JP3373774B2 - 静電潜像現像用プラス帯電トナー - Google Patents

静電潜像現像用プラス帯電トナー

Info

Publication number
JP3373774B2
JP3373774B2 JP02155098A JP2155098A JP3373774B2 JP 3373774 B2 JP3373774 B2 JP 3373774B2 JP 02155098 A JP02155098 A JP 02155098A JP 2155098 A JP2155098 A JP 2155098A JP 3373774 B2 JP3373774 B2 JP 3373774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
positively charged
polyester resin
parts
charged toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02155098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11202554A (ja
Inventor
祐一 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP02155098A priority Critical patent/JP3373774B2/ja
Publication of JPH11202554A publication Critical patent/JPH11202554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373774B2 publication Critical patent/JP3373774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラス帯電の有機感光
体を使用し、非磁性一成分反転現像方法を採用している
プリンタ等に使用されるプラス帯電トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マイナス帯電の有機感光体(OP
C)を使用し、発光ダイオード(LED)あるいは半導
体レーザーなどでマイナス帯電OPCに潜像を書込み、
マイナス帯電トナーで現像するというプロセスがごく一
般的に使用されている。このマイナス帯電OPCへの書
込みには、スコロトロン、帯電ローラー、帯電ブラシな
どが使用されているが、スコロトロンでは人体に有害な
オゾンが多量に発生する問題がある。一方、帯電ローラ
ーあるいは帯電ブラシではオゾンの発生量を減らすこと
ができるが、これらの帯電部材はスコロトロンよりも製
造コストが高いだけでなく、感光体に接して用いられる
ため、長期の使用により紙粉やトナーなどにより劣化す
る。
【0003】近年、プラス帯電のOPCが使用され始め
ており、プラス帯電感光体ではスコロトロンによる帯電
を行ってもオゾンの発生量が非常に少ないことが確認さ
れている。また、現像方式としては、現像器コストの低
下が可能であるなどの理由から、トナー担持体上に規制
部材によってトナーの薄層を形成し、それを感光体に接
触させてトナーを現像する、いわゆる非磁性一成分現像
方式が使用されてきている。プラス帯電OPCを使用
し、プラス帯電トナーを用いて非磁性一成分現像方式を
採用したプリンタはいくつか商品化されているが、長期
間使用した場合に、画像濃度の低下あるいは地カブリの
上昇といった問題が発生することがある。非磁性一成分
現像方式では、トナーは層規制部材とトナー担持体との
間で力学的ストレスを加えられるため、長時間の使用に
より層規制部材やトナー担持体に融着する傾向があり、
これによりスジ状の画像ムラやカブリが発生することが
ある。そのため、非磁性一成分トナーとしては、同一分
子量においてビニル系樹脂より樹脂強度の高いポリエス
テル樹脂が使用される場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエステル
樹脂はビニル系樹脂よりもマイナス帯電性が強く、プラ
ス帯電トナーに使用する場合、帯電制御剤を選択しても
帯電量が増加せず、カブリ発生などの問題が生じやす
い。また、ポリエステル樹脂の酸価を低減し、樹脂のマ
イナス帯電性を下げる工夫をしても、その効果はそれほ
ど大きくない。このため十分なプラス帯電を得るために
は、酸価を低減し、さらに多量の帯電制御剤を使用する
必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、帯電部材によ
ってプラスに帯電した感光体の画像部を露光して静電潜
像を形成し、該感光体にトナー担持体上に規制部材に
よって形成されたプラス帯電トナー薄層を接触させる
とともに、トナー担侍体/感光体間にバイアス電圧を印
加して潜像を現像する非磁性一成分反転現像方法に使用
されるトナーであって、該プラス帯電トナー用樹脂とし
て、ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂を用
、真円度が0.70以上0.85以下であり、コール
ターカウンター法における体積50%径Vが6〜10μ
m、20μm以上のトナー粒子が0.5体積%以下であ
り、5μm以下の個数%をNとした場合に、下記式
(1)を満足することを特徴とするプラス帯電トナー。
【数2】 NV ≦l000 (1)
【0006】カルボン酸及びアルコールから合成される
一般的なトナー用ポリエステル樹脂は、官能基成分が残
りやすいため、マイナス帯電性が強いが、ジイソシアネ
ートによりウレタン伸長されたポリエステル樹脂は、そ
の分子鎖にウレタン結合を、その側鎖あるいは末端にイ
ソシアネート基を有している。これらウレタン結合部や
イソシアネート基は窒素原子を有しており、多価カルボ
ン酸や多価アルコールなどで架橋されている一般的なポ
リエステルよりもプラス帯電性が高い。そのため、本発
明のプラス帯電トナーは帯電制御剤を多量に使用するこ
となく良好なプラス帯電性を得ることができ、帯電不良
によるカブリの発生を抑えることができる。また、ウレ
タン結合はエステル結合よりも強靱であり、そのゆえト
ナーの耐久性も向上する。
【0007】本発明のプラス帯電トナーに使用されるウ
レタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂は、ベース
ポリエステル樹脂にジイソシアネートでウレタン架橋、
ウレタン伸長させてウレタン架橋ポリエステル樹脂を得
た後、他のポリエステル樹脂を混合することにより得ら
れる。前記のベースポリエステル樹脂は、多価カルボン
酸と多価アルコールの重縮合により得られる。多価カル
ボン酸としては、例えばマロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪
族二塩基酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸などの脂環式二
塩基酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸などの脂肪族不飽和二塩基酸、無
水フタル酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸な
どの芳香族二塩基酸及びこれらの低級アルキルエステ
ルが用いられる。また、多価アルコールとしては、例え
ばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、水添ビスフェノ
ールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、
ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物などのジ
オール、及びグリセリン、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタンなどのトリオールが用いられる。
【0008】重縮合方法としては、公知の高温重縮合、
溶液重縮合などが用いられる。多価カルボン酸と多価ア
ルコールの使用割合は、前者のカルボキシル基に対する
後者の水酸基の割合で0.8〜1.4が一般的である。
また、ベースポリエステル樹脂の数平均分子量は100
0〜30000、好ましくは2000〜15000であ
る。数平均分子量が1000未満ではプラス帯電トナー
の耐オフセット性が低下する場合があり好ましくない。
30000を越えるとベースポリエステル樹脂とジイソ
シアネートとの反応時に増粘が著しく製造上の観点から
好ましくなく、かつプラス帯電トナーの定着性が低下す
る場合がある。ジイソシアネートとしては、例えばメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等が用いられる。ジイソシアネートの使用範囲
は、ベースポリエステル樹脂1モル当り0.3〜0.9
5モル、特に0.5〜0.8モルが好ましい。ジイソシ
アネートが0.3モル未満ではプラス帯電トナーの耐オ
フセット性が低下することがあり、0.95モルを越え
ると反応中に増粘が著しく、場合によってはウレタン架
橋ポリエスモル樹脂の粘度が上昇して攪拌ができなくな
るので製造上好ましくない。
【0009】前記のウレタン架橋ポリエステル樹脂は、
例えばベースポリエステル樹脂にジイソシアネートを投
入し、溶媒の存在下または不在下に50〜150℃の温
度で数時間反応させることにより得られる。また、前記
の他のポリエステル樹脂はベースポリエステル樹脂と同
様の方法により得られ、数平均分子量は1000〜10
000、好ましくは2000〜6000である。数平均
分子量が1000未満ではプラス帯電トナーの耐オフセ
ット性が低下するおそれがあり、10000を越えると
定着性が悪化するおそれがある。他のポリエステル樹脂
の製造に使用さる多価カルボン酸及び多価アルコール
はベースポリエステル樹脂と同じでもよく、異なってい
てもよい。ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹
脂において、ウレタン架橋ポリエステル樹脂と他のポリ
エステル樹脂の含有比率は重量比で20:80〜95:
5、好ましくは30:70〜80:20である。ウレタ
ン架橋ポリエステル樹脂の含有比率が両者の合計の20
重量%未満では、プラス帯電トナーの耐オフセット性が
低下し、他のポリエステル樹脂の含有比率が両者の合計
の5重量%未満では、プラス帯電トナーの製造工程にお
ける粉砕性が悪化して好ましくない。ウレタン架橋成分
を含有するポリエステル樹脂のガラス転移温度は40〜
80℃、好ましくは50〜60℃である。ガラス転移温
度が40℃未満ではプラス帯電トナーのブロッキング性
が悪化することがあり、また80℃を越えると定着性が
悪化する場合がある。また、ウレタン架橋成分を含有す
るポリエステル樹脂の酸価は15mgKOH/g以下、
特に10mgKOH/g以下であることが好ましい。酸
価が15mgKOH/gより高い場合は樹脂としてマイ
ナス帯電になりやすいため、プラス帯電トナーにおける
プラス帯電性を阻害しカブリ発生などの問題を生じやす
い。ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂は、
ウレタン架橋ポリエステル樹脂単独又はウレタン架橋ポ
リエステル樹脂を含む溶液と他のポリエステル樹脂単独
又は他のポリエステル樹脂を含む溶液とを所定の割合
で、容器内で必要に応じて加熱し、攪拌混合した後、
な溶剤、残存モノマー及び熱劣化による臭気を除去す
るため高温真空で処理することにより得られる。
【0010】本発明のプラス帯電トナーは、ウレタン架
橋成分を含有するポリエステル樹脂の他に、着色剤、帯
電制御剤、その他の成分を含有する。着色剤としては、
トナーに使用されている顔料または染料が挙げられる。
顔料としてはカーボンブラック、アニリンブラック、ア
セチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロ
ー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、
フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー等が例示
される。これらの顔料は定着画像の光学濃度を維持する
のに必要充分な量が用いられ、通常樹脂100重量部に
対し0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量
部添加される。染料としてはアゾ系染料、アントラキノ
ン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料等が例示さ
れる。これらの染料は通常樹脂100重量部に対し0.
1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部添加さ
れる。帯電制御剤としては、ニグロシン、トリブチルベ
ンジンアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスル
フォン酸、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボ
レートなどの第四級アンモニウム塩、及びこれらのレー
キ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔
料、高級脂肪酸の金属塩、ジブチルスズオキサイド、ジ
オクチルスズオキサイド、ジブチルスズボレート、ジオ
クチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートな
どのジオルガノスズボレート類などがあげられる。これ
らを単独又は2種類以上組合わせて用いることができ
る。その他の成分としては、低分子量ポリプロピレン、
低分子量ポリエチレン等の離型剤、フェライト、マグネ
タイト等の磁性剤、アルミナ、酸化チタン等の研磨剤等
が用いられる。
【0011】トナー表面にはアンモニウム塩を構成単位
とするポリシロキサンで表面処理されたシリカ微粒子を
付着させることが望ましい。ジメチルシリコンやヘキサ
メチルジシラザンなどで処理されたシリカ微粒子はマイ
ナス帯電性が高いため、トナーの帯電量低下の原因とな
りやすい。アンモニウム塩を構成単位とするポリシロキ
サンで表面処理されたシリカ微粒子としては、例えばク
ラリアントジャパン社製HVK−2150などが用いら
れる。トナー表面に前記のシリカ微粒子を付着させるに
は、トナー100重量部に対し、シリカ微粒子0.05
〜2重量部好ましくは0.1〜1重量部を加えて混合す
ればよい。
【0012】本発明のトナーは、ウレタン架橋成分を含
有するポリエステル樹脂、着色剤、帯電制御剤、その他
の成分を攪拌混合したのち、溶融混練し、冷却後に粉
砕、分級することにより製造できる。このトナーは真円
度が0.70以上0.85以下であり、コールターカウ
ンター法における体積50%径Vが6〜10μm、20
μm以上のトナー粒子が0.5体積%以下であり、5μ
m以下の個数%をNとした場合に、下記式を満足
することが必要である
【数3】NV≦1000 (1) 真円度が比較的高いトナーを用いることにより、層規制
部材とトナー担持体から受ける力学的ストレスを緩和す
ることができ、トナーの寿命が長くなる。また、真円度
があまり高いと残像残りのトナーのクリーニングが困難
となる。ここでいう真円度とは、トナー粒子を透過型電
子顕微鏡で撮影し、それを画像解析装置(例えば日本ア
ビオニスク社製EXCELII)で粒子の投影面積(A)
及び周囲長(B)を測定し、下記式から求めるこ
とができる。
【数4】真円度=(4πA)/B (2)
【0013】真円度が0.70〜0.85のトナーを得
る方法としては、粉砕後のトナーを奈良機械製作所社製
ハイブリダイザーなどを用いて熱あるいは衝撃力を加え
る方法、機械衝撃式粉砕機(川崎重工業社製クリプトロ
ン、マツボー社製ターボミル、奈良機械製作所社製コス
モマイザーなど)を用いる方法等が挙げられる。また、
粒径5μm以下の粒子の個数を低減させることにより、
微粉トナーの帯電量増大による層規制部材やトナー担持
体への強固な付着(この強固な付着はトナー融着の原因
になる)を防止し、現像器ユニットの長寿命化を図るこ
とができる。
【0014】
〔ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂の製造〕
重合釜内に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付
加物1700部、ジエチレングリコール150部、イソ
フタル酸860部を仕込み、重合釜に窒素を導入しなが
ら240℃で重縮合を行い、べースポリエステル樹脂を
得た。次にベースポリエステル樹脂の酸価が5mgKO
H/g以下になったところで130℃まで冷却し、キシ
レン2500部及びメチレンジイソシアネート100部
を投入し、120℃にて4時間反応させ、ウレタン架橋
ポリエステル樹脂を得た。一方、別の重合釜内に、ビス
フェノールAプロピレンオキサイド付加物1400部、
ジエチレングリコール100部、イソフタル酸800
部、無水フタル酸50部を仕込み、重合釜に窒素を導入
しながら230℃で重縮合を行い、他のポリエステル樹
脂を得た。前記ウレタン架橋ポリエステル樹脂及び他の
ポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で50:50で混合
し、真空系で脱溶剤を行ってウレタン架橋成分を含有す
るポリエステル樹脂を得た。 〔トナーの製造〕 ・前記ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂 91部 〔THF(テトラヒドロフラン)不溶分5%、THF可溶分のGPC法による 分子量は、Mw=168000、Mn=3900であり、酸価は9mgKOH/ g〕 ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製REGAL330R) ・ニグロシン系帯電制御剤 2部 (オリエント化学社製ボントロンN21) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し、アンモニウム塩を
構成単位とするポリシロキサンで表面処理したシリカ微
粒子(クラリアントジャパン社製HVK−2150)
0.4部を加え、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、プラス帯電トナーを得た。このトナーの体積5
0%径は9.1μm、20μm以上のトナー粒子は
0.1体積%、5μm以下のトナー粒子の個数%N
9.5個数%、NV は787であり、真円度は0.7
5であった。
【0015】実施例2 〔ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂の製
造〕 重合釜内に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付
加物1700部、ジエチレングリコール150部、イソ
フタル酸860部を仕込み、重合釜に窒素を導入しなが
ら240℃で重縮合を行い、べースポリエステル樹脂を
得た。次にベースポリエステル樹脂の酸価が5mgKO
H/g以下になったところで130℃まで冷却し、キシ
レン2500部及びメチレンジイソシアネート100部
を投入し、120℃にて4時間反応させ、ウレタン架橋
ポリエステル樹脂を得た。一方、別の重合釜内に、ビス
フェノールAプロピレンオキサイド付加物1400部、
ジエチレングリコール100部、イソフタル酸600
部、無水フタル酸30部を仕込み、重合釜に窒素を導入
しながら230℃で重縮合を行い、他のポリエステル樹
脂を得た。前記ウレタン架橋ポリエステル樹脂及び他の
ポリエステル樹脂をキシレン溶媒中で50:50で混合
し、真空系で脱溶剤を行ってウレタン架橋成分を含有す
るポリエステル樹脂を得た。 〔トナーの製造〕 前記ウレタン架橋成分を含有するポリエステル樹脂 91部 (THF不溶分3%、THF可溶分のGPC法による分子量は、Mw=152 000、Mn=3400であり、酸価は5mgKOH/g) ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製REGAL330R) ・ニグロシン系帯電制御剤 2部 (オリエント化学社製ボントロンN04) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、日本ニューマチック社製
IDS型ジェットミルにて粉砕し、風力分級機にて分級
して分級品を得た。この分級品を奈良機械製作所製ハイ
ブリダイザー1型に投入し、6400rpmで4分間処
理した。この処理品100部に対し、アンモニウム塩を
構成単位とするポリシロキサンで表面処理したシリカ微
粒子(クラリアントジャパン社製HVK−2150)
0.5部を加え、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、プラス帯電トナーを得た。このトナーの体積5
0%径は8.5μm、20μm以上のトナー粒子は0
体積%、5μm以下のトナー粒子の個数%Nは12.5
個数%、NV は903であり、真円度は0.77であ
った。
【0016】比較例1 ・ポリエステル樹脂 91部 (THF不溶分8%、THF可溶分のGPC法による分子量は、Mw=970 00、Mn=3600であり、酸価は15mgKOH/g) ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製REGAL330R) ・ニグロシン系帯電制御剤 2部 (オリエント化学社製ボントロンN21) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し、アンモニウム塩を
構成単位とするポリシロキサンで表面処理したシリカ微
粒子(クラリアントジャパン社製HVK−2150)
0.4部を加え、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、比較用のプラス帯電トナーを得た。このトナー
の体積50%径は9.3μm、20μm以上のトナー
粒子は0体積%、5μm以下のトナー粒子の個数%N
10.2個数%、NV は882であり、真円度は0.
72であった。
【0017】比較例2 ・ポリエステル樹脂 91部 (THF不溶分4%、THF可溶分のGPC法による分子量は、Mw=115 000、Mn=3500であり、酸価は3mgKOH/g) ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製REGAL330R) ・ニグロシン系帯電制御剤 2部 (オリエント化学社製ボントロンN21) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し、アンモニウム塩を
構成単位とするポリシロキサンで表面処理したシリカ微
粒子(クラリアントジャパン社製HVK−2150)
0.4部を加え、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、比較用のプラス帯電トナーを得た。このトナー
の体積50%径は9.1μm、20μm以上のトナー
粒子は0.2体積%、5μm以下のトナー粒子の個数%
は9.2個数%、NV は762であり、真円度は
0.72であった。
【0018】比較例3 ・ポリエステル樹脂 89部 (THF不溶分4%、THF可溶分のGPC法による分子量は、Mw=115 000、Mn=3500であり、酸価は3mgKOH/g) ・ポリプロピレンワックス 2部 (三洋化成社製ビスコール550P) ・カーボンブラック 5部 (キャボット社製REGAL330R) ・ニグロシン系帯電制御剤 4部 (オリエント化学社製ボントロンN21) 上記の材料をスーパーミキサーにて攪拌混合後、2軸混
練押し出し機にて溶融混練し、奈良機械製作所社製コス
モマイザーにて粉砕し、風力分級機にて分級して分級品
を得た。この分級品100部に対し、アンモニウム塩を
構成単位とするポリシロキサンで表面処理したシリカ微
粒子(クラリアントジャパン社製HVK−2150)
0.4部を加え、三井鉱山社製ヘンシェルミキサーにて
混合し、比較用のプラス帯電トナーを得た。このトナー
の体積50%径は9.0μm、20μm以上のトナー
粒子は0.1体積%、5μm以下のトナー粒子の個数%
は9.7個数%、NV は786であり、真円度は
0.75であった。
【0019】試験方法 実施例1,2及び比較例1〜3のトナーを、プラス帯電
OPCを有する市販プリンタ(ブラザー工業社製HL−
730)に投入し、印字率5%のテストパターンで印字
テストを行った。テストの結果を表1に示す。表中のI
Dはベタ画像をマクベスRD−914にて測定した反射
濃度であり、BGは印刷前の用紙と印刷後の同用紙にお
ける非画像部のハンター白色度の差を示す。表1のとお
り、本発明のプラス帯電トナーは、初期カブリ(BG
値)が低く、10000枚印刷後も良好なカブリ値を有
し、現像器部材へのトナー融着性が良好であって、それ
により現像器寿命を延ばすことができる。
【0020】
【表1】 *7000枚時点での値
【0021】
【発明の効果】本発明のプラス帯電トナーは帯電制御剤
を多量に使用することなく、良好なプラス帯電性を得る
ことができ、帯電不良によるカブリの発生を抑えること
ができる。また、ウレタン結合は強靱なのでトナーの耐
久性も向上する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−235954(JP,A) 特開 昭63−49768(JP,A) 特開 昭60−263950(JP,A) 特開 平11−174733(JP,A) 特開 平9−62035(JP,A) 特開 平8−334922(JP,A) 特開 平8−248679(JP,A) 特開 平8−82957(JP,A) 特開 平8−36273(JP,A) 特開 平4−225367(JP,A) 特開 平4−36761(JP,A) 特開 平3−107866(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材によってプラスに帯電した感光
    体の画像部を露光して静電潜像を形成し、該感光体にト
    ナー担持体上に層規制部材によって形成されたプラス帯
    電トナーの薄層を接触させるとともに、トナー担体/
    感光体間にバイアス電圧を印加して潜像を現像する非磁
    性一成分反転現像方法に使用されるトナーであって、該
    プラス帯電トナー用樹脂として、ウレタン架橋成分を含
    有するポリエステル樹脂を用い、真円度が0.70以上
    0.85以下であり、コールターカウンター法における
    体積50%径Vが6〜10μm、20μm以上のトナー
    粒子が0.5体積%以下であり、5μm以下の個数%を
    Nとした場合に、下記式(1)を満足することを特徴と
    するプラス帯電トナー。 【数1】NV≦l000 (1)
  2. 【請求項2】 プラス帯電トナーの表面に、アンモニウ
    ム塩を構成単位とするポリシロキサンで表面処理された
    シリカ微粒子を付着させたことを特徴とする請求項1に
    記載のプラス帯電トナー。
JP02155098A 1998-01-20 1998-01-20 静電潜像現像用プラス帯電トナー Expired - Fee Related JP3373774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02155098A JP3373774B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 静電潜像現像用プラス帯電トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02155098A JP3373774B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 静電潜像現像用プラス帯電トナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11202554A JPH11202554A (ja) 1999-07-30
JP3373774B2 true JP3373774B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=12058116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02155098A Expired - Fee Related JP3373774B2 (ja) 1998-01-20 1998-01-20 静電潜像現像用プラス帯電トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373774B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3498026B2 (ja) * 1999-12-24 2004-02-16 株式会社巴川製紙所 反転現像用トナーおよびその現像方法
JP3932932B2 (ja) * 2002-02-28 2007-06-20 松下電器産業株式会社 トナー
JP4850658B2 (ja) * 2006-10-27 2012-01-11 キヤノン株式会社 トナーおよびトナーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11202554A (ja) 1999-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1624345B1 (en) Full color toner, image forming method, fixing device, developer, process cartridge, and image forming apparatus
JP3833917B2 (ja) 電子写真用トナー
US9052627B2 (en) Toner for electrostatic charge image development, electrostatic charge image developer, toner cartridge, process cartridge and image forming device
US20010002305A1 (en) Toner and method for producing the same
US20150037718A1 (en) Toner, method for producing the toner, two-component developer, and image forming apparatus
US6432599B1 (en) Toner and method for producing the same
JP2006201564A (ja) 定着装置および画像形成装置
JPH11133665A (ja) 乾式トナー
CN101424893A (zh) 调色剂、制备该调色剂的方法、以及显影剂
US9989869B2 (en) Toner, toner stored unit, and image forming apparatus
US10274853B2 (en) Toner, developer, toner housing unit and image forming apparatus
US20160195828A1 (en) Toner, toner stored unit, and image forming apparatus
JP3880357B2 (ja) トナー
JP3373774B2 (ja) 静電潜像現像用プラス帯電トナー
JPH08220797A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2006308958A (ja) トナーの製造方法
JP2003177574A (ja) 電子写真用トナー
JP3442317B2 (ja) フルカラートナー
JP2017009972A (ja) トナー、現像剤、現像剤収容ユニット、及び画像形成装置
JP3339822B2 (ja) マイナス帯電トナー
JP3947477B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP3436499B2 (ja) 負帯電トナー
JP5757143B2 (ja) トナー用樹脂、該トナー用樹脂を使用したトナー、該トナーを用いた現像剤、並びに該現像剤を用いた画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3759779B2 (ja) 一成分現像用トナー
JP4412633B2 (ja) 静電荷像現像用トナー

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees