JP3338627B2 - 車体または車体取付部品の外表面処理方法 - Google Patents

車体または車体取付部品の外表面処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒のセルフ・
クリーニング効果により、車体や車体取付部品の外表面
の汚れを防止して、車体や車体取付部品の撥水性や光沢
性を長期にわたって維持できる車体または車体取付部品
の外表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の車体の表面は、耽美性が求め
られる反面、大気中の排気ガス、酸性雨、水垢、埃およ
び煤煙に、直接、晒されるので、非常に汚れ易い。そこ
で、車体の表面に撥水性のワックスを塗布したりして、
汚れの防止を図っている。以下、従来の車体の外表面処
理方法を図6の従来手段に係る車体または車体取付部品
の外表面処理方法が適用された車体の模式断面図を参照
して説明する。
【0003】図6に示すように、車体100は、その表
面に、車体100に光沢を与えるアクリル系樹脂を主成
分としたクリア層101が塗装されている。しかも近年
では、車体100に撥水性を与えて汚れが付着し難いよ
うに、アクリル系樹脂とフッ素系樹脂とを混ぜたフッ素
系樹脂用の下塗り層102を介して、外表面層となるフ
ッ素系樹脂コーティング層103が形成される場合もあ
る。
【0004】また、自動車のアルミホイールの場合も同
様で、耽美性が求められる反面、ホイール表面に路面か
らの泥水がかったり、飛散したブレーキパッドの摩耗粉
が付着したりして汚れ易い。そこで、従来においてはア
ルミホイールの表面に直接、クリア層だけ、クロムメッ
キ層だけ、または着色塗装層だけを積層していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように従来の車体100においては、フッ素系樹脂コ
ーティング層103による撥水性、クリア層101によ
る光沢性は、通常、人工的に除去されなければ、長期間
にわたって施行時のコンディションが保持されるはずで
ある。ところが実際においては、車体100を被覆して
いるフッ素系樹脂コーティング層103上に、例えば前
述した大気中の排気ガス、酸性雨、埃および煤煙などの
汚染物質が、成分中に含まれる有機物をバインダにして
徐々に付着し、この結果、フッ素系樹脂コーティング層
103の撥水性は約3ケ月、クリア層101の光沢は約
6ケ月でその効果がなくなっている。このため、一般的
には、6ケ月毎にポリマー加工表面の洗浄(汚れ除去)
後、モンタンろうを含有したアクリル系樹脂のポリマー
剤を補充して、クリア層101を再コーティングしてい
る。さらに、撥水性を高めるために、クリア層101の
表面上に、前記下塗り層102を介して、フッ素系樹脂
コーティング層103を再コーティングしている。
【0006】また、前記自動車のアルミホイールの場合
も同様である。すなわち、アルミホイール上に積層され
たアクリル系樹脂のクリア層、クロムメッキ層または着
色塗装層の表面に、前記有機物をバインダとして汚染物
質が付着する。これにより、光沢などがなくなるので、
一定期間経過後に層表面の汚れを除去し、クリア層など
を再コーティングしていた。
【0007】そこで、本発明者らは、近年話題になって
いる、表面に付着した大気汚染物質(有機物)を分解す
る光触媒のセルフ・クリーニング効果に着目し、この発
明を完成するに到った。光触媒とは、バンドギャップ以
上のエネルギーを持つ400nm以下の紫外線の吸収に
より励起される光半導体のことである。この励起によ
り、発生した電子や正孔が、光触媒の層表面上に付着し
ている大気汚染物質と電子授受を行って、大気汚染物質
中の有機物を酸化したり還元したりして分解する。な
お、光触媒のうちでも、最も光触媒性の高い物質の一つ
が酸化チタンである。
【0008】本発明は、このような従来技術を背景にな
されたもので、光触媒のセルフ・クリーニング効果によ
り、表面の汚れを防止でき、これにより耽美性を長期間
にわたって維持でき、さらに大気汚染の浄化が可能な車
体または車体取付部品の外表面処理方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体および/または車体取付部品の表面上に、フッ
素系樹脂用の下塗り層とフッ素系樹脂コーティング層と
を、順次、積層したバリヤ層を積層し、次いで前記バリ
ヤ層の表面に、酸化チタンを含有するフッ素系ワックス
の光触媒層を設けることを特徴とする車体または車体取
付部品の外表面処理方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】ここでいう車体とは、自動車、二
輪車、列車など車両のボディである。また、ここでいう
車体取付部品としては、例えばアルミホイール、鉄ホイ
ール、チタンホイールなどの車両用ホイールのほか、ス
ポイラー、バンパーガード、サイドパイプなどが挙げら
れる。光触媒層が積層されるものは、車体だけでも、車
体取付部品だけでも、またはこれらの両者でもよい。
【0011】車体または車体取付部品の表面上に施され
るコーティングとしては、車体を例にすると、車体の表
面上に、光沢性を与えるアクリル系樹脂製のクリア層を
設けたものや、さらにこのクリア層の上に、バリヤ層、
すなわちアクリル系樹脂およびフッ素系樹脂を混ぜたフ
ッ素系樹脂用の下塗り層と、撥水性を与えるフッ素系樹
脂コーティング層とを、順次、積層したものなど挙げら
れる。ただし、外表面層である光触媒層の光触媒のバリ
ヤ性や耽美性が損なわなければ、これらコーティング剤
の素材や構造を変更してもよい。また、車体の表面に、
直接、フッ素系樹脂用の下塗り層とフッ素系樹脂コーテ
ィング層を積層した後、外表面層である光触媒層を形成
してもよい。一方、車体取付部品の例として、車両用ホ
イールの一種で、表面がクロムメッキ層で被われたアル
ミホイールの場合には、ホイール側への光触媒の浸食性
がないので、クロムメッキ層の表面に、直接、光触媒層
を設けてもよい。
【0012】フッ素系樹脂用の下塗り層の素材は、上層
であるフッ素系樹脂と、下層の各種素材に合わせて変更
される。例えば、フッ素系樹脂を含有したアクリル系樹
脂ポリマー、カルナバろうを含有したアクリル系樹脂ポ
リマーなどが挙げられる。この下塗り層の厚さは、通
常、0.5〜3.0μm、好ましくは1.0〜2.0μ
mであり、0.5μm未満では、下塗り層にムラが出や
すくなり、一方、3.0μmを超えると、過剰品質とな
る。また、フッ素系樹脂コーティング層の素材は、例え
ば旭硝子(株)製、ルミフロンなどが挙げられる。フッ
素系樹脂コーティング層の厚さは、通常、0.5〜3.
0μm、好ましくは1.0〜2.0μmであり、0.5
μm未満では、フッ素系樹脂コーティング層にムラが出
やすくなり、一方、3.0μmを超えると、過剰品質と
なる。
【0013】光触媒反応に寄与する400nm以下の紫
外線を含む光エネルギーとしては、太陽光の自然光光
源、水銀灯の光、蛍光灯の光、ハロゲンランプ系のフィ
ラメントランプの光、ショートアークキセノン光、レー
ザー光などの人工光源から発せられる光などが挙げられ
る。光触媒層は、車体や車体取付部品の外表面に設けら
れるものであるので、透明度の高いものが好ましい。た
だし、含有する酸化チタン自体は、nm単位の非常に細
かい粒径のものであるので、主成分の合成樹脂に添加し
ても光を透過してしまう。
【0014】光触媒層の主成分の合成樹脂であって、か
つその下層にあるフッ素系樹脂コーティング層を構成す
るフッ素系ワックスは、車体や車体取付部品の表面に撥
水性を与える。しかも、このフッ素系ワックスは、不活
性度が大きくて耐酸化性に優れているので、約30,0
00Kと非常に酸化力がある酸化チタンの酸化にも対抗
できる。酸化チタンの調製法としては、例えば焼成法、
電解酸化法、化学的蒸着法、真空蒸着法、共沈法、金属
ハロゲン化法などの蒸発酸化法、無機金属塩の中和や加
水分解、金属アルコキシドの加水分解、ゾルゲル法など
により調製できる。なお、酸化チタンの光触媒機能を高
めるために、酸化チタンの表面に白金、金、銀、銅、パ
ラジウム、ロジウム、ルテニウムなどの金属、酸化ルテ
ニウム、酸化ニッケルなどの金属酸化物を付着してもよ
い。
【0015】光触媒層が含有する酸化チタンの粒径は、
5〜50nm、特に7〜35nmが好ましく、5nm未
満では、光触媒自体の製造が難しく、一方50nmを超
えると、光触媒の活性が劣る。光触媒層中の酸化チタン
の含有率は、通常、10〜90重量%、好ましくは20
〜80重量%であり、10重量%未満では、酸化チタン
が埋没してしまい、光触媒の機能が発揮し難くなり、一
方90重量%を超えると、光触媒が脱落し易くなる。
【0016】光触媒層の厚さは、通常、0.5〜3.0
μm、好ましくは1.0〜2.0μmであり、0.5μ
m未満では、光触媒としての活性が低下し、一方3.0
μmを超えると、透明感が低下する。光触媒層のコーテ
ィング方法としては、例えばスプレーコーティング法、
ディップコーティング法、スピンコーティング法、塗り
込み法などが挙げられる。
【0017】本発明の車体または車体取付部品の外表面
処理方法では、車体や車体取付部品の最表面に酸化チタ
ンを有する光触媒層が積層されている。従って、大気汚
染物質は光触媒層の表面に付着することになる。光触媒
層は、セルフ・クリーニング機能を持つ酸化チタンを有
しており、この酸化チタンは太陽光に含まれる400n
m以下の紫外線を吸収することで励起される。この励起
により、光触媒層内で電子および正孔が発生し、これが
層表面に付着している大気汚染物質と電子授受を行うこ
とにより、大気汚染物質中の有機物を酸化または還元し
てこれを分解する。
【0018】有機物の分解は、主に酸化により行われ
る。これを詳細に説明すると、励起正孔がもつ酸化力は
励起電子の還元力よりも大きく、触媒表面には吸着水と
呼ばれる水が存在し、これが正孔によって酸化される
と、酸化力の高いヒドロキシラジカル(・OH)が生じ
る。そして、このヒドロキシラジカルが大気汚染物質中
の有機物と反応する。酸素が存在する場合には、この過
程で有機物の中間体のラジカルと酸素分子とがラジカル
連鎖反応を起こし、酸素が消費される。やがて、有機物
は分解されて、最終的には二酸化炭素と水になる。この
結果、層表面に残るのは、大気汚染物質中の無機物質だ
けとなる。バインダ役の有機物が除去されたことによ
り、人手や清掃機械を介することなく、雨などの自然現
象により簡単に流れ落ちる。よって、耽美性を長期間に
わたって維持できる。
【0019】なお、ここで対となる還元反応を説明する
と、この還元反応は空気中の酸素の還元である。すなわ
ち、酸素は還元され易い性質を有しているので、酸素が
ある場合には、水素の発生が起こる代わりに酸素の還元
反応が進行する。酸素が還元されるとスーパーオキサイ
ドアニオン(・O2 - )が作られる。このスーパーオキ
サイドアニオンは、酸化反応の中間体に付いて過酸化物
を形成したり、過酸化水素(H2 2 )を経て水になる
と考えられている。これとは別に、空気中では、・Oが
生成して有機物の炭素−炭素結合に直接作用するとの考
え方もある。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、本発明は以下に示す実施例に限定さ
れないのはいうまでもない。図1は本発明の第1実施例
に係る車体または車体取付部品の外表面処理方法が適用
された車体の斜視図である。図2は同模式断面図であ
る。図3(a)は同光触媒層上への大気汚染物質の付着
状態を示す模式断面図であり、また図3(b)は同大気
汚染物質の分解状態を示す模式断面図である。図1、図
2に示すように、10は自動車の車体であり、塗装済み
車体10の表面面に光沢を与えるアクリル系樹脂を主成
分としたクリア層11が30μmの厚さで塗装されてい
る。
【0021】このクリア層11の表面上には、アクリル
系樹脂とフッ素系樹脂とを重量比70:30の割合で混
ぜ合わせたフッ素系樹脂用の下塗り層12が厚さ1.5
μmでコーティングされており、さらにこの下塗り層1
2上に撥水性を有する厚さ1.5μmのフッ素系樹脂コ
ーティング層13がコーティングされている。これらの
下塗り層12およびフッ素系樹脂コーティング層13に
よりバリヤ層が形成されている。そして、このフッ素系
樹脂コーティング層13の表面上に、厚さ1.5mの光
触媒層14がスプレーコーティング法により形成されて
いる。光触媒層14は、フッ素系ワックスに60重量%
の割合で平均粒径35nmの酸化チタンが練り込まれた
ものである。
【0022】このように、車体10の最表面に光触媒層
14を形成して自動車を運転していると、光触媒層14
の表面に大気汚染物質15が付着する〔図3(a)参
照〕。光触媒層14には、セルフ・クリーニング機能を
持つ酸化チタンが分散されている。従って、屋外にある
車体10に太陽光があたると、太陽光に含まれる400
nm以下の紫外線が光触媒層14中の酸化チタンに吸収
されて、これを励起する。この結果、光触媒層14内で
電子および正孔が発生し、これが層表面に付着している
大気汚染物質15と電子授受を行う。これにより、大気
汚染物質15中の有機物を酸化または還元して分解する
〔図3(b)参照〕。
【0023】有機物の分解は、主に励起正孔がもつ強力
な酸化力により行われる。すなわち、触媒表面には吸着
水と呼ばれる水が存在し、これが正孔によって酸化され
ると、酸化力の高いヒドロキシラジカル(・OH)が生
じる。そして、このヒドロキシラジカルが大気汚染物質
中の有機物と反応し、これにより有機物が分解される。
なお、酸素が存在する場合には、有機物の中間体である
ラジカルと酸素分子とがラジカル連鎖反応を起こして酸
素が消費され、最終的に二酸化炭素と水になる。この結
果、層表面に残るのは大気汚染物質中の無機物質だけと
なる。これにより人手や清掃機械を介することなく、雨
などの自然現象により簡単に汚れが流れ落とされる。従
って、車体10の耽美性を長期間にわたって維持でき
る。また、前記励起電子による有機物の還元反応によ
り、大気の汚染を浄化する働きもある。
【0024】ここで、実際にこの車体10と、表面に光
触媒層14のない従来型の車体とを対比して、大気汚染
物質15による車体表面の汚染度合いを目視により評価
してみた。晴天時に30日間だけ自動車を運転し、雨が
降った翌日に実験を終了した。その結果、従来型では実
験開始日以上の大気汚染物質が付着していたのに対し
て、実施例の車体10では、光触媒層14のセルフ・ク
リーニング効果により大気汚染物質15は、前日の雨に
よって綺麗に洗い流されていた。
【0025】次に、本発明の第2実施例に係る車体また
は車体取付部品の外表面処理方法について説明する。図
4は本発明の第2実施例に係る車体または車体取付部品
の外表面処理方法が適用された車両用ホイールの正面図
である。図5は同模式断面図である。図4、図5に示す
ように、車体取付部品の一種である硬質アルミニウム製
のアルミホイール20の表面に、アルミホイール20に
光沢を与えるアクリル系樹脂を主成分としたクリア層2
1が40μmの厚さで塗装されている。
【0026】このクリア層21の表面上には、アクリル
系樹脂とフッ素系樹脂とを重量比8:2の割合で混ぜ合
わせたフッ素系樹脂用の下塗り層22が厚さ1.0μm
でコーティングされており、さらにこの下塗り層22上
に撥水性を有する厚さ1.0μmのフッ素系樹脂コーテ
ィング層23がコーティングされている。これらの下塗
り層22およびフッ素系樹脂コーティング層23により
バリヤ層が構成されている。そして、このフッ素系樹脂
コーティング層23の表面上に、厚さ1μmの光触媒層
24がスプレーコーティング法により形成されている。
光触媒層24は、フッ素系ワックスに60重量%の割合
で平均粒径35nmの酸化チタンが練り込まれたもので
ある。なお、アルミホイール20の表面にクロムメッキ
層がある場合には、このクロムメッキ層に直接光触媒層
24を積層してもよい。
【0027】このように、アルミホイール20の最表面
に光触媒層24を形成したので、光触媒層24に付着し
た汚れを分解して、雨などによりこの汚れを自然に除去
できる。その他の構成および作用は、第1実施例と同様
であるので説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】本発明にあっては、このように車体また
は車体取付部品の最表面に酸化チタンを有する光触媒層
を積層したので、光触媒層の表面に付着した大気汚染物
質は、その物質中の有機物が光触媒反応により分解さ
れ、従ってこの層表面に残るのは大気汚染物質中の無機
物質だけとなる。これにより人手や清掃機械を介するこ
となく、雨などの自然現象により簡単に大気汚染物質を
除去できる。この結果、製造時に設定された車体または
車体取付部品の受光効率を長期にわたって維持でき、ま
た励起電子による有機物の酸化・還元反応により、大気
の汚染を浄化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車体または車体取付
部品の外表面処理方法が適用された車体の斜視図であ
る。
【図2】同模式断面図である。
【図3】(a)同光触媒層上への大気汚染物質の付着状
態を示す模式断面図である。 (b)同大気汚染物質の分解状態を示す模式断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に係る車体または車体取付
部品の外表面処理方法が適用された車両用ホイールの正
面図である。
【図5】同模式断面図である。
【図6】従来手段に係る車体または車体取付部品の外表
面処理方法が適用された車体の模式断面図である。
【符号の説明】
10 車体 11 クリア層 12 下塗り層 13 フッ素系樹脂コーティング層 14 光触媒層 20 アルミホイール(車体取付部品) 21 クリア層 22 下塗り層 23 フッ素系樹脂コーティング層 24 光触媒層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−331120(JP,A) 特開 平6−39350(JP,A) 特開 平8−131842(JP,A) 特開 平8−72209(JP,A) 特開 平9−99219(JP,A) 特開 平9−313780(JP,A) 特開 平7−171408(JP,A) 特開 平7−308634(JP,A) 特開 平8−283453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 5/00 - 5/12 B05D 1/36,7/24 B01J 21/06,35/02 B08B 17/02 B32B 15/08 B60R 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体および/または車体取付部品の表面
    上に、フッ素系樹脂用の下塗り層とフッ素系樹脂コーテ
    ィング層とを、順次、積層したバリヤ層を積層し、次い
    で前記バリヤ層の表面に、酸化チタンを含有するフッ素
    ワックスの光触媒層を設けることを特徴とする車体ま
    たは車体取付部品の外表面処理方法。
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