JP3339005B2 - 有機焦電圧電体の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

有機焦電圧電体の製造方法およびその製造装置

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JP3339005B2
JP3339005B2 JP2403492A JP2403492A JP3339005B2 JP 3339005 B2 JP3339005 B2 JP 3339005B2 JP 2403492 A JP2403492 A JP 2403492A JP 2403492 A JP2403492 A JP 2403492A JP 3339005 B2 JP3339005 B2 JP 3339005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非線形光学材料、導波
路材料等にその焦電性や圧電性を利用して用いる有機焦
電圧電体の製造方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に積層状に配設された例え
ばアルミニウムから成る対向電極間にポーリング処理
施された例えばポリ尿素から成るポリマー膜を介在させ
た有機焦電圧電体の製造方法としては、真空中で、基板
上に下部電極、ポリ尿素膜、上部電極の順に積層して積
層体に形成、或いは更にこの積層工程を複数回行って多
層構造の積層体に形成する。そして、該積層体を大気
中、或いは例えば窒素ガス雰囲気中でポリマー膜の上下
の電極間に例えば100MV/mの電界を印加した状態
で室温からガラス転移点以上の温度まで昇温し、一定時
間該温度を保持した後、室温まで降温してポリマー膜に
ポーリング処理を施す方法、或いは基板(導電性を付与
してある)上にポリマー膜を成膜後、大気中、或いは例
えば窒素ガス雰囲気中で基板と針間に例えば10KV/
cmの電界を印加した状態で室温からガラス転移点以上
の温度まで昇温し、一定時間該温度を保持した後、室温
まで降温してポリマー膜にポーリング処理を施すコロナ
ポーリング法が知られている。
【0003】いずれの場合も電界の印加した状態でガラ
ス転移点以上の温度にすると、ポリマー膜の分子中の双
極モーメントが動きやすい状態となり、電界の方向に該
モーメントの向きが揃うので、そのままの状態でガラス
転移点以下の温度にすることにより、分子中の双極モー
メントの向きが揃ったまま固定される。そして、この状
態では膜中に残留分極が生じており、熱、圧力等が与え
られた時、その分極量が変化して電流が流れる。これが
焦電性、圧電性と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法のうち、前者の方法の場合は、真空室で基板上に下部
電極、ポリマー膜、上部電極の順に積層して積層体に形
成、或いは更にこの積層工程を複数回行って多層構造の
積層体に形成した後、真空室から電極とポリマー膜の積
層体を一旦取り出した後、ポリマー膜にポーリング処理
を施すため、一つの基板上に複数のポリマー膜を複数
の対向電極間に介在させて配設された積層体を製造する
際、夫々の電極の全てから引出し電極を配線した後、ポ
リマー膜に1度にポーリング処理を施すため、複数のポ
リマー膜のうちのいずれか1層が引出し電極の配線時に
導電した場合には全てのポリマー膜にポーリング処理を
施すことが出来ないという問題があり、また、ポリマー
膜への導電を防止するために複数のポリマー膜に対して
その膜形成毎にポーリング処理を施す場合は、ポリマー
膜へのポーリング処理に長時間要して生産性が低いとい
う問題がある。
【0005】また、後者のコロナポーリング法の場合
は、前者の方法と異なり、1度に全てのポリマー膜にポ
ーリング処理を施すことが出来るが、成膜後に真空室か
ら積層体を取り出し、これにポーリング処理を施した
後、最外側のポリマー膜上に上部電極を蒸着等の手段に
より取付けなければならないため、ポーリング処理工程
の前後にポリマー膜に粉塵が付着しやすく、粉塵が付着
した焦電圧電体はポリマー膜に絶縁破壊を起こしやす
く、有機焦電圧電体の製品の歩留りが低下するという問
題がある。
【0006】本発明は、かかる問題点を解消した有機焦
電圧電体の製造方法およびその製造方法を実施するに適
した製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する有機焦電圧電体の製造方法を提案するもので、基
板上に積層状に配設された対向電極間にポーリング処理
施されたポリ尿素膜を介在させた有機焦電圧電体の製
造方法において、ポリ尿素膜へのポーリング処理は電界
のかかった空間域中ポリ尿素が成膜された基板通過
する際に行われることを特徴とする。
【0008】また、もう一つの製造方法は、基板上に積
層状に配設された対向電極間にポーリング処理施され
たポリ尿素膜を介在させた有機焦電圧電体の製造方法に
おいて、ポリ尿素膜へのポーリング処理はポリ尿素膜の
形成後、基板上に露出した対向電極にポーリング電極を
コンタクトさせて行うことを特徴とする。
【0009】更に、本発明は、前記製造方法を実施する
ための製造装置を提案するもので、真空室内に複数の原
料を蒸発させる蒸発源と該蒸発源からの原料の蒸着で膜
が形成される基板を互いに対向して配置した膜の製造
装置を包含し、基板上に積層状に配設された対向電極間
にポーリング処理施されたポリ尿素膜を介在させた有
機焦電圧電体を製造する装置において、ポリ尿素のポ
ーリング室を前記真空室にバルブを介して連設したこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】真空中で膜の原料は蒸発し、蒸発した該原料の
蒸気は基板に到達して基板上に蒸着し、膜が形成され
る。この場合、原料の蒸発を電極用原料とポリ尿素膜用
原料とで交互に蒸発させると、基板上に対向電極と、該
対向電極間にポリ尿素膜が介在された積層体が形成され
る。その後、該積層体にポーリング処理を施すと、ポー
リング処理されたポリ尿素膜を介在させた対向電極を備
える有機焦電圧電体が得られる。
【0011】
【実施例】以下添付図面に従って本発明の実施例につい
て説明する。
【0012】図1ないし図3は本発明方法を実施する装
置の1例を示すもので、図中、1は電極形成室、2はポ
リ尿素の膜形成室、3はポーリング室を示す。そして、
電極形成室1と膜形成室2とポーリング処理室3の夫々
の間を開閉自在のバルブ4で仕切るようにし、また、電
極形成室1の前側と、ポーリング室3の後側の夫々に基
板、原料等の仕込・取出口5を設けた。
【0013】また、電極形成室1内を真空ポンプ等の真
空排気系6に接続し、また、電極形成室1内の下方に電
極の原料X(例えば電極がアルミニウムの場合はアルミ
ニウム粉末)を電子銃7により発生せる電子ビームEB
で加熱し、蒸発させる電極蒸発源8を配設し、また、電
極形成室1内の上方に該電極蒸発源8に対向させて下部
電極9或いは上部電極10を形成せしめるべき基板11
を基板保持装置11aで移動自在に保持すると共に、該
基板11の下方に下部電極9の形状に対応する開口部1
2を穿設した図3(A)に示すマスク13、或いは上部
電極10の形状に対応する開口部14を穿設した図3
(C)に示すマスク15を配設し、上部電極或いは下部
電極の形成時に合わせていずれか1方のマスクが基板1
1の下方に出没自在とした。
【0014】また、膜形成室2内を真空ポンプ等の真空
排気系16に接続し、また、膜形成室2内の下方にポリ
尿素膜の原料モノマーY,Z(モノマーYはジアミン、
モノマーZはジイソシアナート)をその周囲に巻回した
ヒーター17で夫々所定温度に加熱し、蒸発させるガラ
ス製または銅製容器から成る蒸発源18,19を配設
し、また、膜形成室2内の上方に該蒸発源18,19に
対向させてポリ尿素膜20を形成せしめるべき基板11
を前記電極形成室1と同様に基板保持装置11aで移動
自在に保持すると共に、該基板11の下方にポリ尿素膜
20の形状に対応する開口部21を穿設した図3(B)
に示すマスク22を配設した。
【0015】また、ポーリング室3内を真空ポンプ等の
真空排気系23に接続し、また、ポーリング室3内に図
2或いは図5に示すポーリング装置24を配設し、ま
た、ポーリング室3内の上方には対向電極9,10およ
びポリ尿素膜20が形成された基板11を移動自在に保
持する基板保持装置25を配設した。また、ポーリング
室3内にバルブ26を介して空気、アルゴン、酸素、窒
素、水素等のガスボンベ27より各ガスを任意に組み合
わせて導入してガス雰囲気となるようにした。
【0016】尚、図中、28は電極蒸発源8の上方に設
けたシャッター、29は蒸発源18,19の上方に設け
たシャッターを示す。
【0017】次に、ポーリング室3内に配設するポーリ
ング装置24について説明する。図2はポーリング装置
24の1実施例であり、ポーリング装置24は基板11
下方に基板11より1〜10mm程度の間隔を存して
銅製のメッシュ電極30を配設し、該メッシュ電極30
と基板保持装置25を電源31を介して接続すると共
に、基板11の下方に所定間隔を存して配設されたメッ
シュ電極30よりも更に10〜50mm程度の間隔を存
してタングステン製のワイヤー32を配設し、該ワイヤ
ー32とメッシュ電極30を電源33を介して接続し、
また、基板11の背面にハロゲンランプ等のランプ34
を配設した装置である。尚、図中、34aはランプ34
の電源を示す。
【0018】そして、基板保持装置25とメッシュ電極
30との間に100V〜1KVの電界を、ワイヤー32
とメッシュ電極30との間に2〜15KVの電界を夫々
印加して、ポーリング室3内を電界の印加された空間域
Tとなるようにすると共に、ポリ尿素膜20をランプ3
4により150〜200℃まで昇温し、所定温度に一定
時間維持して積層体35にポーリング処理を施して有機
焦電圧電体Lを得るようにする。
【0019】次に、前記図1ないし図3に示す装置を用
い、図4に示すような基板11上に、アルミニウム製の
下部電極9と上部電極10とから成る対向電極9,10
と、該対向電極9,10間にポーリング処理が施された
ポリ尿素膜20を介在させた有機焦電圧電体Lの製造例
を説明する。
【0020】実施例1 本実施例では基板11は縦75mm、横 100mm、厚さ1mmの
青板ガラスを用い、また、下部電極9用のマスク13は
縦75mm、横 100mm、厚さ 0.2mmのSUS製板材を縦、横
夫々5等分した縦15mm、横20mmの領域(計25個)内に
夫々開口部12(図(A) 例では左向きの凸状とした)
を穿設せるマスクを用い、また上部電極10用のマスク
15は縦75mm、横 100mm、厚さ 0.2mmのSUS製板材を
縦、横夫々5等分した縦15mm、横20mmの領域(計25
個)内に夫々開口部14(図(C)例では右向きの凸状
とした)を穿設せるマスクを用い、また、ポリ尿素膜2
0用のマスク22は縦75mm、横 100mm、厚さ 0.2mmのS
US製板材を縦、横夫々5等分した縦15mm、横20mmの領
域(計25個)内に夫々方形状の開口部21(大きさ9
×9mmの方形状)を穿設せるマスクを用いた。
【0021】先ず、電極形成室1内の電極蒸発源8に電
極の原料としてアルミニウム(以下原料Xという)を充
填すると共に、該電極形成室1内の上方に下部電極9用
のマスク13と、上部電極10用のマスク15を設置
し、シャッター28を閉じた状態で電極形成室1内の圧
力を真空排気系6により1×10- 6Torrに設定する。
【0022】また、ポリ尿素膜形成室2の蒸発源18に
ポリ尿素膜の一方の原料モノマーとして4,4′−ジア
ミノジフェニルメタン(以下原料Yという)を、蒸発源
19にポリ尿素膜の他方の原料モノマーとして4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアナート(以下原料Zとい
う)を夫々充填すると共に、該膜形成室2内の上方にポ
リ尿素膜20用のマスク22を設置し、シャッター29
を閉じた状態で膜形成室2内の圧力を真空排気系16に
より1×10- 5Torrに設定する。
【0023】次に、原料Xを電極蒸発源8で71±1℃
に加熱し、また、原料Yを蒸発源18で100±1℃
に、原料Zを蒸発源19で70±1℃に夫々加熱する。
【0024】次いで、原料Xが所定温度に達した時点
で、シャッター28を開き原料Xを50Å/秒の速度で
20秒間蒸発させて基板11上にマスク13を介して厚
さ1000Åの下部電極9を形成させた後、シャッター28
を閉じ、該基板11を基板保持装置11aによって移動
(図1では右方向)し、電極形成室1からバルブ4内を
通過させ、更に膜形成室2内に移動させ、膜形成室2内
の所定位置に達した時点で移動を停止した。
【0025】続いて、原料Y,Zが所定温度に達した時
点で、シャッター29を開き、原料Y,Zを5Å/秒の
析出速度で1000秒間蒸発させて基板11上に形成された
下部電極9上にマスク22を介して蒸着させた後、シャ
ッター29を閉じて基板11上で重合反応を起こさせて
厚さ5000Åのポリ尿素膜20を形成した。
【0026】次に、該基板11を基板保持装置11a
よって移動(図1では左方向)させ、膜形成室2よりバ
ルブ4内を通過せしめ、再び電極形成室1内に移動し、
電極形成室1の所定位置に達した時点で移動を停止した
後、電極形成室1内のシャッター28を再び開き、原料
Xを50Å/秒の速度で20秒間蒸発させて基板11上
のポリ尿素膜20上にマスク15を介して厚さ1000Åの
上部電極10を形成させた後、シャッター28を再び閉
じた。そして、図4に示すような基板11上にアルミニ
ウム製の下部電極9と、上部電極10とから成る対向電
極9,10と、該対向電極9,10間にポリ尿素膜20
を積層させた積層体35を形成した。
【0027】次に、該積層体35を電極形成室1および
膜形成室2、更にポーリング室3に連なるバルブ4,4
内を通過せしめてポーリング室3内の基板保持装置25
まで移行した後、ポーリング室3内にガスボンベ27よ
り窒素ガスを導入せしめ、真空排気系23とバルブ26
の圧力調整により該ポーリング室3内を1気圧の窒素ガ
ス雰囲気に維持させた。そして、ランプ34でポリ尿素
膜20を温度180℃に加熱した状態で、基板保持装置
25とメッシュ電極30間に100Vの電界を、またメ
ッシュ電極30とワイヤー32との間に5KVの電界を
夫々印加しながら、該積層体35を基板保持装置25に
より1cm/分の速度でポーリング室3内を移動させた
後、電界の印加と加熱を停止した。その後、ポリ尿素膜
20の温度を室温まで徐冷してポリ尿素膜20にポーリ
ング処理を施して、図4に示すような基板11上に積層
状に配設された対向電極9,10間にポーリング処理が
施されたポリ尿素膜20を介在させた有機焦電圧電体L
を25個製造した。
【0028】そして得られた有機焦電圧電体Lの夫々に
ついて焦電性、圧電性を調べたところ、25個の有機焦
電圧電体Lは全て焦電性、圧電性を有していることが確
認された。
【0029】図5はポーリング室3内に配設するポーリ
ング装置24の他の実施例である。該ポーリング装置2
4は、例えば石英のような絶縁性材料から成るポーリン
グ電極支持板38に、基板11上に形成された下部電極
9に対向する位置および上部電極10に対向する位置に
夫々ポーリング電極36,37をその先端部分を突出し
て配設して成る。また、両ポーリング電極36,37は
ポーリング室3外に配置せる電源39を介して接続する
と共に、該ポーリング電極支持板38を基板11に対し
て進退自在に配設している。また、基板11の背面にヒ
ーター40を配置した。尚、図中、41はヒーター40
の電源を示す。
【0030】そして、基板11上に対向電極9,10
と、その間にポリ尿素膜20が積層された積層体35
が、ポーリング室3内の所定位置に到達した時、ポーリ
ング電極支持板38を基板11に近接させて、一方のポ
ーリング電極36を対向電極の下部電極9に、また他方
のポーリング電極37を対向電極の上部電極10に夫々
コンタクトせしめる。両ポーリング電極36,37間に
50〜200MV/mの電界を印加すると共に、ポリ尿
素膜20をヒーター40により150〜200℃まで昇
温し、所定温度に一定時間維持した後、ポーリング電極
支持板38を後退させて対向電極9,10より両ポーリ
ング電極36,37を離して、ポリ尿素膜20にポーリ
ング処理が施された有機焦電圧電体Lを得るようにす
る。
【0031】次に図5に示すポーリング装置24を図1
に示すポーリング室3内に配設した装置を用い、図4に
示すような基板11上に、アルミニウム製の下部電極9
と上部電極10とから成る対向電極9,10と、該対向
電極9,10間にポーリング処理が施されたポリ尿素膜
20を介在させた有機焦電圧電体Lの製造例を説明す
る。
【0032】実施例2 先ず、基板11上にアルミニウム製の下部電極9と上部
電極10とから成る対向電極と、該対向電極間にポリ尿
素膜20を積層して図4に示す積層体35を製造するま
での方法は前記実施例1に同じである。
【0033】そして、該積層体35を電極形成室1およ
び膜形成室2、更にポーリング室3に連なるバルブ4
内を通過せしめてポーリング室3内の基板保持装置2
5まで移行した後、ポーリング室3内にガスボンベ27
より窒素ガスを導入せしめ、真空排気系23とバルブ2
6の圧力調整により該ポーリング室3内を1気圧の窒素
ガス雰囲気に維持させた。そして、ポーリング電極支持
板38を基板11に近接させて、一方のポーリング電極
36を基板11上に露出している下部電極9に、また他
方のポーリング電極37を基板11上に露出している上
部電極10に夫々コンタクトさせた。次に、ヒーター4
0でポリ尿素膜20を昇温速度10℃/分で200℃ま
で昇温し、該温度維持した状態で両ポーリング電極3
6,37間に100MV/mの電界を10分間印加し
。その後、ポーリング電極支持板38を後退させて、
両ポーリング電極36,37を夫々対向電極9,10よ
り離すと共に、電界の印加と加熱を停止した。そして
ポリ尿素膜20の温度を室温まで徐冷して、図4に示す
ような基板11上に積層状に配設された対向電極9,1
0間にポリ尿素膜20にポーリング処理が施された有機
焦電圧電体Lを25個製造した。
【0034】そして得られた有機焦電圧電体Lの夫々に
ついて焦電性、圧電性を調べたところ、25個の有機焦
電圧電体Lは全て焦電性、圧電性を有していたことが確
認された。
【0035】尚、前記実施例では基板11上に積層状に
配設された1対の対向電極9,10と,該対向電極9,
10間にポーリング処理されたポリ尿素膜20(1層)
を介在させた有機焦電圧電体Lの製造について説明した
が、前記図1、図2に示す装置を用い、前記実施例の操
作を繰り返して、基板11上への下部電極9の形成を3
回、該下部電極9へのポリ尿素膜20の形成を回、該
ポリ尿素膜20上への上部電極10の形成を3回夫々行
って図6に示す多層構造の積層体42を形成した後、該
積層体42に図1のポーリング室3内に配設せる図
たは図5に示すポーリング装置24を用いてポーリング
処理を施して、図6に示すような基板11上に積層状に
配設された複数の対向電極9,10と、該対向電極9,
10間にポーリング処理されたポリ尿素膜20(層で
ある)を介在させた1層構造の有機焦電圧電体Lを製
造することが出来る。
【0036】また、前記実施例ではポリ尿素膜へのポー
リング処理時の雰囲気を窒素ガス雰囲気としたが、本発
明ではこれに限定されるものではなく、ポーリング処理
時の雰囲気を窒素ガスの他に酸素ガス、アルゴンガスの
単独、或いはこれらのガスの混合体の雰囲気としてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】このように本発明の有機焦電圧電体の
製造方法によるときは、電界が印加された空間域中
リ尿素膜が成膜された基板を通過させながら、或いはポ
リ尿素膜の形成後、基板上に露出した対向電極にポーリ
ング電極をコンタクトさせて、ポリ尿素膜へのポーリン
グ処理を行うようにしたので、基板上への対向電極の形
成およびポリ尿素膜の形成に引き続いて、ポリ尿素膜へ
のポーリング処理を連続して行えるから、従来法のよう
な対向電極への引出し電極の配線を必要としない。その
ため、配線時に生じるポリ尿素膜の導電がない。また、
複数のポリ尿素膜が積層されていても該膜の形成毎にポ
ーリング処理を行わなくてもよいからポーリング処理
が短時間で行えて生産性が高い。しかも、従来法のよう
ポーリング処理後に上部電極の形成を必要としないの
、粉塵のないポリ尿素膜とすることが出来て、複数の
対向電極およびポリ尿素膜を有する有機焦電圧電体であ
っても容易にかつ効率よく製造することが出来る。
【0038】また、有機焦電圧電体の製造装置によると
きは、ポリ尿素膜のポーリング室を真空室にバルブを介
して連設するようにしたので、基板上に形成される対向
電極およびポリ尿素膜が複数であっても、基板上への対
向電極の形成およびポリ尿素膜の形成に引き続いて、ポ
リ尿素膜へのポーリング処理を連続して行えるから、ポ
リ尿素膜に導電や粉塵のない有機焦電圧電体を容易にか
つ能率よく製造することが出来る装置を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の1実施例の説明線図、
【図2】 本発明装置のポーリング室に配設するポーリ
ング装置の1実施例の説明図であり、(A)はその側面
図、(B)はその要部の斜視図、
【図3】 本発明装置に用いるマスクの1実施例の拡大
平面図であり、(A)は下部電極用マスク、(B)はポ
リ尿素膜用マスク、(C)は上部電極用マスク、
【図4】 本発明方法の1実施例で製造された有機焦電
圧電体の截断面図、
【図5】 本発明装置のポーリング室に配設するポーリ
ング装置の他の実施例の説明図であり、(A)はその側
面図、(B)はその要部の斜視図、
【図6】 本発明方法の他の実施例で製造された有機焦
電圧電体の截断面図。
【符号の説明】
1 電極形成室、 2 膜形成室、3
ポーリング室、 4 バルブ、6,16,23
真空排気系、 8 電極蒸発源、9,10
対向電極、 11 基板、18,19 蒸発源、
20 ポリ尿素膜、24 ポーリング装置、
36,37 ポーリング電極、L 有機焦電圧
電体、 T 空間域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 37/02 H01L 41/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層状に配設された対向電極間
    にポーリング処理施されたポリ尿素膜を介在させた有
    機焦電圧電体の製造方法において、ポリ尿素膜へのポー
    リング処理は電界のかかった空間域中ポリ尿素が成膜
    された基板通過する際に行われることを特徴とする有
    機焦電圧電体の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に積層状に配設された対向電極間
    にポーリング処理施されたポリ尿素膜を介在させた有
    機焦電圧電体の製造方法において、ポリ尿素膜へのポー
    リング処理はポリ尿素膜の形成後、基板上に露出した対
    向電極にポーリング電極をコンタクトさせて行われる
    とを特徴とする有機焦電圧電体の製造方法。
  3. 【請求項3】 真空室内に複数の原料を蒸発させる蒸発
    と該蒸発源からの原料の蒸着で膜が形成される基板
    を互いに対向して配置した膜の製造装置を包含し、基板
    上に積層状に配設された対向電極間にポーリング処理
    施されたポリ尿素膜を介在させた有機焦電圧電体を製造
    する装置において、ポリ尿素のポーリング室を前記真
    空室にバルブを介して連設したことを特徴とする有機焦
    電圧電体の製造装置。
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