JP3347882B2 - クレーン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タワーポストによる荷
役作業と、ジブを用いた荷役作業とを、切替えて行うこ
とができるようにしたクレーンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５〜図９は、タワーポストによる荷役
作業と、ジブを用いた荷役作業とを、切替えて行うこと
ができるように考えられたラッフィングジブクレーンと
称されるクレーンの一例を示したもので、図５及び図６
に示すように、走行装置１に備えた旋回台２の前端側
に、基端部が支点ピン３により起伏可能に取付けられた
タワーポスト４が備えられており、該タワーポスト４の
先端には主フック５が吊上げ下げ可能に装備されてい
る。タワーポスト４は、基端側のテーパ状のインナーポ
スト４−１と、平行な所要長さの中間ポスト４−２と、
先端部のアウターポスト４−３から構成されている。

【０００３】また、前記タワーポスト４の先端に形成し
た左右のジブフート６には支点ピン７を介してジブ８の
基端部が起伏可能にしかも着脱可能に取付けられるよう
になっており、且つ前記ジブ８の先端には補フック９が
吊上げ下げ可能に装備されている。

【０００４】前記タワーポスト４の先端には、ポスト起
伏用ペンダントロープ１０の一端が取付けられており、
該ポスト起伏用ペンダントロープ１０の他端にはポスト
起伏用イコライザ１１が備えられている。また、前端に
タワーポスト４が設けられている前記旋回台２の後部に
は高Ａフレーム１２が設けられて該高Ａフレーム１２に
ポスト起伏用シーブ１３が取付けてあり、図６及び図８
に示す旋回台２のポスト起伏用ドラム１４から巻き出さ
れたポスト起伏用ロープ１５が前記ポスト起伏用シーブ
１３と９０度向きを異にした支持シーブ１６を経た後、
前記ポスト起伏用イコライザ１１とポスト起伏用シーブ
１３との間に複数回掛け回されて端部を例えばポスト起
伏用シーブ１３に固定した構成を有するポスト起伏装置
１７が構成されて、前記ポスト起伏用ドラム１４の回転
によりタワーポスト４の起伏が行われるようになってい
る。

【０００５】また、前記タワーポスト４の先端には図５
に示すように、ＡＢＣストラット１８が備えられてお
り、該ＡＢＣストラット１８の一側と前記ジブ８の先端
との間はジブ支持用ペンダントロープ１９によって固定
されており、また前記ＡＢＣストラット１８の他側に
は、ジブ起伏用ペンダントロープ２０の一端が取付けら
れており、該ジブ起伏用ペンダントロープ２０の他端に
はジブ起伏用イコライザ２１が備えられている。更に、
旋回台２の前記高Ａフレーム１２とタワーポスト４の基
端との間に、低Ａフレーム２２を設けて該低Ａフレーム
２２にジブ起伏用シーブ２３が取付けてあり、前記ポス
ト起伏用ドラム１４と同軸上に設けたジブ起伏用ドラム
２４から巻き出されたジブ起伏用ロープ２５が、Ａフレ
ーム１２に設けた支持シーブ２６、及び前記ジブ起伏用
シーブ２３に近接配置され該ジブ起伏用シーブ２３と９
０度向きを異にした支持シーブ２７を経た後、前記ジブ
起伏用イコライザ２１とジブ起伏用シーブ２３との間に
複数回掛け回されて端部を例えばジブ起伏用シーブ２３
に固定した構成を有するジブ起伏装置２８が構成され
て、前記ジブ起伏用ドラム２４の回転によりジブ８の起
伏が行われるようになっている。

【０００６】また、前記主フック５及び補フック９の巻
上げ下げを行う主巻ロープ２９及び補巻ロープ３０は、
旋回台２のタワーポスト４の基端部と高Ａフレーム１２
との中間において、同軸上に設けられた主巻ドラム３１
及び補巻ドラム３２に巻き込まれている。図６中３３
は、低Ａフレーム２２とタワーポスト４との間に設けら
れたスタビライザ、図８中３４は各ドラムを個別に駆動
するモータ、３５はエンジン、３６は運転室、３７は旋
回中心を示す。

【０００７】上記クレーンにおいて、ジブ８を取付けて
いないタワーポスト４を用いて荷役作業を行う場合に
は、タワーポスト４を旋回及び起伏させながらタワーポ
スト４の先端から吊下げた主フック５あるいは図示しな
いバケット等を用いて一般的な荷役作業を行うようにし
ている。

【０００８】また、前記ジブ８を用いて荷役作業を行う
場合は、図９中Ａで示すように、走行装置１の旋回台２
に基端部を起伏可能に枢着して地上に倒した状態のタワ
ーポスト４の下側に位置するように、ジブ８の基端部を
支点ピン７によりタワーポスト４の先端に枢着し、続い
て図９中Ｂで示すように、ジブ８を抱込んだ状態でタワ
ーポスト４を起上がらせて図９中Ｃのように起立させ、
その後図９中Ｄで示すようにジブ８を前記基端部の支点
ピン７を支点として張出すように回動させてクレーンを
組立て、その後、前記タワーポスト４の旋回、起伏及び
ジブ８の起伏を行いながら、ジブ８の先端から吊下げた
補フック９を用いて荷役作業を行うようにしている。こ
のようにジブ８を備えるようにしたクレーンによれば、
前記タワーポスト４のみを用いた荷役作業の場合に比し
て、大きな作業半径で荷役作業を行うことができる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記クレーン
において、ジブ８を用いた荷役作業から、ジブ８を取外
してタワーポスト４による荷役作業を行う時には、ジブ
起伏装置２８が不要となる。

【００１０】従って、この不要となったジブ起伏装置２
８のジブ起伏用イコライザ２１を、ジブ８を使用しない
間タワーポスト４に預けて格納しておくことができれば
再びジブ８を取付けて荷役作業を行う時に便利である
が、前記ジブ起伏用イコライザ２１は図７に示すように
大きな幅寸法を有しており、このために、ジブ起伏用イ
コライザ２１及び該ジブ起伏用イコライザ２１とジブ起
伏用シーブ２３との間に複数回掛け回されたジブ起伏用
ロープ２５が、旋回台２の前後中間部に設けられた主巻
ドラム３１及び補巻ドラム３２からタワーポスト４先端
に張り渡されている主巻ロープ２９及び補巻ロープ３０
と干渉する（主巻ロープ２９及び補巻ロープ３０は、フ
ック５，９の巻上げ下げ時に、主巻ドラム３１及び補巻
ドラム３２の幅方向に移動しながら巻き込み巻き出しが
行われる）ために、前記ジブ起伏用イコライザ２１をタ
ワーポスト４に格納することは実際上不可能である。

【００１１】このため、ジブ８を取外してタワーポスト
４による荷役作業を行う時には、ジブ起伏用ドラム２４
に巻き込まれているジブ起伏用ロープ２５を総て巻き出
してジブ起伏装置２８を取外し、更に取外したジブ起伏
装置２８を荷役作業の邪魔にならない場所に保管してお
く必要があるが、上記ジブ起伏用ロープ２５を巻き出し
てジブ起伏装置２８を取外す作業は別のクレーン等を用
いて行う必要があり、作業が大変大掛かりなものになる
問題がある。また、タワーポスト４の先端にジブ８を取
付ける際にも、ジブ起伏装置２８を設置するための前記
と同様の大掛かりな作業が必要であり、しかもこうした
ジブ起伏装置２８の取扱い作業には時間が掛り、クレー
ン作業の能率低下の原因となっていた。

【００１２】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、タワーポストの先端にジブを着脱する際におけるジ
ブ起伏装置の取扱い作業を著しく容易にすることができ
るクレーンを提供することを目的としている。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、旋回台の前端
部に起伏可能に取付けられ、先端に主巻ロープを介して
主フックが吊上げ下げ可能に装備されたタワーポスト
と、タワーポストの先端に起伏可能に着脱でき且つ先端
に補巻ロープを介して補フックが吊上げ下げ可能に装備
されたジブと、タワーポストの先端に一端が固定された
ポスト起伏用ペンダントロープの他端に取付けたポスト
起伏用イコライザと、前記旋回台の後端部に設けた高Ａ
フレームに取付けたポスト起伏用シーブとの間に、ポス
ト起伏用ロープを複数回掛け回してタワーポストの起伏
を行うポスト起伏装置と、旋回台のタワーポストと高Ａ
フレームとの間に配置して、前記主巻ロープ及び補巻ロ
ープを巻き付けた主巻ドラム及び補巻ドラムと、タワー
ポストの上端に取付けたＡＢＣストラットとジブの先端
との間をジブ支持用ペンダントロープで接続し、且つ前
記ＡＢＣストラットに一端を固定したジブ起伏用ペンダ
ントロープの他端に取付けたジブ起伏用イコライザと、
旋回台に取付けたジブ起伏用シーブとの間でジブ起伏用
ロープを複数回掛け回してジブの起伏を行うジブ起伏装
置と、を備えて、タワーポストによる荷役作業と、ジブ
を用いた荷役作業とを切替えて行えるようにしてあるク
レーンであって、ジブを用いた荷役作業時にジブ起伏装
置のジブ起伏用イコライザが主巻ロープ及び補巻ロープ
よりタワーポスト側に位置するよう、前記ジブ起伏用シ
ーブをタワーポストの基端側背面に取付け、且つタワー
ポストの背面における前記ジブ起伏用シーブの取付け位
置より上方に、タワーポストによる荷役作業時にジブ起
伏用イコライザを格納しておくための格納ブラケットを
備えたことを特徴とするクレーン、に係るものである。

【００１４】

【作用】本発明では、ジブ起伏装置のジブ起伏用シーブ
をタワーポストの基端側背面に取付けているので、ジブ
による補フックを用いた荷役作業時、前記ジブ起伏装置
のジブ起伏用イコライザが、主巻ロープ及び補巻ロープ
よりタワーポスト側に位置しており、巻き込み巻き出し
作動している補巻ロープとジブ起伏装置とが干渉しない
ようになっている。

【００１５】ジブを取外してタワーポストによる荷役作
業を行う際には、タワーポストを直立した状態からジブ
起伏用ロープを繰り出してジブを倒してタワーポストに
沿わせた状態にする。従ってこの状態からポスト起伏装
置によりタワーポストを地上に倒し、必要な場合には前
記ジブ起伏用イコライザの位置を調節した後、ジブ起伏
用イコライザを格納ブラケットにピン等で固定し、ジブ
及びＡＢＣストラットを取外す。

【００１６】タワーポストの長さ調節等を行った後、ポ
スト起伏装置によりタワーポストを起立させて、タワー
ポストにより主フックを用いて荷役作業を行う。このと
き、タワーポストに格納されているジブ起伏装置が、巻
き込み巻き出し作動している主巻ロープと干渉すること
はない。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。

【００１８】図１〜図３は、前記図５〜図９の従来のク
レーンに適用した本発明の一実施例を示すもので、図中
同一の符号を付したものは同一物を表わしている。

【００１９】図１〜図３に示すように、タワーポスト４
の支点ピン３に近い基端側の背面４ａに、シーブ取付け
ブラケット３８を設置すると共に、該シーブ取付けブラ
ケット３８に支持軸３９を取付け、図６のように従来旋
回台２の低Ａフレーム２２に取付けていたジブ起伏装置
２８のジブ起伏用シーブ２３、及び該ジブ起伏用シーブ
２３と９０度向きが異なる支持シーブ２７を、前記支持
軸３９に取付ける。ジブ起伏用シーブ２３は、取付け板
４０により前記支持シーブ２７を跨ぐように支持軸３９
に取付けられている。

【００２０】また、タワーポスト４の背面４ａの前記シ
ーブ取付けブラケット３８より上方のインナーポスト４
−１の先端近傍位置に、前記タワーポスト４による荷役
作業時に前記ジブ起伏装置２８のジブ起伏用イコライザ
２１を格納しておくための格納ブラケット４１を設置す
る。格納ブラケット４１は、前記ジブ起伏用イコライザ
２１を左右から挟む案内板の役目をするようになってお
り且つ、格納ブラケット４１に案内されたジブ起伏用イ
コライザ２１を固定ピン４２により固定しておくための
取付け穴４３を有している。

【００２１】前記ジブ起伏装置２８のジブ起伏用ペンダ
ントロープと、主巻ロープ２９及び補巻ロープ３０は側
面的に見て交錯しているが、ジブ起伏用イコライザ２１
に取付けられているジブ起伏用ペンダントロープ２０
は、図３に示すように、幅方向に間隔を有して２本設け
られているので、前記主巻ロープ２９及び補巻ロープ３
０は、このジブ起伏用ペンダントロープ２０，２０の間
を通って配設されることによって干渉しないようになっ
ている。

【００２２】次に上記実施例の作用を説明する。

【００２３】上記実施例では、ジブ起伏装置２８のジブ
起伏用シーブ２３をタワーポスト４の基端側の背面４ａ
にシーブ取付けブラケット３８及び支持軸３９を介して
取付けているので、ジブ８による補フック９を用いた荷
役作業時、前記ジブ起伏装置２８のジブ起伏用イコライ
ザ２１が、主巻ロープ２９及び補巻ロープ３０よりタワ
ーポスト４側に位置しており、巻き込み巻き出し作動し
ている補巻ロープ３０とジブ起伏装置２８とが干渉する
ようなことはない。即ち、主巻ロープ２９及び補巻ロー
プ３０は、図３に示すように、間隔を有して２本設けら
れているジブ起伏用ペンダントロープ２０，２０の間を
通って配設されているので、干渉することはない。

【００２４】ジブ８を取外してタワーポスト４による荷
役作業を行う際には、タワーポスト４を直立した状態か
らジブ起伏用ロープ２５を繰り出してジブ８を倒してタ
ワーポスト４に沿わせた状態にする。このジブ起伏用ロ
ープ２５の繰り出しにより、ジブ起伏用イコライザ２１
は格納ブラケット４１の位置よりタワーポスト４の先端
側に移動している。続いて、ポスト起伏装置１７により
タワーポスト４を図９Ａのように地上に倒した後、ジブ
８及びジブ支持用ペンダントロープ１９を取外す。次に
ジブ起伏装置２８のジブ起伏用ロープ２５を巻込むと、
ジブ起伏用イコライザ２１が前記格納ブラケット４１側
に引き寄せられるとともに、ジブ起伏用ペンダントロー
プ２０を介してＡＢＣストラット１８が起き上がるよう
になり、ジブ起伏用イコライザ２１が格納ブラケット４
１の位置に来たところで固定ピン４２にて格納ブラケッ
ト４１に固定する。次に、ＡＢＣストラット１８を別の
クレーンで吊った状態で、ＡＢＣストラット１８及びジ
ブ起伏用ペンダントロープ２０を取外す。

【００２５】中間ポスト４−２によるタワーポスト４の
長さ調節等を行った後、ポスト起伏装置１７によりタワ
ーポスト４を起立させて、図４に示すように、タワーポ
スト４により主フック５を用いて荷役作業を行う。この
とき、ジブ起伏用ロープ２５は僅かに弛んだ状態でタワ
ーポスト４に格納される。一方、タワーポスト４に格納
されているジブ起伏装置２８は、主巻ロープ２９及び補
巻ロープ３０と干渉することはない。

【００２６】又上記したように、ジブ起伏装置２８のジ
ブ起伏用シーブ２３をタワーポスト４の基端側の背面４
ａに取付けるようにすると、図６の従来のようにタワー
ポスト４の支点ピン３とジブ起伏用シーブ２３の位置が
横方向にずれていると、タワーポスト４の起伏によって
ジブ８が起伏を行ってしまう不具合があるのに対して、
本発明ではこうした問題の発生がない。

【００２７】尚、上記実施例においては、格納ブラケッ
ト４１をインナーポスト４−１の先端近傍に設ける場合
について説明したが、図１においてジブ起伏用ロープ２
５を繰り出してジブ８をタワーポスト４に沿うように折
畳んだときに、ジブ起伏用イコライザ２１が移動して停
止する位置の近傍（例えば中間ポスト４−２の背面４
ａ）に格納ブラケット４１を設置するようにしても良
く、こうした場合には、ジブ起伏用イコライザ２１と格
納ブラケット４１の位置合わせを行う必要がなく、ポス
ト４を地上に倒した後、直ちにジブ起伏用イコライザ２
１を格納ブラケット４１に固定ピン４２にて固定するこ
とができる。

【００２８】

【発明の効果】上記したように本発明のクレーンによれ
ば、ジブ起伏装置のジブ起伏用シーブをタワーポストの
基端側背面に取付け、且つタワーポスト背面のジブ起伏
用シーブの取付け位置より上方に、タワーポストによる
荷役作業時にジブ起伏用イコライザを格納しておくため
の格納ブラケットを設置した構成としているので、タワ
ーポスト先端へのジブの着脱に伴うジブ起伏装置の取扱
い作業が極めて簡略化でき、クレーン作業の能率を向上
させることができる優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のクレーンの一実施例を示す側面図であ
る。

【図２】図１のタワーポストの基端部周辺を拡大して示
した側面図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視図である。

【図４】本発明のクレーンでタワーポストにより荷役作
業を行っている状態を示す側面図である。

【図５】従来のクレーンの一例を示す側面図である。

【図６】図５のタワーポストの基端部周辺を拡大して示
した側面図である。

【図７】図６のＶＩＩ−ＶＩＩ矢視図である。

【図８】図５の旋回台の平面図である。

【図９】タワーポストにジブを取付けてクレーンを組立
てる状態を示す側面図である。

【符号の説明】

２ 旋回台 ４ タワーポスト ４ａ 背面 ５ 主フック ８ ジブ ９ 補フック １０ ポスト起伏用ペンダントロープ １１ ポスト起伏用イコライザ １２ 高Ａフレーム １３ ポスト起伏用シーブ １４ ポスト起伏用ドラム １５ ポスト起伏用ロープ １７ ポスト起伏装置 １８ ＡＢＣストラット １９ ジブ支持ペンダントロープ ２０ ジブ起伏用ペンダントロープ ２１ ジブ起伏用イコライザ ２３ ジブ起伏用シーブ ２４ ジブ起伏用ドラム ２５ ジブ起伏用ロープ ２８ ジブ起伏装置 ２９ 主巻ロープ ３０ 補巻ロープ ３１ 主巻ドラム ３２ 補巻ドラム ４１ 格納ブラケット

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 旋回台の前端部に起伏可能に取付けら
   れ、先端に主巻ロープを介して主フックが吊上げ下げ可
   能に装備されたタワーポストと、 タワーポストの先端に起伏可能に着脱でき且つ先端に補
   巻ロープを介して補フックが吊上げ下げ可能に装備され
   たジブと、 タワーポストの先端に一端が固定されたポスト起伏用ペ
   ンダントロープの他端に取付けたポスト起伏用イコライ
   ザと、前記旋回台の後端部に設けた高Ａフレームに取付
   けたポスト起伏用シーブとの間に、ポスト起伏用ロープ
   を複数回掛け回してタワーポストの起伏を行うポスト起
   伏装置と、 旋回台のタワーポストと高Ａフレームとの間に配置し
   て、前記主巻ロープ及び補巻ロープを巻き付けた主巻ド
   ラム及び補巻ドラムと、 タワーポストの上端に取付けたＡＢＣストラットとジブ
   の先端との間をジブ支持用ペンダントロープで接続し、
   且つ前記ＡＢＣストラットに一端を固定したジブ起伏用
   ペンダントロープの他端に取付けたジブ起伏用イコライ
   ザと、旋回台に取付けたジブ起伏用シーブとの間でジブ
   起伏用ロープを複数回掛け回してジブの起伏を行うジブ
   起伏装置と、 を備えて、タワーポストによる荷役作業と、ジブを用い
   た荷役作業とを切替えて行えるようにしてあるクレーン
   であって、 ジブを用いた荷役作業時にジブ起伏装置のジブ起伏用イ
   コライザが主巻ロープ及び補巻ロープよりタワーポスト
   側に位置するよう、前記ジブ起伏用シーブをタワーポス
   トの基端側背面に取付け、且つタワーポストの背面にお
   ける前記ジブ起伏用シーブの取付け位置より上方に、タ
   ワーポストによる荷役作業時にジブ起伏用イコライザを
   格納しておくための格納ブラケットを備えたことを特徴
   とするクレーン。