JP2002128810A - 重合装置及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents
重合装置及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製造方法Info
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- JP2002128810A JP2002128810A JP2000330508A JP2000330508A JP2002128810A JP 2002128810 A JP2002128810 A JP 2002128810A JP 2000330508 A JP2000330508 A JP 2000330508A JP 2000330508 A JP2000330508 A JP 2000330508A JP 2002128810 A JP2002128810 A JP 2002128810A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大型の重合容器であっても、スケールの付着
が起こりにくく、冷却手段による除熱効率が良好で、高
品質の重合体を効率良く製造することができる重合装置
及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製造方法を提供
する。 【解決手段】 略円筒形の直胴部を有する重合容器1
と、該重合容器1の直胴部の中心線Aを軸として回転
し、重合容器1内を攪拌するパドル翼2と、該パドル翼
2による内容物の攪拌流をじゃまするバッフル3とを備
えた重合装置において、重合容器1は、内容積が100
m3以上、内径に対する直胴部の長さの比が1.5〜
2.5であり、パドル翼2は円筒中心線上に沿って3〜
4段がそれぞれ特定の位置に配置され、さらに、長尺の
特定の大きさのバッフル3は重合容器1の内壁に沿って
特定の位置に配置された重合装置。この重合装置を用
い、塩化ビニル単量体又はこれを主体とするビニル系単
量体の混合物を重合する塩化ビニル系重合体の製造方
法。
が起こりにくく、冷却手段による除熱効率が良好で、高
品質の重合体を効率良く製造することができる重合装置
及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製造方法を提供
する。 【解決手段】 略円筒形の直胴部を有する重合容器1
と、該重合容器1の直胴部の中心線Aを軸として回転
し、重合容器1内を攪拌するパドル翼2と、該パドル翼
2による内容物の攪拌流をじゃまするバッフル3とを備
えた重合装置において、重合容器1は、内容積が100
m3以上、内径に対する直胴部の長さの比が1.5〜
2.5であり、パドル翼2は円筒中心線上に沿って3〜
4段がそれぞれ特定の位置に配置され、さらに、長尺の
特定の大きさのバッフル3は重合容器1の内壁に沿って
特定の位置に配置された重合装置。この重合装置を用
い、塩化ビニル単量体又はこれを主体とするビニル系単
量体の混合物を重合する塩化ビニル系重合体の製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型の重合容器を
用いるにもかかわらず、重合容器内でのスケールの付着
が起こりにくく、高品質の重合体を効率良く製造するこ
とができる重合装置、及びこれを用いた塩化ビニル系重
合体の製造方法に関する。
用いるにもかかわらず、重合容器内でのスケールの付着
が起こりにくく、高品質の重合体を効率良く製造するこ
とができる重合装置、及びこれを用いた塩化ビニル系重
合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビニル系単量体の重合装置として
は、重合容器に、冷却用ジャケットと還流コンデンサー
とからなる冷却手段、攪拌装置、原料仕込み用ノズル、
及び重合体抜き出し用ノズル等を備えた重合装置が知ら
れている。このような重合装置は、懸濁重合、乳化重
合、塊状重合、溶液重合等の各種重合法に用いられ、主
に回分式が採られている。
は、重合容器に、冷却用ジャケットと還流コンデンサー
とからなる冷却手段、攪拌装置、原料仕込み用ノズル、
及び重合体抜き出し用ノズル等を備えた重合装置が知ら
れている。このような重合装置は、懸濁重合、乳化重
合、塊状重合、溶液重合等の各種重合法に用いられ、主
に回分式が採られている。
【0003】回分式の場合、生産性を向上させるために
は、重合容器をできるだけ大型にして、一回の重合に仕
込まれるビニル系単量体量をできるだけ多くすること、
さらにはビニル系単量体と同時に仕込む脱イオン水の量
(DW)を減量すること、が必要となる。
は、重合容器をできるだけ大型にして、一回の重合に仕
込まれるビニル系単量体量をできるだけ多くすること、
さらにはビニル系単量体と同時に仕込む脱イオン水の量
(DW)を減量すること、が必要となる。
【0004】また、ジャケットによる除熱を考えると、
その冷却面積を大きくするため、内径(D)に対する直
胴部の長さ(L)をできるだけ大きくすることが有効で
ある。しかしながら、Lが長くなりすぎると、重合容器
内の上下流とその混合が悪くなり、得られる重合体の粒
度分布が広くなったり、重合体をシート化した際フィッ
シュアイが多くなってしまう。また、攪拌翼の段数を多
くすることも可能であるが、重合容器内の上下で均一混
合を考えると限界がある。これは、ビニル系単量体量
(M)と脱イオン水の量(DW)の比(M/DW)が大
きくなることによりさらに顕著となる。
その冷却面積を大きくするため、内径(D)に対する直
胴部の長さ(L)をできるだけ大きくすることが有効で
ある。しかしながら、Lが長くなりすぎると、重合容器
内の上下流とその混合が悪くなり、得られる重合体の粒
度分布が広くなったり、重合体をシート化した際フィッ
シュアイが多くなってしまう。また、攪拌翼の段数を多
くすることも可能であるが、重合容器内の上下で均一混
合を考えると限界がある。これは、ビニル系単量体量
(M)と脱イオン水の量(DW)の比(M/DW)が大
きくなることによりさらに顕著となる。
【0005】一方、攪拌翼の段数を1または2段といっ
た様に少なくすると、攪拌翼の間隔が大きくなってしま
い、攪拌翼と攪拌翼の間に流動の悪い部分が形成され、
粒度分布が広くなる。さらにM/DW比が大きい場合に
はこの影響は特に大きく、粒が形成できなかったり、さ
らには重合体がブロック状になってしまったりした。
た様に少なくすると、攪拌翼の間隔が大きくなってしま
い、攪拌翼と攪拌翼の間に流動の悪い部分が形成され、
粒度分布が広くなる。さらにM/DW比が大きい場合に
はこの影響は特に大きく、粒が形成できなかったり、さ
らには重合体がブロック状になってしまったりした。
【0006】また、重合に際し、重合容器の内壁、バッ
フル、攪拌翼等には、いわゆる重合体スケールが付着し
易い。このスケールは、重合容器の伝熱抵抗を増加させ
るため、冷却手段の除熱能力を低下させ、或いはスケー
ルのコンタミネーションにより、得られた重合体の品質
が低下する等の問題点を生じる。したがって、重合容器
の内壁等に付着したスケールは、溶剤洗浄、高圧ジェッ
ター等による定期的なスケール除去作業が必要となる。
フル、攪拌翼等には、いわゆる重合体スケールが付着し
易い。このスケールは、重合容器の伝熱抵抗を増加させ
るため、冷却手段の除熱能力を低下させ、或いはスケー
ルのコンタミネーションにより、得られた重合体の品質
が低下する等の問題点を生じる。したがって、重合容器
の内壁等に付着したスケールは、溶剤洗浄、高圧ジェッ
ター等による定期的なスケール除去作業が必要となる。
【0007】溶剤洗浄や、高圧ジェッターでは十分にス
ケールを除去することができない。また、スケール付着
防止剤の開発もなされてはいるが、大型の重合装置で
は、重合容器の内壁、バッフル、攪拌翼等に均一にスケ
ール付着防止剤を塗布するのが困難であるため、十分な
スケール付着防止効果は期待できない。また、特に、還
流コンデンサーを備えた大型の重合装置では、還流され
た凝縮液の混合が不十分になるため、重合容器の気液界
面でのスケール付着が顕著になるという欠点がある。
ケールを除去することができない。また、スケール付着
防止剤の開発もなされてはいるが、大型の重合装置で
は、重合容器の内壁、バッフル、攪拌翼等に均一にスケ
ール付着防止剤を塗布するのが困難であるため、十分な
スケール付着防止効果は期待できない。また、特に、還
流コンデンサーを備えた大型の重合装置では、還流され
た凝縮液の混合が不十分になるため、重合容器の気液界
面でのスケール付着が顕著になるという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大型
の重合容器を用いるにもかかわらず、重合容器内でのス
ケールの付着が起りにくく、冷却手段による除熱効率が
良好で、高品質の重合体を効率良く製造することができ
る重合装置、及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製
造方法を提供することにある。
の重合容器を用いるにもかかわらず、重合容器内でのス
ケールの付着が起りにくく、冷却手段による除熱効率が
良好で、高品質の重合体を効率良く製造することができ
る重合装置、及びこれを用いた塩化ビニル系重合体の製
造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は上記
課題を達成するものとして、第1に、略円筒形の直胴部
とその上下を閉鎖する蓋部と底部とからなる重合容器
と、前記直胴部の中心線を軸として回転し、重合容器内
を攪拌するパドル翼と、該パドル翼による内容物の攪拌
流をじゃまするバッフルとを備えた重合装置において、
重合容器は、内容積が100m3以上、内径(D)に対
する直胴部の長さ(L)の比(L/D)が1.5〜2.
5であり、パドル翼は直胴部の中心線上に沿って3〜4
段配置され、かつ最上段のパドル翼は、翼のブレード縦
幅の中心線の位置が、重合容器の直胴部の上端位置から
下方向へ0.35L(但し、Lは前記と同義である)の
範囲内に配置され、最下段のパドル翼は、翼のブレード
縦幅の中心線の位置が、直胴部の下端位置から上方向へ
0.25Dの範囲内にくるように配置され、残りのパド
ル翼(1〜2段)は、前記最上段翼の中心線と最下段翼
の中心線との間の距離を(n−1)等分した位置から、
上下方向へ±0.25D/nの範囲内に当該翼のブレー
ド縦幅の中心線がくる様に配置され(ここでnはパドル
翼の総段数である)、さらに、長尺のバッフルが重合容
器の内壁に沿って上下方向に配置され、バッフルの長さ
(P)は、次式: 0.85L≦P≦L(式中、Lは前記と同義である) を満足し、かつバッフルの上端が、重合容器の直胴部の
上端位置から上方向へ0.1Dの位置から下方向へ0.
25Dの範囲内にくるように配置された重合装置を提供
する。
課題を達成するものとして、第1に、略円筒形の直胴部
とその上下を閉鎖する蓋部と底部とからなる重合容器
と、前記直胴部の中心線を軸として回転し、重合容器内
を攪拌するパドル翼と、該パドル翼による内容物の攪拌
流をじゃまするバッフルとを備えた重合装置において、
重合容器は、内容積が100m3以上、内径(D)に対
する直胴部の長さ(L)の比(L/D)が1.5〜2.
5であり、パドル翼は直胴部の中心線上に沿って3〜4
段配置され、かつ最上段のパドル翼は、翼のブレード縦
幅の中心線の位置が、重合容器の直胴部の上端位置から
下方向へ0.35L(但し、Lは前記と同義である)の
範囲内に配置され、最下段のパドル翼は、翼のブレード
縦幅の中心線の位置が、直胴部の下端位置から上方向へ
0.25Dの範囲内にくるように配置され、残りのパド
ル翼(1〜2段)は、前記最上段翼の中心線と最下段翼
の中心線との間の距離を(n−1)等分した位置から、
上下方向へ±0.25D/nの範囲内に当該翼のブレー
ド縦幅の中心線がくる様に配置され(ここでnはパドル
翼の総段数である)、さらに、長尺のバッフルが重合容
器の内壁に沿って上下方向に配置され、バッフルの長さ
(P)は、次式: 0.85L≦P≦L(式中、Lは前記と同義である) を満足し、かつバッフルの上端が、重合容器の直胴部の
上端位置から上方向へ0.1Dの位置から下方向へ0.
25Dの範囲内にくるように配置された重合装置を提供
する。
【0010】また、第2に、前記記載の重合装置を用
い、塩化ビニル単量体又はこれを主体とするビニル系単
量体の混合物を重合する塩化ビニル系重合体の製造方法
を提供する。
い、塩化ビニル単量体又はこれを主体とするビニル系単
量体の混合物を重合する塩化ビニル系重合体の製造方法
を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (重合装置)本発明の重合装置は、例えば、図1に示す
ように、略円筒形の直胴部とその上下を閉鎖する蓋部と
底部とからなる重合容器1と前記直胴部の中心線Aを軸
として回転し、重合容器内を攪拌するパドル翼2と、該
重合容器の内壁に沿って上下方向に配置されたバッフル
3とを備える。
ように、略円筒形の直胴部とその上下を閉鎖する蓋部と
底部とからなる重合容器1と前記直胴部の中心線Aを軸
として回転し、重合容器内を攪拌するパドル翼2と、該
重合容器の内壁に沿って上下方向に配置されたバッフル
3とを備える。
【0012】本発明に用いる重合容器1は、内容積が1
00m3以上、好ましくは、100〜250m3の大型容
器である。また重合容器1の内径(D)に対する直胴部
の長さ(L)の比(L/D)は、1.5〜2.5であ
り、好ましくは、1.7〜2.0である。この比が1.
5未満のときには、重合容器の容積に対する冷却面積が
小さくなるため、効率的に冷却することができない。ま
たこの比が大きすぎると、重合容器内の上下間で混合不
良を生じる場合がある。
00m3以上、好ましくは、100〜250m3の大型容
器である。また重合容器1の内径(D)に対する直胴部
の長さ(L)の比(L/D)は、1.5〜2.5であ
り、好ましくは、1.7〜2.0である。この比が1.
5未満のときには、重合容器の容積に対する冷却面積が
小さくなるため、効率的に冷却することができない。ま
たこの比が大きすぎると、重合容器内の上下間で混合不
良を生じる場合がある。
【0013】本発明に用いるパドル翼は、図2に示すよ
うに、回転軸Bを中心に板状で略矩形の複数のブレード
4を放射状に備えた攪拌翼である。ブレード4の数とし
ては、通常2〜6、好ましくは2である。ブレード4の
大きさは、回転に影響がない限り特に制限はないが、下
記関係式を満たすものが好ましい。0.35≦d/D≦
0.55であり、かつ0.10≦n・w/D≦0.16
(式中、Dは前記と同義であり、dは、図2に示すよう
に、パドル翼の翼径であり、wはブレード4の縦幅であ
り、nはパドル翼の段数である) 本発明の重合装置では、このようなパドル翼2を、図1
に示すように、上記重合容器の直胴部の中心線Aに沿っ
て3〜4段配置する。
うに、回転軸Bを中心に板状で略矩形の複数のブレード
4を放射状に備えた攪拌翼である。ブレード4の数とし
ては、通常2〜6、好ましくは2である。ブレード4の
大きさは、回転に影響がない限り特に制限はないが、下
記関係式を満たすものが好ましい。0.35≦d/D≦
0.55であり、かつ0.10≦n・w/D≦0.16
(式中、Dは前記と同義であり、dは、図2に示すよう
に、パドル翼の翼径であり、wはブレード4の縦幅であ
り、nはパドル翼の段数である) 本発明の重合装置では、このようなパドル翼2を、図1
に示すように、上記重合容器の直胴部の中心線Aに沿っ
て3〜4段配置する。
【0014】そして、最上段のパドル翼は、図2に示す
ブレード縦幅の中心線C(以下、中心線Cという)の高
さが、図1に示す重合容器1の直胴部の上端位置TL
(Tangential Line )から下方向へ0.35L(但し、
Lは前記と同義である)の範囲内に、最下段のパドル翼
は、翼の中心線Cの高さが、直胴部の下端位置TLから
上方向へ0.25D範囲内にくるように配置され;最上
段翼と最下段翼の間に位置する残りのパドル翼(1〜2
段)は前記最上段翼の中心線Cと前記最下段翼の中心線
Cとの間の距離を(n−1)等分した位置から、直胴部
の中心線Aに沿って、上下方向へ±0.25・D/nの
範囲内に当該翼の中心線Cがくる様に配置する。
ブレード縦幅の中心線C(以下、中心線Cという)の高
さが、図1に示す重合容器1の直胴部の上端位置TL
(Tangential Line )から下方向へ0.35L(但し、
Lは前記と同義である)の範囲内に、最下段のパドル翼
は、翼の中心線Cの高さが、直胴部の下端位置TLから
上方向へ0.25D範囲内にくるように配置され;最上
段翼と最下段翼の間に位置する残りのパドル翼(1〜2
段)は前記最上段翼の中心線Cと前記最下段翼の中心線
Cとの間の距離を(n−1)等分した位置から、直胴部
の中心線Aに沿って、上下方向へ±0.25・D/nの
範囲内に当該翼の中心線Cがくる様に配置する。
【0015】パドル翼2はこのような取付け位置に、直
胴部の中心線Aに設けられたシャフト7を介して設置さ
れ、シャフト7はこれに回転力を与える攪拌モーター等
の駆動装置8に連結される。駆動装置の駆動力は、重合
容器の内容物の重量(t)当たり、7.8×102〜1.7×103
W(80〜170kg・m/s) が好ましい。なお、駆動装
置の設置位置は、重合容器1の上部又は下部の何れでも
よい。
胴部の中心線Aに設けられたシャフト7を介して設置さ
れ、シャフト7はこれに回転力を与える攪拌モーター等
の駆動装置8に連結される。駆動装置の駆動力は、重合
容器の内容物の重量(t)当たり、7.8×102〜1.7×103
W(80〜170kg・m/s) が好ましい。なお、駆動装
置の設置位置は、重合容器1の上部又は下部の何れでも
よい。
【0016】本発明に用いるバッフル3は、図1に示す
ように、重合容器の内壁に沿って上下方向に配置されて
いる。バッフル3の形状としては、特に制限はなく、公
知の形状でよく、例えば、平板状、パイプ状等のものを
挙げることができる。バッフルの長さ(P)は、次式: 0.85L≦P≦L(式中、Lは前記と同義である) を満足する長さである。長さ(P)が、この範囲から外
れるときには、仕込んだ内容物の混合が不均一になるた
め、得られる塩化ビニル系重合体の粒度分布が広くなっ
たり、嵩比重が低下したり、フィッシュアイが多く発生
する等の品質低下をきたし、また、重合容器内に重合体
スケールが付着しやすくなる。
ように、重合容器の内壁に沿って上下方向に配置されて
いる。バッフル3の形状としては、特に制限はなく、公
知の形状でよく、例えば、平板状、パイプ状等のものを
挙げることができる。バッフルの長さ(P)は、次式: 0.85L≦P≦L(式中、Lは前記と同義である) を満足する長さである。長さ(P)が、この範囲から外
れるときには、仕込んだ内容物の混合が不均一になるた
め、得られる塩化ビニル系重合体の粒度分布が広くなっ
たり、嵩比重が低下したり、フィッシュアイが多く発生
する等の品質低下をきたし、また、重合容器内に重合体
スケールが付着しやすくなる。
【0017】バッフル3の設置位置は、バッフル3の上
端が、重合容器の直胴部上端位置TLから上方へ0.1
Dの位置から下方へ0.25Dの範囲内にくるようにす
る。バッフル3の設置位置が、この範囲を外れるときに
は、重合容器内の気液界面付近でのスケール付着量が増
大する。バッフル3の数は、特に制限はないが、1〜8
が好ましい。又、特開平7−233202の様に、とな
り合う2本のバッフルの間に冷媒が通される蛇行配管を
設置してもよい。
端が、重合容器の直胴部上端位置TLから上方へ0.1
Dの位置から下方へ0.25Dの範囲内にくるようにす
る。バッフル3の設置位置が、この範囲を外れるときに
は、重合容器内の気液界面付近でのスケール付着量が増
大する。バッフル3の数は、特に制限はないが、1〜8
が好ましい。又、特開平7−233202の様に、とな
り合う2本のバッフルの間に冷媒が通される蛇行配管を
設置してもよい。
【0018】本発明の重合装置は、冷却手段を備えたも
のが好ましい。冷却手段としては、重合容器の内容物を
冷却できるものであれば、特に制限はなく、公知の冷却
手段を用いることができ、例えば、図1に示すように、
重合容器の外周面に設けられ、冷却水等の冷媒を通導す
る冷却ジャケット5、重合容器の上部に設けられ、重合
容器内で発生した単量体蒸気を凝縮し、これを重合容器
に還流する還流コンデンサー6等を挙げることができ
る。本発明に用いる還流コンデンサー6は、還流コンデ
ンサー6による除熱量が全重合発熱量の5%以上のもの
が好ましい。本発明の重合装置に用いる重合容器の内
面、バッフル、パドル翼、シャフト等の材質としては、
高クロム高純度フェライト系ステンレス鋼、2相ステン
レス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼等のステンレス
鋼が好ましい。
のが好ましい。冷却手段としては、重合容器の内容物を
冷却できるものであれば、特に制限はなく、公知の冷却
手段を用いることができ、例えば、図1に示すように、
重合容器の外周面に設けられ、冷却水等の冷媒を通導す
る冷却ジャケット5、重合容器の上部に設けられ、重合
容器内で発生した単量体蒸気を凝縮し、これを重合容器
に還流する還流コンデンサー6等を挙げることができ
る。本発明に用いる還流コンデンサー6は、還流コンデ
ンサー6による除熱量が全重合発熱量の5%以上のもの
が好ましい。本発明の重合装置に用いる重合容器の内
面、バッフル、パドル翼、シャフト等の材質としては、
高クロム高純度フェライト系ステンレス鋼、2相ステン
レス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼等のステンレス
鋼が好ましい。
【0019】(重合方法)本発明の塩化ビニル系重合体
の製造方法は、上記重合装置を用いる。本発明の製造方
法に用いる単量体としては、塩化ビニルをはじめとし、
その他、塩化ビニルを主体とし、これと共重合し得る他
のビニル系単量体との混合物(塩化ビニルが50重量%
以上)を用いることができる。
の製造方法は、上記重合装置を用いる。本発明の製造方
法に用いる単量体としては、塩化ビニルをはじめとし、
その他、塩化ビニルを主体とし、これと共重合し得る他
のビニル系単量体との混合物(塩化ビニルが50重量%
以上)を用いることができる。
【0020】塩化ビニルと共重合させるビニル系単量体
(コモノマー)としては、例えば酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル等のビニルエステル;アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル酸又はそのエ
ステル;メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタク
リル酸又はそのエステル;エチレン、プロピレン等のオ
レフィン;無水マレイン酸;アクリロニトリル;スチレ
ン;塩化ビニリデン;その他塩化ビニルと共重合可能な
単量体が挙げられ、これらは単独で、又は2種以上を組
み合わせて使用することができる。
(コモノマー)としては、例えば酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル等のビニルエステル;アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリル酸又はそのエ
ステル;メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタク
リル酸又はそのエステル;エチレン、プロピレン等のオ
レフィン;無水マレイン酸;アクリロニトリル;スチレ
ン;塩化ビニリデン;その他塩化ビニルと共重合可能な
単量体が挙げられ、これらは単独で、又は2種以上を組
み合わせて使用することができる。
【0021】上記単量体を重合する方法は、特に制限さ
れないが、本発明の重合装置を用いる場合、重合方法と
しては、懸濁重合、乳化重合等のような水性媒体中での
重合方法が好ましい。また、重合に際しては、水性媒体
中で塩化ビニル系重合体を重合するのに用いる安定分散
剤や重合開始剤を常用量添加することができる。
れないが、本発明の重合装置を用いる場合、重合方法と
しては、懸濁重合、乳化重合等のような水性媒体中での
重合方法が好ましい。また、重合に際しては、水性媒体
中で塩化ビニル系重合体を重合するのに用いる安定分散
剤や重合開始剤を常用量添加することができる。
【0022】上記安定分散剤としては、例えばメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス等の水溶性セルロースエーテル;水溶性部分けん化ポ
リビニルアルコール;油溶性部分けん化ポリビニルアル
コール;アクリル酸重合体;ゼラチン等の水溶性高分
子;ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレー
ト、グリセリントリステアレート、エチレンオキシドプ
ロピレンオキシドブロックコポリマー等の油溶性乳化
剤;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレングリセリンオレート、ラウリン酸ナト
リウムの水溶性乳化剤等を挙げることができ、これらは
単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ
る。これらの安定分散剤の添加量は、仕込み単量体10
0重量部に対し、通常0.01〜5重量部である。
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス等の水溶性セルロースエーテル;水溶性部分けん化ポ
リビニルアルコール;油溶性部分けん化ポリビニルアル
コール;アクリル酸重合体;ゼラチン等の水溶性高分
子;ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレー
ト、グリセリントリステアレート、エチレンオキシドプ
ロピレンオキシドブロックコポリマー等の油溶性乳化
剤;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレングリセリンオレート、ラウリン酸ナト
リウムの水溶性乳化剤等を挙げることができ、これらは
単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ
る。これらの安定分散剤の添加量は、仕込み単量体10
0重量部に対し、通常0.01〜5重量部である。
【0023】上記重合開始剤としては、例えば、ジイソ
プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘ
キシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパ
ーオキシジカーボネート等のパーカーボネート化合物;
t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチ
ルパーオキシネオヘプタノエート等のパーエステル化合
物;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド、
2,4,4−トリメチルペンチル−2−パーオキシフェ
ノキシアセテート、3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ルパーオキシド等の過酸化物;アゾビス−2,4−ジメ
チルバレロニトリル、アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物;更には、
加硫酸カリウム、加硫酸アンモニウム、過酸化水素等を
挙げることができ、これらは単独で又は2種以上を組み
合わせて使用することができる。
プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘ
キシルパーオキシジカーボネート、ジエトキシエチルパ
ーオキシジカーボネート等のパーカーボネート化合物;
t−ブチルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチ
ルパーオキシネオヘプタノエート等のパーエステル化合
物;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド、
2,4,4−トリメチルペンチル−2−パーオキシフェ
ノキシアセテート、3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ルパーオキシド等の過酸化物;アゾビス−2,4−ジメ
チルバレロニトリル、アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物;更には、
加硫酸カリウム、加硫酸アンモニウム、過酸化水素等を
挙げることができ、これらは単独で又は2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0024】これらの重合開始剤の添加量は、仕込み単
量体100重量部に対し、通常0.01〜3重量部であ
る。また、必要に応じ連鎖移動剤(例えば、2−メルカ
プトエタノールなどの一般的なもの)を添加してもよ
い。
量体100重量部に対し、通常0.01〜3重量部であ
る。また、必要に応じ連鎖移動剤(例えば、2−メルカ
プトエタノールなどの一般的なもの)を添加してもよ
い。
【0025】また、本発明の重合装置を用いるに際し、
予め、重合容器の内壁や、撹拌軸、、パドル翼、バッフ
ル、コンデンサ、ヘッダ、サーチコイル、ボルト、ナッ
ト等のような、重合中に単量体が接触する他の部位に、
スケール付着防止剤を塗布し、これを乾燥させたスケー
ル付着防止性塗膜を形成させるのが好ましい。
予め、重合容器の内壁や、撹拌軸、、パドル翼、バッフ
ル、コンデンサ、ヘッダ、サーチコイル、ボルト、ナッ
ト等のような、重合中に単量体が接触する他の部位に、
スケール付着防止剤を塗布し、これを乾燥させたスケー
ル付着防止性塗膜を形成させるのが好ましい。
【0026】スケール付着防止剤としては、公知のもの
でよく、例えば、多価フェノール類及び多価ナフトール
類の自己縮合物(特開昭54-7487 号公報);1−ナフト
ールとホルムアルデヒドとの縮合物(特開昭57-164107
号公報);フェノール化合物トアルデヒド類の縮合物
(特開昭54-36389号公報);キノン−アミン化合物と有
機シリカゾルとの混合溶液(特開平1-135802号公報);
ナフトール類スルフィド化合物(特開平4-311702号公
報);電子供与性の染料とアリールスルホン酸との混合
物及び/又は反応生成物(特開平5-70505 号公報);フ
ェノチアジン誘導体(特開平5-501892号公報);キノン
化合物及び/又はその還元処理物(特開平5-279404号公
報);ケトン樹脂とフェノール性化合物との反応生成物
(特開昭62-236804 号公報);染料、顔料、共役π結合
を5個以上有する芳香族化合物、共役π結合を5個以上
有する複素環式化合物(USP-4,757,124 );ポリ芳香族
アミン(USP-4,024,330 );カチオン化合物とアニオン
化合物との塩(GB-2,170,604);ポリビニルアルコール
とアミノ安息香酸との反応生成物(EP-0498142A1) ;フ
ェノール類とアルデヒド類との初期縮合変性物(特開平
3-501884号公報)等を挙げることができる。
でよく、例えば、多価フェノール類及び多価ナフトール
類の自己縮合物(特開昭54-7487 号公報);1−ナフト
ールとホルムアルデヒドとの縮合物(特開昭57-164107
号公報);フェノール化合物トアルデヒド類の縮合物
(特開昭54-36389号公報);キノン−アミン化合物と有
機シリカゾルとの混合溶液(特開平1-135802号公報);
ナフトール類スルフィド化合物(特開平4-311702号公
報);電子供与性の染料とアリールスルホン酸との混合
物及び/又は反応生成物(特開平5-70505 号公報);フ
ェノチアジン誘導体(特開平5-501892号公報);キノン
化合物及び/又はその還元処理物(特開平5-279404号公
報);ケトン樹脂とフェノール性化合物との反応生成物
(特開昭62-236804 号公報);染料、顔料、共役π結合
を5個以上有する芳香族化合物、共役π結合を5個以上
有する複素環式化合物(USP-4,757,124 );ポリ芳香族
アミン(USP-4,024,330 );カチオン化合物とアニオン
化合物との塩(GB-2,170,604);ポリビニルアルコール
とアミノ安息香酸との反応生成物(EP-0498142A1) ;フ
ェノール類とアルデヒド類との初期縮合変性物(特開平
3-501884号公報)等を挙げることができる。
【0027】なお、塗布液を重合容器の内壁面等に塗布
する方法は、特に限定されず、例えばハケ塗り、スプレ
ー塗布、重合体スケール付着防止剤で重合容器を満たし
た後に抜き出す方法等を始めとして、そのほか特開昭5
7−61001号公報、同55−36288号公報、特
公昭56−501116号公報、同56−501117
号公報、特開昭59−11303号公報等に記載の自動
塗布方法を用いることもできる。
する方法は、特に限定されず、例えばハケ塗り、スプレ
ー塗布、重合体スケール付着防止剤で重合容器を満たし
た後に抜き出す方法等を始めとして、そのほか特開昭5
7−61001号公報、同55−36288号公報、特
公昭56−501116号公報、同56−501117
号公報、特開昭59−11303号公報等に記載の自動
塗布方法を用いることもできる。
【0028】塗布液を塗布後の濡れた状態の表面を乾燥
する方法も限定されることはなく、例えば次のような方
法を使用することができる。すなわち、重合体スケール
付着防止剤を塗布した後、適当に昇温した温風を塗布面
に当てる方法、あるいは重合体スケール付着防止剤を塗
布すべき重合器内壁面及びその他の表面を予め、例えば
30〜80℃に加熱しておき、その加熱した表面に重合
体スケール付着防止剤を直接塗布する方法等を使用する
ことができる。そして塗布面の乾燥後は、その塗布面を
必要に応じて水洗する。
する方法も限定されることはなく、例えば次のような方
法を使用することができる。すなわち、重合体スケール
付着防止剤を塗布した後、適当に昇温した温風を塗布面
に当てる方法、あるいは重合体スケール付着防止剤を塗
布すべき重合器内壁面及びその他の表面を予め、例えば
30〜80℃に加熱しておき、その加熱した表面に重合
体スケール付着防止剤を直接塗布する方法等を使用する
ことができる。そして塗布面の乾燥後は、その塗布面を
必要に応じて水洗する。
【0029】このようにして得られた塗膜は、乾燥後の
総塗布量が、通常、0.001〜5g/m2 、特に、
0.05〜2g/m2 であることが好ましい。
総塗布量が、通常、0.001〜5g/m2 、特に、
0.05〜2g/m2 であることが好ましい。
【0030】塩化ビニル系単量体の重合に用いる水性媒
体は、通常、脱イオン水が使用される。さらに、この重
合系には、必要に応じて、塩化ビニル系単量体の重合に
適宜使用される重合調整剤、連鎖移動剤、pH調整剤、
ゲル化改良剤、帯電防止剤、架橋剤、安定剤、充填剤、
酸化防止剤、緩衝剤等を添加することもできる。
体は、通常、脱イオン水が使用される。さらに、この重
合系には、必要に応じて、塩化ビニル系単量体の重合に
適宜使用される重合調整剤、連鎖移動剤、pH調整剤、
ゲル化改良剤、帯電防止剤、架橋剤、安定剤、充填剤、
酸化防止剤、緩衝剤等を添加することもできる。
【0031】この重合に際しての他の条件、重合容器へ
の水性媒体、塩化ビニル単量体、場合によっては他のコ
モノマー、懸濁剤、重合開始剤等の仕込み方法は、従来
と同様にして行えばよく、これらの仕込み割合等の条件
もまた同様でよく、重合温度は通常の塩化ビニルの重合
温度の範囲20〜80℃の範囲でよい。
の水性媒体、塩化ビニル単量体、場合によっては他のコ
モノマー、懸濁剤、重合開始剤等の仕込み方法は、従来
と同様にして行えばよく、これらの仕込み割合等の条件
もまた同様でよく、重合温度は通常の塩化ビニルの重合
温度の範囲20〜80℃の範囲でよい。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。本発明はこれら実施例に限定さ
れない。実施例における各種条件及び実験結果を表1に
示す。
らに具体的に説明する。本発明はこれら実施例に限定さ
れない。実施例における各種条件及び実験結果を表1に
示す。
【0033】(実施例1)図1に示すように、重合容器
1、パドル翼2、バッフル3、冷却ジャケット5、還流
コンデンサー6、及び駆動装置8を備えた重合装置を構
成した。なお、重合容器の内容積は130m3 、内径
(D)は4,200mm、直胴部の長さ(L)は7,9
00mmであった〔L/D=1.88〕。パドル翼2
は、図2に示すように2枚のブレード4を備え、図3
(a)のパドル翼概略配置図に示すように、3段設置
し、最上段のパドル翼は、翼の中心線Cが、直胴部の上
端位置TLから2200mm下に、最下段のパドル翼
は、翼の中心線Cを直胴部の下端位置TLに一致させ、
中段のパドル翼は、最下段のパドル翼の中心線Cから3
000mm上に配置した。バッフル3は、平板状で長さ
が7200mmのものを用い、バッフル3の上端が、直
胴部の上端位置TLから450mm下にくるように配置
した。
1、パドル翼2、バッフル3、冷却ジャケット5、還流
コンデンサー6、及び駆動装置8を備えた重合装置を構
成した。なお、重合容器の内容積は130m3 、内径
(D)は4,200mm、直胴部の長さ(L)は7,9
00mmであった〔L/D=1.88〕。パドル翼2
は、図2に示すように2枚のブレード4を備え、図3
(a)のパドル翼概略配置図に示すように、3段設置
し、最上段のパドル翼は、翼の中心線Cが、直胴部の上
端位置TLから2200mm下に、最下段のパドル翼
は、翼の中心線Cを直胴部の下端位置TLに一致させ、
中段のパドル翼は、最下段のパドル翼の中心線Cから3
000mm上に配置した。バッフル3は、平板状で長さ
が7200mmのものを用い、バッフル3の上端が、直
胴部の上端位置TLから450mm下にくるように配置
した。
【0034】このような重合装置の重合容器1に、イオ
ン交換水54,900kg、部分ケン化ポリビニルアル
コール13.8kg、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース9.2kgを仕込んだ。次いで、真空ポンプで内圧
が7.98kPa(ゲージ圧)になるまで排気した後、塩化ビ
ニル単量体47,700kgを仕込み、パドル翼2で攪
拌しながら、重合開始剤として、ジ−2−エチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネート25.3kgを重合容器内
に圧入した。なお、重合開始時の駆動装置8による攪拌
動力は、重合容器の内容物の重量(t)当り、1.3×10
3W(130kg・m/秒)であった。
ン交換水54,900kg、部分ケン化ポリビニルアル
コール13.8kg、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース9.2kgを仕込んだ。次いで、真空ポンプで内圧
が7.98kPa(ゲージ圧)になるまで排気した後、塩化ビ
ニル単量体47,700kgを仕込み、パドル翼2で攪
拌しながら、重合開始剤として、ジ−2−エチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネート25.3kgを重合容器内
に圧入した。なお、重合開始時の駆動装置8による攪拌
動力は、重合容器の内容物の重量(t)当り、1.3×10
3W(130kg・m/秒)であった。
【0035】そして、冷却ジャケット2に熱水を通し、
重合温度を53℃に保ちながら重合反応を行い、重合器
の内圧が588kPa(ゲージ圧)に達した時点で重合を停止
し、未反応単量体を回収し、得られた重合体をスラリー
状で器外に抜き出し、器内のスケール付着状況を観察す
ると共に、重合体を脱水乾燥して下記の方法による試験
に供した。 ・重合器内スケールの付着状況:評価は下記の判断基準
で行った。 A……スケールの付着がほとんどない。 B……気液界面付近の重合容器内全周にスケールが付着
した。 C……バッフル頂部、及び気液界面付近の重合容器内に
スケールが付着した。 D……重合容器の直胴部、及びバッフルの裏側にスケー
ルが付着した。 ・嵩比重の測定:得られた重合体について、JIS K-6721
にしたがって測定した。 ・粒度分布の測定:得られた重合体について、JIS Z-88
01に準じた #60、#100、#200の各篩を用いて篩分けし、
通過量を計量して重量%で表した。 ・フィッシュアイ量の測定:得られた重合体 100重量
部、DOP50重量部、ステアリン酸バリウム 0.1重量
部、ステアリン酸カドミウム 0.1重量部、セタノール
0.8重量部、すず系安定剤2.0重量部、二酸化チタン 0.5
重量部及びカーボンブラック 0.1重量部を、 140℃の6
インチロールで5分間混合混練し、厚さ 0.3mmのシート
として分取し、このシートの 100cm2 中の白色透明粒子
の数で示した。
重合温度を53℃に保ちながら重合反応を行い、重合器
の内圧が588kPa(ゲージ圧)に達した時点で重合を停止
し、未反応単量体を回収し、得られた重合体をスラリー
状で器外に抜き出し、器内のスケール付着状況を観察す
ると共に、重合体を脱水乾燥して下記の方法による試験
に供した。 ・重合器内スケールの付着状況:評価は下記の判断基準
で行った。 A……スケールの付着がほとんどない。 B……気液界面付近の重合容器内全周にスケールが付着
した。 C……バッフル頂部、及び気液界面付近の重合容器内に
スケールが付着した。 D……重合容器の直胴部、及びバッフルの裏側にスケー
ルが付着した。 ・嵩比重の測定:得られた重合体について、JIS K-6721
にしたがって測定した。 ・粒度分布の測定:得られた重合体について、JIS Z-88
01に準じた #60、#100、#200の各篩を用いて篩分けし、
通過量を計量して重量%で表した。 ・フィッシュアイ量の測定:得られた重合体 100重量
部、DOP50重量部、ステアリン酸バリウム 0.1重量
部、ステアリン酸カドミウム 0.1重量部、セタノール
0.8重量部、すず系安定剤2.0重量部、二酸化チタン 0.5
重量部及びカーボンブラック 0.1重量部を、 140℃の6
インチロールで5分間混合混練し、厚さ 0.3mmのシート
として分取し、このシートの 100cm2 中の白色透明粒子
の数で示した。
【0036】(実施例2)パドル翼2の位置を図3
(b)に示すように、最上段のパドル翼は、翼の中心線
Cが、直胴部の上端位置TLから1800mm下に、最
下段のパドル翼は、翼の中心線Cを直胴部の下端位置T
Lから500mm上にし、中段のパドル翼は、最下段の
パドル翼の中心線Cから2900mm上に配置した以外
は実施例1と同様に重合した。
(b)に示すように、最上段のパドル翼は、翼の中心線
Cが、直胴部の上端位置TLから1800mm下に、最
下段のパドル翼は、翼の中心線Cを直胴部の下端位置T
Lから500mm上にし、中段のパドル翼は、最下段の
パドル翼の中心線Cから2900mm上に配置した以外
は実施例1と同様に重合した。
【0037】(比較例1)図3(c)に示すように、最
上段のパドル翼の取り付け位置を、翼の中心線Cが、直
胴部の上端位置TLから3500mm下(0.35Lの
範囲外)にくるように配置し、下段翼の取り付け位置を
直胴部の下端位置TLに一致させ、中段のパドル翼は最
上段と最下段の中心に配置した以外は実施例1と同様に
重合した。
上段のパドル翼の取り付け位置を、翼の中心線Cが、直
胴部の上端位置TLから3500mm下(0.35Lの
範囲外)にくるように配置し、下段翼の取り付け位置を
直胴部の下端位置TLに一致させ、中段のパドル翼は最
上段と最下段の中心に配置した以外は実施例1と同様に
重合した。
【0038】(比較例2)図4(d)に示すように、最
上段のパドル翼の取り付け位置を、翼の中心線Cが、直
胴部の上端位置TLから2200mm下(0.35Lの
範囲内)にくるように配置し、下段翼の取り付け位置を
直胴部の下端位置TLに一致させ、中段のパドル翼を下
段翼から3300mm上に配置した以外は実施例1と同
様に重合した。
上段のパドル翼の取り付け位置を、翼の中心線Cが、直
胴部の上端位置TLから2200mm下(0.35Lの
範囲内)にくるように配置し、下段翼の取り付け位置を
直胴部の下端位置TLに一致させ、中段のパドル翼を下
段翼から3300mm上に配置した以外は実施例1と同
様に重合した。
【0039】(比較例3)図4(e)に示すように、パ
ドル翼の段数を5段とし、最上段のパドル翼の取り付け
位置を、翼の中心線Cが、直胴部の上端位置TLから1
800mm下(0.35Lの範囲内)にくるように配置
し、最下段翼の取り付け位置を直胴部の下端位置TLに
一致させ、最上段と最下段の間の3段の攪拌翼を均一
に、すなわち、1525mm間隔で配置した以外は実施
例1と同様に重合した。
ドル翼の段数を5段とし、最上段のパドル翼の取り付け
位置を、翼の中心線Cが、直胴部の上端位置TLから1
800mm下(0.35Lの範囲内)にくるように配置
し、最下段翼の取り付け位置を直胴部の下端位置TLに
一致させ、最上段と最下段の間の3段の攪拌翼を均一
に、すなわち、1525mm間隔で配置した以外は実施
例1と同様に重合した。
【0040】(比較例4)図4(f)に示すように、パ
ドル翼の段数を2段とし、最上段のパドル翼の取り付け
位置を、翼の中心線Cが、直胴部の上端位置TLから2
500mm下(0.35Lの範囲内)にくるように配置
し、最下段翼の取り付け位置を直胴部の下端位置TLか
ら1000mm上に配置した以外は実施例1と同様に重
合した。
ドル翼の段数を2段とし、最上段のパドル翼の取り付け
位置を、翼の中心線Cが、直胴部の上端位置TLから2
500mm下(0.35Lの範囲内)にくるように配置
し、最下段翼の取り付け位置を直胴部の下端位置TLか
ら1000mm上に配置した以外は実施例1と同様に重
合した。
【0041】(比較例5)バッフル3の上端が、直胴部
の上端位置TLから250mm上(TL+200mmの
範囲外)にくるように配置したほかは、実施例1と同様
の重合装置を用いて重合反応を行い、器内のスケール付
着状況を観察すると共に、重合体を上記の方法による試
験に供した。
の上端位置TLから250mm上(TL+200mmの
範囲外)にくるように配置したほかは、実施例1と同様
の重合装置を用いて重合反応を行い、器内のスケール付
着状況を観察すると共に、重合体を上記の方法による試
験に供した。
【0042】(比較例6)バッフル3の長さ(P)を、
6000mm(0.85L≦P≦Lの範囲外)にしたほ
かは、実施例1と同様の重合装置を用いて重合反応を行
い、器内のスケール付着状況を観察すると共に、重合体
を上記の方法による試験に供した。上記実施例1〜2の
試験結果を表1に、比較例1〜6の試験結果を表2に示
す。
6000mm(0.85L≦P≦Lの範囲外)にしたほ
かは、実施例1と同様の重合装置を用いて重合反応を行
い、器内のスケール付着状況を観察すると共に、重合体
を上記の方法による試験に供した。上記実施例1〜2の
試験結果を表1に、比較例1〜6の試験結果を表2に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、大型の
重合容器を用いるにもかかわらず、重合容器内でのスケ
ールの付着が起りにくく、冷却手段による除熱効率が良
好で、高品質の重合体を効率良く製造することができ
る。得られる重合体は、嵩比重が大きく、粒度分布も狭
く、これをシート化したものはフィッシュアイが少ない
ものである。
重合容器を用いるにもかかわらず、重合容器内でのスケ
ールの付着が起りにくく、冷却手段による除熱効率が良
好で、高品質の重合体を効率良く製造することができ
る。得られる重合体は、嵩比重が大きく、粒度分布も狭
く、これをシート化したものはフィッシュアイが少ない
ものである。
【図1】 本発明の重合装置を例示する概念図である。
【図2】 本発明に用いるパドル翼を例示する側面図で
ある。
ある。
【図3】 実施例及び比較例におけるパドル翼の配置を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図4】 比較例におけるパドル翼の配置を示す概略図
である。
である。
1・・・重合容器 2・・・パドル翼 3・・・バッフル 4・・・ブレード 5・・・冷却ジャケット 6・・・還流コンデンサー 7・・・シャフト 8・・・駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 善則 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社塩ビ技術研究所内 Fターム(参考) 4J011 EC05
Claims (2)
- 【請求項1】 略円筒形の直胴部とその上下を閉鎖する
蓋部と底部とからなる重合容器と、前記直胴部の中心線
を軸として回転し、重合容器内を攪拌するパドル翼と、
該パドル翼による内容物の攪拌流をじゃまするバッフル
とを備えた重合装置において、 重合容器は、内容積が100m3以上、内径(D)に対
する直胴部の長さ(L)の比(L/D)が1.5〜2.
5であり、 パドル翼は直胴部の中心線上に沿って3〜4段配置さ
れ、かつ最上段のパドル翼は、翼のブレード縦幅の中心
線の位置が、重合容器の直胴部の上端位置から下方向へ
0.35L(但し、Lは前記と同義である)の範囲内に
配置され、最下段のパドル翼は、翼のブレード縦幅の中
心線の位置が、直胴部の下端位置から上方向へ0.25
Dの範囲内にくるように配置され、残りのパドル翼(1
〜2段)は、前記最上段翼の中心線と最下段翼の中心線
との間の距離を(n−1)等分した位置から、上下方向
へ±0.25D/nの範囲内に当該翼のブレード縦幅の
中心線がくる様に配置され(ここでnはパドル翼の総段
数である)、 さらに、長尺のバッフルが重合容器の内壁に沿って上下
方向に配置され、バッフルの長さ(P)は、次式: 0.85L≦P≦L(式中、Lは前記と同義である) を満足し、かつバッフルの上端が、重合容器の直胴部の
上端位置から上方向へ0.1Dの位置から下方向へ0.
25Dの範囲内にくるように配置された重合装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の重合装置を用い、塩化
ビニル又はこれを主体とするビニル系単量体の混合物を
重合する塩化ビニル系重合体の製造方法。
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