JP3170154B2 - Sfcプログラム開発装置 - Google Patents

Sfcプログラム開発装置

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JP3170154B2
JP3170154B2 JP22915194A JP22915194A JP3170154B2 JP 3170154 B2 JP3170154 B2 JP 3170154B2 JP 22915194 A JP22915194 A JP 22915194A JP 22915194 A JP22915194 A JP 22915194A JP 3170154 B2 JP3170154 B2 JP 3170154B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプログラマブルコントロ
ーラ(以下「PC」と呼ぶ。)で実行されるプログラム
をプログラミングするためのシーケンシャルファンクシ
ョンチャート言語(以下、「SFC」と呼ぶ。)形式で
プログラムを作成するためのSFCプログラム開発装置
に関し、特に、通常動作用プログラムとは別の異常時用
の各個操作用プログラムを容易に作成し保守することが
できるSFCプログラム開発装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PCのプログラミング言語として、制御
の流れをフローチャート形式で表現することが可能なS
FCが知られている。SFCではその制御の細部につい
てはたとえばラダー図などを用いて記述することができ
る。
【0003】たとえば図18に示されるシステムについ
て考える。図18を参照してこのシステムは、ワーク台
車310に収納されているワークを、リフタ322を用
いて治具318から治具320の位置に搬入するもので
ある。リフタ322には、走行モータ328と、ストッ
パ326と、ワークを保持するためのクランプ324と
が備えられている。また作業者314が操作するスイッ
チとしては起動プッシュボタン(PB)312とマット
スイッチ316とがある。リフタ322としてはたとえ
ば油圧シリンダが、クランプ324およびストッパ32
6にはたとえばエアーシリンダが用いられる。
【0004】図18に示される装置の動作順序は次のと
おりである。 (1) 作業者314がワーク台車310のワークを治
具318にセットし、起動PB312を押す。
【0005】(2) 走行モータ328によりリフタ3
22が走行後退する。 (3) ストッパ326を抜く。
【0006】(4) リフタ322が下降する。 (5) クランプ324により治具318の位置のワー
クを保持する。
【0007】(6) リフタ322が上昇。 (7) ストッパ326入り。
【0008】(8) 走行前進。 (9) ストッパ326抜き。
【0009】(10) リフタ322を中下降。 (11) ワークをアンクランプ。
【0010】(12) リフタ322を上昇。 (13) ストッパ326入り。
【0011】この通常動作のプログラムをSFC形式で
作成すると図19に示すようになる。図19において矩
形はステップを表わし、矩形と矩形とを結ぶ線と、それ
を横切るように引かれた水平の線はトランジションを表
わす。またステップから分岐する2本線は並列分岐、合
流する2本線は並列合流をそれぞれ示す。各ステップお
よびトランジションに付されたアルファベットおよび数
字はステップ名およびトランジション名である。ステッ
プは動作を示し、トランジションはステップからステッ
プへの遷移条件を示す。
【0012】図19においてステップ00は開始、ステ
ップ01は走行後退、ステップ02はステップ抜き、ス
テップ03はリフタ下降、ステップ04はクランプ、ス
テップ05はリフタ上昇、ステップ16はクランプ保
持、ステップ06はストッパ入り、ステップ07は走行
前進、ステップ10はストッパ抜き、ステップ17はリ
フタ上昇保持、ステップ11はリフタ中下降、ステップ
12はアンクランプ、ステップ13はリフタ上昇、ステ
ップ14はストッパ入り、ステップ20はリフタ上昇保
持、ステップ15は終了ステップをそれぞれ示す。
【0013】このうちステップ01の走行後退のプログ
ラムの詳細を図20にラダー図形式で示す。図20を参
照して、このプログラムは、インターロック条件350
および走行後退の出力352からなる。インターロック
条件350はリフタ上昇端の接点と、走行前進の接点と
からなる。リフタ上昇端を示すシンボルは、電気的にこ
の接点がONのときに導通することを意味し、走行前進
の接点のシンボルは、電気的にこの設定がOFFのとき
に導通することを意味する。各接点が導通するときに出
力が得られる。
【0014】インターロック条件とは、ある動作を行な
うときに必ず保持していなければならない条件をいう。
たとえば図18に示される例では、リフタ322が右か
ら左に動くとき(後退するとき)、リフタ322が一番
上まで上昇していなければならない。したがって図20
に示されるように、リフタ上昇端の接点がONのときの
み走行前進ができるようにする必要がある。つまりリフ
タ上昇端がインターロック条件となる。
【0015】こうした通常動作用のプログラムとは別
に、異常時のプログラム(各個操作プログラム)を作成
しておく必要がある。各個操作はたとえば、通常動作の
起動運転中に何かの障害が発生して装置が停止した場合
に、正常な位置に機械を戻すために、作業者が目で装置
の状態を見ながらスイッチを操作して機械を動かすとき
に使用する。たとえばシリンダなどにおいてリミットス
イッチが壊れていた場合、シリンダが止まるべきところ
を行き過ぎる場合がある。こうした場合、シリンダを元
の位置に戻すときに通常動作ではない各個操作プログラ
ムを利用して戻す。各個操作では任意の手順で装置を操
作できる。各個操作に対応する、装置の各動作を各個動
作と呼ぶ。
【0016】走行後退のプログラムに対する各個操作プ
ログラムをラダー図形式で示すと図21に示すようにな
る。図21を参照してこの各個操作プログラムは、走行
後退の入力スイッチ360と、走行後退の終了を示すリ
ミットスイッチ362と、走行後退のインターロック条
件364と、出力とからなる。走行後退の入力スイッチ
360としてはたとえば操作板上に設けられた後退ボタ
ンが割り当てられる。どのボタンをこの入力スイッチに
割り当てるかは、プログラム設計者の自由に任せられ
る。インターロック条件364としてはリフタ上昇端の
接点と走行前進の接点とがある。このインターロック条
件は図20に示される通常動作のプログラムのインター
ロック条件と一致している。ただし図21に示される各
個操作プログラムでは、後退ボタンが押され、かつ後退
端のリミットスイッチがOFFであり、インターロック
条件が満たされた場合のみリフタが後退する。
【0017】また各ステップに対しては開始条件と終了
条件とが設けられる。これらはそのステップの前のトラ
ンジションおよび後ろのトランジション内に記述され
る。終了条件とはそのステップの動作が終了する条件で
ある。たとえば図18でリフタ322が後退する場合の
終了条件は、後退端となる。開始条件とは、その動作を
始めるときに確認する条件であり、かつその動作中に変
動しても構わない条件を示す。たとえば起動プッシュボ
タンなどで入力がされる場合や、動作開始位置のみが決
まっている場合である。開始条件では出力の自己保持を
する必要があり、したがって開始条件は図22に示され
るラダー図の矩形370に示される形式をとる必要があ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の技
術では、通常動作中のプログラム部分をSFCで記述す
るとともに、異常時用(各個操作用)のプログラム部分
をラダー図などで記述することにより、2つのプログラ
ムを作成する必要があった。そのため、PCプログラム
設計時間が長期化し、また各個操作用プログラムのイン
ターロック条件の抜けや無駄な条件の付加が発生して、
各個操作用のプログラムにミスが発生したり、プログラ
ムサイズが不必要に大きくなるという問題点があった。
またPCプログラムを修正するたびに、各個操作用プロ
グラムの修正が必要かどうかを判断し、個別に修正をす
る必要があり、PCプログラムの保守が困難であるとい
う問題点があった。
【0019】この問題を解決する1つの手段が、特開平
5−158512号公報に示されている。この公報に開
示された技術は、SFCプログラムを実行するシーケン
スコントローラについての発明である。図23を参照し
て特開平5−158512号公報のシーケンスコントロ
ーラ500は、操作パネル510と、SFCプログラム
記憶部512と、演算実行部514と、手動操作部51
6と、SFCステップ状態記憶部518と、I/O制御
部520とを含み、I/O制御部520に、外部機器5
22が接続されて制御される。
【0020】操作パネル510からの指令によりSFC
プログラム記憶部512に記憶されているプログラムが
演算実行部514により読出されて実行される。このと
き、SFCステップ状態記憶部518に記憶されている
ステップの活性/不活性状態が参照され、活性状態にあ
るステップの処理内容だけが演算される。その結果がI
/O制御部520を介して外部機器522に送出され
る。
【0021】操作パネル510には、手動運転モードと
自動運転モードとを切換えるスイッチが設けられてい
る。自動運転モードでは前述したとおりの動作が行なわ
れる。手動運転モードでは、手動操作部516による手
動操作が実行される。手動操作部516を操作すること
により手動処理指令がI/O制御部520に与えられ、
外部機器522を手動で制御できる。このとき、手動操
作部516からのステップ活性/不活性処理指令により
SFCステップ状態記憶部518に記憶されているステ
ップの活性/不活性状態を変更することができる。
【0022】この特開平5−158512号公報に開示
の技術では、通常動作時のプログラムを、異常時の条件
を考えながら作成し、操作パネル510により自動/手
動の切換えを行なって現在活性となっているステップに
対応する各個操作プログラムを動作させる。したがっ
て、現在活性化されているステップに対応する各個操作
しかできないという問題点がある。また動作順序が通常
動作プログラムの流れに従ったものであって、各個操作
特有の無手順の制御ができないという問題点があった。
こうした問題を解決するためには、やはり通常動作時用
のプログラムと各個操作用のプログラムとを別々のもの
にしたほうが望ましい。
【0023】したがって請求項1に記載の発明の目的
は、SFCの通常動作プログラム中の、各個操作が必要
な各ステップに関連する各個操作プログラムの作成およ
び保守を容易にできるSFCプログラム開発装置を提供
することである。
【0024】請求項2に記載の発明の目的は、SFC
通常動作プログラム中の、各個操作が必要な各ステップ
に関連する各個操作プログラムの作成および保守を容易
にでき、かつ各ステップ中を構成する諸条件に合致した
各個操作プログラムを生成できるSFCプログラム開発
装置を提供することである。
【0025】
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るSFCプログラム開発装置は、SFC形式で作成さ
れた、プログラマブルコントローラのための通常動作プ
ログラムの、指定された一ステップについて、各個操作
プログラムの作成が必要か否かを判定するための判定手
段と、判定手段により各個操作プログラムの作成が必要
と判定されたことに応答して、前記指定された一ステッ
プおよび当該指定された一ステップと所定の関係を有す
るトランジションから、当該指定された一ステップに関
連する各個操作プログラムに必要な所定のプログラム要
素を抽出して合成し、指定された一ステップに対応する
各個操作プログラムを自動的に生成する合成手段と、通
常動作プログラムに含まれる全ステップを一ステップず
つ指定して、判定手段および前記合成手段を動作させる
ための手段とを含む。
【0027】請求項2に記載の発明に係るSFCプログ
ラム開発装置は、請求項1に記載の装置であって、合成
手段は、指定された一ステップに含まれる各個操作のた
めのスイッチ要素を抽出するための第1の抽出手段と、
指定された一ステップに関連する制御の分岐および合流
に関連する所定のプログラム要素を抽出するための第2
の抽出手段と、指定された一ステップの出力要素を抽出
するための第3の抽出手段と、指定された一ステップの
開始条件、終了条件、またはインターロック条件に関連
するプログラム要素を抽出するための第4の抽出手段
と、第1、第2、第3および第4の抽出手段によって抽
出されたプログラム要素を所定の形式で自動的に合成す
るための手段とを含む。
【0028】
【0029】
【作用】請求項1に記載の発明に係るSFCプログラム
開発装置によれば、SFC形式の通常動作プログラム
の、各個操作プログラムを必要とする各ステップから、
当該ステップに関連する各個操作プログラムに必要な所
定のプログラム要素が抽出され、抽出されたプログラム
要素を合成することにより、各個操作プログラムが自動
的に生成される。PC用のプログラムの設計時間を短縮
でき、しかも各個操作プログラム作成の誤りを防止でき
る。またPC用のプログラムに変更があったときもそれ
に併せて各個操作プログラムをそれぞれ自動的に修正で
きるので、各個操作プログラムの保守が容易になる。
【0030】請求項2に記載の発明に係るSFCプログ
ラム開発装置によれば、請求項1に記載の発明の作用に
加え、抽出されるプログラム要素は、各個操作のための
スイッチ要素と、制御の分岐および合流に関連するプロ
グラム要素と、出力要素と、指定されたステップの開始
条件と、終了条件と、インターロック条件との任意の組
合わせを含むので、たとえばプログラムの一部がない場
合にも各個操作のプログラムを自動的に作成できる。
【0031】
【0032】
【実施例】図1に、本願発明に係るSFCプログラム開
発装置100のブロック図を示す図1を参照してこのS
FCプログラム開発装置は、複数のI/Oを介して外部
機器を制御するPC102のためのシーケンサプログラ
ムを開発するためのものである。PC102には電源1
04が付属している。
【0033】図1を参照してSFCプログラム開発装置
100は、後述する制御構造を有するプログラムを実行
することによりSFCプログラム開発装置100の各部
とともに、前述の特許請求の範囲に記載の各手段を実現
するためのCPU112と、作成されるシーケンサプロ
グラムを記憶するためのシーケンサプログラム記憶部1
18と、各個操作用の各個操作入力スイッチに関する情
報を後述する形式で格納する各個入力スイッチ格納メモ
リ120と、キーボード114と、SFCプログラムお
よびその詳細な制御情報を表示するための表示部116
と、シーケンサプログラム記憶部118に記憶されたシ
ーケンサプログラムをPC102に送信するためのPC
通信インターフェース(I/F)110とを含む。
【0034】シーケンサプログラム記憶部118は、図
2に示されるような形式でシーケンサプログラム130
を格納する。シーケンサプログラム130は、ステップ
内プログラム格納命令140と、ステップ内プログラム
142と、トランジション終了条件格納命令144と、
トランジション終了条件146と、トランジション開始
条件格納命令148と、トランジション開始条件150
と、…の形式で、各個入力スイッチ以外はすべて含んで
いる。なお図2に示されるシーケンサプログラム130
は、図6および図7に示されたプログラムに対応する内
容である。
【0035】図3を参照して、各個入力スイッチ格納メ
モリ120は、ステップ番号順に1ワードずつ各個入力
スイッチを格納する。本実施例の場合ステップは最大4
096個まで可能であり、したがって各個入力スイッチ
格納メモリ120は8Kバイトである。各個入力スイッ
チが設定されているステップについてはMSB(Mos
t Significant Bit)がONする。な
お図3は、後述する図7に対応する内容となっている。
【0036】図4に、図1に示されるSFCプログラム
開発装置で通常動作プログラムおよび各個操作プログラ
ムを作成する際の処理の流れを示す。図4を参照して、
まずステップ160でSFC表示画面が表示される。S
FC表示画面は図5に示されるようなものであり、表示
部116の左半分にSFC表示画面182が、右半分に
詳細表示画面184がそれぞれ表示される。なお図5に
示されるようにキーボード114には複数個のファンク
ションキー186(本実施例の場合にはF1〜F10の
10個)が設けられている。これらのファンクションキ
ーのうちF6は、ステップまたはトランジションの詳細
を詳細表示画面184に表示させるための「半ズーム」
キーであり、ファンクションキーF10は入力の完了を
示す「書込」キーである。
【0037】再び図4を参照して、ステップ161で通
常動作プログラムがSFC形式で作成される。この場
合、たとえば図6に示されるように、SFC表示画面1
82においてカーソル190を移動させ、所望のステッ
プまたはトランジションでカーソル190を止めて前述
したF6を押すことにより詳細表示画面184に対応す
るトランジションまたはステップの詳細が表示され、入
力が可能となる。カーソル190でトランジションT0
02を指定した場合の表示を図6に、ステップS02を
指定した場合の表示を図7にそれぞれ示す。
【0038】図6を参照して、トランジションの詳細を
作成する場合には、[終了]および[開始]は最初から
画面に表示されている。そして終了条件192および開
始条件194をラダー図作成と同様にキーボード114
の各キー(図示せず)を用いて入力する。なお開始条件
192および終了条件194のいずれか一方のみを入力
することもできる。入力可能な接点の数は最大256で
ある。前述したように入力はF10を押下することによ
り完了する。作成された内容はシーケンサプログラム記
憶部118に図2に示される形式に変換されて記憶され
る。
【0039】図7を参照して、ステップが選択された場
合、詳細表示画面184でステップ内プログラムおよび
各個入力スイッチを入力する。ステップ内プログラムは
ラダー図形式で入力され、図7に示される例の場合には
インターロック条件200および出力202を含む。各
個入力スイッチは、各個操作プログラムを作成する上で
必要な情報であり、このステップ内プログラムの入力画
面でその入力が要求される。ここで入力された1接点の
各個入力スイッチ204は、図3に示される形式で各個
入力スイッチ格納メモリ120(図1参照)に格納され
る。
【0040】図8に、たとえば図7の出力00100に
対する各個操作プログラム210を示す。この各個操作
プログラム210が、図6および図7に示される画面で
入力された情報から自動的に生成される。なお図8に示
される開始条件00000は、図6および図7に示され
るトランジションT001での開始条件とする。
【0041】各個操作プログラムを作成する上で考慮す
べきSFCの表示形式には、主として図9に示される5
種類が存在する。すなわち(a)直列接続と、(b)選
択分岐と、(c)選択合流と、(d)並列分岐と、
(e)並列合流とである。
【0042】(a)の直列接続において、たとえばステ
ップS02の場合、開始条件はトランジションT001
から、インターロック条件はステップS02から、各個
入力はステップS02から、終了条件はトランジション
T002からそれぞれ取出して各個操作プログラムを作
成する。
【0043】(b)の選択分岐の場合には、いずれか一
方のステップにのみ歩進する。この場合のトランジショ
ン条件入力画面を図10に示す。この場合終了条件は、
分岐する複数のトランジションに共通のもの(図9
(b)の例ではT003およびT004に共通)であ
る。たとえばトランジションT003で終了条件が変更
されればトランジションT004の終了条件にもその変
更が反映される。分岐条件は歩進先を決定するためのも
のである。これらの条件があれば(a)の直列接続と同
様に各個操作プログラムを作成することができる。
【0044】(c)の選択合流についてステップS10
(図9参照)を例に説明する。ステップS10の開始条
件はトランジションT006およびT007の双方に共
通のものである。これは選択分岐の終了条件と同様であ
る。その他の条件は直列接続と同様に取出して選択合流
の各個操作プログラムを作成できる。
【0045】図9(d)の並列分岐では次のような情報
を取出して各個操作プログラムを作成できる。並列分岐
の場合、図9(d)を参照して、ステップS11とトラ
ンジションT011とステップS12とからなる直列接
続と、ステップS11とトランジションT011とステ
ップS13とからなる直列接続との2つの直列接続があ
ることと同じである。したがって、直列接続と同様に各
個操作に必要な情報を取出すことができこれから並列分
岐のための各個操作プログラムが作成できる。並列合流
の場合にも同様である。
【0046】次に、各個操作プログラムの作成において
条件数が不足している場合の各個操作プログラムを図1
1(1)〜(4)に示す。このうち図11(1)の開始
条件なしの場合と、図11(2)のインターロック条件
なしの場合と、図11(4)の終了条件なしの場合とに
おいては、図8に示される各個操作プログラム210の
うち対応の各項目を省略して各個操作プログラムを作成
する。図11(3)に示されるように各個入力がない場
合には、各個操作を行なわないことを意味するため、各
個操作プログラムの作成は行なわない。
【0047】また、SFCの場合、同一出力番号を数ヶ
所で使用することが多い。その場合の各個操作プログラ
ムの形式を図12に示す。図12を参照して、一方のス
テップおよびその前後のトランジションから取出した条
件を開始条件1、インターロック1、各個入力1、終了
条件1とし、他方のステップおよびその前後のトランジ
ションから取出した条件を開始条件2、インターロック
2、各個入力2、および終了条件2とする。図12に示
されるように、各々のステップについて各個操作プログ
ラムを作成し、作成されたプログラムをORした形で各
個操作プログラムを作成する。
【0048】以下、図13〜図17を参照して、図4に
示される各個操作プログラム自動生成のステップ164
の内容を詳細に説明する。
【0049】図13を参照して、まず工程220におい
てSFCのステップ番号を示す変数に0が代入される。
【0050】工程221で、ステップ番号の変数が最終
ステップを示しているかどうかについての判断が行なわ
れる。最終ステップであれば処理は終了する。最終ステ
ップでなければ制御は工程222に進む。工程222で
はステップ番号で示されるステップがあるかどうかにつ
いての判断が行なわれる。ステップがあれば制御は工程
223に進む。なければ制御は工程225に進む。
【0051】工程223では、ステップ番号で示される
ステップに各個入力スイッチが指定されているかどうか
についての判断が行なわれる。より具体的には、図3に
示される各個入力スイッチ格納メモリ120において、
対応のステップ番号部分のMSBがONしているかどう
かについての判断が行なわれる。各個入力スイッチがあ
れば制御は工程224に、なければ制御は工程225に
それぞれ進む。
【0052】工程224では後述するようにして各個入
力プログラムが作成され、制御は工程225に進む。
【0053】工程225ではステップ番号を示す変数に
1加算される。制御はその後工程221に戻る。
【0054】図14に図13に示す工程224の詳細を
示す。図14を参照して各個入力プログラム作成処理は
工程240の各個入力スイッチ取出処理と、工程241
の選択合流処理と、工程242の該当ステップ出力取出
処理と、工程243の該当ステップインターロック条件
取出処理と、工程244の選択分岐処理と、工程245
の終了条件作成処理と、工程246の合成処理とからな
る。これら工程が図14に示されるように一連の処理と
して実行される。
【0055】工程240の各個入力スイッチ取出処理
は、図1および図3に示される各個入力スイッチ格納メ
モリ120の内容を調べることにより行なう。各個入力
スイッチがなければ、前述したように各個操作プログラ
ムの作成は行なわれない。
【0056】工程241の選択合流処理の詳細を図15
に示す。図15を参照して選択合流処理の工程260で
は、このステップの直前が選択合流かどうかについての
判断が行なわれる。選択合流であれば制御は工程262
に、そうでなければ制御は工程261にそれぞれ進む。
【0057】工程261では、前トランジションの終了
条件が取出され、選択合流処理が終了する。
【0058】工程262から263では、このステップ
に合流するn個の前トランジション1〜nのすべてにつ
いて終了条件の取出しが行なわれる。
【0059】続いて工程264で、工程262〜263
で取出されたn個の終了条件をORすることにより終了
条件が合成され、選択合流処理を終了する。
【0060】図16に図14の工程244で行なわれる
選択分岐処理の詳細を示す。図16を参照してまず工程
280で、当該ステップの直後が選択分岐となっている
かどうかについての判断が行なわれる。選択分岐であれ
ば制御は工程282に、さもなければ制御は工程281
にそれぞれ進む。
【0061】工程281では次トランジションの開始条
件が取出され、処理は終了する。一方工程282〜28
3では、選択分岐の分岐先のn個の次トランジション1
〜nの開始条件が取出される。そして工程284でこれ
ら取出された開始条件のすべてのORを取ることにより
開始条件が構成される。工程284の後選択分岐処理は
終了する。
【0062】再び図14を参照して、工程245の終了
条件作成処理では、図16に示される工程281または
284で得られた開始条件から、各個操作プログラムの
終了条件が作成される。
【0063】図17に、図14の工程246で行なわれ
る合成処理の詳細を示す。図17を参照して、工程30
0で各個操作プログラムを合成する処理が行なわれる。
この処理は図14の工程240で取出された各個入力ス
イッチと、図15の工程261または264で抽出され
た終了条件と、図14の工程242で取出された該当ス
テップの出力と、同じく図14の工程243で取出され
た該当ステップのインターロック条件と、図14の工程
245で得られた終了条件とを図8に示される形式で組
合わせることにより行なわれる。なおこの場合条件が不
足している場合には図11に示された形式で各個操作プ
ログラムが作成されることに注意すべきである。
【0064】続いて工程301で同一出力が存在するか
どうかについての判断が行なわれる。存在していなけれ
ば合成処理は終了する。存在していれば制御は工程30
2に進み、同一出力との合成処理が行なわれる。この合
成処理は図12に示されたとおりである。
【0065】以上のようにこの実施例によれば、プログ
ラム開発者がPCのプログラムを作成する上で大きな困
難となっていた異常時用(各個操作用)プログラムが、
通常動作プログラムをSFC形式で作成することによ
り、自動的に作成できる。SFCプログラムの作成時
に、各個操作用プログラム作成に必要な情報が得られる
ので、各個操作用プログラムのたとえばインターロック
条件の抜けや、無駄な条件の重複を省くことができ、各
個操作プログラムにプログラムミスが発生することを防
止したり、プログラムサイズを縮小させる上で有効であ
る。また各個操作用プログラムを単独で作成する必要が
なく、PCプログラムの設計時間を大幅に短縮すること
ができる。PCプログラムの修正時には、通常動作用の
プログラムを修正することで、対応の各個操作用プログ
ラムも自動的に修正できる。そのため、各個操作用プロ
グラムを修正し忘れることが防止でき、さらに修正時間
を短縮できるなど、PCプログラムの保守を有効に、か
つ容易に行なうことができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
るSFCプログラム開発装置によれば、SFC形式の通
常動作プログラムから、各ステップに関連した各個操作
プログラムが自動的に生成される。PC用のプログラム
の設計時間を短縮でき、しかも各個操作プログラム作成
の誤りを防止できる。またPC用のプログラムに変更が
あったときもそれに併せてそれぞれの各個操作プログラ
ムを自動的に修正できるので、各個操作プログラムの保
守が容易になる。その結果、PCの通常動作プログラム
中の、各個操作が必要な各ステップに関連する各個操作
プログラムの作成および保守を容易にできるSFCプロ
グラム開発装置を提供できる。
【0067】請求項2に記載の発明に係るSFCプログ
ラム開発装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に
加え、プログラム要素の一部がない場合にも各個操作の
プログラムを自動的に作成できる。その結果、より広い
局面においてSFC通常動作プログラム中の、各個操
作が必要な各ステップに関連する各個操作プログラムの
作成および保守を容易にできるSFCプログラム開発装
置を提供できる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るSFCプログラム開発
装置のブロック図である。
【図2】シーケンサプログラム記憶部に記憶されたプロ
グラムの形式を模式的に示す図である。
【図3】各個入力スイッチの記憶形式を模式的に示す図
である。
【図4】SFCプログラム開発装置の動作の流れを示す
フローチャートである。
【図5】SFC表示画面の模式図である。
【図6】SFC表示画面および詳細表示画面を模式的に
示す図である。
【図7】SFC表示画面および詳細表示画面を模式的に
示す図である。
【図8】各個操作プログラムのラダー図である。
【図9】SFCの表示形式を模式的に示す図である。
【図10】選択分岐入力の際のSFC表示画面および詳
細表示画面を模式的に示す図である。
【図11】プログラム要素の一部が不足している場合の
各個操作プログラムを模式的に示す図である。
【図12】同一の出力を複数箇所で使用している場合の
各個操作プログラムのラダー図である。
【図13】各個操作プログラム作成処理のフローチャー
トである。
【図14】各個入力プログラム作成処理のフローチャー
トである。
【図15】選択合流処理のフローチャートである。
【図16】選択分岐処理のフローチャートである。
【図17】合成処理のフローチャートである。
【図18】従来の技術を説明するためのあるシステムの
例を模式的に示す図である。
【図19】図18に示される装置の通常動作のSFCプ
ログラムを示す図である。
【図20】通常動作プログラムのあるステップ内処理プ
ログラムのラダー図である。
【図21】各個操作プログラムのラダー図である。
【図22】開始条件のラダー図形式を示す図である。
【図23】従来のシーケンスコントローラのブロック図
である。
【符号の説明】
100 SFCプログラム開発装置 112 CPU 114 キーボード 116 表示部 118 シーケンサプログラム記憶部 120 各個入力スイッチ格納メモリ 182 SFC表示画面 184 詳細表示画面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SFC形式で作成された、プログラマブ
    ルコントローラのための通常動作プログラムの、指定さ
    れた一ステップについて、各個操作プログラムの作成が
    必要か否かを判定するための判定手段と、 前記判定手段により各個操作プログラムの作成が必要と
    判定されたことに応答して、前記指定された一ステップ
    および当該指定された一ステップと所定の関係を有する
    トランジション から、前記指定された一ステップに関連
    する各個操作プログラムに必要な所定のプログラム要素
    を抽出して合成し、前記指定された一ステップに対応す
    各個操作プログラムを自動的に生成するための合成
    段と 前記通常動作プログラムに含まれる全ステップを一ステ
    ップずつ指定して、前記判定手段および前記合成手段を
    動作させるための手段と を含む、SFCプログラム開発
    装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段は、 前記指定された一ステップに含まれる各個操作のための
    スイッチ要素を抽出するための第1の抽出手段と、 前記指定された一ステップに関連する制御の分岐および
    合流に関連する所定のプログラム要素を抽出するための
    第2の抽出手段と、 前記指定された一ステップの出力要素を抽出するための
    第3の抽出手段と、 前記指定された一ステップの開始条件、終了条件、また
    はインターロック条件に関連するプログラム要素を抽出
    するための第4の抽出手段と、 前記第1、第2、第3および第4の抽出手段によって抽
    出されたプログラム要素を所定の形式で自動的に合成す
    るための手段と を含む、請求項1に記載のSFCプログ
    ラム開発装置。
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