JP3341134B2 - セルロースエステルフィルム - Google Patents

セルロースエステルフィルム

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JP3341134B2
JP3341134B2 JP16222594A JP16222594A JP3341134B2 JP 3341134 B2 JP3341134 B2 JP 3341134B2 JP 16222594 A JP16222594 A JP 16222594A JP 16222594 A JP16222594 A JP 16222594A JP 3341134 B2 JP3341134 B2 JP 3341134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロースエステルフ
ィルムに関し、詳しくは液晶表示装置の偏光板に使用さ
れているセルロースエステルフィルム自体の耐久性及
び、液晶物質の保護のためにUV(紫外線)吸収性能を付
与した偏光板用保護フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロースエステルフィルムは、透明性
が優れ、かつ屈折率の異方性の小さな膜を容易に作製す
ることが出来るため偏光板用の保護フィルムなどの光学
的用途に広く使用されている。
【0003】しかしながらセルロースエステルフィルム
は、紫外線に長時間暴露されると黄変するという該フィ
ルム固有の欠点を有している。
【0004】このため従来より、予めセルロースエステ
ル溶液中にUV吸収剤を混入し、この溶液を用いてキャ
ステングフィルムとする方法、或は特開昭61-98301号に
記載されているようなUV吸収剤溶液を、セルロースエ
ステルフィルム上に塗布あるいは浸漬してUV吸収性を
付与し黄変を防止することが開示されている。
【0005】また、皮膜の柔軟性、耐湿性などの向上の
ために、予めセルロースエステル溶液中にリン酸エステ
ル系等の可塑剤を添加することは通常行われていること
である。
【0006】一般に自動車などの計器表示に用いられる
液晶表示の場合、偏光板は過酷な耐湿性及び耐熱性が要
求される。
【0007】しかしながら、使用環境の厳しい高温高湿
の条件下、例えば80℃,90%RHの雰囲気下に1000時間
程度経時した場合、前記の方法で製造されたフィルムで
は、UV吸収剤が均一に分散含有されたものであるため
ブリード現象により、光学特性が劣化し、黄変してUV
吸収性能が著しく劣化し、又偏光膜への保護フィルムの
接着力が著しく弱まり、ひいては剥離が生ずるという問
題があった。また分光吸収測定では主に250〜400nmの波
長に異常な吸収ピークが見られ、これらの改善が強く望
まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、高温高湿下での過酷な条件に長時間曝されてもUV
吸収能が劣化したり、着色したり、偏光膜と保護フィル
ムの剥離をきたす恐れの全くない偏光板用保護フィルム
としてのセルロースエステルフィルムを提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は以
下の方法により達成されることを見出し本発明を成すに
至った。
【0010】即ち、下記一般式〔1〕で示されるベンゾ
トリアゾール系化合物の少なくとも1種及びセルロース
エステルに対する可塑剤の量が20重量%以内であり、且
つその可塑剤のうち、リン酸エステル系可塑剤の含有量
が40重量%以下の可塑剤を含有することを特徴とするセ
ルロースエステルフィルムである。
【0011】
【化2】
【0012】式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同じ
か又は異ってもよく、水素原子、ハロゲン原子(塩素、
臭素、沃素、フッ素)、ニトロ基、ヒドロキシル基、ア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、iso-
プロピル、アミノプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、te
rt-ブチル、クロロブチル、n-アミル、iso-アミル、ヘ
キシル、オクチル、ノニル、ステアリルアミドブチル、
デシル、ドデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、シク
ロヘキシル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロ
ピルなど)、アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、
メタアリル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニ
ル、オクタデセニルなど)、アリール基(例えばフェニ
ル、4-メチルフェニル、4-エトキシフェニル、2-ヘキソ
キシフェニル、3-ヘキソキシフェニルなど)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ、クロロブトキシ、デコキシ、ジアミノフェノキ
シ、エトキシ、ペンタデコキシ、オクタデコキシな
ど)、アシルオキシ基(例えば、カルボメトキシ、カル
ボブトキシ、カルボヘキソキシ、カルボペンタデコキシ
など)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、4-メ
チルフェノキシ、2-プロピルフェノキシ、3-アミルフェ
ノキシなど)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、
エチルチオ、t-ブチルチオ、t-オクチルチオ、ベンジル
チオなど)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、
メチルフェニルチオ、エチルフェニルチオ、メトキシフ
ェニルチオ、エトキシフェニルチオ、ナフチルチオな
ど)、モノ又はジアルキルアミノ基(例えば、N-エチル
アミノ、N-t-オクチルアミノ、N,N-ジエチルアミノ、N,
N-ジ-t-ブチルアミノなど)、アシルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、メタンスルホ
ニルアミノなど)、酸素又は窒素を含む5又は6員の複
素環基(例えば、ピペリジノ、モルホリノ、ピロリジ
ノ、ピペラジノなど)を示し、R4とR5は閉環して炭素
原子からなる5又は6員環を形成してもよい。
【0013】一般式〔1〕において、R1〜R5で示され
る置換基は、炭素数5〜36が好ましく、アルキル基は炭
素数1〜18であることが好ましい。
【0014】上記一般式で表される化合物例を以下に示
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0015】(1−1) 2-(2′-ヒドロキシ-5′-t-ブ
チルフェニル)-ベンゾトリアゾール (1−2) 2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ-t-ブチル
フェニル)-ベンゾトリアゾール (1−3) 2-(2′-ヒドロキシ-3′-t-ブチル-5′-メ
チルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール (1−4) 2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ-t-ブチル
フェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール (1−5) 2-(2′-ヒドロキシ-5′-イソオクチルフェ
ニル)-ベンゾトリアゾール (1−6) 2-(2′-ヒドロキシ-5′-n-オクチルフェニ
ル)-ベンゾトリアゾール (1−7) 2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ-t-アミル
フェニル)-ベンゾトリアゾール (1−8) 2-(2′-ヒドロキシ-5′-ドデシルフェニ
ル)-ベンゾトリアゾール (1−9) 2-(2′-ヒドロキシ-5′-ヘキサデシルフェ
ニル)-ベンゾトリアゾール (1−10) 2-(2′-ヒドロキシ-3′-t-アミル-5′-ベ
ンゾフェニル)-ベンゾトリアゾール なお、本発明においては上記の化合物を含めて本発明と
同一の出願人による特開昭60-128434号公報第10頁〜第1
2頁に記載されている化合物例の(IV-1)〜(IV-39)を
用いることが出来る。
【0016】本発明に係るベンゾトリアゾール系化合物
は単独或いは2種以上併用して用いても良い。
【0017】本発明に用いられる上記のベンゾトリアゾ
ール系化合物は、例えば特公昭44-29620号に記載の方
法、又はそれに準じた方法により容易に合成することが
出来る。
【0018】これらのベンゾトリアゾール化合物の使用
量は、化合物の種類使用条件等により一様ではないが、
セルロースエステルフィルム1m2当たり0.1〜5gが好
ましく、特に0.2〜2gが好ましい。添加方法として
は、予め有機溶剤(例えばメタノール、メチレンクロラ
イドなど)に溶解したものを本発明に係るセルロースト
リアセテートなどのドープ組成中に添加してもよく、直
接添加してもよい。
【0019】本発明に係る可塑剤としては、ジメチルフ
タレート、ジエチレンフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト等のフタル酸エステル系、エチルフタリルエチレング
リコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、エチ
ルグリコールジブチレート、エチレングリコールジプロ
ピオネート等のグリコール酸エステル系、ジアセチレ
ン、トリアセチン、グリセリン誘導体等を挙げることが
できる。またリン酸エステル系可塑剤としては、トリフ
ェニルホスフェート、トリクレジルフォスフェート等を
挙げることができる。
【0020】これらの可塑剤の使用量は、セルロースエ
ステルに対して重量比で5〜20%を用いることが好まし
い。又リン酸エステル系可塑剤の含有量が全可塑剤の40
%以上になると、高温、高湿の条件下に長時間おかれる
と、分光吸収特性の低下等の性能の劣化が起こり、好ま
しくない。
【0021】本発明に係るセルロースエステルフィルム
としては、セルロースドアセテート、セルロースジアセ
テート、セルロースアセテートブチレート、セルロース
アセテートプロピオネートなどが挙げられ、特に重合度
250〜400、結合酢酸量が54〜62%のセルローストリアセ
テートが好ましい。
【0022】本発明に係るセルロースエステルフィルム
の溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、n-プ
ロピルアルコール、iso-プロピルアルコール、n-ブタノ
ールなどの低級アルコール類、シクロヘキサンジオキサ
ン類、メチレンクロライドのような低級脂肪族炭化水素
塩化物類などを用いることができる。
【0023】溶剤比率としては例えば、メチレンクロラ
イド70〜95重量%、その他の溶剤は30〜5重量%が好ま
しい。又セルロースエステルの濃度は10〜50重量%が好
ましい。溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の沸点
以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ましく
例えば60℃以上、80〜110℃の範囲に設定するのが好適
である。又、圧力は設定温度において、溶剤が沸騰しな
いように定められる。
【0024】溶解後は冷却しながら容器から取り出す
か、または容器からポンプ等で抜きだして熱交換器など
で冷却し、これを製膜に供する。
【0025】本発明に於けるセルロースエステルフィル
ムの製造方法は特に制限はなく、当業界で一般に用いら
れている方法でよく、例えば米国特許2,492,978号、同
2,739,070号、同2,739,069号、同2,492,977号、同2,33
6,310号、同2,367,603号、同2,492,978号、同2,607,704
号、英国特許64071号、同735892号、特公昭45-9074号、
同49-4554号、同49-5614号、同60-27562号、同61-39890
号、同62-4208号等に記載の方法を参考にすることがで
きる。
【0026】本発明に係るセルロースエステルフィルム
の厚さは、10〜500μmで特に30〜200μmであることが好
ましい。
【0027】また本発明に係るセルロースエステルフィ
ルムには、他に必要ならマット剤として酸化硅素のよう
な微粒子などを加えても支障はない。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0029】実施例1 表1に示すUV吸収剤を添加し、下記のドープ組成物を
調製した。
【0030】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 3重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 12重量部 例示化合物1−3 1重量部 例示化合物1−7 1重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温し
撹伴しながら完全に溶解した。
【0031】次にこのドープを濾過し、冷却して33℃に
保ち2つのドラムにはられた回転する長さ6m(有効長
5.5m)のエンドレスステンレスバンド上に均一に流延
し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸発させたところで、
ステンレスバンド上から剥離後、多数のロールで搬送さ
せながら乾燥を終了させ膜厚80μmのフィルムを得た。
【0032】上記で作成したセルローストリアセテート
フィルムを保護膜とし、その一部を下記の方法でアルカ
リケン化処理して、表面を親水性化処理した後、下記の
方法で作った偏光膜フィルムをポリビニールアルコール
系接着剤で貼合せて偏光板を作成した。
【0033】−セルロースアセテートフィルムのアルカ
リケン化処理−上記で作成した80μmのセルロースより
アセテートフィルム(TACフィルム)の一部を2N60
℃の水酸化ナトリウム水溶液に3分間浸漬し、さらに水
洗乾燥して表面を親水性化したセルローストリアセテー
トフィルムを得た。
【0034】−偏光膜フィルムの作り方− 厚さ120μmのポリビニルアルコールフィルムを沃素1重
量部、沃化カリウム2重量部、ホウ酸4重量部を含む水
溶液に浸積し50℃で4倍に延伸し偏光膜フィルムを得
た。
【0035】−偏光板の作成− 前記アルカリケン化処理したセルローストリアセテ
ートフィルムを18cm×5cmサイズに裁断し、ガラス板上
に配置する。
【0036】 前記偏光膜フィルムをのフィルム試
料と同一サイズに裁断し、固形分2重量%のポリビニル
アルコール接着剤溶液槽中に1〜2秒間浸漬する(両
面)。
【0037】 の偏光膜フィルムに着いた過剰の接
着剤を軽く取り除き、のフィルム試料の上に乗せる。
【0038】 と同一サイズの前記アルカリケン化
処理したセルローストリアセテートフィルムをのフィ
ルム試料の接着剤面とが接するようにして重ね合わせ
る。
【0039】 ハンドローラーを用いての端部から
過剰の接着剤、気泡を取り除き、貼り合わせる。このロ
ーラーの圧力は約2〜3kg/cm2、ローラースピードは
約2m/minである。
【0040】 で得た3枚重ねの試料を80℃の乾燥
器中に入れて約10分間放置する。
【0041】〔評価方法〕接着性 初期接着性:前記、偏光板を片刃を用いて5cm×5cm四
方に裁断した時、接着面の端部に浮きがないとかを評価
する。
【0042】○:接着面の浮きが全くない △:僅かに(2mm以内)に浮きがおこる ×:3mm以上浮きがおこる 高温高湿耐久性:前記、偏光板を片刃を用いて5cm×5
cm四方に裁断した試料を作成し、この試料を80℃90%R
Hの条件下に1000時間放置した後、接着面の端部に浮き
がないかを評価する。
【0043】○:接着面の浮きが全くない △:僅かに(2mm以内)に浮きがおこる ×:3mm以上浮きがおこる 透過率変化度の評価 前記作成したセルローストリアセテートフィルムを80℃
90%RHの高温、高湿の条件下で密閉容器に封入し、同
温度で1000時間放置後、分光光度計を用いて250〜600nm
の分光吸収特性を測定し、23℃55%RH条件下に同様に
放置された前記作成したセルローストリアセテートフィ
ルムに於ける分光吸収特性との250〜350nmの範囲の最大
変化度ΔT1(%)及び400〜600nmの範囲の最大変化度
ΔT2(%)を評価した。
【0044】○ :変化度 2%以下 △ :変化度 2〜10% × :変化度 11〜20% ××:変化度 20%以上 フィルムの変質評価 前記作成したセルローストリアセテートフィルムを15cm
×10cmの大きさに裁断し、80℃90%RHの空気に置換さ
れた容量1000mlのビンに入れて密封し80℃90%RHの高
温・高湿の条件下に1000時間放置後、着色、クラック等
のおかされを評価した。
【0045】○:殆ど変化なし透明シート状 △:茶色の着色がおこるシート状 ×:茶色に着色、折り曲げると粉状になる 実施例2 下記のドープ組成物を実施例1と同様な方法で調整し
た。
【0046】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 4重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 9重量部 例示化合物1−3 1.5重量部 メチレンクロライド 550重量部 メタノール 30重量部 n-ブタノール 60重量部 次にこのドープを濾過し、冷却して33℃に保ち2つのド
ラムにはられた回転する長さ6mのエンドレスステンレ
スバンド上に位置した図2に記載した第一流延口から均
一に流延し、ついで第二流延口から実施例2に記載した
ドープを仕上がり膜厚80μmに対し、それぞれ80%、20
%に寄与するよう流延溶液量を調整して流延した後、ス
テンレスバンド上から剥離可能になるまで溶媒を蒸発
後、ステンレスバンドから剥離し、多数のロールで搬送
させながら乾燥を終了させ膜厚80μmのフィルムを得
た。
【0047】このようにして得られたセルローストリア
セテートフィルムを、実施例1と同様な方法で評価し
た。
【0048】評価結果を表1に示した。
【0049】実施例3 下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同様な方法で
膜厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを得
た。
【0050】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 12重量部 例示化合物1−5 2重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルロースアセテートフィルム
を実施例1と同様な方法で評価した。
【0051】評価結果を表1に示した。
【0052】比較例1 下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方法で膜
厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを得た。
【0053】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 8重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 6重量部 例示化合物1−3 1重量部 例示化合物1−7 1重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。
【0054】評価結果を表1に示した。
【0055】比較例2 紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系の下記化合物を添
加し、下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方
法で膜厚80μmのトリアセテートフィルムを得た。
【0056】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 4重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 9重量部 紫外線吸収剤(下記化合物2−1) 1.1重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。評価結果を表
1に示した。
【0057】比較例3 紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系の下記化合物を
添加し、下記ドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方
法で膜厚80μmのトリアセテートフィルムを得た。
【0058】 セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 13重量部 紫外線吸収剤(下記化合物2−2) 1.2重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。評価結果を表
1に示した。
【0059】比較例4 下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方法で膜
厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを得た。
【0060】 セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 9重量部 エチルフタリルエチレングリコレート 16.5重量部 例示化合物1−5 1.6重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。評価結果を表
1に示した。
【0061】比較例5 下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方法で膜
厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを得た。
【0062】 セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 20重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 10重量部 例示化合物1−5 2重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。評価結果を表
1に示した。
【0063】比較例6 紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系の下記化合物を添
加し、下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方
法で膜厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを
得た。
【0064】 セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 9重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 16重量部 例示化合物(下記化合物2−1) 1.5重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同様な方法で評価した。評価結果を表
1に示した。
【0065】比較例7 紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系の下記化合物を添
加し、下記のドープ組成物を調整し、実施例1と同じ方
法で膜厚80μmのセルローストリアセテートフィルムを
得た。
【0066】 セルローストリアセテート(酢化度61.0%) 100重量部 トリフェニルホスフェート 22重量部 例示化合物(下記化合物2−1) 1.5重量部 このようにして得られたセルローストリアセテートフィ
ルムを実施例1と同じ方法で評価した。評価結果を表1
に示した。
【0067】
【化3】
【0068】分光吸収特性の一部を図1に示した。
【0069】図中(1)は実施例1の試料を23℃、55%
RHで1000時間放置後の,(2)は実施例1の試料を80
℃、90%RHで1000時間放置後の,(3)は比較例1の
試料を23℃、55℃RHで1000時間放置後の,(4)は比
較例1の試料を80℃、90℃RHで1000時間放置後のフィ
ルムの分光吸収特性である。
【0070】
【表1】
【0071】表から判るように、本発明の方法によって
得られたセルロースエステルフィルムは苛酷な条件下に
おいても着色したりフィルム変形がなく、かつ偏光板と
しても苛酷な雰囲気下に長時間おかれても偏光膜フィル
ムとの接着性の劣化がないことが判る。
【0072】
【発明の効果】本発明の方法によると、苛酷な高温、高
湿条件下に長時間放置されても、(1)UV吸収性能が
劣化しない、(2)分光吸収特性の劣化がない、(3)
変色、クラック等の変質が起こらない、(4)偏光膜と
保護フィルムとの接着性の劣化がない等の高耐久性を有
した偏光板用保護フィルムとして優れたセルロースエス
テルフィルムが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】常温及び高湿、高温条件下に1000時間放置後の
フィルムの分光吸収特性を示す図。
【図2】実施例2で用いた製膜機の断面図。
【符号の説明】
1 第一流延口 2 エンドレスステンレスバンド 3 第二流延口 4 剥離位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−130226(JP,A) 特開 平6−148430(JP,A) 特開 平6−123807(JP,A) 特開 平6−235819(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔1〕で示されるベンゾトリ
    アゾール系化合物の少なくとも1種及びセルロースエス
    テルに対する可塑剤の量が20重量%以内であり、且つそ
    の可塑剤の内、リン酸エステル系可塑剤の含有量が40重
    量%以下の可塑剤を含有することを特徴とするセルロー
    スエステルフィルム。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同じか又は異な
    ってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒド
    ロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、
    アルコキシ基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、ア
    ルキルチオ基、アリールチオ基、モノ又はジアルキルア
    ミノ基、アシルアミノ基又は5〜6員の複素環基を表
    し、R4とR5は閉環して5〜6員の炭素環を形成しても
    よい。〕
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