JP3341507B2 - ポリエステルフィルム - Google Patents
ポリエステルフィルムInfo
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Description
テルフィルムでありながら、異物の少ないポリエステル
フィルムに関するものである。
溶融押出しすると、溶融粘度が高いため自己発熱やフィ
ルター濾圧上昇によりポリマーが熱分解して大幅な粘度
低下がおこり、その結果固有粘度の低いポリエステルフ
ィルムになってしまう。また濾過フィルターを用いず異
物を除去せずに溶融押出すると大幅な粘度低下をおこさ
ないが、フィルム中には異物が多く含まれてしまうとい
う欠点があった。
高いポリエステルフィルムでありながら、異物の少ない
ポリエステルフィルムを提供しようとするものである。
0.8以上のポリエステルフィルムにおいて、30μm
以上のフィッシュアイ(FE)が5個/10cm2 以下
であることを特徴とするポリエステルフィルムであるこ
とを特徴とするポリエステルフィルムである。
A)とは、主鎖にメソーゲン基を有する溶融成形性で、
かつ液晶形成性があるポリエステルをいう。特に好まし
いものは下記のものがその構成単位となるものである。
ジオールから誘導される構造単位としては、
以下のアルキル基を表す。)
す。)
す。)
として、
す。)
次の構造単位を導入することも有効である。即ち
ることも有効である。即ち
す。)などの芳香族環の間に比較的に自由回転できる構
造単位、あるいは
ジオール、脂肪族ジカルボン酸から誘導される構造単位
などが上げられる。
造式のものが上げられる。即ち
であることが好ましい。さらにこれらのポリマーの一部
がハロゲン等をはじめ、各種の置換基で置換されていて
もよい。本発明の場合、p−ヒドロキシ安息香酸とエチ
レンテレフタレートとの共重合体およびp−ヒドロキシ
安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸との重合
体、p−ヒドロキシ安息香酸と4,4′ジヒドロキシビ
フェニルとテレフタル酸、イソフタル酸との共重合体な
どが最も好ましい。
00〜1000ポイズの範囲が好ましい。
てはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリシクロヘキサンメチレンテレ
フタレート、およびそれらの共重合体などがあげられ
る。もちろん主鎖にエーテル成分を有したポリエステ
ル、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどを共重合したものでもよい。本発明の場
合特に固有粘度0.85以上、好ましくは1.0以上の
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
トが好ましい。さらにPAの粘度の5倍、好ましくは1
0倍以上、さらに好ましくは20倍の溶融粘度の非液晶
性ポリエステルがよい。またPAの融点と同等またはそ
れ以上であるのがよい。
PAが非液晶性ポリエステルと複合しているが、その複
合形態は特に限定しないが、PAが非液晶性ポリエステ
ル中に微分散しているもので、スキン・コア型、海島
型、多層型、繊維型など種々の形態があるが、本発明の
場合、特にPAが繊維状に微分散しているのが好まし
く、さらに該PA繊維の直径は3μm以下、好ましくは
1μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下であるの
が溶融粘度の低下防止や熱分解の防止にすぐれていてよ
い。このときの繊維のアスペクト比は10以上、好まし
くは50以上であるのがよい。該PAの添加量は0.1
〜40重量%、好ましくは0.3〜15重量%、さらに
好ましくは0.5〜10重量%である。添加量が0.1
重量%未満だと本発明の効果である熱分解を防止して異
物の少ない高い固有粘度を有したフィルムが得られない
ためであり、逆に40重量%を越えると、本発明のポリ
エステルフィルムがフィルム面内でバランスした高弾性
・強靭性・寸法安定性などが得られないばかりか、適度
な破断伸度など得られないためである。
晶性ポリエステルのみでもよいが、その他にエポキシ系
やオキサゾリン系などの相溶化剤、可塑剤、耐候剤、酸
化防止剤、熱安定剤、すべり剤、帯電防止剤、増白剤、
着色剤、導電剤などを添加含有させてもよい。
他のポリマー層、例えばポリエステル、ポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系ポリ
マーなどを積層してもよい。
でもよいが、公知の一軸あるいは二軸に延伸・熱処理し
た配向フィルムの方が高弾性、強靭性、耐熱性などの点
で好ましい。
0.8以上、好ましくは1.0以上、さらに好ましくは
1.2以上であって、しかも30μm以上のフィッシュ
アイ(FE)が5個/10cm2 以下、好ましくは3個
/10cm2 以下、さらに好ましくは10μm以上のF
Eが3個/10cm2 以下、さらにさらに好ましくは1
個/10cm2 以下であるポリエステルフィルムであ
る。固有粘度が0.8未満だと強靭性、高剛性、耐熱
性、低オリゴマーなどの優れた特性を有さないためであ
る。また、FEとして30μm以上の異物が5個/10
cm2 を超えると、磁気記録用、電気絶縁用、包装用、
OA・FA用、コンデンサー用、などの工業用フィルム
としては各用途の特性を大幅に低下さすので使用するこ
とができないためである。さらに異物の精度高い評価法
として最大突起の目安として2枚のフィルムを密着さ
せ、異物によるフィルム間隔を測定すBASFが開発し
たニュートンリング光干渉を利用したBPM(BASF
Protrusion Method)を用いて0.54μmのn次の高
さの個数を検出する。5次以上、好ましくは3次以上の
干渉のないことが好ましい。次に本発明のポリエステル
フィルムの製法について述べる。PAの粘度の5倍以上
の高粘度非液晶性ポリエステルポリマーに、液晶性ポリ
アリレートPAを添加ブレンドしたのち公知の方法によ
り溶融製膜すればよい。もちろんこの時、異物を除去す
るために公知のフィルター、例えば焼結金属、多孔性セ
ラミック、サンド、金網、などを用いることが必要であ
る。その後、必要に応じて延伸や熱処理などをして分子
を配向させ結晶化させてもよい。
お、PAは該溶媒にはとけないので、遠心分離法で除去
して測定に供する。
像の中で囲りの色の異なる部分やキラキラ光る部分のう
ち、長軸がある大きさ以上のものをカウントした。単位
は個/10cm2 。
解し、液体クロマト(モデル8500VARIAN社
製)で測定した。ポリマーに対する重量割合で表わす。
ルカリで電位差滴定して求めた。単位は当量(eq)/
トン(t)で表わす。
曲線の傾きを表わし、単位はkg/mm2 で表わす。
したのち、空気中でフィルムを割り、その断面を走査型
電子顕微鏡(SEM)にて観察した。単位はμmで表わ
す。
ときを測定した。単位はポイズで表わす。
実施例、比較例を示す。
粘度0.63から1.4まで変更した5種類のポリエチ
レンテレフタレートを用いた。液晶性ポリアリレートP
Aとして、p−ヒドロキシ安息香酸(80モル%)とエ
チレンテレフタレート(20モル%)とからなる液晶ポ
リエステル(融点260℃、液晶開始温度240℃)を
用いた。該ポリエチレンテレフタレート95重量%、該
PA5重量%とからなる乾燥脱水した混合体を公知の1
50mm押出機に供給し、285℃で溶融したのちTダ
イ口金から押出成形し、25℃に保たれた冷却ドラム上
に静電荷を印加させながら密着冷却固化した。該キャス
トフィルムを長手方向ロール式延伸機にて95℃で4倍
延伸し、複屈折として0.16と高くしたのち、テンタ
ーに導入し、90℃で4倍延伸後、一旦60℃に冷却し
たのち200℃で熱固定して、厚さ8μmの二軸配向フ
ィルムを得た。かくして得られた特性を表3に一覧して
示す。
ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.2以上と高
くなるほど、低オリゴマー、高ヤング率、高剛性、高耐
熱性(低COOH数)で、しかも異物の少ないフィルム
であることが判る。
あとは実施例1〜4と全く同様にして二軸配向フィルム
を得た。
融押出時の固有粘度低下が大きく、そのためオリゴマー
量、COOH末端基数が多く、しかも剛性率も低く、異
物の多いフィルムしか得られないことが判る。
フタレート(固有粘度1.0、融点278℃、285℃
での溶融粘度25,000ポイズ)を用い、液晶性ポリ
アリレートは、p−ヒドロキシ安息香酸(70モル%)
とエチレン−2,6−ナフタレート(30モル%)との
共重合からなる液晶ポリエステル(融点270℃、液晶
開始温度253℃、285℃での溶融粘度750ポイ
ズ)を用いた。該ポリエチレンナフタレート92重量
%、該PA8重量%とからなる混合体を真空乾燥させた
のち、250mmの押出機に供給し、285℃で溶融し
たのちTダイ口金から押出成形し、25℃に保たれた冷
却ドラム上に静電荷を印加させながら密着冷却固化し
た。該キャストフィルムを長手方向ロール式延伸機にて
135℃で5.5倍延伸し、つづいてテンターに導入
し、130℃で5倍延伸し、つづいて220℃で熱固定
し、厚さ6μmの二軸配向フィルムを得た。得られた特
性は表1の通り。
ち高分子量であって、しかも異物の少ないフィルムとす
るために、液晶性ポリアリレートと複合体とすることに
よって次のような効果をもたらす。
度のポリエステルであっても、これに特定の液晶性ポリ
アリレートを混合させることによって、大幅な溶融粘度
の低下がみられ、このため精度高いフィルターで異物除
去をしても炉圧の上昇や、熱劣化による低分子量化がお
こらない。
ポリエステルフィルムでありながら、異物の少ないフィ
ルムを得ることができる。
性、耐熱性にすぐれ、しかもオリゴマー含有量も少な
い。
A用などのポリエステルフィルムとしてきわめてすばら
しい特性を発揮する。
Claims (5)
- 【請求項1】 固有粘度が0.8以上のポリエステルフ
ィルムにおいて、30μm以上のフィッシュアイ(F
E)が5個/10cm2 以下であることを特徴とするポ
リエステルフィルム。 - 【請求項2】 10μm以上のフィッシュアイ(FE)
が3個/10cm2 以下であることを特徴とする請求項
1に記載のポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 ポリエステルフィルムが一軸または二軸
に配向されたフィルムであることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のポリエステルフィルム。 - 【請求項4】 ポリエステルが、非液晶性ポリエステル
と液晶性ポリアリレートよりなる複合体であることを特
徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のポリエ
ステルフィルム。 - 【請求項5】 液晶性ポリアリレートが0.1〜40重
量%含有してなることを特徴とする請求項1〜請求項4
のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32296694A JP3341507B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32296694A JP3341507B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08176317A JPH08176317A (ja) | 1996-07-09 |
JP3341507B2 true JP3341507B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18149644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32296694A Expired - Lifetime JP3341507B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3341507B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003003326A (ja) * | 2001-06-20 | 2003-01-08 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリブチレンテレフタレート系樹脂モノフィラメント |
JP2007191583A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Unitika Ltd | ポリアリレート樹脂組成物およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32296694A patent/JP3341507B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08176317A (ja) | 1996-07-09 |
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