JP3349866B2 - ヘッド用ガイドの支持装置 - Google Patents

ヘッド用ガイドの支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD(コンパクトディ
スク)プレーヤ、MD(ミニディスク)プレーヤ、光メ
モリ装置などの光ヘッドが設けられた装置または、光手
段以外の読取りまたは書き込み用ヘッドが設けられた装
置に係り、特に前記ヘッドを移動自在にガイドするヘッ
ド用ガイドの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例としてCDプレーヤ用の
駆動ユニットを機構シャーシの裏面を上向きにして示し
た斜視図、図5は他の従来例を示す機構シャーシの部分
斜視図、図6は図4のVI矢視方向の側面図である。図
4に示す駆動ユニットでは、機構シャーシ1の表面側に
て、コンパクトディスクDがターンテーブル2に装着さ
れる。機構シャーシ1の裏面側(図4の図示上面側)に
スピンドルモータ3が固定され、このスピンドルモータ
3の駆動軸が機構シャーシ1の表面側へ突出し、この駆
動軸に前記ターンテーブル2が固定されている。
【0003】機構シャーシ1の裏面側に、硬質の合成樹
脂製のブラケット4が固定されている。ブラケット4に
は、トラッキングモータ5と、このモータ5の動力を減
速するギヤ列6と、ギヤ列6の減速動力にて回転駆動さ
れる送りスクリュー軸7が支持されている。ブラケット
4には、前記スピンドルモータ3を支持する台座4aが
一体に形成されている。ディスクDに対向する対物レン
ズLを有する光ヘッドHは移動ベース8に搭載されてお
り、この移動ベース8は互いに平行に設置される一対の
ガイド軸9と10により案内される。移動ベース8の一
方の側部に形成された移動穴8aは、ガイド軸9に移動
自在に案内され、移動ベース8の他方の側部に形成され
た移動溝8bは他方のガイド軸10に案内される。
【0004】前記一方のガイド軸9は、ブラケット4に
形成された支持体4bの支持穴4c内に挿入され、他端
はブラケット4に形成された他の支持体に支持されてい
る。図4に示す従来例では、機構シャーシ1の裏面にも
うひとつの硬質の合成樹脂製のブラケット12が固定さ
れ、このブラケット12に一対の支持体12aと12b
が一体に形成されている。一方の支持体12aには支持
穴12cが形成され、他方の支持体12bには、機構シ
ャーシ1に対して垂直方向へ開口する凹部12dが形成
されている。ガイド軸10は、図示左端が支持穴12c
内に挿入され、右端が前記凹部12dに挿入されてい
る。そして、クランク形状に曲げられた板ばね13が、
機構シャーシ1の雌ねじ穴1aに螺着された取付ねじ1
4により固定され、凹部12dに挿入されたガイド軸1
0が、この板ばね13により抜け止めされている。
【0005】移動ベース8には、板ばね15を介して雌
ねじ部材16が支持されており、この雌ねじ部材16が
前記送りスクリュー軸7に螺合している。トラッキング
モータ5により、送りスクリュー軸7が回転させられる
と、雌ねじ部材16に移動力が与えられ、移動ベース8
および光ヘッドHは、ガイド軸9と10に案内されてデ
ィスクDの半径方向(X方向)へ移動する。このとき、
移動ベース8はガイド軸9を移動基準としてX方向へ移
動する。そして対物レンズLからディスクDにレーザ光
が照射され、その反射戻り光が光ヘッドHにより検出さ
れる。また、図5に示す他の従来例では、図4に示す板
ばね13の代わりに、直径の大きいねじ頭部17aを有
する特平頭ねじ17が用いられている。この特平頭ねじ
17は、機構シャーシ1の雌ねじ穴1bに螺着され、こ
のときねじ頭部17aがガイド軸10の表面に当たり、
ガイド軸10が凹部12d内から抜け出ないように支持
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す板ばね13
を用いた支持装置では、凹部12d内に挿入されたガイ
ド軸10の端部が、板ばね13により機構シャーシ1に
対して垂直方向へ弾性的に押えられている。したがっ
て、ガイド軸10に伸直度の公差があり、または一対の
支持体12aと12bに成形寸法の公差があったとして
も、ガイド軸10を機構シャーシ1に押さえつけるため
の力が板ばね13の変形により吸収され、ガイド軸10
を固定するときに機構シャーシ1に大きな曲げ応力が作
用するのが防止される。そのため機構シャーシ1の歪み
を防止でき、ターンテーブル2の回転軸と対物レンズL
の光軸との平行度を保つことができる。
【0007】しかし、実際の装置では、機構シャーシ1
の裏面(図4の上向きの面)が下向きとされて使用され
ることが多い。ガイド軸10には重量の大きい光ヘッド
Hおよび移動ベース8が支持されているため、ディスク
プレーヤに振動および大きな衝撃などが繰返して作用し
たときに、板ばね13がガイド軸10により曲げられま
たは板ばねが繰返し荷重の疲労により塑性変形し、ガイ
ド軸10が凹部12d内でがたつきを生じるおそれがあ
る。また板ばね13が塑性変形し、ガイド軸10が板ば
ね13から外れる可能性もある。さらに板ばね13と取
付ねじ14の2つの部品が必要であるため、部品数が多
く、製造コストが高くなる欠点がある。
【0008】次に、図5に示す支持装置では、ガイド軸
10が特平頭ねじ17のみにより支持されているため、
部品数が少なく製造コストを低減でき、また組立が簡単
な利点がある。しかし、特平頭ねじ17により、ガイド
軸10がシャーシ1に強固に締め付け固定されることに
なると、ガイド軸10に曲りが生じているときなどに、
ガイド軸10の両端が両支持体12aと12bに固定さ
れる固定力により、機構シャーシ1に歪みが生じ、その
結果ターンテーブル2の回転軸と、対物レンズLの光軸
との間にねじれが生じ、光ヘッドHによる読取り精度が
低下するおそれがある。また樹脂製の支持体12bが温
度変化により変形したとき、または繰返し機構シャーシ
1に振動が与えられたときに特平頭ねじ17に弛みが生
じやすい。ねじ17に弛みが生じると、ガイド軸10が
機構シャーシ1と直交する方向へがたつきを生じる。そ
の結果、光ヘッドHが傾き、対物レンズLの光軸が傾斜
して、読取り精度が低下することになる。
【0009】また、上記従来例での組立工程では、最初
に、ガイド軸9が移動ベース8の移動穴8aに挿入さ
れ、移動ベース8に挿入された状態のガイド軸9の両端
部がブラケット4に固定される。次に、ガイド軸10が
移動ベース8の移動溝8b内に挿入され、さらにガイド
軸10の一端が支持体12aの支持穴12cに挿入され
る。そして、図6に示すように、ガイド軸10は、先に
支持穴12cに挿入された端部を支点として機構シャー
シ1に対して垂直方向(−Z方向)へ回動させられ凹部
12d内に挿入される。
【0010】ここで、図6に示すように、ガイド軸10
が支持穴12cを支点として+Z方向へ傾斜している時
点では、移動シャーシ8の移動溝8bは機構シャーシ1
の面方向(X方向)に平行な姿勢でガイド軸10に外挿
された状態となる。移動溝8bの幅寸法hとガイド軸1
0の直径dとの差はほとんど無いため、図6に示すガイ
ド軸10の傾斜状態のときに、移動溝8bのエッジ部分
(イ)または(ロ)がガイド軸10に強く当たる。この
とき前記エッジ部(イ)または(ロ)によりガイド軸1
0の外周面に傷(圧痕)が付けられ、組立完了後に移動
ベース8がガイド軸10に案内されて移動するときに、
前記傷により移動ベース8のスムーズな移動が妨げられ
ることになる。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、最少の部品点数でガイド部材をシャーシに対して
垂直な方向へがたつくことなく支持でき、さらに組立作
業時にガイド部材に傷が付けられるのを防止できるよう
にしたヘッド用ガイドの支持装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の側部に
移動穴が形成され他方の側部に移動溝が形成されたヘッ
ドと、前記移動穴に挿通されてその両端部がシャーシに
支持されている第1のガイド部材と、前記移動溝内に挿
入され且つ前記第1のガイド部材と平行に取り付けられ
る第2のガイド部材と、前記第2のガイド部材の両端部
をシャーシに支持させる支持体とが設けられたヘッド用
ガイドの支持装置において、前記第2のガイド部材を支
持する前記支持体の少なくとも一方には、前記第2のガ
イド部材を挿入可能な凹部が形成され、前記移動溝およ
び前記凹部が、共に前記第1のガイド部材が位置する側
と逆の側に向けられており、前記第2のガイド部材が、
前記シャーシの面に沿って且つ前記第1のガイド部材に
接近する向きで前記移動溝と前記凹部の双方へ挿入可能
とされ、 前記第2のガイド部材の端部がこの凹部内でシ
ャーシと直交する方向へ拘束されて支持されていること
を特徴とするものである。前記ガイド部材は、ヘッドが
その外周面を摺動するガイド軸または、ヘッドに設けら
れた摺動突起などが移動する凹部が形成されたガイドレ
ールなどである。支持体に形成された凹部は、ガイド部
材が隙間なく軽圧入される幅寸法とすることがガイド部
材のがたつきを防止する点で好ましいが、凹部の内幅寸
法がガイド部材の外形寸法よりもやや大きく、凹部の内
壁とガイド部材の外面との間に弾性体が介在する構造で
あってもよい。
【0013】上記において、一方の支持体に前記凹部が
形成され、他方の支持体にはガイド部材の端部が長手方
向へ挿入される穴が形成されており、ガイド部材の一端
が前記穴に挿入され、他端が前記凹部内にシャーシの面
に沿う方向から挿入されている構造とすることが好まし
い。この場合に、他方の支持体に形成される穴内に、ガ
イド部材がこの穴に挿入された部分を支点として前記凹
部の方向へ回動できるための回動余裕空間を形成してく
ことが好ましい。
【0014】ただし、一対の支持体の双方に前記凹部が
形成され、ガイド部材がシャーシの面に沿う方向から両
凹部に挿入されるものであってもよい。
【0015】さらに、前記凹部内に挿入されたガイド部
材の端部がこの凹部内から抜け出るのを防止する抜け止
め手段を設けることが可能である。この抜け止め手段
は、例えば支持体の凹部内にてガイド部材を固着する接
着剤であってもよいし、支持体の凹部の開口部に一体に
抜け止め突起が形成され、支持体がこの突起を乗り越え
て凹部内に嵌着されてもよい。あるいは図1以下の実施
例に示すように、抜け止め手段がねじ部材により構成さ
れていてもよい。
【0016】
【0017】
【作用】本発明では、シャーシに形成された支持体に、
シャーシの面方向で且つヘッドの案内方向と交叉または
直交する方向へ向けて開口する凹部が形成されており、
ガイド部材は、シャーシの面に沿う方向から前記凹部内
に挿入されるものとなっている。ガイド部材は、支持体
に形成された凹部の内壁によりシャーシの面に垂直な方
向(Z方向)へ拘束される。したがって、図4に示すよ
うに凹部内に挿入されたガイド部材を板ばねのみで拘束
されている場合のように、板ばねの塑性変形によるガイ
ド部材のがたつきは生じない。すなわち、ガイド部材は
支持体の凹部の内壁にてシャーシと垂直な方向へ拘束さ
れるため、衝撃や振動などが作用したときにこの力が樹
脂製などの支持体の凹部内壁で受けられることになり、
従来のように板ばねの変形を生じさせることがなくな
る。またガイド部材は凹部内に挿入された状態で凹部の
内壁に保持されることになり、図5に示す従来例のよう
にねじの締め付け力によるようなシャーシ方向への強い
押圧力がガイド部材に作用しない。すなわち、凹部がガ
イド軸を拘束するときの力がシャーシに若干は作用する
が、ねじによる強制的な締め付け力のような強固なもの
ではないため、シャーシへの応力が過大にならず、ター
ンテーブルとヘッドとの相対位置にねじれなどが生じに
くくなる。なお、ガイド部材がシャーシへ与える応力を
最小にするためには、凹部の内壁とガイド部材との隙間
内に弾性体を介在させておくのが好ましい。
【0018】ガイド部材が凹部に挿入されたときに、軽
圧入となるように寸法設定しておけば、凹部内にガイド
部材が挿入された時点で、凹部内からのガイド部材の離
脱を防止できるが、凹部内で接着剤によりガイド部材を
固定して抜け止め手段としてもよい。あるいは実施例に
示すように、支持体が一体に形成されたブラケットをシ
ャーシに固定するねじを凹部の開口部付近に設け、この
ねじにより凹部内のガイド部材の抜け止めを防止しても
よい。
【0019】一対の支持体の一方に穴を形成して、ガイ
ド部材の一端をこの穴内に長手方向から挿入し、この穴
への挿入端を支点としてガイド部材をシャーシの面に沿
って回動させ、ガイド部材の他端を凹部内に挿入する構
造とすると、ガイド部材の取付作業は簡単になる。この
とき、前記穴にはガイド部材がシャーシの面に沿って回
動できるように回動余裕空間を形成しておくことが好ま
しい。この回動余裕空間を形成するために、穴のシャー
シに垂直となる内壁に、シャーシの面方向へ徐々に開口
する傾斜面が形成される。
【0020】さらに、ヘッドの支持部の側方にシャーシ
の面方向に向けて開口する移動溝が形成されているもの
では、ガイド部材がシャーシの面方向から支持体の凹部
内に挿入されるときにこのガイド部材が同時に前記移動
溝内に挿入される。すなわちヘッドの支持部は図6に示
したように傾斜することのない姿勢で、その側方からガ
イド部材が移動溝内に挿入されることになる。よって移
動溝のエッジ部によりガイド部材が傷つけられることが
なく、また移動溝とガイド部材との組み込み作業も容易
である。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の一実施例として車載用のC
Dプレーヤの駆動ユニットを示すものであり、機構シャ
ーシを裏面を上向きとして示した斜視図、図2(a)は
一方の支持体を図1のIIa矢視方向から見た部分斜視
図、同図(b)は他方の支持体を図1のIIb矢視方向
から見た部分斜視図、図3はガイド部材の取付作業を示
すものであり、(a)は平面図、(b)は同図(a)の
b矢視側面図、(c)は同図(a)のc−c線の断面図
である。図1に示す駆動ユニットは、本発明の特徴とな
るガイド部材の支持装置を除いて図4に示した駆動ユニ
ットと構造が同じである。
【0022】機構シャーシ1は板金製であり、この機構
シャーシ1の裏面に合成樹脂製のブラケット4およびブ
ラケット20が固定されている。光ヘッドHを搭載した
移動ベース8は、ガイド部材としての一対のガイド軸9
および10に案内される。一方のガイド軸9はブラケッ
ト4に支持され、他方のガイド軸10はブラケット20
に支持されている。ブラケット4にはトラッキングモー
タ5、減速ギヤ列6、送りスクリュー軸7が支持され、
移動ベース8に板ばね15を介して支持された雌ねじ部
材16が送りスクリュー軸7に螺合されている。またブ
ラケット4の台座4aにスピンドルモータ3が固定さ
れ、その駆動軸が機構シャーシ1の表面側に突出し、こ
の駆動軸にターンテーブル2が固定されている。
【0023】コンパクトディスクDはターンテーブル2
上に装填され、スピンドルモータ3によって回転駆動さ
れる。このコンパクトディスクDの回転時に、前記送り
スクリュー7の回転力により、移動ベース8が、ディス
クDの内周側から外周側へと移動する。そして、光ヘッ
ドHの対物レンズLからディスクDにレーザ光が照射さ
れ、その反射光が光ヘッドH内の受光素子により検出さ
れ、信号が読み取られる。
【0024】次に、光ヘッド用ガイドの支持装置につい
て説明する。一方のガイド軸9の一端は、ブラケット4
に一体に形成された支持体4bの支持穴4c内に挿入さ
れ、他端もブラケット4に設けられた支持体に支持され
ている。そして、光ヘッドHの支持部である移動ベース
8の一方の側部に形成された移動穴8aがガイド軸9に
摺動自在に外挿されている。移動ベース8の他方の側部
には移動溝8bが形成されている。この移動溝8bは、
移動ベース8の案内方向(X方向)と直交し且つ機構シ
ャーシ1の面に沿う方向(Y方向)へ向けて開口し、こ
の移動溝8bがガイド軸10に摺動自在に外挿されてい
る。すなわち、移動溝8bを挟む顎部8cと8dがガイ
ド軸10をZ方向両側から挟み、この顎部8cと8dの
内面がガイド軸10を摺動する。
【0025】上記ガイド軸10は、樹脂製のブラケット
20において、機構シャーシ1の裏面方向へ一体に突出
形成された一対の支持体21と22に支持されている。
図2(a)に示される一方の支持体21には、ガイド軸
10の一方の端部10aが軸方向へ挿入される袋穴形状
の支持穴23が形成されている。支持穴23は矩形状の
開口を有しており、機構シャーシ1に直交する方向(Z
方向)に対向する内壁面23aと23bの間隔寸法が、
ガイド軸10の直径寸法とほぼ同じになっており、支持
穴23内に挿入されたガイド軸10の端部10aは、こ
の内壁面23aと23bによりZ方向へ拘束され軽圧入
状態または隙間嵌め状態で支持される。
【0026】支持穴23の一方の側部内壁23cは、図
3(a)に示すように、光ヘッドHの案内方向と直交す
る方向で且つ機構シャーシ1の面に沿う方向(Y方向)
へ傾斜している。この傾斜している側部内壁23cの内
側では、支持穴23に端部10aが挿入された状態のガ
イド軸10が、図3(a)にて実線で示す取付位置と破
線で示す傾斜位置との間で、所定角度θ(例えば5度程
度)だけ回動できるための回動余裕空間Aが形成されて
いる。支持体22には、ガイド軸10の他方の端部10
bが側方から挿入される凹部24が形成されている。図
2(b)に示すように、凹部24の上下の内壁面24a
と24bは、機構シャーシ1の面方向に直交する方向
(Z方向)に対向しており、この内壁面24aと24b
の対向間隔は、ガイド軸10の直径寸法とほぼ同じ、ま
たは直径寸法よりもわずかに短く設定されて、ガイド軸
10の端部10bが軽圧入される構造となっている。
【0027】図2(b)に示すように、凹部24の開口
部24dは、光ヘッドHの案内方向(X方向)へ直交す
る方向で且つ機構シャーシ1の面に沿う方向(Y方向
へ)向けて開口し、ガイド軸10の端部10bはY方向
から凹部24内に挿入される。凹部24に挿入されたガ
イド軸10の端部10bは、凹部24の側部内壁24c
に当たってY方向への位置決めがなされる。図2(a)
に示す支持穴23内でも、ガイド軸10の端部10aが
側部内壁23dに当たってY方向へ位置決めされる。す
なわち、ガイド軸10が支持体21の支持穴23に挿入
され、且つ支持体22の凹部24内に挿入されたとき、
支持穴23の側部内壁23dと凹部24の側部内壁24
cの双方により、ガイド軸10がY方向へ位置決めされ
る。また前述のように支持穴23の内壁面23a,23
bと凹部24の内壁面24a,24bによりガイド軸1
0がZ方向へ位置決めされる。
【0028】上記実施例では、凹部23内に挿入された
ガイド軸10の端部10bが、支持体22の凹部24内
からY方向へ抜け出るのを防止するための抜け止め手段
として止めねじ25が使用されている。この止めねじ2
5は、円柱状の位置決め頭部25aと雄ねじ部25bと
から成り、雄ねじ部25bがブラケット20に形成され
た取付穴20a内に挿入されて機構シャーシ1の雌ねじ
穴1c(図3(b)参照)に螺着されている。この止め
ねじ25は、ブラケット20を機構シャーシ1に固定す
る固定ねじとして兼用されている。そして凹部24内に
挿入されたガイド軸10は、止めねじ25の位置決め頭
部25aに当たり凹部24内から抜け止めされる。
【0029】上記止めねじ25の位置決め頭部25a
と、凹部24の側部内壁24cとで、ガイド軸10の端
部10bがY方向へ全く動かないように拘束されて位置
決めされる。しかし、ガイド軸10のY方向への位置決
め精度は、Z方向への位置決め精度に比べて重要性は低
く、凹部24の内側壁24cと位置決め頭部25aとの
間でガイド軸10がY方向へ若干の位置ずれし、または
がたつきが生じても問題はない。すなわち、移動ベース
8の移動穴8aはガイド軸9に高精度に外挿されて摺動
し、移動ベース8および光ヘッドHは、ガイド軸9を基
準としてX方向へ移動する。したがって、ガイド軸10
に対しては、移動溝8bのZ方向への内幅寸法(顎部8
cと8dの内面間の距離)がガイド軸10の外径に対し
て精度よく形成されていれば、移動溝8bはZ軸方向へ
位置決めされて摺動することになる。そして移動溝8b
はY方向へ長い形状であるため、ガイド軸10がY方向
へ位置ずれしても、移動ベース8のX方向への移動精度
が低下することはない。
【0030】図1に示す駆動ユニットでの移動ベース8
の組立て方法では、最初に移動ベース8の移動穴8a内
にガイド軸9を挿入する。そして、このガイド軸9の両
端部をブラケット4に支持させて固定する。次に、図3
(a)にて破線で示すように、ガイド軸10の端部10
aを、支持体21の支持穴23内に軸方向(長手方向
へ)へ挿入する。そして、支持穴23に挿入された端部
10aを支点としてガイド軸10をY方向へ回動させ、
他方の端部10bを支持体22に形成された凹部24内
に挿入する。このとき、支持穴23内には傾斜している
側部内壁23cの内側へ回動余裕空間Aが形成されてい
るため、ガイド軸10の回動動作は抵抗なく行える。
【0031】また図3(a)においてガイド軸10が破
線状態から実線状態へ回動するときに、移動ベース8に
てY方向へ開口している移動溝8b内にガイド軸10が
Y方向から挿入される。したがって、従来例のように、
図6に示す無理な姿勢で移動溝8bにガイド軸10を挿
入する必要がなく、移動溝8bのエッジ部でガイド軸1
0の外周面に傷を付けることもない。
【0032】なお、上記実施例において支持体21と2
2の双方にY方向へ開口する凹部24を形成し、ガイド
溝10の両端部10aと10bをY方向から凹部へ挿入
できるようにしてもよい。ただし、前記実施例のよう
に、ガイド軸10の端部10aを支持穴23内に軸方向
へ挿入した後に他方の端部10bを凹部24に挿入する
構造とすると、ガイド軸10の取付作業が簡単であり、
また支持穴23によりガイド軸10の端部10aが高精
度に位置決めされるため、取付精度も高くなる。また抜
け止め手段としての止めねじ25を一方の支持体22の
近傍にのみ設ければよいことになり、部品数も少なくな
る。
【0033】さらに、本発明は、CDプレーヤに限られ
ず、他の光ヘッドを有する機器、例えばミニディスク
(MD)を使用するディスクプレーヤ、さらには光手段
以外のヘッドのガイド部材の支持装置に実施することが
可能である。また、ガイド部材は丸棒状のガイド軸に限
られず、角棒状のガイド軸、さらにはガイド溝が形成さ
れたガイドレールであってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明では、ガイド部材が
シャーシの面方向に開口する凹部内に保持されるため、
ガイド部材がシャーシに直交する方向へ確実に保持さ
れ、振動や衝撃によりガイド部材がシャーシと直交する
方向へがたつくことがない。またガイド部材にねじ締め
などの無理な固定力が作用しないため、シャーシの歪み
が生じにくくなる。
【0035】さらに、ガイド部材を凹部に挿入するとき
に、ヘッドの支持部の移動溝内に同時に挿入できるよう
にすれば、ヘッドの支持部およびガイド部材の組立て作
業が容易であり、またガイド部材に傷が付くこともな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてCDプレーヤの駆動ユ
ニットを機構シャーシの裏面を上向きにして示す斜視
図、
【図2】(a)は一方の支持体を図1のIIa方向から
見た部分斜視図、(b)は他方の支持体を図1のIIb
方向から見た部分斜視図
【図3】ガイド部材の取付作業を示すものであり、
(a)は平面図、(b)は(a)のb矢視側面図、
(c)は(a)のc−c線の断面図、
【図4】従来のCDプレーヤの駆動ユニットを、機構シ
ャーシの裏面を上向きにして示した斜視図、
【図5】他の従来例を示す機構シャーシの部分斜視図、
【図6】図4におけるVI矢視方向の側面図、
【符号の説明】
1 機構シャーシ 2 ターンテーブル 3 スピンドルモータ 4 ブラケット 8 移動ベース 8a 移動穴 8b 移動溝 9,10 ガイド軸 20 ブラケット 21,22 支持体 23 支持穴 24 凹部 25 止めねじ H 光ヘッド L 対物レンズ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側部に移動穴が形成され他方の側
    部に移動溝が形成されたヘッドと、前記移動穴に挿通さ
    れてその両端部がシャーシに支持されている第1のガイ
    ド部材と、前記移動溝内に挿入され且つ前記第1のガイ
    ド部材と平行に取り付けられる第2のガイド部材と、前
    記第2のガイド部材の両端部をシャーシに支持させる支
    持体とが設けられたヘッド用ガイドの支持装置におい
    て、前記第2のガイド部材を支持する前記支持体の少なくと
    も一方には、前記第2のガイド部材を挿入可能な凹部が
    形成され、前記移動溝および前記凹部が、共に前記第1
    のガイド部材が位置する側と逆の側に向けられており、
    前記第2のガイド部材が、前記シャーシの面に沿って且
    つ前記第1のガイド部材に接近する向きで前記移動溝と
    前記凹部の双方へ挿入可能とされ、 前記第2の ガイド部材の端部がこの凹部内でシャーシと
    直交する方向へ拘束されて支持されていることを特徴と
    するヘッド用ガイドの支持装置。
  2. 【請求項2】 一方の支持体に前記凹部が形成され、他
    方の支持体には前記第2のガイド部材の端部が長手方向
    へ挿入される穴が形成されており、前記第2のガイド部
    材の一端が前記穴に挿入され、他端が前記凹部内にシャ
    ーシの面に沿う方向から挿入されている請求項1記載の
    ヘッド用ガイドの支持装置。
  3. 【請求項3】 他方の支持体に形成される穴内には、
    記第2のガイド部材がこの穴に挿入された部分を支点と
    して前記凹部の方向へ回動できるための回動余裕空間が
    形成されている請求項2記載のヘッド用ガイドの支持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記凹部内に挿入された前記第2のガイ
    ド部材の端部がこの凹部内から抜け出るのを防止する抜
    け止め手段が設けられている請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のヘッド用ガイドの支持装置。
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