JP3339822B2 - マイナス帯電トナー - Google Patents

マイナス帯電トナー

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JP3339822B2
JP3339822B2 JP20129698A JP20129698A JP3339822B2 JP 3339822 B2 JP3339822 B2 JP 3339822B2 JP 20129698 A JP20129698 A JP 20129698A JP 20129698 A JP20129698 A JP 20129698A JP 3339822 B2 JP3339822 B2 JP 3339822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイナス帯電の電
子写真感光体を使用し、非磁性一成分反転現像方法を採
用しているプリンタ等に使用されるマイナス帯電トナー
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マイナス帯電の電子写真感光体、
特に有機感光体(OPC)を使用し、発光ダイオード
(LED)あるいは半導体レーザーなどでマイナス帯電
OPCに潜像を書込み、マイナス帯電トナーで現像する
というプロセスがごく一般的に使用されている。また、
現像方法としては、安価な現像器の提供が可能であるな
どの理由から、トナー担持体上に層規制部材によってト
ナーの薄層を形成し、それを感光体に接触させてトナー
を現像する、いわゆる非磁性一成分現像方法が使用され
てきている。このように、マイナス帯電OPCを使用
し、マイナス帯電トナーを用いて非磁性一成分反転現像
方法を採用したプリンタは数多く商品化されているが、
この方法では初期画像の地力ブリあるいは長期間使用後
の画像濃度の低下あるいはスジ状の画像ムラや地力ブリ
の上昇といった問題が発生することがある。非磁性一成
分反転現像方法では、トナーはトナー供給ローラあるい
は層規制部材による摩擦によって帯電されるが、一般に
この帯電機構ではすべてのトナー粒子を十分なレベルま
で帯電させるのは困難である。そのため、非磁性一成分
反転現像方法では常に地力ブリが問題となる。また、非
磁性一成分反転現像方法では、トナーは供給ローラや層
規制部材とトナー担持体との間で力学的ストレスを加え
られるため、長時間の使用により層規制部材やトナー担
持体にトナー粒子が融着する傾向があり、これによりス
ジ状の画像ムラの発生や地力ブリの上昇といった問題が
発生することがある。これらの問題を解決するため、非
磁性一成分反転現像方法に使用されるトナーとしては、
同一分子量においてビニル系樹脂よりも樹脂強度の高い
ポリエステル樹脂を使用してトナーの耐久性を向上さ
せ、特定の帯電制御剤や外添剤を使用してトナーの帯電
性向上を図ってきている。しかしながら、このように帯
電制御剤や外添剤により帯電性向上を図るのみでは根本
的に前記問題を解決することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
新規なマイナス帯電トナーであり、またマイナスに帯電
した感光体をともなった非磁性一成分反転現像方法に使
用されるトナーであって、長時間使用しても供給ロー
ラ、層規制部材及びトナー担持体に融着しないで、スジ
状の画像ムラの発生や地力ブリの上昇といった問題が生
じないマイナス帯電トナーを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯電部材によ
ってマイナスに帯電した感光体の画像部を露光して静電
潜像を形成し、該感光体にトナー担持体上に層規制部材
によって形成されたマイナス帯電トナーの薄層を接触さ
せるとともに、トナー担侍体/感光体間にバイアス電圧
を印加して潜像を現像する非磁性一成分反転現像方法に
使用されるマイナス帯電トナーであって、該トナーはウ
レタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂100重量
部に対し下記一般式(I)からなる化合物を1重量部以
上3重量部未満含有し、真円度が0.70以上0.85
以下であり、コールターカウンター法における体積50
%径Vが6〜10μm、20μm以上のトナー粒子が
0.5体積%以下であり、5μm以下の個数%をNとし
た場合に、下記式(1)を満足することを特徴とするマ
イナス帯電トナーである。
【化2】 (式中、X及びXは水素原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表し、
とXは同じであっても異なっていてもよく、m及
びm’は1〜3の整数を表し、R及びRは水素原
子、C18のアルキル、アルケニル、スルホンアミ
ド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒドロ
キシ、C18のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表し、RとR
は同じであっても異なっていてもよく、n及びn’は1
〜3の整数を表し、R及びRは水素原子またはニト
ロ基を表し、Aは水素イオン、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、アンモニウムイオンを表す。)
【数2】NV≦l000 (1)
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のマイナス帯電トナーに使
用されるウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂
は、ベースポリエステル樹脂にジイソシアネートでウレ
タン架橋、ウレタン伸長させてウレタン架橋ポリエステ
ル樹脂を得た後、必要に応じて他のポリエステル樹脂を
混合することにより得られる。カルボン酸及びアルコー
ルから合成される一般的なトナー用ポリエステル樹脂と
比較して上記ジイソシアネートによりウレタン架橋また
はウレタン伸長されたポリエステル樹脂は、その分子鎖
にエステル結合よりも強靭なウレタン結合を有している
ため、トナーの耐久性(層規制部材などへのトナーの融
着性の防止)を向上することができる。前記のベースポ
リエステル樹脂は、多価カルボン酸と多価アルコールの
重縮合により得られる。多価カルボン酸としては、例え
ばマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸など
の脂肪族二塩基酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸などの脂肪族不飽和二
塩基酸、無水フタル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸などの芳香族二塩基酸及びこれらの低級アルキ
ルエステルが用いられる。また、多価アルコールとして
は、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,
6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、水添ビス
フェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付
加物、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物な
どのジオール、及びグリセリン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタンなどのトリオールが用いられ
る。
【0006】重縮合方法としては、公知の高温重縮合、
溶液重縮合などが用いられる。多価カルボン酸と多価ア
ルコールの使用割合は、前者のカルボキシル基に対する
後者の水酸基の割合で0.8〜1.4が一般的である。
また、ベースポリエステル樹脂の数平均分子量は100
0〜30000、好ましくは2000〜15000であ
る。数平均分子量が1000未満ではマイナス帯電トナ
ーの耐オフセット性が低下する場合があり好ましくな
い。30000を越えるとべースポリエステル樹脂とジ
イソシアネートとの反応時に増粘が著しく製造上の観点
から好ましくなく、かつマイナス帯電トナーの定着性が
低下する場合がある。ジイソシアネートとしては、例え
ばメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネート等が用いられる。ジイソシアネートの使用
範囲は、ベースポリエステル樹脂1モル当り0.3〜
0.95モル、特に0.5〜0.8モルが好ましい。ジ
イソシアネートが0.3モル未満ではマイナス帯電トナ
ーの耐オフセット性が低下することがあり、0.95モ
ルを越えると反応中に増粘が著しく、場合によってはウ
レタン架橋ポリエスモル樹脂の粘度が上昇して攪拌がで
きなくなるので製造上好ましくない。
【0007】前記のウレタン架橋ポリエステル樹脂は、
例えばベースポリエステル樹脂にジイソシアネートを投
入し、溶媒の存在下または不在下に50〜150℃の温
度で数時間反応させることにより得られる。また、前記
の他のポリエステル樹脂はベースポリエステル樹脂と同
様の方法により得られ、数平均分子量は1000〜10
000、好ましくは2000〜6000である。数平均
分子量が1000未満ではマイナス帯電トナーの耐オフ
セット性が低下するおそれがあり、10000を越える
と定着性が悪化するおそれがある。他のポリエステル樹
脂の製造に使用される多価カルボン酸及び多価アルコー
ルはベースポリエステル樹脂と同じでもよく、異なって
いてもよい。ウレタン架橋成分を含有するポリエステル
樹脂において、ウレタン架橋ポリエステル樹脂と他のポ
リエステル樹脂の含有比率は重量比で20:80〜9
5:5、好ましくは30:70〜80:20である。ウ
レタン架橋ポリエステル樹脂の含有比率が両者の合計の
20重量%未満では、マイナス帯電トナーの耐オフセッ
ト性が低下し、他のポリエステル樹脂の含有比率が両者
の合計の5重量%未満では、マイナス帯電トナーの製造
工程における粉砕性が悪化して好ましくない。ウレタン
架橋成分を含有するポリエステル樹脂のガラス転移温度
(Tg)は40〜80℃、好ましくは60〜70℃であ
る。ガラス転移温度が40℃未満ではマイナス帯電トナ
ーのブロッキング性が悪化することがあり、また80℃
を越えると定着性が悪化する場合がある。ウレタン架橋
成分を含有するポリエステル樹脂は、ウレタン架橋ポリ
エステル樹脂単独又はウレタン架橋ポリエステル樹脂を
含む溶液と、他のポリエステル樹脂単独又は他のポリエ
ステル樹脂を含む溶液とを所定の割合で、容器内で必要
に応じて加熱し、攪拌混合した後、不溶な溶剤、残存モ
ノマー及び熱劣化による臭気を除去するため高温真空で
処理することにより得られる。
【0008】本発明のマイナス帯電トナーは、前記ウレ
タン架橋成分を含有するポリエステル樹脂と下記一般式
(I)からなる化合物を含有する。
【化3】 (式中、X及びXは水素原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表し、
とXは同じであっても異なっていてもよく、m及
びm’は1〜3の整数を表し、R及びRは水素原
子、C18のアルキル、アルケニル、スルホンアミ
ド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒドロ
キシ、C18のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表し、RとR
は同じであっても異なっていてもよく、n及びn’は1
〜3の整数を表し、R及びRは水素原子またはニト
ロ基を表し、Aは水素イオン、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、アンモニウムイオンを表す。)上記化合
物は、例えば保土谷化学工業社から商品名:T−77と
して市販されている。前記一般式(I)からなる化合物
の含有量は、ウレタン架橋成分を含有するポリエステル
樹脂100重量部に対して1重量部以上3重量部未満で
あることが必要である。1重量部未満では、トナーの摩
擦帯電量が不十分で十分な画像濃度を得にくく、非画像
部の地カブリも多くなりやすい。また、3重量部より多
い場合では、非画像部の地カブリが多くなりやすい。
【0009】本発明のマイナス帯電トナーは、その他の
成分として着色剤や前記一般式(I)からなる化合物以
外の含金属染料等の帯電制御剤を併用してもよい。着色
剤としては、トナーに一般的に使用されているカーボン
ブラックやカラー用の染顔料が例示される。着色剤は定
着画像の光学濃度を維持するのに必要充分な量が用いら
れ、通常樹脂100重量部に対し0.1〜20重量部、
好ましくは0.2〜10重量部添加される。その他に低
分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン等の離型
剤、フェライト、マグネタイト等の磁性剤、アルミナ、
酸化チタン等の研磨剤等を併用してもよい。また、本発
明のトナー粒子表面にはシリカ微粒子、アルミナ微粒子
等の流動性向上剤を付着させてもよい。トナー粒子表面
に流動性向上剤を付着させるには、トナー100重量部
に対し、流動性向上剤0.05〜2重量部好ましくは
0.1〜1重量部を加えて混合すればよい。
【0010】本発明のマイナス帯電トナーは、ウレタン
架橋成分を含有するポリエステル樹脂、着色剤、帯電制
御剤、その他の成分を攪拌混合した後、溶融混練し、冷
却後に粉砕、分級することにより製造できる。このトナ
ーは真円度が0.70以上0.85以下であり、コール
ターカウンター法における体積50%径Vが6〜10μ
m、20μm以上のトナー粒子が0.5体積%以下であ
り、5μm以下の個数%をNとした場合に、下記式
を満足することが必要である。
【数3】NV≦1000 (1) トナーの真円度が0.70に満たないとトナーに対する
層規制部材とトナー担持体から受ける力学的ストレスが
大きくなりトナーの耐久性が低下し、一方、真円度が
0.85を越えて大きいと現像されないで感光体上に残
ったトナーのクリーニングが困難となるので好ましくな
い。ここでいう真円度とは、トナー粒子を透過型電子顕
微鏡で撮影し、それを画像解析装置(例えば日本アビオ
ニクス社製EXCELII)で粒子の投影面積(A)及
び周囲長(B)を測定し、下記式(2)から求めること
ができる。
【数4】 真円度=(4πA)/B (2)
【0011】真円度が0.70以上0.85以下のトナ
ーを得る方法としては、粉砕後のトナーを奈良機械製作
所社製ハイブリダイザーなどを用いて熱あるいは衝撃力
を加える方法、機械衝撃式粉砕機(川崎重工業社製クリ
プトロン、マツボー社製ターボミル、奈良機械製作所社
製コスモマイザーなど)を用いる方法等が挙げられる。
また、本発明において、トナーの粒子径が前記式
の関係を満足しない場合は、多数枚プリントした場合に
画像濃度の低下、地カブリの増加及びスジ状の画像ムラ
を生じやすく好ましくない。すなわち、前記式(1)を
満足することによって、粒径5μm以下の粒子の個数を
低減させることにより、微粉トナーの帯電量増大による
層規制部材やトナー担持体への強固な付着(この強固な
付着はトナー融着の原因になる)を防止して、画像濃度
の低下、地カブリの増加及びスジ状の画像ムラの発生を
防ぎ、現像器ユニットの長寿命化を図ることができる。
本発明のマイナス帯電トナーは、帯電部材によってマイ
ナスに帯電した感光体の画像部を露光して静電潜像を形
成し、該感光体にトナー担持体上に層規制部材によって
形成されたマイナス帯電トナーの薄層を接触させるとと
もに、トナー担侍体/感光体間にバイアス電圧を印加し
て潜像を現像する非磁性一成分反転現像方法に好適に使
用される。
【0012】
【実施例】下記例中の「部」は「重量部」を意味する。 実施例1 〔ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂の製
造〕重合釜内に、ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド付加物1700部、ジエチレングリコール150部、
イソフタル酸860部を仕込み、重合釜に窒素を導入し
ながら240℃で重縮合を行い、ベースポリエステル樹
脂を得た。次にベースポリエステル樹脂の酸価が5mg
KOH/g以下になったところで130℃まで冷却し、
キシレン2500部及びメチレンジイソシアネート10
0部を投入し、120℃にて4時間反応させ、ウレタン
架橋ポリエステル樹脂を得た。一方、別の重合釜内に、
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物1400
部、ジエチレングリコール100部、イソフタル酸80
0部、無水フタル酸50部を仕込み、重合釜に窒素を導
入しながら230℃で重縮合を行い、他のポリエステル
樹脂を得た。前記ウレタン架橋ポリエステル樹脂及び他
のポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で40:60で混
合し、真空系で脱溶剤を行ってウレタン架橋成分を含有
するポリエステル樹脂(A)を得た。該ポリエステル樹
脂(A)のTHF(テトラヒドロフラン)可溶分のGP
C法による分子量は、Mw=168000、Mn=39
00であり、酸価は12mgKOH/gであり、THF
不溶分は5%であった。 〔トナーの製造〕 ・上記ポリエステル樹脂(A) 100部 ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製 商品名:ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製 商品名:REGAL330R) ・前記一般式(I)からなる化合物 2部 (保土谷化学工業社製 商品名:T−77) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し疎水性シリカ微粒子
(キャボット社製 商品名:TS−530)0.4部を
加え、三井鉱山社製のへンシェルミキサーにて混合し、
本発明のマイナス帯電トナーを得た。このトナーの体積
50%径(V)は8.6μm、20μm以上のトナー粒
子は0.1体積%、5μm以下のトナー粒子(N)は1
1.2個数%であり、真円度は0.75であった。よっ
て、NV2は828である。
【0013】実施例2 〔ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂の製
造〕重合釜内に、ビスフェノールAブロピレンオキサイ
ド付加物1700部、ジエチレングリコール150部、
イソフタル酸860部を仕込み、重合釜に窒素を導入し
ながら240℃で重縮合を行い、ベースポリエステル樹
脂を得た。次にベースポリエステル樹脂の酸価が5mg
KOH/g以下になったところで130℃まで冷却し、
キシレン2500部及びメチレンジイソシアネート10
0部を投入し、120℃にて4時間反応させ、ウレタン
架橋ポリエステル樹脂を得た。一方、別の重合釜内に、
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物1400
部、ジエチレングリコール100部、イソフタル酸60
0部、無水フタル酸30部を仕込み、重合釜に窒素を導
入しながら230℃で重縮合を行い、他のポリエステル
樹脂を得た。前記ウレタン架橋ポリエステル樹脂及び他
のポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で40:60で混
合し、真空系で脱溶剤を行ってウレタン架橋成分を含有
するポリエステル樹脂(B)を得た。該ポリエステル樹
脂(B)のTHF可溶分のGPC法による分子量は、M
w=152000、Mn=3400であり、酸価は10
mgKOH/gであり、THF不溶分は3%であった。 〔トナーの製造〕 ・上記ポリエステル樹脂(B) 100部 ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製 商品名:ビスコール550P) ・カーボンブラック 6部 (キャボット社製 商品名:REGAL330R) ・前記一般式(I)からなる化合物 2部 (保土谷化学工業社製 商品名:T−77) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、日本ニューマチック工業
社製IDS型ジェットミルにて粉砕し、風力分級機にて
分級して分級品を得た。この分級品を奈良機械製作所製
ハイブリダイザー1型に投入し、6400rpmで4分
間処理した。この処理品100部に対し疎水性シリカ微
粒子(キャボット社製 商品名:TS−530)0.4
部を加え、三井鉱山社製のへンシェルミキサーにて混合
し、本発明のマイナス帯電トナーを得た。このトナーの
体積50%径(V)は7.8μm、20μm以上のトナ
ー粒子は0体積%、5μm以下のトナー粒子(N)は1
4.6個数%であり、真円度は0.77であった。よっ
て、NV2は888である。
【0014】参考例1 一般式(I)からなる化合物の含有量を0.5部とした
以外は実施例1と同様にして本発明のマイナス帯電トナ
ーを得た。このトナーの体積50%径(V)は8.4μ
m、20μm以上のトナー粒子は0体積%、5μm以下
のトナー粒子(N)は12.6個数%であり、真円度は
0.74であった。よって、NVは889である。
【0015】参考例2 一般式(I)からなる化合物の含有量を3.5部とした
以外は実施例1と同様にして本発明のマイナス帯電トナ
ーを得た。このトナーの体積50%径(V)は8.5μ
m、20μm以上のトナー粒子は0体積%、5μm以下
のトナー粒子(N)は12.0個数%であり、真円度は
0.75であった。よって、NVは867である。
【0016】参考例3 実施例1において、分級条件を代えること以外は同様に
して本発明のマイナス帯電トナーを得た。このトナーの
体積50%径(V)は8.3μm、20μm以上のトナ
ー粒子は0.1体積%、5μm以下のトナー粒子(N)
は20.2個数%であり、真円度は0.74であった。
よって、NVは1392である。
【0017】参考例4 実施例2において、奈良機械製作所製ハイブリダイザー
処理を省略する以外は同様にして本発明のマイナス帯電
トナーを得た。このトナーの体積50%径(V)は7.
9μm、20μm以上のトナー粒子は0体積%、5μm
以下のトナー粒子(N)は13.4個数%であり、真円
度は0.66であった。よって、NVは836であ
る。
【0018】 比較例1 ・ウレタン架橋成分を含有しないポリエステル樹脂 100部 (THF不溶分8%、THF可溶分のGPC法による分子量は、Mw=97 000、Mn=3600であり、酸価は15mgKOH/g) ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製 商品名:ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製 商品名:REGAL330R) ・前記一般式(I)からなる化合物 2部 (保土谷化学工業社製 商品名:T−77) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し疎水性シリカ微粒子
(キャボット社製 商品名:TS−530)0.4部を
加え、三井鉱山社製のへンシェルミキサーにて混合し、
比較用のマイナス帯電トナーを得た。このトナーの体積
50%径(V)は8.9μm、20μm以上のトナー粒
子は0体積%、5μm以下のトナー粒子(N)は10.
2個数%であり、真円度は0.72であった。よって、
NV2は808である。
【0019】 比較例2 ・前記ポリエステル樹脂(A) 100部 ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製 商品名:ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製 商品名:REGAL330R) ・クロム錯体化合物 2部 (オリエント化学工業社製 商品名:ボントロンS−34) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し疎水性シリカ微粒子
(キャボット社製 商品名:TS−530)0.4部を
加え、三井鉱山社製のへンシェルミキサーにて混合し、
本発明のマイナス帯電トナーを得た。このトナーの体積
50%径(V)は8.8μm、20μm以上のトナー粒
子は0.2体積%、5μm以下のトナー粒子(N)は1
2.0個数%であり、真円度は0.72であった。よっ
て、NV2は929である。
【0020】次に前記実施例1〜2、参考例1〜4、及
び比較例1、2のトナーを、マイナス帯電のOPCを有
する非磁性一成分反転現像方法の市販プリンタ(NEC
社製商品名:マルチライタ2400)に投入し、印字率
5%のテストパターンで印字テストを行った。印字の初
期画像と5000枚後の画像の結果を表1に示す。表中
のIDはべタ画像をマクベス反射濃度計(RD−91
4)にて測定した反射濃度であり、BGは印刷前の用紙
と印刷後の同用紙における非画像部のハンター白色度の
差を示す。また、OPCカブリはOPC感光体上の地カ
ブリをスコッチ社製のメンディングテープに転写し、白
色紙に貼りつけてからマクベス反射濃度計(RD−91
4)にて9点測定した反射濃度の平均値である。
【0021】
【表1】
【0022】表1のとおり、実施例1及び2のマイナス
帯電トナーは、初期から実用上十分なID値を有しBG
値及びOPCカブリが低く、5000枚プリント後も良
好な画像特性を有し、層規制部材及びトナー担持体への
トナー融着も何ら生じなくスジ状の画像ムラも発生しな
いで極めて良好な結果であった。これに対し、参考例1
のマイナス帯電トナーは、実施例1及び2に比較して初
期からID値がやや低くてBG値及びOPCカブリも多
く、5000枚プリント後ではID値の低下が確認され
た。参考例2のマイナス帯電トナーは、実施例1及び2
に比較して初期からBG値及びOPCカブリもやや多
く、5000枚プリント後ではBG値の上昇が確認され
た。参考例3のマイナス帯電トナーは、実施例1及び2
に比較して5000枚プリント後にID値がやや低下し
てBG値が上昇しており、さらに画像のハーフトーン部
にスジムラが確認された。参考例4のマイナス帯電トナ
ーは、実施例1及び2に比較してID値及びBG値はそ
れほど劣ってはいないが、5000枚プリント後のハー
フトーン画像にスジムラが確認された。比較例1のマイ
ナス帯電トナーは、実施例1及び2に比較して初期から
BG値が高めで、5000枚プリント後のハーフトーン
画像にスジムラが確認された。比較例2のマイナス帯電
トナーは、実施例1及び2に比較して初期からBG値が
高めであり、5000枚プリント後にID値がやや低下
した。
【0023】
【発明の効果】本発明のマイナス帯電トナーは、長時間
使用しても供給ローラ、層規制部材及びトナー担持体に
融着しないで、スジ状の画像ムラの発生や地力ブリの上
昇といった問題を生じることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材によってマイナスに帯電した感
    光体の画像部を露光して静電潜像を形成し、該感光体に
    トナー担持体上に層規制部材によって形成されたマイナ
    ス帯電トナーの薄層を接触させるとともに、トナー担侍
    体/感光体間にバイアス電圧を印加して潜像を現像する
    非磁性一成分反転現像方法に使用されるマイナス帯電ト
    ナーであって、該トナーはウレタン架橋成分を含有する
    ポリエステル樹脂100重量部に対し下記一般式(I)
    からなる化合物を1重量部以上3重量部未満含有し、真
    円度が0.70以上0.85以下であり、コールターカ
    ウンター法における体積50%径Vが6〜10μm、2
    0μm以上のトナー粒子が0.5体積%以下であり、5
    μm以下の個数%をNとした場合に、下記式(1)を満
    足することを特徴とするマイナス帯電トナー。 【化1】 (式中、X及びXは水素原子、低級アルキル基、低
    級アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表し、
    とXは同じであっても異なっていてもよく、m及
    びm’は1〜3の整数を表し、R及びRは水素原
    子、C18のアルキル、アルケニル、スルホンアミ
    ド、メシル、スルホン酸、カルボキシエステル、ヒドロ
    キシ、C18のアルコキシ、アセチルアミノ、ベン
    ゾイルアミノ基またはハロゲン原子を表し、RとR
    は同じであっても異なっていてもよく、n及びn’は1
    〜3の整数を表し、R及びRは水素原子またはニト
    ロ基を表し、Aは水素イオン、ナトリウムイオン、カ
    リウムイオン、アンモニウムイオンを表す。) 【数1】NV≦l000 (1)
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