JP3028465U - 消音ダクト - Google Patents

消音ダクト

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JP3028465U
JP3028465U JP1996001968U JP196896U JP3028465U JP 3028465 U JP3028465 U JP 3028465U JP 1996001968 U JP1996001968 U JP 1996001968U JP 196896 U JP196896 U JP 196896U JP 3028465 U JP3028465 U JP 3028465U
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裕樹 初田
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Fujimori Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状保持性ひいては断熱保温性に優れかつ吸
音・遮音性能に優れ、製造も容易な消音ダクトを提供す
る。 【解決手段】 有孔金属製の内管2の周りに、通気性を
有するシート7を介して断熱保温材3をその繊維の方向
が内管2の外周面に対して略垂直となるように設け、そ
の外側に無孔金属製の外管9を被せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、空調用に適した消音ダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のダクトとして、図7に示す二重管構造のものが知られている。該ダク ト1は、内管と外管との間隔を保持するためのスペーサー21を管の両端部近傍 に固着した多孔内管22の外側に無孔外管29を装着した後、両管の間隙にグラ スウール等の吸音材(シート)31を装填することにより構成されるものである 。グラスウール等の吸音材31の繊維の方向は管面に沿う方向、すなわち管面に 平行となるように内管22を被覆している。そして、このようなダクトは、配管 施工において、図8に示すように、吊りバンド41で吊り下げて取り付けること がよく行なわれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のダクトにおいては、内管22の端部近傍にスペーサー21があるた め、吸音材31の装填が容易でなく、吸音材31を均一に配置しにくい。また、 スペーサー21によるヒートブリッジを発生し、熱ロスを生じて断熱保温性能が 低下し易く、さらにスペーサー21により振動、音が伝播して遮音性能が低下す る。また、スペーサー21による間隙保持手段は経済的にもコスト高となる。
【0004】 スペーサー21を設けないことも一応考えられるが、前記のとおり、ダクトの 配管施工においては、図8に示すように吊りバンド41で吊り下げて取り付ける ことがよく行なわれるので、その場合、上記従来のダクトは吸音材31の繊維の 方向が管面に平行となるように内管を被覆していることから、施工後、負荷を受 ける部分、すなわち、ダクトの重量により負荷を受ける吸音材31の下方の部分 が圧迫されてつぶれ、偏心するように変形し易い。したがって、安定した保温性 能を維持することができずに断熱保温性能の低下を招くことになる。
【0005】 本考案は、上記問題点に鑑み創案されたもので、形状保持性ひいては断熱保温 性に優れかつ吸音・遮音性能に優れ、その製造も容易な消音ダクトを提供するこ とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 有孔金属製の内管の周りに、断熱保温材をその繊維の方向が内管の外周 面に対して略垂直となるように設け、その外側に無孔金属製の外管を設けてなる 消音ダクトである。
【0007】 断熱保温材の繊維の方向が管面に沿う方向ではなく、管面に対して略垂直とな るように設けたため、耐圧縮性能が高く、外方から負荷を受けても変形しにくい 。このため、安定した保温層が維持され、断熱保温性能・吸音性能の低下を防止 することができる。また、内管と外管との間にスペーサーを用いる必要がないの で、ダクトの製造も容易であり、断熱保温材を均一に配置することができる。ス ペーサーによるヒートブリッジの発生もなく、断熱保温性能を維持することがで き、さらにスペーサーに起因する遮音性能の低下も防止することができる。スペ ーサーの省略によりコストを低減することもできる。
【0008】 (2) 上記消音ダクトにおいて、前記内管と前記断熱保温材との間に通気性を 有するシートが介在してなるものである。この構成により、消音機能は維持され るとともに、断熱保温材の繊維が内管の内部に入り込むこともない。
【0009】 (3) 好ましくは、前記シートはガラスクロスであって、該ガラスクロスに前 記断熱保温材を接着する。
【0010】 (4) 上記消音ダクトにおいて、前記断熱保温材は、密度の異なる断熱保温材 の単位体を、前記内管の周方向に向けて配列したものである。このように密度の 異なる断熱保温材の単位体を配列することにより、負荷を受け易い部分に密度の 大きい単位体を位置させることができ形状保持性を維持しつつ、全体の密度の調 整を行なうことができ、また全体の密度の調整も容易である。また、密度の小さ い単位体を存在させることで、管を被覆する際のシートの復元力も緩和でき、ダ クト管の被覆作業をし易くすることもできる。
【0011】 (5) 有孔金属製の内管の周りに断熱保温材を被覆し、その外側に無孔金属製 の外管を設けてなる消音ダクトであって、前記断熱保温材による保温層に、断熱 保温材の繊維の方向が前記内管の外周面に対して略垂直となる断熱保温材を有す る消音ダクトである。例えば、前記内管の対向する面側において、前記断熱保温 材をその繊維の方向が前記内管の外周面に対して略垂直となるように設ける。断 面が円形ではなく矩形のようなダクトにおいて、負荷を受け易い上下の面側にの み断熱保温材をその繊維の方向が前記内管の外周面に対して略垂直となるように 設けるのが好適な例である。上記(1)の消音ダクトと同様の作用効果を奏する ことができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基いて説明するが、本考案は以下の形態に 限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲で適宜変更、付加等して実施でき るものである。
【0013】 図1は本考案の実施の形態を示す消音ダクト1の斜視図、図2は他の形態を示 す消音ダクト1の正面図、図3は製造方法例を説明するための断熱保温材の斜視 図、図4は断熱保温材3をシート7に接着した状態を示す側面図、図5は他の形 態を示す角管の消音ダクト1の斜視図、図6はさらに他の形態を示す角管の消音 ダクト1の正面図である。
【0014】 図示のとおり、消音ダクト1は、有孔金属製の内管2とその外側の断熱保温材 3とさらにその外側の無孔金属製の外管9とを有し、内管2と断熱保温材3との 間には通気性を有するシート7が介在している。断熱保温材3は、その繊維の方 向が内管2の外周面に対して垂直となるようにシート7に接着されており、シー ト7の内面は部分的又は全面的に内管2に接着されて内管2を被覆している。
【0015】 内管2は有孔金属製のものであり、有孔金属としてはパンチングメタル、ラス メタル、ハニカムメタル等が挙げられる。開孔率は通常40〜50%程度が好ま しいが特に限定されるものではない。円形のスパイラル管、溶接板巻鋼管等の他 、角管に対しても本考案は適用できる。外管9は無孔金属製である。内管2、外 管9の材質は、通常ダクトに使用されている亜鉛鋼板、ステンレス鋼板、アルミ ニウム鋼板、塩化ビニル樹脂被覆鋼板等である。板厚は特に限定されるものでは ないが、通常、内管2は0.4〜2mm程度、外管9は0.4〜12mm程度が 好ましい。ダクト1の太さは、通常、内径100〜600mm程度、長さ1〜6 m程度であるが、これに限定されるものではない。
【0016】 断熱保温材3は繊維質のもので、不燃性のものが好ましく、グラスウールが好 適に用いられる。ロックウール、セラミックウールその他の材料を用いてもよい 。断熱保温材3の厚さは、通常10〜40mm程度であるが、必要に応じて適宜 選択され、特に限定されるものではない。また、断熱保温材3の密度はグラスウ ールの場合、通常、24〜40kg/m3 程度であるがこれに限定されるもので はない。後述するように密度の異なる断熱保温材の単位体を配列することができ る。
【0017】 通気性を有するシート7としては、不燃性のものが好ましく、15〜100g /m2 程度のガラスクロス単体その他のシートが用いられる。
【0018】 本考案に係る消音ダクトは次のような方法で製造することができる。断熱保温 材3について、密度の異なる断熱保温材の単位体を配列する場合を例示して説明 するが、密度の同じ単位体を用いる場合にも適用できる。もっとも、以下述べる 製造方法は一例にすぎないのは勿論である。
【0019】 図3を参照して説明すると、先ず、それぞれ密度の異なる断熱保温材3,3, 3,…(厚さh)を繊維方向を平行にして順次積み重ねておき、これを所定厚さ t(内管2を被覆したときの断熱保温材の厚さに相当する)に切断することによ り、密度の異なる断熱保温材の単位体3a,3b,3c,…が配列された状態で 得られる。密度の異なる断熱保温材の単位体3a,3b,3c,…は、例えば、 40kg/m3 ,32kg/m3 ,25kg/m3 ,…というような密度の順に することができ、その配列等も様々なものが適用できる。
【0020】 次に、図4に示すように、これらの断熱保温材の単位体3a,3b,3c,… をその繊維の方向がシート7面に対して垂直になるようにシート7に配列して接 着する。
【0021】 さらに、上記により得られた、断熱保温材3が接着されたシート7のシート面 を内管2に付けて被覆する。断熱保温材3の繊維の方向が内管2に対して略垂直 であるから、断熱保温材3を内管2に巻き付けて被覆する場合、丸められる断熱 保温材3の内外周の径の差に基づく弾性的な復元力も従来のものと比べて小さく 、被覆作業がし易い。なお、断熱保温材3を丸めるときその復元力が働くので、 シート7を内管2に対し接着剤を用いて部分的に又は全面的に接着して固定する と、作業がし易い。
【0022】 内管2に断熱保温材3を被覆した後、外管9を被せることにより、図2に示す ように、断熱保温材3の繊維の方向が内管2の外周面に対して垂直となり、かつ 密度の異なる断熱保温材の単位体3a,3b,3c,…が、内管2の周方向に向 けて配列された消音ダクト1が得られる。
【0023】 図5,6は、円筒ではなく、角型の消音ダクト1の実施の形態を示す。図1に おいて用いた符号と同じ符号は同じ要素を示しており、主要な説明は図1のもの と重複するので省略する。図5のものは内管2の各面において、断熱保温材3の 繊維の方向が内管2の外周面に対して略垂直となっているものである。図6のも のは、負荷を受け易い上下の面側においてのみ断熱保温材3をその繊維の方向が 内管2の外周面に対して垂直となるように設けたものである。
【0024】 本考案に係る消音ダクトは、従来のダクトと同様、それぞれの口径に適合する ダクトと連結して使用される。上記した円管、角管の他、他の形状の管、例えば T管、エルボー管、異径管等においても適用することができる。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る消音ダクトによれば、吊り下げ等による負 荷を受けても変形しにくく、断熱保温性能・吸音性能が低下しにくい。また、ス ペーサー等を用いる必要がないので、ダクトの製造も容易であり、断熱保温材を 均一に配置することができる。スペーサーによるヒートブリッジの発生もなく、 断熱保温性能を維持することができ、さらにスペーサーに起因する遮音性能の低 下も防止することができる。スペーサーの省略によりコストを低減することもで きる。断熱保温材を内管に巻き付けて被覆する際、丸められる保温材の内外周の 径の差に基づく弾性的な復元力も従来のものと比べて小さく、被覆作業もし易い 。
【0026】 内管と断熱保温材との間に通気性を有するシートを介在させることにより、消 音機能は維持されるとともに、断熱保温材の繊維が内管の内部に入り込むことも ない。
【0027】 断熱保温材は、密度の異なる断熱保温材の単位体を、内管の周方向に向けて配 列することにより、負荷を受け易い部分に密度の大きい単位体を位置させること ができ形状保持性を維持しつつ、全体の密度の調整を行なうことができ、また全 体の密度の調整も容易である。また、密度の小さい単位体を存在させることで、 管を被覆する際のシートの復元力も緩和でき、ダクト管の被覆作業をし易くする こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す消音ダクト1の斜視
図である。
【図2】他の形態を示す消音ダクト1の正面図である。
【図3】製造方法を説明するための断熱保温材の斜視図
である。
【図4】断熱保温材3をシート7に接着した状態を示す
側面図である。
【図5】角管の消音ダクト1の斜視図である。
【図6】他の形態を示す角管の消音ダクト1の正面図で
ある。
【図7】従来のダクト1を示す正面図である。
【図8】ダクト1の吊り下げ例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 消音ダクト 2 内管 3 断熱保温材 3a,3b,3c 密度の異なる断熱保温材の単位体 7 シート 9 外管

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有孔金属製の内管の周りに、断熱保温材
    をその繊維の方向が内管の外周面に対して略垂直となる
    ように設け、その外側に無孔金属製の外管を設けてなる
    消音ダクト。
  2. 【請求項2】 前記内管と前記断熱保温材との間に通気
    性を有するシートが介在してなる請求項1記載の消音ダ
    クト。
  3. 【請求項3】 前記シートはガラスクロスであって、該
    ガラスクロスに前記断熱保温材が接着されてなる請求項
    2記載の消音ダクト。
  4. 【請求項4】 前記断熱保温材は、密度の異なる断熱保
    温材の単位体を、前記内管の周方向に向けて配列してな
    る請求項2記載の消音ダクト。
  5. 【請求項5】 有孔金属製の内管の周りに断熱保温材を
    被覆し、その外側に無孔金属製の外管を設けてなる消音
    ダクトであって、前記断熱保温材による保温層に、断熱
    保温材の繊維の方向が前記内管の外周面に対して略垂直
    となる断熱保温材を有する消音ダクト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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