JP3341057B2 - 証券発行装置 - Google Patents

証券発行装置

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JP3341057B2
JP3341057B2 JP9251797A JP9251797A JP3341057B2 JP 3341057 B2 JP3341057 B2 JP 3341057B2 JP 9251797 A JP9251797 A JP 9251797A JP 9251797 A JP9251797 A JP 9251797A JP 3341057 B2 JP3341057 B2 JP 3341057B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手形や小切手等の
証券を印刷発行する証券発行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金融機関の事務センター等におい
て行われている手形帳、小切手帳の発行業務に利用され
ている証券発行装置では、その証券の券面に必要事項を
印刷するページプリンタと、その券面に印刷されたMI
CR(Magnetic Ink CharacterRecognition:磁気イン
キ文字読取用字体)を読み取る磁気読取装置用エンコー
ダー装置を一体化している。この証券発行装置で使用さ
れているページプリンタは、通常の一般に使用している
ものと同等の性能を有するものである。また、MICR
エンコーダーのユニット部分は、通常銀行等で使用され
ている手形、小切手の金額印字を行う単体のMICRエ
ンコーダー装置と同じものである。
【0003】このような証券発行装置は、印刷スピード
を得るため手形小切手用紙を上下2連式のものを使用
し、ページプリンタにおいてその用紙の券面に必要事項
を印刷した後、その上下を2つにカットし、カット後に
MICR文字を印字するという方式をとっている。ま
た、その証券発行装置の排紙スタッカは2組2種類のも
のが設けられており、その一つはノーマルスタッカで、
正常に印刷されたものを蓄え、もう一つはエラースタッ
カで、何らかのエラーが発生したものを蓄えるもので、
該当券は書損として廃棄されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の証券発行装置にあっては、ページプリンタと
MICRエンコーダー装置と2つの印刷部分を備えてい
たため、上記書損率がそれぞれの印刷部分の掛算になる
という問題があった。また、そのページプリンタ及びM
ICRエンコーダー装置に使用されるトナー、ドラム、
MICRリボンといった消耗品点数が多く、消耗品の交
換作業のため運用性が低下していた。
【0005】さらに、運用面では、書損が発生した場
合、その書損が発生したバッチ分の全ての発行処理が終
了した後、再度印刷するため、バッチ分の発行処理が全
て終了しないと書損分の発行処理ができない。このた
め、発行業務トータルの作業時間が長くなり、手間もか
かるため作業効率を低下させるという問題もあった。
【0006】また、証券の券面に印刷されるMICR文
字は、JISのX9002により規格化されており、上
記従来の証券発行装置のMICRエンコーダー装置で
は、この規格に則ってMICR文字を印刷するように設
計されているが、装置内では券面の汚れ、欠けや、用紙
寸法誤差及び印刷位置ズレに対して何らチェックを行っ
ていなかったため、券面のチェックは発行後の工程で人
手により行われているのが現状であった。
【0007】本発明の課題は、手形・小切手の証券の印
刷発行処理及び書損券の再発行処理の全工程を自動化し
て、証券発行処理の効率化し、作業負担の軽減を図ると
ともに、発行された証券品質の向上を可能とする証券発
行装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、証券
の券面を構成するための必要事項と、コード化された特
殊コードとを証券の用紙券面に同時印刷する印刷手段
と、前記印刷手段によって前記証券の用紙券面に印刷さ
れた前記特殊コードを読み取って、前記特殊コードの印
刷エラーを検出する特殊コード読取手段と、前記印刷手
段によって前記証券の用紙券面に印刷された前記必要事
項の印刷イメージを読み取って、前記必要事項の印刷イ
メージの印刷エラーを検出するイメージ読取手段と、前
記特殊コード読取手段あるいは前記イメージ読取手段の
いずれかが印刷エラーを検出した場合は、当該証券をエ
ラー証券として処理するエラー処理手段と、を具備した
ことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】請求項6の発明は、印刷データを証券に印
刷する印刷手段と、前記印刷手段により前記証券に印刷
された印刷結果から当該印刷が正常か不良かを判別する
判別手段と、前記判別手段により印刷結果が不良と判別
された場合は、前記印刷手段により当該印刷不良証券を
再印刷させる再印刷手段と、前記判別手段により印刷結
果が不良と判別された証券をエラー証券として処理する
エラー処理手段と、前記判別手段により正常印刷と判別
された証券を収納する第1の収納部と、前記再印刷手段
により再印刷された証券を収納する第2の収納部と、前
記エラー処理手段によりエラー証券として処理された証
券を収納する第3の収納部と、を具備したことを特徴と
する。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】請求項7記載の発明は、印刷データを証券
に印刷する印刷手段と、前記印刷手段により前記証券に
印刷された印刷結果のイメージを読み取るイメージ読取
手段と、 前記印刷データに基づいて作成された基準イ
メージの印刷位置と、前記イメージ読取手段により読み
取られた印刷結果のイメージの印刷位置とを比較する比
較手段と、 前記比較手段による比較結果に応じて印刷
位置のズレ量を算出し、この算出した印刷位置のズレ量
に基づいて前記証券の印刷位置を補正する補正手段と、
を具備したことを特徴とする。
【0021】
【0022】
【0023】請求項10記載の発明は、印刷データを証
券に印刷する印刷手段と、前記印刷手段により前記証券
に印刷された印刷結果のイメージを読み取るイメージ読
取手段と、 前記印刷データに基づいて作成された基準
イメージと、前記イメージ読取手段により読み取られた
印刷結果のイメージとを比較し、不一致部分があるか否
かを検出する検出手段と、前記検出手段により不一致部
分があると検出された場合に、不一致部分の大きさに基
づいて、印刷位置補正を行うか否かを判別する判別手段
と、前記判別手段により、印刷位置補正を行わないと判
別された場合は、前記証券をそのまま再印刷し、印刷位
置補正を行うと判別された場合は、印刷位置補正を行っ
てから前記証券を再印刷させる再印刷手段と、を具備し
たことを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0030】図1〜図15は、本発明の証券発行装置を
適用した一実施の形態の証券発行システムを示す図であ
る。この証券発行システムは、金融機関の事務センター
等に設置されて、上記JISのX9002により規格化
されたMICR文字を含む証券(手形、小切手)を印刷
して発行するために利用される。
【0031】まず、構成を説明する。
【0032】図1は、本実施の形態の証券発行システム
の全体の概略構成を示す図である。この図1において、
証券発行システムは、証券検査装置10及びMICRト
ナープリンタ20の各動作を制御及び管理するコンピュ
ータシステム1と、証券検査装置10と、MICRトナ
ープリンタ20と、から構成されており、コンピュータ
システム1と証券検査装置10及びMICRトナープリ
ンタ20との間には、イメージリーダー制御信号ケーブ
ルC1、MICRリーダー制御信号ケーブルC2、装置
本体制御信号ケーブルC3及びプリンタ制御信号ケーブ
ルC4が接続されている。
【0033】この図1において、コンピュータシステム
1は、その機能的構成を図2に示すブロック図のよう
に、CPU2、表示装置3、入力装置4、RAM5、記
憶装置6及び記憶媒体7により構成されており、記憶媒
体7を除く各部はバス8により相互に接続されている。
また、そのバス8には上記各ケーブルC1〜C4を介し
て証券検査装置10と、MICRトナープリンタ20
と、が接続される。
【0034】CPU(Central Processing Unit )2
は、記憶装置6内に格納された証券印刷発行処理プログ
ラムに従って後述する証券印刷発行処理を実行し、MI
CRトナープリンタ20における用紙券面への印刷処理
を制御するプリンタ制御信号をバス8及びプリンタ制御
信号ケーブルC4を介してMICRトナープリンタ20
に出力するとともに、証券検査装置10内の各部におけ
る動作を監視して制御する各種制御信号をバス8及び装
置本体制御信号ケーブルC3を介して証券検査装置10
に出力するとともに、証券検査装置10から入力される
MICR文字データ及び券面イメージデータをイメージ
リーダー制御信号ケーブルC1、MICRリーダー制御
信号ケーブルC2及びバス8を介して授受する。
【0035】このCPU2により実行される証券印刷発
行処理では、2枚の証券を同時に印刷可能な2連用紙を
利用し、MICRトナープリンタ20において手形や小
切手としての必要事項とMICR文字を、その2連用紙
に印刷させ、その印刷終了後は証券検査装置10に排紙
させる。そして、CPU2は、証券検査装置10内のス
リッタ部11で2連用紙が1枚ずつの単券にカットさ
れ、走行部12内に設けられたMICRリーダ121
a、121bからそれぞれ入力される第1の証券券面の
MICR文字データ及び第2の証券券面のMICR文字
データと、イメージリーダ122a、122bからそれ
ぞれ入力される第1の証券券面イメージデータ及び第2
の証券券面イメージデータと、を後述するRAM5内に
格納された手形・小切手基準イメージと比較してエラー
の発生の有無及びエラー発生内容を判別し、その判別結
果に応じて各手形・小切手を正常処理券、再印刷処理
券、エラー処理券に選別し、この選別結果に応じて証券
検査装置10内のスタッカ部13に別々に蓄えさせる。
【0036】さらに、CPU2は、その処理券のうちエ
ラー処理券と選別した証券については、MICRトナー
プリンタ20においてその証券の証券データを再印刷処
理させ、正常処理券と判別できればスタッカ部13内の
正常処理券用スタッカ133a、133bに蓄えさせ
る。また、CPU2は、そのエラー処理券と選別した証
券については、スタッカ部13内のエラー処理券用スタ
ッカ133a、133bに蓄えさせる前にロータリー型
スタンプ131a、131bにより「VOID」刻印さ
せるとともに、プリンタヘッド132a、132bによ
り書損となった原因を示すエラーメッセージを印刷させ
て、スタッカ部13内のエラー処理券用スタッカ133
a、133bに蓄えさせる。以上のCPU2による証券
印刷発行処理は、上記2連用紙1枚ずつ実行され、手形
・小切手の印刷枚数が1冊(例えば、1ロット:50枚
分であるが、枚数を変更できる)分蓄えられるまで繰返
し実行される。
【0037】また、CPU2は、後述する証券印刷発行
処理に際してXY方向ズレ量検出処理を実行し、手形小
切手の基準イメージに対する当該手形小切手の読み取り
イメージのXY方向のズレ量を検出し、その検出したX
Y方向のズレ量に基づいてMICRトナープリンタ20
に対して印刷処理の補正命令を出力する。
【0038】以上のCPU2による証券印刷発行処理
は、上記2連用紙1枚ずつ実行され、手形・小切手の印
刷枚数が1ロット(1冊:50枚)分蓄えられるまで繰
返し実行される。
【0039】表示装置3は、CPU2から入力される各
種表示データを表示し、例えば、上記CPU2により実
行される証券印刷発行処理に必要な各種パラメータを入
力する入力画面、その証券印刷発行処理の各処理工程を
示す処理工程画面、あるいはその証券印刷発行処理にお
いて発生するエラー内容等を表示する。
【0040】入力装置4は、上記CPU2により実行さ
れる証券印刷発行処理に必要な各種パラメータを入力す
るとともに、その証券印刷発行処理の起動や停止を指示
入力し、その各種入力指示信号をCPU2に出力する。
【0041】RAM(Random Access Memory)5は、上
記CPU2により実行される証券印刷発行処理に必要な
各種パラメータを格納するメモリエリアを形成してお
り、その内部のメモリ構成を図3に示す。図3において
RAM5は、CPU2が実行中のプログラムを一時的に
格納するワークメモリ5aと、エラー発生時に再発行処
理を指示するフラグをセットするリトライフラグ5b
と、印字データを一時的に格納する印刷バッファ5c
と、印刷濃度を指定する印刷濃度データを格納する印刷
濃度指定メモリ5dと、MICR文字の元データを格納
するMICR文字元データメモリ5eと、MICR文字
の読取データを格納するMICR文字読取データメモリ
5fと、MICR文字のフォントを指定するフォント指
定データを格納するMICR文字フォント指定メモリ5
gと、MICR文字の読取イメージを格納するMICR
文字読取イメージメモリ5hと、発行対象の手形小切手
の基準イメージを格納する基準イメージメモリ5iと、
読み取った券面イメージを格納する読取イメージメモリ
5jと、上記基準イメージに対する印刷券面のX方向の
ズレ量を格納するX方向ズレ量メモリ5kと、上記基準
イメージに対する印刷券面のY方向のズレ量を格納する
Y方向ズレ量メモリ5lと、上記証券印刷発行処理に際
して発生するエラーに対応するエラーメッセージを格納
するエラーメッセージメモリ5mと、を備える。
【0042】記憶装置6は、プログラムやデータ等が予
め記憶されている記憶媒体7を有しており、この記憶媒
体7は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリ
で構成されている。この記憶媒体7は記憶装置6に固定
的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであ
り、この記憶媒体7には上記証券印刷発行処理プログラ
ム、XY方向ズレ量検出処理プログラム及び各処理プロ
グラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0043】また、この記憶媒体7に記憶するプログラ
ム、データ等は、通信インターフェース7により公衆回
線網等を介して接続された他の機器から受信して記憶す
る構成にしてもよく、更に、公衆回線網を介して接続さ
れた他の機器側に上記記憶媒体を備えた記憶装置を設
け、この記憶媒体7に記憶されているプログラム、デー
タを通信回線を介して使用する構成にしてもよい。
【0044】また、記憶装置6は、図4に示すように、
発行対象である手形・小切手等の証券の印刷項目を格納
する証券マスタファイル6aと、その証券マスタファイ
ル6aに格納された各印刷項目の券面内の印刷位置を証
券書式として格納する証券書式ファイル6bと、券面に
印刷するユーザーの署名鑑のイメージを格納する署名鑑
イメージファイル6cと、券面に印刷するMICR文字
の文字フォントを格納するMICR文字フォントファイ
ル6dと、MICR文字の基準イメージを格納するMI
CR文字基準イメージメモリ6eと、印刷された券面イ
メージの基準イメージからのズレ量の許容量を格納する
印刷ズレマージンメモリ6fと、上記証券印刷発行処理
に際して発生するエラーに対応するエラーメッセージを
格納するエラーメッセージファイル6gと、を備える。
【0045】また、上記証券マスタファイル6aに格納
される印刷項目としては、図5に示すように、証券種別
(小切手等)、振出地、支払地、署名鑑アドレス及びM
ICR文字等を関連付けて格納する。さらに、上記証券
書式ファイル6bに格納される証券書式としては、図6
に示すように、券面内の各印刷項目の印刷位置をフィー
ルド名とその位置座標により設定されている。さらにま
た、上記署名鑑イメージファイル6cに格納される署名
鑑のイメージとしては、図7に示すように、複数の署名
鑑イメージデータ1〜nを格納可能としている。
【0046】また、上記図4のX方向ズレ量メモリ5k
に格納される基準イメージに対するX方向のズレ量と、
上記Y方向ズレ量メモリ5lに格納される基準イメージ
に対するY方向のズレ量との各対応関係は、図8の小切
手の券面に示すように、その券面に印刷されるMICR
文字印字位置の基準位置(X0 ,Y0 )に対して、図中
の水平方向をX方向、図中の垂直方向をY方向としてい
る。そして、後述するX方向、Y方向のズレ量検出処理
において、そのMICR文字印字位置の基準位置(X0
,Y0 )に対する印字MICR文字のX方向とY方向
のズレ量を検出する。
【0047】また、図1において、証券検査装置10
は、スリッタ部11、用紙走行部12及びスタッカ部1
3により構成されている。
【0048】スリッタ部11は、その内部にスリッタ1
11を備え、MICRトナープリンタ20から印刷後に
排紙される手形・小切手を印刷した2連の用紙をスリッ
タ111により第1の証券と第2の証券の半分にカット
して分離し、そのカット分離した第1の証券と第2の証
券を用紙走行部12内の各走行経路に排紙する。
【0049】用紙走行部12は、その内部に2系統の用
紙搬送機構を有する用紙搬送経路を備え、各用紙搬送経
路上にはMICRリーダ121a、121bとイメージ
リーダ122a、122bが設けられている。用紙走行
部12は、その内部の各用紙搬送経路にスリッタ部11
から分離排紙される第1の証券と第2の証券を1枚ずつ
立った状態で搬送し、MICRリーダ121a、121
bとイメージリーダ122a、122bが読取可能な速
度で図中のスタッカ部13の方向に搬送して用紙走行部
12からスタッカ部13にそれぞれ排紙する。
【0050】MICRリーダ121a、121bは、そ
の各走行経路上を搬送される第1の証券及び第2の証券
の券面に印刷されたMICR文字をそれぞれ読み取り、
その読み取った各MICR文字データをMICRリーダ
制御信号ケーブルC2を介してコンピュータシステム1
にそれぞれ出力する。イメージリーダ122a、122
bは、その各走行経路上を搬送される手形券あるいは小
切手券の券面に印刷された印刷イメージをそれぞれ読み
取り、その読み取った各印刷イメージデータをイメージ
リーダ制御信号ケーブルC1を介してコンピュータシス
テム1にそれぞれ出力する。
【0051】スタッカ部13は、その内部に2系統の用
紙搬送機構を有する用紙搬送経路と、この各用紙搬送経
路を搬送される上記手形券及び小切手券を、その段毎に
正常処理券、再印刷処理券、エラー処理券として3段に
蓄えるスタッカ133a、133bとを備え、この各ス
タッカ133a、133bの3段目の用紙搬入口近傍に
は、書損してエラー処理券扱いとするためのスタンプを
刻印するロータリー型スタンプ131a、131bと、
その書損した原因のエラーメッセージを券面の裏面に印
字するためのプリンタヘッド132a、132bと、が
設けられている。
【0052】スタッカ133a、133bは、各用紙搬
送経路から搬送されて3種類(正常処理券、再印刷処理
券、エラー処理券)に選別される第1の証券、第2の証
券をその選別処理券毎に蓄えるように3段に設けられて
いる。図1に示す3段のスタッカ133a、133bの
うち、図中の1番上の段には正常処理券と選別された第
1の証券、第2の証券をそれぞれ蓄え、2番目の段には
再印刷処理券と選別された第1の証券、第2の証券をそ
れぞれ蓄え、3番目の段にはエラー処理券と選別された
第1の証券、第2の証券をそれぞれ蓄える。
【0053】ロータリー型スタンプ131a、131b
は、上記スタッカ133a、133bの3段目の用紙搬
入口の近傍に設けられており、エラー処理券であること
を示す「VOID」を第1の証券、第2の証券の各券面
に刻印する。プリンタヘッド132a、132bは、上
記スタッカ133a、133bの3段目の用紙搬入口の
近傍に設けられており、エラー処理券と選別した原因の
エラーメッセージを第1の証券、第2の証券の各券面の
裏面に印字する。
【0054】また、MICRトナープリンタ20は、上
記手形・小切手の各証券における必要事項とMICR文
字との同時印刷を可能とするMICRトナーを使用する
ページプリンタであり、上記CPU2により実行される
証券印刷発行処理に際して、予め設定されたMICRフ
ォントサイズで2連用紙の各券面に手形あるいは小切手
に必要事項とMICR文字を印刷し、その印刷終了した
2連用紙は上記証券検査装置10内のスリッタ部11に
排紙する。
【0055】次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0056】上記コンピュータシステム1内のCPU2
により実行される証券印刷発行処理について図10に示
すフローチャートに基づいて説明する。
【0057】CPU2は、図10において、1枚の証券
印刷発行処理を開始すると、まず券面に印刷する証券N
o.を更新する(ステップS1)。すなわち、証券の券
面には、それまでに発行した証券に通し番号を印刷して
おり、その証券を1枚発行する毎に証券No.を更新し
ている。このためステップS1では、まず印刷しようと
する証券に印刷する証券No.を更新設定する。
【0058】次いで、RAM5内のリトライフラグbに
セットされたリトライフラグをOFF(再印刷でないこ
とを示す)し(ステップS2)、記憶装置6内の証券マ
スタファイル6aに格納された手形・小切手の印刷項
目、証券書式ファイル6bに格納された証券書式デー
タ、署名鑑イメージファイル6cに格納された署名鑑イ
メージデータ、MICRフォントイメージファイル6d
に格納されたMICR文字フォントに基づいてMICR
トナープリンタ20の印刷処理を制御して、予め設定さ
れたMICRフォントサイズでMICRトナープリンタ
20にセットされた2連用紙1枚の手形・小切手印刷処
理を実行させる(ステップS3)。
【0059】このMICRトナープリンタ20における
2連用紙1枚の手形・小切手印刷処理では、発行すべき
手形・小切手の種類・手形小切手番号・支店名・顧客名
及びその口座番号等の必要項目とMICR文字の印刷項
目が2連用紙の第1の証券券面,第2の証券券面の夫々
に印刷される。この印刷処理によって印刷された小切手
の具体例を図8に示す。したがって、従来の証券発行装
置では、券面に別々に印刷されていた必要事項(手形・
小切手の種類・手形小切手番号・支店名・顧客名及びそ
の口座番号)と、MICR文字を、本実施の形態のMI
CRトナープリンタ20では、MICRトナーを使用す
るページプリンタを利用することにより、その必要事項
とMICR文字の同時印刷を可能としている。
【0060】このため、本実施の形態の証券印刷処理で
は、同一印刷部分で必要項目とMICR文字とを印刷す
るため、従来のように必要項目とMICR文字とを別々
に印刷した場合に、書損率がそれぞれの印刷部分の掛算
になるという事態を回避して、書損率の低下を図ること
ができる。
【0061】次いで、MICRトナープリンタ20によ
り印刷処理後の2連の手形・小切手証券が証券検査装置
10内のスリッタ部11に排紙され、そのスリッタ部1
1内のスリッタ111により第1の証券と第2の証券に
カットされて用紙走行部12内に搬送され、用紙走行部
12内においてMICRリーダ121a、121bによ
り、その各走行経路上を搬送される手形券面あるいは小
切手券面に印刷されたMICR文字がそれぞれ読み取ら
れて、そのMICR文字読取データが、MICRリーダ
制御信号ケーブルC2及びバス8を介してCPU2に出
力される。
【0062】また、用紙走行部12内においてイメージ
リーダ122a、122bにより、その各走行経路上を
搬送される第1の証券券面あるいは第2の証券券面に印
刷された第1の証券イメージと第2の証券イメージが読
み取られて、その第1の証券読取イメージデータと第2
の証券読取イメージデータとが、イメージリーダ制御信
号ケーブルC1及びバス8を介してCPU2に出力され
る。
【0063】CPU2は、MICRリーダ121a、1
21bから入力された第1の証券券面と第2の証券券面
の各MICR文字読取データをRAM5内のMICR文
字読取データメモリ5fに格納するとともに(ステップ
S4)、イメージリーダ122a、122bから入力さ
れた第1の証券読取イメージデータと第2の証券読取イ
メージデータをRAM5内の読取イメージメモリ5jに
格納する(ステップS5)。
【0064】そして、MICR文字読取データメモリ5
fに格納した第1の証券券面と第2の証券券面の各MI
CR文字読取データと、記憶装置6内のMICR文字基
準イメージメモリ6eに格納されたMICR文字の基準
イメージとを比較して、印刷したMICR文字における
エラー発生の有無を検出する(ステップS6)。すなわ
ち、予め設定されたMICR文字基準イメージに対して
印刷したMICR文字に文字欠けや文字抜け等のエラー
(書損)が発生していないか否かが検出される。
【0065】印刷した第1の証券券面、第2の証券券面
の各MICR文字にエラーが発生していれば、RAM5
内のリトライフラグ5bにセットされたリトライフラグ
がON(再印刷指定)にセットされているか否かをチェ
ックする(ステップS7)。リトライフラグがON(再
印刷指定)にセットされていれば、当該証券の印刷処理
をエラー終了させ、リトライフラグがON(再印刷指
定)にセットされていなければ、上記ステップS5の処
理においてRAM5内の読取イメージメモリ5jに格納
した手形読取イメージデータと小切手読取イメージデー
タからMICR文字イメージを抽出して、MICR文字
読取イメージデータとしてRAM5内のMICR文字読
取イメージメモリ5hに格納する(ステップS8)。
【0066】その抽出したMICR文字読取イメージデ
ータと記憶装置6内のMICR文字基準イメージメモリ
6eに格納されたMICR文字基準イメージとを比較し
て、MICR文字読取イメージデータがMICR文字基
準イメージより太いか否かを判別する(ステップS
9)。すなわち、上記ステップS3においてMICRト
ナープリンタ20において予め設定されたMICRフォ
ントサイズで印刷されたMICR文字がMICR文字基
準イメージより太いか否かが判別される。
【0067】MICR文字読取イメージデータがMIC
R文字基準イメージより太くないと判別した場合、すな
わち、MICR文字読取イメージが基準より細いと判別
した場合は、記憶装置6内のMICR文字フォントファ
イル6dからより太いMICR文字フォントにUP設定
か可能か否かをチェックする(ステップS10)。すな
わち、現在設定中のMICR文字フォントの文字太さが
一番太いものであればUP設定が不可能であるため、当
該証券の印刷処理をエラー終了させる。また、現在設定
中のMICR文字フォントの文字太さが一番太いもので
なくUP設定が可能であれば、図9に示すように、MI
CR文字フォントを基準フォントあるいは基準より太い
フォントにUP設定し(ステップS11)、そのエラー
原因に該当するエラーメッセージを記憶装置6内のエラ
ーメッセージファイル6gから読み出して、RAM5内
のエラーメッセージメモリ5mにセットする(ステップ
S12)。
【0068】この文字フォントが細い場合のエラー原因
に該当するエラーメッセージとしては、例えば、その発
生日時及び時間、処理バッチNo.、エラーメッセー
ジ、エラー原因及び自動修復の方法、を設定するものと
する。具体的には、「日付時間バッチNo. エラーN
o. MICRリードエラー:フォントが細すぎま
す。:MICRフォントセット1から2に変えて再発行
します。」といった設定を行う。
【0069】また、ステップS9においてMICR文字
読取イメージデータがMICR文字基準イメージより太
いと判別した場合は、記憶装置6内のMICR文字フォ
ントファイル6dからより細いMICR文字フォントに
DOWN設定か可能か否かをチェックする(ステップS
13)。すなわち、現在設定中のMICR文字フォント
の文字太さが一番細いものであればDOWN設定が不可
能であるため、当該証券の印刷処理をエラー終了させ
る。また、現在設定中のMICR文字フォントの文字太
さが一番細いものでなくDOWN設定が可能であれば、
図9に示すように、MICR文字フォントを基準フォン
トあるいは基準より細いフォントにDOWN設定し(ス
テップS14)、そのエラー原因に該当するエラーメッ
セージを記憶装置6内のエラーメッセージファイル6g
から読み出して、RAM5内のエラーメッセージメモリ
5mにセットする(ステップS15)。
【0070】具体的には、「日付時間 バッチNo.
エラーNo. MICRリードエラー:フォントが太す
ぎます。:MICRフォントセット3から2に変えて再
発行します。」といった設定を行う。
【0071】次いで、RAM5内のリトライフラグ5b
にセットされたリトライフラグをON(再印刷指定)に
再セットし(ステップS16)、用紙走行部12からス
タッカ部13に排紙される本エラー処理券の手形・小切
手を図1の3段目のエラー処理券用スタッカ133a、
133bに搬送させ、その搬入口の近傍に設けられたロ
ータリー型スタンプ131a、131bによりその第1
の証券及び第2の証券の各券面に「VOID」スタンプ
を刻印させる(ステップS17)。この「VOID」ス
タンプを刻印をした手形・小切手券面の具体例を図12
に示す。さらに、上記ステップS12あるいはステップ
S15の各処理においてエラーメッセージメモリ5mに
セットしたエラーメッセージを読み出して、その各券面
の裏面に印刷して(ステップS18)、ステップS3の
処理に戻って、当該手形・小切手の再印刷処理を実行す
る。
【0072】ステップS18によりエラーメッセージを
印刷した券面の裏面の具体例を図13に示す。この図1
3に示すエラーメッセージは、「日付時間 バッチN
o.エラーNo. MICRリードエラー:フォントが
太すぎます。:MICRフォントセット3から2に変え
て再発行します。」であり、上記ステップS13〜ステ
ップS15の処理において、印刷したMICR文字デー
タの太さが基準より細かった場合に印刷されたエラーメ
ッセージである。
【0073】また、上記ステップS6の処理において印
刷した第1の証券券面、第2の証券券面の各MICR文
字にエラーが発生していなければ、記憶装置6内の証券
マスタファイル6aに格納された手形・小切手の印刷項
目、証券書式ファイル6bに格納された証券書式データ
から基準となる手形基準イメージと小切手基準イメージ
を作成する(ステップS19)。そして、その作成した
手形基準イメージと小切手基準イメージと、上記ステッ
プS5の処理においてRAM5内の読取イメージメモリ
5jに格納した手形読取イメージデータと小切手読取イ
メージデータと、のEXOR(排他論理和)処理して
(ステップS20)、印刷イメージに基準イメージと異
なるデータが印字されていないかどかをチェックする
(ステップS21)。
【0074】異なるデータがなければ、当該手形・小切
手の印刷処理を正常終了し、異なるデータがあれば、R
AM5内のリトライフラグ5bのリトライフラグセット
がON(再印刷指定)にセットされているか否かをチェ
ックする(ステップS22)。リトライフラグセットが
ON(再印刷指定)にセットされていれば、当該手形・
小切手の印刷処理をエラー終了し、リトライフラグセッ
トがON(再印刷指定)にセットされていなければ、手
形・小切手基準イメージと当該印刷した手形・小切手イ
メージとのX方向、Y方向のズレ量を検出する処理を実
行する(ステップS23)。
【0075】このX方向、Y方向のズレ量は、図8に示
したように、その券面に印刷されるMICR文字の基準
印字位置を基準として、図中の各MICR文字の右端位
置を基準とした水平方向をX方向とし、図中のMICR
文字のセンタ位置を基準とした垂直方向をY方向とし
て、交換所規則で定められたMICR文字の用紙印字位
置の基準位置(X0 :1(7/8)インチ=47.62
5mm,Y0 :5/16インチ=7.9375mm)に
対する印刷した証券イメージ内のMICR文字印字域の
X方向とY方向のズレ量が検出される。
【0076】このX方向、Y方向のズレ量検出処理の詳
細について図11に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0077】図11において、まず、上記ステップS2
0において比較対象とした当該手形読取イメージデータ
と小切手読取イメージデータの各全イメージデータ域か
らクリアバンド域、すなわち、上記図8の券面に示す5
/8インチ幅と規格化されたMICR文字専用印字域を
切り出す(ステップS31)。そして、この切り出した
クリアバンド域内において、まず、X方向ズレ量を検出
する検出領域を、上記用紙走行部12内のMICRリー
ダ121a、121bによる水平方向の読取走査間隔、
すなわちX方向の1ラスタ分に基づいて、そのX方向の
ラスタ回数を計数するX方向ラスタ回数計数カウンタX
に“0”をセット(X=0)する(ステップS32)。
【0078】そして、切り出したクリアバンド域内で、
そのX方向ズレ量の検出対象域とするため、そのX方向
に1ラスタ分左方向に座標を進め、この1ラスタ分のX
方向距離データXを取り出して、RAM5内のX方向ズ
レ量メモリ5kに格納する(ステップS33)。その取
り出した1ラスタ分のX方向距離データXが、記憶装置
6内の印刷ズレマージンメモリ6fに予め格納される上
記X方向基準位置(X0 :1(7/8)インチ=47.
625mm)に基づくX方向ズレマージンXmax (Xma
x =2X0 )より大きいか否かを判別する(ステップS
34)。
【0079】その取り出した1ラスタ分のX方向距離デ
ータXがX方向ズレマージンXmaxより大きければ、当
該X方向のズレ量が大きすぎると判断してエラー終了
し、取り出した1ラスタ分のX方向距離データXがX方
向ズレマージンXmax より小さければ、X方向ズレ量メ
モリ5kに今までに格納した1ラスタ分のX方向ズレ量
が全て“0”であるか否かをチェックする(ステップS
35)。そのX方向のズレ量が全て“0”であれば、ス
テップS44に移行して、X方向ラスタ回数計数カウン
タXを+1アップカウント(X=X+1)して、ステッ
プS33に戻り、次のX方向ズレ量の検出対象とする1
ラスタ分のX方向距離データXの取り出し処理を繰り返
す。
【0080】また、X方向のズレ量が全て“0”でなけ
れば、ステップS31で切り出したクリアバンド域内
で、そのY方向ズレ量の検出対象域とするMICR文字
の最大文字幅、すなわち、図14に示すJISのX90
02により規格化されたMICR文字の最大文字幅
“2.311mm”分のイメージデータを切り出す(ス
テップS36)。そして、MICRリーダ121a、1
21bによる垂直方向の読取走査間隔、すなわちY方向
の1ラスタ分に基づいて、そのY方向のラスタ回数を計
数するY方向ラスタ回数計数カウンタYに“0”をセッ
ト(Y=0)する(ステップS37)。
【0081】次いで、切り出したクリアバンド域内で、
そのY方向ズレ量の検出対象域とするため、そのY方向
に1ラスタ分上方向に座標を進め、この1ラスタ分のY
方向距離データYを取り出して、RAM5内のY方向ズ
レ量メモリ5lに格納する(ステップS38)。その取
り出した1ラスタ分のY方向距離データYが、記憶装置
6内の印刷ズレマージンメモリ6fに予め格納される上
記Y方向基準位置(Y0 :5/16インチ=7.937
5mm)に基づくY方向ズレマージンYmax (Ymax =
2X0 )より大きいか否かを判別する(ステップS3
9)。
【0082】その取り出した1ラスタ分のY方向距離デ
ータYがY方向ズレマージンYmaxより大きければ、当
該Y方向のズレ量が大きすぎると判断してエラー終了
し、取り出した1ラスタ分のY方向距離データYがY方
向ズレマージンYmax より小さければ、Y方向ズレ量メ
モリ5lに今までに格納した1ラスタ分のY方向ズレ量
が全て“0”であるか否かをチェックする(ステップS
40)。そのY方向のズレ量が全て“0”であれば、ス
テップS41に移行して、Y方向ラスタ回数計数カウン
タYを+1アップカウント(Y=Y+1)して、ステッ
プS38に戻り、次のY方向ズレ量の検出対象とする1
ラスタ分のY方向距離データYの取り出し処理を繰り返
す。
【0083】また、Y方向のズレ量が全て“0”でなけ
れば、ステップS31で切り出したクリアバンド域内
で、そのY方向ズレ量の検出対象域とするMICR文字
の文字高さ、すなわち、図14に示すJISのX900
2により規格化されたMICR文字の文字高さ“2.9
72mm”分のイメージデータを切り出す(ステップS
42)。そして、上記ステップS36で最大文字幅
“2.311mm”で切り出し、上記ステップS42で
文字高さ“2.972mm”で切り出したイメージデー
タが、記憶装置6内のMICR文字フォントファイル6
dに格納されたMICR文字“0〜9”のフォントパタ
ーンと一致するか否かを判別する(ステップS43)。
【0084】切り出したイメージデータとMICR文字
フォントパターンとが一致しない場合は、ステップS4
4に移行して、X方向ラスタ回数計数カウンタXを+1
アップカウントして、ステップS33に戻り、次のX方
向ズレ量の検出対象とする1ラスタ分のX方向距離デー
タXの取り出し処理を繰り返す。また、切り出したイメ
ージデータとMICR文字フォントパターンとが一致し
た場合は、上記ステップS33のデータ取り出し処理に
おいてRAM5内のX方向ズレ量メモリ5kに格納した
X方向距離データXと、上記ステップS38のデータ取
り出し処理においてY方向ズレ量メモリ5lに格納した
Y方向距離データYと、から次式(1)、(2)によ
り、当該第1の証券券面及び第2の証券券面内の各クリ
アバンド域のX方向ズレ量XとY方向ズレ量を算出す
る。
【0085】 X方向ズレ=X−47.625mm…(1) Y方向ズレ=Y+(2.972mm/2mm)−7.9375mm…(2) そして、この算出したX方向ズレ量XとY方向ズレ量Y
とを記憶装置6内の印刷ズレマージンメモリ6fに格納
して、本X,Y方向ズレ量検出処理を終了して、図10
のステップS24に戻る。
【0086】ステップS24では、上記X,Y方向ズレ
量検出処理により記憶装置6内の印刷ズレマージンメモ
リ6fに格納されたX方向ズレ量とY方向ズレ量がJI
SのX9002により規格化されたX方向ズレ量とY方
向ズレ量の各マージン(許容誤差)以下か否かを判別す
る。その検出されたX方向ズレ量とY方向ズレ量がJI
SのX9002により規格化された各マージン(許容誤
差)以下であれば、RAM5内のリトライフラグ5bに
セットされたリトライフラグをON(再印刷指定)に再
セットし(ステップS16)、用紙走行部12からスタ
ッカ部13に排紙される本エラー処理券の手形・小切手
を図1の3段目のエラー処理券用スタッカ133a、1
33bに搬送させ、その搬入口の近傍に設けられたロー
タリー型スタンプ131a、131bによりその手形・
小切手の各券面に「VOID」スタンプを刻印させる
(ステップS17)。さらに、上記ステップS12ある
いはステップS15の各処理においてエラーメッセージ
メモリ5mにセットしたエラーメッセージを読み出し
て、その各券面の裏面に印刷して(ステップS18)、
ステップS3の処理に戻って、当該手形・小切手の再印
刷処理を実行する。
【0087】また、検出されたX方向ズレ量とY方向ズ
レ量がJISのX9002により規格化された各マージ
ン(許容誤差)以上であれば、検出されたX方向ズレ量
とY方向ズレ量に基づく印刷位置補正命令を、プリンタ
制御信号ケーブルC4を介してMICRトナープリンタ
20に出力して、印刷マージン設定の補正を実行させて
(ステップS25)、ステップS16〜ステップS18
のリトライフラグON処理及びエラー処理券の処理を実
行する。
【0088】以上のように、本実施の形態の証券印刷発
行システムでは、まず、MICRトナーを使用するMI
CRトナープリンタ20により同一印刷部分で手形・小
切手の各証券の必要項目とMICR文字とを印刷するた
め、従来のように必要項目とMICR文字とを別々に印
刷した場合に、書損率がそれぞれの印刷部分の掛算にな
るという事態を回避して、書損率の低下を図ることがで
きる。
【0089】また、上記CPU2による証券印刷発行処
理においては、MICRトナープリンタ20から印刷排
紙された第1の証券及び第2の証券の各証券は、証券検
査装置10内において、その券面に印刷されたMICR
文字印字域(クリアバンド域)がMICRリーダ121
a、121bにより読み取られ、その読み取られたMI
CR文字印字域におけるMICR文字にエラーが発生し
ていないか否かが検出されて、印刷したMICR文字イ
メージが基準より太いか細い場合は、予め線の太さによ
り数種類用意されたMICR文字フォントの設定変更が
行われ、当該処理券は再印刷処理指定されて当該再印刷
処理券の自動再印刷処理が行われる。
【0090】すなわち、上記MICRトナーを使用する
MICRトナープリンタ20により同一印刷部分で第1
の証券及び第2の証券の各証券の必要項目とMICR文
字とを印刷しようとすると、MICR文字をドットマト
リックスデータとして作成することになる。MICRト
ナープリンタ20で証券を印刷するとMICRトナーの
紙に対する付着の際、トナー濃度、湿度、温度等の外的
環境やプリンタ各部分の公差の内的要因のため、JIS
9002により規格化された字形と全く同じとはならな
い。したがって、本第1実施の形態では、MICR文字
フォントの線の太さによって数種類のものを用意してお
き、上記MICR文字にエラーが発生した場合、MIC
R文字フォントの設定を変更を行うことによって、最適
なMICR文字の印刷出力を得ることが可能となってい
る。
【0091】さらに、上記CPU2による証券印刷発行
処理においては、券面に印刷されたMICR文字印字域
(クリアバンド域)がMICRリーダ121a、121
bにより読み取られ、その読み取られたクリアバンド域
のX方向とY方向のズレ量が検出され、この検出したX
方向とY方向のズレ量がJISX9002により規格化
された各マージン(許容誤差)以上であれば、検出され
たX方向ズレ量とY方向ズレ量に基づく印刷位置補正命
令がMICRトナープリンタ20に対して行われ、当該
処理券は再印刷処理指定されて当該再印刷処理券の自動
再印刷処理が行われる。
【0092】すなわち、手形交換所規則によって、手形
・小切手のフォーマットが規定されており、特に券面内
の右上の交換所マークの位置と、MICR文字のフォー
マットは厳密に規定されている。このため券面のMIC
R文字の位置は、銀行及び手形交換所においてMICR
リーダによる機械処理を行うため、特に厳密である。外
的要因としては、通常、手形・小切手用紙は紙取り扱い
業者によって裁断されるが、裁断精度は縦・横ともに±
5mm公差があり、内的要因としてのプリンタ印刷精度
も±5mm程度ある。その外的要因と内的要因の結果と
して印刷精度は合計±10mmになる。
【0093】したがって、本実施の形態における証券印
刷発行処理のように、手形・小切手の基準フォーマット
イメージデータを作成しておき、常にその基準データと
印刷された手形・小切手のイメージとをチェック比較す
ることにより、印刷券面内の位置ズレを検出することが
可能となる。また、位置ズレの方向(X方向、Y方向)
と量を定量化して、MICRトナープリンタ20に対し
て位置補正を行うことにより、より正確な手形・小切手
の券面を印刷発行することができる。
【0094】さらにまた、MICRトナープリンタ20
により券面を印刷する場合、トナーの飛散、ドラムの汚
れ、走行系の汚れ、摩擦等により、券面に汚れ、欠け等
が発生するが、本実施の形態の証券印刷発行処理では、
そのエラー内容を検出して再印刷処理券として指定し、
当該再印刷処理券は自動的に再印刷発行処理を行うた
め、発行後の工程での券面のチェックは人手に頼る必要
がなくなり、再発行処理のために延長される装置稼動時
間を最小限にすることができる。
【0095】以上のように、本実施の形態の証券印刷発
行システムでは、手形・小切手の印刷発行処理のための
全工程を人手に頼らず自動化し、その印刷発行時の書損
発生率も低減したため、証券印刷発行工程における作業
効率を向上させることができるとともに、作業負担の軽
減を図ることができる。また、証券印刷発行システムに
おける各工程の信頼性の向上を図ることができる。
【0096】さらに、本実施の形態の証券印刷発行シス
テムにより発行される証券は、その券面の位置ズレや欠
落、汚れ、不当印刷の各チェック及び修正を実施した成
果物であるため、証券の品質を向上させることができ
る。
【0097】さらにまた、本実施の形態の証券印刷発行
システムでは、証券の印刷結果から正常券と不良券とを
判別し、正常券をスタッカ133a、133bの最上段
に収納し、再印刷印刷された証券をスタッカ133a、
133bの2段目に収納し、エラー処理券をスタッカ1
33a、133bの3段目に収納するようにしたため、
証券検査装置10内において印刷した正常証券と不良証
券を区別して収納することができる。
【0098】さらに、本実施の形態の証券印刷発行シス
テムでは、手形・小切手券面に印刷された文字フォント
の太さが基準フォントより太いか細いかに応じて印刷す
る文字フォントを変更するようにしたため、MICRト
ナープリンタ20において印刷した証券の印刷結果に応
じて適宜に印刷文字フォントの設定変更を自動的に行う
ことができる。
【0099】また、本実施の形態の証券印刷発行システ
ムでは、印刷された手形・小切手券面の印刷結果から当
該印刷が正常か不良かを判別し、印刷結果が不良と判別
された場合、スタッカ部13内のエラー処理券収納段の
搬入口近傍に設けられたプリンタヘッド132a、13
2bにより当該各裏券面に、そのエラー発生日時及び時
間、処理バッチNo.、エラーメッセージ、エラー原因
及び自動修復の方法、を印刷するようにしたため、証券
印刷発行システム内において印刷した証券の印刷結果か
ら不良券を判別し、その不良原因等の情報を券面に印刷
する処理を自動化することができる。
【0100】上記実施の形態の証券印刷発行処理では、
券面に印刷されたMICR文字の太さが基準フォントよ
り太いか細い場合は、予め線の太さにより数種類用意さ
れたMICR文字フォントの設定変更を行って、適切な
太さのMICR文字フォントで再印刷するようにした。
この場合、MICR文字フォントの設定変更を行う以外
に、MICRトナープリンタ20内のトナー濃度設定を
変更することよっても、印刷するMICR文字の太さを
変更することが可能である。
【0101】このMICRトナープリンタ20内のトナ
ー濃度設定を変更することよっても、印刷するMICR
文字の太さを変更する場合のCPU2により実行される
証券印刷発行処理について図15に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0102】図15においてステップS51〜ステップ
S58の各処理内容は、上記図10に示したステップS
1〜ステップS9の各処理内容と同一であり、また、図
15においてステップS66〜ステップS75の各処理
内容は、上記図10に示したステップS16〜ステップ
S25の各処理内容と同一であるため、その各ステップ
の処理内容の詳細説明は省略し、ステップS59〜ステ
ップS68の各処理内容について詳細に説明する。
【0103】図15のステップS59において、手形・
小切手の印刷券面から抽出したMICR文字読取イメー
ジデータと記憶装置6内のMICR文字基準イメージメ
モリ6eに格納されたMICR文字基準イメージとを比
較して、MICR文字読取イメージデータがMICR文
字基準イメージより太いか否かを判別する。すなわち、
上記ステップS53においてMICRトナープリンタ2
0において予め設定されたMICRフォントサイズで印
刷されたMICR文字がMICR文字基準イメージより
太いか否かが判別される。
【0104】MICR文字読取イメージデータがMIC
R文字基準イメージより太くないと判別した場合、すな
わち、MICR文字読取イメージが基準より細いと判別
した場合は、MICRトナープリンタ20内のトナー濃
度設定が濃度UP(より濃い濃度)に設定変更が可能か
否かをチェックする(ステップS60)。すなわち、現
在設定中のトナー濃度が一番濃い設定であれば濃度UP
設定が不可能であるため、当該証券の印刷処理をエラー
終了させる。また、現在設定中のトナー濃度が一番濃い
設定でなくUP設定が可能であれば、トナー濃度設定を
より濃いトナー濃度にUP設定し(ステップS61)、
そのエラー原因に該当するエラーメッセージを記憶装置
6内のエラーメッセージファイル6gから読み出して、
RAM5内のエラーメッセージメモリ5mにセットする
(ステップS62)。
【0105】この文字フォントが細い場合のエラー原因
に該当するエラーメッセージとしては、例えば、その発
生日時及び時間、処理バッチNo.、エラーメッセー
ジ、エラー原因及び自動修復の方法、を設定するものと
する。具体的には、「日付時間バッチNo. エラーN
o. MICRリードエラー:フォントが細すぎま
す。:MICRフォントセット1から2に変えて再発行
します。」といった設定を行う。
【0106】また、ステップS59においてMICR文
字読取イメージデータがMICR文字基準イメージより
太いと判別した場合は、MICRトナープリンタ20内
のトナー濃度設定が濃度DOWN(より薄い濃度)に設
定変更が可能か否かをチェックする(ステップS6
3)。すなわち、現在設定中のトナー濃度が一番薄い設
定であれば濃度DOWN設定が不可能であるため、当該
証券の印刷処理をエラー終了させる。また、現在設定中
のトナー濃度が一番薄い設定でなくDOWN設定が可能
であれば、トナー濃度設定をより薄いトナー濃度にDO
WN設定し(ステップS64)、そのエラー原因に該当
するエラーメッセージを記憶装置6内のエラーメッセー
ジファイル6gから読み出して、RAM5内のエラーメ
ッセージメモリ5mにセットする(ステップS65)。
【0107】具体的には、「日付時間 バッチNo.
エラーNo. MICRリードエラー:フォントが太す
ぎます。:MICRフォントセット3から2に変えて再
発行します。」といった設定を行う。
【0108】次いで、RAM5内のリトライフラグ5b
にセットされたリトライフラグをON(再印刷指定)に
再セットし(ステップS66)、用紙走行部12からス
タッカ部13に排紙される本エラー処理券の手形・小切
手を図1の3段目のエラー処理券用スタッカ133a、
133bに搬送させ、その搬入口の近傍に設けられたロ
ータリー型スタンプ131a、131bによりその第1
の証券及び第2の証券の各券面に「VOID」スタンプ
を刻印させる(ステップS67)。この「VOID」ス
タンプを刻印をした手形・小切手券面の具体例を図12
に示す。さらに、上記ステップS12あるいはステップ
S15の各処理においてエラーメッセージメモリ5mに
セットしたエラーメッセージを読み出して、その各券面
の裏面に印刷して(ステップS68)、ステップS63
の処理に戻って、当該手形・小切手の再印刷処理を実行
する。
【0109】以上のように、券面に印刷されたMICR
文字の太さが基準フォントより太いか細い場合は、MI
CRトナープリンタ20内のトナー濃度設定を変更する
ことよっても、印刷するMICR文字の太さを変更して
再印刷処理することが可能である。
【0110】したがって、証券印刷発行システム内にお
いて印刷した手形・小切手券面に文字フォント太さの印
刷エラーが発生した場合に、MICRトナープリンタ2
0の印刷濃度を最適に設定変更する処理を自動化するこ
とができる。
【0111】なお、上記実施の形態では、証券の再発行
処理は1枚ずつ行うようにした場合を説明したが、その
他のの再発行処理としては、例えば、1ロット(50
枚)印刷してから、エラー検出された再印刷処理券のみ
をまとめて再発行処理するようにしてもよい。この再発
行処理の場合、各再印刷処理券に対応するエラーフラグ
を設定する必要がある。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、証券の必
要事項及び特殊コードを証券の用紙券面に同時印刷した
際に、証券の必要事項の印刷エラー及び特殊コードの印
刷エラーの有無を検出し、いずれかの印刷エラーが検出
された場合は、その証券をエラー証券として、人手を介
さずに自動的に処理することができ、印刷エラーを検出
する検出精度が向上するので、必要事項や特殊コードが
印刷不良な証券が発行されることを未然に防止できる。
【0113】請求項6記載の発明によれば、印刷データ
を証券に印刷した際に、印刷結果から印刷が正常か不良
かを判別し、不良と判別された場合は印刷不良証券を再
印刷させると共に、印刷不良証券をエラー証券として処
理でき、正常印刷と判別された証券は第1の収納部に収
納し、再印刷された証券は第2の収納部に収納し、エラ
ー証券として処理された証券は第3の収納部に収納でき
るので、印刷不良と判別された証券を人手を介さずに自
動的に再印刷させることができると共に、正常に印刷さ
れた証券と、再印刷された証券と、エラー証券として処
理された証券とを自動的に振り分けて収納することがで
きる。
【0114】
【0115】
【0116】請求項7記載の発明によれば、印刷データ
を証券に印刷し、証券に印刷された印刷結果のイメージ
を読み取り、印刷データに基づいて作成された基準イメ
ージの印刷位置と、読み取られた印刷結果のイメージの
印刷位置とを比較し、比較結果に応じて印刷位置のズレ
量を算出し、この算出した印刷位置のズレ量に基づいて
証券の印刷位置を補正するようにしたので、証券発行装
置内において印刷した証券の印刷結果のズレ量に応じた
印刷位置の補正を正確に行うことができる。
【0117】請求項10記載の発明によれば、印刷デー
タに基づいて作成された基準イメージと、読み取られた
印刷結果のイメージとを比較して不一致部分があるか否
かを検出し、不一致部分があると検出された場合に、不
一致部分の大きさに基づいて、印刷位置補正を行うか否
かを判別し、印刷位置補正を行わないと判別された場合
は、前記証券をそのまま再印刷し、印刷位置補正を行う
と判別された場合は、印刷位置補正を行ってから前記証
券を再印刷させるようにしたので、証券発行装置内にお
いて印刷した証券の印刷結果から不一致部分を自動的に
検出し、不一致部分の大きさに基づいて印刷位置補正を
行ってから再印刷させることができる。
【0118】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の証券発行装置を適用した実施の形態の
証券発行システムの全体の概略構成を示す図である。
【図2】図1の証券発行システムの全体の機能的構成を
示すブロック図である。
【図3】図2のRAM5内のメモリ構成を示す図であ
る。
【図4】図2の記憶装置6内のメモリ構成を示す図であ
る。
【図5】図4の証券マスタファイル6a内に格納される
証券の印刷項目の具体例を示す図である。
【図6】図4の証券書式ファイル6b内に格納される証
券書式(印刷項目の印刷位置)の具体例を示す図であ
る。
【図7】図4の署名鑑イメージファイル内に格納される
署名鑑イメージデータの具体例を示す図である。
【図8】図2のCPU2により実行されるX方向、Y方
向のズレ量検出処理に際して検出対象となる印刷券面イ
メージ上のX方向、Y方向を示す図である。
【図9】図2のCPU2により実行される証券印刷発行
処理において設定変更されるMICR文字フォントの具
体例を示す図である。
【図10】図2のCPU2により実行される証券印刷発
行処理のフローチャートである。
【図11】図10のステップS23において実行される
X方向、Y方向のズレ量検出処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図12】図2のCPU2により実行される証券印刷発
行処理においてエラー処理券面に刻印される「VOI
D」刻印を示す図である。
【図13】図2のCPU2により実行される証券印刷発
行処理においてエラー処理券面の裏面に印刷されるエラ
ーメッセージの具体例を示す図である。
【図14】JISのX9002により規格化されたMI
CR文字の文字幅と文字高さの関係を示す図である。
【図15】図2のCPU2により実行されるその他の実
施の形態の証券印刷発行処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム 2 CPU 3 表示装置 4 入力装置 5 RAM 5a ワークメモリ 5b リトライフラグ 5c 印刷バッファ 5d 印刷濃度指定メモリ 5e MICR文字元データメモリ 5f MICR文字読取データメモリ 5g MICR文字フォント指定メモリ 5h MICR文字読取イメージメモリ 5i 基準イメージメモリ 5j 読取イメージメモリ 5k X方向ズレ量メモリ 5l Y方向ズレ量メモリ 5m エラーメッセージメモリ 6 記憶装置 6a 証券マスタファイル 6b 証券書式ファイル 6c 署名鑑イメージファイル 6d MICR文字フォントファイル 6e MICR文字基準イメージメモリ 6f 印刷ズレマージンメモリ 6g エラーメッセージファイル 7 記憶媒体 8 バス 10 証券検査装置 11 スリッタ部 111 スリッタ 12 用紙走行部 121a、121b MICRリーダ 122a、122b イメージリーダ 13 スタッカ部 131a、131b ロータリー型スタンプ 132a、132b プリンタヘッド 133a、133b スタッカ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131728(JP,A) 特開 平4−319471(JP,A) 特開 平4−113864(JP,A) 特開 平4−163067(JP,A) 特開 平7−256932(JP,A) 特開 平8−25764(JP,A) 特開 平6−247618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/46 B41J 13/00 B41J 21/00 B41J 21/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】証券の券面を構成するための必要事項と、
    コード化された特殊コードとを証券の用紙券面に同時印
    刷する印刷手段と、 前記印刷手段によって前記証券の用紙券面に印刷された
    前記特殊コードを読み取って、前記特殊コードの印刷エ
    ラーを検出する特殊コード読取手段と、 前記印刷手段によって前記証券の用紙券面に印刷された
    前記必要事項の印刷イメージを読み取って、前記必要
    の印刷イメージの印刷エラーを検出するイメージ読取
    手段と、 前記特殊コード読取手段あるいは前記イメージ読取手段
    のいずれかが印刷エラーを検出した場合は、当該証券を
    エラー証券として処理するエラー処理手段と、 を具備したことを特徴とする証券発行装置。
  2. 【請求項2】前記特殊コード読取手段あるいは前記イメ
    ージ読取手段のいずれかが印刷エラーを検出した場合
    は、前記証券の印刷制御内容を変更するエラー補正処理
    を前記印刷手段に行わせる印刷制御手段を更に具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の証券発行装置。
  3. 【請求項3】前記印刷制御手段は、前記証券の印刷制御
    内容を変更する前記エラー補正処理として印刷位置の補
    正,印刷濃度の補正,あるいは文字フォントの変更のう
    ち少なくとも1つの処理を前記印刷手段に行わせること
    を特徴とする請求項2記載の証券発行装置。
  4. 【請求項4】前記印刷制御手段は、前記エラー補正処理
    を行った後に前記印刷手段により前記証券を再印刷させ
    ることを特徴とする請求項2記載の証券発行装置。
  5. 【請求項5】前記特殊コード読取手段あるいは前記イメ
    ージ読取手段のいずれかが印刷エラーを検出した場合
    は、前記印刷手段により前記証券を再印刷させる印刷制
    御手段を更に具備したことを特徴とする請求項1記載の
    証券発行装置。
  6. 【請求項6】印刷データを証券に印刷する印刷手段と、 前記印刷手段により前記証券に印刷された印刷結果から
    当該印刷が正常か不良かを判別する判別手段と、 前記判別手段により印刷結果が不良と判別された場合
    は、前記印刷手段により当該印刷不良証券を再印刷させ
    る再印刷手段と、 前記判別手段により印刷結果が不良と判別された証券を
    エラー証券として処理するエラー処理手段と、 前記判別手段により正常印刷と判別された証券を収納す
    る第1の収納部と、 前記再印刷手段により再印刷された証券を収納する第2
    の収納部と、 前記エラー処理手段によりエラー証券として処理された
    証券を収納する第3の収納部と、 を具備したことを特徴とする証券発行装置。
  7. 【請求項7】印刷データを証券に印刷する印刷手段と、 前記印刷手段により前記証券に印刷された印刷結果のイ
    メージを読み取るイメージ読取手段と、 前記印刷データに基づいて作成された基準イメージの印
    刷位置と、前記イメージ読取手段により読み取られた印
    刷結果のイメージの印刷位置とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に応じて印刷位置のズレ量
    を算出し、この算出した印刷位置のズレ量に基づいて前
    記証券の印刷位置を補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とする証券発行装置。
  8. 【請求項8】前記補正手段により前記証券の印刷位置が
    補正された後に、前記印刷手段により当該証券を再印刷
    させる再印刷手段を更に具備したことを特徴とする請求
    項7記載の証券発行装置。
  9. 【請求項9】前記補正手段は、前記比較手段による比較
    結果に応じて印刷位置のX方向のズレ量及びY方向のズ
    レ量を算出し、この算出した印刷位置のX方向のズレ量
    及びY方向のズレ量に基づいて前記証券の印刷位置を補
    正することを特徴とする請求項7記載の証券発行装置。
  10. 【請求項10】印刷データを証券に印刷する印刷手段
    と、 前記印刷手段により前記証券に印刷された印刷結果のイ
    メージを読み取るイメージ読取手段と、 前記印刷データに基づいて作成された基準イメージと、
    前記イメージ読取手段により読み取られた印刷結果のイ
    メージとを比較し、不一致部分があるか否かを検出する
    検出手段と、 前記検出手段により不一致部分があると検出された場合
    に、不一致部分の大きさに基づいて、印刷位置補正を行
    うか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段により、印刷位置補正を行わないと判別さ
    れた場合は、前記証券をそのまま再印刷し、印刷位置補
    正を行うと判別された場合は、印刷位置補正を行ってか
    ら前記証券を再印刷させる再印刷手段と、 を具備したことを特徴とする証券発行装置。
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