JP3340470B2 - エンジンの燃料供給制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料供給制御装置

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JP3340470B2
JP3340470B2 JP22796792A JP22796792A JP3340470B2 JP 3340470 B2 JP3340470 B2 JP 3340470B2 JP 22796792 A JP22796792 A JP 22796792A JP 22796792 A JP22796792 A JP 22796792A JP 3340470 B2 JP3340470 B2 JP 3340470B2
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秀俊 工藤
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料供給制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のエンジンにおいては、燃料噴射弁
によって燃料供給を行なうものが増加している。この一
方、シリンダ内すなわち燃焼室内において燃料がどのよ
うな状態で存在するかは、燃料の気化、霧化、着火性、
燃焼性、ひいては排気ガス性状に大きな影響を与える。
【0003】このため、燃料噴射弁からの噴射燃料を、
シリンダの所定位置を狙って指向させることが種々提案
されている。すなわち、吸気ポ−トのシリンダへの開口
端縁と開弁位置にある吸気弁の弁体(傘部)との間に形
成される吸気通過エリアのうち所定部分を狙って燃料噴
射することが提案されている。
【0004】実開昭63−191271号公報には、吸
気通過エリアのうちシリンダ外側部分(シリンダ中心と
は反対側部分)を噴射燃料が通過するようにしたものが
提案されている。特開昭63−61716号公報には、
吸気通過エリアのうちシリンダ中心側を噴射燃料が通過
するようにしたものが提案されている。
【0005】さらに、2つの吸気ポ−トを有するものに
おいて、特開昭63−105228号公報には、各吸気
通過エリアのうちそれぞれシリンダ中心側を噴射燃料が
通過するようにしたものが提案されている。また、実開
平1−152063号公報には、一方をスワ−ルとし、
他方をノ−マルポ−トとして、スワ−ルポ−トの吸気通
過エリアに対してはシリンダ外側から噴射燃料を通過さ
せ、ノ−マルポ−トからはシリンダ中心側から噴射燃料
を通過させるものが提案されている。
【0006】なお、実開平1−76560号公報には、
吸気通過エリアに対する燃料噴射の通過位置を意図した
ものではないが、アシストエア式の燃料噴射弁を用い
て、アシストエアの量を変更することにより燃料の噴霧
角を変更するものが開示されている。また、実開昭63
−156424号公報には、1つの燃料噴射弁を、2つ
の気筒用として兼用したものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、吸気
通過エリアのうち特定部分を狙って噴射燃料が通過する
ようにしたものは、エンジンのある運転状態ではシリン
ダ内での好ましい混合気分布が得られるとしても、異な
る運転状態のときは必ずしも好ましい混合気分布とはな
らず、逆に好ましくない混合気分布となってしまうこと
にもなりかねない。
【0008】例えば、エンジンの温間時と冷間時とを考
えてみる。冷間時にはシリンダ壁面が冷たいため、シリ
ンダ壁面に多量の燃料が付着することはHCの排出量が
増加して好ましくないものとなる。この一方、エンジン
の温間時には、シリンダ壁面に燃料を付着させること
は、燃料の気化、霧化の促進となって好ましいものとな
る。
【0009】上述したことは、点火プラグが位置するシ
リンダ中心側へ噴射燃料を到達させるため、あるいは吸
気スワ−ルが存在するシリンダ外側へ噴射燃料を到達さ
せるために、吸気通過エリアの特定部分を噴射燃料が通
過するように設定したときも同様である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような事
情を勘案してなされたもので、シリンダ内での混合気分
布状態をエンジンの運転状態に応じて常に適切に設定し
得るようにしたエンジンの燃料供給制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては基本的に次のような構成としてあ
る。すなわち、吸気ポ−トのシリンダへの開口端縁と開
弁状態にある吸気弁の弁体部との間に形成される吸気通
過エリアを通して、燃料噴射弁から噴射された噴射燃料
をシリンダ内へ供給するようにしたエンジンにおいて、
前記噴射燃料の前記吸気通過エリアに対する通過位置を
変更する通過位置変更手段と、エンジンの運転状態を検
出する運転状態検出手段と、前記通過位置変更手段を制
御して、前記運転状態検出手段で検出されるエンジンの
運転状態に応じた通過位置となるように前記通過位置の
変更制御を行なう通過位置制御手段と、を備え、前記燃
料噴射弁からの燃料噴射タイミングが、前記吸気弁の開
弁期間中に行われるように設定され、エンジン温間時は
前記吸気通過エリアの全域から噴射燃料が通過されるよ
うに設定され、エンジン冷間時は、前記吸気通過エリア
のうちシリンダ中心側寄りでかつ排気弁側寄りに偏在し
た状態で噴射燃料が通過されるように設定されることに
より、エンジン温間時に比して点火プラグ回りおよび排
気弁回りに多くの燃料が供給されるように構成されてい
る、ような構成としてある。
【0013】エンジンの温間時でかつ低速高負荷時に
は、前記吸気通過エリアのうち排気弁側寄りに偏在した
状態で噴射燃料が通過されるようにすることができる。
【0014】吸気ポ−トが、低負荷時に閉じられる第1
吸気ポ−トと、該第1吸気ポ−トが閉じられたときにシ
リンダ内に吸気スワ−ルを生成する第2吸気ポ−トとの
2つの吸気ポ−トとされ、前記燃料噴射弁が、少なくと
も前記第2吸気ポ−トに対して燃料を噴射するアシスト
エア式燃料噴射弁とされ、前記アシストエアの量を変更
することにより、前記通過位置の変更が行なわれるよう
にすることができる。
【0016】前記アシストエア式の燃料噴射弁が、前記
第2吸気ポ−トに対してのみ燃料噴射を行なうと共に、
燃料噴射の指向方向がほぼシリンダ中心側へ向かうよう
に設定され、前記第1吸気ポ−トが開いているときに、
該第1吸気ポ−トに対して燃料噴射を行なう他の燃料噴
射弁をさらに設けるようにすることができる。
【0017】エンジン冷間時には、アシストエア量が少
なくされて、前記アシストエア式燃料噴射弁からの噴射
燃料が、前記第2吸気ポ−トの吸気通過エリアに対して
シリンダ中心側に偏在させて通過され、エンジン温間時
には、アシストエア量が多くされて、前記アシストエア
式燃料噴射弁からの噴射燃料が、前記第2吸気ポ−トの
吸気通過エリア全域を通過されるようにすることができ
る。
【0018】隣り合う2つの気筒間において、前記第2
吸気ポ−ト同士が互いに隣り合って位置されることによ
り該2つの気筒間において吸気スワ−ルの方向が互いに
逆方向となるように設定され、前記2つの気筒間におい
て、前記2つの第2吸気ポ−トに連なる燃料供給ポ−ト
が形成され、前記燃料供給ポ−トに配設された前記アシ
ストエア式の燃料噴射弁を、該2つのスワ−ルポ−トに
対して燃料噴射を行なう2噴孔式とすることができる。
【0019】前記通過位置変更手段を、吸気ポ−トの断
面方向において吸気の流れを偏向させる偏向板として構
成することができる。前記偏向板を、吸気を吸気ポ−ト
上方へ偏向させる第1偏向板とすることができる。前記
偏向板を、吸気をシリンダ中心側に向けて偏向させる第
2偏向板とすることができる。前記偏向板を、吸気を吸
気ポ−ト上方へ偏向させる第1偏向板と、吸気をシリン
ダ中心側に向けて偏向させる第2偏向板とから構成する
ことができる。
【0020】前記吸気ポ−トが、第1吸気ポ−トと第2
吸気ポ−トとの2つの吸気ポ−トとして設定されると共
に、その上流側において互いに合流されており、前記第
1偏向板と第2偏向板とをそれぞれ、前記合流部分より
も上流に位置する吸気通路内に配設することができる。
【0021】前記偏向板の作動状態変更に加えて、燃料
噴射時期を変更することができる。
【0022】吸気ポ−トが、吸気ポ−ト上方での吸気流
速が早くなるように湾曲形成され、燃料噴射時期を少な
くとも吸気行程初期と吸気行程中期とで切換えることに
より、前記吸気通過エリアに対する噴射燃料の通過位置
を変更することができる。前記吸気ポ−トをさらに、シ
リンダ中心側での吸気流速が早くなるように湾曲形成す
ることができる。
【0023】吸気ポ−トとして、左右2つの吸気ポ−ト
と中間の吸気ポ−トとの合計3つの吸気ポ−トが設定さ
れ、前記3つの吸気ポ−トがそれぞれ、吸気ポ−ト上方
の吸気流速が早くなるように前記湾曲形成することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、
エンジンの温間時には、シリンダ壁面への付着燃料量を
多くして燃料の気化、霧化促進の上で好ましく、またシ
リンダ内で極力混合気の分布を均一化する上で好ましい
ものとなる。また、エンジンの冷間時には、シリンダ壁
面への燃料付着量を少なくしてHC低減の上で好ましい
ものとなり、これに加えて点火プラグ回りや高温の排気
弁回りに燃料を多く供給して着火性の向上を図ることが
できる。
【0026】請求項2に記載したような構成とすること
により、ノッキングが生じ易い吸気ポ−トの排気弁とは
反対側位置での燃料量を少なくしつつ、高温となる排気
弁付近の燃料量を多くして、ノッキング防止上有利とな
る。
【0027】請求項3に記載したような構成とすること
により、吸気スワ−ルを利用した燃焼改善を得つつ、ア
シストエア量の変更という極めて簡単な手法により、請
求項1の効果を得ることができる。
【0029】請求項4に記載したような構成とすること
により、アシストエア式燃料噴射弁からの噴射燃料を吸
気スワ−ルに対向させてその気化、霧化を促進する上で
好ましいものとなり、しかも他の燃料噴射弁をも設ける
ことにより、高負荷時において十分な燃料を確保しつつ
シリンダ内で極力均一な混合気分布を得る上でも好まし
いものとなる。
【0030】請求項5に記載したような構成とすること
により、アシストエア量の具体的な変更態様が提供され
る。
【0031】請求項6に記載したような構成とすること
により、請求項3に記載したような効果を得つつ、2つ
の気筒間において燃料噴射弁を共通化することができ
る。
【0032】請求項7に記載したような構成とすること
により、偏向板を利用するという比較的簡単な手法によ
って、噴射燃料の吸気通過エリアに対する通過位置を所
望のものにすることができる。
【0033】請求項8に記載したような構成とすること
により、偏向板を利用して、吸気通過エリアのうち排気
弁側から偏在させて噴射燃料を通過させる場合に好まし
いものとなる。
【0034】請求項9に記載したような構成とすること
により、偏向板を利用して、吸気通過エリアのうちシリ
ンダ中心側から偏在させて噴射燃料を通過させる場合の
好ましいものとなる。
【0035】請求項10に記載したような構成とするこ
とにより、により、請求項8に対応した効果と請求項9
に対応した効果とを得ることができる。
【0036】請求項11に記載したような構成とするこ
とにより、比較的広い通路断面積を利用して、第1偏向
板と第2偏向板とを容易に組込むことができる。
【0037】請求項12に記載したような構成とするこ
とにより、偏向板を利用した偏向作用に加えて、吸気流
速の相違による偏向板の偏向度合の相違を燃料噴射時期
の変更によって補償して、噴射燃料をより確実に吸気通
過エリアのうち所望部分から通過させることができる。
【0038】請求項13に記載したような構成とするこ
とにより、吸気ポ−トの湾曲形成と燃料噴射時期の変更
という極めて簡単な手法により、吸気通過エリアのうち
排気弁側に偏在させて噴射燃料を確実に通過させる状態
を得る上で好適なものとなる。
【0039】請求項14に記載したような構成とするこ
とにより、請求項13に対応した効果に加えて、吸気通
過エリアのうちシリンダ中心側に偏在させて噴射燃料を
確実に通過させる状態を得る上で好ましいものとなる。
【0040】請求項15に記載したような構成とするこ
とにより、3つの吸気ポ−トを有するものにおいて、請
求項13に対応した効果を得ることができる。
【0041】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。 図1〜図6の説明 図1〜図6は本発明の第1実施例を示すものである。図
中1はシリンダであり、クランク軸線方向を符号Lで示
してある。
【0042】シリンダ1には、クランク軸線K方向に並
列に2つの吸気ポ−ト2、3が開口され、同様にクラン
ク軸線K方向に並列に2つの排気ポ−ト4、5が開口さ
れている。各吸気ポ−ト2、3はシリンダ軸線と直交す
る平面内において、クランク軸線Kと略直交する方向に
伸びるノ−マルポ−ト(ストレ−トポ−ト)とされてい
る。そして、シリンダ1の略中心には、点火プラグ6が
配設されている。
【0043】2つの吸気ポ−ト2、3同士は、シリンダ
ヘッド7内において1つの共通ポ−ト8に合流してい
る。この共通ポ−ト8内には、その底壁部分において1
つの第1偏向板11が配設されると共に、その左右側壁
部分において2つの第2偏向板12が配設されている。
【0044】第1偏向板11は、その後端部において、
略水平方向に伸びる横軸11aを中心にして回動自在と
してシリンダヘッド7に連結されている。このような第
1偏向板11は、図2に示すように、その下流端部が上
方へ向けて回動された作動位置と、図4に示すように共
通ポ−ト8の底壁と面一となる収納位置とに切換えられ
る。
【0045】第2偏向板12は、その後端部において、
略上下方向に伸びる縦軸12aを中心として回動自在と
して、シリンダヘッド7に連結されている。このような
第2偏向板12は、図1に示すように、その下流端部が
吸気ポ−ト8の中心側へ向けて回動された作動位置と、
図3、図5に示すように共通ポ−ト8の側壁と面一とな
る収納位置とに切換えられる。勿論、各偏向板11、2
2は、図示を略すアクチュエ−タによって開閉駆動され
る。
【0046】共通ポ−ト8の上壁部分には、その左右略
中心に位置させて1つの共通燃料噴射弁13が配設され
ている。この燃料噴射弁13の燃料噴射角は、噴射燃料
に対して偏向力が作用しない限り、図3、図5に示すよ
うに大きな広がり角を有して、シリンダ1への開口端位
置において2つの吸気ポ−ト2、3の全有効開口面積分
に対して燃料供給し得るようになっている(図4をも参
照)。そして、燃料噴射弁13からの燃料噴射時期は、
偏向板11、12の作動状態変更に合せて変更されるよ
うになっている。
【0047】ここで、各吸気ポ−ト2、3を開閉する吸
気弁を、図2、図4において符号9で示してあり、その
傘状弁体を符号9aで、また弁ステムを符号9bで示し
てある。この傘状弁体9aと吸気ポ−ト2、3のシリン
ダ1への開口端縁との間に形成される吸気通過エリア
は、弁体9aの周囲を取り巻く構成されて、その外周囲
が吸気ポ−ト2、3のシリンダ1への開口端縁によって
規制されるものである。そして、図1、図3、図5にお
いては、上記吸気通過エリアのうち、燃料噴射弁13か
らの噴射燃料が通過する位置をハッチングを施して示し
てある(このことは、後述する別の実施例における通過
位置についても同じ)。
【0048】次に以上のような構成の作用について説明
する。先ず、エンジン冷間時、すなわちエンジン冷却水
温度が所定温度未満のときは、図1、図2に示す状態と
される。すなわち、第1偏向板11および第2偏向板1
2が共に作動位置とされ、これに加えて、燃料噴射時期
が、図6T2で示すように、吸気流速の早くなる吸気行
程中期とされる。
【0049】これにより、噴射燃料は、図1に示すよう
に、吸気通過エリアのうちシリンダ中心側に偏在した位
置とされる。すなわち、早い流速とされた吸気は、作動
位置にある第2偏向板12によって各吸気ポ−ト2、3
のうちシリンダ中心側寄りととなるように大きな偏向作
用を受け、同様に作動位置にある第1偏向板11によっ
て排気弁4、5側寄りとなるように吸気ポ−ト2、3の
上方へ向けて大きな偏向作用を受ける。これにより噴射
燃料が、各吸気ポ−ト2、3のうちシリンダ中心側でし
かも排気弁4、5側寄りに偏向される。
【0050】上述のような吸気通過エリアに対する噴射
燃料の通過位置の設定により、噴射燃料は冷たいシリン
ダ壁面に対する付着量が少なくなり、排気ガス中のHC
が大幅に低減される。しかも点火プラグ6付近や排気弁
付近に燃料が多く供給されるので、着火性を向上させる
上でも好ましいものとなる。
【0051】エンジン温間時(低速高負荷時を除く)に
は、吸気通過エリアに対する噴射燃料の通過位置が、図
3、図4に示すように、吸気通過エリアの全域とされ
る。この場合は、各偏向板11、12共に閉位置とさ
れ、しかも燃料噴射時期時が図6T1で示すように吸気
流速の遅い吸気行程初期とされて、燃料噴射弁13の基
本的な燃料噴射方向に対応した通過位置となる。このよ
うな噴射燃料の通過位置の設定により、暖かいシリンダ
壁面への燃料付着量が多くなって燃料の気化、霧化が十
分促進されると共に、シリンダ1内に極力均一に混合気
が分布され、良好な燃焼が行なわれて排気ガス中のHC
も低減される。
【0052】なお、シリンダ壁面に対する燃料付着量を
多くするには、吸気通過エリアのうちシリンダ1の外側
(中心とは反対側)から偏在させて噴射燃料を通過する
ことが好ましいと考えられるが、可視化技術を利用した
した実験によれば、シリンダ外側から偏在させて噴射燃
料を通過させるよりも、吸気通過エリアの全域から噴射
燃料を通過させる方が、シリンダ壁面への燃料付着量
(付着面積)が多くなることが確認されている。
【0053】温間時で、高負荷時、特にノッキングが問
題となる低速高負荷時には、吸気通過エリアに対する噴
射燃料の通過位置が、図5に示すように、排気弁4、5
側寄りに偏在した状態とされる。このときは、第1偏向
板11が図2に示すように作動位置とされ、第2偏向板
12が収納位置とされる。そして、第1偏向板11によ
る偏向作用を強めるべく、燃料噴射時期が、吸気流速の
早くなる図2T3で示す吸気行程中期とされる(高負荷
時であって燃料噴射量が多いため、燃料噴射期間がT3
で示すように長いものとされる)。
【0054】これにより、吸気ポ−ト2、3のシリンダ
1への開口部分周囲のうち、ノッキングが生じ易い位置
とされている排気弁4、5とは遠い側付近での燃料量を
少なくして、ノッキングが効果的に防止される。しかも
高温となっている排気弁4、5付近へ多くの燃料が供給
されるので、ノッキング防止上より好ましいものとな
る。
【0055】図7〜図10の説明 図7〜図10は本発明の第2実施例を示すものであり、
前記実施例を同一構成要素には同一符号を付してその説
明を省略する(このことは以下のさらに別の実施例につ
いても同じ)。本実施例では、2つの吸気ポ−ト2A、
3Aのうち、一方の吸気ポ−ト2Aに対して制御弁21
が配設されており、この制御弁21は、低負荷時に閉じ
られ、高負荷時に開かれる。この制御弁21により吸気
ポ−ト2Aが閉じられた図7の状態では、吸気ポ−ト3
Aから供給される吸気によって、図中反時計方向回りの
吸気スワ−ルが形成される。
【0056】吸気ポ−ト3Aは、図8に示すように、そ
の上流側から下流に向けて、一旦上方に向かうように傾
斜して形成されると共に、途中で下方に向かうように湾
曲して形成されている。また、両吸気ポ−ト2A、3A
が合流する付近から上流側の共通吸気ポ−ト8Aは、ク
ランク軸線K方向において、吸気ポ−ト3A側に向けて
湾曲形成されている。
【0057】これにより、吸気ポ−ト3Aを流れる吸気
は、図8に示すような湾曲形成によって、吸気ポ−ト2
Aの上方位置を流れるように偏向作用3を受ける。ま
た、吸気ポ−ト3Aを流れる吸気は、制御弁21による
偏向作用と、共通吸気ポ−ト8Aの湾曲形成とによっ
て、シリンダ中心側を流れるように偏向される。勿論、
上述のような偏向作用は、吸気流速が早くなるほど助長
される。
【0058】燃料噴射弁13Aは、2つの吸気ポ−ト2
Aと3Aとの間のうち、吸気ポ−ト3A側にオフセット
して配設されている。
【0059】以上のような構成において、エンジン冷間
時には、吸気流速の早くなる吸気行程中期に燃料噴射が
行なわれて、噴射燃料の吸気通過エリアに対する通過位
置は、図7、図8に示すように、シリンダ中心側でかつ
排気弁側に偏在した位置とされる(シリンダ壁面に対す
る燃料付着量が小)。
【0060】一方、エンジン温間時は、吸気流速が遅く
なって偏向作用を受けにくい吸気行程初期に燃料噴射が
行なわれる。これにより、噴射燃料の吸気通過エリアに
対する通過位置は、図9に示すように、当該吸気通過エ
リアの全域とされる。
【0061】図10は、吸気ポ−ト3Aを流れる吸気を
シリンダ中心側でかつ上方部分へと偏向させる他の実施
例を示すものである。すなわち、吸気ポ−ト3Aの壁面
のうち、底壁から吸気ポ−ト2Aとは反対側の側壁にか
けて、上方に向かうにつれて徐々に吸気ポ−ト2Aから
離れるような傾斜壁22として形成されている。これに
より、図10一点鎖線で示すように、シリンダ中心側で
かつ上方側寄りとなるような扇形形状部分に多くの吸気
が流れるように偏向作用を受けることになる。なお、通
路面積を確保するため、傾斜壁22の形成によって通路
面積が小さくなる分だけ、吸気ポ−ト3Aの径を大きく
してある(吸気ポ−ト2Aの径を参照)。
【0062】図11〜図13の説明 図11〜図13は本発明の第3実施例を示すものであ
る。本実施例においては、吸気ポ−トが、有効開口面積
の大きな左右2つの吸気ポ−ト2C、3Cの他に、その
間に有効開口面積の小さな吸気ポ−ト31Cを有する3
ポ−ト式とされている。各吸気ポ−ト2C、、3C、3
1C共に、シリンダ軸線と直交する平面内において、ク
ランク軸線Lとほぼ直交するように伸びるノ−マルポ−
トとされている。
【0063】燃料噴射弁13Cは、3つの吸気ポ−トの
略中間位置すなわち中間の吸気ポ−ト31Cの延長線上
に配設されている。この燃料噴射弁13Cは、アシスト
エア式とされて、アシストエアの量が少ないときは図1
1に示すように噴霧角が小さくなって、中間の吸気ポ−
ト31Cに対してのみ噴射可能とされる。また、アシス
トエアの量が多くなると、図12、図13に示すように
噴霧角が大きくなって、全ての吸気ポ−ト2C、3C、
31Cに対して噴射可能とされる。
【0064】さらに、各吸気ポ−ト2C、3C、31C
はそれぞれ、図8で示すのと同様に、一旦上方に向かっ
た後途中から下方へ向かうように湾曲形成されて、吸気
ポ−ト上方部分を吸気が通過するような偏向作用を受け
るものとなっている。
【0065】以上のような構成において、エンジン冷間
時、特に冷間始動時には、アシストエアの量が少なくさ
れ、また燃料噴射時期は吸気流速の遅い吸気行程初期と
される。これにより、噴射燃料は、図11に示すよう
に、中間の吸気ポ−ト31Cからのみで、かつ当該吸気
ポ−ト31Cにおける吸気通過エリアの全域を通過され
る(シリンダ壁面への燃料付着量小)。この場合、燃料
噴射時期を、吸気流速の早い吸気行程中期とすることに
より、吸気ポ−ト31Cの吸気通過エリアのうち排気弁
側に偏在させて噴射燃料を通過させるようにしてもよ
い。
【0066】エンジン温間時(除く低速高負荷時)に
は、アシストエアの量が多くされ、しかも燃料噴射時期
は吸気流速の遅い吸気行程初期とされる。これにより、
図12に示すように、噴射燃料は、全ての吸気ポ−ト2
C、3C、31Cにおける吸気通過エリアの全域を通し
て通過されて、シリンダ壁面への燃料付着量が多くされ
ると共に、シリンダ1内での混合気分布が極力均一化さ
れる。
【0067】エンジン温間時で、低速高負荷時には、ア
シストエアの量が多くされると共に、燃料噴射時期が吸
気流速の早くなる吸気行程中期とされる。これにより、
図13に示すように、全ての吸気ポ−ト2C、3C、3
1Cを通して燃料供給されるものの、各吸気ポ−ト2
C、3C、31Cにおける吸気通過エリアのうち排気弁
側寄りに偏在させて噴射燃料が通過されて、ノッキング
が防止されることになる。
【0068】図14〜図17の説明 図14〜図17は本発明の第4実施例を示すものであ
り、直列4気筒エンジンにおいて、図14は2つの気筒
で1つの組を構成してなるその基本構成を、また図15
〜図17は1つの気筒に着目してその作用を示すもので
ある。
【0069】先ず、図14において、1つの気筒に対し
てそれぞれ2つの吸気ポ−ト2D、3Dが形成されてい
るが、そのうち隣りの気筒に近い側の一方の吸気ポ−ト
3Dが、シリンダ1のほぼ接線方向に指向されたスワ−
ルポ−トとされている。また、互いに遠い関係にある2
つの吸気ポ−ト2Dはノ−マルポ−トとされると共に、
図7の場合と同様に制御弁21によって開閉されるよう
になっている。
【0070】シリンダヘッド7には、2つの気筒間にお
いて、燃料ポ−ト41が形成されている。この燃料ポ−
ト41は、合流部41aと、合流部41aから伸びる第
1、第2の2つの分岐ポ−ト41b、41cとを有す
る。第1分岐ポ−ト41bは、一方の気筒のスワ−ルポ
−ト3D下流端に連なり、第2分岐ポ−ト41cは他方
の気筒のスワ−ルポ−ト3D下流端に連なっている。
【0071】合流部41aには、2つの気筒共通用とし
て、1つの燃料噴射弁42が配設されている。この燃料
噴射弁42は、アシストエア式とされると共に、各分岐
ポ−ト41b、41cに対して燃料噴射し得るように2
噴孔式とされている。左方の気筒が排気行程にあるとき
右方の気筒は吸気行程にあり、燃料噴射弁42からの燃
料噴射時期は、右方の気筒の吸気行程の初期(右方の気
筒用燃料噴射)と終期(左方の気筒用燃料噴射)とに設
定されている。
【0072】燃料噴射弁42は、アシストエア量が少な
いときはその噴霧角が小さくされて、図15に示すよう
に、スワ−ルポ−ト3Dの吸気通過エリアのうちシリン
ダ中心側に偏在させて噴射燃料が通過される。また、ア
シストエア量が多いときは、噴霧角が大きくされて、図
16に示すように、スワ−ルポ−ト3Dの吸気通過エリ
アの全域を噴射燃料が通過される。上述のアシストエア
量(噴霧角)と、吸気通過エリアに対する噴射燃料の通
過位置とは、2つの気筒共に同じであり、したがって図
15〜図17では一方の気筒のみを示してある。
【0073】各気筒にはさらに、ノ−マルポ−ト2D用
の燃料噴射弁43が配設されている。この燃料噴射弁4
3は、非アシストエア式とされて、制御弁41の上流側
に配設されている。そして、制御弁41が開いた状態
で、燃料噴射された際、燃料噴射弁43からの噴射燃料
は、ノ−マルポ−ト2Dの吸気通過エリア全域を通過す
るように設定されている。
【0074】以上のような構成において、エンジン冷間
時、特に冷間始動時には、図15の状態とされる。すな
わち、制御弁21によってノ−マルポ−ト2Dが閉じら
れた状態で、燃料噴射弁42からのみ燃料噴射が行なわ
れ、このときのアシストエア量は少ないものとされる。
これにより、噴射燃料は、シリンダ壁面への付着量が少
ないものとされ、しかも吸気スワ−ルと対向するように
流入して、気化、霧化が促進される。
【0075】エンジン温間時でかつ低負荷時には、図1
6に示す状態とされる。すなわち、制御弁41が閉じら
れた状態で、燃料噴射弁42からのみ燃料噴射されると
共に、アシストエア量が多くされる。これにより、噴射
燃料は、スワ−ルポ−ト3Dにおける吸気通過エリアの
全域を通過して、シリンダ壁面への燃料付着量が多くさ
れつつ、シリンダ1内で混合気が極力均一に分布され
る。
【0076】エンジン温間時でかつ高負荷時には、図1
7に示す状態とされる。すなわち、制御弁21が開かれ
ると共に、両方の燃料噴射弁42、43からほぼ等しい
量の燃料が噴射され、しかも燃料噴射弁42のアシスト
エア量が多くされる。これにより、十分な量の燃料はシ
リンダ1へ供給されると共に、シリンダ壁面への付着燃
料量が多くされつつ、シリンダ1内で混合気が極力均一
に分布される。
【0077】なお、エンジン冷間時には、高負荷時であ
っても制御弁21によってノ−マルポ−ト2Dを閉じて
おくこともできるが(燃料噴射弁43からの燃料噴射な
し)、十分な出力を確保するため、ノ−マルポ−ト2D
を開くと共に(燃料噴射弁43からの燃料噴射あり)、
燃料噴射弁42のアシストエア量を少なくしてもよい
(スワ−ルポ−ト3Dへの燃料噴射が図15の状態とさ
れる)。
【0078】以上実施例について説明したが、吸気通過
エリアに対する噴射燃料の通過位置変更は、今迄説明し
た適宜の手法の1ないし複数を適宜組み合わせて行なう
ことができる。勿論、燃料噴射弁の数を多くしてもよい
場合は、各燃料噴射弁毎に吸気通過エリアに対する噴射
燃料の通過位置を分担させて、エンジンの運転状態に応
じて噴射実行すべき燃料噴射弁の切換えを行なうように
すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、エンジン冷間
時の状態を示す簡略平面図。
【図2】図1に示す吸気ポ−ト付近の様子を示す簡略横
断面図。
【図3】エンジン温間時での低負荷時の状態を示すもの
で、図1に対応した図。
【図4】エンジン温間時での状態を示すもので、図2に
対応した図。
【図5】エンジン温間時での低速高負荷時の状態を示す
もので、図1に対応した図。
【図6】図1、図3、図5に示す場合の各々における燃
料噴射時期を示す図。
【図7】本発明の第2実施例を示すもので、エンジン冷
間時の状態を示す簡略平面図。
【図8】図7における吸気ポ−ト付近の様子を示す簡略
横断面図。
【図9】エンジン温間時の状態を示すもので、図7に対
応した図。
【図10】吸気をシリンダ中心側でかつ吸気ポ−ト上方
側へ偏向させるようにした吸気ポ−トの断面形状の設定
例を示すもので、図9のX10−X10線に沿う位置で
の断面図。
【図11】本発明の第3実施例を示すもので、エンジン
冷間時の状態を示す簡略平面図。
【図12】エンジン温間時での状態を示すもので、図1
1に対応した図。
【図13】エンジン温間時でかつ低速高負荷時での状態
を示すもので、図11に対応した図。
【図14】本発明の第4実施例を示す簡略平面図。
【図15】エンジン冷間時での状態を示すもので、図1
4の一方の気筒に着目したときの図。
【図16】エンジン温間時でかつ低負荷時での状態を示
すもので、図15に対応した図。
【図17】エンジン温間時でかつ高負荷時での状態を示
すもので、図15に対応した図。
【符号の説明】 K:クランク軸線 1:シリンダ 2,3:吸気ポ−ト 4,5:排気ポ−ト 6:点火プラグ 7:シリンダヘッド 8:共通吸気ポ−ト(合流部分) 9:吸気弁 9a:傘状弁体 9b:弁ステム 11:第1偏向板 11a:回動軸 12:第2偏向板 12a:回動軸 13:燃料噴射弁 2A:吸気ポ−ト 3A:吸気ポ−ト 13A:燃料噴射弁 21:制御弁 2C:吸気ポ−ト 3C:吸気ポ−ト 31C:吸気ポ−ト 13C:燃料噴射弁 2D:吸気ポ−ト 41:燃料ポ−ト 42:燃料噴射弁(アシストエア式) 43:燃料噴射弁(非アシストエア式)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 69/00 F02M 69/04 Q 69/04 69/00 350W (72)発明者 稲目 力 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−125911(JP,A) 特開 平4−12167(JP,A) 実開 昭60−152062(JP,U) 実開 昭62−111936(JP,U) 実開 昭62−108547(JP,U) 実開 平3−65865(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 325 F02B 31/02 F02D 41/02 330 F02M 69/00 F02M 69/00 360 F02M 69/04

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気ポ−トのシリンダへの開口端縁と開弁
    状態にある吸気弁の弁体部との間に形成される吸気通過
    エリアを通して、燃料噴射弁から噴射された噴射燃料を
    シリンダ内へ供給するようにしたエンジンにおいて、 前記噴射燃料の前記吸気通過エリアに対する通過位置を
    変更する通過位置変更手段と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記通過位置変更手段を制御して、前記運転状態検出手
    段で検出されるエンジンの運転状態に応じた通過位置と
    なるように前記通過位置の変更制御を行なう通過位置制
    御手段と、 を備え、 前記燃料噴射弁からの燃料噴射タイミングが、前記吸気
    弁の開弁期間中に行われるように設定され、 エンジン温間時は前記吸気通過エリアの全域から噴射燃
    料が通過されるように設定され、 エンジン冷間時は、前記吸気通過エリアのうちシリンダ
    中心側寄りでかつ排気弁側寄りに偏在した状態で噴射燃
    料が通過されるように設定されることにより、エンジン
    温間時に比して点火プラグ回りおよび排気弁回りに多く
    の燃料が供給されるように構成されている、 ことを特徴とするエンジンの燃料供給制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 エンジンの温間時でかつ低速高負荷時には、前記吸気通
    過エリアのうち排気弁側寄りに偏在した状態で噴射燃料
    が通過されるもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 吸気ポ−トが、低負荷時に閉じられる第1吸気ポ−ト
    と、該第1吸気ポ−トが閉じられたときにシリンダ内に
    吸気スワ−ルを生成する第2吸気ポ−トとの2つの吸気
    ポ−トとされ、 前記燃料噴射弁が、少なくとも前記第2吸気ポ−トに対
    して燃料を噴射するアシストエア式燃料噴射弁とされ、 前記アシストエアの量を変更することにより、前記通過
    位置の変更が行なわれるもの。
  4. 【請求項4】請求項において、 前記アシストエア式の燃料噴射弁が、前記第2吸気ポ−
    トに対してのみ燃料噴射を行なうと共に、燃料噴射の指
    向方向がほぼシリンダ中心側へ向かうように設定され、 前記第1吸気ポ−トが開いているときに、該第1吸気ポ
    −トに対して燃料噴射を行なう他の燃料噴射弁がさらに
    設けられているもの。
  5. 【請求項5】請求項において、 エンジン冷間時には、アシストエア量が少なくされて、
    前記アシストエア式燃料噴射弁からの噴射燃料が、前記
    第2吸気ポ−トの吸気通過エリアに対してシリンダ中心
    側に偏在させて通過され、 エンジン温間時には、アシストエア量が多くされて、前
    記アシストエア式燃料噴射弁からの噴射燃料が、前記第
    2吸気ポ−トの吸気通過エリア全域を通過されるもの。
  6. 【請求項6】請求項ないし請求項のいずれか1項に
    おいて、 隣り合う2つの気筒間において、前記第2吸気ポ−ト同
    士が互いに隣り合って位置されることにより該2つの気
    筒間において吸気スワ−ルの方向が互いに逆方向となる
    ように設定され、 前記2つの気筒間において、前記2つの第2吸気ポ−ト
    に連なる燃料供給ポ−トが形成され、 前記燃料供給ポ−トに配設された前記アシストエア式の
    燃料噴射弁が、該2つのスワ−ルポ−トに対して燃料噴
    射を行なう2噴孔式とされているもの。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記通過位置変更手段が、吸気ポ−トの断面方向におい
    て吸気の流れを偏向させる偏向板とされているもの。
  8. 【請求項8】請求項において、 前記偏向板が、吸気を吸気ポ−ト上方へ偏向させる第1
    偏向板であるもの。
  9. 【請求項9】請求項において、 前記偏向板が、吸気をシリンダ中心側に向けて偏向させ
    る第2偏向板であるもの。
  10. 【請求項10】請求項において、 前記偏向板が、吸気を吸気ポ−ト上方へ偏向させる第1
    偏向板と、吸気をシリンダ中心側に向けて偏向させる第
    2偏向板とから構成されているもの。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記吸気ポ−トが、第1吸気ポ−トと第2吸気ポ−トと
    の2つの吸気ポ−トとして設定されると共に、その上流
    側において互いに合流されており、 前記第1偏向板と第2偏向板とがそれぞれ、前記合流部
    分よりも上流に位置する吸気通路内に配設されているも
    の。
  12. 【請求項12】請求項において、 前記偏向板の作動状態変更に加えて、燃料噴射時期が変
    更されるもの。
  13. 【請求項13】請求項1において、 吸気ポ−トが、吸気ポ−ト上方での吸気流速が早くなる
    ように湾曲形成され、 燃料噴射時期を少なくとも吸気行程初期と吸気行程中期
    とで切換えることにより、前記吸気通過エリアに対する
    噴射燃料の通過位置が変更されるもの。
  14. 【請求項14】請求項13において、 前記吸気ポ−トがさらに、シリンダ中心側での吸気流速
    が早くなるように湾曲形成されているもの。
  15. 【請求項15】請求項13において、 吸気ポ−トとして、左右2つの吸気ポ−トと中間の吸気
    ポ−トとの合計3つの吸気ポ−トが設定され、 前記3つの吸気ポ−トがそれぞれ、吸気ポ−ト上方の吸
    気流速が早くなるように前記湾曲形成されているもの。
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