JP3349464B2 - 盗難防止システム及び監視システム - Google Patents

盗難防止システム及び監視システム

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JP3349464B2 JP00943999A JP943999A JP3349464B2 JP 3349464 B2 JP3349464 B2 JP 3349464B2 JP 00943999 A JP00943999 A JP 00943999A JP 943999 A JP943999 A JP 943999A JP 3349464 B2 JP3349464 B2 JP 3349464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店内に陳列された
商品を万引き等の不正行為から保護する盗難防止システ
ムに関し、特に、商品に取り付けられるタグ装置と共に
ゲート装置側でも警報を発鳴する盗難防止システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトディスクカセットや磁
気テープカセット等の商品を陳列して販売する販売店で
は、これらの商品を万引き等の不正行為から保護するた
め、図4に示す如き盗難防止システムを採用している。
【0003】該盗難防止システムは、販売店の出口40
付近に設置された盗難防止ゲート30と、商品50に取
り付けられた警報ユニット20とから構成されている。
盗難防止ゲート30には回路基板31及び送信アンテナ
(図示省略)が内蔵され、回路基板31は、警報ユニッ
ト20に対する警報作動信号(報知信号)を発生すべき
送信回路(図示省略)を具えている。
【0004】警報ユニット20は、図5に示す如く、ケ
ーシング21の内部にブザー22、回路基板23、電池
(図示省略)等を具え、ケーシング21の表面には、複
数の放音孔24が開設されると共に、警報作動スイッチ
片25が凸設されている。ブザー22は、回路基板23
によって動作が制御されており、商品50から警報ユニ
ット20が取り外されたとき、或いは警報ユニット20
が前記盗難防止ゲート30を通過するときに発鳴するも
のである。
【0005】販売店においては、商品は、警報ユニット
20を取り付けた状態で陳列台に陳列される。店員が客
に商品を販売する際は、無効化装置(図示省略)から警報
ユニット20の回路基板23に特定の信号を送ってブザ
ー22を発鳴しない状態に設定した上で、警報ユニット
20を商品50から取り外し、代金と引き替えに、客に
商品を手渡している。
【0006】客が不正に商品50から警報ユニット20
を取り外すと、警報作動スイッチ片25がオフとなっ
て、ブザー22が発鳴することになる。又、客が不正に
商品50を警報ユニット20と共に店外へ持ち出そうと
したときは、警報ユニット20の回路基板23が、盗難
防止ゲート30の送信アンテナからの警報作動信号を受
けて、ブザー22が発鳴することになる。
【0007】更に、特開平8−279082号には、上
述の警報ユニット20側にも信号発生器を設け、盗難防
止ゲート30から警報作動信号を受信したことに対応し
て応答信号を送信し、これを盗難防止ゲート30が受信
することによって、盗難防止ゲート30側に設けられた
ブザーを発鳴する盗難防止装置が記載されている。
【0008】斯かる装置では、警報ユニット20及び盗
難防止ゲート30の両方から警報が発鳴されるので、防
犯上における信頼性を向上させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の警報ユニットの
構成を図3に示す。斯かる警報ユニットでは、報知信号
は、受信回路としてのアンテナコイルL1及びコンデン
サC1によって検知され、受信用増幅器1を通して中央
演算回路2に入力される。中央演算回路2は、報知信号
が入力されるとスピーカ3から警報を発鳴させると共
に、警報信号を送信用増幅器4を通して送信回路として
のアンテナコイルL2及びコンデンサC2に出力する。
【0010】然るに、斯かる従来の警報ユニットでは、
受信回路と送信回路とで別個にアンテナコイルを用いて
いるため、商品に取り付けられるべき警報ユニット自体
が大きくなり、商品陳列の際の見栄えが悪くなると共
に、部品数の増加によるコストアップを招くといった問
題が生じる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る盗難防止システムでは、報知信号を送信
する報知信号送信装置と、盗難防止の対象物と結合さ
れ、前記報知信号送信装置からの報知信号が受信された
ことを検知して警報を発すると共に、前記報知信号とは
異なる周波数の警報信号を送信する警報信号発信装置
と、前記警報信号発信装置からの警報信号を受信したこ
とを検知して警報を発する警報信号受信装置とを備え、
前記警報信号発信装置は、1つのアンテナコイルを、報
知信号の受信と警報信号の発信のためのアンテナコイル
として共用したことを特徴とする。
【0012】また、上記課題を解決するために本発明に
係る盗難防止システムでは、報知信号を送信する報知信
号送信装置と、盗難防止の対象物と結合され、前記報知
信号送信装置からの報知信号が受信されたことを検知し
て警報を発すると共に、前記報知信号とは異なる周波数
の警報信号を送信する警報信号発信装置と、前記警報信
号発信装置からの警報信号を受信したことを検知して警
報を発する警報信号受信装置とを備えた盗難防止システ
ムであって、前記警報信号発信装置は、前記報知信号が
入力される入力端と前記警報信号を出力する出力端とを
有する制御回路と、一端が前記制御回路の入力端に接続
されたアンテナコイルと、一端が前記制御回路の入力端
に接続されると共に他端が接地された第一コンデンサ
と、一端が前記アンテナコイルの他端に接続されると共
に他端が前記制御回路の出力端に接続された第二コンデ
ンサとを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明に係る警報ユニットの構成を
示す回路ブロック図で、図3の従来例と同じものには同
番号を付し、説明を省略する。
【0015】而して、本発明の従来例と異なるところ
は、1つのアンテナコイルLにコンデンサC1を並列接
続すると共にコンデンサC2を直列接続し、受信回路と
送信回路でアンテナコイルLを共用する構成としている
ことである。また、アンテナコイルLのP点側は、スイ
ッチングトランジスタTを通じて中央演算回路2からの
入力信号により接地される。尚、本実施例の警報ユニッ
トでは、受信する報知信号の周波数を37.5kHz、
送信する警報信号の周波数を5.4kHzとしている。
【0016】次に、本実施例装置の動作を説明する。
【0017】まず、警報ユニットは、図示していない盗
難防止ゲートから発せられる報知信号をアンテナコイル
LとコンデンサC1からなる受信回路にて受信し、受信
用増幅器1を通して中央演算回路2に入力する。このと
き、報知信号は送信信号に比べて高い周波数としている
ことから、送信回路としてのコンデンサC2は受信回路
としてのコンデンサC1に比して十分に大きな容量に設
定されている。即ち、コンデンサC2はコンデンサC1
に対して接地状態と等価に働くため、従来例の受信回路
と同等な構成となり、アンテナコイルLでの受信が可能
である。尚、このときのスイッチングトランジスタTは
オフ状態である。
【0018】報知信号が入力されると、中央演算回路2
はスピーカ3から警報を発鳴させると共に、送信用増幅
器4を通してアンテナコイルLとコンデンサC2からな
る送信回路に警報信号を出力する。このとき、中央演算
回路2は、スイッチングトランジスタTをオン状態に
し、P点を接地させることにより、従来例の送信回路と
同等な構成となり、アンテナコイルLからの送信が可能
である。
【0019】本実施例によれば、従来例に比べ、スイッ
チングトランジスタが1つ増加するものの、従来2つ用
いていたアンテナコイルが1つでよくなる。即ち、スイ
ッチングトランジスタはアンテナコイルに比べて小さく
安価であるため、結果的に本実施例の警報ユニットで
は、小型化及びコストダウンが可能となる。
【0020】また、警報ユニットにおいては、警報を発
鳴している際に、警報停止装置(図示せず)からの停止
信号を検知し、警報を止める構成になっている。即ち、
本実施例装置においては、図2に示すように、警報を開
始した後、中央演算回路2は警報信号の送信と停止信号
の受信を交互に行わせる。尚、停止信号は報知信号と同
じ周波数で信号パターンの異なるものを用いている。
【0021】本実施例では、警報ユニットから警報音を
発する例を示したが、本実施例の警報ユニットから警報
音を発する機能を省略し、警報ユニットが報知信号を検
知して警報信号のみを発する構成として、警報ユニット
が結合された対象物が所定の領域(報知信号の届く領
域)を通過したことを監視する監視システムとして利用
することも可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、警報ユニットの受信回
路と送信回路のアンテナコイルを共通に用いているの
で、警報ユニットを小型にすることが可能となり、商品
陳列の際の見栄えを損なうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗難防止システムに係る警報ユニット
の一実施例を示す回路ブロック図。
【図2】本発明に係る警報ユニットでの送受信のタイミ
ングを示す図。
【図3】従来の警報ユニットを示す回路ブロック図。
【図4】販売店の出口付近に設置された盗難防止ゲート
を示す斜視図。
【図5】商品に取り付けられる警報ユニットを示す斜視
図。
【符号の説明】
1 受信用増幅器 2 中央演算回路 3 スピーカ 4 送信用増幅器 L アンテナコイル C1 コンデンサ C2 コンデンサ T スイッチングトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−2690(JP,A) 特開 昭62−118494(JP,A) 特開 平9−212761(JP,A) 特表2000−509536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/22 H04B 1/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 報知信号を送信する報知信号送信装置
    と、盗難防止の対象物と結合され、前記報知信号送信装
    置からの報知信号が受信されたことを検知して警報を発
    すると共に、前記報知信号とは異なる周波数の警報信号
    を送信する警報信号発信装置と、前記警報信号発信装置
    からの警報信号を受信したことを検知して警報を発する
    警報信号受信装置とを備えた盗難防止システムにおい
    て、前記警報信号発信装置は、1つのアンテナコイル
    を、報知信号の受信と警報信号の発信のためのアンテナ
    コイルとして共用したことを特徴とする盗難防止システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記警報信号送信装置は、報知信号を検
    知した後、警報信号の送信と警報を停止させるための停
    止信号の受信とを時分割で行うことを特徴とする請求項
    1に記載の盗難防止システム。
  3. 【請求項3】 前記報知信号の周波数は、前記警報信号
    の周波数よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の
    盗難防止システム。
  4. 【請求項4】 報知信号を送信する報知信号送信装置
    と、盗難防止の対象物と結合され、前記報知信号送信装
    置からの報知信号が受信されたことを検知して警報を発
    すると共に、前記報知信号とは異なる周波数の警報信号
    を送信する警報信号発信装置と、前記警報信号発信装置
    からの警報信号を受信したことを検知して警報を発する
    警報信号受信装置とを備えた盗難防止システムにおい
    て、前記警報信号発信装置は、前記報知信号が入力され
    る入力端と前記警報信号を出力する出力端とを有する制
    御回路と、一端が前記制御回路の入力端に接続されたア
    ンテナコイルと、一端が前記制御回路の入力端に接続さ
    れると共に他端が接地された第一コンデンサと、一端が
    前記アンテナコイルの他端に接続されると共に他端が前
    記制御回路の出力端に接続された第二コンデンサとを備
    えたことを特徴とする盗難防止システム。
  5. 【請求項5】 報知信号を送信する報知信号送信装置
    と、監視すべき対象物と結合され、前記報知信号送信装
    置からの報知信号が受信されたことを検知して前記報知
    信号とは異なる周波数の警報信号を送信する警報信号発
    信装置と、前記警報信号を受信したことを検知して警報
    を発する警報信号受信装置とを備えた監視システムにお
    いて、前記警報信号発信装置は、1つのアンテナコイル
    を、報知信号の受信と警報信号の発信のためのアンテナ
    コイルとして共用したことを特徴とする監視システム。
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