JP3339406B2 - 揚重機及びそれを用いた天井設置機器の据え付け工法 - Google Patents

揚重機及びそれを用いた天井設置機器の据え付け工法

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JP3339406B2
JP3339406B2 JP08295498A JP8295498A JP3339406B2 JP 3339406 B2 JP3339406 B2 JP 3339406B2 JP 08295498 A JP08295498 A JP 08295498A JP 8295498 A JP8295498 A JP 8295498A JP 3339406 B2 JP3339406 B2 JP 3339406B2
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卓 栗林
雄三 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は揚重機及びそれを用
いた天井設置機器の据え付け工法に係り、特にクリーン
ルーム施工においてファンフィルタユニット等の天井設
置機器を据え付け位置に上昇させる揚重機及びそれを用
いた天井設置機器の据え付け工法に関する。
【0002】
【従来の技術】クリーンルームの施工において、クリー
ンルームの上部に多数の矩形開口部を形成した天井フレ
ームを敷設した後、ファンフィルタユニットやフィルタ
等の天井設置機器を揚重機によって上昇させて天井フレ
ームの矩形開口部に据え付ける据え付け工事が行われ
る。
【0003】従来の揚重機は、例えば図6に示すよう
に、移動台車1の上に1本のテレスコープ型の複数段ロ
ッド4を備えた昇降用シリンダ2が垂直上向きに設置さ
れ、この複数段ロッド4の上端に受け台3が水平に設置
されている。そして、この揚重機を用いて天井設置機器
を矩形開口部に据え付ける場合には、先ず、受け台3上
に天井設置機器を載置し、天井フレーム上の作業者と天
井フレームの下方で揚重機を操作する作業者が声を掛け
合いながら天井設置機器が矩形開口部の真下にくるよう
に移動台車を移動させる。次に、作業者は、目視にて矩
形開口部の位置を確認しながら、揚重機の受け台を上昇
させる。そして、天井設置機器が矩形開口部の近くまで
上昇したら、作業者は、受け台の上昇を一旦停止させ
て、天井フレーム上の作業者が天井設置機器と矩形開口
部との位置が合うように受け台上の天井設置機器を動か
す。次に、再び受け台を上昇させて天井設置機器を矩形
開口部に進入させ、この状態で天井フレーム上の作業者
が天井設置機器を矩形開口部に取り付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
天井設置機器の据え付け工法のように、天井フレーム上
の作業者と揚重機を操作する作業者が声を掛け合いなが
ら行うのでは、据え付けのために多くの作業者を必要と
するという欠点があり、作業効率が悪いと共に、作業者
が天井フレーム上で作業するのは極めて危険であるとい
う欠点がある。
【0005】このような背景から、天井設置機器を自動
で矩形開口部に据え付けることができる揚重機が要望さ
れている。しかし、天井設置機器の上面と矩形開口部と
は略同じ大きさに形成されていると共に、ファンフィル
タユニットやフィルタ等の天井設置機器が据え付け作業
時に天井フレームに当たって破損しないようにする必要
がある。従って、据え付けの自動化のためには、天井設
置機器を矩形開口部に精度良く位置決めできなくてはな
らない。
【0006】しかし、従来の揚重機の場合、天井設置機
器は約30kgと重量物であるために、受け台を上昇さ
せるロッドの撓みにより正確な位置決めができないとい
う欠点がある。この対策として、複数の昇降用シリンダ
で受け台を上昇させることが考えられるが、複数の昇降
用シリンダのロッドを完全に同期させて昇降させること
は極めて難しく、受け台の水平度を維持できない。ま
た、ロッドを太くすることも考えられるが、その分昇降
用シリンダの動力を大きくしなくてはならない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、天井設置機器等の重量物を垂直上方に精度良く
上昇させることのできる揚重機を提供すると共に、その
揚重機を用いて天井設置機器を天井フレームの矩形開口
部に自動的に据え付ける天井設置機器の据え付け工法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を解決
するために、重量物を載置する受け台と、テレスコープ
型等の伸縮自在な複数段ロッドの上端に前記受け台を支
持して油圧等の流体圧により前記複数段ロッドを伸縮さ
せて前記受け台を昇降させる1つの昇降用シリンダと、
前記昇降用シリンダに並設されると共にテレスコープ型
等の伸縮自在な複数段ロッドの上端に前記受け台を支持
して外力により前記複数段ロッドを伸縮させる少なくと
も1本のガイド部材と、前記昇降用シリンダの複数段ロ
ッドと前記ガイド部材の複数段ロッドのロッド同士の間
に水平に架設された複数の連結部材と、から成り、前記
昇降用シリンダの作動により、前記昇降用シリンダの複
数段ロッドの伸縮に同期させて前記ガイド部材の複数段
ロッドを伸縮させながら、前記受け台を昇降させる昇降
手段と、前記受け台の上昇量を測定して、該測定結果に
基づいて前記受け台の上昇を停止する上昇停止手段と、
前記受け台を上昇させる位置を位置決めするための位置
決め測定器と、前記昇降手段を移動する移動台車と、を
備えたことを特徴とする。
【0009】
【0010】本発明によれば、昇降用シリンダの複数段
ロッドと、前記昇降用シリンダの複数段ロッドに同期し
て伸縮するガイド部材の複数段ロッドで、重量物を載置
する受け台を支持するので、重量物によって昇降用シリ
ンダの複数段ロッドが撓むことが無い。これにより、重
量物を真っ直ぐに上昇させることができる。また、前記
揚重機に受け台の上昇量を測定して、該測定結果に基づ
いて前記受け台の上昇を停止する上昇停止手段と、受け
台を上昇させる位置を位置決めするための位置決め測定
器と、を備えたので、重量物を所定の位置、例えば、重
量物の据え付け位置に精度良く位置決めした状態で、重
量物を自動的に据え付け位置に上昇させることができ
る。
【0011】また、本発明は上記目的を達成するため
に、複数の梁を格子状に直交させて、それらの梁によっ
て形成される矩形開口部に、ファンフィルタユニット等
の天井設置機器を、前記請求項記載の揚重機で据え付
ける天井設置機器の据え付け工法であって、前記矩形開
口部を形成する4本の梁のうち少なくとも対向する2本
の梁に、前記天井設置機器の両側縁が載置可能であり、
且つ前記矩形開口部に対して進退移動可能なホルダを予
め取り付け、前記揚重機の位置決め測定器で前記受け台
を上昇させる位置を測定しながら、受け台上の載置位置
に載置した前記天井設置機器を、移動台車で前記天井設
置機器が据え付けられる矩形開口部の真下に移動し、前
記揚重機の昇降手段を作動させて前記受け台を上昇させ
ると共に、前記上昇停止手段により前記受け台の上昇を
前記矩形開口部の近傍で停止し、前記位置決め測定器で
前記天井設置機器が矩形開口部の真下に位置しているか
否かを再度確認し、前記真下に位置している場合には、
前記昇降手段により再び受け台を上昇させて、前記天井
設置機器の上面で前記矩形開口部のホルダを退避させな
がら矩形開口部の上方まで前記天井設置機器を上昇させ
た後、前記受け台を下降させて前記天井設置機器を前記
ホルダに載置することにより、前記天井設置機器を前記
矩形開口部に自動的に取り付けることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、複数の梁を格子状に直交
させて、それらの梁によって形成される矩形開口部の4
本の梁のうち少なくとも対向する2本の梁に、前記天井
設置機器の両端縁が載置可能であり且つ前記矩形開口部
に対して進退移動可能なホルダを予め取り付け、ファン
フィルタユニット等の天井設置機器を、前記請求項2の
揚重機で据え付けるようにしたので、天井設置機器の据
え付けを自動的に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】添付図面に従って、本発明に係る
揚重機10の好ましい実施の形態について詳説する。以
下は、ファンフィルタユニット12を上方に持ち上げて
天井フレーム14に載置するための揚重機10の例であ
る。先ず、本実施の形態の揚重機10と組み合わせて用
いるのに最適な天井フレーム14について説明する。図
1は天井フレーム14の要部斜視図であり、図2は縦梁
16(横梁18も同形状)の断面図である。
【0014】同図に示すように、天井フレーム14は、
複数の縦梁16、16…と複数の横梁18、18…を格
子状に直交させて構成されており、互いに直交する縦梁
16、16と横梁18、18とによって複数の矩形開口
部20、20…が形成されている。ここで、対向する縦
梁16、16は矩形開口部20の長手方向の両側辺を形
成し、横梁18、18は矩形開口部20の短手方向の両
側辺を形成する。また、天井フレーム14は、図示しな
い複数本の吊りボルトによってクリーンルームの天井梁
に垂設されている。縦梁16及び横梁18には、図2に
示すように、断面L字形状のホルダ26が設置される。
ホルダ26は回動軸28を介して縦梁16及び横梁18
の各軸受け部30に回動自在に取り付けられる。前記ホ
ルダ26は、図1に示すように、縦梁16、16及び横
梁18、18に沿って取り付けられ、且つ縦梁16に取
り付けられたホルダ26と横梁18に取り付けられたホ
ルダ26が回動した際に干渉しない形状に形成される。
【0015】ここで、各縦梁16の間隔及び各横梁18
の間隔(矩形開口部20の短手方向及び長手方向の幅)
は、ファンフィルタユニット12の短手方向及び長手方
向の幅よりも若干広く設定される。例えば、ファンフィ
ルタユニット12と矩形開口部20とのクリアランスは
5〜10mmである。これにより、ファンフィルタユニッ
ト12は、水平姿勢を保ったまま、前記ホルダ26を退
避させた矩形開口部20を通過することができる。
【0016】また、ホルダ26は、矩形開口部20に進
出させてファンフィルタユニット12を載置することが
できるように構成されている。即ち、ホルダ26の水平
平坦部26Aにファンフィルタユニット12の短手方向
両端部が載置されると共に、垂直部26Bによってファ
ンフィルタユニット12の水平方向位置が位置決めされ
る。
【0017】次に、本発明の実施の形態の揚重機10の
構成について説明する。図3は揚重機10の全体構成図
である。図3(a)は受け台44を上昇させたときを示
しており、図3(b)は受け台44を下降させたときを
示している。同図に示すように、揚重機10は主とし
て、移動台車32、水圧シリンダ34、ガイド部材3
6、水圧ポンプ38、連結板40A、40B、40C、
制御装置42及び受け台44からなる。移動台車32の
下面の各隅には車輪46、46…が設けられ、揚重機1
0の移動を行う。また、移動台車32の上面の対向する
隅には、垂直上向きに光線を発するレーザーポインタ4
8、48が設置される。レーザーポインタ48は、その
光線が、受け台44に載せたファンフィルタユニット1
2の対向する隅の少し外側を通過して、天井フレーム1
4の縦梁16及び横梁18にポイントを投影するように
配置される。このポイントを目印にファンフィルタユニ
ット12を移動台車32ごと移動することにより、ファ
ンフィルタユニット12は、据え付け位置の真下に正確
に配置される。
【0018】水圧シリンダ34は、移動台車32の上面
に垂直上向きに設置され、テレスコープ型の複数段のロ
ッド50A、50B、50Cを有するように構成され、
ホースを介して水圧ポンプ38に接続される。これによ
り、水圧ポンプ38を駆動すると、水圧シリンダ34は
複数段のロッド50A、50B、50Cを鉛直方向に伸
縮するように構成される。また、水圧ポンプ38は、信
号ケーブルを介して制御装置42に接続される。制御装
置42は、水圧ポンプ38を制御して受け台44の上下
動を操作する。一方、ガイド部材36は、移動台車32
の上面に水圧シリンダ34に並設され、水圧シリンダ3
4と同形状に構成される。即ち、ガイド部材36は、水
圧シリンダ34のロッド50A、50B、50Cと同寸
法の複数段ロッド52A、52B、52Cがテレスコー
プ型に形成される。尚、本実施の形態では、ガイド部材
36を1個設置したが、何個設置してもよい。
【0019】また、水圧シリンダ34及びガイド部材3
6の上部位置には、連結板40Aが水平に架設される。
これにより、水平シリンダ34とガイド部材36は、そ
の軸が確実に鉛直方向を向くように構成される。同様
に、ロッド50A及びロッド52Aの上部には連結板4
0Bが水平に架設され、更に、ロッド50B及び52B
の上部には40Cが水平に架設される。これにより、各
ロッド50A、50B、52A、52Bは、その軸が確
実に鉛直方向になるように構成されると共に、水圧シリ
ンダ34の各ロッド50A、50B、50Cに同期して
ガイド部材36の各ロッド52A、52B、52Cが伸
縮する。
【0020】また、ロッド50C及びロッド52Cの上
端には、ファンフィルタユニット12を載せるための受
け台44が設置される。受け台44は、水圧シリンダ3
4とガイド部材36の各ロッドが同期して伸縮するの
で、常に水平に保たれる。図4は、受け台44の縦断面
図である。同図に示すように、受け台44は主として、
支持板60、スライド板62、ベアリング64、鉛直柱
66、円盤68及びストッパー70から構成される。支
持板60は、ロッド50C及びロッド52Cの上端に水
平に設置され、中央部分に円孔72が形成される。スラ
イド板62は、支持板60の上面に回転自在に設置され
た複数の回転自在なベアリング64(通称、フリーベ
ア)に支持され、支持板60に平行且つスライド自在に
設置される。また、スライド板62の下面中央には、鉛
直下向きに鉛直柱66が設置される。鉛直柱66は、円
孔72を通過できる大きさの円柱である。これにより、
スライド板62は、鉛直柱66が円孔72内を動く範囲
で、例えば40mm程度スライドするように構成され
る。また、鉛直柱66には、支持板60の下方側に、鉛
直柱66の軸方向にスライド自在に円盤68が設置さ
れ、円盤68は、円孔72を通過しない形状に形成され
る。また、鉛直柱66には、ストッパー70が設置さ
れ、円盤68を上方にスライドさせてスライド板62に
当接させる。これにより、スライド板62のスライドを
不能にすることができる。
【0021】ところで、受け台44は、矩形開口部20
に進出したホルダ26によって形成される開口部を通過
できる大きさに形成される。即ち、スライド板62が前
記開口部を通過できる大きさに形成されると共に、支持
板60はスライド板62がスライドしてもスライド板6
2の下方領域からはみ出さないように形成される。ま
た、図5に示すように、受け台44には、投光素子から
なる光センサー74と、受光素子からなる光センサー7
6が、支持板60に着脱自在に設けられた支持部材78
によって支持される。これらの光センサー74、76
は、スライド板62に載せたファンフィルタユニット1
2よりも上方で、且つ、上昇させた際にそれぞれ別の矩
形開口部20を通過するように配置される。また、光サ
ンサー74と光センサー76は、光センサー74から発
した光信号を光センサー76で感知し、感知した信号を
信号ケーブルを介して制御装置42に送信する。制御装
置42は、光センサー74からの光信号が遮断される
と、光センサー74、76から遮断信号が出力され、水
圧ポンプ38を制御して受け台44の上昇を停止させ
る。従って、受け台44を上昇させてファンフィルタユ
ニット12が天井フレーム14に近づくと、光センサー
74から発した光信号を天井フレーム14の梁が遮断
し、制御装置42は天井フレーム14に衝突する前にフ
ァンフィルタユニット12の上昇を停止させる。
【0022】また、支持板60と移動台車32との間に
は、受け台44の上昇距離を測定するエンコーダー80
が設置される。エンコーダー80は、信号ケーブルを介
して制御装置42に接続される。制御装置42は、エン
コーダー80で測定された測定値が予め設定した値にな
ると、水圧ポンプ38を制御して受け台44の上昇を停
止させることができる。
【0023】次に上記の如く構成した揚重機10の作用
について、説明する。先ず、ストッパー70をかけてス
ライド板62のスライドを不能にし、下降させた位置の
受け台44の中央にファンフィルタユニット12を載置
する。そして、レーザーポインタ48から光線を発し、
その光線が天井フレーム14の縦梁16及び横梁18に
投影したポイントを目印にしながら移動台車32を移動
し、ファンフィルタユニット12を据え付け位置の真下
に配置する。
【0024】次に、光センサー74、76を取り付け、
エンコーダー80の測定値を零に設定した後、水圧ポン
プ38を駆動して受け台44を上昇させる。この上昇に
おいて、水圧シリンダ34の各ロッド50A、50B、
50Cとガイド部材36の各ロッド52A、52B、5
2Cを連結板40A、40B、40Cにより同期させて
上昇させたので、真っ直ぐ上昇させることができる。受
け台44が上昇してファンフィルタユニット12が天井
フレーム14の近くまでくると、天井フレーム14の横
梁18が光センサー74の光信号を遮断し、制御装置4
2が水圧ポンプ38を制御して受け台44の上昇を停止
する。これにより、ファンフィルタユニット12は、天
井フレーム14に衝突することなく、天井フレーム14
の近辺まで上昇する。このとき、受け台44が水平を保
たれて垂直に精度良く上昇するので、受け台44に載置
されたファンフィルタユニット12も、水平姿勢を保っ
たまま垂直に精度良く上昇する。また、制御装置42
は、このときのエンコーダー80の値を設定値として記
録する。その後、水圧ポンプ38を駆動させて、受け台
44を下降させた後、光センサー74、76を取り外
す。尚、同じ天井フレーム14に連続して複数台のファ
ンフィルタユニット12を据え付けるときは、エンコー
ダー80の設定値は等しいので、2回目以降の据え付け
は、光センサー74、76を取り付ける必要はない。
【0025】次に、再び水圧ポンプ38を駆動し、受け
台44に載ったファンフィルタユニット12を上昇させ
る。エンコーダー80の測定値が前記設定値になると、
即ち、ファンフィルタユニット12が天井フレーム14
の近くまで上昇すると、制御装置42が水圧ポンプ38
を制御して受け台44の上昇を一旦停止する。このよう
に、揚重機10は、ファンフィルタユニット12を据え
付け位置近辺まで自動的に搬送することができる。
【0026】次に、矩形開口部20に対するファンフィ
ルタユニット12の位置を再度確認する。ファンフィル
タユニット12が矩形開口部20の真下に配置されてい
ない場合には、ファンフィルタユニット12の位置を水
平方向に微調整する。即ち、ストッパー70を外し、フ
ァンフィルタユニット12が矩形開口部20の真下に配
置するようにスライド板62をスライドさせた後に、ス
トッパー70を再びかける。
【0027】矩形開口部20の真下に配置されたファン
フィルタユニット12は、受け台44を再び上昇させる
ことにより、矩形開口部20を通過する。尚、このとき
のホルダ26は矩形開口部20に進出した状態であって
もよく、ファンフィルタユニット12が通過する際に当
接して退避する。次に、ファンフィルタユニット12及
び受け台44が矩形開口部20を通過した後、ホルダ2
6を矩形開口部20に進出させ、再び受け台44を下降
させる。前述したように、ホルダ26を矩形開口部20
に進出させた状態においては、受け台44はその開口部
を通過するように形成されていると共に、ファンフィル
タユニット12はホルダ26に載置されるように形成さ
れている。従って、ファンフィルタユニット12を載置
した受け台44を下降させると、受け台44だけが開口
部20を通過し、ファンフィルタユニット12はホルダ
26に載置する。これにより、ファンフィルタユニット
12は据え付け位置に据え付けられる。
【0028】このように、本実施の形態の揚重機10で
は、受け台44を複数段ロッド50A、50B、50C
を有するテレスコープ型のシリンダ34と複数段ロッド
52A、52B、52Cを有するガイド部材36によっ
て支持すると共に、前記複数段ロッド50A、50B、
50Cに同期させて前記複数段ロッド52A、52B、
52Cを伸縮するようにしたので、ファンフィルタユニ
ット12を載置した受け台44を真っ直ぐ上昇させるこ
とができる。
【0029】また、レーザーポインタ48が移動台車3
2の水平移動の目印となるポイントを上方に投影するの
で、上昇前のファンフィルタユニット12を簡単に据え
付け位置の真下に配置することができる。更に、受け台
44の上昇距離をエンコーダー80で測定し、その測定
値が設定値になると制御装置42が受け台44の上昇を
停止するので、据え付け位置近辺まで自動的に上昇させ
ることができる。
【0030】更に、ファンフィルタユニット12を載置
するスライド板62を、水圧シリンダ34に支持された
支持板60にスライドできるように構成したので、ファ
ンフィルタユニット12の位置を水平方向に微調節する
ことができる。従って、上昇させたファンフィルタユニ
ット12を簡単且つ正確に据え付け位置に移動すること
ができる。
【0031】更に、水平姿勢を保ったままファンフィル
タユニット12を載置できるタイプの天井フレーム14
に、上述した揚重機10を用いてファンフィルタユニッ
ト12を精度良く昇降させるので、ファンフィルタユニ
ット12を自動的に据え付けることができる。尚、上述
した実施の形態では、水平姿勢を保ったままファンフィ
ルタユニット12を載置できる天井フレーム14を使用
したがこれに限定するものではない。例えばファンフィ
ルタユニット12を吊り下げるタイプの天井フレームに
用いてもよい。また、重量物としてファンフィルタユニ
ット12を上昇させる例で説明したが、これに限定する
ものではない。
【0032】また、スライド板62に設置した鉛直柱6
6及び支持板60の円孔72の数や形状は、特に上述し
た実施の形態に限定するものではない。また、スライド
板62のスライド可能な範囲は、受け台44の上昇の精
度により設定する。更に、スライド板62に駆動源を設
けて自動でスライドさせてもよい。また、上述した実施
の形態では、昇降用シリンダとして水圧シリンダ34を
用いたが、油圧シリンダ等、流体でロッドを伸縮させる
ものならば何でもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る揚重
機では、複数段ロッドを有する昇降用シリンダと、連結
板によって昇降用シリンダの複数段ロッドに同期して伸
縮する複数段ロッドを有するガイド部材とで、重量物を
載置する受け台を昇降させるので、受け台に載置された
重量物を精度良く上昇させることができる。また、本発
明に係る揚重機では、受け台の上昇量に基づいて受け台
の上昇を停止する上昇停止手段と、受け台を上昇させる
位置を位置決めする位置決め測定器を設けたので、受け
台に設置した重量物を目標とする位置まで自動的に精度
良く移動させることができる。
【0034】更に、本発明に係る天井設置機器の据え付
け工法では、この揚重機を用いて天井設置機器を精度良
く上昇させるので、天井設置機器を天井フレームの据付
位置に自動的に据え付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の揚重機を用いるのに適し
た天井フレームの要部斜視図
【図2】図1の要部断面図
【図3】本発明の実施の形態の揚重機の斜視図
【図4】図3の要部断面図
【図5】本発明の実施の形態の揚重機の作用説明図
【図6】従来の揚重機の斜視図
【符号の説明】
10…揚重機 12…ファンフィルタユニット 14…天井フレーム 16…縦梁 18…横梁 20…矩形開口部 26…ホルダ 32…移動台車 34…水圧シリンダ 36…ガイド部材 38…水圧ポンプ 40…連結板 42…制御装置 44…受け台 48…レーザーポインタ 50…水圧シリンダのロッド 52…ガイド部材のロッド 60…支持板 62…スライド板 66…鉛直柱 68…円盤 70…ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−12550(JP,A) 実開 昭62−147442(JP,U) 実開 昭57−59174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 3/00 - 9/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量物を載置する受け台と、 テレスコープ型等の伸縮自在な複数段ロッドの上端に前
    記受け台を支持して油圧等の流体圧により前記複数段ロ
    ッドを伸縮させて前記受け台を昇降させる1つの昇降用
    シリンダと、前記昇降用シリンダに並設されると共にテ
    レスコープ型等の伸縮自在な複数段ロッドの上端に前記
    受け台を支持して外力により前記複数段ロッドを伸縮さ
    せる少なくとも1本のガイド部材と、前記昇降用シリン
    ダの複数段ロッドと前記ガイド部材の複数段ロッドのロ
    ッド同士の間に水平に架設された複数の連結部材と、か
    ら成り、前記昇降用シリンダの作動により、前記昇降用
    シリンダの複数段ロッドの伸縮に同期させて前記ガイド
    部材の複数段ロッドを伸縮させながら、前記受け台を昇
    降させる昇降手段と、 前記受け台の上昇量を測定して、該測定結果に基づいて
    前記受け台の上昇を停止する上昇停止手段と、 前記受け台を上昇させる位置を位置決めするための位置
    決め測定器と、 前記昇降手段を移動する移動台車と、を備えたことを特
    徴とする揚重機。
  2. 【請求項2】前記受け台には、前記受け台を水平方向に
    微調整する水平調整手段が設けられていることを特徴と
    する請求項の揚重機。
  3. 【請求項3】複数の梁を格子状に直交させて、それらの
    梁によって形成される矩形開口部に、ファンフィルタユ
    ニット等の天井設置機器を、前記請求項記載の揚重機
    で据え付ける天井設置機器の据え付け工法であって、 前記矩形開口部を形成する4本の梁のうち少なくとも対
    向する2本の梁に、前記天井設置機器の両側縁が載置可
    能であり、且つ前記矩形開口部に対して進退移動可能な
    ホルダを予め取り付け、 前記揚重機の位置決め測定器で前記受け台を上昇させる
    位置を測定しながら、受け台上の載置位置に載置した前
    記天井設置機器を、移動台車で前記天井設置機器が据え
    付けられる矩形開口部の真下に移動し、 前記揚重機の昇降手段を作動させて前記受け台を上昇さ
    せると共に、前記上昇停止手段により前記受け台の上昇
    を前記矩形開口部の近傍で停止し、 前記位置決め測定器で前記天井設置機器が矩形開口部の
    真下に位置しているか否かを再度確認し、 前記真下に位置している場合には、前記昇降手段により
    再び受け台を上昇させて、前記天井設置機器の上面で前
    記矩形開口部のホルダを退避させながら矩形開口部の上
    方まで前記天井設置機器を上昇させた後、前記受け台を
    下降させて前記天井設置機器を前記ホルダに載置するこ
    とにより、前記天井設置機器を前記矩形開口部に自動的
    に取り付けることを特徴とする天井設置機器の据え付け
    工法。
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