JP3345066B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP3345066B2 JP34836792A JP34836792A JP3345066B2 JP 3345066 B2 JP3345066 B2 JP 3345066B2 JP 34836792 A JP34836792 A JP 34836792A JP 34836792 A JP34836792 A JP 34836792A JP 3345066 B2 JP3345066 B2 JP 3345066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右バンク間にサージ
タンクを備えたV型エンジンにおけるエンジンの吸気装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、左右にバンクを有するV型エンジ
ンにおいては、各バンク間に形成される空間、あるいは
左右バンクのいずれかの上方にサージタンクを載置した
ものが提案されている(特開昭62−153516号公
報)。このようなV型エンジンにおいては、サージタン
クから左右のシリンダに連絡される各吸気通路にフラン
ジ部を形成し、このフランジ部を左右バンクのシリンダ
壁に固定してサージタンクを左右バンク間で支持してい
る。そして、サージタンクの上壁部、あるいは側壁部に
吸気管が連結されてタンク内に混合気が供給されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジンにおいては、
吸気側の管路を長く設けることによって、吸気の動的効
果を利用して、実用回転域での吸気効率を高めて所望の
トルクを得るのが望ましい。これに対して、従来例のよ
うなエンジン構造であれば、左右バンク間にサージタン
クが支持されているので、例えば、吸気通路を長くして
吸気側の管路を長く設けようとすると、サージタンク上
部に吸気通路が積層されるなどして、いきおいエンジン
の大型化を招くことになる。
【0004】また、エンジン作動中の左右バンクの振動
(開閉方向の振動)は、騒音やエンジンの耐久性と関係
が深いため、これを効果的に防止する必要がある。しか
し、従来例のように、サージタンクの吸気通路を利用し
て各バンクを連結しても、吸気通路のように屈曲した管
材で左右バンクを連結したのでは、両バンクに対する補
強効果に乏しく、振動を効果的に防止するのは困難であ
った。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、サージタンクを利用してシリンダに至
る吸気路を長く設けるとともに、左右バンクの振動を効
果的に防止することができるエンジンの吸気装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
左右にバンクが配され、各バンクにシリンダが前後方向
に並べられるとともに、各バンク間にサージタンクが備
えられたV型エンジンにおいて、上記サージタンク内を
上部タンクと下部タンクとに仕切る左右仕切板を設け、
この上部タンクと下部タンクとを前後両端部で直接、か
つ常時連通させるとともに、これら上下タンクのうち下
部タンクにのみ吸気の吸入口を設ける一方、上部タンク
にのみ独立吸気通路を設け、さらに上記左右仕切板の左
右端部をサージタンク外に延設することによってサージ
タンク外壁面に左右一対のフランジ部を形成し、これら
のフランジ部を上記左右バンクのシリンダ壁に固定する
ことによってサージタンクをエンジンに装着したもので
ある。
【0007】請求項2に係る発明は、上記サージタンク
が、その内部を左側タンクと右側タンクとに分割する上
下仕切板と、この上下仕切板によって形成された右側タ
ンクから左側バンクのシリンダに連絡する左側バンク用
吸気通路と、左側タンクから右側バンクのシリンダに連
絡する右側バンク用吸気通路と、上記左側バンク用吸気
通路と左側タンクとの間及び上記右側バンク用吸気通路
と右側タンクとの間にそれぞれ設けられた短絡部分と、
各短絡部分を開閉するバルブ部材とを備えたものであ
る。
【0008】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、サージタン
ク内は左右仕切板によって上下に仕切られ、下部タンク
に供給された混合気は上部タンクに循環された後、上部
タンクから各バンクのシリンダに供給される。従って、
吸気通路自体を長く設けることなく各シリンダに至るま
での吸気路を長く設けることが可能となり、エンジンの
大型化を避けることができる。また、左右仕切板がサー
ジタンク外に延設されることによって形成されたフラン
ジ部が左右バンクの各シリンダの壁面に固定され、これ
によってサージタンクがエンジンに取付られるので、そ
の支持剛性が向上されてより効果的に左右バンクの振動
(開閉方向の振動)を防止することができる。
【0009】上記請求項2記載の発明によれば、上記サ
ージタンク内がさらに上下仕切板によって左右に仕切
れ、これによって仕切られた右側上部タンクから左側バ
ンクのシリンダに、左側上部タンクから右側バンクのシ
リンダヘッドにそれぞれ混合気が供給されるので、吸気
行程の周期が一致しない各気筒がそれぞれ並設された左
側バンク、あるいは右側バンクに独立して混合気を供給
することができ、これによってサージタンクの各タンク
が有効に圧力伝播経路として機能し、効果的に吸気の動
的効果を発揮させることができる。また、エンジン作動
時の回転数に応じて短絡用バルブを適宜開閉することに
よって各バンクのシリンダに至る吸気路長を変化させる
ことが可能となる。すなわち、エンジンの中低速回転域
では、短絡用バルブを閉口してシリンダに至る吸気通路
を長くして中低速回転域での吸気効率向上を図る一方、
高速回転域では短絡用バルブを開口してシリンダに至る
吸気路を短くして高速回転域での吸気効率向上を図り、
これによってエンジンの回転数に応じた所望のトルクを
得ることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図3を用いて説明
する。
【0011】図1及び図2に示すように、エンジン10
は、シリンダブロック11上部の左右にバンク12を有
するV型エンジンであり、各バンク12にはシリンダヘ
ッド14とシリンダヘッドカバー16とが設けられてい
る。この実施例で、エンジンはV型6気筒で、各気筒に
吸気弁及び排気弁が2つずつ設けられた構成となってい
る。
【0012】エンジン10の中央上部には、後に詳述す
るサージタンク18が配設され、このサージタンク18
は、独立吸気通路20を介して両バンク12の各気筒に
接続されている。
【0013】エンジン10内部においては、図1に示す
ように左右バンク12の各シリンダヘッド14内に燃焼
室68が形成され、この燃焼室68の天井部には吸気ポ
ート70及び排気ポート72がそれぞれ開口され、これ
らの各ポート70,72を閉口するように吸気バルブ7
4及び排気バルブ76が配設されている。これらの各バ
ルブ74,76の上部には、前後に伸びる吸気カムシャ
フト22及び排気カムシャフト24が回転可能に並列状
態で支持され、吸気カムシャフト22に吸気バルブ74
駆動用のカム78が固定されるとともに、排気カムシャ
フト24に排気バルブ76駆動用のカム80が固定され
ている。一方、シリンダブロック11内には、シリンダ
82及びクランク室88が形成されている。シリンダ8
2内にはピストン84が往復動自在に配設されており、
このピストン84がコネクティングロッド86を介して
クランク室88内のクランクシャフト26に連結されて
いる。
【0014】一方、上記エンジン10の前壁面には、パ
ワーステアリングポンプ等の各種補機42,44,4
6,48が設けられている。これらの補機の入力軸には
それぞれプーリ50,52,54,56が固定され、こ
れらの各プーリ50,52,54,56と上記クランク
シャフト26の前端に固定されたプーリ58に共通して
ベルト66が掛けられることによって、このベルト66
を媒介として、上記クランクシャフト26の回転力が上
記各補機42,44,46,48に伝達されるようにな
っている。
【0015】次に、エンジン10における吸気装置の構
造について説明する。
【0016】エンジン10の左右バンク間で、上記シリ
ンダブロック11の上部には、上述の通りサージタンク
18が配設されている。サージタンク18は略円筒状の
密封容器で、左右仕切板92によってその内部が上下2
室(上部タンク及び下部タンク)に仕切られるととも
に、上下仕切板93によってさらに左右2室(右側タン
ク及び左側タンク)に仕切られている。すなわち、サー
ジタンク18内は、上記左右仕切板92及び上下仕切板
93によって、左側上部室94a、左側下部室94b、
右側上部室95a、右側下部室95bに仕切らるように
なっている。但し、左右仕切板92においては、図3に
示すように、その左右方向でサージタンク18の左右内
壁面と密接にされるものの、その前後端部とサージタン
ク18の前後内壁面との間に上下の室を連通する連通部
としての隙間が設けられるようになっており、左側上部
室94aと左側下部室94b、右側上部室95aと右側
下部室95bはそれぞれサージタンク18内の前後端部
で連絡されるようになっている。
【0017】ここで、上記左右仕切板92は、例えば板
厚を有する鋼板等から形成された板材で、上記のように
サージタンク18内に配設されてサージタンク18内を
上下に仕切る一方、左右方向でサージタンク18外に延
設されてタンク18の前後方向に伸びる左右一対のフラ
ンジ部96を形成している。そして、このフランジ部9
6が上記左右バンク12のシリンダヘッド14の壁面に
固定されることによってサージタンク18がエンジン1
0に装着されるようになっている。
【0018】上記サージタンク18の上部には、サージ
タンク18と各シリンダヘッド14の燃焼室68とを接
続する独立吸気通路20が設けられている。各独立吸気
通路20は、図1に示すようにサージタンク18の外壁
面に一体的に形成されており、サージタンク18の穿孔
部98から上記フランジ部96の穿孔部100を介して
上記シリンダヘッド14の吸気ポート70に連絡される
ようになっている。この際、図1及び図2に示すよう
に、左側バンク12のシリンダヘッド14にはサージタ
ンク18の右側上部室95aから、右側バンク12のシ
リンダヘッドには左側上部室94aからそれぞれ混合気
が供給されるように独立吸気通路20が形成されてい
る。
【0019】さらに、サージタンク18の左側上部室9
4a及び右側上部室95aと各独立吸気通路20との壁
面には、図1に示すように、左側上部室94a、あるい
は右側上部室95aと各独立吸気通路20とを短絡する
連通孔114(短絡部分)が形成され、この連通孔11
4に短絡バルブ102が配設されている。つまり、短絡
バルブ102の閉口状態では、上記の通り左側バンク1
2のシリンダヘッド14には右側上部室95aから、右
側バンク12のシリンダヘッド14には左側上部室94
aからそれぞれ混合気が供給されているが、短絡バルブ
の開口状態では、左側バンク12のシリンダヘッド14
には左側上部室94aから、右側バンク12のシリンダ
ヘッド14には右側上部室95aからそれぞれ混合気が
供給されるようになっている。
【0020】一方、上記サージタンク18の下面には、
サージタンク18内へ混合気を取り入れるための吸入口
104が形成され、この吸入口104が吸気管路90と
連通されるようになっている。吸入口104内は、上記
上下仕切板93が介在されることによって、図1に示す
ように左右に仕切られている。
【0021】吸気管路90は、シリンダブロック11の
上方外部と前方外部を連通するように、シリンダブロッ
ク11内に一体的に形成されており、その管内は仕切壁
106によって左右に仕切られて左側管路112a及び
右側管路112bを形成している。すなわち、上記サー
ジタンク18がエンジン10に取付けられた状態で、吸
気管路90の仕切壁106と吸入口104の上下仕切板
93とが密接にされることによって吸気管路90の左側
管路112aがサージタンク18の左側下部室94bに
連通され、また右側管路112bが右側下部室95bに
連通されるようになっている。そして、吸気管路90の
吸入口、すなわちシリンダブロック11の前壁面には、
図2及び図3に示すようスロットルボディ108が装着
され、これに内蔵されるスロットル弁110が駆動され
ることによって、サージタンク18に供給される混合気
量が調節されるようになっている。
【0022】次に、エンジン10の吸気装置における作
用について説明する。
【0023】上記のように構成されたエンジン10にお
いて、エンジン10が作動され中低速回転で運転される
と、図4に示すように、図外のエアークリーナー及び気
化器を介して生成された混合気はスロットルボディ11
0及び吸気管路90を介してサージタンク18内に供給
される。この際、供給される混合気は、吸気管路90内
で左側管路112aと右側管路112bに別れてサージ
タンク18内に供給され、それぞれサージタンク18内
の左側下部室94b、右側下部室95bに供給される。
そして、サージタンク18内の各下部室94b,95b
に供給された混合気において、右側下部室95bに供給
された混合気はさらにサージタンク18内で、右側上部
室95aへと循環された後、穿孔部98から独立吸気通
路20を介して左側バンク12のシリンダヘッド14へ
と供給される。また、左側下部室94bに供給された混
合気は、左側上部室94aへと循環された後、穿孔部9
8から独立吸気通路20を介して右側バンク12のシリ
ンダヘッド14へと供給されるようになっている。
【0024】一方、エンジン10が高速回転で運転され
ると、図外の制御装置からの制御信号によって、サージ
タンク18の各上部室94a,95aに設けられた各短
絡用バルブ102が開口される。これによって、各上部
室94a,95aに循環された混合気において、左側上
部室94aの混合気が短絡用バルブ102を介して左側
バンクのシリンダヘッド14に供給される一方、右側上
部室95aの混合気が短絡用バルブ102を介して右側
バンクのシリンダヘッド14に供給されることになる。
【0025】以上説明したように、上記実施例のエンジ
ン10においては、サージタンク18内を左右仕切板9
2によって仕切り、下部室に供給された混合気を上部室
に循環させた後、上部室から各バンク12のシリンダヘ
ッド14に供給するようにしたので、シリンダヘッド1
4の吸気ポート70に至るまでの吸気路をサージタンク
を利用して長く設けることが可能となる。従って、独立
吸気通路20自体を長く設ける必要がないので、エンジ
ン10を大型化することなくエンジン10の実用回転域
における共鳴過給、慣性過給等の効果の向上を図ること
ができる。また、上記左右仕切板92をサージタンク1
8外に延設してフランジ部96を形成し、このフランジ
部96を左右バンク12の各シリンダヘッド14壁面に
固定してサージタンク18をエンジン10に取付けるよ
うにしたので、従来例と比較すると、水平な一体物の左
右仕切板92によって各バンク12が連結されるので、
その支持剛性が向上されより効果的に左右バンク12の
振動(開閉方向の振動)を防止することができる。
【0026】また、実施例では上記に加えて、サージタ
ンク18内を上下仕切板93によって左右に仕切るとと
もに、これによって仕切られたサージタンク18の右側
上部室95aから左側バンク12のシリンダヘッド14
に、左側上部室94aから右側バンク12のシリンダヘ
ッド14にそれぞれ混合気を供給するようにしたので、
吸気行程の周期が一致しない各気筒がそれぞれ並設され
た左側バンク12、あるいは右側バンク12に独立して
混合気を供給することができ、これによってサージタン
ク18の各室が有効に圧力伝播経路として機能し、効果
的に吸気の動的効果を発揮させることができる。また、
サージタンク18の右側上部室95aから左側バンク1
2のシリンダヘッド14に、左側上部室94aから右側
バンク12のシリンダヘッド14にそれぞれ混合気を供
給するので、シリンダヘッド14に対してそれぞれ遠い
側の上部室94a,95aから混合気が供給されること
になり、これによって各吸気ポート70に至る吸気路を
より長く設けることができるという利点がある。
【0027】さらに、サージタンク18の各上部室94
a,95aと独立吸気通路20とを短絡する短絡用バル
ブ102を設け、このバルブ102を開閉して混合気を
右側上部室95aから右側バンク12のシリンダヘッド
14に、左側上部室94aから左側バンク12のシリン
ダヘッド14にそれぞれ短絡させて供給するようにした
ので、エンジン10作動時の回転数に応じて上記短絡用
バルブ102を適宜開閉することによって各バンク12
のシリンダヘッド14に至る吸気路長を変化させること
が可能となり、これによって回転数に応じた所望のトル
クを得ることが可能になる。すなわち、エンジン10の
中低速回転域では、上記短絡用バルブ102を閉口して
シリンダヘッド14に至る吸気通路を長くして中低速回
転域での吸気効率向上を図る一方、高速回転域では短絡
用バルブ102を開口してシリンダヘッド14に至る吸
気路を短くして高速回転域での吸気効率向上を図り、こ
れによってエンジン10の回転数に応じた所望のトルク
を得ることができる。
【0028】また、上記エンジン10の吸気装置にお
て、無過給の場合は上記実施例で説明したように、エア
ークリーナーからの空気を上記吸気管路90に導いてサ
ージタンク18に供給するが、例えば、ターボチャージ
ャを搭載して過給を行なう場合には、ターボチャージャ
で予圧された空気をインタクーラを介して上記吸気管路
90に導いてサージタンク18に供給するようにすれ
ば、無過給エンジンと過給エンジンとの設計、生産にお
いて、エンジン10自体を共通化することができるとい
う利点がある。さらに、サージタンク18の代りにスー
パーチャージャを搭載し、スーパーチャージャで予圧さ
れた混合気を上記吸気管路90を利用してインタークー
ラに導くようにすれば、上記吸気管路90に相当する過
給機の管材料が不用になるばかりが、各バンク12間に
スーパーチャージャを搭載できるのでエンジンの大型化
が抑制されるという利点もある。
【0029】なお、上記実施例において、サージタンク
18内は、左右仕切板92及び上下仕切板93の両仕切
板が設けられた構成であるが、上下仕切板93を除いて
サージタンク18内を上下に仕切るだけの構成にしても
よい。
【0030】また、実施例では、独立吸気通路20がサ
ージタンク18に一体的に形成されているが、これは実
施例の一例であって必ずしも一体的に形成されたもので
なくてもよく、サージタンク18と別体の吸気通路を設
けてもよい。但し、この際、各吸気通路とサージタンク
を短絡するための短絡用パイプを設け、このパイプに短
絡用バルブ102を設ける必要がある。
【0031】また、実施例ではV型6気筒のエンジン1
0について説明したが、勿論V型8気筒、あるいはV型
10気筒等のエンジンにおいても実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、サージ
タンク内を上部タンクと下部タンクとに仕切る左右仕切
板を設け、この上部タンクと下部タンクとを前後両端部
で直接、かつ常時連通させるとともに、これら上下タン
クのうち下部タンクにのみ吸気の吸入口を設ける一方、
上部タンクにのみ独立吸気通路を設け、さらに上記左右
仕切板の左右端部をサージタンク外に延設することによ
ってサージタンク外壁面に左右一対のフランジ部を形成
し、これらのフランジ部を上記左右バンクのシリンダ壁
に固定することによってサージタンクをエンジンに装着
したので、サージタンクを利用して吸気路を長く設ける
とともに、左右バンクの振動を効果的に防止することが
できる。
【0033】さらに、上記サージタンクに、その内部を
左側タンクと右側タンクとに分割する上下仕切板と、こ
の上下仕切板によって形成された右側タンクから左側バ
ンクのシリンダに連絡する左側バンク用吸気通路と、左
側タンクから右側バンクのシリンダに連絡する右側バン
ク用吸気通路と、上記左側バンク用吸気通路と左側タン
クとの間及び上記右側バンク用吸気通路と右側タンクと
の間にそれぞれ設けられた短絡部分と、各短絡部分を開
閉するバルブ部材とを備えたので、エンジンの運転状態
に応じた効果的な共鳴過給、慣性過給等の効率の向上を
図ることが可能になるとともに、サージタンクの各室が
有効に圧力伝播経路として機能し、効果的に吸気の動的
効果を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの吸気装置が適用されるエン
ジンの断面図である。
【図2】本発明のエンジンの吸気装置が適用されるエン
ジンの正面図である。
【図3】本発明のエンジンの吸気装置が適用されるエン
ジンの上面図である。
【図4】本発明のエンジンの吸気装置における圧力伝播
経路を示す模型図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 バンク 14 シリンダヘッド 18 サージタンク 20 独立吸気通路 92 左右仕切板 96 フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅園 和明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−176623(JP,A) 特開 平3−271558(JP,A) 特開 昭61−96167(JP,A) 実開 平4−62324(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 35/116 F02B 27/02 F02M 35/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右にバンクが配され、各バンクにシリ
    ンダが前後方向に並べられるとともに、各バンク間にサ
    ージタンクが備えられたV型エンジンにおいて、上記サ
    ージタンク内を上部タンクと下部タンクとに仕切る左右
    仕切板を設け、この上部タンクと下部タンクとを前後両
    端部で直接、かつ常時連通させるとともに、これら上下
    タンクのうち下部タンクにのみ吸気の吸入口を設ける一
    方、上部タンクにのみ独立吸気通路を設け、さらに上記
    左右仕切板の左右端部をサージタンク外に延設すること
    によってサージタンク外壁面に左右一対のフランジ部を
    形成し、これらのフランジ部を上記左右バンクのシリン
    ダ壁に固定することによってサージタンクをエンジンに
    装着したことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 上記サージタンクは、その内部を左側タ
    ンクと右側タンクとに分割する上下仕切板と、この上下
    仕切板によって形成された右側タンクから左側バンクの
    シリンダに連絡する左側バンク用吸気通路と、左側タン
    クから右側バンクのシリンダに連絡する右側バンク用吸
    気通路と、上記左側バンク用吸気通路と左側タンクとの
    間及び上記右側バンク用吸気通路と右側タンクとの間に
    それぞれ設けられた短絡部分と、各短絡部分を開閉する
    バルブ部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    エンジンの吸気装置。
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