JP3350249B2 - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系重合体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系単量体の
懸濁重合による製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系重合体は通常、塩化ビニル
系単量体を水性媒体中で懸濁重合して製造するが、その
際、重合容器内にスケールが付着する。しかし、スケー
ルは除去が困難で時間もかかることから重合体の生産性
の面からも問題となると同時に、スケールが混入すると
得られる重合体の品質が低下するという問題点がある。
【0003】そこで、重合容器内にスケールが付着する
のを防止するためのスケール防止剤が種々報告されてい
る。近年、生産性向上を目的として、重合容器の大型化
が図られている。しかし、大型の重合容器では、スケー
ル付着防止剤を重合容器内に均一に塗布しにい。また塗
布後の乾燥は十分に行う必要があるが、生産性向上のた
めには乾燥処理は短時間(望ましくは20分以内)で終
了し、次の重合工程に移行することが求められる。しか
し、大型の重合容器においては、短時間の乾燥処理では
乾燥が不充分になり易く、重合終了後、乾燥が不充分な
部分にスケールが付着するという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
合容器の場合でも、スケールの付着がなく、高品質の
塩化ビニル系重合体を製造できる方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、重合中に単量
体が接触する部分に重合体スケール付着防止性の塗膜を
有する重合容器内で塩化ビニル単量体又はこれを主体と
するビニル系単量体の混合物を水性媒体中で懸濁重合す
ることからなる塩化ビニル系重合体の製造方法におい
て、重合容器の内容積が100〜200m 3 であり、
量体が接触する部分の温度を30〜80℃の範囲に保ち
ながらスケール防止剤を塗布し、乾燥開始と同時に減圧
を開始し、重合器内圧が30〜110mmHgに到達した時
点で乾燥を終了して、塗膜を形成した後、重合を行うこ
とを特徴とする製造方法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる重合容器は、図1に示すように、円筒状直胴部と
その上下を封じる略半球状の頂部及び底部からなる略円
筒形の重合容器であり、内容積が100〜200m3
ある。また重合容器の内径(D)に対する直胴部の長さ
(L)の比(L/D)は、1.5〜2.5が好ましい。
この比が小さ過ぎると、重合容器の伝熱面積が小さくな
り、発生した重合熱の除熱能力が小さくなるため、短時
間で重合反応を行うことができなくなり、生産性が低下
する場合がある。また、この比が大き過ぎると、重合容
器内の上下間で混合不良を生じ、得られる重合体の粒度
分布が広くなったり、重合中の内容物が発泡しやすくな
り、重合容器内にスケールが付着しやすくなる場合があ
る。
【0007】本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法
は、重合中に単量体が接触する部分に重合体スケール付
着防止性の塗膜を有する重合容器内で、塩化ビニル系単
量体を水性媒体中で懸濁重合することにより、塩化ビニ
ル系重合体を得るものである。この製造方法は、予め重
合容器内の少なくとも内壁面、好ましくは、さらに攪拌
翼、攪拌軸、バッフル、コンデンサー、ヘッダ、サーチ
コイル、ボルト、ナット等の温度を30〜80℃の
囲、好ましくは40〜70℃の範囲に保ちながらスケー
ル付着防止剤を塗布し、乾燥させることにより塗膜を形
成する。
【0008】この乾燥処理に要する時間は、得られる塗
膜の均一性及び生産性の観点より、1〜20分程度が好
ましく、さらに好ましくは2〜10分程度である。この
温度が30℃未満の場合には、塗布したスケール付着防
止剤の乾燥が不充分で塗膜が形成されないため、重合時
にスケールが付着したり、乾燥に長時間を要し、生産性
が悪化する等の問題を生じる。また80℃を超える場合
には、塗布したスケール付着防止剤が、瞬時に乾燥する
ため、均一に塗膜が形成されなかったり、形成した塗膜
にヒビ割れが生じ、重合時にスケールが付着する。な
お、有機溶剤に溶解したスケール付着防止剤を用いる場
合、その有機溶剤の沸点等を考慮して当該部分の表面温
度を調節するのが好ましい。
【0009】単量体が接触する部分の温度を30〜80
℃の範囲に保つ方法としては、例えば、重合容器のジャ
ケットに温水を通水・循環する方法;温水を重合容器内
に満たした後、排水する方法;予め重合容器内にスチー
ムを吹き込む方法等を挙げることができる。
【0010】スケール付着防止剤としては、共役π結合
を5個以上有する芳香族化合物、共役π結合を5個以上
有する複素環式化合物、及び共役π結合を5個以上有す
る染料を用いるのが好ましい。これらの具体例として
は、例えば、ピロガロール、カテコール、レゾシノール
等の多価フェノール類、及び1,3−ジヒドロキシ−ナ
フタレン、1,7−ジヒドロキシ−ナフタレン等の多価
ナフトール類の自己縮合物(特開昭54-7487 号公報);
1,3−ジヒドロキシ−ナフタレン、1,7−ジヒドロ
キシ−ナフタレン、1−ナフトール等のナフトール類と
ホルムアルデヒドとの縮合物(特開昭57-164107 号公
報);フェノール、ピロガロール、カテコール、レゾシ
ノール等のフェノール系化合物と、アセトアルデヒド、
ホルムアルデヒド等のアルデヒド化合物との縮合物(特
開昭54-36389号公報);
【0011】オルソ、メタ及びパラフェニレンジアミ
ン、ジアミノトルエン、ジアミノキシレン、ジアミノフ
ェノール、トリアミノベンゼン、トリアミノトルエン、
トリアミノキシレン等のアミノ芳香族化合物の自己縮合
物(特開昭51-50887号公報);オルソ、メタ若しくはパ
ラアミノフェノール、2,4−若しくは2,5−ジアミ
ノベンゼンスルホン酸、2,3−、2,4−、2,5
−、3,4−、若しくは3,5−ジアミノ安息香酸、
4,6−ジアミノイソフタル酸、2,5−若しくは2,
6−ジアミノテレフタル酸、1,2−ナフチレンジアミ
ン−7−スルホン酸、1,6−ナフチレンジアミン−4
−カルボン酸、α−ナフチルアミン、1,5−ジアミノ
ナフタリン、1,8−ジアミノナフタリン等の芳香族ア
ミン化合物とパラベンゾキノン、クロル−パラベンゾキ
ノン、ジュロキノン、6−メチル−1,4−ナフトキノ
ン、α−ナフトキノン、ローソン、β−ナフトキノン等
の芳香族キノン化合物との縮合物(特開平6-56911 公
報);
【0012】パラフェニレンジアミン、パラアミノフェ
ノール、2−ニトロ−4−アミノフェノール、2−アミ
ノジフェニルアミン、4,4’−ジアミノジフェニルア
ミン等の芳香族アミンとニトロベンゼン、パラクロロニ
トロベンゼン、メタニトロ安息香酸、パラニトロベンゼ
ンスルホン酸等の芳香族ニトロ化合物との縮合物(特開
平5-230108公報);部分けん化ポリビニルアルコールに
アミノ安息香酸を反応させて得られる部分けん化ポリビ
ニルアルコールのベンゾイックアミノエステル化合物
(EP-0498142A1);CIアシッドブラック1、2、7、又
は24、CIベイシックオレンジ2、14、15、又は3
2、CIベイシックレッド18又は22、CIソルベントレ
ッド3、又は25、CIソルベントブラック3、CIアシッ
ドブラウン4、又は13、CIアシッドグリーン7、又は
35、CIベイシックバイオレット25、CIディスパーズ
ブルー6、7、又は90、CIベイシックグリーン6、CI
ソルベントイエロー33等の染料(特開昭61-34006号公
報)などを挙げることができる。
【0013】スケール付着防止剤を重合容器内に塗布す
る方法は、特に限定されず、例えばハケ塗り、スプレー
塗布、スケール防止剤で重合容器を満たした後に抜き出
す方法等をはじめとして、特開昭57−61001、同
55−36288、特公昭56−501116、同56
−501117、特開昭59−11303号公報等に記
載された自動塗布方法を用いることもできる。
【0014】また、重合容器内に塗布したスケール防止
剤を乾燥する方法としては、塗布した部分の温度を30
〜80℃の範囲に保ちながらスケール防止剤を塗布し、
乾燥開始と同時に減圧を開始し、重合器内圧が30〜1
10mmHgに到達した時点で乾燥を終了する、また、50
〜80mmHgに到達した時点で終了するのが好ましい。
【0015】本発明を使用して懸濁重合する単量体とし
ては、塩化ビニル単量体の他、塩化ビニルを主体とし、
これと共重合し得る他のビニル系単量体との混合物(塩
化ビニルが50重量%以上)でもよい。塩化ビニルと共
重合させるビニル系単量体(コモノマー)としては、例
えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステ
ル;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル
等のアクリル酸又はそのエステル;メタクリル酸、メタ
クリル酸メチル等のメタクリル酸又はそのエステル;エ
チレン、プロピレン等のオレフィン;無水マレイン酸;
アクリロニトリル;スチレン;塩化ビニリデン;その他
塩化ビニルと共重合可能な単量体が挙げられ、これらは
単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。
【0016】上記単量体を懸濁重合する方法は、特に制
限されず、塩化ビニル系重合体の懸濁重合に通常用いら
れる懸濁剤や重合開始剤等を常用量添加して行うことが
できる。
【0017】上記懸濁剤としては、例えばメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等
の水溶性セルロースエーテル;水溶性部分けん化ポリビ
ニルアルコール;油溶性部分けん化ポリビニルアルコー
ル;アクリル酸重合体;ゼラチン等の水溶性高分子;ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレート、グ
リセリントリステアレート、エチレンオキシドプロピレ
ンオキシドブロックコポリマー等の油溶性乳化剤;ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレングリセリンオレート、ラウリン酸ナトリウムの
水溶性乳化剤等を挙げることができ、これらは単独で又
は2種以上を組み合わせて使用することができる。これ
らの懸濁剤の添加量は、仕込み単量体100重量部に対
し、0.01〜5重量部である。
【0018】上記重合開始剤としては、例えば、ジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘ
キシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパ
ーオキシジカーボネート等のパーカーボネート化合物;
t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト、α−クミルパーオキシネオデカノエート等のパーエ
ステル化合物;アセチルシクロヘキシルスルホニルパー
オキシド、2,4,4−トリメチルペンチル−2−パー
オキシフェノキシアセテート、3,5,5−トリメチル
ヘキサノイルパーオキシド等の過酸化物;アゾビス−
2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス(4−メト
キシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合
物;更には、加硫酸カリウム、加硫酸アンモニウム、過
酸化水素等を挙げることができ、これらは単独で又は2
種以上を組み合わせて使用することができる。これらの
重合開始剤の添加量は、仕込み単量体100重量部に対
し、0.01〜3重量部である。
【0019】また、本発明では、必要に応じて、塩化ビ
ニル又はこれを主体とする単量体の混合物の重合に適宜
使用される重合度調整剤、連鎖移動剤、pH調製剤、ゲ
ル化調整剤、帯電防止剤、酸化防止剤等を添加すること
もできる。この重合に際しての他の条件、重合容器への
水性媒体、塩化ビニル単量体、場合によっては他のコモ
ノマー、懸濁剤、重合開始剤等の仕込み方法は、従来と
同様にして行えば良く、これらの仕込み割合等の条件も
また同様で良く、重合温度は通常の塩化ビニルの重合温
度の範囲20〜80℃の範囲で良い。
【0020】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。実験例1 単量体の懸濁重合を行う重合容器として、図1に示すよ
うな略円筒形の内容積130m3 のステンレススチール
製重合容器を用いた。重合容器の内径(D)に対する直
胴部の長さ(L)の比(L/D)は、1.88であっ
た。
【0021】この重合容器の内壁、攪拌翼及びバッフル
等の表面温度を60℃に保ちながら、常圧でスケール付
着防止剤(CIアシッドブラック2濃度0.3重量%水溶
液に過塩素酸を添加し、pH1に調整した塗布液)を上記
重合容器の内壁、攪拌翼、及びバッフル等の表面に塗布
して減圧を開始した。減圧開始から8分間経過後、重合
容器内の圧力が、60mmHgに到達した時点で乾燥を終了
した。重合容器内に窒素ガスを導入し、圧力を常圧まで
戻し水洗した。
【0022】この重合容器に脱イオン水60,000k
gと、懸濁剤として部分ケン化ポリビニルアルコール2
8.0kgとを水溶液にして投入した。重合容器の内圧
が50mmHgになるまで排気した後、塩化ビニル単量
体40,000kgを仕込み、90rpmで攪拌しなが
ら、重合開始剤として、ジ−2−エチルヘキシルパーオ
キシジカーボネート24.0kgをポンプで重合容器内
に圧入すると同時に昇温を始めて重合を開始した。
【0023】重合温度を57℃に保ちながら重合反応を
行い、重合容器の内圧が6.0kg/cm2 (ゲージ
圧)に達した時点で重合を停止し、重合容器から残余の
未反応単量体を回収した。重合時間は5時間であった。
得られた重合体をスラリー状で器外に抜き出し、器内の
スケール付着状況を観察すると共に、重合体を脱水乾燥
して下記の方法による試験に供した。その結果を表1に
示す。
【0024】・フィッシュアイ量の測定:得られた重合
体 100重量部、DOP50重量部、ステアリン酸バリウム
0.1重量部、ステアリン酸カドミウム 0.1重量部、セタ
ノール 0.8重量部、すず系安定剤2.0重量部、二酸化チ
タン 0.5重量部及びカーボンブラック 0.1重量部を、 1
40℃の6インチロールで5分間混合混練し、厚さ 0.3mm
のシートとして分取し、このシートの 100cm2 中の白色
透明粒子の数で示した。
【0025】比較例1 重合容器の内壁、攪拌翼及びバッフル等の表面温度を2
0℃に保ちながらスケール防止剤を塗布した以外は、実
施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0026】比較例2 重合容器の内壁、攪拌羽根及びバッフル等の表面温度を
85℃に保ちながらスケール防止剤を塗布した以外は、
実施例1と同様とした。結果を表1に示す。
【0027】実施例2 重合容器の内壁、攪拌翼及びバッフル等の表面温度を4
0℃に保ちながらスケール防止剤として、CIアシッドブ
ラック2濃度0.3重量%のメタノール溶液を塗布した
以外は、実施例1と同様とした。結果を表2に示す。
【0028】比較例3 重合容器の内壁、攪拌羽根及びバッフルの表面温度を2
0℃に保ちながらスケール防止剤を塗布した以外は、実
施例2と同様とした。結果を表2に示す。
【0029】比較例4 重合容器の内壁、攪拌羽根及びバッフルの表面温度を8
5℃に保ちながらスケール防止剤を塗布した以外は、実
施例2と同様とした。結果を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】(評価)実施例1及び2から明らかなよう
に、本発明の製造方法は、スケール防止剤を短時間でし
かも均一に重合容器の内壁等に塗布することができるた
め、重合容器内にスケールが付着するのを効率よく防止
することができる。これに対し、比較例1及び3の方法
では、塗布したスケール防止剤が短時間で乾燥しないた
め、塗布したスケール防止剤が洗い流され、その結果、
容器内にスケールが付着した。また、比較例2及び4の
方法では、スケール防止剤が瞬時に乾燥するため、重合
容器内の隅々までスケール防止剤を塗布することができ
ず、塗布されなかった部分にスケールが付着した。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、大型重合容器の場合で
も、スケールの付着がなく、高品質の塩化ビニル系重合
体を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法に用いる重合容器を例示する概
念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 義隆 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信越化学工業株式会社 塩ビ技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平6−211906(JP,A) 特開 平4−348102(JP,A) 国際公開91/9879(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 2/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合中に単量体が接触する部分に重合体ス
    ケール付着防止性の塗膜を有する重合容器内で塩化ビニ
    ル単量体又はこれを主体とするビニル系単量体の混合物
    を水性媒体中で懸濁重合することからなる塩化ビニル系
    重合体の製造方法において、重合容器の内容積が100
    〜200m 3 であり、単量体が接触する部分の温度を3
    0〜80℃の範囲に保ちながらスケール防止剤を塗布
    し、乾燥開始と同時に減圧を開始し、重合器内圧が30
    〜110mmHgに到達した時点で乾燥を終了して、塗膜を
    形成した後、重合を行うことを特徴とする製造方法。
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