JP3179226U - 低周波音用消音エルボ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、低周波数域、特に設備等で問題となる63〜125Hzの騒音に対して高い消音性能を有する低周波音用消音エルボを提供する。
【解決手段】第1の開口部31と第2の開口部32が屈曲した風路によって接続され、前記風路を形成する壁面に吸音層10、50が内貼りされる消音エルボ1において、吸音層10、50の少なくとも1つを、前記風路側に配置される質量部と、前記壁面側に配置されるばね部とを備え、質量部の面密度が1.0〜10.0kg/mである吸音材で構成する。
【選択図】図6

Description

本考案は、空調装置や排気装置のダクト内を伝搬する騒音を消音する消音エルボに関し、特に、200Hzより低い低周波数域の騒音の消音性能に優れた低周波音用消音エルボに関する。
一般に、空調装置や排気装置のダクトには、ダクト内を騒音が伝搬して居住環境や作業環境に影響を及ぼすのを防止するために、騒音対策が施される。騒音対策の一つとして、ダクトの曲がり部(エルボ)にグラスウール等の吸音材を内貼りした消音エルボが知られている。
図1は、従来の消音エルボの一例を示す斜視図である。図2は、図1の消音エルボの横断面図である。
図1、2に示す消音エルボ5は、鋼板等を加工して成形されるもので、直角に折曲された外縁壁20a、外縁壁20aの直角部に対向して配置される内縁壁20b、及び上下面を閉塞する天壁20c、底壁20dを備える。すなわち、消音エルボ5は、第1の開口部31と第2の開口部32とが、屈曲する風路33(図ではL字型)で接続された構成を有する。また、風路33を形成する各壁20a〜20dの内面には、グラスウールやロックウール等の多孔質材料からなる吸音材50が内貼りされる。多孔質材料からなる吸音材50は、中・高周波数域(200Hz超)の音波に対しては優れた吸音特性を示す。
この消音エルボ5においては、例えば第1の開口部31から入射した音波(騒音)の一部は、外縁壁20aの第1の開口部31に対向する面に配置された吸音材50により吸収される。また、音波の一部は吸音材50を通過して、外縁壁20aの内面で反射して、入射してきた第1の開口部31に戻る。このような入射、反射が繰り返されることにより、音波は減衰し、消音される。
また、特許文献1には、消音エルボ内に吸音材からなる仕切板を配置し、断面積が異なる複数の風路を形成した消音エルボが開示されている。この消音エルボによれば、仕切板で仕切られた各風路の幅と同等以上の波長の音波を、吸音材によって吸収することができる。
特許文献2には、消音エルボ内に緩傾斜の中間仕切板を配置し、空間を緩拡縮させた消音エルボが開示されている。
実開昭64−24397号公報 特許第2593730号公報
前川純一、"建築計画における音響処理の問題"、建築雑誌74(874)、27−32頁、1959.9.20
しかしながら、従来の消音エルボ5は、低周波数域(200Hz以下)の音波に対する消音性能は低く、十分に消音することは困難である。また、中高周波数域の音波だけが消音されるため、騒音性状が低周波数成分に偏り、共鳴や共振を生じて必ずしも騒音障害を改善するものではない。
また、低周波数域の音波を消音するためには、吸音材50を厚くしたり、吸音材50と設置面との間に空気層を介在させたりすることが効果的であるが、かかる手法では、消音エルボ5内の通風断面積が小さくなるため送風効率が低下する。逆に、一定の通風断面積を確保しようとすると、消音エルボ5のサイズが大きくなるため、設置スペースの狭い箇所では取付作業が困難になる虞がある。また、吸音材50を厚くすると消音エルボの重量が重くなるという懸念もある。
特許文献1に記載の消音エルボは、仕切板を設けて開口部の内径を小さくし、短い波長の音波を吸収する構成とするため加工が煩雑となる。
特許文献2に記載の消音エルボにおいて、低周波数域の音波を消音するためには、緩拡縮させる空間を大きくする必要があるため、消音エルボのサイズが大きくなる。また、所定の共振周波数が得られるようにするためには、消音エルボ内に配置する中間仕切板の緩拡縮調整が必要となるため、構造が複雑となり、製造作業が繁雑となる。
本考案の目的は、簡易な構成で、低周波数域、特に設備等で問題となる63〜125Hzの騒音に対して高い消音性能を有する低周波音用消音エルボを提供することである。
本考案に係る低周波音用消音エルボは、第1の開口部と第2の開口部が屈曲した風路によって接続され、前記風路を形成する壁面に吸音層が内貼りされる低周波音用消音エルボであって、
前記吸音層の少なくとも1つが、前記風路側に配置される質量部と、前記壁面側に配置されるばね部と、を備え、前記質量部の面密度が1.0〜10.0kg/m2、好ましくは2.0〜10.0kg/m2である吸音材で構成されることを特徴とする。
本考案によれば、簡易な構成で、低周波数域、特に設備等で問題となる63〜125Hzの騒音に対して高い消音性能を有する消音エルボが実現される。
従来の消音エルボの一例を示す斜視図である。 図1の消音エルボの横断面図である。 1自由度のばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材の構成を示す図である。 吸音材の等価モデルを示す図である。 図3の吸音材において、ばね部の減衰比を変化させたときの質量部の面密度と理論上の吸音率が最大(1.0)となる周波数の関係をシミュレーションした図である。 第1の実施の形態に係る消音エルボの一例を示す斜視図である。 図6の消音エルボの横断面図である。 第1の実施の形態に係る吸音材10Aの拡大図である。 第2の実施の形態に係る吸音材10Bを示す図である。 変形例1に係る吸音材10Cを示す図である。 変形例2に係る吸音材10Dを示す図である。 変形例3に係る吸音材10Eを示す図である。 変形例4に係る吸音材10Fを示す図である。 変形例5に係る吸音材10Gを示す図である。 実施例1及び実施例2の吸音材について残響室法吸音率を測定した結果を示す図である。 実施例3の吸音材について垂直入射吸音率を測定した結果を示す図である。 実施例4の吸音材について垂直入射吸音率を測定した結果を示す図である。 比較例1の吸音材について垂直入射吸音率を測定した結果を示す図である。 比較例2の吸音材について残響室法吸音率を測定した結果を示す図である。
まず、本考案に想到した経緯について説明する。
非特許文献1に記載されているように、直管ダクトにおいては、壁面に吸音材を内貼りしたときの単位長さ当たりの減衰量ATT[dB]は、下式(1)で表される。
ATT=K・P/S ・・・(1)
S:ダクトの断面積[m2
P:吸音材断面周囲長[m]
K:吸音率から求まる定数
また、ダクトの断面積Sと、吸音材断面周囲長Pが同じであるダクトにおいては、吸音材の吸音率を向上させる(吸音率を1.0に近づける)と、K値が大きくなる(非特許文献1の図−2参照)。これより、吸音率の高い吸音材を適用することで、単位長さ当たりの減衰量ATTを大きくすることができる。
また、消音エルボの曲がり部分に吸音材を内貼りした場合、騒音が吸音材に入射しやすいので、直管ダクトに吸音材を内貼りした場合に比較して非常に減衰効率が大きくなることも知られている(非特許文献1)。
すなわち、消音エルボにおいて、低周波数域の音波に対する吸音率の高い吸音材を壁面に内貼りすることにより、消音性能に優れた消音エルボを実現することができる。
そこで、本考案者等は、低周波数域用の吸音材として、1自由度のばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材に着目した。
図3は、1自由度のばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材の構成を示す図である。図4は、吸音材の等価モデルを示す図である。
図3、4に示すように、ばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材10は、質量部11とばね部12とを積層した構成を有する。質量部11は通気性のない材料(例えばゴム)で構成され、ばね部12は弾性効果を有する材料(例えば多孔質材料)で構成される。吸音材10は、質量部11が音源側(入射音波側)に向くように、設置面Wに設置される。
このような動吸振機構を利用した吸音材10においては、音波(振動)の入射に伴い共振現象が生じ、ばね部12で振動エネルギーを熱エネルギーに変換することにより、吸音が行われる。
この吸音材10の共振周波数f0(Hz)は下式(2)で表される。共振周波数f0が、吸音材10の吸音率ピークが出現する周波数(吸音率ピーク周波数)となる。また、吸音材10の吸音率αは、理論的には下式(3)、(4)で表される。
Figure 0003179226
Figure 0003179226
Figure 0003179226
これらの式(2)〜(4)を用いて、質量部11の面密度Da、ばね部12のヤング率E、厚さt、減衰比ζを任意に設定したときの周波数fに対する吸音率αをシミュレーションした。
なお、吸音材10の断面積Aは設置スペースに応じて変動するため、便宜上、単位面積当たりの吸音材でシミュレーションした。すなわち、質量部11の質量mは、質量部11の面密度Daで表され、ばね定数sは、ばね部12のヤング率E(N/m2)/厚さt(m)で表される。
ばね部12のヤング率Eを1.0×105N/m2、減衰比ζを0.1で一定とし、ばね部12の厚さtと質量部11の面密度Dを変化させたシミュレーションでは、ばね部12の厚さtが厚くなる(すなわち、ばね定数sが小さくなる)に従って、吸音率ピークは低周波数側にシフトするという結果が得られた。
また、質量部11の面密度Daを0.6kg/m2とした場合は、低周波数側にシフトするに伴い吸音率のピーク値が低下するのに対して、質量部11の面密度Daを2.4kg/m2とした場合、及び3.6kg/m2とした場合は、吸音率のピーク値は低下しないという結果が得られた。
ばね部12の減衰比ζを0.1、厚さtを25mmで一定とし、ばね部12のヤング率Eと質量部11の面密度Daを変化させたシミュレーションでは、ばね部12のヤング率Eが小さくなる(すなわち、ばね定数sが小さくなる)に従って、吸音率ピークは低周波数側にシフトするという結果が得られた。
また、質量部11の面密度Daを0.6kg/m2とした場合は、低周波数側にシフトするに伴い吸音率のピーク値が低下するのに対して、質量部11の面密度Daを3.6kg/m2とした場合は、吸音率のピーク値はほとんど変わらないという結果が得られた。
ばね部12のヤング率Eを1.0×105N/m2、減衰比ζを0.1、厚さtを50mmで一定とし、質量部10の面密度Daを変化させたシミュレーションでは、質量部11の面密度Daが高くなるに従って、吸音率ピークは低周波数側にシフトするという結果が得られた。
このように、質量部11の面密度Daを大きくして質量mを大きくすることにより、吸音率ピークを低周波数側にシフトさせることができる。また、ばね部12の厚さtを厚くする、又はヤング率Eを小さくしてばね定数sを小さくすることによっても、吸音率ピークを低周波数側にシフトさせることができる。
また、吸音率ピークを低周波数側にシフトさせる際、吸音率のピーク値を低下させないためには、質量部11の面密度Daを所定値(例えば2.4kg/m2)以上とする必要がある。
式(3)において、R=1、X=0としたとき、吸音率αは1.0となる。したがって、次式(5)が満たされるときに、吸音率αが1.0となる。式(5)より、質量部11の面密度Daと共振周波数f0との関係式が求まる。
Figure 0003179226
吸音材として従来用いられているグラスウール、ロックウール、これらの混合物、又は発泡性ウレタン樹脂で、ばね部12を構成することを想定し、ばね部12の減衰比ζを、0.05、0.10、0.15、0.25としたときの質量部11の面密度Daと理論上の吸音率が最大となる周波数(吸音率ピーク周波数)f0の関係を、式(2)〜(5)によりシミュレーションした。
その結果を図5に示す。質量部11の面密度Daが10.0kg/m2である場合は、ばね部12の減衰比が0.05であっても、吸音率ピーク周波数を63Hz近傍とすることができた。逆に、質量部11の面密度Daが10.0kg/m2を超えると、63Hz〜125Hzの周波数域で吸音率ピークが出現するように制御することが困難となる。
また、質量部11の面密度Daが2.0kg/m2である場合、ばね部12の減衰比を0.25に設定することで、吸音率ピーク周波数を63Hz近傍とすることができた。
なお、吸音率ピーク周波数を125Hz近傍とする場合は、面密度Daが1.0kg/m2であっても、ばね部12の減衰比を0.25とすることで可能となる。
したがって、減衰比ζが0.05〜0.25の材料(グラスウール、ロックウール、これらの混合物、又は発泡性ウレタン樹脂等)でばね部12を構成する場合は、質量部11の面密度Daを1.0〜10.0kg/m2とすることで、125Hz以下の騒音の吸音率は向上する。さらに、63Hz近傍の騒音を効果的に吸音するには、質量部11の面密度Daを2.0〜10.0kg/m2として吸音材を構成するのが望ましい。
これにより、吸音材10の吸音率ピーク周波数を63〜125Hzとすることができる。また、上述したように、質量部11の面密度Daを1.0〜10.0kg/m2、好ましくは2.0〜10.0kg/m2の範囲で設定すれば、63〜125Hzの周波数域において、理論上、吸音材10の吸音率αは最大となる。
しかし、質量部11の質量m(面密度Da)を大きくするために厚さtを大きくすると、質量部11に剛性が生じてしまい、逆に質量部11の振動が減少するため、所望の吸音特性が得られない。また、質量部11の質量m(面密度Da)を大きくするために、金属材料のように密度の高い材料を選定した場合、材料自体の剛性により質量部11の振動が抑制される懸念がある。したがって、質量部11を単層構造にする場合は、厚さ及び構成材料の選定に制約が生じる。
質量部11は同一材料で形成してもよいが、振動機能を維持しつつ、質量部11の面密度Daを大きくするため、質量部11を、通気性のない第1質量部(例えばゴム)と、多孔質材料からなる第2質量部の二層構造として一体的に形成することがより好ましい。この場合、第1質量部の質量を質量部11の質量mとみなすのではなく、第1質量部と第2質量部の合計質量を質量部11の質量mとすることで、式(2)〜(5)によるシミュレーション結果と実測値が良好に一致する。
本考案者等は、上述した構成を有する吸音材を消音エルボに適用することにより、低周波数域、特に63〜125Hzの騒音に対して優れた消音性能を発揮する消音エルボを実現することができるとの知見を得て、本考案に想到した。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図6は、本考案の第1の実施の形態に係る消音エルボの一例を示す斜視図である。図7は、図6の消音エルボの横断面図である。図8は、吸音材10Aの拡大図である。
図6、7に示す消音エルボ1は、鋼板等を加工して成形されるもので、直角に折曲された外縁壁20a、外縁壁20aの直角部に対向して配置される内縁壁20b、及び上下面を閉塞する天壁20c、底壁20dを備える。すなわち、消音エルボ1は、第1の開口部31と第2の開口部32とが、屈曲する風路33(図ではL字型)で接続された構成を有する。消音エルボ1の第1の開口部31及び第2の開口部32に直管ダクト(図示略)が接続される。消音エルボ1の寸法は、設計風量や接続するダクト径に合わせて適宜決定される。
また、第1の開口部31、第2の開口部32に対向する外縁壁20aには、ばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材10が内貼りされる。内縁壁20b、天壁20c、及び底壁20dには、従来と同様のグラスウール単体で構成された吸音材50が内貼りされる。吸音材10、50の表面には、通気穴が形成されたパンチングメタル、エキスパンドメタル、金網等の保護板40が配置される。保護板40で吸音材10を押圧することにより、吸音材10、50は所定の形状に保持される。なお、保護板40の開口率は、例えば30〜50%である。
吸音材10は、少なくとも音波(騒音)が入射する側の開口部に対向する位置(ここでは、入射側開口部に対向する外縁壁20a)に配設することにより、動吸振機構が効果的に発揮され、低周波数域の音波を消音することができる。また、内縁壁20b、天壁20c、及び底壁20dに従来と同様のグラスウール単体で構成された吸音材50を内張りすることで、中・高周波数域(200Hz超)の音波も消音される。
吸音材10Aは、風路33側に配置される質量部11と、壁面20a側に配置されるばね部12とを積層した構成を有する。
質量部11は、ばね部12側に配置される通気性のない第1質量部111と、風路33側に配置される多孔質材料からなる、すなわち通気性のある第2質量部112とを有する。質量部11の面密度、すなわち第1質量部111と第2質量部112の面密度の合計は、1.0〜10.0kg/m2、好ましくは2.0〜10.0kg/m2である。
ここで、「通気性のない」とは、全く通気しない場合(例えばゴム等)はもちろん、吸音材10Aに音波が入射することにより質量部11が振動する程度に通気性が低い場合(例えば高密度の繊維集合体)も含まれる。また、「通気性のある」とは、吸音材10Aに音波が入射したときに、この音波が内部の空気を振動させることにより減衰される程度の通気性を有していることを意味する。
第1質量部111は、例えばゴム、アクリル樹脂やPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂等の樹脂、アルミニウム等の金属、又はこれらの組み合わせ(ゴム、樹脂、又は金属膜の積層体)で構成される。
第1質量部111の柔軟性が低い(剛性が大きい)と、吸音材10Aの受音面に対して垂直方向から入射する音波に対しては質量部11が振動するが、斜方向から入射する音波に対しては質量部11の振動が著しく抑制されるので、吸音効果が低下する。
そのため、第1質量部111は、質量部11の振動が損なわれない程度の柔軟性を有することが望ましい。これにより、受音面に対して音波が斜方向から入射した場合でも、これに追従して質量部11は振動する。具体的には、第1質量部111の構成材料(ヤング率)、及び厚さを適宜に選定することにより、第1質量部111の柔軟性を制御することができる。
第1質量部111をゴム又は樹脂で構成する場合には、第1質量部111を厚さ:0.1〜3mmの膜状に形成するのが望ましい。また、第1質量部111を金属で構成する場合には、第1質量部111を厚さ:0.01〜0.2mmの膜状に形成するのが望ましい。ゴム膜又は樹脂膜の厚さが3mmを超えると、又は金属膜の厚さが0.2mmを超えると、第1質量部111に剛性を生じ、第1質量部111の振動が抑制され、所望の吸音効果が得られなくなるためである。また、膜厚が薄いほど第1質量部111の柔軟性は高まるが、膜厚が薄すぎると正確な膜厚制御が困難となるため、上述のように下限値を設定している。
第1質量部111を構成するゴム又は樹脂としては、室温下でのヤング率Eが0.2×106〜5.0×106N/m2のものが好適である。ゴム材としては、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、多硫化ゴム、ポリオレフィンが挙げられる。
これにより、ゴム又は樹脂を0.1〜3mmの膜厚で形成した場合に、高い柔軟性を確保することができる。なお、第1質量部111をゴムで構成する場合は、ゴムの硬度にも留意する必要がある。
第1質量部111を構成する金属として、例えば、室温下でのヤング率Eが7×1010N/mであるアルミニウムが挙げられる。このように、金属のヤング率Eは、上述したゴム又は樹脂のヤング率Eに比べて非常に大きいが、0.01〜0.2mmの膜厚で金属膜を形成することで、第1質量部111の高い柔軟性を確保することができる。アルミニウムの密度を2700kg/m3とすると、膜厚0.01〜0.2mmのアルミ箔の面密度は0.027〜0.54kg/m2となる。
また、ゴム、樹脂、又は金属を組み合わせて第1質量部111を構成する場合は、質量部11の振動が損なわれない程度の柔軟性を有するように、各材料を所定のヤング率E及び厚さの範囲にて形成し、積層すればよい。
特に金属を使用した場合、高い柔軟性を確保するため、厚さ0.01〜0.2mmの膜状に形成することになるが、面密度は、例えばアルミ箔の場合0.027〜0.54kg/m2と小さくなってしまう。したがって、第2質量部112での面密度調整負担を低減するため、金属膜と、ゴム膜又は樹脂膜とを積層した構成で第1質量部111を形成し、第1質量部111の面密度を大きくすることが好ましい。
第1質量部111と同様に、第2質量部112の柔軟性が低い(剛性が大きい)と、やはり吸音材10Aの吸音効果が低下する。そのため、第2質量部112は、質量部11の振動が損なわれない程度の柔軟性を有することが望ましい。これにより、受音面に対して音波が斜方向から入射した場合でも、これに追従して質量部11は振動する。
多孔質材料としては、室温下でのヤング率Eが1×104〜1×106N/m2のグラスウール、ロックウール、これらの混合物、又は発泡性ウレタン樹脂が好適である。質量部11の振動が損なわれない程度の柔軟性を有し、第1質量部111との面密度の合計が2.0〜10.0kg/m2の範囲となるように、第2質量部112の厚さが適宜に選定される。
第1質量部111と第2質量部112は、例えば接着により一体化されている。第1質量部111と第2質量部112が一体化されているので、第1質量部111と第2質量部112の両方が、ばね−マス振動系の質量となる。
ばね部12は、例えば多孔質材料で構成される。多孔質材料としては、グラスウール、ロックウール、これらの混合物、又は発泡性ウレタン樹脂が好適である。この場合、ばね部20の減衰比は0.05〜0.25程度となる。
また、ばね部12の厚さt及びヤング率Eは、設置スペースや吸音率ピーク周波数等に応じて適宜に選定される。
この消音エルボ1においては、例えば第1の開口部31から入射した音波(騒音)の一部は、外縁壁20aの第1の開口部31に対向する面に配置された吸音材10により吸収される。また、音波の一部は吸音材10を通過して、外縁壁20aの内面で反射して、入射してきた第1の開口部31に戻る。このような入射、反射が繰り返されることにより、音波は減衰し、消音される。
第1の実施の形態の消音エルボ1においては、グラスウールやロックウール等の多孔質材料からなる吸音材に代えて、63〜125Hzの低周波音域において吸音率ピークを有するとともに、吸音率を向上させた吸音材10Aが適用されているので、消音エルボ1内を通過する低周波音域の騒音は吸音材10Aで効率よく吸音される。また、吸音材の置換えのみで対応でき、風路33を分割する仕切り板等の取り付けは不要となるので簡易な構造とすることができる。
このように、簡易な構成で、低周波数域、特に設備等で問題となる63〜125Hzの騒音に対して高い消音性能を有する消音エルボ1が実現される。
[第2の実施の形態]
図9は、第2の実施の形態に係る吸音材10Bを示す図である。消音エルボ1の主要な構成については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。すなわち、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の消音エルボ1において、外縁壁20aに内貼りされる吸音材10を、質量部11の構成が異なる吸音材10Bで構成している。図9において、第1の実施の形態と同一又は対応する構成要素については同一の符号を付して示す。
第2の実施の形態に係る吸音材10Bは、ばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材であり、風路33側に配置される質量部11と、壁面20a側に配置されるばね部12とを積層した構成を有する。
第1の実施の形態に係る吸音材10Aと異なるのは、通気性のない第1質量部111が風路33側に配置され、多孔質材料からなる、すなわち通気性のある第2質量部112がばね部12側に配置されている点である。つまり、第1の実施の形態に係る吸音材10Aとは、第1質量部111と第2質量部112の配置が逆になっている。
質量部11の面密度、すなわち第1質量部111と第2質量部112の面密度の合計は1.0〜10.0kg/m2、好ましくは2.0〜10.0kg/m2である。
第2の実施の形態の消音エルボ1においても、グラスウールやロックウール等の多孔質材料からなる吸音材に代えて、63〜125Hzの低周波音域において吸音率ピークを有するとともに、吸音率を向上させた吸音材10Bが適用されているので、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
[変形例1]
図10は、変形例1に係る吸音材10Cを示す図である。変形例1では、第2の実施の形態の消音エルボ1において、外縁壁20aに内貼りされる吸音材10を、第2質量部112の表面(ばね部12側)112bを凹凸状に形成した吸音材10Cで構成している。これにより、対向するばね部12の面に点支持あるいは線支持されることとなり、吸音材10Cのばね部としてのばね定数の低減効果が見込まれる。
なお、図10では凹凸形状を波形で示しているが、点支持あるいは線支持ができる形状であればよい。
また、図示してないが、第2の実施の形態の消音エルボ1において、第1質量部111側の第2質量部112の表面を凹凸形状とした場合でも、吸音材のばね部としてのばね定数の低減効果が見込まれる。
[変形例2]
図11は、変形例2に係る吸音材10Dを示す図である。変形例2では、第1の実施の形態の消音エルボ1において、外縁壁20aに内貼りされる吸音材10を、ばね部12の外縁壁20aとの接触面12aを凹凸状に形成した吸音材10Dで構成している。
[変形例3]
図12は、変形例3に係る吸音材10Eを示す図である。変形例3では、第1の実施の形態の消音エルボ1において、外縁壁20aに内貼りされる吸音材10を、ばね部12の第1質量部111との接触面12bを凹凸状に形成した吸音材10Eで構成している。
変形例2に係る吸音材10D又は変形例3に係る吸音材10Eによれば、ばね部12は対向する面(外縁壁20a又は第1質量部111)に点支持又は線支持されることとなり、ばね部12のばね定数が低減される。したがって、吸音率ピークを低周波数域側へシフトさせるのに有効である。
なお、図11、12では凹凸形状を波形で示しているが、点支持あるいは線支持ができる形状であればよい。また、変形例3、4の構成は、第2の実施の形態においても適用できる。
[変形例4]
図13は、変形例4に係る吸音材10Fを示す図である。変形例4では、第1の実施の形態の消音エルボ1において、多孔質材料の代わりに空気層12Aをばね部12として適用している。この場合、例えば外縁壁20aに立設した支持部材121により、外縁壁20aから離間した位置で質量部11を支持する。質量部11と外縁壁20aの間に空間が形成されるので、質量部11の背面側(外縁壁20a側)の空気層12Aがばねとして作用して吸音する。変形例4の構成は、第2の実施の形態においても適用できる。
[変形例5]
図14は、変形例5に係る吸音材10Gを示す図である。変形例5では、第2の実施の形態の消音エルボ1において、第1質量部111の風路33側に、さらに多孔質材料からなる層13(多孔質体層)を配置している。また、多孔質体層13を面密度が異なる複数の多孔質体を積層した構造としてもよい。
これにより、50〜5000Hzの広帯域において、所望の吸音率(吸音率0.8以上)を得ることができる。ただし、多孔質材料からなる層を追加した分、吸音材10の厚さが厚くなるため、設置スペースの確保が必要となる。
[その他の変形例]
さらには、第1の実施の形態又は第2の実施の形態において、変形例1〜5を適宜組み合わせて適用することもできる。
[実施例1]
実施例1では、第1の実施の形態に係る吸音材10A(図8参照)において、質量部11の面密度が2.90kg/m2であり、また振動が損なわれない柔軟性を有するように、第1質量部111及び第2質量部112を設計した。
具体的には、ヤング率:1.0×106N/m2、厚さ:0.2mmの樹脂膜で第1質量部111を構成し、ヤング率:1.5×105N/m2、厚さ:25mm、密度:96kg/m3のグラスウールで第2質量部112を構成した。また、ヤング率:1.0×105N/m2、厚さ:200mm、密度:32kg/m3のグラスウールでばね部12を構成した。
[実施例2]
実施例2では、第2の実施の形態に係る吸音材10B(図9参照)において、各構成材料を実施例1と同様とした。
実施例1及び実施例2について残響室法吸音率を測定した結果を図15に示す。
図15に示すように、実施例1では、63Hzに吸音率ピークが出現し、そのピーク値は1.06(≒1.0)であった。また、200〜5000Hzの周波数域では、高周波数域になるほど吸音率が増加した。吸音材10Aは、多孔質材料の第2質量部112が音源(風路33)側に配置されているので、この第2質量部112が一般に用いられている多孔質吸音材と同様に中・高周波数域用の吸音材として機能したためである。これより、吸音材10Aを適用した消音エルボ1は、低周波数域の消音に加え、200〜5000Hzの中・高周波数域の消音が必要な場合に好適であるといえる。
実施例2では、80Hzに吸音率ピークが出現し、そのピーク値は0.99であった。これより、吸音材10Bを適用した消音エルボ1は、低周波数域のみの消音が必要な場合に好適であるといえる。
[実施例3]
実施例3では、第2の実施の形態に係る吸音材10B(図9参照)において、質量部11の面密度が7.61kg/m2であり、また振動が損なわれない柔軟性を有するように、第1質量部111及び第2質量部112を設計した。
具体的には、ヤング率:7.0×1010N/m2、厚さ0.1mmの金属膜とヤング率:0.5×10N/m2のゴム膜の積層体で、全体の厚さを3mmに形成して第1質量部111を構成し、ヤング率:1.5×105N/m2、厚さ:25mm、密度:96kg/m3のグラスウールで第2質量部112を構成した。また、ヤング率:1.0×105N/m2、厚さ:125mm、密度:32kg/m3のグラスウールでばね部12を構成した。
実施例3について垂直入射吸音率を測定した結果を図16に示す。図16に示すように、質量部11の面密度を7.61kg/m2まで高くすると、ばね部12が125mmの厚さであっても、吸音率のピーク周波数を60〜63Hz程度にまでシフトさせることができた。しかも、吸音率ピーク値が0.81となっており、所望の吸音特性が維持された。
[実施例4]
実施例4では、第2の実施の形態に係る吸音材10B(図9参照)において、質量部11の面密度が2.36kg/m2であり、また振動が損なわれない柔軟性を有するように、第1質量部111及び第2質量部112を設計した。
具体的には、ヤング率:7.0×1010N/m2、厚さ:0.1mmの金属膜とヤング率:0.5×10N/m2のゴム膜の積層体で、全体の厚さを1mmに形成して第1質量部111を構成し、ヤング率:0.2×10N/m2、厚さ:25mmのウレタン樹脂で第2質量部112を構成した。
また、ヤング率:0.2×106N/m2、厚さ:75mm、密度:22kg/m3のウレタン樹脂でばね部12を構成した。
実施例4について垂直入射吸音率を測定した結果を図17に示す。図17に示すように、125Hzに吸音率ピークが出現し、そのピーク値が0.90であった。
[比較例1]
比較例1では、ヤング率:1.0×105N/m2、厚さ:175mm、密度:32kg/m3のグラスウール単体で吸音材を構成した。
比較例1について残響室法吸音率を測定した結果を図18に示す。図18に示すように、吸音材をグラスウール単体で構成した場合、200Hz以下の低周波数域では吸音率が低下し、100Hz近傍では吸音率が0.5程度に留まる。
[比較例2]
比較例2では、ヤング率:1.0×105N/m2、厚さ:100mm、密度:32kg/m3のグラスウール単体で吸音材を構成した。
比較例2について残響室法吸音率を測定した結果を図19に示す。図19に示すように、200Hz以下の低周波数域では吸音率が低下し、125Hz近傍では吸音率が0.5程度に留まる。比較例1、2より、吸音材をグラスウール単体で構成した場合、厚さに関わらず、低周波域において所望の吸音特性を得ることはできない。
実施例1〜4の吸音材10は、低周波域における吸音率ピーク値が0.8以上となることから、低周波数域における式(1)のK値は非特許文献1より0.9以上となる。一方、比較例1、2の吸音材は、低周波域における吸音率が0.5程度となることから、低周波数域における式(1)のK値は0.4程度となる。
これより、直管ダクトに実施例1〜4の吸音材10を適宜選択して適用した場合、比較例1、2の吸音材を適用した場合に比較して、単位長さ当たりの減衰量ATTは倍以上となる。消音ダクトにおいては、吸音材の吸音特性によって減衰量ATTの差がさらに顕著となるので、実施例1〜4の吸音材10を適用した消音エルボ1は、極めて高い消音性能を有する。
以上、本考案者によってなされた考案を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、ばね−マス振動系の動吸振機構を利用した吸音材10を、外縁壁20aにだけ内貼りした場合について説明したが、内縁壁20b、天壁20c、及び底壁20dにも同様の吸音材10を内貼りするようにしてもよい。これにより、63〜125Hz周波数域における騒音をより効果的に消音することができる。
また、消音エルボ1の壁面に内張りする吸音層が、質量部の面密度が異なる複数の吸音材10から構成されてもよい。例えば、外縁壁20aに実施例3に示す面密度が7.61kg/m2の吸音材を採用し、天壁20c及び底壁20dに実施例4に示す面密度が2.36kg/m2の吸音材を配設してもよい。この場合、60〜63Hz付近と125Hz付近の2箇所に吸音率のピーク(0.8以上)を有することとなり、消音する周波数範囲を広くすることができる。
つまり、消音エルボ1の吸音率ピークを、吸音材10の厚さではなく、面密度で制御することができるので、各吸音材10の厚さばらつきを抑えることができる。したがって、各吸音材10の厚さによって消音エルボ1の吸音層配置スペースを調整する手間を省くことができる。さらに、変形例5のように、広帯域吸音のため、質量部の両側に多孔質材料からなる層を配置した構成でないので、吸音材10の厚さも薄く抑えることができる。
なお、第1の開口部31に対向する外縁壁20a、第2の開口部32に対向する外縁壁20a、内縁壁20b、天壁20c、及び底壁20dに、どのような面密度の質量部を有する吸音材10を配設するか、あるいは一部をグラスウール単体で構成された吸音材50とするかは、消音する音波(騒音)に応じて適宜選択される。
また、変形例1から3に示すような凹凸構造において、風路側に面していない質量部および/またはばね部の積層表面に、構造の異なる複数の凹凸面を設けてもよい。第1質量部を透過した音波(騒音)は、凹凸構造の異なる複数の積層表面によって散乱されるので、より消音効果を高めることが期待できる。また、凹凸構造を有する積層表面が消音エルボの風路に面していないので、気流に影響を及ぼさない。
また、吸音材10と保護板40をユニット化して、消音エルボ1に対して着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。これにより、吸音材10の取替作業が格段に改善される。
また、本考案の消音エルボは、実施の形態で示したL字型の90°エルボに限定されず、45°エルボ等の任意角エルボや、Y分岐エルボ等の分岐型エルボにも適用できる。また、消音エルボの形状は、縦断面が矩形状の角型であってもよいし、縦断面が円状の丸型であってもよい。
また、本考案の消音エルボは、63〜125Hzの周波数域において吸音率ピークを有し、また所望のピーク値(吸音率0.8以上)を達成できる低周波数域用の消音エルボとして有用であるが、200Hz近傍の騒音を効果的に吸収することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 消音エルボ
10、10A〜10G 吸音材
11 質量部
12 ばね部
20a 外縁壁
31 第1の開口部
32 第2の開口部
33 風路
40 保護板
111 第1質量部
112 第2質量部

Claims (5)

  1. 第1の開口部と第2の開口部が屈曲した風路によって接続され、前記風路を形成する壁面に吸音層が内貼りされる低周波音用消音エルボであって、
    前記吸音層の少なくとも1つが、前記風路側に配置される質量部と、前記壁面側に配置されるばね部と、を備え、前記質量部の面密度が1.0〜10.0kg/m2である吸音材で構成されることを特徴とする低周波音用消音エルボ。
  2. 前記質量部の面密度が2.0〜10.0kg/m2であることを特徴とする請求項1に記載の低周波音用消音エルボ。
  3. 前記質量部が、通気性のない第1質量部と多孔質材料からなる第2質量部とを一体的に形成したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の低周波音用消音エルボ。
  4. 前記第1質量部が前記ばね部側に配置され、前記第2質量部が前記風路側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の低周波音用消音エルボ。
  5. 前記第1質量部が前記風路側に配置され、前記第2質量部が前記ばね部側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の低周波音用消音エルボ。
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