JP3342418B2 - 樋支持具 - Google Patents

樋支持具

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JP3342418B2
JP3342418B2 JP24619398A JP24619398A JP3342418B2 JP 3342418 B2 JP3342418 B2 JP 3342418B2 JP 24619398 A JP24619398 A JP 24619398A JP 24619398 A JP24619398 A JP 24619398A JP 3342418 B2 JP3342418 B2 JP 3342418B2
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正義 高山
富彦 玉岡
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タカヤマ金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樋支持具、さらに詳
しくは建造物等の軒先樋を支持するための樋支持具であ
って、軒うら等に固定される取付杆に樋受本体がスライ
ド自在に設けられた樋支持具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樋支持具としては、例え
ば、図10に示すような樋支持具が存在する。即ち、係
る樋支持具は、下端部に受座32を有する連結体33を樋支
持具本体1aの長孔及び取付杆11aの孔に挿通し、連結体
33に回動自在に設けたレバー17aの回動操作により、そ
のカム部34で前記受座32と樋支持具本体1aとの間隔を広
狭し得るようにすることで、必要に応じて樋支持具本体
1aを取付杆11a に対してスライドさせることが出来るだ
けでなく、スライドさせた樋支持具本体1aを取付杆11a
の所望の位置で位置決め可能で、しかも樋支持具本体1a
の前後端には、樋35の前端に設けられた凹状の耳部36内
に係入可能な上向きの係入片38及び樋35の後端の耳部37
が嵌入可能な引掛係止部39が夫々設けられると共に前端
の係入片38近傍の樋支持具本体1aには、前端の係入片38
に引掛係止された樋35の凹状の耳部36の該係止部38から
の離脱を阻止すべく該耳部36に当接可能な立片状の離脱
阻止部材40を蝶螺子41の正逆回転操作(矢印F)による
締緩を介して樋35の前後方向にスライド移動自在(矢印
G)で且つ固定可能に具備する構成にしてなるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成からなる従来の樋支持具においては、下記に示すよう
な問題が生じていた。即ち、上記構成からなる樋支持具
の樋支持具本体1aには、前端の係入片38に引掛係止され
た樋35の凹状の耳部36の該係入片38からの離脱を阻止す
るための離脱阻止部材40が樋35の前後方向にスライド自
在に設けられてはいるものの、離脱阻止部材40を樋支持
具本体1aに固定する場合には、蝶螺子41を回転させて締
めつける作業が必要となり、よってその作業は必ず樋35
を樋支持具本体1aに引掛係止した後でなければならな
い。
【0004】尚、上記の如く樋35を引掛係止する樋支持
具本体1aを有した樋支持具は、一般的には比較的高所に
取付けられることから蝶螺子41を回転させて締めつける
作業は樋支持具の下方から作業者が手を伸ばして行う場
合が大半となる。
【0005】よって、その作業が極めて煩雑であるばか
りか、例えば、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい
作業者が上記作業を行う場合に限らず、例えば、樋の配
設箇所の条件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばし
た状態で樋支持具の下方から離脱阻止部材40を樋支持具
本体1aに固定する作業を行う場合に、確実な蝶螺子41の
締めつけ作業が不十分となる恐れもある。
【0006】よって、例えば、蝶螺子41の締めつけ作業
が不十分である場合において、樋支持具本体1aや樋35に
何らかの振動や外力等が加わった場合には、極めて容易
に樋支持具本体1aの係入片38から樋35が位置ズレしたり
する恐れもあり、よって樋支持具が高所に取付けられた
場合に限らず、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい
作業者が前記作業をする場合に限らず樋の配設箇所の条
件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばした状態で樋
支持具の下方から作業を行う場合の何れであっても簡単
に、しかも確実且つ瞬時に樋支持具本体1aの前端の係入
片38に引掛係止された樋35の耳部36の該係入片38からの
離脱を阻止するための離脱阻止部材40を樋35の耳部36に
当接すべくスライド移動させるだけで蝶螺子41を介して
の締めつけ作業を一切行うことなく阻止部材40を樋支持
具本体1aに位置決め固定可能な樋支持具の開発が急務で
あった。
【0007】而して、本発明は上記従来の問題点を全て
解決するためになされたものであり樋支持具が高所に取
付けられた場合のみならず、不慣れな作業者、腕力等が
極端に乏しい作業者に限らず、例えば、樋の配設箇所の
条件等から作業者が背伸びした状態で樋支持具の下方か
ら作業を行う場合であっても、離脱阻止部材を樋の耳部
に当接すべくスライド移動させるだけで蝶螺子を回転操
作するといった煩雑さもなく、誰でも簡単に、しかも瞬
時且つ確実に離脱阻止部材を前方係止部側へと1アクシ
ョンのスライド移動のみで後方係止部側への戻りを阻止
しつつ樋支持具本体に位置決め固定することができる樋
支持具を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、樋3の前後端に設け
られた耳部3a,3bを引掛係止可能な前方係止部4及び後方
係止部5を備え、且つ前方係止部4に引掛係止された樋3
前端耳部3aの前方係止部4からの離脱を阻止する離脱
阻止部材2を樋3の前後方向にスライド自在に具備する樋
支持具本体1を有し、離脱阻止部材2又は樋支持具本体1
の少なくともいずれか一方には、離脱阻止部材2を前方
係止部4側へとスライド移動させた際に、離脱阻止部材2
の後方係止部5側への戻りを阻止する戻り阻止手段が設
けられてなる樋支持具において、前記離脱阻止部材2
は、前記後方係止部5側に位置し且つ下方に膨出して樋
支持具本体1の上面を摺動する突状部2dと、前記前方係
止部4側に位置し且つ突出して突状部2dと共に樋支持具
本体1の上面を摺動する爪体2eと、上方に設けられ且つ
樋3の前端耳部3aの一部位を覆う一部位押さえ片2aとを
備える一方、樋支持具本体1は、離脱阻止部材2を前方係
止部4側へ移動させた際に前記爪体2eが下向き状態で挿
通される爪体挿通孔1cを備え、爪体2eが該爪体挿通孔1c
に挿通することにより離脱阻止部材2が前方係止部4側に
傾斜した状態で、前記一部位押さえ片2aと前方係止部4
とが樋3の前端耳部3aの一部位を挟持するように構成さ
れた点にある。
【0009】よって、樋支持具が高所に取付けられた場
合のみならず、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい
作業者に限らず、例えば、樋の配設箇所の条件等から作
業者が背伸びした状態で樋支持具の下方から作業を行う
場合であっても、離脱阻止部材2を樋3の耳部3aに当接
すべくスライド移動させるだけで従来の樋支持具の如く
蝶螺子を回転操作するといった煩雑さもなく、誰でも簡
単に、しかも瞬時且つ確実に離脱阻止部材2を1アクシ
ョンのスライド移動のみで樋支持具本体1に戻り阻止手
段を介して位置決め固定することができる利点がある。
【0010】更に、前方係止部4側へとスライド移動し
た離脱阻止部材2が、樋3の前端の耳部3aの一部位を前
方係止部4とで挟持すると共に耳部3aの上方への移動を
阻止する場合には、樋支持具本体1や樋3に何らかの振
動や外力等が加わった場合であっても、1アクションの
スライド移動で樋支持具本体1に戻り阻止手段を介して
位置決め固定された離脱阻止部材2により、樋支持具本
体1の前方係止部4から樋3の耳部3aが跳ね上って樋35
が位置ズレするのを防止することが出来る利点がある。
【0011】更に、樋3の前端の耳部3aの一部位を前方
係止部4とで挟持する離脱阻止部材2が、耳部3aの一部
位を前方係止部4側へと押圧してなる場合には、樋支持
具本体1や樋3に何らかの振動や外力等が加わった場合
であっても、樋支持具本体1の前方係止部4から樋3の
耳部3aが跳ね上って樋35が位置ズレするのをより確実
に、且つ強固に防止することが出来る利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に従って説明する。図1に於いて、1は両側縁に
上向きの折曲側片1a,1aを対面形成した樋支持具本体を
示し、その一端には支持すべき樋3の凹状の前端の耳部
3a内に係入可能な突片状の前方係止部4が上向きに折曲
形成されると共に、他端には樋3の後端の耳部3bに嵌合
可能な略コの字状の後方係止部5が折曲形成されてな
り、しかも該後方係止部5の先端には斜め下向きの延設
片6が設けられている。
【0013】2は前方係止部4に引掛係止された樋3の
凹状の前端の耳部3aが前方係止部4から離脱するのを阻
止すべく該前端耳部3aの一部位に当接すると共に前端耳
部3aの一部位を上記前方係止部4とで挟持する離脱阻止
部材を示す。
【0014】尚、上記離脱阻止部材2は、図2及び3に
示すように、上方に樋支持具本体1の前方係止部4側へ
と所定の寸法で略90°折曲された一部位押さえ片2aと
下方に樋支持具本体1の後方係止部5側へと略90°で
折曲されたスライドベース部2bとを有すべく形成された
略L字状の板金材からなり、しかも該スライドベース部
2bの略中央には樋支持具本体1の長手方向に沿って一条
の長穴2cが穿設され、且つスライドベース部2bの後方係
止部5側に位置する長穴2c端部の両側位置には、下方に
膨出した一対の半球状の突状部2dが打設され、且つスラ
イドベース部2bの前方係止部4側に位置する長穴2c端部
の両側位置、即ち、スライドベース部2bの折曲部の両側
には一対の爪体2eが離脱阻止部材2の本体(一部位押さ
え片2aとスライドベース部2b間に介在する鉛直面部)の
下方両側の一部を略矩形状に切り起こすことでスライド
ベース部2b面と略平行に突出した構成にしてなるもので
ある。
【0015】更に、上記構成からなる離脱阻止部材2
は、樋支持具本体1の前方部に穿設された貫通孔1bに挿
通され、且つ一端に貫通孔1bより大径の頭部25a を有す
ると共に他端に前記長穴2cの短幅開口寸法より大きな寸
法の径の鍔状部25b を有し、且つ前記頭部25a と樋支持
具本体1の下面との間にスプリングワッシャ42等の弾性
体を介装した連結体25を介して樋支持具本体1にスライ
ド自在に取付けられてなり、しかも前方係止部4側近傍
の樋支持具本体1の端部には、離脱阻止部材2を前方係
止部4側へとスライド移動させた際、離脱阻止部材2の
スライドベース部2b面と略平行に突出した一対の爪体2e
が挿通する爪体挿通孔1cが該爪体2eの間隔と同間隔で穿
設されている。
【0016】7は上記前方係止部4の折曲部に設けられ
た補強リブを示し、8は支持具本体1の他端側裏面に上
記後方係止部5に対向して設けられたバネ材を用いた弾
性片で、その先端は上向きに折曲されてなり、かかる弾
性片8は後方係止部5に引掛係止された樋3の他端の耳
部3bの内面を押圧することで後方係止部5からの耳部3b
の離脱を阻止するためのものである。
【0017】9は樋支持具本体1の中央に長手方向に沿
って穿設された長孔で、その内周側面には複数の凸部10
aと凹部10bが交互に対向形成されている。
【0018】11は一端部に板状の取付部材12が取付けら
れた帯状の取付杆を示し、13は樋支持具本体1の長孔9
と取付杆11の他端部に穿設した孔14に挿通された板状の
連結体で、その一端部には、図4のように、幅広な頭部
15が形成され、且つ他端部には長孔16が穿設されてお
り、かかる長孔16は連結体13の側面に開設される基端部
16aと、該基端部16aに連設される下向きの垂下部16b
とからなる。
【0019】17は、図5に示す如く、天面18の側部に一
対の対面する側片19が垂下された二股状のレバーで、各
側片19には前方側よりに挿通孔20が偏心して穿設される
と共に、その前方下部外周縁には下端部側程後方に傾斜
する平面状の傾斜面部21と、該傾斜面部21に延設された
平面部22とからなるカム部23が設けられて、挿通孔20の
中心Oと平面部22間の距離Lは、中心Oと傾斜面部21間
の距離L1 よりも大きな寸法に形成され、しかも上部に
は後方に延びる把持片24が設けられている。
【0020】25はレバー17の側片19の挿通孔20に挿着さ
れた支軸で、連結体13の長孔16の基端部16aから挿入し
てその垂下部16bの先端に水平にセットされており、レ
バー17は支軸25を介して連結体13に回動自在に取付けら
れてなる。
【0021】26は、図6のように連結体13が挿通される
角孔27を中央に穿設したストッパーで、その上面で角孔
27の両側部には前記樋支持具本体1の長孔9の凹部10b
に係入可能な突起28が突設されてなり、樋支持具本体1
の下面に配される。29,30 はストッパー26と連結体13の
頭部15間に介装されたバネ座金等からなる弾性体と平座
金を示し、夫々に連結体13が挿通されている。
【0022】本実施形態における樋支持具は上記構成か
らなるが、レバー17の連結体13への取付けは、該連結体
13の長孔16の基端部16a側から支軸25を挿入し、垂下部
16bを介してその先端部へとスライド移動させればよい
ため、組立作業が極めて簡易に行えると共に、垂下部16
bの存在により不用意に支軸24が長孔16内から離脱する
ようなこともなく、又その製作も大幅に簡略化すること
ができる利点がある。
【0023】よって、かかる樋支持具を使用する場合に
は、先ず、図7に示すように、レバー17の把持片24を前
方側に回動すると、レバー17の傾斜面部21と取付杆11の
上面とが対向し、その角部21aと取付杆11とが係合する
ので、同図の如くそれ以上のレバー17の回動は阻止され
る。
【0024】また、この状態ではストッパー26と樋支持
具本体1とは離反しており、よって樋支持具本体1を取
付杆11に対して前後にスライドさせることが可能であ
る。
【0025】そして、樋支持具本体1を所望位置にスラ
イドさせた後、この状態でレバー17の把持片24を把持し
て後方側に回動すると、図1に示す如く、レバー17は支
軸25を中心に回動することになるが、支軸25が挿通され
るレバー17の挿通孔20は偏心位置に穿設されてなるた
め、レバー17のカム部23のカム作用により連結体13が引
上げられて、図8のように、ストッパー26の各突起28が
樋支持具本体1の長孔9の対向する凹部10b内に夫々係
入されると共に、樋支持具本体1と取付杆11とが圧接さ
れることになる。
【0026】よって、樋支持具本体1は取付杆11との圧
接のみならず、前記突起28の凹部10bへの係入により確
実且つ強固に取付杆11の所望位置に固定されるのであ
る。
【0027】また、かかる樋支持具本体1の固定時には
取付杆11の上面にレバー17のカム部23の平面部22が当接
するため、不用意にレバー17が上向きに回動するような
こともなくなり、樋支持具本体1の固定状態は確実に維
持される。
【0028】そして、かかる樋支持具は取付杆11に設け
た取付部材12を介して建造物の鼻隠しや軒うら等に複数
固定するのであるが、かかる樋支持具は簡易なレバー17
の回動操作により樋支持具本体1の固定が行えるので、
高所での作業も安全且つ効率的に行える利点がある。
【0029】その後、図3(イ)に示すように、各樋支
持具の樋支持具本体1の前方及び後方の係止部4,5に
樋3の前端及び後端の耳部3a,3b(後方の係止部5と後
方の耳部3bの図面は省略)を引掛係止(矢印A)した
後、同図(ロ)のように、離脱阻止部材2を樋支持具本
体1の前方係止部4側へと指で押圧してスライド移動
(矢印B)させると、スライドベース部2bの後方係止部
5側に位置する長穴2c端部の両側位置でスライドベース
部2bの下方に膨出した一対の半球状の突状部2dも樋支持
具本体1の上面を前方係止部4側へと摺動することにな
る。
【0030】よって、前記突状部2dが連結体25に近づく
につれてスライドベース部2bは連結体25の鍔状部25b を
徐々に上方へ引き上げ(矢印C)られ、その結果として
連結体25自体も上方へ引き上げられることとなり、その
後頭部25a を介してスプリングワッシャ42を圧縮するこ
とになる。
【0031】従って、圧縮されたスプリングワッシャ42
の弾発力を介して連結体25の頭部25a 側へと連結体25の
鍔状部25b も付勢されることとなり、その結果としてス
ライドベース部2bは下方に膨出した一対の突状部2dをよ
り強固に樋支持具本体1の上面に押しつけることとな
り、その結果として離脱阻止部材2は樋支持具本体1に
固着状態となる。
【0032】尚、上記スライドベース部2bの下方に設け
られた突状部2dは、後方係止部5側に位置する長穴2c端
部の両側位置に設けられてなることから、上記の如く突
状部2dが連結体25に近づくにつれて離脱阻止部材2は、
上方に設けられた一部位押さえ片2aを前方係止部4に引
掛係止された樋3の前端耳部3aの一部位の上面側へと徐
々に傾斜しつつ移動すると共に、連結体25が離脱阻止部
材2の後方係止部5側に位置する長穴2cの終部に当接し
た時点で樋3の前端の耳部3aの一部位を樋支持具本体1
の前方係止部4と該一部位押さえ片2aとで挟持状態とす
べく該一部位の上面を一部位押さえ片2aで覆う(矢印
D)ように該一部位の上面に当接することになるが、こ
の時、スライドベース部2bの折曲部の両側部から突出し
た一対の爪体2eも、前方係止部4側近傍の樋支持具本体
1の端部に穿設された一対の爪体挿通孔1cに若干下向き
状態で挿通(矢印E)することとなり、よって離脱阻止
部材2は樋3の前端の耳部3aの一部位を前方係止部4と
で挟持するだけでなく、結果として離脱阻止部材2が耳
部3aの一部位を前方係止部4側へと押圧した状態を維持
することになるだけでなく、特に樋支持具本体1の爪体
挿通孔1cに挿通された爪体2eを介して離脱阻止部材2の
樋支持具本体1の後方係止部5側への回動は確実に阻止
されることとなり、その結果として離脱阻止部材2の後
方係止部5側への戻りは確実に阻止されることとなる。
【0033】よって、上記の如くスライドベース部2bに
設けられた突状部2d、連結体25を介して設けられたスプ
リングワッシャ42、一部位の上面を覆う一部位押さえ片
2a及び樋支持具本体1の端部に穿設された一対の爪体挿
通孔1cに挿通される一対の爪体2eの夫々から戻り阻止手
段が形成された場合には、樋支持具が高所に取付けられ
た場合のみならず、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏
しい作業者に限らず、例えば、樋の配設箇所の条件等か
ら作業者が背伸びした状態で樋支持具の下方から作業を
行う場合であっても、離脱阻止部材2を樋3の耳部3aに
当接すべくスライド移動させるだけで従来の樋支持具の
如く蝶螺子を回転操作するといった煩雑さもなく、誰で
も簡単に、しかも瞬時且つ確実に離脱阻止部材2を1ア
クションのスライド移動のみで樋支持具本体1に前記戻
り阻止手段を介して位置決め固定することができる利点
を有する。
【0034】更に、前方係止部4側へとスライド移動し
た離脱阻止部材2が、樋3の前端の耳部3aの一部位を前
方係止部4とで挟持すると共に耳部3aの上方への移動を
阻止する場合には、樋支持具本体1や樋3に何らかの振
動や外力等が加わった場合であっても、1アクションの
スライド移動で樋支持具本体1に戻り阻止手段を介して
位置決め固定された離脱阻止部材2により、樋支持具本
体1の前方係止部4から樋3の耳部3aが跳ね上って樋35
が位置ズレするのを防止することが出来る利点を有す
る。
【0035】更に、上記実施形態における離脱阻止部材
2は、樋3の前端の耳部3aの一部位を前方係止部4とで
挟持する際、耳部3aの一部位を前方係止部4側へと押圧
してなることから、樋支持具本体1や樋3に何らかの振
動や外力等が加わった場合であっても、樋支持具本体1
の前方係止部4から樋3の耳部3aが跳ね上って樋35が位
置ズレするのをより確実に、且つ強固に防止することが
出来る利点を有する。
【0036】尚、上記実施形態において、戻り阻止手段
は、上方に樋支持具本体1の前方係止部4側へと所定の
寸法で略90°折曲された一部位押さえ片2aと下方に樋
支持具本体1の後方係止部5側へと略90°で折曲され
たスライドベース部2bとを有すべく形成された略L字状
の板金材から形成された離脱阻止部材2を利用すると共
に、該離脱阻止部材2のスライドベース部2bの後方係止
部5側に位置する長穴2c端部の両側位置には、下方に膨
出した一対の半球状の突状部2dが打設され、且つスライ
ドベース部2bの前方係止部4側に位置する長穴2c端部の
両側位置には一対の爪体2eが設けられてなり、しかも該
離脱阻止部材2と樋支持具本体1とは、連結体25を介し
て抜け止め状態で連結され、且つ該連結体25の頭部25a
と樋支持具本体1の下面との間にはスプリングワッシャ
42が介装されてなる場合について説明したが、例えば、
突状部が樋支持具本体1の上面に設け(図示せず)られ
ていてもよく、又スプリングワッシャ42に替えて所定形
状、寸法を有したコイルスプリング、板バネ、樹脂材等
の弾性体が用いられていてもよい。
【0037】而して、要は樋支持具本体1の前方係止部
4に引掛係止された樋3の耳部3aの前方係止部4からの
離脱を阻止する離脱阻止部材2を樋3の前後方向にスラ
イド自在に具備する樋支持具本体1を有した樋支持具の
離脱阻止部材2又は樋支持具本体1の少なくとも何れか
一方に、離脱阻止部材2を前方係止部4側へとスライド
移動させた際に、離脱阻止部材2の後方係止部5側への
戻りを阻止する戻り阻止手段が設けられていれば、一部
位押さえ片2aや爪体2eの形状、数量、形成箇所のみなら
ず、例えば、弾性体がスライドベース部2bの上面と連結
体25の鍔状部25b 間に介装されていてもよく、その他各
部の構成や形状も決して限定されないのは言うまでもな
い。
【0038】更に、上記実施形態において、離脱阻止部
材2は一部位押さえ片2aを用いることにより、樋の前端
の耳部の一部位を前方係止部とで挟持すると共に耳部の
上方への移動を阻止可能で、しかも突状部と弾性体を用
いることにより、耳部の一部位を一部位押さえ片2aによ
り前方係止部側へと押圧して樋支持具本体の前方係止部
から樋の耳部が跳ね上って樋が位置ズレするのをより確
実に、且つ強固に防止することが出来る利点を有する
が、要は前方係止部側へとスライド移動した離脱阻止部
材が、前方係止部に引掛係止された樋の耳部の前方係止
部からの離脱を阻止することが出来る構造であれば、一
部位押さえ片2a、弾性体及び爪体2eの有無も決して限定
されるものではない。
【0039】更に、上記実施形態において、ストッパー
26を樋支持具本体1の下方位置に配したが、本発明は決
してこれに限定されず、例えば、図8に示すように、ス
トッパー26を樋支持具本体1の上方位置に配しても構わ
ない。即ち、樋支持具本体1の上面にコイルバネやバネ
ワッシャのような弾性体31を介して下面に突起28を有す
るストッパー26を配したものであり、この場合はレバー
17の回動操作によりそのカム部23でストッパー26が押し
下げられ、その突起28が樋支持具本体1の長孔10の凹部
10bに係入されて樋支持具本体1が固定されるのは上記
実施形態と同様である。
【0040】又、ストッパー26の形状も上記実施形態に
限らず、その突起28の形状も樋支持具本体1の長孔9に
設けた凹部10bの形状に応じて変更可能である。
【0041】更に、取付杆11の中央の平面部分を断面山
形状に形成してもよく、これによると平面部分に落下し
た雨水等が下方に流下するという利点がある。
【0042】その他、樋支持具本体1,取付杆11,連結
体13及びレバー17等の具体的な特定事項も決して上記実
施形態に限定されず、本発明の意図する範囲内に於いて
任意に設計変更自在ある。
【0043】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、樋の前後端に
設けられた耳部を引掛係止可能な前方係止部及び後方係
止部を備え、且つ前方係止部に引掛係止された樋の耳部
の前方係止部からの離脱を阻止する離脱阻止部材を樋の
前後方向にスライド自在に具備する樋支持具本体を有し
た樋支持具において、離脱阻止部材又は樋支持具本体の
少なくとも何れか一方には、離脱阻止部材を前方係止部
側へとスライド移動させた際に、離脱阻止部材の後方係
止部側への戻りを阻止する戻り阻止手段が設けられてな
ることから、樋支持具が高所に取付けられた場合のみな
らず、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい作業者に
限らず、例えば、樋の配設箇所の条件等から作業者が背
伸びした状態で樋支持具の下方から作業を行う場合であ
っても、離脱阻止部材を樋の耳部に当接すべくスライド
移動させるだけで従来の樋支持具の如く蝶螺子を回転操
作するといった煩雑さもなく、誰でも簡単に、しかも瞬
時且つ確実に離脱阻止部材を1アクションのスライド移
動のみで樋支持具本体に戻り阻止手段を介して位置決め
固定することができるという効果を奏する。
【0044】更に、前方係止部へとスライド移動した離
脱阻止部材が、樋の前端の耳部の一部位を前方係止部と
で挟持すると共に耳部の上方への移動を阻止する場合に
は、樋支持具本体や樋に何らかの振動や外力等が加わっ
た場合であっても、1アクションのスライド移動で樋支
持具本体に戻り阻止手段を介して位置決め固定された離
脱阻止部材により、樋支持具本体の前方係止部から樋の
耳部が跳ね上って樋が位置ズレするのを防止することが
出来る効果を奏する。
【0045】更に、樋の前端の耳部の一部位を前方係止
部とで挟持する離脱阻止部材が、耳部の一部位を前方係
止部側へと押圧してなる場合には、樋支持具本体や樋に
何らかの振動や外力等が加わった場合であっても、樋支
持具本体の前方係止部から樋の耳部が跳ね上って樋が位
置ズレするのをより確実に、且つ強固に防止することが
出来る特有の効果を奏する。
【0046】更に、本発明に係る樋支持具は全体の構成
が非常に簡易であるため、その製作も容易に且つ安価に
行えるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樋支持具の一実施形態を示し、
(イ)は正面図、(ロ)は底面図。
【図2】本発明の樋支持具に用いられる離脱阻止部材の
一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図、
(ハ)は平面図、(ニ)は底面図。
【図3】本発明の樋支持具に用いられる離脱阻止部材の
取付け状態を示し、(イ)はスライド移動前の要部拡大
一部断面正面図、(ロ)はスライド移動後の要部拡大一
部断面正面図。
【図4】連結体の一実施形態を示し、(イ)は正面図、
(ロ)は側面図。
【図5】レバーの一実施形態を示し、(イ)は一部断面
側面図、(ロ)は正面図、(ハ)は平面図。
【図6】ストッパーの一実施形態を示し、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図。
【図7】本発明の樋支持具の使用状態を示す正面図。
【図8】本発明の樋支持具の使用状態を示す一部断面要
部拡大平面図。
【図9】(イ)及び(ロ)は他の実施形態を示す樋支持
具の一部断面を含む要部正面図。
【図10】従来の樋支持具を示す正面図。
【符号の説明】
1…樋支持具本体 2…離脱阻止部材 9…長孔 10…凹凸部 10b…凹部 11…取付杆 17…レバー 23…カム部 25…連結体 25a …頭部 25b …鍔状部 26…ストッパー 28…突起 29…弾性体 31…弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−246619(JP,A) 特開 平9−88270(JP,A) 実開 平2−83923(JP,U) 実公 平2−30575(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/072 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樋(3)の前後端に設けられた耳部(3a),(3
    b)を引掛係止可能な前方係止部(4)及び後方係止部(5)を
    備え、且つ前方係止部(4)に引掛係止された樋(3)の前端
    耳部(3a)の前方係止部(4)からの離脱を阻止する離脱阻
    止部材(2)を樋(3)の前後方向にスライド自在に具備する
    樋支持具本体(1)を有し、離脱阻止部材(2)を前方係止部
    (4)側へとスライド移動させた際に、離脱阻止部材(2)の
    後方係止部(5)側への戻りを阻止する戻り阻止手段が設
    けられてなる樋支持具において、前記離脱阻止部材(2)は、前記後方係止部(5)側に位置し
    且つ下方に膨出して樋支持具本体(1)の上面を摺動する
    突状部(2d)と、前記前方係止部(4)側に位置し且つ突出
    して突状部(2d)と共に樋支持具本体(1)の上面を摺動す
    る爪体(2e)と、上方に設けられ且つ樋(3)の前端耳部(3
    a)の一部位を覆う一部位押さえ片(2a)とを備える一方、
    樋支持具本体(1)は、離脱阻止部材(2)を前方係止部(4)
    側へ移動させた際に前記爪体(2e)が下向き状態で挿通さ
    れる爪体挿通孔(1c)を備え、 爪体(2e)が該爪体挿通孔(1c)に挿通することにより離脱
    阻止部材(2)が前方係止部(4)側に傾斜した状態で、前記
    一部位押さえ片(2a)と前方係止部(4)とが樋(3)の前端耳
    部(3a)の一部位を挟持するように構成さ れてなることを
    特徴とする樋支持具。
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