JP6949293B2 - ジャッキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物と地盤との間に配置され該建造物を持ち上げる又は引き下げるジャッキ装置に関する。
建築物や構造物(以下、「建造物」と称する)と地盤との間に配置されるジャッキで建造物を持ち上げる又は引き下げる(ジャッキアップ又はジャッキダウンの)際、重量のある建造物を持ち上げる又は引き下げるため、地盤にも大きな荷重が加わる。この大きな荷重はジャッキを介して加わるため、ジャッキの底が地盤にめり込むことがある。ジャッキアップの量は、予め測量によって求められているため、ジャッキが地盤にめり込んだ場合、再度測量が必要となる。そのため、建造物を目標の高さまで持ち上げる又は引き下げるまでに、測量とジャッキアップを繰り返すこととなり、時間と人手とを要する。
ジャッキが地盤にめり込まないように、ジャッキを配置する前に地盤を固めたり、ジャッキと地盤との間に堅い板状の部材を配置したりする場合がある。しかしながら、ジャッキを配置する建造物と地盤との間に作業するだけの十分な空間が存在するとは限らず、作業するための空間を確保するさらなる作業は時間も手間をさらに要する。
建造物と地盤との間の距離を検出する技術としては特許文献1のようなものがあるが、特許文献1の発明では、ジャッキの底が地盤にめり込む場合を考えていない。そのため、設置したジャッキを取り除いてめり込んだ部分を測量しなおすか、何らかの方法でめり込んだ量を測量する必要がある。
その他に、特許文献2では地盤が沈み込んだことを検知し、建造物が水平になるまで建造物の下に配置した空気袋を膨らませる発明が開示されている。特許文献2の発明では、ジャッキを用いていないため、地盤にめり込むことはない。しかしながら、特許文献2の発明では2種類の検知具を使用して、地盤が沈み込んだことを検知しているため構成が複雑である。また、検知具を建造物の下にセットする際、検知具が地盤の沈下をしっかりと検知し、しかも所定量空気袋が膨らませることができたかを検知することができるように配置する手間が要する。
特開2002−303051号公報 特開2013−19144号公報 特開2004−19429号公報
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、ジャッキのめり込んだ量を簡単且つ正確に検出することができるジャッキ装置を提供することを解決すべき課題とする。
本発明者は、建造物と地盤との間に配置されるジャッキがジャッキアップしてジャッキが地盤にめり込んだ際、地盤表面の変動はジャッキを支える面とその周辺部分の面に限られ、水平方向でジャッキからある程度離れた箇所の地盤表面の変化は少ないことに着目した。そして、地盤表面の変化の少ない面を地盤基準面とすることによりジャッキのめり込み量が測定できることに思い至り本発明を創出したものである。
すなわち本発明のジャッキ装置は、建造物と地盤との間に配置され該地盤の表面に載置される被載置面を持つ下方部と該下方部に対して昇降し該建造物を支える支持面を持つ上方部からなり、該建造物を持ち上げる又は引き下げるジャッキ本体と、前記ジャッキ本体の前記下方部に取り付けられる基部と該基部に保持され前記下方部の被載置面が載置された前記地盤の表面より離れた前記ジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置に対してレーザー光を照射し該所定位置から反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて前記地盤表面の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する下方垂直距離検出部とを備えるセンサー部と、を有する。
本発明のジャッキ装置はジャッキ本体とセンサー部とを有する。
ジャッキ本体は地盤の上に立つ建造物を、地盤上より上方に持ち挙げる装置で、地盤の表面に載置される被載置面を持つ下方部と該下方部に対して昇降し該建造物を支える支持面を持つ上方部からなる。ジャッキ本体は通常のジャッキをそのまま本発明のジャッキ本体として採用できる。具体的には油圧ジャッキとしてしられている、下方部がシリンダーとなり上方部がピストンとなるもの、機械式のもの等公知のジャッキを採用できる。
センサー部は基部と下方垂直距離検出部とを備える。基部はジャッキ本体の下方部に取り付けられる。下方垂直距離検出部は基部に保持され、ジャッキ本体の下方部の被載置面が載置された地盤の表面より離れた、ジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置に対してレーザー光を照射しその所定位置から反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて地盤表面の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する。
下方垂直距離検出部としては公知のレーザー距離検出器を採用できる。下方垂直距離検出部のレーザー光照射位置が照射される地盤表面の所定位置の垂直上方に位置していない場合は、照射位置から地盤表面の所定位置までの距離の測定と、照射角度を検出する必要がある。照射位置から地盤表面の所定位置までの距離と照射角度から地盤表面の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を計算で求めることができる。
下方垂直距離検出部のレーザー光照射位置が照射される地盤表面の所定位置の垂直上方に位置していない場合にはジャッキ本体で建造物を持ち挙げ、ジャッキ本体が地盤中にめり込むたびに下方垂直距離検出部は照射位置を検出しなければならない。この場合には、検出位置に反射鏡のようなマーカーを置き、マーカーまでの距離と照射角度を検出することが好ましい。
センサー部は、基部に保持され、ジャッキ本体の前記上方部により持ち挙げられる前記建造物の所定位置にレーザー光を照射し該所定位置から反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて前記建造物の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する上方垂直距離検出部を備えるものとすることができる。この上方垂直距離検出部と下方垂直距離検出部とを用いることにより基準地盤面から持ち上がった建造物の持ち挙げ距離を測定できる。
センサー部の基部はその一端がジャッキ本体の下方部に保持され、他端がこの一端に対して水平方向に離れた、ジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置の垂直上方に位置し、下方垂直距離検出部は基部の前記他端に保持されているものとすることができる。この場合には下方垂直距離検出部のレーザー光照射位置は常に地盤表面の所定位置の垂直上方に位置しているためレーザー光の照射角度は常に垂直であり、レーザー光の照射角度を検出する必要が無い。またジャッキ本体のめり込み量にかかわらずレーザー光は常に地盤表面の所定位置を照射することになるため、照射位置を検出する必要も無い。さらに検出された地盤表面の所定位置までの距離は常にレーザー光発射位置と地盤表面の所定位置までの垂直距離となるため特別な計算を必要としない利点がある。
ジャッキ本体の下方部をシリンダーとし、ジャッキ本体上方部をこのシリンダー内を移動するピストンとする油圧ジャッキを採用する場合に、このピストンの所定位置に反射材を取り付け、前記した上方垂直距離検出部を建造物の所定位置に代えてこの反射材までの垂直距離を測定するものとすることができる。この場合にはジャッキ本体のピストンの上昇距離を測定することができる。
また、センサー部はジャッキ本体に着脱可能とすることができる。センサー部を外すことによりジャッキ本体を通常のジャッキとして使用できる。
なお、ジャッキ本体の下方部にはセンサー部が取り付けられる固定部を有するものとすることができる。これによりセンサー部の着脱が容易となる。
センサー部は、下方垂直距離検出部及び上方垂直距離検出部の測定値が表示される表示部及び/又はこれら測定値を受信装置に送信する送信部を有するものとすることができる。送信部は受信装置と有線又は無線で接続されるものとすることができる。
本願発明のジャッキ装置ではジャッキ本体の下方部に保持された下方垂直距離検出部を持つセンサー部が設けられている。この下方垂直距離検出部によりジャッキ本体が地盤にめり込む距離が測定できるため建造物がジャッキアップにより持ち上げられた又はジャッキダウンにより引き下げられた正確な距離を検出できる。
また、下方垂直距離検出部をジャッキ本体より水平方向に離れたジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置の垂直上方に位置するものとすることにより、下方垂直距離検出部はレーザー光の照射角度を検出することなくジャッキ本体の沈み込み距離を得ることが出来る。
実施形態1のジャッキ装置11の構成を示す説明図である。 ジャッキ装置11の固定部23を示す説明図である。 ジャッキ装置11が建造物91と地盤92との間に配置されている状態を示す説明図である。 実施形態1のジャッキ装置11の使用方法を示す説明図である。 実施形態2のジャッキ装置12の構成を示す説明図である。 実施形態3のジャッキ装置13の構成を示す説明図である。 固定部の別例を示す説明図である。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
(実施形態1)
本実施形態1のジャッキ装置11は、図1及び図3に示すように、ジャッキ本体2とセンサー部3とを有する。ジャッキ本体2は地盤92の上に立つ建造物91を、地盤上より上方に持ち上げる装置で、地盤92の表面921に載置される被載置面211を持つシリンダー部(下方部)21とシリンダー部21に対して昇降し建造物91を支える支持面221を持つピストン部(上方部)22からなる。ジャッキ本体2は通常のジャッキをそのまま本実施形態1のジャッキ本体2として採用できる。具体的には油圧ジャッキとしてしられている、下方部がシリンダーとなり上方部がピストンとなるもの、機械式のもの等公知のジャッキを採用できる。
センサー部3は基部31と下方垂直距離検出部32とを備える。基部31はジャッキ本体2のシリンダー部21に設けられている固定部23に一端311が着脱可能に取り付けられ、一端311に対して水平方向に離れた他端312がジャッキ本体2による地盤表面921の変動しにくい所定位置Bの垂直上方に位置する。
下方垂直距離検出部32は基部31の他端312に保持され、ジャッキ本体2のシリンダー部21の被載置面211が載置された地盤92の表面921より離れた、ジャッキ本体2による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面921の所定位置Bに対してレーザー光を照射しその所定位置Bから反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて地盤表面921の所定位置Bからレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する。下方垂直距離検出部32としては公知のレーザー距離検出器を採用できる。
基部31がジャッキ本体2のシリンダー部21の所定位置に取り付けられるように、基部31の一端311が固定される固定部23は、図2に示すように、シリンダー部21の上方の側面に基部31の一端311がはめ込めるように窪んだ形状である。固定部23はガイドとしての役割を有し、所定取り付け位置である固定部23に基部31の一端311がピッタリと嵌まり、基部31が移動不能となる。これは、基部31が所定位置に取り付けられることで下方垂直距離検出部32の測定値の正確性を確保するためである。なお、固定部23と基部31の一端311とはマグネットによって吸着し、基部31はジャッキ本体2から着脱可能である。
さらに、基部31には、下方垂直距離検出部32の測定値が表示される表示部33が取り付けられている。表示部33は、例えば液晶ディスプレイを採用することができ、測定値が見やすく、基部31に搭載される他の構成要素の邪魔にならない位置に配置される。
シリンダー部21の周壁には、シリンダー部21の内外を連通する筒状のポート24及びポート25が配置されている。ピストン部22の移動は、ポート24及びポート25から油が注入又は排出されることで行われ、ピストン部22が移動することでジャッキ本体2が垂直方向に伸縮する。
次に、本実施形態1のジャッキ装置11を用いて建造物91を所定高さ持ち上げる方法について説明する。まず、ジャッキ装置11が建造物91と地盤92との間、シリンダー部21の被載置面211が地盤表面921の所定位置Aに配置され、ピストン部22の支持面221が建造物91に当接した初期状態での所定位置Aでの必要なジャッキアップの量は求められているものとする。例えば、5cmとする。
そして、ジャッキ装置11がジャッキアップする前に、下方垂直距離検出部32によって垂直距離を測定する。この垂直距離を前下方距離とする。
そして、ジャッキ装置11が求められているジャッキアップの量(5cm)をジャッキアップした後に、下方垂直距離検出部32によって垂直距離を測定する。この垂直距離を後下方距離とする。前下方距離及び後下方距離はそれぞれ表示部33に表示されるため、記録するなり記憶するなりする。この前下方距離と後下方距離とに差があれば、図4に示すように、ジャッキ本体2が地盤92にめり込んだと考えられる。例えば、前下方距離が7cm、後下方距離が5cmとした場合、差分Dは2cmとなり、2cmジャッキアップする。ここで、ジャッキアップする前に、後下方距離を新たな前下方距離とする。そして、ジャッキアップした後の垂直距離を新たな後下方距離とし、新たな前下方距離と新たな後下方距離とに差が生じている場合は、差に応じてジャッキアップを行う。新たな前下方距離が5cm、新たな後下方距離が4cmとなった場合、さらにジャッキアップする量(差分D)は1cmとなる。このように、距離の測定とジャッキアップとを繰り返すことで建造物を所定高さ持ち上げることができる。結果、上記した例では、ジャッキ装置11はジャッキ装置11を設置した当初より3cm高い、8cmジャッキアップしたことになる。
本実施形態1のジャッキ装置11は、ジャッキ本体2のシリンダー部21に保持されたセンサー部3の下方垂直距離検出部32によりジャッキ本体2が地盤92にめり込む距離が簡単、迅速且つ正確に測定できる。つまり、測定のたびに、時間と手間を要する測量が必要ない。結果、建造物91がジャッキアップにより持ち上げられた正確な押上げ距離を検出できる。
また、下方垂直距離検出部32をジャッキ本体2より水平方向に離れたジャッキ本体2による地盤表面921の変動を受けにくい地盤表面の所定位置Bの垂直上方に位置するものとすることにより、下方垂直距離検出部32はレーザー光の照射角度を検出することなくジャッキ本体2の沈み込み距離(めり込んだ量)を得ることが出来る。
また、センサー部3はジャッキ本体2にマグネットにより着脱可能なため、センサー部3を外すことによりジャッキ本体2を通常のジャッキとして使用できる。
(実施形態2)
本実施形態2のジャッキ装置12は、基本的な構成は実施形態1のジャッキ装置11と同じ構成及び作用効果を有する。以下では、異なる構成を中心に説明していく。
本実施形態2のジャッキ装置12は、図5に示すように、センサー部3がさらに基部31の他端312に保持される上方垂直距離検出部34を有する。上方垂直距離検出部34は、ジャッキ本体2のピストン部22により持ち挙げられる建造物91の所定位置Cにレーザー光を照射し所定位置Cから反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて建造物91の所定位置Cからレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する。上方垂直距離検出部34としては公知のレーザー距離検出器を採用できる。
センサー部3は、さらに基部31に保持される送信部35を有する。送信部35は、下方垂直距離検出部32が測定した垂直距離及び上方垂直距離検出部34が測定した垂直距離を本実施形態2のジャッキ装置12から離れた箇所の受信装置(図示略)に送信する。なお、下方垂直距離検出部32が測定した垂直距離を下方距離、上方垂直距離検出部34が測定した垂直距離を上方距離とする。送信部35と受信装置とは有線又は無線によって接続されて送受信が行われる。
本実施形態2のジャッキ装置12は、表示部33にも下方距離及び上方距離をそれぞれ表示することができる。
本実施形態2のジャッキ装置12は、図5に示すように、建造物91と地盤92との間に配置された場合、上方垂直距離検出部34と下方垂直距離検出部32とを用いることにより基準地盤面から持ち上がった建造物91の持ち挙げ距離を測定できる。
次に、本実施形態2のジャッキ装置12を用いて建造物91を所定高さ持ち上げる方法について説明する。まず、ジャッキ装置12が建造物91と地盤92との間、シリンダー部21の被載置面211が地盤表面921の所定位置Aに配置され、ピストン部22の支持面221が建造物91に当接した初期状態での所定位置Aでの必要なジャッキアップの量は求められているものとする。
そして、下方垂直距離検出部32及び上方垂直距離検出部34によってそれぞれ垂直距離を測定する。下方垂直距離検出部32によって測定した垂直距離を前下方垂直距離とし、上方垂直距離検出部34によって測定した垂直距離を前上方垂直距離とする。
そして、ジャッキ装置12が必要ジャッキアップ量をジャッキアップした後、下方垂直距離検出部32及び上方垂直距離検出部34によってそれぞれ垂直距離を測定する。下方垂直距離検出部32によって測定した垂直距離を後下方垂直距離とし、上方垂直距離検出部34によって測定した垂直距離を後上方垂直距離とする。
そして、前下方垂直距離と後下方垂直距離とを比較して差がなく、前上方垂直距離と後上方垂直距離とを比較し、前もって求められていた必要ジャッキアップ量である場合はジャッキアップ完了となる。もし、前上方垂直距離と後上方垂直距離とを比較し、前もって求められていた必要ジャッキアップ量ジャッキアップしており、前下方垂直距離と後下方垂直距離とを比較して差が生じた場合は、差分ジャッキアップする。下方垂直距離検出部32及び上方垂直距離検出部34によってそれぞれ下方距離、上方距離を検出し、ジャッキアップを繰り返すことで、建造物91を所定高さ持ち上げることができる。
本実施形態2のジャッキ装置12によれば、ジャッキ本体2が実際にジャッキアップした量を簡単、迅速且つ正確に測定することができるため、建造物91と地盤92との間の距離を簡単、迅速且つ正確に測定することができる。つまり、上方垂直距離検出部34と下方垂直距離検出部32とを用いることにより基準地盤面から持ち上がった建造物91の持ち挙げ距離を簡単、迅速且つ正確に測定できる。
さらに、本実施形態2のジャッキ装置12は測定した下方距離及び上方距離を送信部35によって受信装置に送信することができるため、地盤92が沈み込んだ箇所に留まることなく測定値を確認できる。測定値を遠隔地で確認することができれば、ジャッキ本体2の制御もポート24及びポート25に接続される図示されていないホースを介して遠隔地から油を注入又は排出によって行えるため、地盤が沈み込んだ箇所に留まることなく建造物91を所定高さに持ち上げることができる。
さらに、ジャッキを多数用いて建造物を所定高さ持ち上げるために、多数のジャッキをまとめて制御するシステムのジャッキに代えて、本実施形態2のジャッキ装置12を用いることができる。当該システムとは、例えば特許文献3のようなものがある。各ジャッキ装置12の送信部35から送信された下方距離及び上方距離を制御部の受信装置が受信し、制御部にて一元管理し、また多数のジャッキ装置12のストローク制御を制御部が一括して管理及び制御することで、迅速に建造物を持ち上げることができる。迅速に建造物を持ち上げることは建造物への負担の軽減となり、また作業時間や人手の削減によるコストダウンも可能となる。このような一括してジャッキアップ量を管理及び制御できるシステムが構築されていたとしても、重要なのは迅速且つ正確に測定された測定値が制御部に送られることである。本実施形態2のジャッキ装置12を用いれば、ジャッキアップした量、基部31から建造物91までの距離、基部31から地盤92までの距離を簡単、迅速且つ正確に測定でき、送信部35が受信装置へと測定値を送信することができるため、手入力による時間ロスや入力ミスがない。
(実施形態3)
本実施形態3のジャッキ装置13は、基本的な構成は実施形態2のジャッキ装置12と同じ構成及び作用効果を有する。以下では、異なる構成を中心に説明していく。
本実施形態3のジャッキ装置13は、図6に示すように、反射板(反射材)4をさらに備える。反射板4は、その平面がピストン部22の伸縮方向に対して垂直となるように、ジャッキ本体2のピストン部22の上部に取り付けられる。反射板4はピストン部22に固着されている。
上方垂直距離検出部34は、建造物91の所定位置Cに代えて反射板4までの垂直距離を測定し、ジャッキ本体2のピストン部22の上昇した距離を測定することができる。反射板4の位置は固定されているため、基部31と反射板4との垂直距離が検出できれば、ジャッキ装置13が実際にジャッキアップした量及び基部31と建造物91との間の垂直距離も容易に算出することができる。
本実施形態3のジャッキ装置13は、反射板4を有することで建造物91にレーザー光を照射して反射しにくい場合、例えば材料や凹凸の有無などによって垂直距離が正確に測定できにくい状況においても正確に垂直距離を測定することが可能である。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ジャッキ本体2はポート24及びポート25にホースが接続されてホースを介して外部から油が注入又は排出される構成に限らず、ホースを介さない単独で上下稼働可能なジャッキも採用できる。また、ジャッキ本体2は液体作動式の油圧ジャッキに限定されず、公知の機械式又は空気作動式のジャッキなどを採用することができる。
また、下方垂直距離検出部32のレーザー光照射位置が照射される地盤表面921の所定位置Bの垂直上方に位置していない場合は、照射位置から地盤表面921の所定位置Bまでの距離の測定と、照射角度を検出する必要がある。照射位置から地盤表面921の所定位置Bまでの距離と照射角度から地盤表面921の所定位置Bからレーザー光発射位置までの垂直距離を計算で求めることができる。
下方垂直距離検出部32のレーザー光照射位置が照射される地盤表面921の所定位置Bの垂直上方に位置していない場合にはジャッキ本体2で建造物91を持ち上げ、ジャッキ本体2が地盤92中にめり込むたびに下方垂直距離検出部32は照射位置を検出する。この場合には、検出位置Bに反射鏡のようなマーカーを置き、マーカーまでの距離と照射角度を検出する。
また、固定部23は基部31の一端311にピッタリの窪み形状に限定されず、図7に示すように、上方が開口した切り込み形状とすることで、センサー部3を下方にスライドさせて所定位置で停止できる構成とすることもできる。その場合、切り込み26にスライドできる突出部が基部31の一端311に形成されている。
また、センサー部3はマグネットによってジャッキ本体2の固定部23に吸着固定される構成に限定されず、センサー部3をバンドなどによって締め付けて固定部23に固定する構成も採用できる。
そして、表示部33は、液晶に限定されず、LEDを用いたパネル式やラチェット式などの機械式などを採用することができる。また、実施形態2のジャッキ装置12及び実施形態3のジャッキ装置13のように、センサー部3は表示部33と送信部35の両方ではなく、送信部35のみの構成も採用できる。
その他に、反射板4はピストン部22に固着されるのに限定されず、ピストン部22に着脱可能に取り付けられる構成も採用できる。
11〜13:ジャッキ装置、
2:ジャッキ本体、 21:シリンダー部、 22:ピストン部、
23,26:固定部、 24,25:ポート、
3:センサー部、31:基部、 32:下方垂直距離検出部、 33:表示部、
34:上方垂直距離検出部、 35:送信部、
4:反射板。

Claims (9)

  1. 建造物と地盤との間に配置され該地盤の表面に載置される被載置面を持つ下方部と該下方部に対して昇降し該建造物を支える支持面を持つ上方部からなり、該建造物を持ち上げる又は引き下げるジャッキ本体と、
    前記ジャッキ本体の前記下方部に取り付けられる基部と、該基部に保持され前記下方部の被載置面が載置された前記地盤の表面より離れた前記ジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置に対してレーザー光を照射し該所定位置から反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて前記地盤表面の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する下方垂直距離検出部と、を備えるセンサー部と、を有することを特徴とするジャッキ装置。
  2. 前記センサー部は、前記基部に保持され前記ジャッキ本体の前記上方部により持ち上げられる又は持ち下げられる前記建造物の所定位置にレーザー光を照射し該所定位置から反射して戻る反射レーザー光の発射から戻るまでの時間に基づいて前記建造物の所定位置からレーザー光発射位置までの垂直距離を測定する上方垂直距離検出部を備える請求項1に記載のジャッキ装置。
  3. 前記センサー部の前記基部はその一端が前記ジャッキ本体の前記下方部に保持され、他端が前記一端に対して水平方向に離れた、前記ジャッキ本体による地盤表面の変動を受けにくい地盤表面の所定位置の垂直上方に位置し、前記下方垂直距離検出部は前記他端に保持されている請求項1又は2に記載のジャッキ装置。
  4. 前記ジャッキ本体の前記下方部はシリンダーであり、前記ジャッキ本体の前記上方部は前記シリンダー内を移動するピストンであり、
    前記ピストンの所定位置には反射材を有し、
    前記上方垂直距離検出部は前記建造物の所定位置に代えて前記反射材までの垂直距離を測定する請求項2に記載又は請求項2を引用する請求項3に記載のジャッキ装置。
  5. 前記センサー部は前記ジャッキ本体に着脱可能である請求項1〜4の何れか1項に記載のジャッキ装置。
  6. 前記ジャッキ本体の前記下方部には前記センサー部が前記所定位置に取り付けられる固定部を有する請求項1〜5の何れか1項に記載のジャッキ装置。
  7. 前記センサー部は、前記下方垂直距離検出部の測定値が表示される表示部及び/又は前記測定値を受信装置に送信する送信部を有する請求項1〜6の何れか1項に記載のジャッキ装置。
  8. 前記センサー部は、前記下方垂直距離検出部及び/又は前記上方垂直距離検出部の測定値が表示される表示部及び/又は前記測定値を受信装置に送信する送信部を有する請求項2若しくは4に記載又は請求項2若しくは4を引用する請求項3、5若しくは6に記載のジャッキ装置。
  9. 前記送信部は前記受信装置と有線又は無線で接続される請求項7又は8に記載のジャッキ装置。
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