JPH02271028A - 多気筒エンジンの吸気構造 - Google Patents

多気筒エンジンの吸気構造

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JPH02271028A
JPH02271028A JP1093319A JP9331989A JPH02271028A JP H02271028 A JPH02271028 A JP H02271028A JP 1093319 A JP1093319 A JP 1093319A JP 9331989 A JP9331989 A JP 9331989A JP H02271028 A JPH02271028 A JP H02271028A
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JP
Japan
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intake
cylinder
bank
banks
cylinders
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Pending
Application number
JP1093319A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kageyama
明 陰山
Toru Shiraishi
徹 白石
Toshiharu Masuda
益田 俊治
Tatsuya Uesugi
達也 上杉
Takafumi Teramoto
寺本 隆文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多気筒エンジン、特に3つ以上のバンクを有
するエンジンにおける吸気系の構造に関する。
(従来の技術) 今日、自動車用エンジンにおいては、その高級化を図る
目的で気筒数を多くする多気筒化を進めることが行われ
ている。しかし、このように気筒数が多くなると、複数
の気筒を直列に配置する直列型エンジンでは、そのクラ
ンクシャフト方向の長さが長くなり、エンジン全体の大
きさを小さくするコンパクト化が困難である。他方、気
筒の半分をV字形のバンクに配置したいわゆるV型エン
ジンでは、直列型エンジンに比ベエンジンの全長を短く
することができるが、気筒数がさらに増加すると、その
エンジンの全長を短くするのに限度がある。
そこで、従来、こうして気筒数が増加したときに採用さ
れるエンジンとして、例えば米国特許箱2.722,9
23号に開示されるように、バンク数を3つとし、その
各バンクに気筒を分散して形成するW型エンジンと呼ば
れるものが知られている。     □ (発明が解決しようとする課題) ところで、このようにバンク数を増やした場合、エンジ
ン全長の短縮化については有効である。しかしながら、
反面、上記従来のエンジンでは、相隣るバンク間のスペ
ースに、該両バンクの気筒に連通する吸気管とそれらの
集合部とが配設されており、このため、吸気系の大きさ
が大きくなり、延いてはエンジン全体の高さが高くなる
難があつた。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その
主たる目的は、上記の如く、3つ以上のバンクを備えた
多気筒エンジンにおいて、その吸気系の配置及び構造を
改良することにより、多数のバンクを有するエンジンの
利点を活かしつつ、その吸気系の大きさをコンパクトに
してエンジン全体の高さを低くすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的の達成のために、請求項(1)に係る発明では
、各バンクの気筒の吸気管を集合する吸気集合部をバン
ク間ではなくてエンジンの一端側に配設する。
具体的には、クランクシャフト方向に延びる3つ以上の
バンクを有する多気筒エンジンにおいて、相隣る2つの
バンク間に、各気筒に連通ずる吸気管を配置する。そし
て、エンジンのクランクシャフト方向の一端側に、上記
吸気管に吸気を分配する吸気集合部を配設する。
また、請求項(2に係る発明では、上記吸気集合部を含
めたエンジン全体の長さを短くするために、3つ以上の
バンクを有するエンジンでは、両側のバンクと該両側バ
ンク間に位置する中間のバンクとがクランクシャフト方
向に相対的に偏位していることに着目し、その中間バン
クの両側バンクに対する位置ずれ方向と反対側はデッド
スペースであることを利用して、その部分に吸気集合部
を配置する。
さらに、請求項(3)に係る発明では、上記の吸気集合
部を具体的にサージタンクとする。
また、請求項(4)に係る発明では、吸気の動的過給等
を行うために吸気通路の断面積を変える可変吸気手段を
配置する場合、その配置を容易に行うようにすべく、吸
気可変手段を上記吸気管とサージタンクとの間に配設す
る。
さらに、請求項(5)に係る発明では、バンク間におい
て吸気系の排気系との干渉を少なくし、その排気系によ
る熱害を小さくするために、両側バンクの気筒の排気通
路については両側バンクの外側つまり中間バンクと反対
側に延設する。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)に係る発明では、吸気
集合部がエンジンのクランクシャフト方向の一端側に配
設されているので、その吸気集合部を吸気管と共にバン
ク間に配置する場合に比べ、吸気集合部の分だけ吸気系
の高さが低くて済み、よって吸気系を含めたエンジン全
体の高さを低く保つことができる。
また、請求項(2)に係る発明では、両側のバンクと中
間のバンクとがクランクシャフト方向に相対的に偏位し
ており、このことによって、その中間バンクの両側バン
クに対する位置ずれ方向と反対側はデッドスペースとな
る。このデッドスペースに吸気集合部が配置される結果
、吸気集合部を含めたエンジン全体の全長を短くするこ
とができる。
さらに、請求項(3)に係る発明では、上記の吸気集合
部がサージタンクであり、加速へジテーションの防止や
吸気の動的過給性能の向上等のために、そのサージタン
クを大形化しても、それはエンジンの一端側に配設され
るので、上記エンジンの高さを低くする上でより一層有
利となる。
また、請求項(4)に係る発明では、上記吸気管とサー
ジタンクとの間に可変吸気手段が配設されるので、可変
吸気手段の配置スペースが容易に得られ、その配置を容
易に行うことができる。
さらに、請求項(5)に係る発明では、両側バンクの気
筒の排気通路は両側バンクの外側に延設されているので
、バンク間に配置される排気系は中間バンクの気筒に連
通する排気系だけとなり、バンク間における吸気系の排
気系との干渉が少なくなり、その排気系による熱害が小
さくなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図において、1は本発明の実施例に係るW
型12気筒エンジンであって、このエンジン1は前後方
向(クランクシャフト方向)に延びる左右及び中央の3
つのバンク2〜4を有する。
また、このエンジン1は、第3図に示すようにシリンダ
ブロック5と、該シリンダブロック5の各バンク2〜4
部分の上面に接合された3つのシリンダヘッド6〜8と
を基本的な構成要素として備えてなり、シリンダブロッ
ク5の下端には4つのクランクビン9a、9a、・・・
(1つのみ図示する)を有するクランクシャフト9が回
転自在に支承されている。上記中央バンク2は本発明で
いう中間バンクを構成するもので、このバンク2は鉛直
面に沿って延び、この中央バンク2に対し左側バンク4
は左側(第3図では右側)に60″傾斜し、右側バンク
3は右側(同左側)に60″傾斜している。上記中央バ
ンク2には前側(第2図で左側)から順に第1気筒10
a1第4気筒10d、第7気筒10g及び第10気筒1
0jの4つの気筒が形成されている。また、同様に、右
側バンク3には第2気筒10b1第5気筒10e1第8
気筒1oh及び第11気筒10にの4つの気筒が、また
左側バンク4には第3気筒10C1第6気筒10f1第
9気筒10i及び第12気筒10gの4つの気筒がそれ
ぞれ形成されている。この各気筒10a〜10ff内に
はピストン11が往復動可能に嵌装され、このピストン
11はコンロッド12を介して上記クランクシャフト9
に連結されている。
その場合、各バンク2〜4の前端に位置する第1気筒1
0a〜第3気筒10c同士がまとめられ、その内部のピ
ストン11,11.・・・に連結されたコンロッド12
,12.・・・はクランクシャフト9の前端のクランク
ビン9aに順に直列に連結されている。また、図示しな
いが、同様に、各バンク2〜4の前から2番目に位置す
る第4気筒10d〜第6気筒10f内のピストン11.
11.・・・はクランクシャフト9の前から2番目のク
ランクビン9aに、また各バンク2〜4の前から3番目
に位置する第7気筒10g〜第9気筒10i内のピスト
ン11,11.・・・はクランクシャフト9の前から3
番目のクランクビン9aに、さらに前から4番目(後端
)に位置する第10気筒10j〜第12気筒1ON内の
ピストン11,11.・・・はクランクシャフト9の前
から4番目の(後端)クランクビン9aにそれぞれ連結
されている。そして、このようなピストン11,1.1
.・・・とクランクシャフト9との連結構造により、上
記中央バンク2は右側バンク3よりも前側に相対的に偏
位し、かつ該右側バンク3は左側バンク4よりも前側に
相対的に偏位している。
上記12の気筒10a〜10gの点火順序(吸気順序)
は第1気筒10a、第12気筒10Ω、第5気筒10e
1第7気筒10g、第6気筒10f1第2気筒10b1
第10気筒10j1第3気筒1001第8気筒10h1
第4気筒10d1第9気筒10iS第11気筒10にの
順に設定されている。この気筒10a〜10gの点火順
序をバンク2〜4毎にまとめると下記の表のとおりとな
る。
上記各シリンダヘッド6〜8には各気筒10a〜104
1)内燃焼室内の吸気に点火する点火プラグ13を取り
付けるためのプラグホール14,14゜・・・が略気筒
中心線上位置に開口されている。また、各シリンダヘッ
ド6〜8には、吸気通路の一部を構成しかつ下流端が各
気筒10a〜1.OQ内燃焼室に臨む吸気ボート15,
15.・・・と、排気通路の一部を構成しかつ上流端が
各気筒10a〜10g内燃焼室に臨む排気ボート17.
 17.・・・とが貫通形成されている。そして、左側
バンク4における気筒10c、10f、10i、ICH
7の吸気ボート15,15.・・・はシリンダヘッド8
の右側側面(中央バンク2への対向面)に、排気ポート
17.17.・・・は同左側側面つまりエンジン1の外
側にそれぞれ開口している。一方、右側バンク3におけ
る各気筒10b、10e、10h、40にの吸気ボート
15. 15.・・・はシリンダヘッド7の左側側面(
中央バンク2への対向面)に、排気ボート17,17.
・・・は同右側側面つまりエンジン1の外側にそれぞれ
開口している。また、第4図に示す如く、中央バンク2
における各気筒10a、10d、10g、10jのうち
、バンク2の前後端に位置する第1気筒10a及び第1
0気筒10jの吸気ボート15.15はシリンダヘッド
6の左側側面(左側バンク4への対向面)に、排気ポー
)17.17は同右側側面(右側バンク3への対向面)
にそれぞれ開口している一方、前後中間に位置する第4
気筒10d及び第7気筒10gの吸気ボート15.15
はシリンダヘッド6の右側側面(右側バンク3への対向
面)に、排気ボート17.17は同左側側面(左側バン
ク4への対向面)にそれぞれ開口している。16は吸気
ボート15の下流端を開閉する吸気弁、18は排気ポー
ト17の上流端を開閉する排気弁である。
上記中央バンク2と右側バンク3との間の空間には、ク
ランクシャフト方向に互いに平行に延びる3つの右側サ
ブサージタンク19〜21がそれぞれ左右方向に並んで
配設されている。これらサージタンク19〜21は、第
5図及び第7図に示すように、クランクシャフト方向に
延びる1つの中空容器の内部を2つの隔壁25.26に
よって区画形成してなるもので、各々の前端は閉塞され
ている。そして、これらのサブサージタンク19〜21
のうち、左右中央のサージタンク19には上記右側バン
ク3における第2気筒10b及び第11気筒10にの各
吸気ボート15.15に連通ずる2本の吸気マニホール
ド27.27が、また左端のサージタンク21には同バ
ンク4における第5気筒10e及び第8気筒10 hの
各吸気ポー)15,1.5に連通する2本の吸気マニホ
ールド27.27が、さらに右端のサージタンク20に
は上記中央バンク2における第4気筒10d及び第7気
筒10gの各吸気ボート15.15に連通ずる2本の吸
気マニホールド27.27がそれぞれ接続されている。
一方、中央バンク2と左側バンク4との間には上記右側
サージタンク19〜21と同じ構造の3つの左側サブサ
ージタンク22〜24が配設されている。すなわち、第
6図に示す如く、この左側サージタンク22〜24の前
端は閉塞され、その左右中央のサージタンク22には上
記左側バンク4における第3気筒10c及び第12気筒
10gの各吸気ボート15.15に連通ずる2本の吸気
マニホールド27.27が、また右端のサージタンク2
3には同バンク4における第6気筒10f及び第9気筒
10iの各吸気ボート15.15に連通ずる2本の吸気
マニホールド27.27が、さらに左端のサージタンク
24には上記中央バンク2における第1気筒10a及び
第10気筒10jの各吸気ボート15,15に連通ずる
2本の吸気マニホールド27.27がそれぞれ接続され
ている。
上記各シリンダヘッド6〜8の後側、すなわち中央バン
ク2の左右両側バンク3.4に対する位置ずれ方向と反
対側には、上記各サブサージタンク19〜24とそれら
に接続された吸気マニホールド27. 27.・・・と
に吸気を分配するための吸気集合部としてのメインサー
ジタンク29が配設されている。このサージタンク29
はシリンダヘッド6〜8の配置方向に沿って略左右方向
に延びる円弧形状の中空容器からなるもので、その後面
の左右中央部には開口(図示せず)が形成され、この開
口は、内部に2つのスロットル弁30,30を有するス
ロットルボディ31を介してエアクリーナ32に接続さ
れている。
そして、このメインサージタンク29は上記各サブサー
ジタンク19〜24にそれぞれ独立的に連通されている
。このメインサージタンク29と各サブサージタンク1
9〜24との間には両者間の吸気通路の断面積を大小の
2段階に変える可変吸気機構33が配設されている。こ
の可変吸気機構33は、第5図及び第7図に示すように
、メインサージタンク29とサブサージタンク19〜2
4とを並列に連通ずる1次及び2次吸気通路34゜35
を有し、1次吸気通路34は2次吸気通路35の下側に
位置し、その通路断面積は2次吸気通路35よりも小さ
くされている。そして、上記2次吸気通路35には同吸
気通路35を開閉する媒介からなるシャツタ弁36が配
設されており、各気筒10a〜IONの吸気行程の開始
に伴って吸気ボート15付近で発生した吸気の負圧波を
上流側に伝播させてメインサージタンク29内で正圧波
に反転させ、その正圧波を元の気筒10a〜10gの吸
気行程終期に作用させることにより、吸気を過給する動
的過給を行うとともに、上記シャツタ弁36をエンジン
回転数に応じて開閉することで吸気通路の断面積を変え
て吸気の動的過給の同調回転数を2段階に変化させ、エ
ンジン]の低回転域ではシャツタ弁36を閉じてメイン
サージタンク29とサブサージタンク19〜24とを1
次吸気通路33のみで連通させることにより、吸気通路
の断面積を小さくして同調回転数を低くする一方、高回
転域ではシャツタ弁36を開いて両サージタンク29.
19〜24を1次吸気通路34のみならず2次吸気通路
35でも連通させることにより、吸気通路断面積を大き
くして同調回転数を高くするようになされている。
さらに、上記各気筒10a〜IOgの吸気ボート17に
はそれぞれ排気通路の一部を構成する排気マニホールド
28が接続されている。そして、第8図に示すように、
上記左側バンク4の第3気筒10c及び第12気筒10
gの排気ポート17゜17にそれぞれ接続された排気マ
ニホールド28゜28の下流端は互いに集合されている
。以下、同様に、第6気筒10f及び第9気筒101に
連通ずる排気マニホールド28.28の下流端同士、右
側バンク3の第2気筒10b及び第11気筒10kに連
通ずる排気マニホールド28.28の下流端同士、及び
第5気筒10e及び第8気筒10hに連通ずる排気マニ
ホールド28.28の下流端同士はそれぞれ互いに集合
されている。以上の構造によって、左右両側バンク3.
4の気筒の排気通路は両側バンク3,4の外側に延設さ
れている。
また、上記中央バンク2前端の第1気筒10aの排気ポ
ート17に接続された排気マニホールド28は上記中央
バンク2と右側バンク3との間の空間において吸気マニ
ホールド27,27.・・・の下方を後方に延び、その
後端は上記メインサージタンク29の下方に位置してい
る。一方、中央バンク2後端の第10気筒10jの排気
ポート17に接続された排気マニホールド28は上記第
1気筒10aの排気ポート17に連通する排気マニホー
ルド28の途中に集合されている。
また、中央バンク2の前後中間に位置する第4気筒10
dの排気ポート17に接続された排気マニホールド28
は上記中央バンク2と左側バンク4との間の空間におい
て吸気マニホールド27゜27、・・・の下方を後方に
延び、その後端は上記メインサージタンク29の下方に
位置している。また、上記第4気筒10d後側の第7気
筒10gの排気ボート17に接続された排気マニホール
ド28は上記第4気筒10dの排気ボート17に連通ず
る排気マニホールド28の途中に集合されている。
したがって、上記実施例においては、エンジン1の運転
中、各気筒10a〜10gに吸込まれる吸気の脈動によ
る動的効果によって吸気が過給される。すなわち、各気
筒10a〜IORの吸気行程の開始に伴って吸気ボート
15付近で発生した吸気の負圧波がサブサージタンク1
9〜24内の吸気通路を上流側に伝播してメインサージ
タンク29内で正圧波に反転し、その正圧波は下流側に
戻って元の気筒10a〜1(01の吸気行程終期で吸気
弁16が閉じる直前に作用し、このことにより吸気が過
給される。そして、可変吸気機構33における各シャツ
タ弁36がエンジン回転数に応じて開閉され、エンジン
1の低回転域では、シャツタ弁36が閉じてメインサー
ジタンク29とサブサージタンク19〜24とは1次吸
気通路34のみで連通される。このことにより、吸気通
路の断面積が小さくなって上記吸気の動的過給の同調回
転数が低く設定される。このため、第9図に実線にて示
すように、エンジン1の低回転域での気筒108〜10
gに対する吸気の体積効率ηVが増大し、低回転域での
出力トルクを増大させることができる。一方、エンジン
1の高回転域では、シャツタ弁36が開いて両サージタ
ンク29,19〜24が1次吸気通路34のみならず2
次吸気通路35でも連通される。このことにより吸気通
路の断面積を大きくなって動的過給の同調回転数が上昇
する。このため、第9図に破線にて示すように、エンジ
ン1の高回転域での吸気の体積効率ηVが増大してその
出力トルクを増大させることができる。その結果、シャ
ツタ弁36を開閉することで、エンジン1の低速域から
高速域まで出力トルクを増大させることができる。
その場合、各バンク2〜4において、吸気行程(点火順
序)の隣り合わない気筒同士(例えば中央バンク2では
第1気筒10a及び第10気筒10j同士、又は第4気
筒10d及び第7気筒10g同士)が同じサブサージタ
ンク19〜24に集合されているため、コンパクトな構
造でもって上記吸気の動的過給効果を得ることができる
また、この実施例では、吸気通路の一部を構成するメイ
ンサージタンク29がエンジン1の後側に配設されてい
るため、そのサージタンク2つをバンク2〜4の上方に
配置する場合に比べ、メインサージタンク29の分だけ
吸気系の高さを低くすることができ、よって吸気系を含
めたエンジン1全体の高さを低く保つことができる。特
に、エンジン1の加速へジテーションの防止や上記した
吸気の動的過給性能の向上等のために、サージタンク2
9が大きくなった場合により一層有効となる。
さらに、中央バンク2が左右両側のバンク3゜4に対し
前側に相対的に偏位しており、この偏位に起因して、中
央バンク2の後側部分はデッドスペースとなる。そして
、このデッドスペースにメインサージタンク29が配置
されているので、メインサージタンク29を含めたエン
ジン1のクランクシャフト方向の全長を短くすることが
できる。
また、上記サブサージタンク19〜24とメインサージ
タンク29との間に上記可変吸気機構33が配設される
ので、その可変吸気機構33の配置が容易となる。
さらに、エンジン1の左右両側バンク3,4の気筒に連
通する排気マニホールド28,28.・・・は左右両側
バンク3,4の外側に延設されているので、各バンク2
〜4間においては、中央バンク2の気筒に連通ずる排気
マニホールド28,28゜・・・だけ配置されて吸気系
の排気系との干渉が少なくなり、その排気熱による熱害
を小さくすることができる。しかも、中央バンク2の気
筒に連通ずる排気マニホールド28,28.・・・は、
第1気筒10a及び第10気筒10jにあっては中央バ
ンク2の右側に、第4気筒10d及び第7気筒10gに
あっては同左側にそれぞれ振り分けられているので、こ
の排気マニホールド28. 28.・・・の分散によっ
て熱害をさらに効果的に小さくすることができる。
尚、上記実施例は、3つのバンク2〜4を有するW型1
2気筒エンジン1に適用した場合であるが、本発明は、
12以外の気筒を有するWがエンジンや、4つ以上のバ
ンクを有する多気筒エンジンに対しても適用できるのは
勿論である。
(発明の効果) 以上の如く、請求項(1)に係る発明によると、3つ以
上のバンクを備えたエンジンにおいて、そのバンク間に
吸気管を配置し、かつその吸気管を集合させる吸気集合
部をエンジンのクランクシャフト方向の一端側に配設し
たことにより、その吸気集合部の分だけ吸気系の高さを
低くでき、よって吸気系を含めたエンジン全体の高さを
低く保つことができる。
また、請求項(aに係る発明によれば、エンジン両側の
バンクと該両側バンク間に位置する中間のバンクとをク
ランクシャフト方向に相対的に偏位させて、この中間バ
ンクの両側バンクに対する位置ずれ方向と反対側にデッ
ドスペースを作り、そのデッドスペースに吸気集合部を
配置したことにより、デッドスペースを有効に利用して
吸気集合部を含めたエンジン全体の全長を短くすること
ができる。
さらに、請求項(3)に係る発明によると、上記の吸気
集合部をサージタンクとしたことで、そのサージタンク
が大形化しても、上記エンジン全体の高さを低くする効
果を有効に得ることができる。
また、請求項(4)に係る発明によれば、上記吸気管と
サージタンクとの間に可変吸気手段を配設したことによ
り、その可変吸気手段の配置を容品に行うことができる
さらに、請求項(5)に係る発明によると、エンジンの
両側バンクの気筒の排気通路を両側バンクの外側に延設
したことにより、バンク間では中間バンクの気筒に連通
する排気系だけ配置して、吸気系の排気系との干渉を少
なくでき、その排気系による熱害を小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はエンジンの吸気
系の全体構成を模式的に示す平面図、第2図はエンジン
のバンク及び吸気系を上方から見た展開図、第3図は第
2図の■−■線断面図、第4図は中央バンクにおけるシ
リンダヘッドの横断面図、第5図は右側ザブサージタン
クの横断面図、第6図は左側サブサージタンクの横断面
図、第7図は第5図の■−■線断面図、第8図は左側バ
ンクのシリンダヘッドの横断面図、第9図はシャツタ弁
の開閉に伴う吸気の体積効率の変化を示す特性−である
。 1・・・エンジン 2・・・中央バンク(中間バンク) 3・・・右側バンク 4・・・左側バンク 9・・・クランクシャフト 10a〜ION・・・気筒 15・・・吸気ボート 17・・・排気ボート 19〜24・・・サブサージタンク 27・・・吸気マニホールド 28・・・排気マニホールド 29・・・メインサージタンク 33・・・可変吸気機構 36・・・シャツタ弁 、−と−:+1j、’:) 特許出願人 マツダ株式会社   ト1”・。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クランクシャフト方向に延びる3つ以上のバンク
    を有する多気筒エンジンにおいて、上記相隣る2つのバ
    ンク間に、各気筒に連通する吸気管が配置され、エンジ
    ンのクランクシャフト方向の一端側に、上記吸気管に吸
    気を分配する吸気集合部が配設されていることを特徴と
    する多気筒エンジンの吸気構造。
  2. (2)両側のバンクと該両側バンク間に位置する中間の
    バンクとがクランクシャフト方向に相対的に偏位してお
    り、中間バンクの両側バンクに対する位置ずれ方向と反
    対側に吸気集合部が配置されていることを特徴とする請
    求項(1)記載の多気筒エンジンの吸気構造。
  3. (3)吸気集合部はサージタンクで構成されていること
    を特徴とする請求項(1)記載の多気筒エンジンの吸気
    構造。
  4. (4)吸気管とサージタンクとの間に、吸気通路の断面
    積を変える可変吸気手段が配設されていることを特徴と
    する請求項(3)記載の多気筒エンジンの吸気構造。
  5. (5)両側バンクの気筒の排気通路は両側バンクの中間
    バンクと反対側に延設されていることを特徴とする請求
    項(1)記載の多気筒エンジンの吸気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6978743B1 (en) 1993-10-16 2005-12-27 Audi Ag Intake device for a W-12 reciprocating piston internal combustion engine

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