
木目方向が溝3と直交する単板1の側端面と接着剤4と
の接着面積とがほぼ同じになってしまうものであり、時
には、木目方向が溝3と平行な単板1の側端面と接着す
る接着剤4の接着面積よりも、木目方向が溝3と直交す
る単板1の側端面と接着剤4との接着面積が狭くなって
しまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記従来例
にあっては、木目方向が溝3と平行な合板2の側端面と
接着する接着剤4の接着面積と、木目方向が溝3と直交
する単板1の側端面と接着剤4との接着面積とがほぼ同
じか、あるいは木目方向が溝3と平行な単板1の側端面
と接着する接着剤4の接着面積よりも、木目方向が溝3
と直交する単板1の側端面と接着剤4との接着面積が狭
ということは、切断端面においてざらついている面であ
る木目方向と直交する単板1の面との接着面積が狭いの
で接着強度が弱く、また溝3と直交する木繊維が接着剤
4により一体に連続し難く、このため、接合強度が低下
してしまうという問題があった。
にあっては、木目方向が溝3と平行な合板2の側端面と
接着する接着剤4の接着面積と、木目方向が溝3と直交
する単板1の側端面と接着剤4との接着面積とがほぼ同
じか、あるいは木目方向が溝3と平行な単板1の側端面
と接着する接着剤4の接着面積よりも、木目方向が溝3
と直交する単板1の側端面と接着剤4との接着面積が狭
ということは、切断端面においてざらついている面であ
る木目方向と直交する単板1の面との接着面積が狭いの
で接着強度が弱く、また溝3と直交する木繊維が接着剤
4により一体に連続し難く、このため、接合強度が低下
してしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、溝と直交する木繊維が接着剤によ
り一体に連続できて接着剤による接合強度を向上させる
ことができる合板の接続構造を提供することを課題とす
るものである。
明したものであって、溝と直交する木繊維が接着剤によ
り一体に連続できて接着剤による接合強度を向上させる
ことができる合板の接続構造を提供することを課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の合板の接続構造
は、複数層の単板1をその木目がクロスするように積層
した合板2から構成され、隣合う合板2を各層における
木目方向が同じになるように隣接させると共に該隣接部
分において両合板2にわたって表面から下方の複数層に
至る溝3を形成し、前記溝3は底を該溝3と木目方向と
が直交する単板1層部分に傾斜面6となるように形成
し、この溝3の底に接着剤4を充填し、この接着剤4の
塗布面積を、木目方向が溝3と平行な単板1の側端面と
接着する接着面積よりも木目方向が溝3と直交する単板
1の側端面と接着する接着面積の方を広くし、該底に接
着剤4を充填した溝3に弾性を有する合成樹脂5を充填
して成ることを特徴とするものである。このような構成
とすることで、接着剤4により木目が溝3と直交する単
板1の層の木繊維が連続して一体化するものであり、且
つ、溝3の底を木目方向が溝3と直交する単板1層部分
に形成し、該溝3の底を傾斜面6としてあるので、簡単
な構成で確実に接着剤4を充填した際に木目が溝3と直
交する単板1の層の木繊維同士を確実に接着することが
できるものである。
は、複数層の単板1をその木目がクロスするように積層
した合板2から構成され、隣合う合板2を各層における
木目方向が同じになるように隣接させると共に該隣接部
分において両合板2にわたって表面から下方の複数層に
至る溝3を形成し、前記溝3は底を該溝3と木目方向と
が直交する単板1層部分に傾斜面6となるように形成
し、この溝3の底に接着剤4を充填し、この接着剤4の
塗布面積を、木目方向が溝3と平行な単板1の側端面と
接着する接着面積よりも木目方向が溝3と直交する単板
1の側端面と接着する接着面積の方を広くし、該底に接
着剤4を充填した溝3に弾性を有する合成樹脂5を充填
して成ることを特徴とするものである。このような構成
とすることで、接着剤4により木目が溝3と直交する単
板1の層の木繊維が連続して一体化するものであり、且
つ、溝3の底を木目方向が溝3と直交する単板1層部分
に形成し、該溝3の底を傾斜面6としてあるので、簡単
な構成で確実に接着剤4を充填した際に木目が溝3と直
交する単板1の層の木繊維同士を確実に接着することが
できるものである。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。合板2は複数層の単板1をそ
の木目がクロスするように積層して構成してある。図1
に示す実施形態においては、単板1を5枚積層したもの
である。ここで、合板2は細巾の長尺のものであって、
表面側の単板1は木目方向が長手方向に対して平行とな
っており、更にこの方面側の単板1は化粧単板が使用し
てある。上から2層目、上から4層目の単板1は木目方
向が長手方向に対して直交する方向となっており、ま
た、上から3層目、上から5層目(つまり最下層)の単
板1は表面側の単板1と同様に木目方向が長手方向に対
して平行となっている。
形態に基づいて説明する。合板2は複数層の単板1をそ
の木目がクロスするように積層して構成してある。図1
に示す実施形態においては、単板1を5枚積層したもの
である。ここで、合板2は細巾の長尺のものであって、
表面側の単板1は木目方向が長手方向に対して平行とな
っており、更にこの方面側の単板1は化粧単板が使用し
てある。上から2層目、上から4層目の単板1は木目方
向が長手方向に対して直交する方向となっており、ま
た、上から3層目、上から5層目(つまり最下層)の単
板1は表面側の単板1と同様に木目方向が長手方向に対
して平行となっている。
【0009】つまり、表面側の単板1、上から3層目の
単板1、上から5層目の単板1は平行単板1aとなって
おり、また、上から2層目、上から4層目の単板1はク
ロス単板1bとなっている。上記した細巾の長尺の合板
2を巾方向に隣接させ、これを接合して床材のような木
質建材Aを形成するものであるが、合板2を巾方向に隣
接させると、隣合う合板2は接合部において各層におけ
る木目方向が同じになる。この隣合う合板2を巾方向に
隣接させて接合するに当たって、隣接部分において両合
板2にわたって表面から下方の複数層に至る溝3を形成
する。この場合、上層の単板1より上から4層目の単板
1まで至るように溝3を形成する。
単板1、上から5層目の単板1は平行単板1aとなって
おり、また、上から2層目、上から4層目の単板1はク
ロス単板1bとなっている。上記した細巾の長尺の合板
2を巾方向に隣接させ、これを接合して床材のような木
質建材Aを形成するものであるが、合板2を巾方向に隣
接させると、隣合う合板2は接合部において各層におけ
る木目方向が同じになる。この隣合う合板2を巾方向に
隣接させて接合するに当たって、隣接部分において両合
板2にわたって表面から下方の複数層に至る溝3を形成
する。この場合、上層の単板1より上から4層目の単板
1まで至るように溝3を形成する。
【0010】溝3の形成に当たっては、溝3の底が略V
字状になるように溝3底を傾斜させて傾斜面6を形成す
るものである。この傾斜面6は実質的にクロス単板1b
部分に形成されるように構成する。合板2の巾方向に隣
接する突き合わせ面に形成された溝3の溝底にはホット
メルト系の接着剤4が充填される。このホットメルト系
の接着剤4の充填に当たっては、接着剤4の塗布面積
を、木目方向が溝3と平行な単板1(つまり平行単板1
a)の側端面と接着する接着面積よりも木目方向が溝3
と直交する単板1(つまりクロス単板1b)の側端面と
接着する接着面積の方を広くするように塗布する。ここ
で、溝3の溝底においてクロス単板1b部分が傾斜面6
となっていることで、接着剤4の塗布厚が薄くても確実
に接着剤4の塗布面積を、木目方向が溝3と平行な単板
1(つまり平行単板1a)の側端面と接着する接着面積
よりも木目方向が溝3と直交する単板1(つまりクロス
単板1b)の側端面と接着する接着面積の方を広くする
ことができるのである。このようにして、両側の合板2
を溝3の溝底に充填した接着剤4により接着して接合す
るものであるが、この場合、接着剤4の塗布厚が薄くて
も確実に接着剤4の塗布面積を、木目方向が溝3と平行
な単板1(つまり平行単板1a)の側端面と接着する接
着面積よりも木目方向が溝3と直交する単板1(つまり
クロス単板1b)の側端面と接着する接着面積の方を広
くなっているので、接着剤4により木目が溝3と直交す
る単板1の層の木繊維が連続するように接着するのが強
固に行え、合板2同士の接着強度が強くなるものであ
る。
字状になるように溝3底を傾斜させて傾斜面6を形成す
るものである。この傾斜面6は実質的にクロス単板1b
部分に形成されるように構成する。合板2の巾方向に隣
接する突き合わせ面に形成された溝3の溝底にはホット
メルト系の接着剤4が充填される。このホットメルト系
の接着剤4の充填に当たっては、接着剤4の塗布面積
を、木目方向が溝3と平行な単板1(つまり平行単板1
a)の側端面と接着する接着面積よりも木目方向が溝3
と直交する単板1(つまりクロス単板1b)の側端面と
接着する接着面積の方を広くするように塗布する。ここ
で、溝3の溝底においてクロス単板1b部分が傾斜面6
となっていることで、接着剤4の塗布厚が薄くても確実
に接着剤4の塗布面積を、木目方向が溝3と平行な単板
1(つまり平行単板1a)の側端面と接着する接着面積
よりも木目方向が溝3と直交する単板1(つまりクロス
単板1b)の側端面と接着する接着面積の方を広くする
ことができるのである。このようにして、両側の合板2
を溝3の溝底に充填した接着剤4により接着して接合す
るものであるが、この場合、接着剤4の塗布厚が薄くて
も確実に接着剤4の塗布面積を、木目方向が溝3と平行
な単板1(つまり平行単板1a)の側端面と接着する接
着面積よりも木目方向が溝3と直交する単板1(つまり
クロス単板1b)の側端面と接着する接着面積の方を広
くなっているので、接着剤4により木目が溝3と直交す
る単板1の層の木繊維が連続するように接着するのが強
固に行え、合板2同士の接着強度が強くなるものであ
る。
【0011】また、溝3の溝底をV字状のように傾斜面
6を形成することで、両側の合板2の側端部を突き合わ
せた場合に、溝3の底に位置ずれが生じても、両側の合
板2のクロス単板1bに広い面積で接着剤4を接着でき
るものである。上記のように、溝3底に接着剤4が充填
厚を薄く充填された溝3には更に、ウレタン樹脂のよう
な弾性を有する合成樹脂5が充填される。このウレタン
樹脂のような弾性を有する合成樹脂5は下面が接着剤4
と取着されるとともに両側面がそれぞれ溝3の側面を構
成する両側の合板2の側端面に取着される。
6を形成することで、両側の合板2の側端部を突き合わ
せた場合に、溝3の底に位置ずれが生じても、両側の合
板2のクロス単板1bに広い面積で接着剤4を接着でき
るものである。上記のように、溝3底に接着剤4が充填
厚を薄く充填された溝3には更に、ウレタン樹脂のよう
な弾性を有する合成樹脂5が充填される。このウレタン
樹脂のような弾性を有する合成樹脂5は下面が接着剤4
と取着されるとともに両側面がそれぞれ溝3の側面を構
成する両側の合板2の側端面に取着される。
【0012】そして、すでに述べたように、溝3底に充
填したホットメルト系の接着剤は合板2同士を一体に接
合する役目をしており、弾性を有する合成樹脂5は合板
2同士の伸縮をこの弾性を有する合成樹脂5部分で吸収
したり、あるいはスラブのような床下地基材上に載置し
た場合に床下地基材の凹凸を吸収するために溝部分で変
形できるようにする。
填したホットメルト系の接着剤は合板2同士を一体に接
合する役目をしており、弾性を有する合成樹脂5は合板
2同士の伸縮をこの弾性を有する合成樹脂5部分で吸収
したり、あるいはスラブのような床下地基材上に載置し
た場合に床下地基材の凹凸を吸収するために溝部分で変
形できるようにする。
【0013】なお、溝3の形成に当たっては、あらかじ
め合板2の側端部に溝3の片側半分に相当する溝を形成
しておき、合板2の側端部を突き合わせることで、溝3
を形成するようにしてもよく、合板2を突き合わせた状
態で溝加工を行って溝3を形成してもよいものである。
め合板2の側端部に溝3の片側半分に相当する溝を形成
しておき、合板2の側端部を突き合わせることで、溝3
を形成するようにしてもよく、合板2を突き合わせた状
態で溝加工を行って溝3を形成してもよいものである。
【0014】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように複数層の単板をその木目がクロスする
ように積層した合板から構成され、隣合う合板を各層に
おける木目方向が同じになるように隣接させると共に該
隣接部分において両合板にわたって表面から下方の複数
層に至る溝を形成し、前記溝は底を該溝と木目方向とが
直交する単板層部分に傾斜面となるように形成し、この
溝の底に接着剤を充填し、この接着剤の塗布面積を、木
目方向が溝と平行な単板の側端面と接着する接着面積よ
りも木目方向が溝と直交する単板の側端面と接着する接
着面積の方を広くし、該底に接着剤を充填した溝に弾性
を有する合成樹脂を充填するので、切断端部においてざ
らついている面である木目方向と直交する単板の面と強
固に接着し、また、溝と直交する木繊維が接着剤により
一体に連続でき、この結果、接着剤による接合強度を向
上させることができるものであり、且つ、溝の底を木目
方向が溝と直交する単板層部分に形成し、該溝の底を傾
斜面としてあるので、簡単な構成で確実に接着剤を充填
した際に木目が溝と直交する単板の層の木繊維同士を確
実に接着することができるものである。更に、溝の底を
傾斜面としてあるので、両側の合板を合わせて形成する
溝が両側の合板で位置ずれしていた場合でも確実に接着
剤の塗布面積を、木目方向が溝と平行な単板の側端面と
接着する接着面積よりも木目方向が溝と直交する単板の
側端面と接着する接着面積の方を広くすることができる
ものである。
は、上述のように複数層の単板をその木目がクロスする
ように積層した合板から構成され、隣合う合板を各層に
おける木目方向が同じになるように隣接させると共に該
隣接部分において両合板にわたって表面から下方の複数
層に至る溝を形成し、前記溝は底を該溝と木目方向とが
直交する単板層部分に傾斜面となるように形成し、この
溝の底に接着剤を充填し、この接着剤の塗布面積を、木
目方向が溝と平行な単板の側端面と接着する接着面積よ
りも木目方向が溝と直交する単板の側端面と接着する接
着面積の方を広くし、該底に接着剤を充填した溝に弾性
を有する合成樹脂を充填するので、切断端部においてざ
らついている面である木目方向と直交する単板の面と強
固に接着し、また、溝と直交する木繊維が接着剤により
一体に連続でき、この結果、接着剤による接合強度を向
上させることができるものであり、且つ、溝の底を木目
方向が溝と直交する単板層部分に形成し、該溝の底を傾
斜面としてあるので、簡単な構成で確実に接着剤を充填
した際に木目が溝と直交する単板の層の木繊維同士を確
実に接着することができるものである。更に、溝の底を
傾斜面としてあるので、両側の合板を合わせて形成する
溝が両側の合板で位置ずれしていた場合でも確実に接着
剤の塗布面積を、木目方向が溝と平行な単板の側端面と
接着する接着面積よりも木目方向が溝と直交する単板の
側端面と接着する接着面積の方を広くすることができる
ものである。
【0015】
【図1】本発明の拡大断面図である。
【図2】同上の全体平面図である。
【図3】従来例の拡大断面図である。
1 単板 2 合板 3 溝 4 接着剤 5 合成樹脂 6 傾斜面
Claims (1)
- 【請求項1】 複数層の単板をその木目がクロスするよ
うに積層した合板から構成され、隣合う合板を各層にお
ける木目方向が同じになるように隣接させると共に該隣
接部分において両合板にわたって表面から下方の複数層
に至る溝を形成し、前記溝は底を該溝と木目方向とが直
交する単板層部分に傾斜面となるように形成し、この溝
の底に接着剤を充填し、この接着剤の塗布面積を、木目
方向が溝と平行な単板の側端面と接着する接着面積より
も木目方向が溝と直交する単板の側端面と接着する接着
面積の方を広くし、該底に接着剤を充填した溝に弾性を
有する合成樹脂を充填して成ることを特徴とする合板の
接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21463996A JP3351961B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 合板の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21463996A JP3351961B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 合板の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061155A JPH1061155A (ja) | 1998-03-03 |
JP3351961B2 true JP3351961B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=16659087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21463996A Expired - Fee Related JP3351961B2 (ja) | 1996-08-14 | 1996-08-14 | 合板の接続構造 |
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Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR20030092223A (ko) * | 2002-05-29 | 2003-12-06 | 강순재 | 단위 목재편을 이용한 타일형 바닥재 |
JP2017087479A (ja) * | 2015-11-05 | 2017-05-25 | 銘建工業株式会社 | 直交集成板 |
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1996
- 1996-08-14 JP JP21463996A patent/JP3351961B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH1061155A (ja) | 1998-03-03 |
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