JPH0610807A - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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JPH0610807A
JPH0610807A JP16454992A JP16454992A JPH0610807A JP H0610807 A JPH0610807 A JP H0610807A JP 16454992 A JP16454992 A JP 16454992A JP 16454992 A JP16454992 A JP 16454992A JP H0610807 A JPH0610807 A JP H0610807A
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JP
Japan
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fuel
intake
valve
fuel injection
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP16454992A
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English (en)
Inventor
Kikou Ri
奇衡 李
Minoru Imashiro
実 今城
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0610807A publication Critical patent/JPH0610807A/ja
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼室内の点火プラグ周囲に集まる燃料量を
各サイクル毎に均一化し、空燃比分布の均一化等を図る
ことを目的とする。 【構成】 燃料噴射弁16に延長管23を接続して、燃
料噴霧方向に指向性を持たせるようにした上で、閉弁直
前、つまり吸入行程後半に同期して、その時の吸気弁1
3A,13Bの傘部背面に向け、燃料を噴霧するように
して、点火動作時の点火プラグ27近傍に燃料を効果的
に誘導することができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料供給装
置に関し、特に、燃料噴射時期及び燃料噴射方向を改善
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関において、図6に示すよ
うに、吸気管1内部に配設され、切欠部等を有して開・
閉制御される弁体2を備え、吸気弁3が設けられた吸気
ポート4を介して燃焼室5内に流入するガスの流動状態
を制御して吸気スワールを強化するスワールコントロー
ルバルブ(SCV)装置を設けたものが周知であり(特
開昭59−90719号公報参照)、吸入行程に同期し
て、弁体2を閉弁状態に制御したスワールコントロール
バルブ装置の作用により速くなった吸気流に燃料噴射弁
6から図のAのように燃料を噴射することによって、リ
ーン燃焼化を図るようにした技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料供給構造にあっては、燃料の応答性向上
と成層化によるリーン限界の拡大を目的として、燃料噴
射時期を吸入行程中にしたため、次のような問題点があ
った。即ち、図6に示した燃料噴射弁6のように、先端
燃料噴射部から燃料を単に吸気ポート4内に噴霧する構
成では、燃料噴霧の指向性はなく、燃焼室5内の点火プ
ラグ周囲に集まる燃料量が各サイクル毎に異なり、均一
化しないため、空燃比分布のばらつきが大きくなり、失
火率が高くなるという問題点がある。
【0004】又、吸入行程中に燃料が噴射されるため、
燃料が十分に気化する時間的余裕がなく、未燃ガス量が
増大する問題点がある。尚、従来、実開平2−2075
2号公報に示される技術では、燃料噴霧の指向性を持た
せ、燃料噴霧を燃焼室に向けて行うようにしているが、
燃焼室内の点火プラグ周囲に燃料が集まる構成ではな
く、上記従来の問題点を解消できる技術ではない。
【0005】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、燃料噴射時期と燃料噴霧方向の改良により、
燃料の気化性を向上すると共に、燃焼室内の点火プラグ
周囲に集まる燃料量を各サイクル毎に均一化し、空燃比
分布の均一化等を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、燃
料噴射弁からの噴射燃料を延長管路部を介して吸気ポー
ト内に噴霧させる構成の内燃機関の燃料供給装置におい
て、燃料噴霧が閉弁直前の吸気弁の傘部背面に向かうよ
うに、燃料噴射時期及び前記延長管路部の向きを設定し
た構成する。
【0007】
【作用】かかる構成において、吸気弁の閉弁直前に、燃
料を延長管路部から吸気弁の傘部背面に向け、燃料を噴
霧すると、この燃料噴霧が吸気弁の傘部背面の点火プラ
グ側に至り、更に、吸気弁の上昇運動に助けられて燃料
噴霧が必ず点火プラグ近傍に誘導される。
【0008】そして、吸気弁の開閉タイミングは運転条
件に応じて制御されるため、機関回転数や負荷等の運転
条件が変化しても、点火プラグ周囲の燃料の状態を常時
一定に保つことが容易である。即ち、あらゆる運転条件
の変化に対応して、必ず点火時の点火プラグ周囲に誘導
される燃料量が均一化する。
【0009】従って、気筒毎やサイクル毎の燃焼室内の
空燃比分布にばらつきがなく、失火、不完全燃焼が生起
することのない成層吸気を効果的に行うことができる。
又、吸気弁の傘部の背面に燃料噴霧が当たる結果、燃料
の微粒化が促進されると共に、吸気弁の熱による気化が
促進される。
【0010】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1において、吸気管11と燃焼室12とは、
吸気弁13A,13Bを2つ有する吸気ポート14を介
して連通接続される。燃焼室12内に点火部が臨む点火
プラグ27が設けられている。
【0011】前記吸気ポート14内部には、該吸気ポー
ト14の一方の吸気弁13Aに対応する部位を閉塞する
閉塞部15Aと他方の吸気弁13Bに対応する部位を開
放する切欠部15Bとを有して開・閉制御される弁体1
5を備え、燃焼室12内に流入するガスの流動状態を制
御して吸気スワールを強化するスワールコントロールバ
ルブ(SCV)装置が設けられている。
【0012】上記弁体15の上流側には吸気ポート14
内部に燃料を噴射するエアアシスト燃料噴射弁16が設
けられている。このエアアシスト燃料噴射弁16は、ス
ロットル弁よりも上流側の吸気通路から吸入空気の一部
をエアポンプにより内蔵された燃料噴射弁の噴孔の下流
にアシストエアとして圧送し、燃料噴射弁から噴射され
た燃料にアシストエアを衝突させることによって燃料を
微粒化し、これにより燃焼を改善するものである。
【0013】具体的には、エアアシスト燃料噴射弁16
の本体内部には、燃料噴射弁17が内蔵されており、こ
の燃料噴射弁17の下流側には、燃料と微粒化空気とを
混合する混合部18が設けられている。この混合部18
には、燃料噴射弁17から噴射される燃料の通路部を構
成する筒体19が設けられており、この筒体19の周壁
には多数の噴孔20が設けられている。
【0014】尚、エアポンプから吐出される加圧空気を
燃料噴射弁17の噴孔下流に導入するエアギャラリ(図
示せず)が設けられている。以上の構成のエアアシスト
燃料噴射弁16は、吸気管11に取り付けられる。具体
的には、吸気管11のシリンダヘッド21との接続端部
の外周面に筒状の取付部22が一体形成されており、エ
アアシスト燃料噴射弁16の先端部はこの取付部22の
内側に嵌入取付される。
【0015】前記燃料噴射弁16の先端部の燃料噴射部
には、弁体15流側の吸気ポート14内面に先端噴口が
開口する延長管路部としての延長管23が設けられてい
る。即ち、燃料噴射弁16の先端部には夫々吸気弁13
A,13Bの方向に向けて開口された2つの噴孔16A
が形成されており、各噴孔16Aに延長管23が接続さ
れる。この延長管23は前記取付部22に形成された貫
通孔24に貫通支持されると共に、シリンダヘッド21
に形成された貫通孔25に突入され、該延長管23の先
端噴口23Aは吸気ポート14内面に開口する貫通孔2
5の開口端部内側において開口される。
【0016】この場合、各延長管23の先端噴口23A
は、図1(B)に示すように、弁体15の上縁部近傍位
置に並列して開口される。ここで、図1(A)に示すよ
うに燃料噴霧Bが閉弁直前の吸気弁13A,13Bの傘
部背面に向かうように、燃料噴射時期及び前記各延長管
23の向きを設定する。
【0017】次に、かかる構成の装置の作用について説
明する。リーン燃焼化の手段として、従来、図2に示す
ように、吸入行程中、燃焼室12に流入する速い吸気流
に燃料を噴射することによって、点火プラグ27付近に
濃いめの混合気を集めて着火し易くする、所謂、成層吸
気を用いる方法がある。この場合、ある一定の運転条件
下では、図2に示す如く点火時には燃料の群れが図の点
火プラグ26周囲に集まってくるが、機関回転数や負荷
等の運転条件の変化によっては、燃料の挙動が変わるた
め、点火プラグ26周囲の燃料の状態を常時一定に保つ
のは極めて困難である。
【0018】この結果、従来技術の項でも述べたよう
に、気筒毎やサイクル毎の燃焼室内の空燃比分布にばら
つきが生じ、失火による不完全燃焼が生起する。上記実
施例によると、エアアシスト燃料噴射弁16に延長管2
3を接続して、燃料噴霧方向に指向性を持たせるように
した上で、閉弁直前、つまり吸入行程後半に同期して、
その時の吸気弁13A,13Bの傘部背面に向け、燃料
を噴霧するようにしているため、点火動作時の点火プラ
グ27近傍に燃料を効果的に誘導することができる。
【0019】かかる実施例の作用を詳述する。図3は吸
気弁13A,13Bのリフトカーブを示しており、I.
V.O(INTAKE VALVE OPEN)は、吸
気弁開、I.V.C(INTAKEVALVE CLO
SE)は、吸気弁閉、T.D.C(Top Dead
Center)は上死点、B.D.C(Bottom
Dead Center)は下死点、Oinjは噴射時
期である。
【0020】吸気弁13A,13Bのリフトカーブ上、
吸気弁13A,13Bの閉弁直前に、燃料を延長管23
の先端噴口23Aから吸気弁13A,13Bの傘部背面
に向け、燃料を噴霧するようにしているため、この燃料
噴霧が吸気弁13A,13Bの傘部背面の点火プラグ2
7側に至り、更に、吸気弁13A,13Bの上昇運動に
助けられて燃料噴霧が必ず点火プラグ27近傍に誘導さ
れる。
【0021】そして、吸気弁13A,13Bの開閉タイ
ミングは運転条件に応じて制御されるため、機関回転数
や負荷等の運転条件が変化しても、点火プラグ27周囲
の燃料の状態を常時一定に保つことが容易である。即
ち、あらゆる運転条件の変化に対応して、必ず点火時の
点火プラグ27周囲に誘導される燃料量が均一化する。
【0022】従って、気筒毎やサイクル毎の燃焼室内の
空燃比分布にばらつきがなく、失火、不完全燃焼が生起
することのない成層吸気を効果的に行うことができる。
又、吸気弁13A,13Bの傘部の背面に燃料噴霧が当
たる結果、燃料の微粒化を促進できると共に、吸気弁1
3A,13Bの熱による気化を促進することができ、吸
気ポート14内の壁流防止を図れると共に、燃焼の応答
性を向上することができる。
【0023】次に、図4に示した他の実施例について説
明する。この実施例は、スワールコントロールバルブ装
置等の吸入速度を上げる特別の手段を用いない通常の吸
気ポート14において、燃料を延長管23の先端噴口2
3Aから吸気弁13A,13Bの傘部背面に向け噴霧す
る構成であり、スワールコントロールバルブ装置の弁体
15を設けていない点を除けば、図1の実施例と同様の
構造である。
【0024】一般的に気筒毎に燃料噴射弁を設けたMP
I方式の燃料噴射時期は、吸気弁閉時が多い。その理由
としては、吸気弁が開く前に燃料噴射を行うことによ
り、吸気ポート壁からの熱を利用して燃料が気化される
時間を稼ぐようにしている。しかし、このような噴射時
期を採用すると、燃料の輸送遅れによる応答性の悪化と
いう問題がある。
【0025】上記実施例では、図5に示した吸気弁のリ
フトカーブ上、吸気弁13A,13Bの開弁直後に、燃
料を延長管23の先端噴口23Aから吸気弁13A,1
3Bの傘部背面に向け、燃料を噴霧することにより、燃
料噴霧が吸気ポート14内壁に付着せず、燃料噴霧の全
量がもれなく吸気弁13A,13Bの傘部の背面に当た
る結果、燃料の微粒化を促進できると共に、吸気弁13
A,13Bの熱による気化を促進することができるとい
う作用によって、吸気ポート14内の壁流防止を図れる
と共に、燃料の応答性を向上することができる。
【0026】尚、以上のように、特定の実施例を参照し
て本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、当該技術分野における熟練者等により、本発
明に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、
種々の変更及び修正が可能であるとの点に留意すべきで
ある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
燃料噴射弁からの噴射燃料を延長管路部を介して吸気ポ
ート内に噴霧させるに際して、燃料噴霧が閉弁直前の吸
気弁の傘部背面に向かうように、燃料噴射時期及び延長
管路部の向きを設定した構成としたから、あらゆる運転
条件の変化に対応して、必ず点火時の点火プラグ周囲に
誘導される燃料量が均一化し、気筒毎やサイクル毎の燃
焼室内の空燃比分布にばらつきがなく、失火、不完全燃
焼が生起することのない成層吸気を効果的に行うことが
できる有用性大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の燃料供給装置の一実
施例を示す図で、(A)は正面断面図、(B)は(A)
中S矢視図
【図2】 従来の成層吸気の作用を示す図
【図3】 同上実施例における吸気弁のリフトカーブ図
【図4】 他の実施例の正面断面図
【図5】 同上の他の実施例における吸気弁のリフトカ
ーブ図
【図6】 従来の内燃機関の燃料供給装置の一例を示す
正面断面図
【符号の説明】
12 燃焼室 13A 吸気弁 13B 吸気弁 14 吸気ポート 16 エアアシスト燃料噴射弁 23 延長管 23A 先端噴口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁からの噴射燃料を延長管路部
    を介して吸気ポート内に噴霧させる構成の内燃機関の燃
    料供給装置において、燃料噴霧が閉弁直前の吸気弁の傘
    部背面に向かうように、燃料噴射時期及び前記延長管路
    部の向きを設定したことを特徴とする内燃機関の燃料供
    給装置。
JP16454992A 1992-06-23 1992-06-23 内燃機関の燃料供給装置 Pending JPH0610807A (ja)

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JP16454992A JPH0610807A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 内燃機関の燃料供給装置

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JP16454992A JPH0610807A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 内燃機関の燃料供給装置

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JPH0610807A true JPH0610807A (ja) 1994-01-21

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JP (1) JPH0610807A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08254137A (ja) * 1995-03-27 1996-10-01 Mazda Motor Corp 自動車用リーンバーンエンジン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08254137A (ja) * 1995-03-27 1996-10-01 Mazda Motor Corp 自動車用リーンバーンエンジン

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