JP3346100B2 - 機械制御装置 - Google Patents

機械制御装置

Info

Publication number
JP3346100B2
JP3346100B2 JP13413395A JP13413395A JP3346100B2 JP 3346100 B2 JP3346100 B2 JP 3346100B2 JP 13413395 A JP13413395 A JP 13413395A JP 13413395 A JP13413395 A JP 13413395A JP 3346100 B2 JP3346100 B2 JP 3346100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operating
pattern
stage
condition
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13413395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08328617A (ja
Inventor
貞和 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP13413395A priority Critical patent/JP3346100B2/ja
Publication of JPH08328617A publication Critical patent/JPH08328617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3346100B2 publication Critical patent/JP3346100B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械設備の動作教示お
よびその動作を制御するための機械制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場の機械設備の制御装置には、シーケ
ンサと称する一種のコンピュータが多く用いられてお
り、その制御装置の動作は、大別して、機械設備を構成
する各機器をどのような作業手順で動作させるかを教示
する処理と、その教示された内容に従って、各機器を制
御して実際に動作させる処理とに分けることができる。
【0003】そして、教示される作業手順には、各機器
を順次動作させるようにステップごとに記憶するステッ
プ教示による方法と、各機器のオン、オフの状態を順に
つないだラダー回路によって教示する方法の2つがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このステップ教示によ
る方法と、ラダー回路による方法には、それぞれ特有の
メリットがあり、ステップ方法による場合には、各機器
の動作の順序がはっきりしており、ある機器の動作があ
って、次の機器の動作が行われるといった具合に、一つ
の動作から次の動作への順番が狂うことがない。一方、
ラダー回路による方法では、ある段階において、その段
階でどの機器の動作が行われて次の手順に進むかが分か
るといったメリットがある。
【0005】しかしながら、各方法には、それぞれ問題
点もあり、ステップ方法の場合、各機器を一つ一つとし
てプログラムを組まなければならず、各動作機器の数だ
けステップが必要で、ある一つの段階を進めるために多
くのステップが必要であり、そのプログラムの作成に手
間がかかり、また、ある段階において、どの機器が動作
しているかがよく分からないといった問題がある。
【0006】また、ラダー回路による場合には、ある段
階の複数の機器のオン、オフが示されているだけである
ため、何等かの不具合によるその作業段階では、動作し
ない機器が動作してた、またまラダー回路に示されてい
る状態となってるい場合には、次の段階に手順に進んで
しまい、正規の動作とは異なる動作で、作業が進でしま
うことがあるといった問題がある。
【0007】さらに、各方法共に、単に機器の動作の順
序を示せばそれで完成するものではなく、それぞれ専任
のプログラマーが必要であり、容易に作業手順を教示し
たり変更したりすることができないといった問題もあ
る。
【0008】そこで、本発明は、教示処理を容易に行う
ことができ、かつ、作業手順の流れと共にある段階にお
ける動作機器のオン、オフの状態によって機器の制御が
行うことのできる機械制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数の動作機器を教示された作業手順によ
り制御するための機械制御装置であって、前記複数の動
作機器に、各動作機器が動作したことを検知する動作検
知手段と、前記複数の動作機器の動作に必要な作業状態
を検知する作業検知手段と、前記動作検知手段が検知し
た前記動作機器の動作状態と前記作業検知手段が検知し
た作業状態との検知順序から動作パターンを作成する動
作パターン作成手段と、前記複数の動作機器をそれぞれ
強制的に動作させる強制動作手段と、前記動作機器の作
業手順の段階を指示し、作業手順の段階を順送りするス
テップカウンタと、前記ステップカウンタの指示する順
番に、前記強制動作手段によって動作させた動作機器、
および動作させた動作機器の動作順と前記作業検知手段
の検知する作業状態の検知順とを、それぞれ特定の段階
から次の段階へ移行するための動作条件およびパターン
条件として作業手順の段階ごとに記憶する歩進条件記憶
手段と、前記ステップカウンタの指示する順番で前記動
作条件およびパターン条件が前記歩進条件記憶手段に記
憶された時点において、前記歩進条件記憶手段に記憶さ
れた動作条件およびパターン条件を前記ステップカウン
タの指示する順番とは逆の順番に前記次の段階から前記
特定の段階へ逆進するための動作条件およびパターン条
件として作業手順の段階ごとに記憶する逆進条件記憶手
段と、前記動作検知手段が検知した前記動作機器の動作
状態、および前記パターン作成手段によって作成された
動作パターンが、前記歩進条件記憶手段に記憶されてい
る前記ステップカウンタによって指示された段階の動作
条件およびパターン条件と一致するかどうかを判断し
て、一致している場合に、次の段階へ作業手順を進めて
前記動作機器を動作させる一方、前記動作検知手段が検
知した前記動作機器の動作状態が、前記逆進条件記憶手
段に記憶されている前記ステップカウンタによって指示
された段階の動作条件と一致するかどうかを判断して、
一致している場合に、前記動作機器を1つ前の段階の動
作をさせる制御手段と、を具備することを特徴とする機
械制御装置である。
【0010】
【0011】
【作用】上述のように構成された請求項1記載の本発明
は、動作機器の作業手順を教示する際に、強制動作手段
によって、実際に動作機器を動作させて、この動作され
た動作機器がどれであるかを動作条件として、また、そ
の動作させた順序と作業検知手段の検知順とからなるパ
ターンを作成して、これをパターン条件として、それぞ
れ作業手順の段階ごとに歩進条件記憶手段に記憶させ
る。
【0012】一方、動作機器を作業を行うために動作さ
せる際には、動作検知手段が作業を行うために動作した
動作機器を検知し、また、この動作検知手段が検知した
動作機器の動作状態と作業検知手段が検知した作業状態
とからその時の動作パターンをパターン作成手段が作成
する。そして、制御手段が、作業のために動作した動作
機器とその時の動作パターンが歩進条件記憶手段に記憶
されている、ステップカウンタによって指示されている
段階の動作条件およびパターン条件と一致するかどうか
を判断して、これらが一致するときに、次の段階へ作業
に進める。
【0013】また本発明においては、逆進条件記憶手
段を有することにより、制御手段がこの逆進のための動
作条件と実際の動作が一致することを判断して、作業手
順を1つ前の段階に戻る動作を行わせる。
【0014】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明の一
実施例を説明する。
【0015】図1は、本発明を適用した機械制御装置を
説明するためのブロック図である。この機械制御装置
は、大別すると、機械設備の各動作機器を教示するため
に、各動作機器を強制動作させる強制動作手段となる教
示指令部分10と、その教示した内容に従って実際に動
作した各動作機器の動作パターンを作成する動作パター
ン作成手段を有し、かつ、作業のための動作指令を出す
動作検知指令部分20と、各機器の動作条件やパターン
条件(教示した内容)を記憶した歩進条件記憶手段、逆
進条件記憶手段、およびステップカウンタを有し、各条
件が満たされるかどうかを判断して各動作機器を制御す
る制御手段である制御部分30と、各動作機器と本装置
内での信号ポートやメモリなどのアドレスとの対応が記
憶された機械情報パラメータ51とからなる。
【0016】この機械制御装置の動作は、概略すると、
教示指令部分10の教示指令に基づいて、強制的に各動
作機器を動作させ、その動作させた機器と動作の順番な
どを制御部分30の歩進条件記憶手段および逆進条件記
憶手段に動作条件およびパターン条件として記憶する。
そして、制御部分30が、動作検知指令部分20からの
信号と、現在の各動作機器の状態とが記憶した条件と合
っているかどうかを判断して、各動作機器を実際の動作
させる信号を出力する。これにより、教示した内容にし
たがって、各動作機器が動作することとなる。
【0017】この機械制御装置を詳細に説明する前に、
ここで、本実施例おいてこの機械制御装置が制御する機
械設備とその工程について説明する。
【0018】まず、本実施例おけるこの機械制御装置を
用いた工程は、2枚のパネル部材をクランプして、この
パネル部材を溶接する工程である。この工程の機械設備
としては、図2に示すように、パネル(不図示)を保持
する6本クランプ装置81〜86が、それぞれ動作機器
であるアクチュエータ71〜77(ただし、図2におい
てアクチュエータ73、74、および77は不図示、図
面上見えない位置にある)によって動作する。各アクチ
ュエータ71〜77には、そのアクチュエータが実際に
動作したかどうかを検知するために動作検知手段である
リミットスイッチ(図2においては不図示)が設けられ
ていて、各アクチュエータ71〜77の出または戻り状
態を検知し、またパネル部材がこのクランプ上に設置さ
れていることを示す作業検知手段であるリミットスイッ
チが設けられている。そして、これらアクチュエータの
動作を制御するのが本実施例の機械制御装置である。
【0019】図3に、このクランプ装置(アクチュエー
タおよびリミットスイッチ)と機械制御装置との信号経
路が分かるようにブロック図を示す。クランプ装置81
〜86は、前記のごとく6台ありクランプ装置81はア
クチュエータ71により、クランプ装置82はアクチュ
エータ71により、クランプ装置83はアクチュエータ
73により、クランプ装置84はアクチュエータ71と
アクチュエータ74により、クランプ装置85はアクチ
ュエータ76により、クランプ装置86はアクチュエー
タ77によりそれぞれ動作し、各アクチュエータ71〜
77には、そのアクチュエータが実際に動作したことを
検知するリミットスイッチ90〜97が設けられてい
て、さらに、パネルの有無を判断するリミットスイッチ
99が設けられている。
【0020】これらアクチュエータおよびリミットスイ
ッチからの信号は、すべて機械制御装置1の入力され、
またこの機械制御装置1からの動作指令信号が各アクチ
ュエータに入力されることで各アクチュエータが動作す
る。
【0021】以下、この機械制御装置の構成について詳
細に説明する。
【0022】まず、教示指令部分10は、強制出力押釦
12、ティーチ指令押釦13、ステップ指令押釦14、
検知処理設定釦15、出力選択処理部16、ステップ管
理処理部17、およびアクチュエータNo表示部11よ
りなる。
【0023】強制出力指令釦12は、各アクチュエータ
ごとに、各アクチュエータを動作させるための指令を出
すための釦である。
【0024】ティーチ指令押釦13は、強制出力指令に
よって動作させられた各アクチュエータが教示する状態
となった時点で、その状態を制御部分30内に記憶する
ための指令を出力する。
【0025】ステップ指令押釦14は、教示するステッ
プがどのステップであるかを指定するために教示するス
テップNoを指令する。
【0026】検知処理モード設定釦15は、強制出力指
令されて動作した各アクチュエータの動作の順番を一定
のパターンとして設定するための指令を出す。
【0027】出力選択処理部16は、後述する機械情報
パラメータ51を参照して、強制出力指令された各アク
チュエータおよびその機器の動作を確認するリミットス
イッチと、本装置内での信号出力アドレスとの対応をと
り、強制出力指令のかかっている各アクチュエータへの
動作指令を出力する。
【0028】ステップ管理処理部17は、ティーチ指令
押釦13およびステップ指令押釦14からの信号をそれ
ぞれ制御部分30に伝える。
【0029】アクチュエータNo表示部11は、強制出
力指令のあったアクチュエータのNoを出力選択処理部
16から収集して、これを表示する。
【0030】次に、動作検知指令部分20は、起動押釦
21、機械状態入力部22、起動処理部23、入力分離
処理部24、およびパターン検知処理部25よりなる。
【0031】起動押釦21は、システム全体の動作のオ
ン、オフのほか、動作を順に歩進させたり、逆進させた
りするための入力を行う。なお、本実施例では押釦によ
り、各ステップを順次進めるようにしているが、これ
は、例えば、ほかのコンピュータなどから、機械設備を
順に動作させるための手順が入力されるものであっても
よい。
【0032】機械状態入力部22は、各アクチュエータ
の動作を示す信号、および各アクチュエータが実際に動
作したことを示すリミットスイッチからの信号が入力さ
れる部分である。。この機械状態入力部22は、複数の
入力ポートからなり、それぞれの入力ポートには、各ポ
ートを識別するアドレスが付与されていて、それぞれア
クチュエータやリミットスイッチからの信号が入力され
ている。
【0033】起動処理部23は、起動押釦21の信号か
ら歩進であるか逆進であるかを判断して、その指令に従
って、ステップ歩進指令、またはステップ逆進指令を出
力する。
【0034】入力分離処理部24は、機械状態入力部2
2が受けとった信号を、アクチュエータの動作信号と、
各アクチュエータが実際に動作したことを示すリミット
スイッチなどからの信号とに分離して、それぞれの信号
を制御部分30およびパターン検知処理部25に出力す
る。これには、機械情報パラメータ51を参照して、そ
れぞれの信号を受けた入力ポートのアドレスから、その
アドレスの信号が何であるかを判断して分離する。
【0035】パターン検知処理部25は、動作パターン
作成手段であり、入力分離処理部24からの各アクチュ
エータの動作を示す信号およびリミットスイッチの信号
が入ってきた順番により、各アクチュエータが実際に動
作した順番をパターン化して、これを制御部分30へ出
力する。
【0036】次に、制御部分30は、条件記憶処理部3
1、歩進テーブル32、逆進テーブル33、AND歩進
マトリックス34、AND逆進マトリックス35、OR
回路36、ANDマトリックス37、ステップカウンタ
38、ORマトリックス39AND回路40、およびス
テップ表示部40とアンマッチ表示部42よりなる。
【0037】条件記憶部31は、教示動作の際に、各ス
テップごとに強制出力指令により動作するアクチュエー
タとそのパターンを歩進テーブル32および逆進テーブ
ル33に記憶する。
【0038】歩進テーブル32は、歩進条件記憶手段で
あり、ステップを進めるための条件を各ステップごと
に、条件記憶部31により記憶されたものである。
【0039】逆進テーブル3は、逆進条件記憶手段で
あり、ステップを逆に戻るための条件を各ステップごと
に、条件記憶部31により記憶されたものである。な
お、逆進テーブルの条件は、後に詳述するが、歩進テー
ブル32への条件の記憶動作中に自動生成される。
【0040】AND歩進マトリックス34は、機械設備
の実行動作において、起動処理部23からのステップ歩
進指令により、歩進テーブル32の条件と、入力分離処
理部24から受けとったアクチュエータが実際に動作す
ることによりリミットスイッチから入力された信号と、
パターン検知処理部25から受けとった実際にアクチュ
エータなどが動作した動作パターンとが一致するかどう
かを判断し、一致すればステップカウンタ38へステッ
プを進める信号を出力する。
【0041】AND逆進マトリックス35は、機械設備
の実行動作において、起動処理部23からのステップ逆
進指令により、逆進テーブル33の条件と、入力分離処
理部24から受けとったアクチュエータが実際に動作す
ることによりリミットスイッチから入力された信号とが
一致するかどうかを判断し、一致すればステップカウン
タ38へステップを戻す信号を出力する。
【0042】OR回路36は、ステップの歩進または逆
進のいずれかの指令が出されているときに、後述のAN
D回路40に信号を出して各アクチュエータへ実際に信
号出力が行われるようにする。
【0043】ANDマトリックス37は、機械設備の実
行動作において、歩進テーブル32条件と、パターン検
知処理部の検知パターンとが一致するかどうかを判断
し、一致しない場合、すなわち、何等かの異常により、
各アクチュエータの動作やパネルの設置などの作業順序
が狂っているような場合に、アンマッチ表示42を行
う。
【0044】ステップカウンタ38は、AND歩進マト
リックス34またはAND逆進マトリックス35からの
信号によりステップカウントを進めたり、戻したりす
る。そして、ステップ値はステップ表示41される。
【0045】ORマトリックス39は、ステップカウン
タ38によってステップが進む(歩進)か、または戻さ
れるか(逆進)した後のステップ値における、歩進テー
ブル32または逆進テーブル33の条件を出力するため
に、そのいずれかを選択してAND回路40に出力す
る。
【0046】AND回路40は、OR回路36からの信
号と、ORマトリックス39からの信号が2つとも来た
ときに、各アクチュエータを動作させるための信号を出
力する。
【0047】そして、機械情報パラメータ51は、各リ
ミットスイッチからの信号が機械状態入力部22のどの
入力ポートに入っているか、また、各アクチュエータへ
の出力がどの出力ポートから出るかなどについて、それ
ぞれのリミットスイッチやアクチュエータと、入力ポー
トや出力ポートのアドレスとの対応付けるデータが記憶
されている。
【0048】次に、この機械制御装置の動作について、
教示処理と動作制御処理に分けて詳細に説明する。
【0049】まず、教示処理の全体の流れは、図4に示
すフローチャートのように、ステップ指令押釦14によ
り教示するステップNoを指示し(S1)、強制出力指
令押釦により、前記S1で指定されたステップにおいて
動作させたいアクチュエータに順番に動作指令を入力し
(S2)、検知処理モード設定釦15により検知の有
無、パターンを設定し(S3)、ティーチ指令押釦13
にて以上の各アクチュエータの動作を、指定されたステ
ップの歩進テーブルおよび逆進テーブルに記憶する(S
4)。そして、このS1からS4までの動作を教示の必
要な全てのステップについて実施する(S5)。
【0050】なお、この教示動作は、任意のステップへ
の教示であるが、もし、すべてのステップについて教示
する場合には、すべてのステップの教示が終了するまで
教示するステップを順送りして上記S1からS5までの
操作を繰り返すことによりすべてのステップの教示を行
ってもよい。
【0051】以下、上記S1からS4までの各処理を詳
述する。まず、S1の処理は、図5に示すように、ステ
ップ指令押釦14により教示するステップNoが指示さ
れることにより(S11)、ステップ管理処理部17か
らステップカウンタ38に入力され、指示されたステッ
プNoとなるまでカウントされて、歩進テーブル32お
よび逆進テーブル33にそのステップをセットする(S
12)。
【0052】次に、S2の処理は、図6に示すように、
動作させるアクチュエータを選択し(S21)、そのア
クチュエータが出の状態であるか、戻りの状態であるか
をリミットスイッチのオン、オフの状態から判断する
(S22)。この判断には、機械情報パラメータの内容
から選択されたアクチュエータの出、戻りの状態を検知
するリミットスイッチのアドレスを参照して、そのアド
レスの信号がオンであるかオフであるかを見て判断す
る。
【0053】そして、強制出力押釦12をオンにする
(S23)。これにより、選択されたアクチュエータに
対して、動作指令が出力される(S24)。このとき前
記S22においてアクチュエータが出の状態であると判
断されている場合には、戻りの動作指令が出力され、逆
に戻りの状態である場合には出の動作指令が出力され
る。これによりアクチュエータが実際に動作する。
【0054】そして、アクチュエータが実際に動作する
ことによりそのアクチュエータの動作状態を示すリミッ
トスイッチがオンまたはオフとなる(S25)。
【0055】そして、教示しているステップにおいて動
作させたいアクチュエータについて全て動作指令を出し
たかどうかを判断して(S26)、全ての動作指令を出
していない場合には、S21から繰り返して動作させた
いアクチュエータの全てに動作指令を出す。
【0056】次に、S3の処理は、前記各アクチュエー
タの動作のほかに検知処理を行うものを設定するもの
で、本実施例の場合には、パネルの有無を検知するリミ
ットスイッチ99の信号をこの教示ステップにおいて必
要とするかどうかを設定するものである。したがって、
さらに複数の検知処理を行うリミットスイッチやセンサ
ーなどがある場合には、このS3の動作において設定を
行うことになる。
【0057】これには、図7に示すように、まず、検知
処理の選択が行われる(S31)。本実施例においては
リミットスイッチ99を選択する。
【0058】そして、機械情報パラメータ51を参照し
て、リミットスイッチ99からの信号がどの入力ポート
に入っているかを検知する。
【0059】そして、リミットスイッチ99の信号の有
無が前記各アクチュエータの動作のどの順番のときに必
要となるかについて、前記各アクチュエータの動作順序
と共にパターン化した検知パターンと作成する(S3
3)。
【0060】これはパターンの作成は、本実施例の場
合、複数のクランプ装置の動作の順序と、そのクランプ
装置の動作の前後どの順番でパネルの有無を判断すれば
よいかを決定する重要なものである。具体的に説明する
と、クランプは、パネルがない状態で開いていなけれ
ば、パネルが設置されたときに、そのパネルをクランプ
することができない。そこで、リミットスイッチ99の
からの信号がパネルの無い状態を示しているとき、クラ
ンプが開いた状態であるかどうか、また、クランプを閉
じる動作を行うときには、パネルが設置されていなけれ
ばならないので、クランプを閉じる動作の前にリミット
スイッチ99がパネル有を示しているかを判断できるよ
うに、これをパターン化しておくものである。
【0061】次にS4の処理は、上記S2およびS3に
おいて設定されたアクチュエータの動作および検知パタ
ーンを条件記憶処理部31により歩進テーブル32およ
び逆進テーブル33に記憶するものである。これは、図
8に示すように、ティーチ指令押釦13が押されると
(S41)、上記S2において、強制指令により動作し
た各アクチュエータの動作信号が機械状態入力部22に
入力されているので、これを機械情報パラメータ51を
参照して、どのアクチュエータが動作させられて、どの
リミットスイッチがオンまたはオフとなったかをパター
ン検知処理部から条件記憶処理部に出力させる(S4
2)。
【0062】ついで、上記S3によって作成された検知
パターンを条件記憶処理部31に出力する(S44)。
【0063】そして、歩進テーブル32に前記S1にお
いて指定されたステップNo(ステップカウンタによっ
て指定されている)のところに、各アクチュエータの動
作状態および検知パターンを条件として記憶する(S4
4)。
【0064】ついで、歩進テーブル32に記憶させた検
知パターンおよび各条件を逆進テーブル33に記憶させ
る(S45)。このとき、記憶させるステップは歩進テ
ーブルのステップに対して一つ前のものとなる。
【0065】ここで、以上説明した教示処理の動作を本
実施例の工程において、パネルをクランプするステップ
の教示を例に具体的に説明する。
【0066】ステップ指令押釦により教示するステップ
Noを指示する(S1)。これにより、ステップ管理処
理部が指示されたステップNoをステップカウンタに伝
えて指示されたステップNoをセットする。
【0067】次にクランプ動作のために、各アクチュエ
ータを動作させるための強制出力指令を行う(S2)。
ここでは、クランプ装置81〜86までのクランプをそ
の符号の順番にクランプするように、それぞれのクラン
プ装置が閉じるように各クランプ装置を動作させるアク
チュエータ71〜77を強制出力指令釦12によって指
令を出すと、出力選択処理分16によって、各アクチュ
エータ71〜77が動作するように出力ポートのアドレ
スを選択して、各出力ポートより信号を出力し、各アク
チュエータ71〜77を動作させる。
【0068】これにより各アクチュエータ71〜77が
動作すると、リミットスイッチ91〜97がその動作を
検知して、検知信号が機械状態入力部22に入力され
る。
【0069】次に、検知モード設定釦によって、各アク
チュエータの動作順とリミットスイッチの検知順を設定
して検知パターンを作成する(S3)。ここでは、ま
ず、リミットスイッチ99の検知、各アクチュエータの
動作といった順序の検知パターンが作成される。これ
は、パネルがない状態で各クランプ装置81〜86が閉
じないようにするためである。
【0070】次に、ティーチ指令押釦13が押される
と、動作したアクチュエータと検知パターンがそれぞれ
条件記憶処理部31に送られて、歩進テーブル32およ
び逆進テーブル33に記憶される(S4)。ここでは、
各アクチュエータの動作状態が入力分離処理部24によ
って、アクチュエータの動作を示す信号が分離されて、
パターン検知処理部25を介して条件記憶処理部31に
送られ、一方、検知パターンのデータは出力選択処理部
16から条件記憶処理部31に送られて、ティーチ指令
により歩進テーブル32および逆進テーブル33に記憶
されることとなる。
【0071】以上のようにして歩進テーブル32および
逆進テーブル33にこのステップの条件(このステップ
で動作するアクチュエータ)と検知パターン(各リミッ
トスイッチが検知する順番)が記憶される。
【0072】次に、この機械制御装置の動作制御処理に
ついて説明する。図9は、動作制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【0073】まず、起動処理押釦21によってステップ
の歩進あるいは逆進が指令され(S51)、指令が歩進
であるかどうかを判断する(S52)。
【0074】そして、歩進であれば、AND歩進マトリ
ックス34において、歩進テーブル32に記憶されてい
る条件および検知パターンと、パターン検知処理部25
から各アクチュエータの実際に動作した動作パターン
と、入力分離処理部24からのリミットスイッチの動作
状態とのANDをとる(S53)。すなわち、歩進テー
ブルの条件と実際に動作した各アクチュエータとが一致
し、かつ歩進テーブルの検知パターンと各リミットスイ
ッチからの信号のパターンとが一致することにより次の
動作に歩進してよいこととなる。
【0075】そして、これら全てが一致したら、ステッ
プカウンタを歩進する(S54)。そして、ORマトリ
ックス39で、歩進テーブル32の歩進後のステップの
情報を元に、各アクチュエータを動作させるための信号
を出力する(S55)。このとき、出力する順番は、歩
進テーブル32に記憶されている検知パターンにおける
各アクチュエータの動作順に従うこととなる。
【0076】そして、各アクチュエータが実際に動作す
ることにより各リミットスイッチが検知した状態と、そ
のステップの条件とが一致するかどうかをANDマトリ
ックス37により検知して、一致していない場合にはア
ンマッチの表示を行う(S56)。すなわち、実際に動
作したものと動作条件との不一致をここで判断すること
により、各機器の故障を検知する。
【0077】次に逆進される場合は、AND逆進マトリ
ックス35で、逆進テーブル33の現在のステップでの
条件と、入力分離処理部24からの各リミットスイッチ
の動作している状態とのANDをとり(S61)。一致
していればステップカウンタを逆進させる(S62)。
【0078】そして、ORマトリックス39で、逆進テ
ーブル33の逆進後のステップの情報を元に、各アクチ
ュエータを動作させるための信号を出力する(S6
3)。このとき、出力する順番は、逆進テーブル33に
記憶されている検知パターンにおける各アクチュエータ
の動作順に従うこととなる。
【0079】以上のように動作することで、各アクチュ
エータが動作する条件と、その検知パターンが一致する
ことによりステップが歩進または逆進して、各アクチュ
エータが動作する。
【0080】
【発明の効果】以上説明したよう本発明によれば、請求
項1記載の本発明は、動作機器を実際の動作させて作業
手順を教示すると共に、その時の動作させた動作機器と
その動作順および検知手段によって検知する検知順をそ
れぞれ動作条件、およびパターン条件として記憶して、
この記憶と、作業時に実際の動作した動作機器、および
その動作順と作業検知手段の検知した順序とを比較し
て、全てが一致することにより次の段階へ作業手順を進
めることとしたので、作業手順の教示の際には、特別な
プログラムが必要なく、容易に作業手順を教示すること
ができる。また、実際の作業時には、動作した動作機器
の動作状態のみならず、その動作パターン、すなわち実
際に動作した動作機器の順序により次の段階へ移行する
ことを判断しているので、動作順の不一致などによる不
具合を防止することができる。
【0081】また、本発明は、動作条件と実際の動作と
を比較してそれが一致したときに作業手順を戻すように
したことで、動作手順を逆戻りすることが可能となり、
何かの事情で、不具合が生じた場合には、1段階ごとに
作業を戻して、不具合のない状態から再開することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一実施例の機械制御装置を
説明するためのブロック図である。
【図2】 上記一実施例のおける機械設備を示す斜視図
である。
【図3】 上記一実施例のおける機械設備のブロック図
である。
【図4】 上記一実施例の教示処理の全体の流れを示す
フローチャートである。
【図5】 上記一実施例の教示処理の細部の流れを示す
フローチャートである。
【図6】 上記一実施例の教示処理の細部の流れを示す
フローチャートである。
【図7】 上記一実施例の教示処理の細部の流れを示す
フローチャートである。
【図8】 上記一実施例の教示処理の細部の流れを示す
フローチャートである。
【図9】 上記一実施例の動作制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…機械制御装置、 10…教示指令部分、11
…アクチュエータNo表示部、12…強制出力押釦、1
3…ティーチ指令押釦、 14…ステップ指令押釦、1
5…検知処理設定釦、 16…出力選択処理部、17
…ステップ管理処理部、20…動作検知指令部分、21
…起動押釦、 22…機械状態入力部、23…
起動処理部、 24…入力分離処理部、25…パ
ターン検知処理部、30…制御部分、31…条件記憶処
理部、 32…歩進テーブル、33…逆進テーブル、
34…AND歩進マトリックス、35…AND逆
進マトリックス、37…ANDマトリックス、38…ス
テップカウンタ、 39…ORマトリックス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の動作機器を教示された作業手順に
    より制御するための機械制御装置であって、 前記複数の動作機器に、各動作機器が動作したことを検
    知する動作検知手段と、前記複数の動作機器の動作に必
    要な作業状態を検知する作業検知手段と、 前記動作検知手段が検知した前記動作機器の動作状態と
    前記作業検知手段が検知した作業状態との検知順序から
    動作パターンを作成する動作パターン作成手段と、 前記複数の動作機器をそれぞれ強制的に動作させる強制
    動作手段と、 前記動作機器の作業手順の段階を指示し、作業手順の段
    階を順送りするステップカウンタと、 前記ステップカウンタの指示する順番に、前記強制動作
    手段によって動作させた動作機器、および動作させた動
    作機器の動作順と前記作業検知手段の検知する作業状態
    の検知順とを、それぞれ特定の段階から次の段階へ移行
    するための動作条件およびパターン条件として作業手順
    の段階ごとに記憶する歩進条件記憶手段と、前記ステップカウンタの指示する順番で前記動作条件お
    よびパターン条件が前記歩進条件記憶手段に記憶された
    時点において、前記歩進条件記憶手段に記憶された動作
    条件およびパターン条件を前記ステップカウンタの指示
    する順番とは逆の順番に前記次の段階から前記特定の段
    階へ逆進するための動作条件およびパターン条件として
    作業手順の段階ごとに記憶する逆進条件記憶手段と、 前記動作検知手段が検知した前記動作機器の動作状態、
    および前記パターン作成手段によって作成された動作パ
    ターンが、前記歩進条件記憶手段に記憶されている前記
    ステップカウンタによって指示された段階の動作条件お
    よびパターン条件と一致するかどうかを判断して、一致
    している場合に、次の段階へ作業手順を進めて前記動作
    機器を動作させる一方、前記動作検知手段が検知した前
    記動作機器の動作状態が、前記逆進条件記憶手段に記憶
    されている前記ステップカウンタによって指示された段
    階の動作条件と一致するかどうかを判断して、一致して
    いる場合に、前記動作機器を1つ前の段階の動作をさせ
    制御手段と、 を具備することを特徴とする機械制御装置。
JP13413395A 1995-05-31 1995-05-31 機械制御装置 Expired - Fee Related JP3346100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13413395A JP3346100B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 機械制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13413395A JP3346100B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 機械制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08328617A JPH08328617A (ja) 1996-12-13
JP3346100B2 true JP3346100B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=15121246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13413395A Expired - Fee Related JP3346100B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 機械制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3346100B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08328617A (ja) 1996-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09330114A (ja) 処理設備の異常診断装置および異常診断方法
KR100210876B1 (ko) 갠트리형 자동용접시스템 제어방법
JP3346100B2 (ja) 機械制御装置
JPH03169284A (ja) モータ駆動制御装置
US5191538A (en) Apparatus for displaying operation sequence of numerically controlled machine tool
JP2003075472A (ja) サーボ情報波形の表示方法およびそれを用いた表示装置
JPH06274298A (ja) 制御機器の監視装置
JP3170154B2 (ja) Sfcプログラム開発装置
JPH0944226A (ja) ロボット制御装置
JP3334927B2 (ja) ロボット制御装置
JPS61813A (ja) シ−ケンス制御装置の故障個所判定方式
JP2577003B2 (ja) ロボットの制御方法
JP2002120125A (ja) 工具交換装置の自動復帰システムおよび方法
US20240036546A1 (en) Wiring error detection device for motor
JP3365421B2 (ja) ロボット制御装置
JP3728953B2 (ja) シーケンス制御装置
JP2005242522A (ja) シーケンス制御装置用サイクルタイム計測装置
JP2700887B2 (ja) 数値制御装置
JPH10159134A (ja) 建設機械の制御システム
JP3127528B2 (ja) 自動販売機の入出力チェック装置
JPH0620162Y2 (ja) 設備故障診断装置
JPH0217509A (ja) Cad/cam装置
JP2707031B2 (ja) 加工プログラムのチェック方法及びその装置
KR0155909B1 (ko) 멀티 로봇의 외부제어 시스템에서 입력신호 간의 간섭방지 방법 및 그 장치
JP3309533B2 (ja) 故障診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees