JP3346689B2 - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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透 斉藤
賢治 小田島
成生 大畑
卓 川西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファンや全熱交
換ユニットなどの空調・換気装置、ダクト途中に設置す
るダクトサイレンサやチャンバーボックス、又は分岐ダ
クト等の通風路に使用する消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図7に示すように途中で屈曲し
たり、前後の2つの口2,3断面の形状や面積が異なる
ような複雑な形状の通風路で騒音を低減する方法とし
て、従来は、図8又は図9に示すような技術が用いられ
ている。図8は、外箱1の内部に吸音材4を充填して通
風路を形成した例であり、図9は、発泡スチロールなど
の通気性はないが成形しやすい部材5で通風路を形成
し、通風面に薄い吸音材6を貼り付けた構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の技術においては、前者の場合は、複雑な形
状の通風路壁面を吸音材4で成形することが困難で、製
造コストがかかる等の問題点があり、後者は、表面に貼
り付ける吸音材6の吸音特性により消音効果がほぼ決定
するため通常は吸音材を厚くする必要があり、結局前者
と同じ問題があった。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、様々な複雑な形状の通風路を容易に形成し、製造コ
ストが安く、少ない材料で、軽量に、かつ、大きい吸音
効果が得られるような消音装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、通風路の途中に設置して通風音を減音する消音装置
であって、上記通風路の一部を構成する通気性のある素
材から形成された通風管部と、その周囲に配された背面
空気層を形成する空気室と、この空気室に面する吸音材
層とを設け、上記通風管部は、圧縮加工されたグラスウ
ール、ロックウールもしくは不織布であると共に、前記
空気室に音が通過するよう通気性のある薄肉状に形成さ
れ、上記吸音材層は、上記空気室を構成する気密性の外
箱の内面に配置されていることを特徴とする消音装置で
ある。
【0006】つまり、この発明では、様々な形状の通風
路を容易に形成するために、消音装置を、通風路を形成
する通風管部と、背面空気層を形成する空気室と、この
空気室に面する吸音材層の3つの要素から構成したもの
である。通気性を有する通風管部と空気室により形成さ
れる背面空気層の組み合わせによりかなりの消音効果が
得られるが、さらにこの空気層部の吸音効果を上げるた
め吸音材を設けることに本発明の特徴がある。
【0007】従来の方法では、空気層部の外箱の面は、
鋼板などほとんど吸音効果のない部材であったが、この
面に吸音材を設けることにより、空気層部の吸音効果が
上昇した。吸音材層としては、例えば通常用いられるグ
ラスウールなどが好適である。空気層内の吸音材によ
り、吸音効果が上がるので、小さいスペースでも大きい
消音効果を得ることができる。
【0008】への加工方法としては、素材を管状、又
は半管状に圧縮成形する、あるいは圧縮加工した薄板状
素材を折り曲げ加工するなどがあり、複雑な形状を容易
に形成できる。請求項に記載の発明は、請求項に記
載の繊維状素材であるグラスウール、ロックウールもし
くは不織布が通風部に飛散しないように、通風側の面を
通気性のある被覆材で覆うことを特徴とする請求項
記載の消音装置である。この被覆材としては、例えば、
不織布やガラスクロスなどが好適に用いられる。被覆材
は繊維状素材に接着剤などで接着されている。この被覆
材によって繊維状素材の細い繊維の飛散を防止するとと
もに、繊維状素材の形状保持をかねている。
【0009】請求項に記載の発明は、上記通気管部の
加工密度が、40〜120kg/mであることを特徴
とする請求項1又は2に記載の消音装置である。この部
分は、背面空気層に音が通過するよう通気性を持たせて
いるが、同時に風を通風路に従って導くために、ある程
度高い密度のものを使用する
【0010】求項に記載の発明は、上記吸音材層
が、上記空気室を構成する外箱からなっていることを特
徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の消音装置
である。例えば、家庭用の空調用ダクトの途中に用いる
場合のように通風管の内部の気体が外部に漏れても問題
がない場合には、外箱自体を吸音材とすることにより、
構成を簡単にすることができる。
【0011】請求項に記載の発明は、上記吸音材層が
複数設けられてその間に空気層が形成されていることを
特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の消音装
置である。複数層の吸音材と空気層を設ける場合も、板
状の吸音材を使用するだけでよい。また、この吸音材は
コ字状に成形することにより、容易に空気層と吸音材の
層を設けることができる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は、この発明の第1の実施例を
示すもので、通風路は、図7に示すものと同じように途
中で屈曲し、また、四角断面から円断面に変化する複雑
な形状を有する。この図において、符号1は、通気性の
無い、例えば金属薄板からなる直方体状の外箱で、隣接
する2つの側面にそれぞれ長方形と円形の開口部2,3
が形成されている。
【0013】符号7は、これらの開口部2,3を連絡し
て通風路の一部を構成する通気性のある素材から形成さ
れた通風管である。この通風管7は、2つの半管状の部
材のフランジ部分を重ね合わせて、これを挟着する枠状
の支持部材10により固定している。通風管7は繊維状
素材であるグラスウールを圧縮加工して通気性のある薄
肉状に形成しており、適度な通風性と通風路を維持する
剛性を確保するために加工密度を40〜120kg/m
3にしている。更に風路を形成しているグラスウールの
飛散を防止するために、風路面側に不織布14を接着し
ており、この不織布はグラスウールの圧縮加工時にグラ
スウールと併せて同時に成形・接着している。同様の性
質を維持できれば、例えば、ロックウールや不織布のよ
うに通気性があって風路を形成することができる適宜の
材質や製法を用いることができる。
【0014】外箱1の側壁の内側には、吸音材9が貼り
付けられ、これによって外箱1の中にそれぞれ一層の背
面空気層8と吸音材9の層が形成されている。吸音材9
としては、音の振動を有効に吸収することができるグラ
スウール等が好適であり、ここでは通常の密度のもので
も良い。
【0015】図3及び図4は第2の実施例を示すもの
で、基本的な構造は先の実施例と同様であるが、複数の
吸音材11を重ねて、複数の空気層12と吸音材11の
層を交互に設けた場合である。ここでは、吸音材11を
断面コ字状に形成して、これを順次貼り重ねている。吸
音材11としては、自己の形状を維持する程度の適度な
剛性が必要である。
【0016】図5及び図6は第3の実施例を示すもの
で、基本的な構造は第1の実施例と同様であるが、支持
部材13を吸音材で成形し、外箱の内側の背面空気層す
べてを吸音材13で覆った場合である。吸音材として
は、通風管を支持する程度の剛性が必要である。
【0017】以上のような各実施例と、図8で示した従
来例について、消音効果を調査するための実験を行った
結果を、表1に示す。このように、本発明によれば、従
来例と比較して簡単な構成であるにもかかわらず、従来
例とほぼ同等の消音効果が得られることが分かった。
【0018】なお、上記においては、外箱と吸音材とを
別体としたが、空調用ダクトの途中に用いる場合のよう
に通風管の内部の気体が外部に漏れても問題がない場合
には、外箱自体を吸音材とすることができる。これによ
り、図5及び図6の実施例よりさらに構成を簡単にする
ことができる。
【0019】 表1 ─────────────────────────── 実施例 形状 減音量 ─────────────────────────── 従来例 図8 24dB(A) ─────────────────────────── 本発明の実施例 図1及び図2 22dB(A) ───────────────────────────
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
容易に製作できる薄い板状の通風路と、これを囲む空気
室と、この空気室に臨む吸音材を設けることにより、複
雑な通風路形状でも容易に形成でき、充分な吸音効果を
得られるコンパクトな消音装置を安価で製作することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の消音装置の縦断面図で
ある。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】この発明の第2実施例の消音装置の縦断面図で
ある。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】この発明の第3実施例の消音装置の縦断面図で
ある。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】消音装置の斜視図である。
【図8】従来の消音装置の縦断面図である。
【図9】他の従来の消音装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外箱 7 通風管 8,10 空気室(背面空気層) 9,11 吸音材 13 支持部材(吸音材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川西 卓 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株式会社 荏原総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−190185(JP,A) 実開 昭49−6930(JP,U) 実開 昭53−70405(JP,U) 実開 平2−119917(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/24 F01N 7/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風路の途中に設置して通風音を減音す
    る消音装置であって、上記通風路の一部を構成する通気
    性のある素材から形成された通風管部と、その周囲に配
    された背面空気層を形成する空気室と、この空気室に面
    する吸音材層とを設け、上記通風管部は、圧縮加工され
    たグラスウール、ロックウールもしくは不織布であると
    共に、前記空気室に音が通過するよう通気性のある薄肉
    状に形成され、上記吸音材層は、上記空気室を構成する
    気密性の外箱の内面に配置されていることを特徴とする
    消音装置。
  2. 【請求項2】 上記グラスウール、ロックウールもしく
    は不織布の通風面側が通気性のある被覆材でおおわれて
    いることを特徴とする請求項に記載の消音装置。
  3. 【請求項3】 上記通風管部の加工密度は、40〜12
    0kg/m3であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の消音装置。
  4. 【請求項4】 上記吸音材層は、上記空気室を構成する
    外箱からなっていることを特徴とする請求項1ないし
    のいずれかに記載の消音装置。
  5. 【請求項5】 上記吸音材層が複数設けられてその間に
    空気層が形成されていることを特徴とする請求項1ない
    のいずれかに記載の消音装置。
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