JPH11101143A - 筒内噴射式エンジン - Google Patents

筒内噴射式エンジン

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JPH11101143A
JPH11101143A JP9264465A JP26446597A JPH11101143A JP H11101143 A JPH11101143 A JP H11101143A JP 9264465 A JP9264465 A JP 9264465A JP 26446597 A JP26446597 A JP 26446597A JP H11101143 A JPH11101143 A JP H11101143A
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JP
Japan
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fuel
engine
load
injected
rotation
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Application number
JP9264465A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Kudo
秀俊 工藤
Muneyuki Oota
統之 太田
Masashi Maruhara
正志 丸原
Hiroyuki Yamashita
洋幸 山下
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • F02B23/10Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
    • F02B23/101Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector being placed on or close to the cylinder centre axis, e.g. with mixture formation using spray guided concepts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンが高負荷高回転の運転領域にある場
合に燃費を改善して高出力が得られるようにする。 【解決手段】 燃料を直接燃焼室内に噴射するインジェ
クタを備え、エンジンが高負荷の運転領域にあるときに
吸気行程で燃料を噴射することにより、混合気を均一化
させた状態で均一燃焼させるように構成された筒内噴射
式エンジンにおいて、上記均一燃焼を実行する領域でエ
ンジンが高回転の運転領域にあるときに、燃料の噴射開
始時期を排気行程の後半に設定するように燃料の噴射状
態を制御する燃料制御手段18を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を直接燃焼室
内に噴射するインジェクタを備えた筒内噴射式エンジン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−119507号
公報に示されるように、エンジンの低負荷時に圧縮行程
の後半から燃料の噴射を開始して成層燃焼を実行し、か
つエンジンの高負荷時に吸気行程の前半から燃料の噴射
を開始して均一燃焼を実行するように構成された筒内噴
射式エンジンにおいて、上記均一燃焼を実行するエンジ
ンの運転領域における低回転時、つまり高負荷低回転時
に、吸気行程で燃料を複数回に分割して噴射することに
より、一回当りに噴射される燃料の噴射量を少なくして
この燃料を効果的に霧化拡散させ、良好に均一燃焼させ
てスモークの発生を防止することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
エンジンは、高負荷低回転の運転領域で吸気行程の前半
から必要燃料量の半分を噴射し、残りの半分を吸気行程
の末期に噴射することにより、燃料を良好に均一燃焼さ
せて排気ガス中にスモークが発生するのを防止すること
ができるが、高負荷高回転の運転領域においてエンジン
の出力を増大させるという点について考慮されておら
ず、燃費を改善して高出力が得られるようにする上で改
良の余地がある。
【0004】すなわち、エンジンが上記高負荷高回転の
運転領域にある場合には、燃料の噴射量が著しく多いと
ともに、燃料の噴射時点から点火時点までの時間が極め
て短いため、吸気行程の早い時期から燃料の噴射を開始
したとしても、燃料を充分に気化および霧化させること
が困難となる。そして、燃料の気化が不充分となること
により、燃料の気化熱に応じて燃料室内における吸気の
温度を低下させる効果が困難となって吸気の充填量が低
下するため、エンジン出力を効果的に増大することがで
きないという問題があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、エンジ
ンが高負荷高回転の運転領域にある場合に燃費を改善し
て高出力が得られる筒内噴射式エンジンを提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
燃料を直接燃焼室内に噴射するインジェクタを備え、エ
ンジンが高負荷の運転領域にあるときに吸気行程で燃料
を噴射することにより、混合気を均一化させた状態で均
一燃焼させるように構成された筒内噴射式エンジンにお
いて、上記均一燃焼を実行する領域内でエンジンが高回
転の運転領域にあるときに、排気行程の後半から燃料の
噴射を開始するように燃料の噴射状態を制御する燃料制
御手段を備えたものである。
【0007】上記構成によれば、均一燃焼を実行する高
負荷の運転領域において、エンジン回転数が高回転の運
転領域にあるときに、排気行程の後期から燃料の噴射が
開始されることにより、燃料の噴射時点から点火時点ま
での時間が充分に確保され、燃料が確実に気化および霧
化した状態で、上記均一燃焼が適正に実行されることに
なる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の筒内噴射式エンジンにおいて、燃焼室周縁の吸気ポー
ト側から燃焼室内に燃料が噴射されるようにインジェク
タを設置したものである。
【0009】上記構成によれば、インジェクタの噴射口
が燃焼室周縁の吸気ポート側に設置されているため、エ
ンジンの高負荷高回転領域で、排気行程の後期から噴射
された燃料が排気ポートに到達するまでに所定の時間が
経過して排気ポートが閉止されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
の筒内噴射式エンジンにおいて、燃焼室内の斜め下方に
向けて燃料が噴射されるようにインジェクタを設置した
ものである。
【0011】上記構成によれば、燃料の噴射方向が斜め
下方に向けられているため、インジェクタから燃焼室内
に噴射された燃料が排気ポートに到達するまでの時間が
長くなり、この排気ポートに燃料が到達する前に、排気
ポートが閉止されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載
の筒内噴射式エンジンにおいて、燃料の噴射角度を水平
方向に対して30°以上傾斜させたものである。
【0013】上記構成によれば、燃料の噴射方向が30
°以上傾斜しているため、インジェクタから噴射された
燃料が排気ポートに到達するまでの時間がさらに長くな
り、この排気ポートに燃料が到達する前に、排気ポート
が確実に閉止されることになる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の筒内噴射式エンジンにおい
て、上記均一燃焼を実行する領域内で、エンジンが低回
転の運転領域にあるときに、吸気行程で燃料を分割して
噴射するように構成したものである。
【0015】上記構成によれば、均一燃焼を実行する高
負荷の運転領域において、エンジン回転数が低い運転領
域にある場合には、吸気行程の前期から中期等にかけて
の範囲内で燃料が複数回に分割されて噴射されることに
より、吸気の充填量が充分に確保されるとともに、混合
気が効果的に均一化された状態で適正に燃焼することに
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
筒内噴射式エンジンの実施形態を示している。このエン
ジンは、シリンダヘッド1およびシリンダブロック2に
よって構成された複数のシリンダを有し、各シリンダ内
にピストン3がそれぞれ嵌挿されるとともに、その上方
に燃焼室4が形成されている。上記シリンダヘッド1に
は、燃焼室4に連通する吸気ポート5および排気ポート
6と、これらのポート5,6を開閉する吸気弁7および
排気弁8と、火花を発生して燃料を燃焼させる点火プラ
グ9と、上記燃焼室4内に直接燃料を噴射するインジェ
クタ10とが設置されている。
【0017】上記シリンダヘッド1の下面には、燃焼室
4を形成するペントルーフ型の凹部が設けられ、このペ
ントルーフ型凹部の傾斜面に上記吸気ポート5および排
気ポート6がそれぞれ開口している。そして、上記吸気
弁7および排気弁8が図外の動弁機構によって駆動され
ることにより、上記吸気ポート5および排気ポート6が
所定のタイミングで開閉されるようになっている。
【0018】図1には上記吸気ポート5および排気ポー
ト6が1個ずつ表示されているが、これらの吸気ポート
5および排気ポート6は、図1の紙面と直交する方向に
それぞれ2個ずつ並列に配設されている。そして、上記
両吸気ポート5の一方には吸気の流れを制御する制御弁
が設けられ、この制御弁がステップモータ等からなるア
クチュエータにより駆動されて全閉または部分開放され
ることにより、両吸気ポート5の一方における吸気の流
通が制限された状態で、両吸気ポート5の他方に多く流
される吸気によって図2の破線で示すように、燃焼室4
の内周面に沿ったスワール(水平方向の渦流)が生成さ
れるようになっている。
【0019】また、上記吸気ポート5は、その下流側部
が斜め下方に伸びるように形成され、この吸気ポート5
から燃焼室4内に流入する吸気によってタンブル(垂直
方向の渦流)が形成されるように構成されている。した
がって、上記制御弁の全閉時もしくは部分開放時には、
上記スワールとタンブルとが合成されることにより、斜
めスワールが燃焼室4内に生成されることになる。
【0020】上記点火プラグ9は、燃焼室4の略中央部
に配設され、そのプラグ先端が燃焼室4に臨むように取
り付けられている。また、上記インジェクタ10は、吸
気ポート5の設置部側に位置する燃焼室4の周縁部に取
り付けられるとともに、水平面に対して所定角度θ、例
えば25〜50°の範囲内で傾斜して設置されることに
より、このインジェクタ10から燃焼室4内の斜め下方
に向けて燃料を噴射するように構成されている。
【0021】上記インジェクタ10は、図示を省略した
ニードル弁およびソレノイドを内蔵し、このソレノイド
に後述する燃料制御手段から出力されたパルス信号の入
力時点で、この信号のパルス幅に対応した量の燃料を、
例えば40°以上に設定された比較的広い噴霧角度をも
って3〜15MPaの圧力で噴射するように構成されて
いる。
【0022】ピストン3の頂部には、上記インジェクタ
10の設置部側に位置する周縁部から、上記点火プラグ
9の設置部に対向する中央部にかけてキャビティ11が
形成されている。そして、ピストン3が上昇する圧縮行
程の所定時期に噴射された燃料が上記キャビティ11に
捕集されて点火プラグ9の周囲に運ばれるように、イン
ジェクタ10の設置位置および傾斜角度と、キャビティ
11の形成範囲と、点火プラグ9の設置位置との関係が
予め設定されている。
【0023】上記エンジンには、図3に示すように、ク
ランク角を検出するクランク角センサ12、アクセルペ
ダルの踏込量を検出するアクセルセンサ13、吸入空気
量を検出するエアフローメータ14およびエンジンの冷
却水温度を検出する水温センサ15等からなる各種のセ
ンサ類が装備され、これらのセンサ類から出力された検
出信号がECU16に入力されるようになっている。こ
のECU16には、エンジンの運転状態判定手段17
と、インジェクタ10から噴射される燃料の噴射状態を
制御する燃料制御手段18とが設けられている。
【0024】上記運転状態判定手段17は、各センサ類
の検出手段に応じてエンジンが図4に示す各運転領域の
いずれの領域に属するかを判定し、この判定信号を上記
燃料制御手段18に出力するように構成されている。上
記運転領域は、エンジン回転数Neおよびエンジントル
クPeに基づいて設定され、燃料の噴射量の少ない低負
荷低回転の運転領域Aと、この低負荷低回転の運転領域
A内で負荷および回転が比較的高い運転領域A1と、燃
料噴射量が中程度である中負荷中回転領域の運転Bと、
この中負荷中回転の運転領域B内で負荷および回転が比
較的高い運転領域B1と、燃料の噴射量が多い高負荷の
運転領域Cと、この高負荷の運転領域C内において、負
荷が最大(アクセル開度が全開)で回転が低い運転領域
C1と、高負荷の運転領域C内において、負荷が最大で
回転が中程度の運転領域C2と、高負荷の運転領域C内
で、負荷および回転がそれぞれ最大である運転領域C3
とに区画されている。
【0025】燃料噴射量の少ない上記低回転低負荷の運
転領域Aにおいて負荷および回転が比較的高い運転領域
A1以外の領域では、図5の(I)に示すように、圧縮
行程の中期から後期にかけての範囲内の所定時期、具体
的にはBTDC30°〜120°CA(圧縮上死点前の
クランク角30°〜120°)の範囲内における所定時
期に、上記インジェクタ10から燃焼室4内に燃料を一
括して噴射し、混合気をリーン状態で成層化して燃焼さ
せる成層燃焼を上記燃料制御手段18において実行する
ように構成されている。上記運転領域Aにおける成層燃
焼は、スロットル開度を大きくして吸気量を増大させ、
理論空燃比に比べて大幅なリーン状態とすることによっ
て実行される。
【0026】また、上記低負荷低回転の運転領域A内に
おいて負荷および回転が比較的高い領域A1では、図5
の(II)に示すように、圧縮行程の前期から中期にかけ
ての所定範囲(BTDC60°〜180°CA)内の時
期と、圧縮行程の中期から後期にかけて所定範囲(BT
DC30°〜120°CA)内の時期とに分割して燃料
a,bを噴射し、かつスロットル開度を大きくすること
により、混合気をリーン状態で成層化して燃焼させる成
層燃焼を上記燃料制御手段18において実行するように
構成されている。
【0027】また、燃料の噴射量が中程度である上記中
負荷中回転の運転領域Bにおいて負荷および回転が比較
的高い運転領域B1以外の領域では、図5の(III)に
示すように、吸気行程の所定範囲(BTDC200°〜
360°CA)内の時期と、圧縮行程の所定範囲(BT
DC30°〜120°CA)内の時期とに分割して燃料
を噴射し、かつスロットル開度を大きくすることによ
り、混合気をリーン状態で弱成層化して燃焼させるよう
に構成されている。
【0028】また、上記中負荷中回転の運転領域B内で
負荷および回転が比較的高い運転領域B1では、図5の
(IV)に示すように、吸気行程の所定範囲(BTDC2
00°〜360°CA)内の時期に燃料を一括して噴射
し、かつスロットル開度を大きくすることにより、混合
気をリーン状態で均一化して燃焼させる均一燃焼を上記
燃料制御手段18において実行するように構成されてい
る。
【0029】また、燃料の噴射量が多い上記高負荷の運
転領域Cにおいて負荷が最大となる運転領域C1〜C3
以外の領域では、上記運転領域B1と同様に、吸気行程
の所定時期に燃料を一括して噴射し、かつ空気過剰率が
1である理論空燃比下で燃料を均一化して燃焼させる均
一燃焼を上記燃料制御手段18において実行するように
構成されている。
【0030】さらに、高負荷の運転領域C内において、
負荷が最大で回転が低い運転領域C1では、図5の
(V)に示すように、吸気行程の前期から中期かけての
所定範囲(BTDC220°〜360°CA)内の時期
と、吸気行程の前期から中期かけての所定範囲(BTD
C240°〜360°CA)内の時期とに分割して燃料
a,bを噴射し、混合気をエンリッチ状態で均一化して
燃焼させるように構成されている。上記領域C1で燃料
を分割して噴射する際には、後に噴射される燃料bの噴
射量が、総噴射量の4〜6割の範囲内となるように燃料
の噴射量が制御され、好ましくは先に噴射される燃料a
の噴射量が、後に噴射される燃料bの噴射量に比べて大
きな値に設定されるようになっている。
【0031】また、エンジンが高負荷の運転領域C内に
おいて、負荷が最大で回転が中程度の運転領域C2で
は、上記領域B1および領域Cと同様に、吸気行程の所
定時期に燃料を一括して噴射し、かつ混合気をエンリッ
チ状態で均一化して燃焼させるように構成されている。
【0032】さらに、高負荷の運転領域C内で、負荷お
よび回転がそれぞれ最大である運転領域C3では、図5
の(VI)に示すように、排気行程の後半(BTDC36
0°〜440°CA)の所定時期から燃料の噴射を開始
し、燃料を一括して噴射することにより、混合気をエン
リッチ状態で均一化して燃焼させる均一燃焼を上記燃料
制御手段18において実行するように構成されている。
【0033】上記燃料制御手段18において実行される
制御動作を図6および図7に示すフローチャートに基づ
いて説明する。上記制御動作がスタートすると、まず水
温センサ15によって検出されたエンジンの冷却水温度
に応じ、排気通路に設けられた排気ガス浄化用の触媒が
非活性化状態にある可能性が高い冷間運転状態にあるか
否かを判定し(ステップS1)、YESと判定された場
合には、上記触媒の暖機を促進する冷間時の燃焼制御を
実行する(ステップS2)。
【0034】すなわち、上記冷間運転状態において触媒
温度が低いことが確認された場合に、燃料を吸気行程と
圧縮行程とに分割して噴射し、点火プラグ周囲の混合気
を理論空燃比またはこれよりもリッチな状態とするとと
もに、燃焼室4の全体を略理論空燃比とすることによ
り、触媒による排気ガスの浄化作用が充分に得られない
エンジンの冷間運転時に、HC、NOxの排出量を低減
しつつ、排気ガス温度を上昇させて上記触媒の暖機を促
進するように燃料の噴射状態を制御する。
【0035】また、上記ステップS1でNOと判定さ
れ、エンジンが冷間運転状態にないことが確認された場
合には、上記アクセルセンサ13の検出信号に応じてエ
ンジンが所定の加速運転状態にあるか否かを判定し(ス
テップS3)、YESと判定された場合には、アクセル
ペダルが急激に大きく踏み込まれて吸入空気量が増大す
ることに起因した失火の発生を防止する加速時の燃焼制
御を実行する(ステップS4)。
【0036】すなわち、吸気行程で燃料の噴射が行われ
る均一燃焼領域を有する筒内噴射式エンジンにおいて、
燃料噴射の開始時点における前後で吸入空気量の検出値
に基づく吸気充填量の演算を行い、噴射開始時点で算出
された吸気充填量に応じて上記燃料の噴射量を決定する
とともに、噴射前の時点で算出された吸気充填量よりも
噴射後の時点で算出された吸気充填量が多い場合に、そ
の増大分に見合う量の燃料を圧縮行程の前半中に追加噴
射するように構成することにより、吸気充填量の増大に
起因する空燃比の過大化を防ぎ、ひいてはエンジンの失
火等を防止するように燃焼状態を制御する。
【0037】また、上記ステップS3でNOと判定さ
れ、エンジンが通常運転状態にあることが確認された場
合には、エンジン回転数とアクセル開度とをパラメータ
とするマップから読出されたエンジンの出力軸トルク、
つまりエンジントルクPeが、予め設定された第1基準
値P1よりも小さいか否かを判定することにより、燃料
噴射量の少ない低負荷低回転の運転領域Aにあるか否か
を判別する(ステップS5)。
【0038】上記ステップS5でYESと判定された場
合には、エンジントルクPeが、上記第1基準値P1以
下の範囲内で予め設定された第2基準値P2よりも大き
いか否かを判定することにより、上記低負荷低回転の運
転領域Aでエンジンの負荷および回転が比較的高い運転
領域A1にあるか否かを判別する(ステップS6)。上
記ステップS6でNOと判定され、エンジンが低負荷低
回転の運転領域A内で上記領域A1以外の運転領域にあ
ることが確認された場合には、図5の(I)に示すよう
に、圧縮行程の中期から後期にかけての範囲内の所定時
期に、上記インジェクタ10から燃焼室4内に燃料を一
括して噴射し、混合気をリーン状態で成層化して燃焼さ
せる成層燃焼を実行する(ステップS7)。
【0039】また、上記ステップS6でYESと判定さ
れ、エンジンが低負荷低回転の運転領域A内で負荷およ
び回転が比較的高い運転領域A1にあることが確認され
た場合には、図5の(II)に示すように、圧縮行程の前
期から中期にかけての範囲内の所定時期と、圧縮行程の
中期から後期にかけての範囲内の所定時期とに分割して
燃料a,bを噴射し、混合気をリーン状態で成層化して
燃焼させる成層燃焼を実行する(ステップS8)。
【0040】上記ステップS5でNOと判定され、エン
ジントルクPeが上記第1基準値P1よりも大きいこと
が確認された場合には、エンジントルクPeが、上記第
1基準値P1よりも大きな値に設定された第4基準値P
4よりも小さいか否かを判定することにより、燃料噴射
量が中程度である中負荷中回転の運転領域Bにあるか否
かを判定する(ステップS9)。
【0041】上記ステップS9でYESと判定された場
合には、エンジントルクPeが、上記第1基準値P1よ
りも大きく、かつ第4基準値P4よりも小さな値に予め
設定された第3基準値P3よりも大きいか否かを判定す
ることにより、エンジンが中負荷中回転の運転領域B内
で負荷および回転が比較的高い運転領域B1にあるか否
かを判別する(ステップS10)。上記ステップS10
でNOと判定され、エンジンが中負荷中回転の運転領域
Bで上記領域B1以外の運転領域にあることが確認され
た場合には、図5の(III)に示すように、圧縮行程の
所定時期と、吸気行程の所定時期とに分割して燃料を噴
射し、混合気をリーン状態で弱成層化して燃焼させる弱
成層化燃焼を実行する(ステップS11)。
【0042】また、上記ステップS10でYESと判定
され、エンジンが上記中負荷中回転の運転領域B内で負
荷および回転が比較的高い運転領域B1にあることが確
認された場合には、図5の(IV)に示すように、吸気行
程の所定時期に燃料を一括して噴射し、かつ空燃比を理
論空燃比よりもリーン状態とするように燃料噴射量およ
びスロットル開度を制御することにより、混合気をリー
ン状態で均一化して燃焼させる均一燃焼を上記燃料制御
手段18において実行する(ステップS12)。
【0043】また、上記ステップS9でNOと判定さ
れ、エンジントルクPeが上記第4基準値P4よりも大
きい高負荷の運転領域Cにあることが確認された場合に
は、上記アクセルセンサ13の検出信号に応じてアクセ
ルが全開状態にあるか否か、つまりエンジン負荷が最大
領域にあるか否かを判定する(ステップS13)。この
ステップS13でNOと判定され、高負荷の運転領域C
内においてアクセル開度が全開状態にないことが確認さ
れた場合には、吸気行程の所定時期に燃料を一括して噴
射し、かつ理論空燃比とするように燃料噴射量およびス
ロットル開度を制御することにより、空気過剰率が1で
ある理論空燃比下で燃料を均一化して燃焼させる均一燃
焼制御を実行する(ステップS14)。
【0044】また、上記ステップS13でYESと判定
され、アクセル開度が全開状態であることが確認された
場合には、エンジン回転数Neが予め設定された第1基
準値N1、例えば3000rpm未満か否かを判定する
(ステップS15)。このステップS15でYESと判
定され、エンジンの高負荷領域C内において、負荷が最
大で回転が低い運転領域C1にあることが確認された場
合には、図5の(V)に示すように、吸気行程の前期か
ら中期かけての範囲内の所定時期に燃料を分割して噴射
し、かつ空燃比を理論空燃比よりもリッチ状態とするよ
うに燃料の噴射量を制御することにより、混合気をエン
リッチ状態で均一化して燃焼させるように燃焼状態を制
御する(ステップS16)。
【0045】上記ステップS15でNOと判定され、エ
ンジン回転数Neが上記第1基準値N1以上であること
が確認された場合には、エンジン回転数Neが、上記第
1基準値N1よりも大きな値に設定された第2基準値N
2、例えば5500rpmよりも大きい高回転の運転状
態にあるか否かを判定する(ステップS17)。このス
テップS17でNOと判定され、高負荷の運転領域C内
において、負荷が最大で回転が中程度の運転領域C2に
あることが確認された場合には、吸気行程の所定時期に
燃料を一括して噴射し、かつ空燃比を理論空燃比よりも
リッチ状態とするように燃料の噴射量を制御することに
より、混合気をエンリッチ状態で均一化して燃焼させる
ように制御する(ステップS18)。
【0046】また、上記ステップS17でYESと判定
され、高負荷の運転領域C内で、負荷および回転がそれ
ぞれ最大である運転領域C3にあることが確認された場
合には、図5の(VI)に示すように、排気行程の後半の
所定時期から燃料の噴射を開始するとともに、吸気行程
の前半に亘る範囲内で燃料を一括して噴射し、かつ空燃
比を理論空燃比よりもリッチ状態とするように燃料の噴
射量を制御することにより、混合気をエンリッチ状態で
均一化して燃焼させる均一燃焼制御を上記燃料制御手段
18において実行する(ステップS19)。
【0047】上記のように燃料を直接燃焼室4内に噴射
するインジェクタ10を備え、エンジンが高負荷の運転
領域Cにあるときに吸気行程で上記インジェクタ10か
ら燃料を噴射することにより、混合気を均一化させた状
態で均一燃焼させるように構成された筒内噴射式エンジ
ンにおいて、上記均一燃焼を実行する領域Cでエンジン
が高回転の運転領域C3にあるときに、燃料の噴射開始
時期を排気行程の後半に設定し、この排気行程の後半か
ら燃料の噴射を開始するように構成したため、燃料の噴
射時点から点火時点までの時間を充分に確保し、燃料を
確実に気化および霧化した状態で燃焼させることによ
り、燃費を改善しつつ、エンジン出力を効果的に増大す
ることができる。
【0048】すなわち、エンジンの高負荷領域Cで均一
燃焼を実行する際には、図8に示すように、エンジン回
転数Neが増大するのに伴い、吸気の充填効率Ceが最
大(Ceベスト)となる燃料の噴射時期と、上記混合気
の均一度および燃焼速度に基づいて特定されるエンジン
トルクが最大(Peベスト)となる燃料の噴射時期が早
くなる傾向がある。そして、エンジン回転数Neが55
00rpmを越えた状態では、圧縮トップ前のクランク
角が360°以前の時期、つまり排気行程の後半から燃
料の噴射を開始し、燃料を充分に気化および霧化させる
ことにより、この燃料の気化熱に応じて燃料室4内にお
ける吸気の温度を低下させ、吸気の充填効率Ceを最大
にしてエンジン出力を増大させることができる。
【0049】また、エンジン回転数が6000rpmの
領域では、図9の(I),(II)に示すように、排気行
程の後半(圧縮トップ前のクランク角が360°以前)
から燃料の噴射を開始することにより、吸気の充填効率
CeおよびエンジントルクPeの両方を最大にすること
ができるとともに、図9の(III),(IV)に示すよう
に、排気ガス中のCO量およびHC量を低減することが
でき、かつ図9の(V)に示すように、排気ガス中のス
モーク量が増大することもない。
【0050】なお、排気弁8の閉止時期が吸気トップ以
降に設定された通常のエンジンにおいて、エンジンの高
負荷領域C内における回転が低い運転領域で、排気行程
の後半から燃料の噴射を開始するように構成した場合に
は、燃料が排気ポート6に吹き抜ける虞があるが、上記
のようにエンジンが高回転の運転領域C3では、ピスト
ン3の昇降速度が極めて早いため、排気行程の後半から
燃料の噴射を開始するように構成した場合においても、
インジェクタ10から噴射された燃料が排気ポート6に
到達する前に、排気ポート6が排気弁8により閉止され
て燃料の吹き抜けが防止されることになる。
【0051】特に、上記実施形態に示すように、燃焼室
4の周縁の吸気ポート5側から燃焼室4内に燃料が噴射
されるようにインジェクタ10を設置した場合には、エ
ンジンの高負荷高回転領域C3で、排気行程の後半から
噴射された燃料が排気ポート6に到達するまでの時間を
充分に確保することができるため、上記燃料の吹き抜け
を、さらに効果的に防止することができる。なお、上記
燃料の吹き抜けを確実に防止するためには、燃焼室4内
の斜め下方に向けて燃料が噴射されるようにインジェク
タ10を設置し、かつ燃料の噴射角度θを水平方向に対
して30°以上傾斜させることが望ましい。
【0052】また、上記実施形態では、上記均一燃焼を
実行する領域Cでエンジンが高回転の運転領域C3にあ
るときに、燃料の噴射開始時期を排気行程の後半に設定
し、この排気行程の後半から燃料の噴射を開始するよう
に構成するとともに、上記均一燃焼を実行する領域C内
において、エンジンが低回転の運転領域C1にあるとき
に、吸気行程の前期から中期にかけての範囲内で燃料を
分割して噴射するように構成したため、上記運転領域C
1で吸気の充填量を充分に確保するとともに、混合気を
効果的に均一化させた状態で燃焼させることにより、燃
費を低減しつつ、エンジン出力を効果的に増大させるこ
とができる。
【0053】すなわち、上記高負荷低回転の運転領域C
1において、吸気行程で燃料を噴射して混合気を均一化
して燃焼させる場合、図10の(I)に示すように、吸
気の充填量が燃料の噴射時期に応じて変化するととも
に、図10の(II)に示すように、混合気の均一度が燃
料の噴射時期に応じて変化し、この混合気の均一度が最
適となる燃料の噴射時期と、上記吸気の充填量が最大と
なる燃料の噴射時期とが相違しているとともに、吸気の
充填効率が最大となる時期および混合気の均一度が最適
となる噴射時期は、それぞれ吸気行程の前期から中期に
かけての範囲内において生じる。このため、上記吸気行
程の前期から中期にかけての範囲内で燃料を複数回に分
割して噴射することにより、吸気の充填量が最大となる
時期と、混合気の均一度が最適となる時期とに対応させ
てそれぞれ燃料を噴射することができ、これによって燃
費を悪化させることなく、エンジン出力を効果的に増大
させることができる。
【0054】上記混合気の均一度が最適となる噴射時期
は、混合気が弱成層化される時期を挟む2つのポイント
α,βに形成されることになるが、図10の(III)燃
料の噴射時期が遅くなるのに従って燃料の燃焼時間が短
くなる傾向があるため、上記ポイントα,βのうち遅い
方のポイントβに合わせて燃料を噴射することにより、
燃焼時間を短くしてエンジン出力を効果的に増大させる
ことができる。
【0055】また、上記実施形態では、エンジンが低負
荷低回転の運転領域Aにあって上記圧縮行程で燃料を噴
射する領域内で、エンジンの負荷および回転が比較的高
い運転領域A1にあるときに、燃料を圧縮行程で複数回
に分割して噴射するように構成したため、先に噴射され
た燃料aを適度に拡散させてその気化および霧化を促進
することにより、燃費を効果的に改善することができる
とともに、後に噴射された燃料を点火プラグ9の周囲に
集中させて燃焼安定性を確保することができる。これに
よって圧縮行程で燃料を噴射して成層燃焼させることに
より、燃費を改善できる領域を従来よりも広げることが
できる。
【0056】何故なら、上記圧縮行程で燃料を噴射する
運転領域A内で、エンジンの負荷および回転が比較的高
い運転領域A1にある場合には、燃料の噴射量が比較的
多くなるとともに、燃料の噴射時点から点火時期までの
時間が短くなるため、燃料を一括して噴射するように構
成すると、点火プラグ9の周囲に燃料が過度に集中して
空気とのミキシング性が低下することにより、燃焼効率
が悪化する傾向が生じるとともに、燃料を気化および霧
化させるための時間が不足することにより、不完全燃焼
が引き起こされて燃焼安定性が損なわれる傾向がある。
【0057】これに対して上記のように圧縮行程で燃料
を分割して噴射するように構成した場合には、先に噴射
された燃料を適度に拡散させることができるため、点火
プラグ9の周囲に燃料が過度に集中するのを防止して空
気とのミキシング性を維持しつつ、燃料を気化および霧
化させるための時間を適度に確保することにより、燃焼
効率を効果的に改善することができる。また、後に噴射
された燃料を点火プラグ9の周囲に集中させて適度の空
燃比を有する混合気を形成することができるため、燃焼
室4内の成層度を適正に維持することにより、燃料が不
完全燃焼するのを防止して燃焼安定性を効果的に向上さ
せることができる。
【0058】なお、図11に示すように、燃焼室4の周
辺部から、燃焼室4の上部中央に臨むように設置された
点火プラグ9に向けて燃料が噴射されるようにインジェ
クタ10を10〜25°の傾斜角度で設置してなるエン
ジンにおいて、均一燃焼を実行する運転領域C内で、エ
ンジンが高回転の運転領域C3にあるときに、排気行程
の後半から燃料の噴射を開始するように構成してもよ
い。この場合には、上記吸気ポート5の設置部側にイン
ジェクタ10を配設することにより、排気ポート6から
の燃料の吹き抜けを防止し、かつ燃料の噴霧角度を20
°〜40°程度の比較的狭い噴霧角度で噴霧するととも
に、ピストン3の頂部において排気ポート6の設置部
側、つまりインジェクタ10の設置部と反対側の部位
に、ピストン3の周面に燃料が付着するのを防止するた
めのキャビティ11を形成することが望ましい。
【0059】さらに、図12に示すように、燃焼室4の
上部中央に臨むように点火プラグ9およびインジェクタ
10が設置されるとともに、ピストン3の頂部中央にキ
ャビティ11が形成されてなる中心噴射型のエンジンに
おいても、本発明を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、燃料を
直接燃焼室内に噴射するインジェクタを備え、エンジン
が高負荷の運転領域にあるときに吸気行程で上記インジ
ェクタから燃料を噴射することにより、混合気を均一化
させた状態で均一燃焼させるように構成された筒内噴射
式エンジンにおいて、上記均一燃焼を実行する領域でエ
ンジンが高回転の運転領域にあるときに、燃料の噴射開
始時期を排気行程の後半に設定し、この排気行程の後半
から燃料の噴射を開始するように構成したため、燃料の
噴射時点から点火時点までの時間を充分に確保し、燃料
を確実に気化および霧化した状態で燃焼させることによ
り、燃費を改善しつつ、エンジン出力を効果的に増大で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【符号の説明】
【図1】本発明に係る筒内噴射式エンジンの実施形態を
示す説明図である。
【図2】上記エンジンのピストン頂部を示す平面図であ
る。
【図3】上記エンジンの制御部を示すブロック図であ
る。
【図4】上記エンジンの運転領域を示すマップである。
【図5】燃料の噴射時期を示すタイムチャートである。
【図6】燃料の噴射制御動作の第1行程を示すフローチ
ャートである。
【図7】燃料の噴射制御動作の第2行程を示すフローチ
ャートである。
【図8】CeベストおよびPeベストとなるエンジンの
作動条件を示すグラフである。
【図9】噴射タイミングに対応した充填効率等の変化状
態を示すグラフである。
【図10】吸気の充填量、空燃比および燃焼時間の変化
状態を示すグラフである。
【図11】本発明に係る筒内噴射式エンジンの別の実施
形態を示す説明図である。
【図12】本発明に係る筒内噴射式エンジンのさらに別
の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 ピストン 4 燃焼室 9 点火プラグ 10 インジェクタ 11 キャビティ 18 燃料制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 61/14 310 F02M 61/14 310A (72)発明者 山下 洋幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を直接燃焼室内に噴射するインジェ
    クタを備え、エンジンが高負荷の運転領域にあるときに
    吸気行程で燃料を噴射することにより、混合気を均一化
    させた状態で均一燃焼させるように構成された筒内噴射
    式エンジンにおいて、上記均一燃焼を実行する領域内で
    エンジンが高回転の運転領域にあるときに、排気行程の
    後半から燃料の噴射を開始するように燃料の噴射状態を
    制御する燃料制御手段を備えたことを特徴とする筒内噴
    射式エンジン。
  2. 【請求項2】 燃焼室周縁の吸気ポート側から燃焼室内
    に燃料が噴射されるようにインジェクタを設置したこと
    を特徴とする請求項1記載の筒内噴射式エンジン。
  3. 【請求項3】 燃焼室内の斜め下方に向けて燃料が噴射
    されるようにインジェクタを設置したことを特徴とする
    請求項2記載の筒内噴射式エンジン。
  4. 【請求項4】 燃料の噴射角度を水平方向に対して30
    °以上傾斜させたことを特徴とする請求項3記載の筒内
    噴射式エンジン。
  5. 【請求項5】 上記均一燃焼を実行する領域内で、エン
    ジンが低回転の運転領域にあるときに、吸気行程で燃料
    を分割して噴射するように構成したことを特徴とする請
    求項1〜請求項4のいずれかに記載の筒内噴射式エンジ
    ン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198343A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Nissan Diesel Motor Co Ltd 火花点火式内燃機関
JP5971396B2 (ja) * 2013-02-22 2016-08-17 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置および制御方法
JP2020510160A (ja) * 2017-03-16 2020-04-02 ルノー エス.ア.エス.Renault S.A.S. 点火制御式内燃エンジンにおけるリッチネスを調整する方法

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