JP3345649B2 - シリコン加速度計 - Google Patents

シリコン加速度計

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリコン加速度計に
関し、特に上部ストッパ(IC)の歩留りの向上、信号
検出回路の性能の向上及び上部ストッパ(IC)とペン
デュラム(センサチップ)との接続の信頼性の向上に係
わる。
【0002】
【従来の技術】従来のシリコン加速度計の例として、特
開平6−242141号公報に開示されている加速度計
を図3に従って説明する。ペンデュラム(センサチッ
プ)1は、シリコン単結晶基板より成り、枠部3と、枠
部3内に空隙を介して島状に配された錘部2と、錘部2
を枠部3に橋絡させて支持する薄肉の梁部4が化学的エ
ッチングにより形成されている。ペンデュラム1の上側
及び下側に、錘部2の変位を制限して、梁部4を保持す
るための上部ストッパ(IC)6及び下部ストッパ7が
それぞれ接合される。上部ストッパ6の底面及び下部ス
トッパ7の上面の梁部4及び錘部2と対向する部分に凹
部6a及び7aが形成され、ペンデュラム1との間に空
隙Ga,Gbが形成される。梁部4上に複数のピエゾ抵
抗素子5aが形成され、互いに接続されてブリッジ回路
5がペンデュラム1上に構成される。
【0003】上部ストッパ(IC)6の上面に信号検出
回路8が形成されている。該回路8は入力加速度に応じ
たブリッジ回路の出力を検出するための回路である。ペ
ンデュラム1上のブリッジ回路5と信号検出回路8とは
複数のボンディングワイヤ9で接続される。下部ストッ
パ7が取付けられるベース(台座)10に外部接続用の
端子11が設けられ、その端子11にボンディングワイ
ヤ12を通じて信号検出回路8が接続される。
【0004】なお、信号検出回路8に、ブリッジ回路5
に駆動電圧を供給するための回路や、ブリッジ回路の検
出出力に対して、ピエゾ抵抗素子による温度変動分を補
償するなどの信号処理回路が含まれる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 以上のように、従来の加速度計は信号検出回路8が
形成された上部ストッパ(IC)6の裏面に凹部6aが
形成されており、この凹部6aを形成するプロセスがI
Cの製造プロセスの初期の工程で必要であるので、その
凹部形成工程における不良製品の分だけIC製造の歩留
りを減少させる問題がある。
【0006】 また凹部6aの形成により信号検出回
路8に、凹部のない通常のICとは異なった応力が加わ
るため、信号検出回路8の性能に悪影響の生じるおそれ
がある。 IC6とペンデュラム(センサチップ)1は多数の
ボンディングワイヤ9で接続されているので接続の信頼
性が低い。
【0007】この発明の目的は、これら従来の問題を解
決して、IC(上部ストッパ)の歩留りを向上し、信号
検出回路の凹部に起因する性能低下を防止し、またIC
とペンデュラムとの間の接続の信頼性を向上させようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の発明では、信号検出回路が上部ストッ
パのペンデュラムと対向する内面に形成され、ペンデュ
ラムの枠部と上部ストッパとは異方性導電接着剤層で接
合され、その異方性導電接着剤層を通じて、ブリッジ回
路と信号検出回路とが電気的に接続される。
【0009】(2)請求項2の発明では、前記(1)に
おいて、ペンデュラムと上部ストッパの間に介在される
異方性導電接着剤層がスペーサの機能を兼備し、その厚
みにほゞ等しい間隔の空隙が形成される。 (3)請求項3の発明では、前記(1)において、上部
ストッパが絶縁基板または半導体基板より構成される。
【0010】(4)請求項4の発明では、前記(1)に
おいて、ペンデュラムの枠部と下部ストッパとの間にス
ペーサが介在される。 (5)請求項5の発明では、前記(1)乃至(4)のい
ずれかにおいて、ペンデュラムの枠部上面の端部に、信
号検出回路を外部と接続するための端子部が形成され、
その端子部と対向する上部ストッパの一部が切欠かれ
る。
【0011】(6)請求項6の発明では、前記(5)に
おいて、端子部は、下部ストッパが取付けられているベ
ース(台座)に設けられた外部端子にボンディングワイ
ヤを通じて接続される。 (7)請求項7の発明では、前記(1)乃至(4)のい
ずれかにおいて、上部ストッパの周辺の一部が延長され
て、対向するペンデュラム及び下部ストッパの端縁より
突出されて、その内面に外部接続用の端子部が形成され
ている。
【0012】(8)請求項8の発明では、前記(7)に
おいて、端子部は、下部ストッパが取付けられているベ
ース(台座)に設けられた外部端子に導電接着剤により
接続される。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を図1に、図3と対応する
部分に同じ符号を付して示し、重複説明を省略する。こ
の発明では、従来上部ストッパ6の内面に形成された凹
部6aは廃止され、その内面に信号検出回路8が形成さ
れる。またペンデュラム1の枠部3と上部ストッパ6と
は異方性導電接着剤層21で接合される。異方性導電接
着剤層21はよく知られているように、絶縁性接着剤中
に導電性ビーズ(金属粒子、または高分子化合物粒子や
ガラス粒子に金属メッキを施したもの)を分散させたも
ので、図1の場合は、上下方向に導電性があるが、横方
向にはないものである。従って、複数の導電経路が上下
方向に存在しても、互いにショートすることがない。こ
の異方性導電接着剤層21を通じて、枠部3上の端子2
3(ブリッジ回路5より導出された端子を含む)と信号
検出回路8より導出された端子8aとが電気的に接続さ
れる(請求項1)。これにより従来のボンディングワイ
ヤ9による接続は廃止され、接続の信頼性の向上が図ら
れる。
【0014】図1の例では、異方性導電接着剤層21が
スペーサの機能を兼備し、その厚みにほゞ等しい間隔の
空隙Gaが形成されている(請求項2)。上部ストッパ
(IC)6の材料は、ガラス、セラミックのような絶縁
基板またはシリコン単結晶基板のような半導体基板を用
いることができる(請求項3)。一方、下部ストッパは
上部ストッパ6と同じ材料を用いてもよいが、特に電子
回路を形成するものではないので、金属のような導電体
を用いてもよい。この例では、従来下部ストッパ7の上
面に形成された凹部7aはその製作に要する工数が大き
く原価高となるので廃止され、その代わり枠部3と下部
ストッパ7との間にスペーサ22を挟んで接合している
(請求項4)。そしてスペーサ22の厚みにほゞ等しい
間隔の空隙Gbを得ている。
【0015】枠部3の上面の端部に、信号検出回路8を
外部と接続するための端子部24が形成され、端子部2
4と対向する上部ストッパ6の一部が切欠かれている
(請求項5)。図1の例では、端子部24は、下部スト
ッパ7が取付けられているベース(台座)10に設けら
れた外部端子11にボンディングワイヤ12を通じて接
続される(請求項6)。
【0016】図2に示すのは変形実施例であり、上部ス
トッパ6の周辺の一部が延長されて対向するペンデュラ
ム1及び下部ストッパ7の端縁より突出されて、その内
面に外部接続用の端子部24が形成される(請求項
7)。この端子部24は、ベース10に設けられた外部
端子11に導電接着剤25で接続され、接続の信頼性を
更に向上させている(請求項8)。
【0017】
【発明の効果】 この発明では、従来問題となっていた上部ストッパ
(IC)6の凹部6aを廃止したので、この凹部製作工
程における不良がなくなり、それだけICの歩留りを向
上できる。 また従来凹部があるため、異状な応力がIC(信号
処理回路)に作用し、その性能が低下していたのを無く
すことができる。
【0018】 この発明では、上部ストッパ(IC)
6とペンデュラム1との接続は、従来のボンディングワ
イヤに代わって異方性導電接着剤層21によって行われ
るので、接続の信頼性を従来より大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す原理的な断面図。
【図2】この発明の他の実施例を示す原理的な断面図。
【図3】従来のシリコン加速度計の原理的な断面図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−331652(JP,A) 特開 平4−278462(JP,A) 特開 平4−274005(JP,A) 特開 平4−264264(JP,A) 特開 平5−41148(JP,A) 特開 平4−332871(JP,A) 特開 平4−332869(JP,A) 特開 平4−186167(JP,A) 特開 昭62−190774(JP,A) 実開 平2−12663(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン単結晶基板より成り、枠部と、
    その枠部内に空隙を介して配された錘部と、その錘部を
    枠部に橋絡させて支持する薄肉の梁部とを有するペンデ
    ュラムと、 そのペンデュラムの上側及び下側に重ねられ、前記梁部
    及び錘部との間にそれぞれ空隙が形成される上部ストッ
    パ及び下部ストッパと、 前記梁部上に形成されたピエゾ抵抗素子を接続して前記
    ペンデュラムの上面に形成されたブリッジ回路と、 入力加速度に応じたブリッジ回路の出力を検出する信号
    検出回路と、を有するシリコン加速度計において、 前記信号検出回路が前記上部ストッパの前記ペンデュラ
    ムと対向する内面に形成され、 前記ペンデュラムの枠部と上部ストッパとは異方性導電
    接着剤層で接合され、 その異方性導電接着剤層を通じて、前記ブリッジ回路と
    信号検出回路とが電気的に接続されることを特徴とす
    る、 シリコン加速度計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ペンデュラムと
    上部ストッパとの間に介在される前記異方性導電接着剤
    層がスペーサの機能を兼備し、その厚みにほゞ等しい間
    隔の前記空隙が形成されていることを特徴とするシリコ
    ン加速度計。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記上部ストッパが
    絶縁基板または半導体基板より成ることを特徴とするシ
    リコン加速度計。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ペンデュラムの
    枠部と下部ストッパとの間にスペーサが介在されている
    ことを特徴とするシリコン加速度計。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前
    記ペンデュラムの枠部上面の端部に、前記信号検出回路
    を外部と接続するための端子部が形成され、その端子部
    と対向する前記上部ストッパの一部が切欠かれているこ
    とを特徴とするシリコン加速度計。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記端子部は、前記
    下部ストッパが取付けられているベース(台座)に設け
    られた外部端子にボンディングワイヤを通じて接続され
    ていることを特徴とするシリコン加速度計。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前
    記上部ストッパの周辺の一部が延長されて、対向する前
    記ペンデュラム及び下部ストッパの端縁より突出され
    て、その内面に外部接続用の端子部が形成されているこ
    とを特徴とするシリコン加速度計。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記端子部は、前記
    下部ストッパが取付けられているベース(台座)に設け
    られた外部端子に導電接着剤により接続されていること
    を特徴とするシリコン加速度計。
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