JP3340220B2 - 船外機用エンジンの排気装置 - Google Patents

船外機用エンジンの排気装置

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JP3340220B2
JP3340220B2 JP33235893A JP33235893A JP3340220B2 JP 3340220 B2 JP3340220 B2 JP 3340220B2 JP 33235893 A JP33235893 A JP 33235893A JP 33235893 A JP33235893 A JP 33235893A JP 3340220 B2 JP3340220 B2 JP 3340220B2
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敦 五十川
学 中山
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三信工業株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2590/00Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines
    • F01N2590/02Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications
    • F01N2590/021Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications for outboard engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶に搭載される船外
機用エンジンに関し、詳細には排気通路の上下方向寸法
を変えることなく該通路全体の必要長さを確保でき、か
つエンジンの大型化を回避できるようにした排気通路の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶に搭載される船外機は、推
進機(スクリュ)が配設されたロアケースの上部にアッ
パケース,トップカウルをそれぞれ接続するとともに、
該トップカウル内にエンジンを搭載し、該エンジンによ
り上記推進機を回転駆動するように構成されている。こ
の種の船外機用エンジンには、従来からクランク軸を縦
置きに配置してなる2サイクルエンジンが採用されてお
り、該エンジンの排気装置は、排気通路を上下方向に延
長するとともに該通路を下方に向けて開口させ、該開口
を上記ロアケースから外方に連通させた構造となってい
る。
【0003】ところで上記船外機に採用されるエンジン
の排気装置では、排気通路をできるだけ長くした構造の
ものが要求される場合がある。これは例えば、排気管長
の必要長さを確保したり,あるいは排気ガスを浄化する
目的から排気通路に触媒の配置スペースを確保したりす
るためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の排気装置では、排気通路は単に上下方向に延びる構造
であることから、排気通路をそのまま延長するには限界
がある。このため、例えば上記排気通路に触媒を配置し
た場合、急減速時等の船体姿勢によっては排気通路から
侵入した水が上記触媒に接触し、特に海水の場合、触媒
の浄化性能が著しく劣化するという問題が生じる。
【0005】ここで、上記排気通路の必要長さを確保す
るには、排気通路に該通路から一旦上方に延びた後下方
に屈曲する折返し部を形成することが考えられる。これ
により排気通路の上下方向寸法を変えることなく該通路
全体の必要長さを確保でき、ひいては水入りによる触媒
の劣化の問題を回避できる。
【0006】一方、上記排気通路に折返し部を形成する
場合、これの屈曲部の配置方向によってはエンジン全体
が大型化する恐れがあり、コンパクト化の要求に対応で
きない場合がある。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、排気通路の上下方向寸法を変えることなく該通路全
体の必要長さを確保でき、かつエンジンのコンパクト化
に対応できる船外機用エンジンの排気装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、排気
通路を上下方向に延長してなる船外機用エンジンの排気
装置において、上記排気通路の途中に膨張室を形成する
とともに、該膨張室から一旦上方に延びた後下方に屈曲
して延びる折返し部を形成し、かつ該折返し部を船体幅
方向に配置し、上記膨張室内に触媒が配設されており、
該触媒が船体の幅方向中心の一側に配置され、他側に上
記折返し部に接続された排気通路が配置され、さらに排
気ポートに接続された排気管が上記膨張室内にて上記触
媒の前側に位置していることを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、上
記エンジンがV型エンジンであり、上記折返し部が、V
バンクの下部に位置しており、該Vバンクの上部に電装
部品が配設されていることを特徴としている。
【0010】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、上記触媒がその下部ほど船体の幅方向中心側に
傾斜していることを特徴としている。
【0011】さらに請求項4の発明は、請求項1ないし
3の何れかにおいて、上記折返し部の下部に一体形成さ
れた端面フランジと上記折返し部の内側壁面とで冷却通
路が形成されていることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、エンジンの冷却水通路が、エンジンの冷
却ジャケット用第1通路と上記折返し部の冷却ジャケッ
ト用第2通路とに分岐されており、さらに上記折返し部
の冷却ジャケットの頂部と上記エンジンの冷却ジャケッ
トとが連通していることを特徴としている。さらにま
た、請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れかにお
いて、冷却水ポンプからの冷却水を上記折返し部用冷却
ジャケットに供給する上流側冷却水通路と、上記折返し
部用冷却ジャケットからの冷却水をエンジン用冷却ジャ
ケットに供給する下流側冷却水通路とを備えていること
を特徴としている。
【0013】
【作用】本発明に係る船外機用エンジンの排気装置によ
れば、排気通路の膨張室から一旦上方に延びた後下方に
屈曲して延びる折返し部を形成したので、排気通路の上
下方向寸法を変えることなく該通路全体の必要長さを確
保できる。これにより、例えば排気通路に触媒を配置す
る場合のスペースを確保できるとともに、水の侵入によ
る性能劣化の問題を回避できる。
【0014】また本発明では、上記折返し部を船体の幅
方向に向けて屈曲させたので、前後方向に屈曲させる場
合に比べてエンジンの大型化を回避でき、船外機のコン
パクト化に対応できる。即ち、船外機に搭載されるエン
ジンはその構造からして船体の前後方向寸法が長くなり
易い、このため上記折返し部を単に前後方向に屈曲させ
ると前後寸法がさらに長くなる。これに対して船体の幅
方向に見るとエンジンに沿って配置可能なスペースを確
保することが可能である。
【0015】また、上記膨張室内に触媒を配設し、該触
媒を船体の幅方向中心の一側に配置し、他側に排気通路
を配置し、触媒の前側に排気管を配置したので、該排気
通路と触媒とを左,右にバランスよく収容でき、コンパ
クト化に寄与できる。さらに請求項3の発明では、上記
触媒をこれの下部が船体の幅方向中心側に位置するよう
に傾斜させたので、触媒をアッパケースの傾斜面に沿っ
て配置することができ、この点からもコンパクト化に貢
献できる。
【0016】上記請求項2の発明では、上記折返し部を
エンジンのVバンクの下部に位置させ、該Vバンクの上
部に電装部品が配設したので、エンジンのデッドスペー
スを有効利用でき、さらにコンパクトにできる。
【0017】上記請求項4の発明によれば、上記折返し
部に一体形成された端面フランジと内側壁面とで冷却通
路を形成したので、折返し部自体に冷却機能を付与する
ことができ、別途冷却する場合のコスト上昇を回避でき
る。
【0018】さらにまた請求項5の発明では、冷却水通
路をエンジン側と折返し部側とに分岐し、さらに該折返
し部側からエンジン側に連通したので、エンジンと折返
し部とを同時に冷却でき、それだけ冷却効率を向上でき
る。また、請求項6の発明では、まず温度の高い折返し
部を冷却し、その後エンジンを冷却するようにしたの
で、この点からも冷却効率を向上できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図5は、本発明の一実施例による船外機
用エンジンの排気装置を説明するための図であり、図1
は船外機の左側面図、図2はその背面図、図3はその右
側面図、図4はそのアッパケース内部分の平面図(図1
のIV−IV線矢視図)、図5はエンジンの平面図である。
【0020】図において、1は船体2の船尾2aに配設
された船外機であり、これは推進機3が配設されたロア
ケース4の上部にアッパケース5を接続し、これの上部
にV型2サイクルエンジン6が収容されたカウル7を接
続して構成されている。上記船外機1は、スイベルアー
ム9に上下2つのダンパ部材10を介して弾性支持され
ており、該スイベルアーム9は上記船体2に固定された
クランプブラケット8に上下方向に揺動自在に枢支され
ている。
【0021】上記ロアケース4内には推進軸11が軸支
されており、該推進軸11の後端部に上記推進機3がス
プライン結合されている。また上記エンジン6の出力軸
6aには垂直方向に延びる駆動シャフト12の上端が結
合されており、該シャフト12の下端には上記推進軸1
1に噛合するかさ歯車12bが結合されている。また上
記駆動シャフト12の途中には、後述のエンジン,及び
排気装置に冷却水を供給する冷却水ポンプ12aが配設
されている。
【0022】上記エンジン6は、これのクランク軸13
を航走時に略垂直をなす縦置きに配置し、3対の気筒1
4をそれぞれVバンクをなすように配設した構造のもの
で、上記各バンクの3つの気筒14の各排気ポートは各
バンク毎に合流した後エンジン6下面に形成された各排
気口6bに導出されている。
【0023】上記アッパケース5とカウル7との間には
アルミ合金金型鋳造製のエキゾーストガイド20が配設
されており、該エキゾーストガイド20の上面に上記エ
ンジン6が搭載されている。このエキゾーストガイド2
0の周縁部の下面には上記アーパケース5が、上面には
上記カウル7のボトムカウル7aがそれぞれボルト締め
固定されている。また上記ボトムカウル7aにはアッパ
カウル7bが着脱可能に装着されている。
【0024】上記エキゾーストガイド20の上面には上
部側のダンパ部材10が結合される取付け座10aが、
また該取付け座10aの後部には上記エンジン6の一対
の排気口6bに連通する一対の排気孔20aが形成され
ている。またエキゾーストガイド20の上記排気孔20
aより後側の一側部には連通孔20bが、さらに他側部
には折返し孔20cがそれぞれ形成されている。さらに
上記エキゾーストガイド20の取付け座10aの下側,
及び各孔20b,20cの周囲には袋状の冷却通路20
dが形成されている。なお、上記取付け座10a下側の
冷却通路20dは上記ダンパ部材10のゴム材を冷却す
るためのものである。
【0025】上記エキゾーストガイド20の下面には袋
状のアルミ合金金型鋳造製のカバー体21が配設されて
いる。このカバー体21は上記各排気孔20a,及び連
通孔20bを覆っており、これの周縁フランジ部21a
は上記エキゾーストガイド20下面にボルト締め固定さ
れている。これによりエキゾーストガイド20とカバー
体21とで閉空間をなす膨張室Aが形成されている。
【0026】また上記エキゾーストガイド20下面の各
排気孔20aには排気熱による溶損を防止すべく耐熱性
ステンレス鋼からなる排気管22が接続されており、該
両排気管22は膨張室A内に突出している。
【0027】上記カバー体21の膨張室A内には触媒4
0が配設されており、該触媒40の前側に上記排気管2
2が位置している。この触媒40はこれの上部を上記エ
キゾーストガイド20の連通孔20b内に嵌合挿入し、
該上部に固着されたリング状の取付け部材41を上記連
通孔20bの周縁部にボルト締め固定することにより固
着されている。そして上記触媒40はその上端部が後方
に位置するように(図1参照)、かつ幅方向外側に位置
するように(図2参照)傾斜した状態で取付けられてい
る。
【0028】また、図2に示すように、上記触媒40は
船外機1の幅方向中心の一側に位置し、他側には後述す
る排気通路としてのリターンパイプ25が位置してお
り、また触媒40はアッパケース5の上部拡がりとなっ
た傾斜面に沿って傾斜配置されている。
【0029】上記エキゾーストガイド20の上面には本
実施例の特徴をなす折返し部23が配設されている。こ
の折返し部23は上記エキゾーストガイド20の上面か
ら一旦上方に延びた後下方に屈曲する略逆U字状のハイ
ライザ24と、上記エキゾーストガイド20の下面から
アッパケース5の下端部に延びる上記リターンパイプ2
5とから構成されている。なお、このリターンパイプ2
5は上記カバー体21と金型鋳造により一体鋳造された
ものである。
【0030】上記リターンパイプ25は上記カバー体2
1の外部側方において下方に延びており、その外側壁の
一部はカバー体21と一体的に形成されている。該リタ
ーンパイプ25の下端25aは上記ロアケース4内に開
口しており、該ロアケース4内を通って推進機3の後端
から外部に連通している。これにより上記エンジン6か
らの排気ガスは膨張室Aで膨張した後、ハイライザ24
及びリターンパイプ25を通ってロアケース4内に排出
され、ここから推進機3内を通って外部に放出されるよ
うになっている。
【0031】上記リターンパイプ25の途中にはアイド
ル排気口31が形成されており、該排気口31は該リタ
ーンパイプ25内に形成された前部膨張室32に連通し
ている。また上記エキゾーストガイド20の後端部には
アイドルホール33が形成されており、該アイドルホー
ル33はエキゾーストガイド20に形成された後部膨張
室34に連通している。そして上記両膨張室32,34
は上記カバー体21とリターンパイプ25との境界壁に
形成されたアイドル通路35により連通されており、こ
れにより上記リターンパイプ25はアイドル排気口3
1,前部膨張室32,アイドル通路35,後部膨張室3
4のよびアイドルホール33を介して外部に連通してい
る。
【0032】上記ハイライザ24の端面フランジ24a
は上記エキゾーストガイド20の連通孔20b周縁部に
ボルト締め固定されている。このハイライザ24の上流
側開口は上記連通孔20bを介して膨張室Aに、また下
流側開口は上記折返し孔20cを介してリターンパイプ
25にそれぞれ連通している。さらに上記ハイライザ2
4の屈曲部内壁24bの底面aは上記エンジン6の最下
部の気筒14より上部に位置している。
【0033】上記ハイライザ24の端面フランジ24a
と屈曲部内壁24bとの間には袋状の冷却通路24dが
形成されている。また上記ハイライザ24の外壁24c
には2重壁構造による冷却通路24eがそれぞれ連通さ
せて形成されており、上記冷却通路24eの頂部とエン
ジン6の冷却ジャケット6cとは供給ホース26aで接
続されている。
【0034】ここで、上記冷却水ポンプ12aに接続さ
れた供給管30は上方に延びて上記エキゾーストガイド
20中央部の冷却通路20dに接続されており、該通路
20dでエンジン側へ直接供給する図示しない第1通路
とエキゾーストガイド20を介してハイライザ24に供
給する第2通路とに分岐されている。
【0035】また上記ハイライザ24を冷却した冷却水
は一旦エンジン6に供給され、メイン通路からエキゾー
ストガイド20を通ってアッパケース5の周縁に形成さ
れた落下孔5aからカバー体21の外壁部に沿って落下
し、該カバー体21を冷却するようになっている。
【0036】そして、図2に示すように、上記ハイライ
ザ24は上記船体2の幅方向に向いて屈曲しており、か
つ上記エンジン6のVバンク上部に配設された電装ユニ
ット28の下部に配置されている。また上記ハイライザ
24はエンジン出力への影響を、できる限り小さくでき
るようにその径,曲げRが設定されている。
【0037】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の船外機1は、これのエンジン動力を駆動
シャフト12を介して推進軸11に伝達し、該推進軸1
1により推進機3を回転駆動するものである。上記エン
ジン6の排気ガスは排気管22から膨張室A内に導入さ
れ、ここで膨張した後、触媒40で浄化されてハイライ
ザ24,リターンパイプ25を通って外部に排出され
る。
【0038】この場合、図1に示すように、船体2の航
走姿勢により水位が、それぞれ高速船走時L1,停船時
L2,急減速時L3と変化しても、リターンパイプ25
内の水がカバー体21内に侵入することはない。即ち、
エキゾーストガイド20に略逆U字状のハイライザ24
を接続し、これに上下方向に延びるリターンパイプ25
を接続して折返し部23を構成したので、例えば急減速
時のように船外機1内の水位L3が触媒40の位置に達
しても、膨張室A内に侵入することはない。その結果、
水入りによる触媒40の性能劣化を確実に防止できる。
【0039】また、本実施例によれば、上記ハイライザ
24とリターンパイプ25とで折返し部23を形成し、
該ハイライザ24を船体2の幅方向に分けて屈曲させた
ので、排気通路の上下方向寸法を変えることなく該通路
全体の必要長さを確保でき、上述のように水入りによる
触媒40の性能劣化を回避でき、かつエンジンの大型化
を回避してコンパクト化に対応できる。
【0040】また本実施例では、上記ハイライザ24を
エンジン6のVバンク上部に配設された電装部品28の
下部に配置したので、Vバンク内のデッドスペースを有
効利用することによって、さらにコンパクトにできる。
【0041】さらに上記触媒40を船体2の幅方向中心
の一側に配置するとともに、他側にリターンパイプ25
を配置し、さらに上記触媒40をアッパケース5の傾斜
面に沿って傾斜配置したので、左, 右にバランスよく収
容でき、かつアッパケース5の形状に沿って収容でき、
この点からもコンパクト化に貢献できる。
【0042】また本実施例では、上記ハイライザ24の
下面フランジ24aと屈曲内壁24bとで袋状の冷却通
路24dを形成してハイライザ24自体に冷却機能を付
与したので、別途冷却する場合のシール面を少なくする
ことができ、それだけ構造を簡略化できるとともにコス
ト上昇を回避できる。
【0043】さらにまた本実施例では、冷却水供給管3
0をエキゾーストガイド20の冷却通路20dにおい
て、第1通路と第2通路とでエンジン側と折返し部23
側とに供給し、さらにハイライザ24を冷却した冷却水
をハイライザ24の頂部かエンジン6に供給するように
したので、冷却効率を向上でき熱負荷による変形の問題
を回避できる。即ち、折返し部23においては触媒通過
直後であることから排気温度が高いが、冷却水ポンプ1
2aからの水を直接折返し部23に供給するので効率よ
く冷却できる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明に係る船外機用エン
ジンの排気装置によれば、排気通路の膨張室から一旦上
方に延びた後下方に屈曲して延びる折返し部を形成し、
該折返し部を船体の幅方向に屈曲させたので、排気通路
の上下方向寸法を変えることなく該通路全体の必要長さ
を確保でき、かつエンジンの大型化を回避して船外機の
コンパクト化に対応できる効果がある。
【0045】また請求項2の発明によれば、上記折返し
部をエンジンのVバンクの下部に位置させ、該Vバンク
の上部に電装部品を配設したので、エンジンのデッドス
ペースを有効利用でき、さらにコンパクトにできる効果
があり、また請求項3の発明によれば、触媒を船体の幅
方向中心の一側に配置し、他側に排気通路を配置すると
ともに前側に排気管を配置したので、該排気通路と触媒
とを左, 右にバランスよく収容して、コンパクト化に寄
与できる効果があり、さらに請求項4の発明によれば、
上記触媒を船体の幅方向中心側に傾斜させたので、触媒
をアッパケースの傾斜面に沿って配置することができ、
この点からもコンパクト化に貢献できる効果がある。
【0046】さらにまた上記請求項5の発明によれば、
上記折り返し部に一体形成された端面フランジと内側壁
面とで冷却通路を形成したので、折返し部自体に冷却機
能を付与することができ、また請求項6,7の発明によ
れば、冷却水通路をエンジン側と折返し部側とに分岐
し、さらに該折返し部側からエンジン側に連通したの
で、エンジンと折返し部とを同時に冷却でき、冷却効率
を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による船外機用エンジンの排
気装置を説明するための左側面図である。
【図2】上記実施例装置の背面図である。
【図3】上記実施例装置の右側面図である。
【図4】上記実施例装置の平面図(図1のIV−IV線矢視
図)である。
【図5】上記実施例のエンジンの平面図である。
【符号の説明】
1 船外機 2 船体 6 エンジン 13 クランク軸 23 折返し部 24a 端面フランジ 24b 屈曲部内壁 24d 冷却通路 28 電装部品 A 膨張室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−246389(JP,A) 特開 平2−119680(JP,A) 特開 平5−229488(JP,A) 特開 平4−39195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/24 - 3/28 B63H 20/24 F02B 67/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路を上下方向に延長してなる船外
    機用エンジンの排気装置において、上記排気通路の途中
    に膨張室を形成するとともに、該膨張室から一旦上方に
    延びた後下方に屈曲して延びる折返し部を形成し、かつ
    該折返し部を船体幅方向に配置し、上記膨張室内に触媒
    が配設されており、該触媒が船体の幅方向中心の一側に
    配置され、他側に上記折返し部に接続された排気通路が
    配置され、さらに排気ポートに接続された排気管が上記
    膨張室内にて上記触媒の前側に位置していることを特徴
    とする船外機用エンジンの排気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記エンジンがV型
    エンジンであり、上記折返し部が、Vバンクの下部に位
    置しており、該Vバンクの上部に電装部品が配設されて
    いることを特徴とする船外機用エンジンの排気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記触媒がそ
    の下部ほど船体の幅方向中心側に傾斜している ことを特
    徴とする船外機用エンジンの排気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記折返し部の下部に一体形成された端面フランジと上記
    折返し部の内側壁面とで冷却通路が形成されている こと
    を特徴とする船外機用エンジンの排気装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、エ
    ンジンの冷却水通路が、エンジンの冷却ジャケット用第
    1通路と上記折返し部の冷却ジャケット用第2通路とに
    分岐されており、さらに上記折返し部の冷却ジャケット
    の頂部と上記エンジンの冷却ジャケットとが連通してい
    ことを特徴とする船外機用エンジンの排気装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れかにおいて、冷
    却水ポンプからの冷却水を上記折返し部用冷却ジャケッ
    トに供給する上流側冷却水通路と、上記折返し部用冷却
    ジャケットからの冷却水をエンジン用冷却ジャケットに
    供給する下流側冷却水通路とを備えている ことを特徴と
    する船外機用エンジンの排気装置。
JP33235893A 1993-12-27 1993-12-27 船外機用エンジンの排気装置 Expired - Fee Related JP3340220B2 (ja)

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