JP3343271B2 - 水分測定装置における試料容器 - Google Patents

水分測定装置における試料容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水分測定装置におけ
る試料容器に関し、さらに詳しくは、内部に容納された
被測定試料を加熱して水分を気化させ、当該試料中に含
まれる水分量を測定するカール・フィッシャー水分定量
法を実施するための水分測定装置において、ドライパー
ジ下で密封容納された被測定試料の含有水分量を正確に
検出して測定するために用いる試料容器に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カール・フィッシャー水分定量
法を用いる水分測定装置においては、ドライパージされ
た試料容器内に被測定試料を容納しておき、当該試料容
器内を測定部に接続させた上で、これを外部から加熱し
て水分を気化させ、かつ気化された水分をキャリアガス
により測定部に導入させて、その水分量を測定するよう
にしている。
【0003】すなわち、従来のこの種の水分測定装置の
場合には、例えば、特開平1−216226号公報に開
示されているように、予めドライパージされた試料容器
内に被測定試料を容納すると共に、その開口部を蓋部材
の被蓋で密封シールさせておき、このようにドライパー
ジ下で被測定試料を密封容納した試料容器について、加
熱気化処理の直前に蓋部材を取り外して開蓋させ、かつ
当該開蓋された試料容器を装置の測定位置に移動して再
度、Oリングの介在で密封状態にシールさせ、その後、
先のように操作処理して測定するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の水分測定装置では、被測定試料を容納した試料
容器を用いる測定に際して、まず、加熱気化処理の直前
に蓋部材を取り外して一旦、開蓋させ、ついで、装置の
測定位置に移動し、再度、密封シールさせるようにして
いるために、せっかくドライパージ下で被測定試料を密
封容納した試料容器内に対しては、一旦、開蓋させた
後、再度、密封シールさせるまでの間に、たとえ微量で
はあるにもせよ、周囲雰囲気から水分が侵入して、被測
定試料の含有水分量を正確かつ厳密には測定し得ないと
いう、この種の水分測定装置にとっては致命的な欠陥と
もなりかねない問題点があった。
【0005】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、ドライパージ下で被測定試料を密封容納させた被測
定試料の含有水分量を正確に検出して測定し得るように
した、この種の水分測定装置における試料容器を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この発明に係る水分測定装置における試料容器
は、外部から連通針を容易に刺通できて、かつ外部から
の水分の侵入不能な薄膜シート状蓋片により、ドライパ
ージ下で被測定試料を容納させた耐熱性容器体の開口部
を閉蓋して密封させるようにしたものである。
【0007】すなわち、この発明は、開口部を有し、ド
ライパージさせた内部に被測定試料を容納する耐熱性容
器体と、当該耐熱性容器体の開口部を閉蓋する薄膜シー
ト状蓋片とよりなり、当該薄膜シート状蓋片は、外部か
ら連通針を容易に刺通し得て、しかも、外部からの水分
の侵入を防止するように開蓋不能に密封されていること
を特徴とする水分測定装置における試料容器である。
【0008】
【作用】従って、この発明では、ドライパージ下で被測
定試料を容納させた耐熱性容器体の開口部を薄膜シート
状蓋片によって閉蓋かつ密封させるようにしているため
に、測定に際しては、当該薄膜シート状蓋片に対して、
外部から連通針を直接、刺通させることにより、あらた
めて耐熱性容器体を開蓋させず、当該連通針を通して、
被測定試料の気化水分を測定部に取り出し得る。
【0009】
【実施例】以下、この発明に係る水分測定装置における
試料容器の実施例につき、図1ないし図3を参照して詳
細に説明する。
【0010】図1は、この発明の一実施例を適用した耐
熱性容器体と薄膜シート状蓋片との組み合わせによる試
料容器の概要を示す断面図であり、また、図2(a)、
(b)は、同上試料容器への被測定試料の密封容納手段
の一例を順次模式的に示すそれぞれに断面説明図であ
り、さらに、図3(a)、(b)は、同上被測定試料を
密封容納した試料容器を用いる測定手段の一例を順次模
式的に示すそれぞれに断面説明図である。
【0011】この実施例においては、試料容器として、
図1に示されているように、開口部1aを開口させた耐
熱性容器体1を使用し、当該耐熱性容器体1内をドライ
パージさせた状態で、当該内部に被測定試料2を容納す
ると共に、その開口部1aに対し、外部から連通針を容
易に刺通し得て、しかも、外部からの水分の侵入不能な
薄膜シート状蓋片、例えば、この場合、アルミニウムの
箔膜シート片(以下、アルミシート片と呼ぶ)3を接着
させることにより、全面で密封シールして適用するもの
である。
【0012】そして、この場合、試料容器としての耐熱
性容器体1内への被測定試料2のアルミシート片3によ
る密封容納は、例えば、次のようにして行なう。
【0013】すなわち、図2(a)に示されている通
り、前記のように上方に開口された耐熱性の容器体1を
使用し、同図(b)に示す如く、当該容器体1の開口部
1aを適当な水分遮蔽板100の下面に対し、摺動移動
可能に接して外部雰囲気から遮断させた状態とし、この
状態で、加熱パージ部10、ドライガスパージ部20、
試料投入部30、およびアルミシール部40の各部に対
し、順次段階的に歩進させて各段階毎の処理をなし得る
ようにさせ、これらの各処理段階を経て、結果的に、ド
ライパージ下で被測定試料2を耐熱性容器体1内に容納
させ、かつ開口部1aをアルミシート片3によって閉蓋
密封させた試料容器50を得るのである。
【0014】これをより詳細に述べると、まず、前記加
熱パージ部10においては、熱風導入管11から熱風を
導入して容器体1内の水分をパージ処理させ、処理後の
水分を含んだ廃熱風を廃熱風排出管12から排出し、ま
た、前記ドライガスパージ部20においては、ドライガ
スとして、例えば、N2 ガスを用い、前記熱風によっ
て、一旦、水分をパージ処理した容器体1内に、ドライ
ガス導入管21を通して当該N2 ガスを導入することに
より、再度、容器体1内の水分をより確実にパージ処理
させ、こゝでも、処理後の幾分かの残余の水分を含んだ
廃N2 ガスを廃ドライガス排出管22から排出する。
【0015】従って、これらの各処理段階を経た容器体
1については、後の被測定試料2の含有水分量の測定の
妨げとなる水分が完全にパージ除去されて、当該容器体
1の内部に水分が全く存在しない状態となる。
【0016】引続き、前記試料投入部30においては、
前記容器体1での水分パージ状態を維持したまゝで、試
料導入装置31からの導入シュート32を通した容器体
1内への被測定試料2の投入、例えば、必要に応じて、
全段階での場合と同様に、ドライガス導入管33からの
2 ガスなどのドライガスaの導入、および廃ドライガ
ス排出管34からの廃N2 ガスの排出の下に、容器体1
内に被測定試料2を投入して容納させ、さらに、前記ア
ルミシール部40においては、前記水分パージ状態で被
測定試料2を容納させた容器体1の開口部1aに対し
て、開口部シール装置41により水分の侵入不能なアル
ミシート片3の接着による密封シールがなされる。
【0017】従って、これらの各処理段階を経た後、容
器体1内には、水分パージ状態で被測定試料2が容納さ
れると共に、開口部1aにアルミシート片3の接着によ
る密封シールがなされることになり、この結果、所期通
りにドライパージ下で被測定試料2を密封容納した試料
容器50が得られるのである。
【0018】しかして、前記のようにドライパージ下で
被測定試料2を耐熱性容器体1内に容納させ、かつ開口
部1aをアルミシート片3によって閉蓋密封させた試料
容器50を用いて、当該被測定試料2の含有水分量を測
定するのには、図3(a)に示されているように、ま
ず、当該試料容器50を加熱コイル51内に配置かつ保
持させた状態において、この場合、図示省略した測定部
に対して連通させた中空連通針61を用意し、開口部1
aを密封シールするアルミシート片3に対して、当該中
空連通針61の下端針先部、こゝでは、次に述べるよう
に、刺通操作の円滑化に適すべく斜め状にカットされた
下端針先部61aを上方から臨ませておき、かつこの状
態、つまり、測定開始前の状態で、中空連通針61内を
通して継続的にドライガスaを供給させることにより、
当該中空連通針61の針先部、ならびに内部に抱持する
中空測定管62のそれぞれを完全なドライパージ状態に
維持する。
【0019】引続き、図3(b)に示されているよう
に、前記継続的にドライガスaを供給させてドライパー
ジ状態に維持したまゝの中空連通針61の下端針先部6
1aを、アルミシート片3に対して直接、刺通させるこ
とにより、当該下端針先部61aを試料容器50の内部
に直接、連通させるもので、これによって、こゝでの試
料容器50内をあらためて開封させることなしに、つま
り、試料容器50内、ひいては、被測定試料2を外部雰
囲気に曝して水分の侵入を許したりせず、かつこゝでの
中空連通針61による水分の持ち込みもなしに、当該中
空連通針61内を通して試料容器50の内部と測定部と
の間を連通させ、その後、従来の手法の場合と全く同様
に、前記加熱コイル51によって、試料容器50内の被
測定試料2を所期通りに加熱して水分を気化させると共
に、この気化された水分bを中空連通針61から供給さ
れるドライガスaにより測定部に取り込んで、当該試料
中に含まれる水分量を測定する。
【0020】従って、このようにドライパージ下で被測
定試料2を密封容納した試料容器50のアルミシート片
3に対して、中空連通針61の下端針先部61aを直
接、刺通させることにより、当該試料容器50内を測定
部に連通させて被測定試料2の気化水分を測定するとき
は、試料容器50内への周囲雰囲気からの水分の侵入、
ならびに中空連通針61を通した水分の侵入を完全に阻
止できて、正確な水分測定を行ない得るのである。
【0021】
【発明の効果】以上、実施例によって詳述したように、
この発明によれば、開口部を有し、ドライパージさせた
内部に被測定試料を容納する耐熱性容器体と、当該耐熱
性容器体の開口部を閉蓋して密封すると共に、外部から
連通針を容易に刺通できてかつ外部からの水分の侵入不
能な薄膜シート状蓋片とを組み合わせて構成したから、
測定に際し、薄膜シート状蓋片に対して、外部から連通
針を直接、刺通させることにより、あらためて耐熱性容
器体を開蓋させず、当該連通針を通して、被測定試料の
気化水分を測定部に取り出して測定できるもので、しか
も、従来の場合とは全く異なり、あらためて耐熱性容器
体を開蓋させないで済むために、外部からの水分などの
侵入を完全に阻止でき、この結果、被測定試料の含有水
分量を極めて正確かつ厳密に測定し得るという優れた特
長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用した耐熱性容器体と
薄膜シート状蓋片との組み合わせによる試料容器の概要
を示す断面図である。
【図2】(a)、(b)は、同上試料容器への被測定試
料の密封容納手段の一例を順次模式的に示すそれぞれに
断面説明図である。
【図3】(a)、(b)は、同上被測定試料を密封容納
した試料容器を用いる測定手段の一例を順次模式的に示
すそれぞれに断面説明図である。
【符号の説明】
1 試料容器としての耐熱性容器体 1a 耐熱性容器体の開口部 2 被測定試料 3 アルミシート片(水分の侵入不能な薄膜シート状蓋
片) 10 加熱パージ部 11 熱風導入管 12 廃熱風排出管 20 ドライガスパージ部 21 ドライガス導入管 22 廃ドライガス排出管 30 試料投入部 31 試料導入装置 32 導入シュート 33 ドライガス導入管 34 廃ドライガス排出管 40 アルミシール部 41 開口部シール装置 50 ドライパージ下で被測定試料を密封容納した試料
容器 51 加熱コイル 61 中空連通針 61a 中空連通針の針先部 a ドライガス b 被測定試料の気化水分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、ドライパージさせた内部
    に被測定試料を容納する耐熱性容器体と、当該耐熱性容
    器体の開口部を閉蓋する薄膜シート状蓋片とよりなり、
    当該薄膜シート状蓋片は、外部から連通針を容易に刺通
    し得て、しかも、外部からの水分の侵入を防止するよう
    に開蓋不能に密封されていることを特徴とする水分測定
    装置における試料容器。
  2. 【請求項2】 前記薄膜シート状蓋片が、アルミニウム
    シート片であることを特徴とする請求項1に記載の水分
    測定装置における試料容器。
  3. 【請求項3】 前記薄膜シート状蓋片が、アルミニウム
    シート片であり、当該アルミニウムシート片を前記試料
    容器の開口部に接着して密封シールさせることを特徴と
    する請求項1に記載の水分測定装置における試料容器。
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