JP3343092B2 - 混濁物分離装置 - Google Patents

混濁物分離装置

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JP3343092B2 JP20961799A JP20961799A JP3343092B2 JP 3343092 B2 JP3343092 B2 JP 3343092B2 JP 20961799 A JP20961799 A JP 20961799A JP 20961799 A JP20961799 A JP 20961799A JP 3343092 B2 JP3343092 B2 JP 3343092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混濁物を含む原液
を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物の含有率が
低い清澄液とに分離する混濁物分離装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−277402号
公報に示されるように、混濁物を含む原液を供給する原
液供給通路と、原液供給通路内の原液に気体を分散させ
て注入する気体注入手段と、原液供給通路から流入した
原液を旋回させて径方向の静圧差を生じさせ、この静圧
差によって原液中の気体粒子を中心部に移動させ、この
中心部に気液混相渦流を生じさせ、この気液混相渦流に
より混濁物を渦流の軸線方向の一端部に集中させて原液
と濃厚液とに分離する混濁物分離部と、混濁物分離部内
の濃厚液を排出する濃厚液排出通路と、混濁物分離部内
の清澄液を排出する清澄液排出通路とを備えた混濁物分
離装置が知られている。
【0003】そして、上記原液を旋回させることによっ
て生じる遠心力および静圧差に応じて、原液中に含まれ
た水に比べて比重の大きな混濁物を渦流の外方側に移動
させて横側の濃厚液排出通路から外部に排出するととも
に、原液中に含まれた水に比べて比重の小さな混濁物を
渦流の中心部側に移動させ、この中心部に生成された気
泡とともに上記比重の小さな混濁物を上昇させて上方の
濃厚液排出通路から外部に排出するすることが行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の混濁物分離
装置では、水に比べて比重の大きい混濁物および比重の
小さい混濁物を効果的に分離することができるが、水に
近い比重を有するコロイド状またはゲル状等の混濁物を
効果的に分離することができず、この混濁物が清澄液に
混入して上記清澄液排出通路内に導入されるのを防止す
ることが困難である。このため、上記原液中に、水に近
い比重を有する混濁物が多く含まれている場合には、混
濁物の分離効果が充分に得られないという問題があっ
た。
【0005】また、上記公報に記載された混濁物分離装
置では、この装置の外側ケースを構成する外筒部材を設
け、この外筒部材を、上記混濁物分離部を構成する内筒
部材が設置される下方の大径部と、濃厚液排出通路が設
けられた上側部材に接続される上方の小径部とによって
構成したため、上記外筒部材の構造が複雑でその製造が
困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、原液中
に、水に近い比重を有する混濁物が多く含まれている場
合においても、混濁物を効果的に分離することができ、
また構造を簡略化して容易に製造することができる混濁
物分離装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
混濁物を含む原液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、
混濁物の含有率が低い清澄液とに分離する混濁物分離装
置において、この分離装置内に原液を供給する原液供給
手段と、上記混濁物の分離を促進するための気泡を発生
させる気泡発生手段と、上記原液供給手段から供給され
た原液を旋回流動させることにより生じる遠心力に応じ
て上記原液を第1濃厚液と第1清澄液とに分離する第1
分離手段と、この第1分離手段によって分離された第1
濃厚液を排出する第1排出通路と、上記第1清澄液の通
過を許容するとともに、この第1清澄液中の混濁物を捕
集する濾過手段と、この濾過手段の内方側に配設されて
上記第1清澄液を旋回流動させることにより、その径方
向に生じる静圧差に応じて中心部側に上記気泡と第1清
澄液との気液混相渦流を生成し、この渦流により上記第
1清澄液を第2濃厚液と第2清澄液とに分離する第2分
離手段と、この第2分離手段によって分離された第2濃
厚液を外部に排出する第2排出通路と、上記第2清澄液
を外部に導出する清澄液導出通路とを備えたものであ
る。
【0008】上記構成によれば、第1分離手段により比
重の重い混濁物が分離されることによって生成された第
1清澄液が、濾過手段の設置部を通過する際に、この濾
過手段によって第1清澄液中の混濁物が捕集されること
により、この第1清澄液中に含まれた水に近い比重を有
する混濁物が第2分離手段の設置部側に導入されること
が防止されるため、この第2分離手段により分離されて
上記清澄液導出通路から外部に導出される清澄液への上
記混濁物の混入が効果的に防止されることになる。
【0009】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の混濁物分離装置において、気泡によって覆われる透孔
が設けられた筒状体によって上記濾過手段を構成したも
のである。
【0010】上記構成によれば、第1分離手段に供給さ
れた原液が旋回流動することにより生成された静圧差に
応じ、上記第1清澄液中に含まれた水に近い比重を有す
る混濁物が濾過手段の設置部を通過して内方側に移動す
る際に、上記筒状体の透孔を覆うように付着した気泡に
上記混濁物が捕集されることにより、上記第1清澄液が
効果的に濾過されることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
の混濁物分離装置において、上記第1分離手段と第2分
離手段との間に相対向して配置された複数の筒状体によ
って上記濾過手段を構成したものである。
【0012】上記構成によれば、原液供給手段から供給
された原液が旋回流動することにより生じる上記遠心力
に応じて比重の大きい混濁物が原液から除去された第1
清澄液が上記複数の筒状体の間に滞留した状態で、この
第1清澄液中に含まれた水に近い比重を有する混濁物
が、上記筒状体に設けられた透孔を覆うように付着した
気泡によって効果的に捕集されることにより、上記第1
清澄液が効果的に濾過されることになる。
【0013】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載
の混濁物分離装置において、上記濾過手段によって捕集
された混濁物を含有する濃厚液を外部に排出する濃厚液
排出通路を備えたものである。
【0014】上記構成によれば、複数の筒状体からなる
上記濾過手段により捕集された混濁物が濃縮されること
によって濃厚液となり、この濃厚液が上記濃厚液排出通
路を介して外部に排出されることにより、上記清澄液導
出通路から外部に導出される清澄液への上記混濁物の混
入が効果的に防止されることになる。
【0015】請求項5に係る発明は、上記請求項2〜請
求項4のいずれかに記載の混濁物分離装置において、上
記濾過手段を構成する筒状体の少なくとも一部に、先窄
まりの円錐状部を設けたものである。
【0016】上記構成によれば、濾過手段の内方側に供
給された第1清澄液を、上記筒状体の円錐状部に沿って
旋回流動させることにより、上記第1清澄液を第2濃厚
液と第2清澄液とに分離するための気液混相渦流が効果
的に形成されることになる。
【0017】請求項6に係る発明は、上記請求項1記載
の混濁物分離装置において、第2分離手段によって分離
された第2濃厚液を、第1分離手段と第2分離手段との
間に循環させる循環路を設けたものである。
【0018】上記構成によれば、第2分離手段により分
離された第2濃厚液が循環路を介して第1分離手段と第
2分離手段との間に供給されることにより、上記第2濃
厚液中における混濁物の濃度が効果的に高められた状態
で、上記濃厚液排出通路等から外部に排出されることに
なる。
【0019】請求項7に係る発明は、上記請求項6記載
の混濁物分離装置において、原液供給手段によって供給
される原液の旋回方向と、循環路を介して供給される第
2濃厚液の旋回方向とを逆向きに設定したものである。
【0020】上記構成によれば、濾過手段の内方と外方
とで方向に異なる2つの旋回流が生成されることによ
り、上記濾過手段による混濁物の捕集作用が効果的に高
められることになる。
【0021】請求項8に係る発明は、上記請求項1記載
の混濁物分離装置において、第1分離手段の外周部に、
その長さ方向に沿って周面が直線状に伸びる外筒を設け
たものである。
【0022】上記構成によれば、簡易な構造を有する上
記外筒により、混濁物分離装置の外側ケースが容易に構
成されることになる。
【0023】請求項9に係る発明は、上記請求項8記載
の混濁物分離装置において、第1分離手段の外周部に設
けられた外筒の両端開口部をそれぞれ閉止する一対の蓋
体を設けたものである。
【0024】上記構成によれば、簡易な構造を有する上
記外筒および一対の蓋体により、混濁物分離装置の外側
ケースが容易に構成されることになる。
【0025】請求項10に係る発明は、上記請求項1記
載の混濁物分離装置において、気泡発生手段によって原
液中に空気を注入するように構成したものである。
【0026】上記構成によれば、気泡発生手段によって
原液中に注入された空気により、上記第2分離手段等に
おいて混濁物の分離を促進するための気泡が生成される
ことになる。
【0027】請求項11に係る発明は、上記請求項1記
載の混濁物分離装置において、気泡発生手段によって原
液中に発泡剤を注入するように構成したものである。
【0028】上記構成によれば、気泡発生手段によって
原液中に注入された発泡剤が分解または溶解する等によ
り、上記第2分離手段等において混濁物の分離を促進す
るための気泡が効果的に生成されることになる。
【0029】請求項12に係る発明は、上記請求項11
記載の混濁物分離装置において、気泡発生手段によって
炭酸水素ナトリウムからなる発泡剤を注入するように構
成したものである。
【0030】上記構成によれば、気泡発生手段によって
原液中に注入された炭酸水素ナトリウムが分解すること
により、二酸化炭素からなる気泡が生成され、この気泡
によって上記混濁物の分離が促進されることになる。
【0031】請求項13に係る発明は、上記請求項4記
載の混濁物分離装置において、濾過手段を円錐筒状に形
成するとともに、その大径部に上記清澄液導出通路の基
端部を配設したものである。
【0032】上記構成によれば、分離装置の全体構成を
コンパクトに形成しつつ、円錐筒状に形成された上記濾
過手段の大径部に対する清澄液導出通路の接続作業を容
易に行うことができる。
【0033】請求項14に係る発明は、混濁物を含む原
液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物の含有率
が低い清澄液とに分離する混濁物分離装置において、筒
状体からなる外筒と、この外筒の両端開口部を閉止する
一対の蓋体と、上記外筒内に配設された透孔を有する内
筒と、上記外筒に沿って原液を旋回流動させるようにこ
の外筒内に原液を供給する原液供給手段と、上記原液の
旋回流動に応じて作用する遠心力により分離された第1
濃厚液を外部に排出する第1排出通路と、上記遠心力よ
り原液を分離することにより生成された第1清澄液が上
記内筒の透孔を通って内筒内に導入される際に、上記第
1清澄液中の混濁物を捕集するための気泡を発生させる
気泡発生手段と、上記内筒内に配設されて第1清澄液を
旋回流動させることにより、その径方向に生じる静圧差
に応じて上記気泡を中心部側に移動させて気液混相渦流
を生成し、この気液混相渦流により混濁物を渦流の軸線
方向の一端部側に集中させて第1清澄液を第2濃厚液と
第2清澄液とに分離する混濁物分離部と、この混濁物分
離部によって分離された第2濃厚液を外部に排出する第
2排出通路と、上記混濁物が除去されることによって生
成された第2清澄液を外部に導出する清澄液導出通路と
を備えたものである。
【0034】上記構成によれば、上記原液供給手段から
供給された原液を外筒に沿って旋回流動させることによ
り生じる遠心力によって比重の大きな混濁物を分離する
分離作用と、上記内筒の透孔を覆うように付着した気泡
によって水に近い比重の混濁物を捕集する捕集作用と、
上記混濁物分離部において水よりも比重の小さな混濁物
を分離する分離作用とが、限られた空間部内において効
果的に得られることになる。
【0035】請求項15に係る発明は、上記請求項14
記載の混濁物分離装置において、上記外筒の一端部側
に、原液供給手段の原液供給通路と、清澄液導出通路と
を接続するとともに、上記外筒の他端部側に、上記第1
排出通路と、第2排出通路とを接続したものである。
【0036】上記構成によれば、上記原液供給通路およ
び清澄液導出通路と、上記第1排出通路および第2排出
通路とが、上記外筒の両端部側にそれぞれ機能的かつコ
ンパクトに接続されることになる。
【0037】請求項16に係る発明は、上記請求項14
または請求項15記載の混濁物分離装置において、上記
外筒の一端部を覆う蓋体に、原液供給手段の原液供給通
路と、清澄液導出通路とを接続するとともに、上記外筒
の他端部を覆う蓋体に、上記第1排出通路と、第2排出
通路とを接続したものである。
【0038】上記構成によれば、上記原液供給通路およ
び清澄液導出通路と、上記第1排出通路および第2排出
通路とが、上記外筒の両端部側に設けられた蓋体に対し
てそれぞれ機能的かつ容易に接続されることになる。
【0039】請求項17に係る発明は、上記請求項1〜
請求項16のいずれかに記載の混濁物分離装置におい
て、原液供給手段から供給される原液の装置内への導入
圧力を14.7kPa以上に設定したものである。
【0040】上記構成によれば、原液供給手段から1
4.7kPa以上の圧力で供給された原液が、分離装置
内において所定速度で旋回流動することにより、上記気
泡と第1清澄液との気液混相渦流を分離装置の中心側へ
移動させる静圧差が適正に生成されることになる。
【0041】請求項18に係る発明は、上記請求項1〜
請求項17のいずれかに記載の混濁物分離装置におい
て、原液の導入流量に対する清澄液の導出流量の割合か
らなる処理水比を25%以下に設定したものである。
【0042】上記構成によれば、原液の導入流量と清澄
液の導出流量とのバランスが適正に維持され、このバラ
ンスが崩れることに起因して筒状体に形成された透孔に
付着すべき気泡が排出通路から外部に排出されるという
事態の発生が効果的に防止されることになる。
【0043】請求項19に係る発明は、混濁物を含む原
液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物の含有率
が低い清澄液とに分離する混濁物分離装置において、筒
状体からなる外筒と、この外筒の両端開口部を閉止する
一対の蓋体と、上記外筒内に原液を供給する原液供給手
段と、上記混濁物の分離を促進するための気泡を発生さ
せる気泡発生手段と、上記原液供給手段から供給された
原液を旋回流動させることにより、その径方向に生じる
静圧差に応じて上記気泡を中心部側に移動させて気液混
相渦流を生成し、この気液混相渦流により混濁物を渦流
の軸線方向の一端部側に集中させて原液を濃厚液と清澄
液とに分離する混濁物分離部と、濃厚液および清澄液を
外部にそれぞれ排出する濃厚液排出通路および清澄液導
出通路とを備え、この濃厚液排出通路と上記原液供給手
段の原液供給通路とを上記外筒の軸方向に離れた位置に
接続するとともに、原液供給通路の接続部側の外筒径
を、濃厚液排出通路の接続部側の外筒径よりも小さく設
定したものである。
【0044】上記構成によれば、上記原液供給手段から
外筒内の一端部側に供給された原液を旋回流動させるこ
とにより生じる遠心力を、上記外筒内の全長に亘って安
定して維持することができるので、上記気泡と第1清澄
液との気液混相渦流を分離装置の中心側へ移動させる静
圧差を、上記原液供給通路の設置部から濃厚液排出通路
の設置部に至る範囲において顕著に生じさせることがで
きる。このため、上記気泡によって捕集された混濁物を
渦流の軸線方向の一端部側に集中させることにより、原
液を上記混濁物と清澄液とに分離する気液混相渦流が効
果的に生成されることになる。
【0045】請求項20に係る発明は、混濁物を含む原
液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物の含有率
が低い清澄液とに分離する混濁物分離装置において、筒
状体からなる外筒と、この外筒の両端開口部を閉止する
一対の蓋体と、上記外筒内に原液を供給する原液供給手
段と、上記混濁物の分離を促進するための気泡を発生さ
せる気泡発生手段と、上記原液供給手段の原液供給通路
から供給された原液を旋回流動させることにより、その
径方向に生じる静圧差に応じて上記気泡を中心部側に移
動させて気液混相渦流を生成し、この気液混相渦流によ
り混濁物を渦流の軸線方向の一端部側に集中させて原液
を濃厚液と清澄液とに分離する混濁物分離部と、濃厚液
および清澄液を外部にそれぞれ排出する濃厚液排出通路
および清澄液導出通路とを備え、原液供給通路の接続部
近傍から濃厚液排出通路の接続部近傍に至る外筒の周面
を直線状に形成したものである。
【0046】上記構成によれば、上記原液供給通路から
供給された原液を外筒の内周面に沿って旋回流動させる
ことによる比重の大きな混濁物の分離作用と、上記混濁
物分離部において比重の小さな混濁物を渦流の軸線方向
の一端部側に集中させることによる混濁物の分離作用と
が、限られた空間内において効果的に得られるととも
に、簡易な構造を有する上記外筒により、混濁物分離装
置の外側ケースが形成されることになる。
【0047】請求項21に係る発明は、上記請求項20
記載の混濁物分離装置において、原液供給通路の接続部
側の外筒径と、濃厚液排出通路の接続部側の外筒径とを
等しく設定したものである。
【0048】上記構成によれば、原液供給通路から供給
された原液を外筒の内周面に沿って旋回流動させること
による比重の大きな混濁物の分離作用と、上記混濁物分
離部による比重の小さな混濁物の分離作用とを損なうこ
となく、さらに簡易な構造を有する上記外筒により、混
濁物分離装置の外側ケースが形成されることになる。
【0049】請求項22に係る発明は、上記請求項19
〜請求項21のいずれかに記載の混濁物分離装置におい
て、外筒の開口部を閉止する蓋体に、濃厚液排出通路を
接続したものである。
【0050】上記構成によれば、外筒の開口部を閉止す
る蓋体に対する濃厚液排出通路の接続作業を容易に行う
ことができる。
【0051】請求項23に係る発明は、上記請求項19
〜請求項22のいずれかに記載の混濁物分離装置におい
て、外筒の開口部を閉止する蓋体に、上記原液供給通路
を接続したものである。
【0052】上記構成によれば、外筒の開口部を閉止す
る蓋体に対する原液供給通路の接続作業を容易に行うこ
とができる。
【0053】請求項24に係る発明は、混濁物を含む原
液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物の含有率
が低い清澄液とに分離する混濁物分離装置において、こ
の分離装置内に原液を供給する原液供給手段と、上記混
濁物の分離を促進するための発泡剤を注入する発泡剤注
入手段と、上記原液供給手段の原液供給通路から供給さ
れた原液を旋回流動させることにより、その径方向に生
じる静圧差に応じて上記気泡を中心部側に移動させて気
液混相渦流を生成し、この気液混相渦流により混濁物を
渦流の軸線方向の一端部側に集中させて原液を濃厚液と
清澄液とに分離する混濁物分離部と、濃厚液および清澄
液を外部にそれぞれ排出する濃厚液排出通路および清澄
液導出通路とを備え、上記原液供給手段の原液供給通路
に、原液を圧送する液体ポンプを設け、この液体ポンプ
の上流側部に発泡剤を注入するように構成したものであ
る。
【0054】上記構成によれば、発泡剤注入手段によっ
て原液中に注入された発泡剤が分解または溶解する等に
より微細な気泡が生成され、この気泡によって捕集され
た混濁物を、上記気液混相渦流によって渦流の軸線方向
の一端部側に集中させることにより、上記混濁物分離部
において比重の小さい混濁物が効果的に分離されること
になる。また、液体ポンプにより原液を分離装置内に圧
送することにより、上記混濁物分離部において比重の小
さい混濁物を分離するための気液混相渦流が効果的に生
成されるとともに、上記発泡剤注入手段から注入された
発泡剤が上記液体ポンプ内において撹拌されることによ
り、上記混濁物を捕集するための微細な気泡が原液中に
分散された状態で適正に生成されることになる。
【0055】請求項25に係る発明は、上記請求項24
記載の混濁物分離装置において、発泡剤注入手段によっ
て注入される発泡剤が炭酸水素ナトリウムである
【0056】上記構成によれば、発泡剤注入手段によっ
て注入された炭酸水素ナトリウムが分解することによ
り、二酸化炭素からなる気泡が生成され、この気泡によ
って上記混濁物の分離が促進されることになる。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る混濁物分離装
置の実施形態を示している。この混濁物分離装置は、混
濁物を含む原液を供給する原液供給手段1と、上記混濁
物の分離を促進するための気泡を発生させる気泡発生手
段2と、上記原液供給手段1から供給された原液を第1
濃厚液と第1清澄液とに分離する第1分離手段3と、こ
の第1分離手段3によって分離された第1濃厚液を排出
する第1排出通路4と、上記第1分離手段3の内方側に
配設されて第1清澄液の通過を許容するとともに、この
第1清澄液中の混濁物を捕集する濾過手段5と、この濾
過手段5の内方側に配設されて上記第1清澄液を第2濃
厚液と第2清澄液とに分離する第2分離手段6と、この
第2分離手段6によって分離された第2濃厚液を外部に
排出する第2排出通路22と、上記第2清澄液を外部に
導出する清澄液導出通路8とを備えている。
【0064】上記原液供給手段1は、図外の原液タンク
から供給された原液を圧送する液体ポンプ9と、上記原
液の分離装置内への導入圧力および導入流量を調節する
調節バルブ27とが設けられたパイプ材からなる原液供
給通路10を有し、上記液体ポンプ9によって上記原液
を第1分離手段3内に所定の圧力で圧送することによ
り、この第1分離手段3内で上記原液を旋回流動させる
ように構成されている。すなわち、図2に示すように、
上記原液供給通路10の先端部が第1分離手段3の下端
部に設けられた蓋体11に対して斜め向きに接続される
とともに、この接続部の上方に、上記第1分離手段3を
構成する外筒15の内周面に沿って原液を略水平に流動
させるように案内する案内板12が設けられ、この案内
板12によって上記原液が案内されることにより、第1
分離手段3内を原液が旋回流動するようになっている。
【0065】上記液体ポンプ9により圧送される原液の
導入圧力、つまり装置に対する原液の供給圧力は、装置
の大きさおよび用途等に応じて任意に設定可能である
が、上記原液を第1分離手段3内で積極的に流動させる
ことにより、後述する気液混相渦流を適正に形成して混
濁物の分離作用を効果的に向上させるためには、上記原
液の導入圧力を14.7kPa以上に設定することが望
ましい。
【0066】上記気泡発生手段2は、原液供給手段1の
液体ポンプ9の下流側に配設されて原液中に発泡剤を注
入する発泡剤注入手段2aと、上記液体ポンプ9の上流
側に配設されて原液中に空気を注入する気体注入手段2
bとからなっている。そして、上記発泡剤注入手段2a
から原液中に注入された炭酸水素ナトリウム、ドライア
イス、過酸化水素等の発泡剤が分解または溶解すること
により生成された気泡と、上記気体注入手段2bから原
液中に分散混入された空気により生成された気泡とが原
液とともに装置内に導入されるように構成されている。
【0067】上記第1分離手段3は、上下一対の円筒体
13,14をその長さ方向に連結することによって形成
された外筒15と、この外筒15の両端開口部をそれぞ
れ閉止する一対の蓋体16,11とを有している。そし
て、上記気泡が混入された原液を上記外筒15内におい
て旋回流動させることにより生じる遠心力に応じ、比重
が大きい混濁物を外方側に移動させることにより、上記
原液を、比重が大きい混濁物の含有率が高い第1濃厚液
と、同混濁物の含有率が低い第1清澄液とに分離するよ
うに構成されている。
【0068】上記第1分離手段3の上方に設けられた蓋
体16の上面外方側部には、上記第1排出通路4を構成
するパイプ材の基端部が接続されている。また、第1分
離手段3の下方に設けられた蓋体11の下面外方側部に
は、上記原液供給通路10の先端部が接続され、かつ上
記蓋体16の中央部には、上記濾過手段5によって捕集
された混濁物を含有する濃厚液を外部に排出する濃厚液
排出通路7が挿通された状態で取り付けられている。
【0069】上記濾過手段5は、第1分離手段3内に配
設されて上記外筒15内の全長に亘って伸びる第1筒状
体17と、この第1筒状体17の内方側に配設されてそ
の上半部に沿って伸びる第2筒状体18とを有してい
る。上記第1筒状体17の中央部には、上方に至るにし
たがって直径が小さくなるように構成された先窄まりの
円錐状部19が設けられるとともに、上記第2筒状体1
8には、第1筒状体17の上記円錐状部19に対応した
先窄まりの円錐状部20が設けられている。
【0070】また、上記第1筒状体17および第2筒状
体18の壁面には、図3の展開図に示すように、所定の
孔径を有する透孔21が所定間隔で千鳥状に設けられて
いる。そして、図4に示すように、上記気泡発生手段2
の発泡剤注入手段2aから注入された発泡剤および気体
注入手段2bから注入された空気によって生成された気
泡aが上記透孔21を覆うように付着し、この気泡aに
よって上記第1清澄液中に含まれた水に近い比重を有す
る混濁物が捕集されるようになっている。
【0071】なお、上記第1筒状体17および第2筒状
体18の壁面に形成された透孔21の孔径は、分離装置
の大きさおよび上記原液の導入圧力等に応じて適宜に設
定すればよい。例えば、上記原液の導入圧力が高い場合
には、この原液の導入圧力が低い場合に比べて上記透孔
21の孔径を小さな値に設定することにより、上記透孔
21を覆うように第1,第2筒状体17,18の壁面に
付着した気泡aが、透孔21を通過する第1清澄液の水
圧に応じて上記壁面から剥離するのを防止するのに適し
た値に設定することが望ましい。
【0072】上記透孔21を覆うように付着した気泡a
によって捕集された混濁物、つまり水に近い比重を有す
る混濁物は、上記気泡aとともに上昇し、図1に示すよ
うに、上方の蓋体16の上面中央部に接続された濃厚液
排出通路7から外部に排出されることにより、上記混濁
物の含有率が高い濃厚液として回収されるように構成さ
れている。
【0073】また、上記第2筒状体18の上端部には、
第2分離手段6によって分離された第2濃厚液を外部に
排出するパイプ材からなる上記第2排出通路22の基端
部が接続されている。この第2排出通路22の先端部に
は、上記下方の蓋体11を貫通して上記濾過手段5の第
1筒状体17と第2筒状体18との間に導入された循環
路25が接続されている。この循環路25は、上記第2
排出通路22を介して外部に排出された第2濃厚液を、
上記第1筒状体17と第2筒状体18との間に供給して
循環させるように構成されている。
【0074】また、上記循環路25は、その先端部が、
図4および図5に示すように、第2分離手段6の外周面
に沿って円弧状に伸びるように設置されることにより、
上記循環路25を介して上記濾過手段5の第1筒状体1
7と第2筒状体18との間に供給された上記第2濃厚液
を、第2分離手段6の外周面に沿って旋回流動させるよ
うに構成されている。この第2濃厚液の旋回方向βは、
上記原液供給手段1から供給される原液の旋回方向αと
逆向きとなるように設定されている。
【0075】上記第2分離手段6は、上記濾過手段5を
構成する第2筒状体18の内方側に配設されるととも
に、上記清澄液導出通路8の上端部に連設された筒状体
からなり、その上端部には、先窄まり円錐状部23と、
その中央部から下方に伸びる円筒状部24とが設けられ
ている。
【0076】そして、上記濾過手段5の透孔21を通っ
て内方側に供給された第1清澄液が旋回流動することに
より、上記気泡発生手段2から注入された発泡剤および
空気によって生成された気泡と第1清澄液との気液混相
渦流が生成され、この気液混相渦流に応じて中心部に生
じる浮力により上記第2濃厚液が上昇し、上記第1清澄
液が第2濃厚液と第2清澄液とに分離されて上記第1清
澄液外部に排出されるようになっている。
【0077】すなわち、上記第1分離手段3内において
旋回流動する原液と、上記循環路25を介して濾過遮断
6の第1筒状体17と第2筒状体18との供給された第
2濃厚液とにより、上記第1清澄液が駆動されて旋回流
動することにより、図6に示すように上記第1清澄液が
濾過手段5を通過する際の抵抗により若干の圧力上昇を
生じた後、中心部の静圧が外周部に比べ低くなった静圧
分布が生成される。このため、水よりも比重の小さい混
濁物を含む第1清澄液と、原液中に混入された気泡とが
上記静圧差による浮力を受けて中心部側に移動する。
【0078】そして、図5に示すように、上記第2分離
手段6の中央部には、上記円筒状部24の開口部を覆う
ように気泡bの集合体が形成されるとともに、上記気泡
と第1清澄液との気液混相渦流が生成されているため、
比重の小さい混濁物が上記気泡bによって捕集された
後、上記気液混相渦流の浮力を受けて図5の矢印Aに示
すように上昇することにより、上記第1清澄液が第2濃
厚液と、第2清澄液とに分離される。上記第2濃厚液
は、第2筒状体18の上端部に接続された上記第2排出
通路22を介して外部に排出された後、上記循環路25
により上記第1分離手段3と第2分離手段6との間に供
給されるとともに、定期的に回収されるようになってい
る。
【0079】また、上記比重の小さい混濁物が除去され
ることにより生成された第2清澄液は、上記円筒状部2
4の開口を通って矢印Bに示すように下方に流下し、清
澄液導出通路8を介して外部に導出される。この清澄液
導出通路8には、清澄液の導出流量を調節するための調
節バルブ28が設けられている。
【0080】上記のように混濁物を含む原液を分離装置
内に供給する原液供給手段1と、上記混濁物の分離を促
進するための気泡を発生させる気泡発生手段2と、上記
原液供給手段1から供給された原液を旋回流動させるこ
とにより生じる遠心力に応じて上記原液を第1濃厚液と
第1清澄液とに分離する第1分離手段3と、この第1分
離手段3によって分離された第1濃厚液を排出する第1
排出通路4と、上記第1分離手段3の内方側に配設され
て第1清澄液の通過を許容するとともに、この第1清澄
液中の混濁物を捕集する濾過手段5と、この濾過手段5
の内方側に配設されて上記第1清澄液を旋回流動させる
ことにより、その径方向に生じる静圧差に応じて中心部
側に上記気泡と第1清澄液との気液混相渦流を生成し、
この渦流により上記第1清澄液を第2濃厚液と第2清澄
液とに分離する第2分離手段6と、この第2分離手段6
によって分離された第2濃厚液を外部に排出する第2排
出通路22と、上記第2清澄液を外部に導出する清澄液
導出通路8とを設けたため、上記原液中に含まれた各種
の混濁物を効果的に除去することができる。
【0081】すなわち、上記気泡発生手段2から原液中
に発泡剤および空気を混入しつつ、上記原液供給手段1
により、第1分離手段3を構成する外筒15内に、混濁
物を含む原液を所定の圧力で供給し、この原液を上記第
1分離手段3内において旋回流動させるように構成した
ため、上記原液の旋回流動に応じて生じる遠心力に応
じ、上記原液に含まれた水に比べて比重の大きい金属紛
等からなる混濁物を外方に移動させることにより、この
比重の大きい混濁物の含有率の高い第1濃厚液と、この
混濁物の含有率が低い第1清澄液とに分離することがで
きる。したがって、上記第1濃厚液を上記第1排出通路
4から外部に排出することにより、上記比重の大きい混
濁物を原液から迅速かつ効果的に除去して回収すること
ができる。
【0082】また、上記比重の大きい混濁物が除去され
ることによって生成された第1清澄液は、上記第1濃厚
液に比べて遠心力の影響が小さいので、この第1濃厚液
の外方側への移動に対応して第1分離手段3の内方側に
移動する。この第1分離手段3の内方側には、透孔21
が形成された上記第1,第2筒状体17,18からなる
濾過手段5が設けられ、上記気泡発生手段2により発泡
剤および空気が原液中に注入されることによって生成さ
れた気泡aが上記透孔21を覆うように付着しているた
め、この透孔21の設置部を上記第1清澄液が通過する
際に、この第1清澄液中に含まれた水に近い比重を有す
るコロイド状またはゲル状の混濁物を上記気泡aによっ
て捕集することにより、上記水に近い比重を有する混濁
物を上記第1清澄液から効果的に除去することできる。
【0083】さらに、濾過手段5の内方側において上記
第1清澄液を旋回流動させることにより生じる静圧差に
応じ、上記比重の大きい混濁物を含有する第1濃厚液に
比べて遠心力の影響が小さい第1清澄液と、気泡とを中
心部側に移動させることにより、この気泡と第1清澄液
との気液混相渦流を生成してこの渦流により比重の小さ
い混濁物の含有率が高い第2濃厚液を上昇させるように
構成したため、上記濾過手段5の内方側に配設された第
2分離手段6により、第1清澄液中を、上記第2濃厚液
と、各種の混濁物が除去された第2清澄液とに分離する
ことができる。したがって、上記第2濃厚液を第2排出
通路22から外部に排出して定期的に回収するととも
に、上記第2清澄液を清澄液導出通路8から外部に導出
することにより、純度の高い清澄液を回収することがで
きる。
【0084】上記混濁物分離装置の効果を確認するため
に行った実験結果について以下に説明する。この実験に
は、図1に示す構成において、外筒15の径が400m
m、濾過手段5の透孔の孔径が8mm、円筒状部24の
孔径が15mmに設定されるとともに、発泡剤注入手段
2aにより液体ポンプ9の下流側に所定量の炭酸水素ナ
トリウムからなる発泡剤を注入するとともに、気体注入
手段2bにより液体ポンプ9の上流側に所定量の空気を
注入することにより、混濁物の分離を促進するための気
泡を発生させる気泡発生手段2が設けられた実験装置を
使用した。
【0085】また、下記の表1に示すように、原液1リ
ットル当たりに対する混濁物の重量比からなる混濁物濃
度(mg/L)が種々の値に設定された各種の原液を、
上記原液供給手段1に設けられた液体ポンプ9の吐出圧
力および調節バルブ27より種々の値に設定された導入
圧力(Pa)および導入流量(L/min)で、上記実
験装置内に供給するとともに、清澄液導出通路8の調節
バルブ28の開度を調節して清澄液の導出流量(L/m
in)を制御することにより、上記原液供給手段1から
供給される原液の導入流量に対する清澄液の導出流量
(L/min)の割合からなる処理水比(%)を種々の
値に設定した。
【0086】そして、上記清澄液中の混濁物濃度(mg
/L)を測定し、この値と上記原液中の混濁物濃度(m
g/L)とを比較することにより、上記実験装置による
混濁物の除去率(%)を求めるとともに、第1排出通路
4から排出される第1濃厚液中の混濁物濃度(mg/
L)と、濃厚液排出通路7から排出される濃厚液中の混
濁物濃度(mg/L)とを測定したところ、表2に示す
ようなデータが得られた。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】上記データから本発明に係る混濁物分離装
置によれば、上記混濁物の除去率が50%以上となるこ
とが確認された。この除去率は、混濁物の除去率が30
%程度以下である上記公報に示す従来装置、または混濁
物の除去率が20%程度以下である軸流サイクロン型の
分離装置に比べて格段に優れた値である。
【0090】図7は、上記原液供給手段1から供給され
る原液の装置内への導入圧力と、上記混濁物の除去率と
の対応関係をグラフ化したものであり、このグラフか
ら、上記原液の導入圧力を、0.15Pa以上に設定し
た場合に、上記混濁物の除去率を著しく向上させること
ができることがわかる。これは、上記原液の導入圧力が
0.15Pa未満となった場合に、上記気液混相渦流を
生成するための静圧差が生じにくく、上記濾過手段5の
筒状体17,18に形成された透孔21および第2分離
手段6の円筒状部24等に付着させる気泡を適正に集中
させることができなくなって、混濁物の捕集作用が損な
われるためであると考えられる。
【0091】特に、上記表1のデータによれば、導入圧
力を0.16Pa以上に設定した場合には、上記混濁物
の除去率を85%以上にすることができるため、上記原
液の装置内への導入圧力を0.16Pa以上に設定する
ことが望ましい。
【0092】なお、上記原液の導入圧力が高すぎると、
上記静圧差を生じさせるための渦流に乱れが生じるとと
もに、原液中の混濁物が短時間で外部に導出されること
に起因して混濁物の除去率が低下する懸念があるが、上
記実験結果によれば、原液の導入圧力が0.23Pa以
下の範囲では、上記のような事態は一切生じなかった。
その理由は、上記濾過手段5を構成する筒状体17,1
8が渦流の整流作用を有し、かつ上記静圧差に対して原
液中の気泡が予想以上に早く上記濾過手段5の透孔21
および第2分離手段6の円筒状部24に到達し、上記混
濁物の捕集作用が充分に得られるためであると思われ
る。
【0093】図8は、上記原液供給手段1から供給され
る原液の導入流量に対する清澄液の導出流量の割合から
なる処理水比と、上記混濁物の除去率との対応関係をグ
ラフ化したものである。このグラフから、上記処理水比
を、25%以下に設定した場合には、上記混濁物の除去
率が65%以上となって優れた分離作用が得られること
がわかる。これは、上記処理水比を25%以下に設定す
ることにより、原液の導入流量と清澄液の導出流量との
バランスを適正に維持することができ、このバランスが
崩れることに起因して上記濾過手段5の透孔21および
第2分離手段6の円筒状部24等に付着すべき気泡が排
出通路から外部に排出されるという事態の発生を防止で
きるためであると考えられる。
【0094】また、上記実施形態では、第1分離手段3
と第2分離手段6との間に相対向して配置された第1,
第2筒状体17,18によって上記濾過手段5を構成し
たため、水に近い比重を有する混濁物を含有する第1清
澄液を、上記第1,第2筒状体17,18の間に滞留さ
せた状態で、各筒状体17,18に設けられた透孔21
を覆うように付着した気泡aにより、上記第1清澄液の
混濁物を効果的に捕集することができる。したがって、
上記水に近い比重を有する混濁物の含有率が高い濃厚液
を上記濃厚液排出通路7から外部に排出させることによ
り、上記混濁物の除去率を効果的に向上させることがで
きる。
【0095】なお、図9(a)に示すように、単一の筒
状体により濾過手段5を構成してもよく、あるいは所定
間隔をおいて相対向して設置された3個以上の筒状体に
より濾過手段を構成してもよい。また、上記第1分離手
段3と第2分離手段6との間に網状体等からなる濾過手
段を設けた構造とすることもできるが、上記基本実施形
態に示すように透孔21を有する複数の第1,第2筒状
体17,18によって濾過手段を構成した場合には、そ
の壁面に、上記水に近い比重の混濁物を捕集するための
気泡aを効果的に付着させることができるという利点が
ある。
【0096】また、上記実施形態では、濾過手段5によ
って捕集された水に近い比重を有する混濁物を含有する
濃厚液を排出する濃厚液排出通路7を独立して設けたた
め、上記水に近い比重を有する混濁物を分別して回収す
ることができるとともに、この混濁物が上記清澄液導出
通路8から外部に導出される清澄液中に混入するのを効
果的に防止することができる。
【0097】さらに、上記実施形態では、濾過手段5を
構成する第1,第2筒状体17,18の少なくとも一部
に、先窄まりの円錐状部19,20を設けたため、上記
原液供給手段1から第1分離手段3内に供給された原液
を、上記第1,第2筒状体17,18の円錐状部19,
20に沿って旋回流動させることにより生じる遠心力に
応じ、上記混濁物を分離する渦流を効果的に形成して、
上記原液中に含まれた比重の大きい混濁物を効率よく分
離することができる。
【0098】なお、上記原液供給手段1を構成する原液
供給通路10の先端部を、下方の蓋体11に接続してな
る上記実施形態に代え、図9(b),(c)に示すよう
に、上記第1分離手段3を構成する外筒15の周面下方
部に原液供給手段1の原液供給通路10を接続するとと
もに、この原液供給通路10の先端部を第1分離手段3
の内周面に沿った方向つまり、上記外筒15の接線方向
に設置した構造としてもよい。このように構成した場合
には、上記原液供給通路10から供給された原液を、外
筒15の内周面に沿って流動させることにより、上記原
液中に含まれた水に比べて比重の大きい混濁物を分離す
るための遠心力等を効果的に生成することができる。
【0099】また、図1に示す基本実施形態のように、
上記第2分離手段6によって分離された比重の小さい混
濁物の含有率が高い第2濃厚液を排出する第2排出通路
22を設け、上記濾過手段5によって捕集された混濁物
の含有率が高い濃厚液を排出する上記濃厚液排出通路7
とは別の通路を介して上記第2濃厚液を排出するように
構成した場合には、比重の異なる混濁物を別々に回収す
ることができるとともに、上記第2排出通路22を介し
て第2濃厚液を外部に排出することにより、この第2濃
厚液中に含まれた比重の小さな混濁物が、上記清澄液導
出通路8から外部に導出される清澄液中に混入するのを
効果的に防止することができる。
【0100】特に、上記実施形態では、第2排出通路2
2を介して外部に排出された上記第2濃厚液を、循環路
25によって濾過手段5の第1内筒17と第2内筒18
との間に循環させるとともに、これを定期的に外部に排
出するように構成したため、上記第2分離手段6により
分離された第2濃厚液中における混濁物の濃度を効果的
に高めた状態で、上記濃厚液排出通路7等から外部に排
出して回収することができ、上記混濁物の除去効率を効
果的に向上させることができる。なお、上記第1分離手
段3と第2分離手段6との間に第2濃厚液を圧送する液
体ポンプを上記循環路25等に設け、上記第2濃厚液を
所定の圧力で第1内筒17と第2内筒18との間に強制
的に循環させるように構成してもよい。
【0101】また、上記実施形態では、循環路25を通
って循環される第2濃厚液の供給方向を、平面視におい
て第2分離手段6の外周面に沿った方向に設定する等に
より、上記循環路25を介して濾過手段5の第1内筒1
7と第2内筒18との間に供給された上記第2濃厚液
を、第2分離手段6の外周面に沿って流動させるように
構成したため、この第2分離手段6の設置部において上
記気液混相渦流を効果的に形成することができる。しか
も、上記第2濃厚液に含まれた水に近い比重を有する混
濁物を、濾過手段5に付着した気泡aによって効果的に
捕集して除去できるため、この濾過手段5による濾過作
用を向上させることができる。
【0102】なお、図10(a)に示すように、上記循
環路25の先端部を下方側の蓋体11に接続し、上記濾
過手段5と第2分離手段6との間の下方から上記第2濃
厚液を供給するように構成してもよい。この場合には、
上記第2濃厚液を第2分離手段6の外周面に沿った方向
に案内する案内板26を設けることにより、上記第2濃
厚液を旋回流動させるように構成することが望ましい。
【0103】また、上記実施形態では、原液供給手段1
によって供給される第1分離手段3内に供給される原液
の旋回方向αと、上記循環路25を介して供給される第
2濃厚液の旋回方向βとを逆向きに設定したため、濾過
手段5の外方と内方で方向が異なる2つの旋回流を形成
することにより、上記濾過手段5による混濁物の濾過作
用を効果的に向上させることができる。
【0104】さらに、上記基本実施形態では、第1分離
手段3の外周部に、その長さ方向に沿って周面が直線状
に伸びる外筒15を設けたため、簡易な構造を有する上
記外筒15により、混濁物分離装置の外側ケースを容易
に構成することができる。しかも、上記公報に示す従来
装置のように、外筒の一部に膨出部が現在した形状では
ないため、膨出部において旋回流が乱れて遠心力が低下
するという懸念はなく、比重の大きな混濁物を遠心分離
する機能を効果的に向上させることができる。
【0105】なお、上記円筒体13,14によって外筒
15を構成した上記基本実施形態に代え、断面形状が六
角形または八角形等に形成された多角形の筒状体により
上記外筒15を構成してもよい。また、上記外筒15
は、均一な内径を有する筒状体に限られず、図10
(b)に示すように、上広がりに形成された筒状体によ
って上記第1分離手段3の外筒15を構成してもよい。
【0106】また、上記図1に示す基本実施形態のよう
に、第1分離手段3の外周部に設けられた外筒15の両
端開口部をそれぞれ閉止する一対の蓋体16,11を設
けた場合には、簡易な構造を有する上記外筒15および
両蓋体16,11により、混濁物分離装置の外側ケース
を容易に構成することができる。さらに、上記基本実施
形態に示すように、第1分離手段3により分離された第
1濃厚液を排出する第1排出通路4を、蓋体16の外周
部に接続するとともに、第2分離出段6により分離され
た第2濃厚液を排出する第2排出通路22を、蓋体16
の中央部に接続する等により、濃厚液の排出機能を確保
しつつ、レイアウト性を向上することが可能となる。
【0107】また、図1に示すように、上記第1分離手
段3の外周部に設けられた外筒15を、その長さ方向に
連結された上記円筒体13,14等からなる複数の筒状
体によって構成した場合には、簡易な構造を有する上記
複数の筒状体によって大型の混濁物分離装置の外側ケー
スを容易に構成できるという利点がある。
【0108】また、上記実施形態に示すように、気泡発
生手段2の気泡注入手段2bによって原液中に空気を注
入するように構成した場合には、特別な薬剤等を使用す
ることなく、上記混濁物を分離するための気泡を容易か
つ安価に生成し、この気泡によって上記混濁物を効果的
に捕集して分離することができる。
【0109】さらに、上記空気に加えて発泡剤注入手段
2aにより炭酸水素ナトリウム、ドライアイス、過酸化
水素等の発泡剤を原液中に注入するように構成した場合
には、上記発泡剤を分解または溶解させる等により、上
記混濁物の分離を促進する気泡を効果的に生成すること
ができる。
【0110】特に、上記気泡発生手段2の発泡剤注入手
段2aによって炭酸水素ナトリウムからなる発泡剤を原
液中に注入するように構成した場合には、比較的安価な
上記炭酸水素ナトリウムを原液中で分解させることによ
り、上記混濁物の分離を促進するための二酸化炭素から
なる気泡を適正に生成することができる。
【0111】なお、上記発泡剤とともに、ケラチン等の
タンパク質、サポニン、アルグミン、ポリビニルアルコ
ールまたは石ケン類等の界面活性剤等からなる気泡安定
剤を原液中に供給するようにしてもよく、このように構
成した場合には、上記気泡を安定化させてその表面積を
充分に確保することができるとともに、この気泡による
混濁物の捕集効果を高めることができるため、混濁物の
分離効率を効果的に向上させることができる。
【0112】また、原液供給通路10に気泡発生手段2
を設置してなる上記構成に代え、図11(a)に示すよ
うに、循環路25に気泡発生手段2を設置し、あるいは
図11(b)に示すように、原液供給手段1の原液供給
通路10と、循環路25との両方に気泡発生手段2を設
置し、または図11(c)に示すように、下方の蓋体1
1の下面等に気泡発生手段2を設置して第1分離手段3
を構成する外筒15内に直接空気または上記発泡剤等を
注入するように構成してもよい。
【0113】また、上記実施形態では、第2清澄液を導
出する清澄液導出通路8の基端部、つまり上端部を上記
濾過手段5の内方側に配設したため、簡単かつコンパク
トな構成において、上記濾過手段5による混濁物の濾過
作用を損なうことなく、上記清澄液導出通路8を介して
上記第2清澄液を外部に導出することができる。
【0114】なお、図12(a)に示すように、均一な
径を有する筒状体によって上記濾過手段5を形成した構
造とすることもできるが、図12(b)および図12
(c)に示すように、先窄まり(上窄まり)の円錐筒状
によって上記濾過手段5を形成するとともに、その大径
部に上記第2分離手段6および清澄液導出通路8の基端
部を配設した構造とした場合には、さらに簡単かつコン
パクトな構成において、上記濾過手段5と清澄液導出通
路8とを適正に配設できるという利点がある。
【0115】図1に示す基本実施形態のように、上記第
1分離手段3を構成する外筒15の一端部側に、原液供
給手段1の原液供給通路10と、清澄液導出通路8とを
接続するとともに、上記外筒15の他端部側に、上記第
1排出通路4と、第2排出通路22等を接続した場合に
は、上記原液供給通路10および清澄液導出通路8と、
上記第1排出通路4および第2排出通路22等を、上記
外筒15の両端部側にそれぞれ機能的かつコンパクトに
接続し、上記外筒15の全長を有効に利用して混濁物の
分離を行うことができる。
【0116】なお、図13(a)に示すように、上記外
筒15の側面の上下両端部に上記第1排出通路4および
原液供給手段1を接続し、あるいは図13(b)に示す
ように、外筒15の側面中央部に上記原液供給通路1を
接続した構造とすることもできるが、上記基本実施形態
に示すように、外筒15の一端部を覆う蓋体11に、原
液供給通路10と、清澄液導出通路8とを接続するとと
もに、上記外筒15の他端部を覆う蓋体16に、上記第
1排出通路4と、第2排出通路22とを接続した構造と
すれば、これらの接続作業を、上記蓋体11,16から
なる平坦面に対して容易に行うことができる。
【0117】また、図14(a)に示すように、筒状体
からなる外筒15と、この外筒15の両端開口部を閉止
する一対の蓋体11,16と、上記外筒15内に原液を
供給する原液供給手段1と、発泡剤注入手段2a等から
る気泡発生手段と、上記第2分離手段6と同様に構成さ
れた混濁物分離部6aと、濃厚液および清澄液を外部に
それぞれ排出する濃厚液排出通路4,7および清澄液導
出通路8とを備えた混濁物分離装置において、上記濃厚
液排出通路4,7と上記原液供給手段1とを上記外筒1
5の軸方向に離れた位置に設置するとともに、原液供給
手段1の接続部側の外筒径を、上記排出通路4,7の接
続部側の外筒径よりも小さく設定した構造としてもよ
い。
【0118】上記構成によれば、上記原液供給手段1か
ら供給された原液を、上広がりに形成された上記外筒1
5内の全長に亘って効果的に旋回流動させることができ
るため、この旋回流動に応じて生じる遠心力により、比
重の大きな混濁物を効率よく分離することができるとと
もに、原液を旋回流動させることにより、その径方向に
生じる静圧差に応じて上記気泡等を中心部側に移動させ
て気液混相渦流を生成し、この気液混相渦流により混濁
物を渦流の軸線方向の一端部側に集中させて原液を濃厚
液と清澄液とに分離することができる。
【0119】また、図14(a),(b)に示すよう
に、筒状体からなる外筒15と、この外筒15の両端開
口部を閉止する一対の蓋体11,16と、上記外筒15
内に原液を供給する原液供給通路1と、上記第2分離手
段6と同様に構成された混濁物分離部6aと、濃厚液お
よび清澄液を外部にそれぞれ排出する濃厚液排出通路
4,7および清澄液導出通路8とを備えた混濁物分離装
置において、上記原液供給手段1の接続部近傍から濃厚
液排出通路4,7の接続部近傍に至る外筒15の内周面
を直線状に形成した場合には、上記原液供給手段1から
供給された原液を外筒15に沿って旋回流動させること
による比重の大きな混濁物の分離効率と、上記混濁物分
離部6aによる比重の小さな混濁物の分離効率とを、効
果的に向上させることができるとともに、簡易かつコン
パクトな構成を有する上記外筒15により、混濁物分離
装置の外側ケースを容易に構成することができる。
【0120】特に、図14(b)に示すように、上記外
筒15をその長さ方向に均一な内径を有する筒状体で形
成することにより、原液供給手段1の接続部側の外筒径
と、濃厚液排出通路4,7の接続部側の外筒径とを等し
く設定した場合には、原液供給手段1から供給された原
液を外筒15に沿って旋回流動させることによる生じる
遠心力に応じ、比重の大きな混濁物を分離する作用と、
上記混濁物分離部6aにより比重の小さな混濁物を分離
する作用とをそれぞれ損なうことなく、簡易な構造の上
記外筒15により、混濁物分離装置の外側ケースを、さ
らに容易かつ安価に製造することができる。
【0121】また、上記混濁物分離装置において、外筒
15の開口部を閉止する蓋体16に、上記濃厚液排出通
路4,7を接続するように構成した場合には、この濃厚
液排出通路4,7を筒状体からなる上記外筒15に接続
する場合に比べて、上記蓋体16の平坦面に対して上記
濃厚液排出通路4,7を容易かつ適正に接続することが
できる。
【0122】さらに、上記混濁物分離装置において、外
筒15の開口部を閉止する蓋体11に、原液供給手段1
の原液供給通路10を接続するように構成した場合に
は、この原液供給通路10を、筒状体からなる上記外筒
15に接続する場合に比べて、上記蓋体11の平坦面に
対して原液供給通路10を容易かつ適正に接続すること
ができる。
【0123】また、上記筒状体からなる外筒15と、こ
の外筒15の両端開口部を閉止する一対の蓋体11,1
6等を有する混濁物分離装置において、この分離装置内
に原液を供給する原液供給手段1と、この原液供給手段
1から供給された原液を旋回流動させることにより、そ
の径方向に生じる静圧差に応じて上記気泡を中心部側に
移動させて気液混相渦流を生成し、この気液混相渦流に
より混濁物を渦流の軸線方向の一端部側に集中させて原
液を濃厚液と清澄液とに分離する混濁物分離部6aと、
濃厚液および清澄液を外部にそれぞれ排出する濃厚液排
出通路7および清澄液導出通路8とを備えた混濁物分離
装置において、図14(a)に示すように、上記混濁物
の分離を促進するための発泡剤として炭酸水素ナトリウ
ム、ドライアイス、過酸化水素等を注入する発泡剤注入
手段2aを設けた構造としてもよい。
【0124】上記構成によれば、発泡剤注入手段2aに
よって原液中に注入された炭酸水素ナトリウムの発泡剤
が分解または溶解する等により生成された気泡が、上記
混濁物分離部6aに供給されることにより、この混濁物
分離部6aによる混濁物の分離効率を効果的に向上させ
て水よりも小さい比重を有する上記混濁物を効果的に分
離できるという利点がある。
【0125】また、上記混濁物分離装置において、図1
4(a)に示すように、原液供給手段1の原液供給通路
10に、原液を圧送する液体ポンプ9を設けた場合に
は、この液体ポンプ9により圧送された原液を旋回流動
させることにより、その径方向に生じる静圧差に応じて
上記気泡を中心部側に移動させて気液混相渦流を効果的
に生成することができる。
【0126】さらに、上記図14(a)に示すように、
液体ポンプ9の下流側部に上記発泡剤注入手段2aを接
続した構成によれば、この発泡剤注入手段2aを液体ポ
ンプ9の上流側に接続した場合のように、注入された発
泡剤が上記液体ポンプ9内で撹拌されて大量の気泡が急
激に生成されることに起因するキャビテーション現象が
発生することがないため、液体ポンプ9の損傷を効果的
に防止することができる。
【0127】なお、上記キャビテーション現象の発生す
るおそれがない液体ポンプ9を使用した場合には、この
液体ポンプ9の上流側部に、上記発泡剤注入手段2aを
接続するように構成してもよい。このように構成した場
合には、上記発泡剤注入手段2aから液体ポンプ9の上
流側に注入された発泡剤を、上記液体ポンプ9内におい
て撹拌することにより、上記発泡剤を原液中に効果的に
分散させた状態で混入できるという利点がある。
【0128】また、上記発泡剤注入手段2aによって炭
酸水素ナトリウムからなる発泡剤を注入するように構成
した場合には、比較的安価な炭酸水素ナトリウムを分解
させることによって大量の二酸化炭素からなる気泡を効
率よく生成し、この気泡によって上記混濁物の分離を促
進することができる。
【0129】なお、図1に示す実施形態と同様に、上記
混濁物の分離を促進するための気体を注入する気体注入
手段2bと、上記発泡剤注入手段2aとの両方を設けた
構造としてもよい。このように構成した場合には、上記
発泡剤注入手段2aから注入された発泡剤と、上記気体
注入手段2bから注入された気体とにより、上記混濁物
の分離を効果的に促進することができる。さらに、上記
気体注入手段および発泡剤注入手段2aに加え、ケラチ
ン等のタンパク質、サポニン、アルグミン、ポリビニル
アルコールまたは石ケン類等の界面活性剤等からなる気
泡安定剤を原液中に供給する気泡安定剤注入手段を設け
た構造としてもよい。
【0130】また、上記実施形態では、原液中に固形物
として存在する混濁物を分離装置内に供給するようにし
た例について説明したが、家畜の尿等からなる不純物が
溶解した原液中に、凝集材等の薬品を注入して上記不純
物を凝集させた後に、この原液を分離装置内に供給して
上記不純物からなる混濁物を分離するものにおいても本
発明を適用可能である。
【0131】本発明に係る混濁物分離装置は、上記気液
混相渦流を生成することにより、原液供給手段1から供
給された液体と、気泡発生手段2から注入された空気等
の気体と効率よく接触させることができるため、上記混
濁物の分離作用以外に、アルコール等からなる燃料の燃
焼促進作用、気液反応系の触媒作用、凝集反応の促進作
用および気液系の熱交換作用等からなる各種の反応を促
進する反応促進装置としても利用が可能である。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、混濁物
を含む原液を、混濁物の含有率が高い濃厚液と、混濁物
の含有率が低い清澄液とに分離する混濁物分離装置にお
いて、上記原液を供給する原液供給手段と、上記混濁物
の分離を促進するための気泡を発生させる気泡発生手段
と、上記原液供給手段から供給された原液を旋回流動さ
せることにより生じる遠心力に応じて上記原液を第1濃
厚液と第1清澄液とに分離する第1分離手段と、この第
1分離手段によって分離された第1濃厚液を排出する第
1排出通路と、上記第1分離手段の内方側に配設されて
第1清澄液の通過を許容するとともに、この第1清澄液
中の混濁物を濾過する濾過手段と、この濾過手段の内方
側に配設されて上記第1清澄液を旋回流動させることに
より、その径方向に生じる静圧差に応じて中心部側に上
記気泡と第1清澄液との気液混相渦流を生成し、この渦
流により上記第1清澄液を第2濃厚液と第2清澄液とに
分離する第2分離手段と、この第2分離手段によって分
離された第2濃厚液を外部に排出する第2排出通路と、
上記第2清澄液を外部に導出する清澄液導出通路とを設
けたため、金属等の比重の大きい混濁物と、水に近い比
重を有するコロイド状またはゲル状の混濁物と、油分等
の比重の小さい混濁物とをそれぞれ効率よく分離できる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混濁物分離装置の基本実施形態を
示す説明図である。
【図2】原液供給手段の構成を示す断面図である。
【図3】濾過手段の構成を示す展開図である。
【図4】上記混濁物分離装置の要部を示す平面断面図で
ある。
【図5】上記混濁物分離装置の要部を示す正面断面図で
ある。
【図6】図5のC−C線断面における静圧の分布状態を
示す説明図である。
【図7】原液の導入圧力と混濁物の除去率との対応関係
を示すグラフである。
【図8】処理水比と混濁物の除去率との対応関係を示す
グラフである。
【図9】本発明の別の実施形態を示す説明図である。
【図10】本発明のさらに別の実施形態を示す説明図で
ある。
【図11】本発明のさらに別の実施形態を示す説明図で
ある。
【図12】本発明のさらに別の実施形態を示す説明図で
ある。
【図13】本発明のさらに別の実施形態を示す説明図で
ある。
【図14】本発明のさらに別の実施形態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 原液供給手段 2 気泡発生手段 2a 発泡剤注入手段 3 第1分離手段 4 第1排出通路 5 濾過手段 6 第2分離手段 6a 混濁物分離部 7 濃厚液排出通路 8 清澄液導出通路 9 液体ポンプ 10 原液供給通路 11,16 蓋体 13,14 円筒体(筒状体) 15 外筒 17,18 筒状体 19,20 円錐状部 21 透孔 22 第2排出通路 25 循環路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−277402(JP,A) 登録実用新案3057195(JP,U) 独国特許出願公開4302358(DE,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04C 5/00

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混濁物を含む原液を、混濁物の含有率が
    高い濃厚液と、混濁物の含有率が低い清澄液とに分離す
    る混濁物分離装置において、この分離装置内に原液を供
    給する原液供給手段と、上記混濁物の分離を促進するた
    めの気泡を発生させる気泡発生手段と、上記原液供給手
    段から供給された原液を旋回流動させることにより生じ
    る遠心力に応じて上記原液を第1濃厚液と第1清澄液と
    に分離する第1分離手段と、この第1分離手段によって
    分離された第1濃厚液を外部に排出する第1排出通路
    と、上記第1分離手段の内方側に配設されて第1清澄液
    の通過を許容するとともに、この第1清澄液中の混濁物
    を捕集する濾過手段と、この濾過手段の内方側に配設さ
    れて上記第1清澄液を旋回流動させることにより、その
    径方向に生じる静圧差に応じて中心部側に上記気泡と第
    1清澄液との気液混相渦流を生成し、この渦流により上
    記第1清澄液を第2濃厚液と第2清澄液とに分離する第
    2分離手段と、この第2分離手段によって分離された第
    2濃厚液を外部に排出する第2排出通路と、上記第2清
    澄液を外部に導出する清澄液導出通路とを備えたことを
    特徴とする混濁物分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、気泡によって覆われる透孔が設けられた筒状体によ
    って上記濾過手段を構成したことを特徴とする混濁物分
    離装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の混濁物分離装置におい
    て、上記第1分離手段と第2分離手段との間に相対向し
    て配置された複数の筒状体によって上記濾過手段を構成
    したことを特徴とする混濁物分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の混濁物分離装置におい
    て、上記濾過手段によって捕集された混濁物を含有する
    濃厚液を外部に排出する濃厚液排出通路を備えたことを
    特徴とする混濁物分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    混濁物分離装置において、上記濾過手段を構成する筒状
    体の少なくとも一部に、先窄まりの円錐状部を設けたこ
    とを特徴とする混濁物分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、第2分離手段によって分離された第2濃厚液を、第
    1分離手段と第2分離手段との間に循環させる循環路を
    設けたことを特徴とする混濁物分離装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の混濁物分離装置におい
    て、原液供給手段によって供給される原液の旋回方向
    と、循環路を介して供給される第2濃厚液の旋回方向と
    を逆向きに設定したことを特徴とする混濁物分離装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、第1分離手段の外周部に、その長さ方向に沿って周
    面が直線状に伸びる外筒を設けたことを特徴とする混濁
    物分離装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の混濁物分離装置におい
    て、第1分離手段の外周部に設けられた外筒の両端開口
    部をそれぞれ閉止する一対の蓋体を設けたことを特徴と
    する混濁物分離装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、気泡発生手段は、原液中に空気を注入するものであ
    ることを特徴とする混濁物分離装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、気泡発生手段は、原液中に発泡剤を注入するもので
    あることを特徴とする混濁物分離装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の混濁物分離装置にお
    いて、気泡発生手段によって注入される発泡剤は炭酸水
    素ナトリウムであることを特徴とする混濁物分離装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の混濁物分離装置におい
    て、濾過手段を円錐筒状に形成するとともに、その大径
    部に上記清澄液導出通路の基端部を配設したことを特徴
    とする混濁物分離装置。
  14. 【請求項14】 混濁物を含む原液を、混濁物の含有率
    が高い濃厚液と、混濁物の含有率が低い清澄液とに分離
    する混濁物分離装置において、筒状体からなる外筒と、
    この外筒の両端開口部を閉止する一対の蓋体と、上記外
    筒内に配設された透孔を有する内筒と、上記外筒に沿っ
    て原液を旋回流動させるようにこの外筒内に原液を供給
    する原液供給手段と、上記原液の旋回流動に応じて作用
    する遠心力により分離された第1濃厚液を外部に排出す
    る第1排出通路と、上記遠心力より原液を分離すること
    により生成された第1清澄液が上記内筒の透孔を通って
    内筒内に導入される際に、上記第1清澄液中の混濁物を
    捕集するための気泡を発生させる気泡発生手段と、上記
    内筒内に配設されて第1清澄液を旋回流動させることに
    より、その径方向に生じる静圧差に応じて上記気泡を中
    心部側に移動させて気液混相渦流を生成し、この気液混
    相渦流により混濁物を渦流の軸線方向の一端部側に集中
    させて第1清澄液を第2濃厚液と第2清澄液とに分離す
    る混濁物分離部と、この混濁物分離部によって分離され
    た第2濃厚液を外部に排出する第2排出通路と、上記混
    濁物が除去されることによって生成された第2清澄液を
    外部に導出する清澄液導出通路とを備えたことを特徴と
    する混濁物分離装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の混濁物分離装置にお
    いて、上記外筒の一端部側に、原液供給手段の原液供給
    通路と、清澄液導出通路とを接続するとともに、上記外
    筒の他端部側に、上記第1排出通路と、第2排出通路と
    を接続したことを特徴とする混濁物分離装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15記載の混
    濁物分離装置において、上記外筒の一端部を覆う蓋体
    に、原液供給手段の原液供給通路と、清澄液導出通路と
    を接続するとともに、上記外筒の他端部を覆う蓋体に、
    上記第1排出通路と、第2排出通路とを接続したことを
    特徴とする混濁物分離装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項16記載の混濁物分
    離装置において、原液供給手段から供給される原液の装
    置内への導入圧力を14.7kPa以上に設定したこと
    を特徴とする混濁物分離装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜請求項16記載の混濁物分
    離装置において、原液の導入流量に対する清澄液の導出
    流量の割合からなる処理水比を25%以下に設定したこ
    とを特徴とする混濁物分離装置。
  19. 【請求項19】 混濁物を含む原液を、混濁物の含有率
    が高い濃厚液と、混濁物の含有率が低い清澄液とに分離
    する混濁物分離装置において、筒状体からなる外筒と、
    この外筒の両端開口部を閉止する一対の蓋体と、上記外
    筒内に原液を供給する原液供給手段と、上記混濁物の分
    離を促進するための気泡を発生させる気泡発生手段と、
    上記原液供給手段から供給された原液を旋回流動させる
    ことにより、その径方向に生じる静圧差に応じて上記気
    泡を中心部側に移動させて気液混相渦流を生成し、この
    気液混相渦流により混濁物を渦流の軸線方向の一端部側
    に集中させて原液を濃厚液と清澄液とに分離する混濁物
    分離部と、濃厚液および清澄液を外部にそれぞれ排出す
    る濃厚液排出通路および清澄液導出通路とを備え、この
    濃厚液排出通路と上記原液供給手段とを上記外筒の軸方
    向に離れた位置に接続するとともに、上記原液供給手段
    の接続部側の外筒径を、濃厚液排出通路の接続部側の外
    筒径よりも小さく設定したことを特徴とする混濁物分離
    装置。
  20. 【請求項20】 混濁物を含む原液を、混濁物の含有率
    が高い濃厚液と、混濁物の含有率が低い清澄液とに分離
    する混濁物分離装置において、筒状体からなる外筒と、
    この外筒の両端開口部を閉止する一対の蓋体と、上記外
    筒内に原液を供給する原液供給手段と、上記混濁物の分
    離を促進するための気泡を発生させる気泡発生手段と、
    上記原液供給手段の原液供給通路から供給された原液を
    旋回流動させることにより、その径方向に生じる静圧差
    に応じて上記気泡を中心部側に移動させて気液混相渦流
    を生成し、この気液混相渦流により混濁物を渦流の軸線
    方向の一端部側に集中させて原液を濃厚液と清澄液とに
    分離する混濁物分離部と、濃厚液および清澄液を外部に
    それぞれ排出する濃厚液排出通路および清澄液導出通路
    とを備え、上記原液供給通路の接続部近傍から濃厚液排
    出通路の接続部近傍に至る外筒の周面を直線状に形成し
    たことを特徴とする混濁物分離装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の混濁物分離装置にお
    いて、原液供給通路の接続部側の外筒径と、濃厚液排出
    通路の接続部側の外筒径とを等しく設定したことを特徴
    とする混濁物分離装置。
  22. 【請求項22】 請求項19〜請求項21のいずれかに
    記載の混濁物分離装置において、外筒の開口部を閉止す
    る蓋体に、濃厚液排出通路を接続したことを特徴とする
    混濁物分離装置。
  23. 【請求項23】 請求項19〜請求項22のいずれかに
    記載の混濁物分離装置において、外筒の開口部を閉止す
    る蓋体に、上記原液供給通路を接続したことを特徴とす
    る混濁物分離装置。
  24. 【請求項24】 混濁物を含む原液を、混濁物の含有率
    が高い濃厚液と、混濁物の含有率が低い清澄液とに分離
    する混濁物分離装置において、この分離装置内に原液を
    供給する原液供給手段と、上記混濁物の分離を促進する
    ための発泡剤を注入する発泡剤注入手段と、上記原液供
    給手段の原液供給通路から供給された原液を旋回流動さ
    せることにより、その径方向に生じる静圧差に応じて上
    記気泡を中心部側に移動させて気液混相渦流を生成し、
    この気液混相渦流により混濁物を渦流の軸線方向の一端
    部側に集中させて原液を濃厚液と清澄液とに分離する混
    濁物分離部と、濃厚液および清澄液を外部にそれぞれ排
    出する濃厚液排出通路および清澄液導出通路とを備え
    上記原液供給手段の原液供給通路に、原液を圧送する液
    体ポンプを設け、この液体ポンプの上流側部に発泡剤を
    注入するように構成したことを特徴とする混濁物分離装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の混濁物分離装置にお
    いて、発泡剤注入手段によって注入される発泡剤が炭酸
    水素ナトリウムであることを特徴とする混濁物分離装
    置。
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