JP3348641B2 - 自動組付け装置 - Google Patents

自動組付け装置

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JP3348641B2
JP3348641B2 JP33881697A JP33881697A JP3348641B2 JP 3348641 B2 JP3348641 B2 JP 3348641B2 JP 33881697 A JP33881697 A JP 33881697A JP 33881697 A JP33881697 A JP 33881697A JP 3348641 B2 JP3348641 B2 JP 3348641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車エンジン
のシリンダブロックに対してガスケットを介してバラン
サカバーをボルトで組付ける自動組付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンにおいて、シリンダブロ
ックに対してバランサシャフトを備えたものは、図11
及び図12に示すように構成されている。図中1はシリ
ンダブロックであり、このシリンダブロック1にはバラ
ンサシャフト2の両端部が回転自在に軸支され、バラン
サシャフト2の一端側にはオイルポンプ用のドリブンギ
ヤ3がボルト4によって固定されている。ドリブンギヤ
3にはオイルポンプ用の軸付きのドライブギヤ5が噛合
されており、ドリブンギヤ3及びドライブギヤ5はガス
ケット6を介してシリンダブロック1に複数本のボルト
8によって固定されるオイルポンプカバー7によって覆
われ、オイルポンプ9が構成されている。
【0003】バランサシャフト2の他端側にはガスケッ
ト10を介してシリンダブロック1に接合されるバラン
サカバー11が設けられ、このバランサカバー11は複
数本のボルト12によってシリンダブロック1に固定さ
れている。なお、13はオイルポンプカバー7を覆うフ
ロントケースであり、14はシリンダブロック1に固定
されるオイルパンである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車エン
ジンの組立て工程において、バランサシャフト2を組付
けたシリンダブロック1の側壁に対してガスケット10
を介してバランサカバー11を接合し、このバランサカ
バー11を複数本のボルト12によってシリンダブロッ
ク1に固定する作業は、従来作業者の手作業によって行
われていた。したがって、バランサカバー組付け部1a
に対してガスケット10を介してバランサカバー11を
位置決めし、ボルト12によって締め付ける作業に多く
の労力を費やし、作業能率が悪いという問題があった。
【0005】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、シリンダブロックの
側壁のバランサカバー組付け部に対してガスケットを介
してバランサカバーを組付ける作業が作業者の手を借り
ることなく、自動的に組み立てることができ、生産性の
向上を図ることができる自動組付け装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、シリンダブロックを搬送するワーク搬
送コンベアに組付けステーションを設け、この組付けス
テーションで前記シリンダブロックに対して複数のねじ
孔を有するガスケット及び複数のねじ孔を有するバラン
サカバーをボルトで組付ける自動組付け装置において、
前記組付けステーションに設置された前記ガスケットを
供給するガスケット供給部、前記バランサカバーを供給
するバランサカバー供給部及び前記ボルトを供給するボ
ルト供給部と、前記ガスケット供給部及びバランサカバ
ー供給部からそれぞれガスケット及びバランサカバーを
1枚ずつ把持して部品仮組付け台に設けられた第1の保
持部に搬送する部品供給ハンドと、前記第1の保持部に
設けられ前記部品供給ハンドによって搬送されたバラン
サカバーとガスケットの前記複数のねじ孔と同一間隔に
配置され、バランサカバーとガスケットを重ねた状態
で、かつ前記複数のねじ孔に挿入して位置決めする複数
の位置決めピンと、前記位置決めピンと同一間隔に配置
され、前記ボルト供給部から供給された複数本のボルト
を前記部品仮組付け台に設けられた第2の保持部にボル
トを上向きにした状態に保持するボルト保持機構と、前
記第1の保持部に置かれたバランサカバーとガスケット
を重ねた状態で前記第2の保持部に移載する移載機構
と、前記ボルト保持機構に設けられ前記第2の保持部に
上向きに保持されたボルトを上昇及び回転させ複数本の
ボルトを第2の保持部に移載されたバランサカバーとガ
スケットの前記複数のねじ孔に同時にねじ込みバランサ
カバーアッセンブリを形成するねじ込み機構と、前記第
2の保持部から移載された前記バランサカバーアッセン
ブリを保持する第3の保持部を有し、バランサカバーア
ッセンブリの各ボルトを前記シリンダブロックのバラン
サカバー組付け部に対向位置決めする位置決め保持機構
と、前記位置決め保持機構に保持された前記バランサカ
バーアッセンブリの各ボルトに対向し、前進時に前記各
ボルトと係合して回転させることにより、各ボルトを同
時に締め付けて前記シリンダブロックに対してバランサ
カバーアッセンブリを組付ける締付け機構と、を具備し
たことを特徴とする。
【0007】前記構成によれば、部品供給ハンドによっ
て1枚のバランサカバーを第1の保持部に搬送した後、
ガスケットを第1の保持部に搬送してバランサカバー上
に重ねる。一方、部品仮組付け台の第2の保持部に複数
のボルトを上向きにした状態に保持する。次に、バラン
サカバーとガスケットを重ねた状態で第2の保持部に移
載してバランサカバーとガスケットにボルトを挿通して
バランサカバーアッセンブリを形成する。
【0008】さらに、バランサカバーアッセンブリを第
3の保持部に保持し、バランサカバーアッセンブリの各
ボルトをシリンダブロックのバランサカバー組付け部に
対向位置決めした後、前進させて各ボルトを同時に締め
付けてシリンダブロックに対してガスケットを介してバ
ランサカバーを組付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はシリンダブロック1に対
してオイルポンプ9及びバランサカバー11を自動組付
けする自動組付け装置を示し、まず本装置の概略的構成
を説明すると、ワーク搬送コンベア20の搬送方向左側
にはオイルポンプ組付け装置21が設けられ、搬送方向
右側にはバランサカバー組付け装置22が設けられてい
る。
【0010】ワーク搬送コンベア20はシリンダブロッ
ク1を上下方向逆向きに載置した状態で搬送するように
なっており、搬送途中には組付けステーション23が設
けられ、シリンダブロック1は組付けステーション23
において一時的に停止され、シリンダブロック1に対す
るオイルポンプ9及びバランサカバー11の組付けが行
われるようになっている。
【0011】オイルポンプ組付け装置21にはバランサ
シャフト2を載置する第1の部品供給コンベア24と、
ドリブンギヤ3、ドライブギヤ5及びオイルポンプカバ
ー7を載置する第2の部品供給コンベア25及びボルト
4と8を供給するボールフィーダ26,27が設けられ
ている。さらに、第1と第2の部品供給コンベア24,
25間にはロボット28が設置され、バランサシャフト
2、ドリブンギヤ3、ドライブギヤ5及びオイルポンプ
カバー7を前記組付けステーション23に供給するよう
になっている。
【0012】次に、この発明の要部であるバランサカバ
ー組付け装置22について説明する。ワーク搬送コンベ
ア20の近傍にはガスケット10を載置するガスケット
供給部としてのガスケット載置台29とバランサカバー
11を載置するバランサカバー供給部としてのバランサ
カバー載置台30が隣接して設けられている。両載置台
29,30の上方にはガイドレール31が設けられ、こ
のガイドレール31には移動ブロック32が往復運動自
在に設けられている。この移動ブロック32には吸盤3
3を備えた部品供給ハンド34が昇降自在に設けられ、
ガスケット10とバランサカバー11を部品仮組付け台
35に供給するようになっている。
【0013】部品仮組付け台35の隣側にはボルト12
を供給するボルト供給部としてのボールフィーダ36と
ボルト仮置き台37が設けられている。ボールフィーダ
36とボルト仮置き台37とは複数本のチューブ38に
よって接続され、ボルト12がエアーによってボルト仮
置き台37に圧送されるようになっている。部品仮組付
け台35にはバランサカバー11とガスケット10を重
ねた状態で保持する第1の保持部39と、ボルト仮置き
台37から移載される複数本のボルト12を上向きに立
位状態で保持する第2の保持部40が隣接して設けられ
ている。
【0014】部品仮組付け台35の上方にはワーク搬送
コンベア20の方向に延長するガイドレール41が設け
られ、このガイドレール41には第1の保持部39のバ
ランサカバー11とガスケット10を複数本のボルト1
2が上向きに立位状態で保持されている第2の保持部4
0に移載する移載機構42が設けられている。この移載
機構42はガイドレール41に沿って移動する移動ブロ
ック43と、この移動ブロック43に昇降自在に設けら
れた移載ハンド機構44とから構成されている。
【0015】前記ガイドレール41は、その端部がワー
ク搬送コンベア20の近傍まで延長されており、この下
方には基台45が設けられている。この基台45の上面
にはワーク搬送コンベア20と直角方向にレール46が
設けられ、このレール46にはワーク搬送コンベア20
に対して進退自在な移動テーブル47が設けられてい
る。
【0016】移動テーブル47の上部には支持台48が
設けられ、この支持台48にはヒンジピン49を支点と
して上下方向に回動自在な回動板50が設けられてい
る。この回動板50は両サイドに設けられたエアシリン
ダ51によって水平状態が垂直状態に回動自在であり、
この回動板50にはバランサカバー11とガスケット1
0が複数本のボルト12によってアッセンブリされたバ
ランサカバーアッセンブリ52を保持する第3の保持部
53を有する位置決め保持機構54が構成されている。
【0017】前記移動テーブル47の上部には第3の保
持部53に対向可能な締付け機構55が搭載されてお
り、バランサカバーアッセンブリ52の各ボルト12を
締付け、バランサカバーアッセンブリ52をシリンダブ
ロック1に固定できるようになっている。
【0018】次に、前述した各部の構成について詳述す
ると、図2はガスケット10を載置するガスケット載置
台29とバランサカバー11を載置するバランサカバー
載置台30である。ガスケット載置台29は円板状のタ
ーンテーブル60であり、このターンテーブル60の上
面には周方向に90゜間隔にガスケット載置部61が設
けられている。これらガスケット載置部61には3本の
ガイドピン62が垂直に立設されていて、これらガイド
ピン62で囲まれる空間にガスケット10が重ねた状態
で載置されている。
【0019】バランサカバー載置台30も円板状のター
ンテーブル63であり、このターンテーブル63の上面
には周方向に90゜間隔にバランサカバー載置部64が
設けられている。これらバランサカバー載置部64には
3本のガイドピン65が垂直に立設されていて、これら
ガイドピン65で囲まれる空間にバランサカバー11が
重ねた状態で載置されている。
【0020】そして、ターンテーブル60,63の回転
によってガスケット載置部61及びバランサカバー載置
部64をそれぞれの受渡しポジション29a,30aに
位置決めするようになっており、受渡しポジション29
a,30aに位置決めされたガスケット10及びバラン
サカバー11は部品供給ハンド34の吸盤33によって
1枚ずつ吸着されて部品仮組付け台35の第1の保持部
39に供給されるようになっている。
【0021】また、バランサカバー載置台30の隣側に
はガスケット一時載置台66が設けられている。このガ
スケット一時載置台66にはバキュームパッド67が上
向きに設けられ、部品供給ハンド34の吸盤33に吸着
されたガスケット10が2枚の場合、その下側の1枚の
ガスケット10をバキュームパッド67によって吸着し
て2枚取りを防止できるようになっている。
【0022】図4〜図6は部品仮組付け台35を示し、
バランサカバー11の上にガスケット10を重ねた状態
で保持する第1の保持部39にはバランサカバー11と
ガスケット10のねじ孔11a,10aに挿入されるロ
ケートピン70が設けられている。第2の保持部40に
はバランサカバー11とガスケット10のねじ孔11
a,10aの配置に対応して3カ所にボルト12を保持
するボルト保持機構71が設けられている。
【0023】これらボルト保持機構71は3ヶ所とも同
一構造であるため、その1つについて説明すると、部品
仮組付け台35には円形の開口孔72が穿設され、この
開口孔72には部品仮組付け台35の下方へ垂直に突出
するパイプからなるボルト収容筒73が設けられてい
る。ボルト収容筒73にはボルト12の頭部と係合して
ボルト12を上向きに支持する支持部74aを有する回
転軸74が昇降自在に内挿されている。回転軸74の中
途部にはスラストニードルベアリング75が下端部には
従動ギヤ76が嵌着され、この従動ギヤ76はモータ
(図示しない)の駆動軸77に嵌着された駆動ギヤ78
と噛合している。
【0024】一方、ボルト収容筒73の隣側にはフレー
ム79に対して固定されたエアシリンダ80が下向きに
固定されており、シリンダロッド81の下端部には押上
げレバー82が水平状態に取付けられている。この押上
げレバー82はスラストニードルベアリング75の下面
に接しており、エアシリンダ80によって回転軸74を
昇降させ、ボルト12を部品仮組付け台35の開口孔7
2から上方へ突没できるようになっている。
【0025】したがって、支持部74aを下降した状態
で、ボルト仮置き台37が部品仮組付け台35の第2の
保持部40上部まで前進し、ボールフィーダ36からボ
ルト12がエアーによって圧送されると、各ボルト12
はボルト収容筒73内に上向きに挿入され、支持部74
によって一定の位置に支持されるようになっている。
【0026】そして、部品仮組付け台35の上方に設け
られた前記移載ハンド機構44によって第1の保持部3
9に保持されているバランサカバー11とガスケット1
0とをその状態で把持し、第2の保持部40に移載する
と、バランサカバー11とガスケット10のねじ孔11
a,10aにボルト収容筒73内に上向きに挿入されて
いる3本のボルト12が対向し、シリンダ80が作動
し、シリンダロッド81を介して押上げレバー82を押
上げると、回転軸74が上昇し、ボルト12がバランサ
カバー11とガスケット10のねじ孔11a,10aに
挿入されるようになっている。
【0027】このとき、モータ(図示しない)によって
駆動ギヤ78を回転し、従動ギヤ76を介して回転軸7
4を回転させ、この回転を支持部74を介してボルト1
2に伝達させることにより、ボルト12がバランサカバ
ー11とガスケット10のねじ孔11a,10aにスム
ーズに挿入されるようになっている。
【0028】図7は移動ブロック43に昇降自在に設け
られた移載ハンド機構44を示し、移載ハンド機構44
のブラケット85にはバランサカバー11とガスケット
10のねじ孔11a,10aに挿入されたボルト12に
配置に対応し、ボルト12の先端部が挿入される3本の
パイプ86とバランサカバー11の周縁部と掛止される
3個の掛止爪87が設けられている。パイプ86の内部
にはボルト12の先端部を磁気吸着するマグネット88
が設けられ、このマグネット88と掛止爪87によって
バランサカバーアッセンブリ52を把持するようになっ
ている。
【0029】図8〜図10はバランサカバーアッセンブ
リ52を保持する第3の保持部53、位置決め保持機構
54及び締付け機構55を示す。支持台48にヒンジピ
ン49を支点として上下方向に回動自在に設けた回動板
50は、上下に離間する上板50aと下板50bとから
なり、上板50aと下板50bにはバランサカバーアッ
センブリ52のボルト12の配置に対応して3個の貫通
孔90,91(図においては1個のみ示す)が設けられ
ている。
【0030】上板50aの上面にはバランサカバーアッ
センブリ52を保持するワークホルダ92が設けられて
いる。ワークホルダ92は上板50aの上面に固定され
るベース93と、このベース93の上面に一体に設けら
れた囲い壁94とからなり、囲い壁94の内側にはバラ
ンサカバーアッセンブリ52のボルト12の配置に対応
して3個の外筒95(図においては1個のみ示す)とか
ら構成されている。外筒95の上端は囲い壁94より一
段低く形成され、この段差部分にバランサカバーアッセ
ンブリ52のバランサカバー11が載置され、外筒95
にボルト12の頭部が挿入されている。
【0031】外筒95の下端部は上板50aに穿設され
た貫通孔90に挿入され、この外筒95の内部には内筒
96が軸方向に進退自在に挿入されている。内筒96の
下端部の内周には係合凹部97が設けられ、外周にはフ
ランジ部98が設けられている。そして、フランジ部9
8と外筒95との間にはスプリング99が介在され、内
筒96のフランジ部98を下板50bの貫通孔91の内
周縁部に弾性的に押圧している。
【0032】内筒96には軸方向に角孔96aが設けら
れ、この角孔96aには角軸100の先端部にはボルト
12の頭部と係合する係合部100aが設けられ、内筒
96の回転を角軸100を介して係合部100aに伝達
し、ボルト12を回すことができるようになっている。
【0033】前記支持台48の上部にはレール46と同
方向にレール101が設けられ、このレール101には
ナットランナ載置台102が設けられている。このナッ
トランナ載置台102の後方には1台の位相合せ用モー
タ103と3台のナットランナ用モータ104が配置さ
れている。位相合せ用モータ103の回転軸105には
第1のギヤ106が嵌着され、この第1のギヤ106に
は位相合せ用モータ103と偏倚した位置に軸支された
ドライブシャフト107の第2のギヤ108と噛合して
いる。
【0034】ドライブシャフト107にはジョイント1
09によって連結延長された伝達シャフト110が設け
られ、この伝達シャフト110の先端部にはヘッド11
1が固定されている。ヘッド111にはバランサシャフ
ト2の端部と係合する係合ピン112及びバランサカバ
ー11を弾性的に押圧位置決めするプッシュピン113
が設けられている。
【0035】また、3台のナットランナ用モータ104
の回転軸はギヤボックス114を介してナットランナ用
モータ104と偏倚した位置に設けられた回転伝達軸1
15と連動している。3台のナットランナ用モータ10
4の回転伝達軸115はバランサカバーアッセンブリ5
2の各ボルト12の配置に対応して設けられており、同
一構造であるため、その1つについて説明すると、この
回転伝達軸115の先端部にはジョイント116を介し
て角軸117が設けられている。角軸117にはスピン
ドル118の角穴119と係合しており、スピンドル1
18に回転方向は伝達され、軸方向には進退自在となっ
ている。さらに、ジョイント116とスピンドル118
との間にはスピンドル118を前進方向に付勢するスプ
リング120が設けられている。スピンドル118の先
端部には係合凸部121が取付けられ、この係合凸部1
21は前記ワークホルダ92の係合凹部97に係合し、
スピンドル118の回転力を内筒96を介してボルト1
2に伝達させることができるようになっている。
【0036】また、スピンドル118の外周にはフラン
ジ部118aが設けられ、このフランジ部118aはナ
ットランナ載置台102に対して直角に設けられた移動
プレート122の係合孔123に係合している。移動プ
レート122はエアシリンダ124のロッド125に連
結され、移動プレート122の前進後退によって3台の
ナットランナ用モータ104に対応するスピンドル11
8が同時に前進後退するようになっている。
【0037】次に、前述のように構成された自動組付け
装置によってシリンダブロック1の側壁のバランサカバ
ー組付け部1aにバランサカバー11を組付ける作用に
ついて説明するが、シリンダブロック1にバランサカバ
ー11を組付ける段階においては、シリンダブロック1
にバランサシャフト2が固定された状態であり、このバ
ランサシャフト2の端部を覆うようにガスケット10を
介してバランサカバー11をシリンダブロック1のバラ
ンサカバー組付け部1aに組付ける作用を説明する。
【0038】まず、移動プレート122は後退した状態
であり、回動板50は両サイドに設けられたエアシリン
ダ51によって水平状態に保持されている。また、移動
プレート122はエアシリンダ124によって後退位置
にあり、3台のナットランナ用モータ104を含むスピ
ンドル118及び位相合せ用モータ103を含むドライ
ブシャフト107は後退している。
【0039】この状態で、ターンテーブル60,63の
回転によってガスケット載置部61及びバランサカバー
載置部64の1つが受渡しポジション29a,30aに
インデックスされる。受渡しポジション29a,30a
に位置決めされたバランサカバー11は部品供給ハンド
34の吸盤33によって1枚吸着され、部品仮組付け台
35の第1の保持部39に供給される。
【0040】次に、部品供給ヘッド34の吸盤33によ
ってガスケット載置部61から1枚のガスケット10を
吸着するが、ガスケット10は2枚同時に取ってしまう
虞があるため、部品供給ハンド34を下降してガスケッ
ト10をガスケット一時載置台66に載置し、下側から
バキュームパッド67によって真空吸引して部品供給ハ
ンド34の吸盤33に吸着されたガスケット10が2枚
の場合、その下側の1枚のガスケット10をバキューム
パッド67によって吸着して取り除き、1枚のガスケッ
ト10を部品仮組付け台35の第1の保持部39に供給
する。このとき第1の保持部39には既に内側を上向き
にバランサカバー11が保持されているため、ガスケッ
ト10をバランサカバー11上に重ねた状態で保持す
る。しかも第1の保持部39には3本のロケートピン7
0が設けられているためバランサカバー11とガスケッ
ト10はねじ孔11a,10aに挿入されるロケートピ
ン70によって位置決め保持される。
【0041】一方、ボールフィーダ36から3本のボル
ト12がエアーによってボルト仮置き台37に圧送さ
れ、このボルト仮置き台37から部品仮組付け台35の
第2の保持部40に3本のボルト12が供給される。第
2の保持部40のボルト保持機構71には円形の開口孔
72が設けられ、この開口孔72には部品仮組付け台3
5の下方へ垂直に突出するボルト収容筒73が設けられ
ているため、ボルト12は頭部を下にして上向きに挿入
される。
【0042】次に、図6(a)〜(c)に示すように、
移載ハンド機構44によって第1の保持部39からバラ
ンサカバー11とガスケット10を把持して第2の保持
部40に移載すると、バランサカバー11とガスケット
10のねじ孔11a,10aにボルト12の先端部が対
向する。この状態で、モータを駆動するとともに、シリ
ンダ80によって押上げレバー82を押上げると、スラ
ストニードルベアリング75を介して回転軸74が回転
しながら上昇し、ボルト12が開口孔72から上方へ突
出してバランサカバー11とガスケット10のねじ孔1
1a,10aに挿入され、バランサカバーアッセンブリ
52が得られる。
【0043】次に、図7に示すように、移載ハンド機構
44のマグネット88によって各ボルト12の先端部を
磁気吸着すると共に、3個の掛止爪87をバランサカバ
ー11の周縁部に掛止してバランサカバーアッセンブリ
52を把持し、水平状態にある回動板50のワークホル
ダ92にバランサカバーアッセンブリ52を移載する。
【0044】ワークホルダ92にはバランサカバーアッ
センブリ52を囲む囲い壁94が設けられ、囲い壁94
の内側にはバランサカバーアッセンブリ52のボルト1
2の配置に対応して3個の外筒95が設けられているた
め、外筒95にボルト12の頭部が挿入されて保持さ
れ、頭部には角軸100の先端部の係合部100aが係
合する。
【0045】次に、エアシリンダ51によって回動板5
0をヒンジピン49を支点と下側に回動して垂直状態と
すると、バランサカバーアッセンブリ52のボルト12
がシリンダブロック1の側壁に設けられたボルト孔1b
に対向するとともに、ワークホルダ92の内筒96の係
合凹部97とナットランナ用モータ104のスピンドル
118の先端部に設けられた係合凸部121とが離間対
向する。すなわち、ワークホルダ92の3本の内筒96
と3台のナットランナ用モータ104の係合凸部121
とが同時に対向する。
【0046】次に、後退位置にあった移動プレート12
2をエアシリンダ124によって前進させると、スピン
ドル118が前進し、係合凸部121が係合凹部97と
係合し、スピンドル118の回転が内筒96に伝達可能
にジョイントされる。そこで、3台のナットランナ用モ
ータ104を回転駆動すると、ギヤボックス114を介
して回転伝達軸115が回転し、角軸117を介してス
ピンドル118が回転する。スピンドル118はスプリ
ング120によって前進方向に付勢されているため、前
進ながら回転して係合凸部121から係合凹部97を介
して内筒96に伝達され、内筒96から角軸100の先
端部の係合部100aがボルト12を回して3本のボル
ト12を同時に締め付ける。
【0047】3本のボルト12の締め付けによってバラ
ンサカバーアッセンブリ52のボルト12がシリンダブ
ロック1の側壁に設けられたボルド孔1bにねじ込ま
れ、バランサカバーアッセンブリ52がシリンダブロッ
ク1に組み付けられる。
【0048】なお、前記実施の形態においては、ガスケ
ット10とバランサカバー11とからなるバランサカバ
ーアッセンブリ52を3本のボルト12によってシリン
ダブロック1に組み付けるようにしたが、ボルト12の
本数は限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シリンダブロックの側壁のバランサカバー組付け部
に対してガスケットを介してバランサカバーを組付ける
作業が作業者の手を借りることなく、自動的に組み立て
ることができる。しかも、複数本のボルトを締付け機構
によって同時に締め付けるようにしたから、締付け時に
バランサカバーが位置ずれすることはなく、また生産性
の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す自動組立て装
置全体の概略的斜視図。
【図2】同実施形態のガスケット供給部及びバランサカ
バー供給部の平面図。
【図3】同実施形態のガスケット供給部及びバランサカ
バー供給部の側面図。
【図4】同実施形態のボルト保持機構と部品仮組付け台
の縦断側面図。
【図5】同実施形態の部品仮組付け台の平面図。
【図6】同実施形態のボルト保持機構の作用説明図。
【図7】同実施形態の移載ハンド機構の側面図。
【図8】同実施形態の位置決め保持機構及び締付け機構
の縦断側面図。
【図9】同実施形態の締付け機構の平面図。
【図10】同実施形態の締付け機構の作用説明図。
【図11】シリンダブロック、バランサシャフト、オイ
ルポンプ及びバランサカバーの分解斜視図。
【図12】シリンダブロックにバランサシャフト、オイ
ルポンプ及びバランサカバーを組付けた状態の縦断側面
図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…バランサシャフト 10…ガスケット 11…バランサカバー 12…ボルト 20…ワーク搬送コンベア 29…ガスケット載置台 30…バランサカバー載置台 34…部品供給ハンド 35…部品仮組付け台 36…ボールフィーダ 54…位置決め保持機構 55…締付け機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックを搬送するワーク搬送
    コンベアに組付けステーションを設け、この組付けステ
    ーションで前記シリンダブロックに対して複数のねじ孔
    を有するガスケット及び複数のねじ孔を有するバランサ
    カバーをボルトで組付ける自動組付け装置において、 前記組付けステーションに設置された前記ガスケットを
    供給するガスケット供給部、前記バランサカバーを供給
    するバランサカバー供給部及び前記ボルトを供給するボ
    ルト供給部と、 前記ガスケット供給部及びバランサカバー供給部からそ
    れぞれガスケット及びバランサカバーを1枚ずつ把持し
    て部品仮組付け台に設けられた第1の保持部に搬送する
    部品供給ハンドと、前記第1の保持部に設けられ前記部品供給ハンドによっ
    て搬送されたバランサカバーとガスケットの前記複数の
    ねじ孔と同一間隔に配置され、バランサカバーとガスケ
    ットを重ねた状態で、かつ前記複数のねじ孔に挿入して
    位置決めする複数の位置決めピンと、 前記位置決めピンと同一間隔に配置され、 前記ボルト供
    給部から供給された複数本のボルトを前記部品仮組付け
    台に設けられた第2の保持部にボルトを上向きにした状
    態に保持するボルト保持機構と、 前記第1の保持部に置かれたバランサカバーとガスケッ
    トを重ねた状態で前記第2の保持部に移載する移載機構
    と、 前記ボルト保持機構に設けられ前記第2の保持部に上向
    きに保持されたボルトを上昇及び回転させ複数本のボル
    トを第2の保持部に移載されたバランサカバーとガスケ
    ットの前記複数のねじ孔に同時にねじ込みバランサカバ
    ーアッセンブリを形成するねじ込み機構と、 前記第2の保持部から移載された前記バランサカバーア
    ッセンブリを保持する第3の保持部を有し、バランサカ
    バーアッセンブリの各ボルトを前記シリンダブロックの
    バランサカバー組付け部に対向位置決めする位置決め保
    持機構と、 前記位置決め保持機構に保持された前記バランサカバー
    アッセンブリの各ボルトに対向し、前進時に前記各ボル
    トと係合して回転させることにより、各ボルトを同時に
    締め付けて前記シリンダブロックに対してバランサカバ
    ーアッセンブリを組付ける締付け機構と、 を具備したことを特徴とする自動組付け装置。
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