JP3349160B2 - パチンコ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数種類の識別記号を
可変表示可能な可変表示器を複数備える可変 表示装置
と、遊技者にとって不利な第１状態と遊技者にとって有
利な第２状態とに変換可能な変動入賞装置と、を遊技領
域が形成された遊技盤に設け、所定の可変表示始動条件
の成立に基づいて、前記可変表示装置における各可変表
示器で可変表示を行った後に停止させて夫々の可変表示
器に識別記号を停止表示させる可変表示ゲームを実行
し、該可変表示ゲームで各可変表示器に停止表示された
図柄の組み合わせである停止結果態様が予め定められた
複数種類の特別表示態様のうちの何れかに該当すること
を条件に前記変動入賞装置を所定の態様で第２状態に変
換させる特別遊技状態を発生させ、該特別遊技状態の発
生中においても可変表示始動条件の成立に基づいて可変
表示ゲームを実行するように遊技制御する電気的制御装
置を備えたパチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、パチンコ機においては、遊技
盤に可変表示装置と変動入賞装置を設け、予め定めた所
定の可変始動条件が成立したことに基づき前記可変表示
装置の識別情報を可変表示させる可変表示ゲームを行
い、その可変表示ゲームの停止結果態様が予め定めた複
数種類の特別表示態様（例えば、「０」〜「９」の数字
を表示可能な３桁の各表示部に停止表示された数字が
「０」〜「９」のぞろ目になった表示態様等）のうちの
何れか（例えば、「７，７，７」等）となったこを条件
に、前記変動入賞装置の開放を待機した状態（特別遊技
状態）を発生させ、この待機した状態の発生中におい
て、遊技盤に設けられている始動入賞口へ遊技球が入賞
すると、前記待機状態となっている変動入賞装置を開放
状態に変換するようにしたものが知られている。

【０００３】この様なパチンコ機においては、始動入賞
口への遊技球の入賞が所定の上限個数（例えば、１６
個）となるまで特別遊技状態が継続されるが、上限個数
となる前に途中で特別遊技状態が終了するような機能を
持たせて、遊技者をハラハラさせて興趣を向上させ得る
ようになっている。なお、このような特別遊技状態を途
中で終了させる条件として、可変表示装置において再度
特別表示態様が発生することを採用しているものが一般
的であった。したがって、特別遊技状態が継続している
間においても、前記可変始動条件が成立した場合には、
可変表示装置で可変表示ゲームが開始するような構成と
なっている。

【０００４】また、パチンコ機の他の例として、可変表
示装置での可変表示ゲームの停止結果態様が特別表示態
様となった場合に、変動入賞装置を連続的に開放させて
遊技者が利益を獲得可能な特別遊技状態を発生させ、特
別遊技状態の発生中において、再度可変表示ゲームで特
別表示態様が発生した場合には、当該発生している特別
遊技状態を更に遊技者の利益が増大するように変更する
遊技内容のものも考えられている。この様なパチンコ機
においても、前記特別遊技状態の発生中に可変表示装置
での可変表示が開始するように構成されている。

【０００５】上記のようなパチンコ機を設置している遊
技店においては、遊技者の興趣を高めるサービスの一環
として、前記特別遊技状態が発生して所謂打止になった
場合に、獲得した遊技球をそのまま使用して遊技を継続
する権利を遊技者に与えることもある。すなわち、遊技
において遊技者が獲得した遊技球を一旦景品交換して、
改めて遊技球を借り受けるとすると、球貸し率と景品交
換率の差から、遊技店にとっては損益が軽減される反
面、遊技者にとっては好ましくないため、獲得遊技球を
景品交換しないで獲得遊技球をそのまま使用して遊技を
行った方が遊技者に有利となる。よって、獲得した遊技
球により遊技を継続する権利を与えられることは、遊技
者にとって魅力的なサービスとなるのである。

【０００６】なお、一般的には、遊技店の営業上の問題
から、この様な権利は全ての特別遊技状態の発生に対し
て付与されるものではなく、ある一定の条件をクリアし
た場合に付与されのものとなっている。この条件として
は、例えば、特別遊技状態が発生する際の、可変表示装
置での可変表示ゲームの特別表示態様の種類が、特定種
類（例えば、「７，７，７」等）であった場合にのみ付
与するというような条件が一般的である。この様な可変
表示ゲームのゲーム結果に左右される条件を採用するこ
とによって、遊技者は可変表示ゲームに対して、特別遊
技状態の発生に対する期待感と、遊技店のサービスの付
与に対する期待感との両方を味わうことができ、効果的
に遊技者に与える興趣を向上させるようになっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパチン
コ機は、特別遊技状態の発生中においても、可変表示ゲ
ームが実行可能となっているため、遊技店の店員が前記
のようなサービスを提供するべく、特別遊技状態が発生
した台へ確認に行った際には、既にその停止表示態様か
ら次の可変表示ゲームに移行してしまっている場合もあ
り、遊技店員が可変表示ゲームの特別表示態様の種類を
確認できなかったことから、前記サービスの提供をスム
ーズに実施できなかったり、或いは当該サービスの提供
をめぐって遊技店員と遊技者との間でトラブルが発生す
る虞もあった。

【０００８】そこで、本発明は、特別遊技状態が発生し
た際にも可変表示装置において可変表示ゲームが実行す
るように構成されたパチンコ機において、前記可変表示
ゲームにおける特別表示態様の発生に関連して特別遊技
状態が発生した際に、該特別表示態様の種類の確認を、
特別遊技状態の発生中或いは終了後にも確実に行うこと
ができるパチンコ機を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、請求項１に係るパチンコ機は、複数種類
の識別情記号を可変表示可能な可変表示器を複数備える
可変表示装置と、遊技者にとって不利な第１状態と遊技
者にとって有利な第２状態とに変換可能な変動入賞装置
と、を遊技領域が形成された遊技盤に設け、所定の可変
表示始動条件の成立に基づいて、前記可変表示装置にお
ける各可変表示器で可変表示を行った後に停止させて夫
々の可変表示器に識別記号を停止表示させる可変表示ゲ
ームを実行し、該可変表示ゲームで各可変表示器に停止
表示された図柄の組み合わせである停止結果態様が予め
定められた複数種類の特別表示態様のうちの何れかに該
当することを条件に前記変動入賞装置を所定の態様で前
記第２状態に変換させるな特別遊技状態を発生させ、該
特別遊技状態の発生中においても可変表示始動条件の成
立に基づいて可変表示ゲームを実行するように遊技制御
する電気的制御装置 を備えたパチンコ機において、前記
可変表示ゲームにおける全種類の特別表示態様を表示可
能な特別表示態様記憶表示手段を備え、前記電気的制御
装置は、前記可変表示ゲームにおける停止結果態様とし
て特別表示態様が表示された場合には、その特別表示態
様を前記特別表示態様記憶表示手段に記憶表示させるよ
うにした。

【００１０】また、請求項２に係るパチンコ機は、前記
請求項１における前記電気的制御装置を、可変表示ゲー
ムで新たに特別表示態様が表示されるまで、前回の特別
表示態様を特別表示態様記憶表示手段に記憶表示させ続
けるようにした。

【００１１】

【作用】従って、請求項１に係るパチンコ機によれば、
所定の可変表示始動条件が成立すると、電気的制御装置
は、可変表示装置による可変表示ゲームを実行し、該可
変表示ゲームの停止結果態様が予め定められている複数
種類の特別表示態様のうちの何れかに該当することを条
件として、電気的制御装置は、所定の態様で変動入賞装
置を遊技者にとって不利な第１状態から遊技者にとって
有利な第２状態に変換させる特別遊技状態を発生させ、
併せて、当該特別遊技状態の発生条件となった特別表示
態様を特別表示態様記憶表示手段に記憶表示させる。

【００１２】また、請求項２に係るパチンコ機によれ
ば、可変表示ゲームで新たに特別表示態様が表示される
まで、前回の特別表示態様を特別表示態様記憶表示手段
に記憶表示させ続けるように、電気的制御装置が制御す
る。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１に示す遊技盤１は、所謂第３種に属するパチ
ンコ機のもので、ガイドレール２で囲まれた遊技領域と
しての遊技部３内に種々の入賞領域を形成するとともに
多数の障害釘を植設してあり、具体的には遊技部３のほ
ぼ中央上部に可変表示装置４を、該可変表示装置４の右
下方に変動入賞装置５を、可変表示装置４の下方に補助
可変表示装置６を有する補助変動入賞装置７を、補助変
動入賞装置７の下方に特別入賞信号発生手段としての特
別領域通過検出器８を有する流路切換装置９を、該流路
切換装置９の左側に特定入賞信号発生手段としての特定
入賞検出器１０を有する特定入賞口１１を、流路切換装
置９の右側に第３種始動検出器１２を有する始動入賞口
としての第３種始動口１３を設けてある。

【００１４】可変表示装置４は、遊技盤１の表面に取付
けるベース板に７セグメントタイプの可変表示器１４
ａ，１４ｂ，１４ｃを３つ並設してなり、各可変表示器
１４に遊技者が認識できない速さで数字を高速変換表示
する。なお、本実施例では３桁の数字を高速変換表示す
る可変表示装置４を使用したが、本発明における可変表
示装置は、図柄や数字などの識別記号を可変表示できれ
ばどのような構成でもよく、例えば１桁の表示器でもよ
いし、また識別記号を周面に記載したドラムを回転させ
るドラム式でもよい。

【００１５】また、可変表示器１４の下方には、可変表
示器１４の停止結果態様が「アタリ」になった場合（停
止結果態様が予め定められた複数種類の特別表示態様の
うちの何れかに該当した場合）に、該停止結果態様を記
憶して表示するための特別表示態様記憶表示手段として
の特別図柄記憶表示装置１５が設けてある。この特別図
柄記憶表示装置１５は、遊技盤１の表面に取付けるベー
ス板に可変表示器１４よりは小型の７セグメントタイプ
の可変表示器１６ａ，１６ｂ，１６ｃを３つ並設してな
る。

【００１６】変動入賞装置５は、電気的駆動源の駆動に
より、遊技者にとって不利な第１状態と遊技者にとって
有利な第２状態とに変換可能であればどのような構成で
もよいが、図２及び図３に示すものは、取付基板１７の
開口部１８の両側に開閉翼１９，１９を軸着し、開口部
１８には球受け部２０を形成してある。

【００１７】各開閉翼１９の回動軸２１は、取付基板１
７を貫通して延在しており、その後端には開閉翼１９，
１９を左右に開閉動作させるためのピン２２を植設した
操作レバー２３が固定してある。そして、この操作レバ
ー２３のピン２２は、電気的駆動源であるソレノイド２
４のプランジャ下端に設けた操作部材２５の係合孔２６
内に緩く挿入されている。このため、左右の開閉翼１
９，１９は、プランジャの自重及び復帰ばねの作用によ
り、通常は開閉翼１９，１９の上端間隔を球が１個通過
し得る程度の間隔に閉じた状態（図２）、即ち遊技者に
とって不利な第１状態を維持している。ソレノイド２４
は、駆動基板２７の裏面に突設したボスに取付けられて
いるが、操作部材２５及びその係合孔２６が左右２つの
操作レバー２３，２３のピン２２，２２に対して共通に
形成されている。ソレノイド２４を励磁して、操作部材
２５を開閉翼１９，１９の外開き方向の回動習性に抗し
て引き上げると、操作部材２５及びピン２２が上方向に
移動し、各操作レバー２３が回動軸２１を中心にして外
開きに回動して開閉翼１９，１９が開き、球を受け入れ
易い状態、即ち遊技者にとって有利な第２状態に変換す
る。第２状態に変換して開かれた開閉翼１９，１９に入
賞した球は、球受け部２０に拾われて開口部１８を抜け
て取付基板１７の裏側を下方に流下し、取付基板１７裏
側に設けてあるフォトセンサタイプの計数用検出器２８
によって検出される。計数用検出器２８は、球を検出す
ると、後に述べる電気的制御装置に信号を送る。なお、
この変動入賞装置５は、横長な扉をソレノイドの駆動に
より開閉することによって球を受け入れない第１状態と
球を受け入れ易い第２状態に変換する所謂アタッカー式
入賞装置でもよい。

【００１８】補助変動入賞装置７は、図４及び図５に示
すように、上記した変動入賞装置５とほぼ同様の構成で
あり、取付基板２９の開口部３０の両側に開閉翼３１，
３１を軸着し、開口部３０には球受け部３２を形成し、
前面には補助可変表示装置６を設けてある。各開閉翼３
１の回動軸３３は、取付基板２９を貫通して延在してお
り、その後端には開閉翼３１，３１を左右に開閉動作さ
せるためのピン３４を植設した操作レバー３５が固定し
てある。そして、この操作レバー３５のピン３４は、電
気的駆動源であるソレノイド３６のプランジャ下端に設
けた操作部材３７の係合孔３８内に緩く挿入されてい
る。このため、左右の開閉翼３１，３１は、プランジャ
の自重及び復帰ばねの作用により、通常は開閉翼３１，
３１の上端間隔を球が１個通過し得る程度の間隔に閉じ
た状態（図４）、即ち遊技者にとって不利な第１状態を
維持している。ソレノイド３６は、駆動基板３９の裏面
に突設したボスに取付けられているが、操作部材３７及
びその係合孔３８が左右２つの操作レバー３５，３５の
ピン３４，３４に対して共通に形成されている。ソレノ
イド３６を励磁して操作部材３７を開閉翼３１，３１の
外開き方向の回動習性に抗して引き上げると、操作部材
３７及びピン３４が上方向に移動し、各操作レバー３５
が回動軸３３を中心にして外開きに回動して開閉翼３
１，３１が開き、球を受け入れ易い状態、即ち遊技者に
とって有利な第２状態に変換する。

【００１９】第２状態に変換して開かれた開閉翼３１，
３１に入賞した球は、球受け部３２に拾われて開口部３
０を抜けて遊技盤１の裏側に設けた貯留樋４０に導かれ
る。この貯留樋４０は、図６に示すように、上流部が補
助変動入賞装置７の開口部３０に連通し、下流部が遊技
盤１に開設した貯留球導出窓４１に連通している。そし
て、補助変動入賞装置７と流路切替部材９の間の貯留球
導出窓４１の両側には、障害釘４２が上下に植設してあ
る（図１）。また、貯留樋４０の上流側には、貯留樋４
０に球が満杯となった場合に該球をオーバーフローさせ
るためのオーバーフロー口４３を設けてある。したがっ
て、補助変動入賞装置７に入賞した球は、遊技盤１の裏
側の貯留樋４０を流下し、貯留球導出窓４１から再び遊
技盤１上に現れ、流路切換装置９に導かれる。

【００２０】流路切換装置９は、図７から図１６に示す
ように、遊技盤１の表面に取付ける取付基板４４の前面
に流路切換枠４５を突設し、流路切換枠４５の上面に特
別領域としての特別入賞口４６を開設し、該特別入賞口
４６の下方の流路切換枠４５の内部には切換部材４７を
水平方向に回動可能に設けてある。そして、特別入賞口
４６には特別入賞信号発生手段としての特別領域通過検
出器８を設けてある。この切換部材４７は、扇状の板材
に球を１個保持可能な球保持部として機能する第１球通
過口４８と第２球通過口４９とを左右に開設し、基端部
のほぼ中央には回動支点となる回動軸挿通口５０を設け
るとともに、回動軸挿通口５０の左右両側に作用子５
１、５１を延設してある。この作用子５１の先端部に
は、下方に向かって作用突起５２が突設してある。ま
た、切換部材４７の前面には切換部材４７の回動状態を
表示する表示部５３が形成してあり、流路切換枠４５の
前面には該表示部５３が臨む表示窓５４が開設してあ
る。

【００２１】流路切換枠４５の内部には、特別排出口５
５と一般排出口５６を並べて設けてある。そして、取付
基板４４の後面には、流路切換枠４５に連通する球導出
枠５７を突設し、流路切換枠４５の底面には前後方向に
仕切部材５８を立設するとともに球導出枠５７の底面に
はこの仕切部材５８と一連に仕切壁５９を立設して、特
別排出口５５に連通する特別排出通路６０と一般排出口
５６に連通する一般排出通路６１を並べて形成し、特別
排出通路６０に特別入賞検出器６２を特別遊技状態検出
手段として臨ませてある。また、球導出枠５７の後方に
はソレノイド収納枠６３を取付けてある。

【００２２】そして、切換部材４７は、回動軸挿通口５
０を球導出枠５７内に設けた回動軸６４に挿通すること
により水平方向に回動可能に取付けられるとともに、不
正回動防止部材６５を介して駆動部材であるソレノイド
６６のプランジャ６７に連絡している。以下、パチンコ
機前面から見て右側の不正回動防止部材を第１不正回動
防止部材６５ａ、左側の不正回動防止部材を第２不正回
動防止部材６５ｂとし、また、パチンコ機前面から見て
右側のソレノイドを第１ソレノイド６６ａ、左側のソレ
ノイドを第２ソレノイド６６ｂとする。

【００２３】上記した不正回動防止部材６５は、断面略
Ｌ字状の板材で、一端部にスライド部６８を設けるとと
もに、他端部には不正回動防止孔６９を開設してあり、
一側にソレノイド６６のプランジャ６７を連結してあ
る。上記したスライド部６８は、ソレノイド収納枠６３
の両側面に設けたスライド溝７０内を摺動する。

【００２４】不正回動防止孔６９は、切換部材４７の作
用突起５２が挿通し、外部からの操作による不正回動を
防止するとともに、ソレノイド６６の駆動により切換部
材４７を回動させるためのもので、ソレノイド６６側を
回動規制部７１とし、切換部材４７側を回動部７２とし
ている。回動部７２の外側辺７３は回動規制部７１の外
側辺７３からそのまま延長されていて、内側辺７４は回
動規制部７１の内側辺７４からさらに内側に向かって斜
めに延長された後、外側辺７３と平行になっている。し
たがって、回動部７２の横幅は回動規制部７１の横幅よ
り広くなっている。

【００２５】そして、通常状態においては、作用突起５
２が回動規制部７１に位置するように切換部材４７が取
り付けてあり、この回動規制部７１の内側辺が回動規制
面７５として機能する（図１２実線）。すなわち、外部
から切換部材４７を右回りに回動しようとすると、第２
不正回動防止部材６５ｂの回動規制部７１にある作用突
起５２ｂが回動規制面７５に当接し、切換部材４７の回
動を規制する（図１０）。同様に、外部から切換部材４
７を左回りに回動しようとすると、第１不正回動防止部
材６５ａの回動規制部７１にある作用突起５２ａが回動
規制面７５に当接し、切換部材４７の回動を規制する。
このとき、特別入賞口４６の下部には、切換部材４７の
第１球通過口４８と第２球通過口４９との間が位置する
ので、特別入賞口４６に入賞した球は切換部材４７上に
載って、流下を規制される（図１３）。

【００２６】一方、第１ソレノイド６６ａが励磁しプラ
ンジャ６７ａが吸引されると、第１不正回動防止部材６
５ａの回動規制部７１にあった作用突起５２ａは、回動
部７２内へ移動し（図１２点線）、回動規制面７５に移
動を規制されることなく先端辺７６に接しながら回動支
点である回動軸６４を中心として左回りに回動する（図
１１、図１４）。したがって、切換部材４７も回動支点
である回動軸６４を中心として左回りに回動し、第２球
通過口４９が特別入賞口４６の下方に位置する。このと
き、表示窓５４には「アタリ」表示がされるとともに、
特別入賞口４６に球が入賞すると、該球は第２球通過口
４９内に保持される（図１４）。そして、第１ソレノイ
ド６６ａが消磁すると、プランジャ６７ａが、復帰バネ
７７の付勢により突出し、切換部材４７は右回りに戻り
回動し、第２球通過口４９内に保持された球は特別排出
口５５を通過して特別排出通路６０に導かれ、特別入賞
検出器６２により検出される（図１５）。

【００２７】同様に、第２ソレノイド６６ｂが励磁しプ
ランジャ６７ｂが吸引されると、第２不正回動防止部材
６５ｂの回動規制部７１にあった作用突起５２ｂは、回
動部７２内へ移動し、回動規制面７５に移動を規制され
ることなく先端辺７６に接っしながら回動支点である回
動軸６４を中心として右回りに回動する。したがって、
切換部材４７も回動支点である回動軸６４を中心として
右回りに回動し、第１球通過口４８が特別入賞口４６の
下方に位置する。このとき、表示窓５４には「ハズレ」
表示がされるとともに、特別入賞口４６に球が入賞する
と、該球は第１球通過口４８内に保持される。そして、
第２ソレノイド６６ｂが消磁すると、プランジャ６７ｂ
が復帰バネ７７の付勢により突出し、切換部材４７は左
回りに戻り回動し、第１球通過口４８内に保持された球
は一般排出口５６を通過し一般排出通路６１に導かれ
る。

【００２８】また、図１６に示すように、特別入賞検出
器６２はソレノイド収納枠６３の外側下方に設けた検出
器取付部７８に取り付けてある。この検出器取付部７８
は、特別入賞検出器６２の基部を載置する載置部７９
と、載置部７９の側方のソレノイド収納枠６３から立設
した支持部８０とからなる。支持部８０には特別入賞検
出器６２の一側部が嵌合する嵌合溝８１が設けてある。
特別入賞検出器６２をソレノイド収納枠６３に取り付け
るには、検出器取付部７８の載置部７９に特別入賞検出
器６２の基部を載置するとともに、支持部８０の嵌合溝
８１内に特別入賞検出器６２の一側部を嵌合する。そし
て、特別入賞検出器６２の他側部を球導出枠５７の後端
面で押さえるようにして、ソレノイド収納枠６３を球導
出枠５７にビス等で取り付ければよい。したがって、特
別入賞検出器６２は、直接ビス等を用いることなく簡単
に取り付けることができるし、嵌合溝８１により位置決
めが容易かつ正確なものとなる。

【００２９】次に、上記した構成からなるパチンコ機に
おける遊技について説明する。遊技者が発射操作ハンド
ルを操作することにより発射された球が遊技部３内に入
ると、障害釘に当って流下方向を変更しながら流下す
る。そして、この球が特定入賞口１１へ入賞すると、特
定入賞検出器１０がこの球を検出して電気的制御装置に
信号を送る。電気的制御装置は、特定入賞検出器１０か
らの信号を受けると、補助変動入賞装置７の前面に設け
てある補助可変表示装置６を作動して、遊技者が識別で
きない速さで数字を可変表示させる。そして、電気的制
御装置のタイマに予め設定してある所定時間が経過する
と、補助可変表示装置６の可変表示を停止し、停止表示
が予め設定してある賞態様を形成した場合、例えば
「７」が表示された場合には、補助変動入賞装置７のソ
レノイド３６を所定時間（例えば６秒間）だけ励磁す
る。したがって、補助変動入賞装置７は、補助可変表示
装置６により賞態様を形成すると、所定時間だけ開閉翼
３１，３１を開いて打球を受け入れ易い第２状態に変換
する。なお、所定時間が経過すると、ソレノイド３６が
消磁するので、補助変動入賞装置７は、開閉翼３１，３
１を閉じた第１状態に復帰する。

【００３０】そして補助変動入賞装置７に入賞した球
が、貯留樋４０を流下して流路切換装置９の特別入賞口
４６に入ると、この球は切換部材４７の第１球通過口４
８と第２球通過口４９との間に載り待機する。特別入賞
口４６を球が通過すると、特別領域通過検出器８がこの
球を検出して電気的制御装置に信号を送る。電気的制御
装置は、この信号を受けると、可変表示装置４の３つの
可変表示器１４ａ，１４ｂ，１４ｃを作動して遊技者が
認識できない速さで数字を変換表示する。そして、電気
的制御装置のタイマに予め設定してある所定時間が経過
するか、或は遊技者がストップスイッチ（図示せず）を
操作すると、可変表示装置４の可変表示が停止し、３個
の数字が停止表示される。そして、この停止表示の結果
態様が予め設定した賞態様に該当するか否かを電気的制
御装置が判定し、賞態様を形成していない場合には電気
的制御装置が流路切換装置９の第２ソレノイド６６ｂを
励磁して切換部材４７を右回りに回動し、第１球通過口
４８内へ球を保持した後、第２ソレノイド６６ｂが消磁
すると、第１球通過口４８内へ保持した球は、一般排出
口５６から一般排出通路６１に落下し、入賞球として処
理される。なお、賞態様が形成されない場合には、遊技
に変化はない。

【００３１】一方、可変表示装置４の停止態様が賞態様
を形成すると、例えば「７」「７」「７」や「３」
「３」「３」などが表示されると、電気的制御装置が流
路切換装置９の第１ソレノイド６６ａを励磁して切換部
材４７を左回りに回動し、第２球通過口４９内へ球を保
持した後、第１ソレノイド６６ａが消磁すると、第２球
通過口４９内へ保持した球は、特別排出口５５から特別
排出通路６０に落下し、特別入賞検出器６２により検出
される。特別入賞検出器６２が球を検出すると、電気的
制御装置に特別遊技の権利（特別遊技状態）が発生した
旨の信号を送る。

【００３２】電気的制御装置は、特別入賞検出器６２か
ら特別遊技の権利が発生した旨の信号を受けると、第３
種始動口１３の第３種始動検出器１２を有効化する。し
たがって、この特別遊技の権利が発生した後に遊技部３
内を流下してきた球が第３種始動口１３に入賞すると、
第３種始動検出器１２がこの球を検出して電気的制御装
置に信号を送り、電気的制御装置はこの信号に基づいて
変動入賞装置５のソレノイド２４を所定期間だけ、例え
ばタイマに設定した所定時間（１０秒間）が経過するま
での期間、或は変動入賞装置５に所定数（１０個）の球
が入賞するまでの期間だけ励磁する。したがって、変動
入賞装置５は、この所定期間の間だけ球を受け入れ易い
第２状態に変換する。変動入賞装置５が第２状態に変換
した状態で、球が入賞すると、計数用検出器２８がこの
球を１個宛検出して電気的制御装置に信号を送り、電気
的制御装置はこの信号に基づいて入賞球数を計数し、所
定数に達するとソレノイド２４を消磁して変動入賞装置
５を第１状態に復帰させる。なお、入賞球数が所定数に
達しなくても、所定時間の１０秒間が経過すると、電気
的制御装置はソレノイド２４を消磁して変動入賞装置５
を第１状態に復帰させる。この様に、所定時間の経過す
ること、または入賞球数が所定数に達することのいずれ
かの条件が成立すると変動入賞装置５は第１状態に復帰
するが、この条件が成立するまでを１サイクルとし、上
記条件が成立した後に遊技球が第３種始動口１３に入賞
すると、サイクルの更新が行われ、特別遊技を所定の回
数（例えば１６サイクル目）まで継続することができ
る。即ち、変動入賞装置５が第１状態に復帰した後に球
が第３種始動口１３に入賞すると、第３種始動検出器１
２がこの球を検出して電気的制御装置に信号を送り、こ
の信号に基づいて電気的制御装置が変動入賞装置５のソ
レノイド２４を励磁し、２サイクル目に更新されて特別
遊技を継続する。この２サイクル目の特別遊技におい
て、変動入賞装置５への入賞球数が所定数（１０個）に
達するか、または所定時間（１０秒間）が経過すると、
ソレノイド２４が消磁して２サイクル目を終了する。そ
して、球が第３種始動口１３に入賞すると、同様にして
３サイクル目に更新されて特別遊技が継続される。この
ようにして、球が第３種始動口１３に入ることを条件と
してサイクルの更新が行われる。但し、最終の１６サイ
クル目が終了すると、特別遊技の権利が消滅して、その
後で球が第３種始動口１３に入賞してもサイクルの更新
は行われない。

【００３３】この様に、本実施例では球が特別入賞口４
６を通過することを条件として可変表示装置４が作動
し、この可変表示装置４により所定の賞態様が形成され
ると特別入賞口４６を通過した球が特別排出通路６０を
流下して特別入賞検出器６２に作用し、これにより特別
遊技の権利が発生し、この権利が発生している状態で球
が第３種始動口１３に入賞することを条件に変動入賞装
置５が所定時間第２状態に変換し、変動入賞装置５が第
１状態に復帰してから球が第３種始動口１３に入賞する
ことを条件としてサイクルの更新が行われて特別遊技が
継続される。そして、最終のサイクルにおいて所定時間
が経過すると、または入賞球数が所定数に達すると、こ
の時点で特別遊技の権利が消滅して特別遊技を終了す
る。

【００３４】なお、変動入賞装置５が第２状態のときに
球が特別入賞口４６を通過して可変表示装置４が作動
し、これにより賞態様を形成すると、特別遊技の権利が
消滅し、特別遊技はその時点で終了する所謂パンク状態
となる。したがって、特別遊技が開始されたならば、球
が特別入賞口４６に入らないように、できるだけ右側を
狙って打球を発射することが望ましい。

【００３５】次に、前記可変表示装置４や特別図柄記憶
表示装置１５の表示制御を行う表示制御手段としての機
能を備えた電気的制御装置について説明するが、先ず、
可変表示装置４、補助可変表示装置６、及び流路切換装
置９の切換部材４７を上記したように制御する構成につ
いて、図１７のブロック図にもとづいて説明する。な
お、説明の便宜上、信号をＨレベル「Ｈ」、Ｌレベル
「Ｌ」で表わす。

【００３６】図１７に示すように、流路切換装置９の特
別領域通過検出器８が球を検出すると、「Ｈ」を特別図
柄作動制御手段１０１に送るので、該特別図柄作動制御
手段１０１からの信号にもとづいて特別乱数抽出手段１
０２が第１乱数テーブル１０３または第２乱数テーブル
１０４から乱数を抽出して、抽出した乱数を特別図柄選
択手段１０５に送る。また、特別図柄作動制御手段１０
１は特別領域通過検出器８からの信号を受けると、第１
アンドゲート１０６に「Ｈ」を送出するので、第１アン
ドゲート１０６は表示更新パルス発生手段１０７からの
パルスに同期して開き、特別図柄表示制御手段１０８に
信号を送出し、該特別図柄表示制御手段１０８は、可変
表示装置４を作動して３桁の数字を遊技者が視認できな
い速さで高速変換表示させる。そして、特別図柄作動制
御手段１０１のタイマ１０９に予め設定した所定時間が
経過すると、特別図柄作動制御手段１０１から特別図柄
比較手段１１０に「Ｈ」信号が送られ、これにより特別
図柄比較手段１１０は、特別図柄選択手段１０５から送
られてくる停止図柄と特別図柄表示制御手段１０８から
送られてくる可変表示装置４の図柄とを比較し始め、両
方の図柄が一致すると特別図柄作動制御手段１０１に信
号を送る。特別図柄作動制御手段１０１は、この信号を
受けると第１アンドゲート１０６への「Ｈ」を「Ｌ」に
変換するので、第１アンドゲート１０６が閉じ、これに
より可変表示装置４の可変表示が停止されて、特別図柄
選択手段１０５により選択された３桁の数字が停止表示
される。また、特別図柄作動制御手段１０１は、第１ア
ンドゲート１０６への信号を「Ｌ」に変換すると同時に
特別図柄停止判定手段１１１に判定信号を送出するの
で、特別図柄停止判定手段１１１はこの信号を受ける
と、特別図柄表示制御手段１０８から送られてくる信号
にもとづいて停止表示された図柄（３桁の数字）が賞態
様を形成しているか否かを判定する。

【００３７】特別図柄停止判定手段１１１が「ハズレ」
と判定した場合には、切換駆動制御手段１１２に「ハズ
レ」である旨の信号を送るとともに、後述する効果音発
生手段１１３にも「ハズレ」である旨の信号を送って
「ハズレ」の効果音を発生させる。「ハズレ」信号を受
けた切換駆動制御手段１１２は、この信号にもとづいて
駆動部材選択手段１１４が駆動するソレノイド６６を選
択して、第２駆動制御手段１１５に信号を送る。これに
応じて、第２駆動制御手段１１５は、第２ソレノイド６
６ｂを一定時間作動して切換部材４７を右回りに回転さ
せて、切換部材４７の第１球通過口４８内に球を保持し
た後、一般排出口５６を経て一般排出通路６１に落下さ
せ排出する。

【００３８】一方、特別図柄停止判定手段１１１が「ア
タリ」と判定した場合には、切換駆動制御手段１１２に
「アタリ」である旨の信号を送るとともに、後述する効
果音発生手段１１３にも「アタリ」である旨の信号を送
って「アタリ」の効果音を発生させる。「アタリ」信号
を受けた切換駆動制御手段１１２は、この信号にもとづ
いて駆動部材選択手段１１４が駆動するソレノイド６６
を選択して、第１駆動制御手段１１６に信号を送る。し
たがって、第１駆動制御手段１１６は、第１ソレノイド
６６ａを一定時間作動して切換部材４７を左回りに回転
させて、切換部材４７の第２球通過口４９内に球を保持
した後、特別排出口５５を経て特別排出通路６０に落下
させ排出する。球が特別排出通路６０に落下すると、特
別入賞検出器６２がこの球を検出して「Ｈ」信号を送出
する。

【００３９】また、この「アタリ」信号は第１表示制御
手段１１７に送信され、「アタリ」信号を受信した第１
表示制御手段１１７は特別図柄記憶表示装置１５を制御
して当該「アタリ」の表示態様を記憶表示する。すなわ
ち、この第１表示制御手段１１７は、「アタリ」の表示
態様（特別表示態様）を記憶する記憶手段としての機能
を備えるのである。このように特別図柄記憶表示装置１
５を用いて「アタリ」の表示態様を記憶するのは、「ア
タリ」の表示態様により打止め時の条件等を変更して、
遊技の興趣を高めるためである。すなわち、「アタリ」
の表示態様が例えば「７」「７」「７」の場合には、
「アタリ」の表示態様に基づく特別遊技の権利（特別遊
技状態）が終了した後、遊技者はそのまま遊技を継続で
きるようにし、それ以外の「アタリ」の表示態様の場
合、例えば「３」「３」「３」の場合には、「アタリ」
の表示態様に基づく特別遊技の権利（特別遊技状態）が
終了した後、一旦獲得した賞球を景品と交換した後、改
めて遊技を開始させる等とすることができる。

【００４０】上記した特別乱数抽出手段１０２による乱
数を抽出する各乱数テーブルの切り換え制御は、乱数選
択機能手段１１８により行われる。そして、可変表示装
置４における特別図柄表示のために選択された乱数は、
乱数選択機能手段１１８からの信号に基づき第３表示制
御手段１１９を介して第１有効乱数表示器１２０により
表示される。この表示は、第１乱数テーブル１０３の乱
数が選択されている場合にはランプが消灯し、第２乱数
テーブル１０４の乱数が選択されている場合にはランプ
が点灯する。そして、第１乱数選択機能手段１１８に
は、第１乱数変更状態検出手段１２１から乱数変更にか
かる信号が入力される。

【００４１】第１乱数選択機能手段１１８は、図１８に
示すように、可変表示装置４で表示する特別図柄を選択
するための第１フリップフロップ１２２を主な構成要素
とする。この第１乱数選択機能手段１１８には、第１乱
数変更状態検出手段１２１から乱数変更にかかる信号が
入力される。第１乱数選択機能手段１１８の第１フリッ
プフロップ１２２のリセット入力には、電気的制御装置
の電源投入時やリセットスイッチがオンとされた場合の
リセット信号が第１オアゲート１２３を介して入力され
る。

【００４２】第１フリップフロップ１２２のクロック入
力には、第３種始動入賞計数手段１２４（図２４）から
の特別遊技終了信号（１６個カウント信号）と、特別遊
技の権利がいわゆるパンク状態となった場合に発信され
る特別装置作動制御手段１２５からの権利発生信号が、
遅延回路１２６により遅延された後入力される。また、
第１フリップフロップ１２２のＤ入力には、該第１フリ
ップフロップ１２２の反転Ｑ出力が入力される。そし
て、第１乱数選択機能手段１１８は、特別乱数抽出手段
１０２に連絡しており、電気的制御装置のリセット後に
は、第１乱数テーブル１０３の乱数を抽出するようにな
っている。この乱数テーブルの乱数は、第１乱数テーブ
ル１０３に比較して第２乱数テーブル１０４が遊技者に
とって有利となるような乱数が記憶されている。

【００４３】したがって、図１９のタイムチャートで示
すように、リセット後の第１フリップフロップ１２２の
Ｑ出力は「Ｌ」、反転Ｑの出力は「Ｈ」であり、第１乱
数テーブル１０３が参照されている。そして、特別遊技
が所定サイクル終了した場合に発信される特別遊技終了
信号の立ち上がり、または特別遊技の権利が所謂パンク
状態となった場合に発信される特別装置作動制御手段１
２５からの権利発生信号の立ち下がりによるクロックが
入力されると、このときのＤ入力は反転Ｑ出力と同等の
「Ｈ」であるので、Ｑ出力が「Ｈ」に、反転Ｑ出力が
「Ｌ」に反転し、第２乱数テーブル１０４が参照される
ようになる。そして、再び特別遊技が所定サイクル終了
した場合に発信される特別遊技終了信号の立ち上がり、
または特別遊技の権利が所謂パンク状態となった場合に
発信される特別装置作動制御手段１２５からの権利発生
信号の立ち下がりによるクロックが入力されると、この
ときのＤ入力は反転Ｑ出力と同等の「Ｌ」であるので、
Ｑ出力が「Ｌ」に、反転Ｑ出力が「Ｈ」に反転し、第１
乱数テーブル１０３が参照されるようになる。このよう
にして、特別図柄を抽出するための乱数は、特別遊技の
権利（特別遊技状態）が終了する毎に抽出する乱数テー
ブルが交互に交換される。

【００４４】また、図２０に示すように特定入賞口１１
の特定入賞検出器１０が球を検出すると、「Ｈ」を特定
入賞制御手段１２７に送るので、該特定入賞制御手段１
２７からの信号にもとづいて普通乱数抽出手段１２８が
第１乱数テーブル１２９または第２乱数テーブル１３０
から乱数を抽出して、抽出した乱数を普通図柄選択手段
１３１に送る。また、特定入賞制御手段１２７は特定入
賞検出器１０からの信号を受けると、第２アンドゲート
１３２に「Ｈ」を送出するので、第２アンドゲート１３
２は表示更新パルス発生手段１３３からのパルスに同期
して開き、普通図柄表示制御手段１３４に信号を送出
し、該普通図柄表示制御手段１３４は、補助可変表示装
置６を作動して１桁の数字を遊技者が視認できない速さ
で高速変換表示させるとともに、普通図柄表示制御手段
１３４は、効果音発生手段１１３にも補助可変表示装置
６が表示変換中である旨の信号を送って効果音を発生さ
せる。そして、特定入賞制御手段１２７のタイマ１３５
に予め設定した所定時間が経過すると、特定入賞制御手
段１２７から普通図柄比較手段１３６に「Ｈ」信号が送
られ、これにより普通図柄比較手段１３６は、普通図柄
選択手段１３１から送られてくる停止図柄と普通図柄表
示制御手段１３４から送られてくる補助可変表示装置６
の図柄とを比較し始め、両者の図柄が一致すると特定入
賞制御手段１２７に信号を送る。特定入賞制御手段１２
７は、この信号を受けると第２アンドゲート１３２への
「Ｈ」を「Ｌ」に変換するので、第２アンドゲート１３
２が閉じ、これにより補助可変表示装置６の可変表示が
停止されて、普通図柄選択手段１３１により選択された
１桁の数字が停止表示される。また、特定入賞制御手段
１２７は、第２アンドゲート１３２への信号を「Ｌ」に
変換すると同時に普通図柄停止判定手段１３７に判定信
号を送出するので、普通図柄停止判定手段１３７はこの
信号を受けると、特定入賞制御手段１２７から送られて
くる信号にもとづいて停止表示された図柄（１桁の数
字）が賞態様を形成していか否かを判定する。

【００４５】普通図柄停止判定手段１３７が「ハズレ」
と判定した場合には、第３駆動制御手段１３８に「ハズ
レ」である旨の信号を送るとともに、後述する効果音発
生手段１１３にも「ハズレ」である旨の信号を送って
「ハズレ」の効果音を発生させる。この「ハズレ」の場
合には、なんら動作は行わない。

【００４６】一方、普通図柄停止判定手段１３７が「ア
タリ」と判定した場合には、第３駆動制御手段１３８に
「アタリ」である旨の信号を送るとともに、後述する効
果音発生手段１１３にも「アタリ」である旨の信号を送
って「アタリ」の効果音を発生させる。「アタリ」信号
を受けた第３駆動制御手段１３８はこの信号に基づいて
補助変動入賞装置７のソレノイド３６に駆動信号を送る
とともに、後述する効果音発生手段１１３にも補助変動
入賞装置７のソレノイド３６を駆動する旨の信号を送っ
て補助変動入賞装置７が駆動している旨の効果音を発生
させる。したがって、補助変動入賞装置７が第３駆動制
御手段１３８のタイマ１３９により定められた一定時
間、遊技者にとって不利な第１状態から遊技者にとって
有利な第２状態に変換する。

【００４７】また、特定入賞制御手段１２７は、特定入
賞検出器１０からの信号を受けると、第２表示制御手段
１４０に「Ｈ」信号を発信し、この「Ｈ」信号を受けて
第２表示制御手段１４０は記憶表示器１４１により特定
入賞口１１への入賞個数の記憶表示を行う。この記憶表
示器１４１における記憶表示は、特定入賞制御手段１２
７において「Ｈ」が送出される毎に「１」ずつ加算さ
れ、「Ｌ」が送出される毎に「１」ずつ減算される。
尚、本実施例において、記憶の上限値は「４」としてい
るが、この個数は「４」個に限られず適宜変更すること
ができる。

【００４８】上記した普通乱数抽出手段１２８による乱
数を抽出する各乱数テーブルの切り換え制御は、第２乱
数選択機能手段１４２により行われる。そして、補助可
変表示装置６における普通図柄表示のために選択された
乱数は、第２乱数選択機能手段１４２からの信号に基づ
き第４表示制御手段１４３を介して第２有効乱数表示器
１４４により行われる。この表示は、第１乱数テーブル
１２９の乱数が選択されている場合にはランプが消灯
し、第２乱数テーブル１３０の乱数が選択されている場
合にはランプが点灯する。遊技者はこの第２有効乱数表
示器１４４の表示により、現在選択されている乱数が遊
技者にとって有利なものか不利なものかを知ることがで
きる。

【００４９】第２乱数選択機能手段１４２は、図２１に
示すように、補助可変表示装置６で表示する普通図柄を
選択するための第２フリップフロップ１４５を主な構成
要素とする。この第２乱数選択機能手段１４２には、第
２乱数変更状態検出手段１４６から乱数変更にかかる信
号が入力される。

【００５０】第２乱数選択機能手段１４２の第２フリッ
プフロップ１４５のリセット入力には、第２オアゲート
１４７を介した電気的制御装置の電源投入時やリセット
スイッチがオンとされた場合のリセット信号と、特別装
置作動制御手段１２５からの権利発生信号とが第３オア
ゲート１４８を介して入力される。

【００５１】第２フリップフロップ１４５のクロック入
力には、第３種始動入賞計数手段１２４からの特別遊技
終了信号（１６個カウント信号）と、特別遊技の権利が
いわゆるパンク状態となった場合に発信される特別装置
作動制御手段１２５からの権利発生信号が、遅延回路１
４９により遅延された後入力される。そして、第２乱数
選択機能手段１４２は、普通乱数抽出手段１２８に連絡
しており、電気的制御装置のリセット後には、第１乱数
テーブル１２９の乱数を抽出するようになっている。こ
の乱数テーブルの乱数は、第１乱数テーブル１２９に比
較して第２乱数テーブル１３０が遊技者にとって有利と
なるような乱数が記憶されている。

【００５２】したがって、図２２のタイムチャートで示
すように、リセット後の第２フリップフロップ１４５の
Ｑ出力は「Ｌ」、反転Ｑの出力は「Ｈ」であり、第１乱
数テーブル１２９が参照されている。そして、特別遊技
が所定サイクル終了した場合に発信される特別遊技終了
信号の立ち上がり、または特別遊技の権利が所謂パンク
状態となった場合に発信される特別装置作動制御手段１
２５からの権利発生信号の立ち下がりによるクロックが
入力されると、このときのＤ入力は「Ｈ」であるので、
Ｑ出力が「Ｈ」に、反転Ｑ出力が「Ｌ」に反転し、第２
乱数テーブル１３０が参照されるようになる。そして、
特別装置作動制御手段１２５からの権利発生信号が入力
されると、権利発生信号の立ち上がりにより第２フリッ
プフロップ１４５がリセットされ、Ｑ出力が「Ｌ」に、
反転Ｑ出力が「Ｈ」に反転し、第１乱数テーブル１２９
が参照されるようになる。そして、再び特別遊技が所定
サイクル終了した場合に発信される特別遊技終了信号の
立ち上がり、または特別遊技の権利が所謂パンク状態と
なった場合に発信される特別装置作動制御手段１２５か
らの権利発生信号の立ち下がりによるクロックが入力さ
れると、このときのＤ入力は「Ｌ」であるので、Ｑ出力
は「Ｌ」のままであり、反転Ｑ出力も「Ｈ」のままであ
る。したがって、継続して第１乱数テーブル１２９が参
照される。そして、再度、特別遊技が所定サイクル終了
した場合に発信される特別遊技終了信号の立ち上がり、
または特別遊技の権利が所謂パンク状態となった場合に
発信される特別装置作動制御手段１２５からの権利発生
信号の立ち下がりによるクロックが入力されると、この
ときのＤ入力は「Ｈ」であるので、Ｑ出力が「Ｈ」に、
反転Ｑ出力が「Ｌ」に反転し、第２乱数テーブル１３０
が参照されるようになる。

【００５３】このようにして、普通図柄を抽出するため
の乱数は、リセット後最初の特別遊技の権利が終了する
と遊技者にとってより有利な第２乱数テーブル１３０が
参照され、特別遊技の権利が発生すると、遊技者にとっ
て不利な第１乱数テーブル１２９に戻り、そのときから
２回目の特別遊技の権利の終了により再び遊技者にとっ
てより有利な第２乱数テーブル１３０が参照される。

【００５４】上記した実施例においては、各乱数抽出手
段１０２，１２８で参照する乱数テーブルは、第１乱数
テーブル１０３，１２９と第２乱数テーブル１０４，１
３０の一組であったが、参照する乱数テーブルは一組に
限られず、図２３に示すように複数用意することもでき
る。

【００５５】可変表示装置４において表示する特別図柄
を決定するための乱数テーブルは、ＡからＤまでの５組
用意されている。それぞれの組の乱数テーブルにより発
生する「アタリ」の確率は、Ａ組では「１／５０」と
「１／５０」、Ｂ組では「１／５０」と「１／２５」、
Ｃ組では「１／５０」と「１／１０」、Ｄ組では「１／
５０」と「１／５」となっている。一方、補助可変表示
装置６において表示する普通図柄を決定するための乱数
テーブルは、ＡからＤまでの５組用意されている。それ
ぞれの組の乱数テーブルにより発生する「アタリ」の確
率は、Ａ組では「１／１０」と「１／１」、Ｂ組では
「１／１０」と「１／２」、Ｃ組では「１／１０」と
「１／５」、Ｄ組では「１／１０」と「１／１０」とな
っている。

【００５６】参照する乱数テーブルは、それぞれ別個の
乱数選択機能手段１１８，１４２からの信号に基づき、
乱数抽出手段１０２，１２８により抽出されるが、両者
の乱数を関連づけて抽出するようにしてもよい。この場
合、参照する乱数テーブルを選択するには、先ず、管理
装置やパチンコ機に設置された外部操作スイッチによ
り、可変表示装置４において参照する乱数テーブルの組
を決定する。外部操作スイッチによる設定は、第１乱数
変更状態検出手段１２１、第１乱数選択機能手段１１８
を介して特別乱数抽出手段１０２に伝送され、特別乱数
抽出手段１０２は対応する乱数テーブルの組を選択す
る。また、可変表示装置４で参照する乱数テーブルの組
を設定すると、自動乱数選別手段１５０が、可変表示装
置４で参照する乱数テーブルの比と補助可変表示装置６
で参照する乱数テーブルとの比が１０倍以内になるよう
な乱数テーブルの組を、補助可変表示装置６において表
示する普通図柄を決定するための乱数テーブルであるＡ
からＤまでの５組の中から選択し、第２乱数選択機能手
段１４２を介して、普通乱数抽出手段１２８により当該
乱数テーブルの組を選択する。上記した乱数テーブルの
組み合わせにおいては、可変表示装置４で参照する乱数
テーブルの組と補助可変表示装置６で参照する乱数テー
ブルの組は、それぞれＡ−Ａ、Ｂ−Ｂ、Ｃ−Ｃ、Ｄ−Ｄ
となる。

【００５７】このように外部からの操作により、複数の
乱数テーブルの組から乱数テーブルを選択できるように
すれば、同じ遊技機であっても複数種類の遊技機を設置
したことと同様になり、遊技店と遊技者の利益を較量し
ながら参照する乱数テーブルを適宜変更することによ
り、両者の利益のバランスがとれた遊技機を提供するこ
とができる。

【００５８】次に、変動入賞装置５などを上記したよう
に作動させて特別遊技状態を発生させるように制御する
電気的制御装置について説明する。図２４に示す電気的
制御装置（主として変動入賞装置駆動制御手段）の実施
例は、流路切換装置９の特別入賞検出器６２を第３アン
ドゲート１５１の一方の入力側に接続し、該第３アンド
ゲート１５１の他方の入力側には、前記した特別図柄停
止判定手段１１１の「アタリ」信号を入力する。したが
って、特別図柄停止判定手段１１１から「アタリ」の
「Ｈ」信号が第３アンドゲート１５１の他方に入力した
状態で、特別入賞検出器６２からの「Ｈ」信号が一方の
入力側に送られたときにのみ第３アンドゲート１５１が
開いて「Ｈ」を特別装置作動制御手段１２５に送出す
る。即ち、遊技者が針金等を使用して特別入賞検出器６
２を作動させて「Ｈ」を送出させても、特別図柄停止判
定手段１１１からの「アタリ」の「Ｈ」信号が送出され
ない限り特別遊技は開始されることはない。このため、
不正行為を未然に防止することができる。

【００５９】そして、第３アンドゲート１５１からの
「Ｈ」を受信した特別装置作動制御手段１２５は、効果
音発生手段１１３と第５表示制御手段１５２とに権利発
生信号を送信する。これに応じて、効果音発生手段１１
３はスピーカ１５３から特別遊技の権利が発生した旨の
効果音を発生する。また、第５表示制御手段１５２はラ
ンプ等からなる特別装置作動表示器１５４により表示を
行い、特別遊技の権利が発生したことを遊技者に知らせ
る。また、この権利発生信号は、後述する第３種始動入
賞制御手段１５５と、第３種始動入賞計数手段１２４と
に送信され、第３種始動入賞制御手段１５５と第３種始
動入賞計数手段１２４とを能動化するとともに、大入賞
口作動回数計数手段１５６に送信され大入賞口作動回数
計数手段１５６を能動化し、また、乱数選択機能手段１
１８に乱数更新信号として送信される。

【００６０】第３種始動口１３へ打球が入賞し、第３種
始動検出器１２が打球を検出すると、入賞信号を第３種
始動入賞制御手段１５５に送信する。入賞信号を受信し
た第３種始動入賞制御手段１５５は、第３種始動入賞計
数手段１２４に入賞個数計数信号を送信するとともに、
変動入賞装置駆動制御手段１５７に大入賞口作動開始信
号を送信する。この大入賞口作動開始信号は、大入賞口
作動回数計数手段１５６にも送信され、第６表示制御手
段１５８を介してＬＥＤ等からなる作動回数表示器１５
９により大入賞口の作動回数が表示される。

【００６１】入賞個数計数信号を受信した第３種始動入
賞計数手段１２４は、入賞数信号を発信し、第７表示制
御手段１６０を介して第３種始動口入賞数表示器１６１
により、第３種始動口１３に入賞した入賞個数を表示す
る。また、第３種始動入賞計数手段１２４は、第３種始
動口１３への入賞個数を計数して、入賞個数が１６個と
なると、特別遊技終了信号（１６個カウント信号）を特
別装置作動制御手段１２５に送信し、特別装置作動制御
手段１２５をリセットする。また、この１６個カウント
信号は、乱数選択機能手段１１８に乱数更新信号として
送信される。変動入賞装置５に打球が入賞し、計数用検
出器２８により検出されると、カウント入力信号が入賞
数計数手段１６２に送信される。

【００６２】変動入賞装置駆動制御手段１５７には、上
記した大入賞口作動開始信号が入力されるとともに、入
賞数計数手段１６２からの入賞信号が入力される。そし
て、大入賞口作動開始信号が入力されると、ソレノイド
２４に大入賞口作動中信号を送信して、タイマ１６３で
定めた一定時間あるいは入賞数計数手段１６２からの大
入賞口作動終了信号を受信するまで、変動入賞装置５を
遊技者にとって不利な第１状態から有利な第２状態に変
換する。この大入賞口作動中信号は、入賞数計数手段１
６２に入力され入賞数計数手段１６２を能動化するす
る。この大入賞口作動中信号は、効果音発生手段１１３
にも送信され、変動入賞装置５が作動中であることを遊
技者に知らせる。

【００６３】入賞数計数手段１６２は、上記したように
大入賞口作動中信号により能動化され、能動化状態にお
いて、変動入賞装置５に入賞し計数用検出器２８により
検出された球数を計数する。そして、入賞数信号を第８
表示制御手段１６４に送信して、入賞数表示器１６５に
変動入賞装置５への入賞個数を表示する。また、上記し
たように入賞数計数手段１６２において一定数、例えば
入賞球が１０個に達する毎に変動入賞装置駆動制御手段
１５７に大入賞口作動終了信号を送信し、変動入賞装置
５における特別遊技の１サイクルを終了させる。

【００６４】上記したパチンコ機における遊技方法の一
実施例を以下に説明する。可変表示装置４において「ア
タリ」が発生する確率が遊技者にとって有利となる確
率、例えば「１／１０」である時に特別遊技の権利が発
生した場合には、まず、第３種始動口１３を狙って遊技
盤面の右側を打球が流下するように、いわゆる右打ちを
行う。そして、第３種始動口１３に１６個の打球が入賞
すると特別遊技の権利が消滅するので、第３種始動口１
３に１５個目の打球が入賞した時に、今までの右打ちを
中止し、遊技盤面の左側を打球が流下するように、いわ
ゆる左打ちを行い、特別領域通過検出器８へ入賞を狙っ
て可変表示装置４を作動させるような遊技を行う。

【００６５】この場合には、未だ特別遊技の権利が発生
中でるため、可変表示装置４において「アタリ」が発生
する確率は、遊技者にとって有利な確率「１／１０」で
ある。すなわち、可変表示装置４において「アタリ」が
発生する確率が遊技者にとって不利となる確率、例えば
「１／５０」に変換されるのは、特別遊技の終了信号を
受信した場合であるので、この時点では可変表示装置４
において「アタリ」が発生する確率が遊技者にとって有
利な状態になっている。

【００６６】そして、上記した遊技中に、右側の可変表
示器１４ｃと中央の可変表示器１４ｂが同一の表示態様
となると、いわゆるリーチ状態となり、左側の可変表示
器１４ａを通常時よりもゆっくりと長い時間をかけて変
動するように制御する。

【００６７】このリーチ状態において、再び右打ちを行
い、第３種始動口１３への入賞を狙う遊技を行う。この
時に、第３種始動口１３に打球が入賞すると、第３種始
動口１３への入賞数が「１６」となり、特別遊技の権利
が消滅する。そして、可変表示装置４において「アタ
リ」が発生する確率は、遊技者にとって不利な「１／５
０」に変換される。

【００６８】しかし、リーチ状態において、可変表示装
置４における「アタリ」の発生確率が遊技者にとって不
利な確率（１／５０）となった場合であっても、運良く
可変表示装置４の停止態様が「アタリ」を構成すれば、
直ちに次の特別遊技の権利が発生することとなり、この
特別遊技の権利が終了すると、再び、可変表示装置４に
おいて「アタリ」が発生する確率は遊技者にとって有利
な確率（１／１０）となる。

【００６９】したがって、上記したように遊技を行うこ
とにより、可変表示装置４において「アタリ」が発生す
る確率が遊技者にとって不利となる状態（確率１／５
０）を経ることなく、遊技者にとって有利な状態で遊技
を行うことが可能となり、遊技の興趣を高めることがで
きる。

【００７０】また、本発明は、前記した所謂第３種のパ
チンコ機に限定されるものではなく、予め設定した賞態
様が形成されることにより特別遊技の権利（特別遊技状
態）が発生して、特別遊技においては直接、或は他の条
件を満たすことにもとづいて変動入賞装置が第１状態か
ら第２状態に変換可能となる遊技を行うパチンコ機であ
ればどのような遊技内容のパチンコ機でもよい。

【００７１】図２５は、所謂第１種のパチンコ機であっ
て、遊技部２０１のほぼ中央に７セグメント表示器を３
個並設した可変表示装置２０２と、可変表示装置２０２
よりは小型の７セグメントタイプの可変表示器を３つ並
設した、可変表示装置２０２の停止態様が「アタリ」に
なった場合に、該停止態様を記憶して表示するための特
別図柄記憶表示装置２０３とを上下に並設した表示部２
０４を設けてある。該表示部２０４の下方には、遊技者
にとって不利な第１状態と遊技者にとって有利な第２状
態とに変換可能な補助変動入賞装置２０５を設け、補助
変動入賞装置２０５の下方には遊技者にとって不利な第
１状態と遊技者にとって有利な第２状態とに変換可能な
変動入賞装置２０６を設けてある。そして、変動入賞装
置２０６の右側には、可変表示装置２０２の表示変換を
開始させるための第１始動口２０７を設け、変動入賞装
置２０６の左側には補助変動入賞装置２０５に設けた補
助可変表示装置２０８の表示変換を開始させるための特
定入賞口２０９を設けてある。また、上記した補助変動
入賞装置２０５は、可変表示装置２０２の表示変換を開
始させるための第２始動口の役目も兼ね備えている。そ
して、各始動口には始動スイッチ２１０，２１１が、特
定入賞口２０９には特定入賞スイッチ２１２が設けてあ
る。

【００７２】上記したパチンコ機は、球が特定入賞口２
０９に入賞し特定入賞スイッチ２１２により検出される
と、補助可変表示装置２０８が所定時間表示を変換し、
停止した表示態様が予め定めた賞態様を形成すると、補
助変動入賞装置２０５を所定時間遊技者にとって有利な
第２状態に変換し、補助変動入賞装置２０５（第２始動
口）へ球が入賞し易くする。

【００７３】また、始動口２０５、２０６に入賞するこ
とを条件として可変表示装置２０２が所定時間表示を変
換し、停止した表示態様が予め定めた賞態様を形成する
と、変動入賞装置２０６を遊技者にとって不利な第１状
態から遊技者にとって有利な第２状態に所定時間変換
し、この第２状態に変換した時に球が継続入賞口２１３
に入賞することによってサイクルの更新が行われて特別
遊技を継続できる。

【００７４】図２６、図２７により上記した第１種のパ
チンコ機における変動入賞装置２０６等を制御する電気
的制御装置の概要を説明する。第１乱数選択機能手段２
１４は、第１乱数変更状態検出手段２１５からの乱数選
択信号を受けて、特別図柄乱数抽出手段２１６に乱数抽
出信号を送信する。これに応じて、特別図柄乱数抽出手
段２１６では、乱数を抽出する乱数テーブルを特定し、
第１乱数テーブル２１７または第２乱数テーブル２１８
から乱数を抽出し、特別図柄選択手段２１９に特別図柄
選択信号を送信する。これに応じて、特別図柄選択手段
２１９では、選択した乱数テーブルの乱数に基づいた特
別図柄の態様を可変表示制御手段２２０に伝送する。

【００７５】可変表示制御手段２２０には、始動スイッ
チ２１０および始動スイッチ２１１からの信号が入賞記
憶手段２２１に記憶されて入力されるとともに、特別図
柄選択手段２１９からの信号が入力されている。そし
て、始動スイッチ２１０，２１１からの信号を受信する
と、特別図柄選択手段２１９で選択した特別図柄に基づ
き可変表示装置２０２の表示変換を開始し、所定時間経
過後に可変表示装置２０２の表示変換を停止する。

【００７６】また、特別図柄判定手段２２２では、上記
した可変表示装置２０２の停止表示態様が賞態様を形成
しているかどうかを判断する。そして、賞態様を形成し
ている場合には、「アタリ」の信号を出力する。これに
応じて、変動入賞装置駆動制御手段２２３では、変動入
賞装置２０６を遊技者にとって不利な第１状態から遊技
者にとって有利な第２状態に変換する。

【００７７】また、変動入賞装置駆動制御手段２２３に
は、継続制御手段２２４と、特別遊技終了制御手段２２
５とが接続されており、この特別遊技終了制御手段２２
５には継続制御手段２２４と、カウントスイッチ２２６
が接続されている。そして、継続制御手段２２４には、
継続入賞口内へ入賞した球を検出するための継続スイッ
チ２２７が接続されている。

【００７８】特別遊技の継続は、先に説明した通りであ
る。また、継続条件が成立しない場合、すなわち、所定
時間あるいは変動入賞装置２０６へ所定個数の入賞があ
るまでの間に継続入賞口２１３へ入賞しないか、特別遊
技が所定サイクル数終了すると、特別遊技終了制御手段
２２５が変動入賞装置駆動制御手段２２３に特別遊技終
了信号を送信し、特別遊技の権利は終了する。

【００７９】また、特別図柄判定手段２２２からの特別
遊技開始時の最初の「アタリ」信号は、表示制御手段２
２８に送信され、表示制御手段２２８ではこの「アタ
リ」信号を受信した時の特別図柄を特別図柄記憶表示装
置２０３に記憶表示させる。

【００８０】一方、第２乱数選択機能手段２２９は、第
２乱数変更状態検出手段２３０からの乱数選択信号を受
けて、普通図柄乱数抽出手段２３１に乱数抽出信号を送
信する。これに応じて、普通図柄乱数抽出手段２３１で
は、乱数を抽出する乱数テーブルを特定し、第１乱数テ
ーブル２３２または第２乱数テーブル２３３から乱数を
抽出し、普通図柄選択手段２３４に普通図柄選択信号を
送信する。これに応じて、普通図柄選択手段２３４で
は、選択した乱数テーブルの乱数に基づいた普通図柄の
態様を補助可変表示制御手段２３５に伝送する。

【００８１】補助可変表示制御手段２３５には、特定入
賞スイッチ２１２からの信号と、普通図柄選択手段２３
４からの信号とが入力されている。そして、特定入賞ス
イッチ２１２からの信号を受信すると、普通図柄選択手
段２３４で選択した普通図柄を補助可変表示器２０８に
表示する。

【００８２】また、普通図柄判定手段２３６では、上記
した普通図柄選択手段２３４で選択した普通図柄が賞態
様を形成しているかどうかを判断する。そして、賞態様
を形成している場合には、補助変動入賞装置駆動制御手
段２３７において、補助変動入賞装置２０５を駆動し、
遊技者にとって不利な第１状態から遊技者にとって有利
な第２状態に変換する。

【００８３】上記した各乱数変更状態検出手段２１５、
２３０が、それぞれの乱数選択機能手段２１４、２２９
に乱数選択信号を送信する条件は、特別遊技終了制御手
段２２５からの特別遊技終了信号を受信することであ
る。すなわち、特別遊技の権利が終了する毎に、乱数を
抽出する乱数テーブルが交互に変換される。尚、この各
乱数変更状態検出手段２１５、２３０がそれぞれの乱数
選択機能手段２１４、２２９に乱数選択信号を送信する
条件は、上記したものに限られず、他の信号、例えば発
射球数が所定数に達したことに基づく信号等によっても
よいし、それぞれ別個の信号に基づいて乱数の抽出を行
うようにしてもよい。

【００８４】図２８は、所謂第２種のパチンコ機であっ
て、遊技部２５１のほぼ中央に変動入賞装置２５２を設
け、変動入賞装置２５２の下方には、変動入賞装置２５
２の球受部材２５３を遊技者にとって不利な第１状態か
ら遊技者にとって有利な第２状態に変換させるための第
１始動口２５４，２５４と、第２始動口２５５とを左右
に並設してある。この第１始動口２５４と、第２始動口
２５５とには、それぞれ入賞球を検出するための始動ス
イッチ２５６，２５７が設けてある。

【００８５】変動入賞装置２５２内は、区画壁２５８に
より上部室２５９と下部室２６０とに区画されている。
上部室２５９には、起立するとこにより上部室２５９内
に球を受け入れ難い遊技者にとって不利な第１状態と、
左右に開くことにより上部室２５９内に球を受け入れ易
い遊技者にとって有利な第２状態とに変換可能な球受部
材２５３が設けてあり、上部室２５９と下部室２６０を
区画する区画壁２５８には両室を連通する連通口２６１
を開設してある。そして、連通口２６１には、変動入賞
装置２５２内に入賞して連通口２６１を通過した球を計
数するためのカウントスイッチ２６２が設けてある。

【００８６】また、下部室２６０内には７セグメント表
示器を３個並設した可変表示装置２６３を設けるととも
に、可変表示装置２６３の下部には、可変表示装置２６
３よりは小型の７セグメントタイプの可変表示器を３つ
並設してなり、可変表示装置２６３の停止態様が「アタ
リ」になった場合に、該停止態様を記憶して表示するた
めの特別図柄記憶表示装置２６４を設け、下部室２６０
の底部には一般入賞口２６５と特別入賞口２６６とが設
けてある。この特別入賞口２６６には、特別入賞検出器
２６７が設けてある。上記した第２始動口２５５は補助
変動入賞装置を兼ねており、一対の球受片２６８が起立
するとこにより補助変動入賞装置（第２始動口２５５）
に球を受け入れ難い遊技者にとって不利な第１状態とな
り、左右に開くことにより補助変動入賞装置（第２始動
口２５５）に球を受け入れ易い遊技者にとって有利な第
２状態となる。また、補助変動入賞装置（第２始動口２
５５）の前面には、１個の７セグメント表示器からなる
補助可変表示装置２６９が設けてある。また、変動入賞
装置２５２の左側には、補助可変表示装置２６９の表示
変換を開始させるための特定入賞検出器２７０を有する
特定入賞口２７１が設けてある。

【００８７】上記したパチンコ機は、球が特定入賞口２
７１に入賞し特定入賞検出器２７０により検出される
と、補助可変表示装置２６９が所定時間表示変換をし、
停止した表示態様が予め定めた「アタリ」の態様であっ
た場合には、補助変動入賞装置（第２始動口２５５）を
所定時間遊技者にとって有利な第２状態に変換し、補助
変動入賞装置（第２始動口２５５）へ球が入賞し易くす
る。また、始動口２５４，２５５に入賞することを条件
として変動入賞装置２５２の球受部材２５３が遊技者に
とって不利な第１状態から遊技者にとって有利な第２状
態に所定回数変換し、この第２状態に変換した時に、球
が変動入賞装置２５２内へ入賞してカウントスイッチ２
６２により検出されると、可変表示装置２６３の表示変
換が開始する。そして、下部室２６０へ流下してきた球
が特別入賞口２６６に入賞し特別入賞検出器２６７に検
出されると可変表示装置２６３の表示変換が停止し、可
変表示装置２６３における表示の停止態様が賞態様を形
成していると、特別遊技の権利が発生し、該停止態様を
特別図柄記憶表示装置２６４に記憶表示する。特別遊技
では変動入賞装置２５２が所定回数第１状態と第２状態
とに変換する。この特別遊技中に、球が変動入賞装置２
５２内へ入賞してカウントスイッチ２６２により検出さ
れると、再び可変表示装置２６３の表示変換が開始す
る。そして、下部室２６０へ流下してきた球が特別入賞
口２６６に入賞すると可変表示装置２６３の表示変換が
停止し、可変表示装置２６３における表示の停止態様が
賞態様を形成していると、特別遊技のサイクルの更新が
行われて特別遊技を継続できる。

【００８８】上記したパチンコ機において、特別入賞口
２６６へ入賞すると、可変表示装置２６３が所定時間表
示変換をし、停止した表示態様が予め定めた「アタリ」
の態様であった場合には、遊技者にとって有利となるよ
う特別遊技の継続回数を増加させることもできる。尚、
遊技者にとって有利となる遊技内容は、上記したものに
限られず、例えば球受部材２５３の開角度を通常よりも
大きくしたり、球受部材２５３が第２状態に変換する時
間を通常よりも延長したりして、変動入賞装置２５２内
へより多くの打球が入賞するように構成してもよい。

【００８９】図２９、図３０により上記した第２種のパ
チンコ機における変動入賞装置２５２等を制御する電気
的制御装置の概要を説明する。第１乱数選択機能手段２
７２は、第１乱数変更状態検出手段２７３からの乱数選
択信号を受けて、特別図柄乱数抽出手段２７４に乱数抽
出信号を送信する。これに応じて、特別図柄乱数抽出手
段２７４では、乱数を抽出する乱数テーブルを特定し、
第１乱数テーブル２７５または第２乱数テーブル２７６
から乱数を抽出し、特別図柄選択手段２７７に特別図柄
選択信号を送信する。これに応じて、特別図柄選択手段
２７７では、選択した乱数テーブルの乱数に基づいた特
別図柄の態様を可変表示制御手段２７８に伝送する。

【００９０】可変表示制御手段２７８には、特別入賞検
出器２６７（本実施例では継続スイッチを兼ねている）
からの信号と、特別図柄選択手段２７７からの信号と、
カウントスイッチ２６２からの信号が入力されている。
そして、カウントスイッチ２６２からの信号を受ける
と、特別図柄選択手段２７７で選択した特別図柄により
可変表示装置２６３の表示変換を開始し、特別入賞検出
器２６７からの信号を受信すると、可変表示装置２６３
での表示変換を停止する。

【００９１】また、特別図柄判定手段２７９では、上記
した可変表示装置２６３における停止表示態様が賞態様
を形成しているかどうかを判断する。そして、賞態様を
形成している場合には、「アタリ」の信号を出力する。
この「アタリ」の信号は継続制御手段２８０を介して変
動入賞装置駆動制御手段２８１に入力されるとともに、
表示制御手段２８２を介して特別図柄記憶表示装置２６
４へ送信される。これに応じて、変動入賞装置駆動制御
手段２８１では、変動入賞装置２５２を遊技者にとって
不利な第１状態から遊技者にとって有利な第２状態に変
換する。また、特別図柄記憶表示装置２６４には、最初
の「アタリ」信号を受信した際の可変表示装置２６３に
おける「アタリ」の表示態様が記憶表示される。

【００９２】また、変動入賞装置駆動制御手段２８１に
は、継続制御手段２８０と、始動スイッチ２５６、２５
７と、特別遊技終了制御手段２８３とが接続されてお
り、特別遊技終了制御手段２８３にはカウントスイッチ
２６２が接続されている。始動スイッチ２５６、２５７
が球を検出したときの変動入賞装置２５２の動作と、特
別遊技の継続は、先に説明した通りである。また、継続
条件が成立しない場合、すなわち、特別遊技中の所定時
間内に特別入賞口２６６へ入賞して特別入賞検出器２６
７により球が検出されないか、カウントスイッチ２６２
が所定数の球をカウントするか、特別遊技が所定サイク
ル数終了すると、特別遊技終了制御手段２８３が変動入
賞装置駆動制御手段２８１に特別遊技終了信号を送信
し、特別遊技の権利は終了する。

【００９３】一方、第２乱数選択機能手段２８４は、第
２乱数変更状態検出手段２８５からの乱数選択信号を受
けて、普通図柄乱数抽出手段２８６に乱数抽出信号を送
信する。これに応じて、普通図柄乱数抽出手段２８６で
は、乱数を抽出する乱数テーブルを特定し、第１乱数テ
ーブル２８７または第２乱数テーブル２８８から乱数を
抽出し、普通図柄選択手段２８９に普通図柄選択信号を
送信する。これに応じて、普通図柄選択手段２８９で
は、選択した乱数テーブルの乱数に基づいた普通図柄の
態様を補助可変表示制御手段２９０に伝送する。補助可
変表示制御手段２９０には、特定入賞検出器２７０と、
普通図柄選択手段２８９とが接続してあり、特定入賞検
出器２７０からの信号を受信すると、普通図柄選択手段
２８９で選択した普通図柄を補助可変表示装置２６９に
表示する。

【００９４】また、普通図柄判定手段２９１では、上記
した普通図柄選択手段２８９で選択した普通図柄が賞態
様を形成しているかどうかを判断する。そして、賞態様
を形成している場合には、補助変動入賞装置駆動制御手
段２９２において、補助変動入賞装置（第２始動口２５
５）を駆動し、遊技者にとって不利な第１状態から遊技
者にとって有利な第２状態に変換する

【００９５】上記した各乱数変更状態検出手段２７３、
２８５が、それぞれの乱数選択機能手段２７２、２８４
に乱数選択信号を送信する条件は、特別遊技終了制御手
段２８３からの特別遊技終了信号を受信することであ
る。すなわち、特別遊技の権利（特別遊技状態）が終了
する毎に、乱数を抽出する乱数テーブルが交互に変換さ
れる。尚、この各乱数変更状態検出手段２７３、２８５
がそれぞれの乱数選択機能手段２７２、２８４に乱数選
択信号を送信する条件は、上記したものに限られず、他
の信号、例えば発射球数が所定数に達したことに基づく
信号等によってもよいし、それぞれ別個の信号に基づい
て乱数の抽出を行うようにしてもよい。

【００９６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係るパ
チンコ機によれば、所定の可変表示始動条件が成立する
と、電気的制御装置は、可変表示装置による可変表示ゲ
ームを実行し、該可変表示ゲームの停止結果態様が予め
定められている複数種類の特別表示態様のうちの何れか
に該当することを条件として、電気的制御装置は、所定
の態様で変動入賞装置を遊技者にとって不利な第１状態
から遊技者にとって有利な第２状態に変換させる特別遊
技状態を発生させ、併せて、当該特別遊技状態の発生条
件となった特別表示態様を特別表示態様記憶表示手段に
記憶表示させるので、特別遊技状態の発生中に可変表示
ゲームが実行されてしまい、当該特別遊技状態の発生条
件となった特別表示態様がどの種類であったかを確認で
きなくなってしまうことを防止できる。

【００９７】よって、遊技店で提供されている特別表示
態様の種類に関する各種サービス（例えば、特定の特別
表示態様であった場合には、獲得した遊技球を使用して
そのままを遊技を継続できる権利を与えるサービス）を
問題なく確実に実施でき、このサービスの提供をめぐっ
て遊技店と遊技者との間にトラブル等が生ずることを未
然に防止できる。また、遊技者も識別情報表示手段の表
示によって特別表示態様の種類を確認できるので、発生
している特別遊技状態が前記サービスを提供されるもの
か否かを判断でき、例えば、遊技店からサービスを提供
される条件を満たしていたにも拘わらず、間違って獲得
した遊技球を一旦景品交換してしまう等の遊技者の不利
益を防止できるという効果も期待できる。

【００９８】また、請求項２に係るパチンコ機によれ
ば、可変表示ゲームで新たに特別表示態様が表示される
まで、前回の特別表示態様を特別表示態様記憶表示手段
に記憶表示させ続けるように、電気的制御装置が制御す
るので、例えば、遊技店のサービスとして、特定の特別
表示態様が特別遊技状態の発生条件であった場合、当該
特別遊技状態で獲得した遊技球をそのまま使用して遊技
を継続する権利を提供する場合に、獲得遊技球により継
続して遊技をしている遊技者が、既に終了した特別遊技
状態の発生条件が特定の特別表示態様であったことを特
別表示態様記憶表示手段の記憶表示により証明すること
ができ、また、係員にとっては、本当に特定の特別表示
態様が前回の特別遊技状態の発生条件であったか否かを
確認することができるので、サービスの提供に関する不
正行為や各種トラブルを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の遊技盤の正面図である。

【図２】変動入賞装置の斜視図である。

【図３】変動入賞装置を裏側から見た状態の分解斜視図
である。

【図４】補助変動入賞装置の斜視図である。

【図５】補助変動入賞装置を裏側から見た状態の分解斜
視図である。

【図６】補助変動入賞装置と流路切換装置の断面図であ
る。

【図７】流路切換装置の斜視図である。

【図８】流路切換装置の分解斜視図である。

【図９】流路切換装置の平面図である。

【図１０】流路切換装置が外部からの操作で回動されよ
うとした場合を説明する、流路切換装置の平面図であ
る。

【図１１】流路切換装置の回動を説明する、流路切換装
置の平面図である。

【図１２】不正回動防止部材の平面図である。

【図１３】流路切換装置の待機状態を示した、流路切換
装置の斜視図である。

【図１４】流路切換装置の回動状態を示した、流路切換
装置の斜視図である。

【図１５】流路切換装置が球を排出通路へ導出する状態
を示した、流路切換装置の斜視図である。

【図１６】特別入賞検出器の取付位置を示す、流路切換
装置を下側から見た分解斜視図である。

【図１７】可変表示装置に関する電気的制御装置の概略
ブロック図である。

【図１８】可変表示装置に関する第１乱数選択機能手段
の概略ブロック図である。

【図１９】可変表示装置に関する第１乱数選択機能手段
の動作を説明するフローチャートである。

【図２０】補助可変表示装置に関する電気的制御装置の
概略ブロック図である。

【図２１】補助可変表示装置に関する第２乱数選択機能
手段の概略ブロック図である。

【図２２】補助可変表示装置に関する第２乱数選択機能
手段の動作を説明するフローチャートである。

【図２３】乱数テーブルの他の実施例を示す概略ブロッ
ク図である。

【図２４】電気的制御装置（変動入賞装置駆動制御手
段）の概略ブロック図である。

【図２５】他の実施例における第１種のパチンコ機の遊
技盤の正面図である。

【図２６】他の実施例（第１種のパチンコ機）における
可変表示装置に関する電気的制御装置の概略ブロック図
である。

【図２７】他の実施例（第１種のパチンコ機）における
補助可変表示装置に関する電気的制御装置の概略ブロッ
ク図である。

【図２８】他の実施例における第２種のパチンコ機の遊
技盤の正面図である。

【図２９】他の実施例（第２種のパチンコ機）における
可変表示装置に関する電気的制御装置の概略ブロック図
である。

【図３０】他の実施例（第２種のパチンコ機）における
補助可変表示装置に関する電気的制御装置の概略ブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ 遊技盤 ３ 遊技部 ４ 可変表示装置 ５ 変動入賞装置 １４ 可変表示器 １５ 特別図柄記憶表示装置 ４６ 特別入賞口 １１７ 第１表示制御手段

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類の識別記号を可変表示可能な可
   変表示器を複数備える可変表示装置と、 遊技者にとって不利な第１状態と遊技者にとって有利な
   第２状態とに変換可能な変動入賞装置と、 を遊技領域が形成された遊技盤に設け、 所定の可変表示始動条件の成立に基づいて、前記可変表
   示装置における各可変表示器で可変表示を行った後に停
   止させて夫々の可変表示器に識別記号を停止表示させる
   可変表示ゲームを実行し、該可変表示ゲームで各可変表
   示器に停止表示された図柄の組み合わせである停止結果
   態様が予め定められた複数種類の特別表示態様のうちの
   何れかに該当することを条件に前記変動入賞装置を所定
   の態様で第２状態に変換させる特別遊技状態を発生さ
   せ、該特別遊技状態の発生中においても可変表示始動条
   件の成立に基づいて可変表示ゲームを実行するように遊
   技制御する電気的制御装置を備えたパチンコ機におい
   て、前記可変表示ゲームにおける全種類の特別表示態様 を表
   示可能な特別表示態様記憶表示手段を備え、 前記電気的制御装置は、 前記可変表示ゲームにおける停止結果態様として特別表
   示態様が表示された場合には、その特別表示態様を前記
   特別表示態様記憶表示手段に記憶表示させるようにした
   ことを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】 前記電気的制御装置は、可変表示ゲーム
   で新たに特別表示態様が表示されるまで、前回の特別表
   示態様を特別表示態様記憶表示手段に記憶表示させ続け
   るようにしたことを特徴とする請求項１に記載のパチン
   コ機。