JP3273546B2 - 2サイクルエンジンおよびこのエンジンを備えた小型滑走艇 - Google Patents

2サイクルエンジンおよびこのエンジンを備えた小型滑走艇

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JP3273546B2
JP3273546B2 JP02602797A JP2602797A JP3273546B2 JP 3273546 B2 JP3273546 B2 JP 3273546B2 JP 02602797 A JP02602797 A JP 02602797A JP 2602797 A JP2602797 A JP 2602797A JP 3273546 B2 JP3273546 B2 JP 3273546B2
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2サイクルエンジン
およびこれを備えた小型滑走艇に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型滑走艇のエンジンの従来例として、
例えば図7に示す構造のものが知られている(特許第2
535143号公報参照)。図7は2サイクルエンジン
を装着した小型滑走艇を船尾側から見た図である。図7
の2サイクルエンジンEは、クランクケース1に回転自
在に支持された回転軸2の軸心が、船体3の前後方向と
合致する向きでもってハル3aに設けられた取付台4に
取り付けられている。クランクケース1にはシリンダ5
が垂直の向きに取り付けられ、シリンダ5の一側方(こ
の例では舷側)には吸気導入装置6を構成するエアク
リーナ7、キャブレタ8およびリードバルブ9が配置さ
れ、他側方(この例では舷側)には排気装置10を構
成する排気マニホールド11、排気パイプ12およびマ
フラ13が配置されている。16はクランクケース1に
装着されたモータ駆動型のスタータで、図示していない
減速歯車を介して回転軸2を回転駆動する。17はシリ
ンダ5の冷却水取入口である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記小型滑走艇におい
ては、エンジン出力の増大が要望され、さらに排気ガス
の浄化のためにマフラ内に触媒コンバータを装着するた
め、マフラの大形化と重量の増加が避けられない。しか
し、小型滑走艇は、搭乗者が、例えばデッキ3bの上面
に設けられた座席3cに座って左右の足台3dに左右の
足を置き、図示していないハンドルを両手で把持した姿
勢で操縦するように構成されているので、エンジンの設
置スペースが座席3cの最適幅によって制約され、拡大
できる余地が少ないため、大形化したマフラを限られた
設置スペース内にどのように収容するか、またマフラの
重量増に伴って重心位置が高くなるのをどのようにして
抑制するかが大きな課題となっている。また、エンジン
特性の改善のために、前記排気マニホールド11に排気
ポート11aの開放タイミングを可変にする排気制御装
置15(二点鎖線)を付加しようとしても、スペース的
に困難である。
【0004】本発明は、このような課題を解決して従来
のエンジン設置スペース内に大形化したマフラの設置が
可能であるとともに、重心位置が高くなるのを抑制で
き、マフラを含むエンジンの重量バランスを最適にでき
小型滑走艇用2サイクルエンジンを得ること、および
このエンジンを備えた、左右の重量バランスの最適化を
図った小型滑走艇を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の小型滑走艇用2サイクルエンジンは、回
転軸心から一側方の斜め上方にシリンダが、他側方の斜
め上方に吸気導入装置がそれぞれ延びており、前記シリ
ンダと吸気導入装置の間の空間にマフラを含む排気装置
が配置されている。この構成により、エンジンの設置ス
ペースを拡大することなく大形化したマフラを設置でき
るとともに、重量の大きいシリンダの位置が低くなるの
で、エンジンの重心が高くなるのを抑えることができ
る。また、請求項1の2サイクルエンジンは、前記シリ
ンダの他側方に位置する排気ポートの斜め上方に、排気
ポートの開放タイミングを可変にする排気制御バルブを
有する排気制御装置が設けられている。したがって、前
記排気制御バルブがほぼ垂直の向きで配設されるため、
前記排気制御バルブに煤が付着することが少なくなる。
【0006】また、請求項2の小型滑走艇用2サイクル
エンジンは、回転軸心から一側方の斜め上方にシリンダ
が延びており、前記シリンダの他側方にマフラを含む
気装置が配置され、前記シリンダの他側方に位置する排
気ポートの斜め上方に、排気ポートの開放タイミングを
可変にする排気制御バルブを有する排気制御装置が設け
られている。この構成により、エンジンの設置スペース
を拡大することなく大形化したマフラを設置できるとと
もに、重量の大きいシリンダの位置が低くなるので、2
サイクルエンジンの重心が高くなるのを抑えることがで
き、さらに、エンジン特性および排気ガスの浄化を改善
できる。また、シリンダの他側方に位置する排気ポート
の斜め上方に、排気ポートの開放タイミングを可変にす
る排気制御バルブを有する排気制御装置が設けられてい
るので、排気制御バルブがほぼ垂直の向きで配設され、
排気制御バルブに煤が付着することが少なくなる。
【0007】また、請求項3の2サイクルエンジンは、
請求項1の2サイクルエンジンにおいて、スタータが前
記シリンダを含むエンジン本体の一側方の面に装着され
ている。したがって、エンジン周りのスペースを有効に
利用できる。
【0008】また、請求項4の2サイクルエンジンは、
請求項2の2サイクルエンジンにおいて、スタータが前
記シリンダを含むエンジン本体の他側方の面に装着され
ている。したがって、エンジン周りのスペースを有効に
利用できる。また、エンジン全体の左右の重量バランス
を最適化することができる。
【0009】
【0010】また、請求項2サイクルエンジンは、
請求項1の2サイクルエンジンにおいて、前記シリンダ
が前記回転軸心に対して、鉛直方向から45°±10°
の範囲で傾斜して設けられている。したがって、シリン
ダと吸気導入装置の間が十分広くなり、大形のマフラの
収容スペースが確保できる。
【0011】また、請求項2サイクルエンジンは、
請求項1または2の2サイクルエンジンにおいて、前記
排気装置が排気浄化用の触媒を内蔵している。したがっ
て、排気ガスの効果的な浄化ができる。
【0012】また、請求項の小型滑走艇は、請求項1
のいずれかの2サイクルエンジンを推進機の駆動用
として備え、このエンジンが、その回転軸心を船体の前
後方向に合致させて船体内に設置されている。したがっ
て、船体内の制限されたエンジンの設置スペース内に、
大形化したマフラを有し、出力の大きいエンジンを搭載
した小型滑走艇が得られる。
【0013】また、請求項の小型滑走艇は、請求項
の小型滑走艇において、前記排気装置から船体後部の排
気口へ排気を導く排気通路が形成され、前記排気通路
に、水を貯留し、この水の中に排気を放出させて消音す
る水マフラが設けられ、前記水マフラが前記回転軸心の
延長線から他側方にずれて位置している。したがって、
左右の重量バランスを最適化した小型滑走艇が得られ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である
2サイクルエンジンを搭載した小型滑走艇の側面図であ
り、図2は、図1中のII−II線に沿った断面図である。
図1において、船体3はハル3aの上にデッキ3bを接
合して構成され、デッキ3bには座席3cと足台3dが
設けられている。3eはハンドルである。
【0015】図2に示すように、この小型滑走艇用2サ
イクルエンジンEは、その本体EBがクランクケース
1、シリンダ5およびシリンダヘッド50により形成さ
れており、クランクケース1に回転自在に支持された回
転軸2の軸心が船体3の前後方向と合致する向きでハル
3aに取り付けられている。2サイクルエンジンEによ
り、図1の回転軸2にカップリング18を介して連結さ
れたシャフト19を介して、船体3の後端部に配置され
た水ジェットポンプ20を駆動し、ノズル21から水を
噴出して推進力を得る。2サイクルエンジンEのマフラ
からの排気ガスは、排気パイプ22で船体3内に配置さ
れた水マフラ23に導かれ、消音された排気ガスが排気
パイプ24を介してハル3aの後端部から排出される。
【0016】図2において、この2サイクルエンジンE
は、シリンダ5内を往復動する図示していないピストン
が連結された回転軸2が、クランクケース1に回転自在
に支持されており、この回転軸2の軸心が船体3の前後
方向と合致する向きで、ハル3aに設けられた取付台4
に取り付けられている。シリンダ5はクランクケース1
の回転軸心から一側方(この実施形態では左舷側)に斜
め上方に延びる位置に配置され、吸気導入装置6を構成
しているエアクリーナ7およびキャブレタ8およびリー
ドバルブ9が他側方(この実施形態では右舷側)に斜め
上方に延びる位置に配置されている。前記シリンダ5は
その軸線CAが鉛直方向から45°傾斜している。吸気
導入装置6の基部、つまりエンジン本体EBに接続され
た部分も、その軸線EAが、鉛直方向から45°傾斜し
ている。
【0017】排気装置10を構成している排気マニホー
ルド11、この排気マニホールド11の下流に接続され
たマフラ13およびマフラ13の出口に接続された排気
パイプ22が、前記シリンダ5と吸気導入装置6の間の
空間に配置され、排気ポート11aの開放タイミングを
可変にする排気制御バルブ14を有する排気制御装置1
5も、この空間内に位置している。すなわち、図2から
も明らかなように、排気ポート11aは、シリンダ5の
他側方(この実施形態では右舷側)に位置している。モ
ータ駆動型のスタータ16は、エンジン本体EBの一側
方の面、すなわちクランクケース1におけるシリンダ5
が取り付けられている側の面(左側面)に装着されて、
2サイクルエンジンEの下部に位置している。
【0018】図3は、排気制御装置15の構成を示す断
面図で、排気制御バルブ14はばね15aで付勢されて
その先端部14aが排気ポート11a内に突出してお
り、基部に形成されたラック14bに噛み合うピニオン
15bが図示していない制御装置によって回転駆動され
ることにより、エンジンの低回転時に先端部14aが排
気ポート11a内に進出することで、排気ポート11a
の開放タイミングを遅らせるように構成されており、こ
れによって、低回転時のトルクを増大させている。
【0019】図4は、この実施形態の小型滑走艇のデッ
キ3b(図1)を脱着した一部破断平面図である。図4
において、25は燃料タンクで、船体3の前部に配置さ
れ、2サイクルエンジンEは船体3のほぼ中央に配置さ
れている。26は船体3の補強板で、ハル3aの後端部
に水ジェットポンプ20が配置され、補強板26と水ジ
ェットポンプ20の間の他側方(右舷側)に水マフラ2
3が配置されている。
【0020】排気パイプ22、水マフラ23および排気
パイプ24により、マフラ13の排気ガスを船体3の後
部の排気口30へ導く排気通路を構成している。前記水
マフラ23は、水を貯留し、この水の中に排気を放出さ
せて消音するもので、回転軸心の延長線から他側方にず
れた位置に配置されている。これにより、シリンダ5が
あるために一側方(左舷側)が重くなる2サイクルエン
ジンEとの間で重量バランスを取って、小型滑走艇の左
右の重量バランスを改善している。
【0021】27は冷却水管で、水ジェットポンプ20
の高圧部20aから取り込んだ冷却水を、冷却水取入口
17からシリンダ5に供給する。シリンダ5を経た冷却
水は、図5に示すように、排気マニホールド11から外
壁が二重に構成されたマフラ13の外周を通って、やは
り、二重に構成された排気パイプ22の外周を通り、水
マフラ23内に導かれる。排気ガスは、排気パイプ22
の終端に設けられた逆止弁23aを通って水マフラ23
内に放出され、前記冷却水と混ざって消音される。水マ
フラ23内の冷却水は、排気ガスとともに排気パイプ2
4を経て船体3の前記排気口30から船外に排出され
る。排気パイプ22の終端には逆止弁23aが設けられ
ているので、水マフラ23内の冷却水がマフラ13に逆
流することはない。
【0022】マフラ13は、前部13aと後部13bに
二分されていて、クランプ13cで一体に連結され、こ
の連結部分に触媒コンバータ28を着脱可能に収納する
とともに、外周を冷却水が流れて触媒コンバータ28が
適温に保たれるように構成されている。
【0023】前記のように構成された2サイクルエンジ
ンEは、図2の回転軸2の軸心から一側方の斜め上方に
シリンダ5が延び、他側方の斜め上方に吸気導入装置6
が延びているので、両者の間の空間が広くなるとともに
両者の重心位置が低くなり、前記シリンダ5と吸気導入
装置6の間の広い空間に排気装置10のマフラ13を配
置することで、船体3のエンジンの設置スペースを拡大
することなく大形のマフラ13を装着することが可能と
なる。上記空間を広くするために、シリンダ5の軸線C
Aと排気装置10の軸線EAの傾斜角度は45°±10
°、好ましくは45°±5°の範囲に設定される。
【0024】また、シリンダ5が鉛直方向から45°傾
斜しているので、排気マニホールド11に装着された排
気制御装置15の排気制御バルブ14は、図3に示すよ
うに、ほぼ垂直の向きとなるので、排気中の未燃焼オイ
ルが排気制御バルブ14の摺動面に入っても、重力です
ぐに抜け出るから、排気制御バルブ14への煤の付着が
少なくなり、保守の手間が軽減する。
【0025】 さらに、スタータ16は、エンジン本体
EBのスペースに余裕のある一側方の面に装着されてい
るから、無理なく納まる。また、重量の大きいモータ駆
動型のスタータ16が2サイクルエンジンEの下部に位
置しているので、2サイクルエンジンEの重心位置を下
げることができる。
【0026】また、本実施形態の小型滑走艇は、重量の
重いシリンダ5をクランクケース1の一側方(左舷側)
に、重量の重い水マフラ23を他側方(右舷側)の低い
位置に配置し、触媒コンバータ28を内蔵した大形で重
量が増したマフラ13を、前記シリンダ5と前記吸気導
入装置6の間の空間に配置したので、小型滑走艇の左右
の重量バランスを最適化できるとともに、2サイクルエ
ンジンEの重心位置がマフラ13の重量増によって高く
なるのを抑えることができる。
【0027】なお、前記実施形態ではスタータ16をシ
リンダ5が配設されている一側方のクランクケース1の
下部に配置したが、排気装置を含む2サイクルエンジン
全体の左右の重量バランスを取るために、他側方に配置
してもよい。
【0028】図6は、本発明の他の実施形態である2サ
イクルエンジンを搭載した小型滑走艇の断面図で、図2
と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示してい
る。図6において、この小型滑走艇用2サイクルエンジ
ンEは、クランクケース1に回転自在に支持された回転
軸2の軸心が船体3の前後方向と合致する向きで、ハル
3aに設けられた取付台4に取り付けられている。シリ
ンダ5はクランクケース1の回転軸心から一側方(この
実施形態では左舷側)に斜め上方に延びる位置に配置さ
れ、吸気導入装置6は、シリンダ5の一側方(シリンダ
5とデッキ3bの間)に配置されている。さらにマフラ
13を含む排気装置10は、シリンダ5の他側方(この
実施形態では右舷側)に配置されており、スタータ16
は、排気装置10と同じ側のクランクケース1(エンジ
ン本体EB)の他側方の面に装着され、2サイクルエン
ジンEの下部に位置している。前記シリンダ5は、鉛直
方向から約20°傾斜している。
【0029】前記のように構成された2サイクルエンジ
ンEは、回転軸2の軸心から一側方の斜め上方にシリン
ダ5が延び、さらにその外側に吸気導入装置6が配置さ
れているので、シリンダ5の他側方に広い空間が形成さ
れるとともに、シリンダ5および吸気導入装置6の重心
位置が低くなる。前記シリンダ5の他側方の広い空間に
排気装置10の排気マニホールド11、排気制御装置1
5およびマフラ13を配置することで、船体3のエンジ
ン設置スペースを拡大することなく、大形のマフラ13
を装着することができる。
【0030】また、スタータ16は、エンジン本体EB
のスペースに余裕がある他側方の面に装着されているか
ら、無理なく納まる。しかも、2サイクルエンジンEの
一側方がシリンダ5によって重くなるのに対し、重量の
大きいスタータ16が他側方に位置するので、2サイク
ルエンジンEの重量バランスが向上する。また、重量の
大きいスタータ16がクランクケース1の下部に位置す
るので、2サイクルエンジンEの重心位置を下げること
ができる。
【0031】さらに、一側方に傾斜したシリンダ5の他
側方に位置する排気ポート11aに、排気ポート11a
の開口タイミングを制御する排気制御装置15を配置し
たので、その排気制御バルブ14が、垂直に近い向きと
なるから、排気中の未燃焼オイルが排気制御バルブ14
の摺動面に入っても、重力により直ぐに抜け出るから、
排気制御バルブ14への煤の付着が少なくなり、保守の
手間が軽減する。
【0032】
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の一構成に係る
型滑走艇用2サイクルエンジンによれば、回転軸心から
一側方の斜め上方にシリンダが、他側方の斜め上方に吸
気導入装置がそれぞれ延びており、シリンダと吸気導入
装置の間の空間にマフラを含む排気装置が配置されてい
るので、エンジンの設置スペースを拡大することなく大
形化したマフラを設置できるとともに、重量の大きいシ
リンダの位置が低くなるので、エンジンの重心が高くな
るのを抑えることができる。また、シリンダの他側方に
位置する排気ポートの斜め上方に、排気ポートの開放タ
イミングを可変にする排気制御バルブを有する排気制御
装置が設けられているので、排気制御バルブがほぼ垂直
の向きで配設され、前記排気制御バルブに煤が付着する
ことが少なくなる。
【0034】本発明の他の構成に係る小型滑走艇用2サ
イクルエンジンによれば、回転軸心から一側方の斜め上
方にシリンダが延びており、シリンダの他側方にマフラ
を含む排気装置が配置され、シリンダの他側方に位置す
る排気ポートの斜め上方に、排気ポートの開放タイミン
グを可変にする排気制御バルブを有する排気制御装置が
設けられているので、エンジンの設置スペースを拡大す
ることなく大形化したマフラを設置できるとともに、重
量の大きいシリンダの位置が低くなるので、2サイクル
エンジンの重心が高くなるのを抑えることができ、さら
に、排気ガスの浄化が改善できる。また、シリンダの他
側方に位置する排気ポートの斜め上方に、排気ポートの
開放タイミングを可変にする排気制御バルブを有する排
気制御装置が設けられているので、排気制御バルブがほ
ぼ垂直の向きで配設され、排気制御バルブに煤が付着す
ることが少なくなる。
【0035】また、本発明の2サイクルエンジンを使用
した小型滑走艇は、エンジンの回転軸心を船体の前後方
向に合致させて船体内に設置しているから、幅および大
きさが制限されるエンジン収納スペース内に、大形のマ
フラを備えた本発明の2サイクルエンジンを、スペース
効率よく収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る小型滑走艇を示す側
面図である。
【図2】図1中のII−II線に沿った断面図である。
【図3】前記一実施形態における排気制御装置を示す拡
大断面図である。
【図4】前記一実施形態の小型滑走艇のデッキを除いて
各装置の設置状態を示した一部破断平面図である。
【図5】前記一実施形態におけるマフラと水マフラの構
造を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る2サイクルエンジ
ンの設置状態を示す断面図である。
【図7】従来の小型滑走艇の2サイクルエンジン設置状
態を示す船尾から見た断面図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、2…回転軸、3…船体、3a…ハ
ル、3b…デッキ、5…シリンダ、6…吸気導入装置、
7…エアクリーナ、8…キャブレタ、9…リードバル
ブ、10…排気装置、11…排気マニホールド、11a
…排気ポート、13…マフラ、14…排気制御バルブ、
15…排気制御装置、16…スタータ、20…水ジェッ
トポンプ、20a…高圧部、21…ノズル、22,24
…排気パイプ、23…水マフラ、23a…逆止弁、27
…冷却水管、28…触媒コンバータ、30…排気口、E
…2サイクルエンジン、EA…吸気導入装置の軸線、E
B…エンジン本体、CA…シリンダの軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02B 67/00 B63H 21/26 M (56)参考文献 特開 平5−86922(JP,A) 特開 平8−261006(JP,A) 特開 平8−93481(JP,A) 特開 平5−332138(JP,A) 特開 平10−203484(JP,A) 実開 平2−47572(JP,U) 実開 昭55−92037(JP,U) 実開 昭61−123823(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸心から一側方の斜め上方にシリン
    ダが、他側方の斜め上方に吸気導入装置がそれぞれ延び
    ており、 前記シリンダと吸気導入装置の間の空間にマフラを含む
    排気装置が配置され、 前記シリンダの他側方に位置する排気ポートの斜め上方
    に、排気ポートの開放タイミングを可変にする排気制御
    バルブを有する排気制御装置が設けられている小型滑走
    艇用2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 回転軸心から一側方の斜め上方にシリン
    ダが延びており、 前記シリンダの他側方にマフラを含む排気装置が配置さ
    れ、 前記シリンダの他側方に位置する排気ポートの斜め上方
    に、排気ポートの開放タイミングを可変にする排気制御
    バルブを有する排気制御装置が設けられている小型滑走
    艇用2サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1において、スタータが前記シリ
    ンダを含むエンジン本体の一側方の面に装着されている
    2サイクルエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項2において、スタータが前記シリ
    ンダを含むエンジン本体の他側方の面に装着されている
    2サイクルエンジン。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記シリンダおよび
    吸気導入装置のそれぞれが前記回転軸心に対して、鉛直
    方向から45°±10°の範囲で傾斜している2サイク
    ルエンジン。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、前記排気装
    置が排気浄化用の触媒を内蔵している2サイクルエンジ
    ン。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の2サイ
    クルエンジンを推進機の駆動用として備え、このエンジ
    ンが、その回転軸心を船体の前後方向に合致させて船体
    内に設置されている小型滑走艇。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記排気装置から船
    体後部の排気口へ排気を導く排気通路が形成され、 前記排気通路に、水を貯留し、この水の中に排気を放出
    させて消音する水マフラが設けられ、前記水マフラが前
    記回転軸心の延長線から他側方にずれて位置している小
    型滑走艇。
JP02602797A 1997-01-24 1997-01-24 2サイクルエンジンおよびこのエンジンを備えた小型滑走艇 Expired - Fee Related JP3273546B2 (ja)

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