JP3338560B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C19/00—Sealing arrangements in rotary-piston machines or engines
- F01C19/08—Axially-movable sealings for working fluids
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/005—Axial sealings for working fluid
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関す
る。
7888号公報に記載されたスクロール式流体機械が知
られている。ここで、スクロール式流体機械としての空
気圧縮機を図5ないし図8に基づいて述べる。
縮機のケーシングの一部となる固定スクロールを示し、
該固定スクロール1は、大略有蓋筒状に形成されたケー
シング本体(図示せず)の開口端側を施蓋するように、
この開口端側に固着されている。そして、該固定スクロ
ール1は、その中心が後述する駆動軸17の軸線O1−
O1と一致するように配設された円板状の鏡板2と、該
鏡板2の歯底面2Aに立設された渦巻状のラップ部3
と、前記鏡板2の外周側に位置し、該ラップ部3を囲む
ように筒状に形成された支持部4とから大略構成されて
いる。
図6に示す如く、内周側が巻始め端となり外周側(図示
せず)が巻終り端となって、例えば3巻半前,後の渦巻
状に形成されている。そして、該ラップ部3の歯先3A
は、図7に示すように、後述する旋回スクロール9の歯
底面10Aから微小なクリアランスCをもって離間され
ている。
溝を示し、該凹溝5は図7に示す如く、ラップ部3の幅
方向中間部に位置して横断面が略コ字状をなすように形
成され、その底面5Aおよび左,右の側面5B,5Cは
ラップ部3の渦巻き形状に沿ってその巻始め端から巻終
り端まで延びている。そして、該凹溝5内には後述する
シール部材6が装着され、相手方となる旋回スクロール
9の歯底面10Aとの間をシールするようになってい
る。
ール部材を示し、該シール部材6は耐摩耗性や摺動性に
優れた弾性樹脂材料、例えばポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)等のフッ素系樹脂、ポリエーテルサルフ
ォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶
ポリマー(LCP)またはポリスルフォン(PSF)等
を用いて、横断面が四角形状をなす長尺のチップシール
として形成され、凹溝5の長手方向に沿って渦巻状に伸
長する。
く、凹溝5の底面5A上に載置される受圧面としての下
側面6Aと、該下側面6Aと上下方向で対向し相手方の
歯底面10Aに摺接する上側面6Bと、渦巻状をなすシ
ール部材6の径方向内側および外側に位置する内側面6
Cおよび外側面6Dとから構成され、内側面6Cには後
述の各リップ部7が一体形成されている。そして、該シ
ール部材6は下側面6Aを凹溝5の底面5A上に載置す
るように内、外側面6C,6Dが凹溝5内に僅かな隙間
をもって挿入され、凹溝5の底面5A上から相手方とな
る旋回スクロール9の歯底面10Aに向けて浮上可能と
なっている。
れぞれ所定間隔をもって形成されたリップ部を示し、該
リップ部7は、図8に示すように、シール部材6の内側
面6Cに所定間隔をもって斜めに切込み8,8,…を入
れることにより形成されている。そして、該各リップ部
7はシール部材6に一体化され、先端側は自由端となっ
てシール部材6の内側面6Cから拡開するようになって
いる。
シング本体内に旋回可能に設けられる旋回スクロールを
示し、該旋回スクロール9は、表面側が歯底面10Aと
なって円板状に形成された鏡板10と、該鏡板10の歯
底面10Aから固定スクロール1の鏡板2に向けて立設
され、該固定スクロール1のラップ部3と同様に渦巻状
に形成されたラップ部11と、鏡板10の背面側中央に
設けられたボス部12とから構成され、該ボス部12
は、後述する駆動軸17のクランク17Aに回転可能に
取付けられている。
1についても図6に示す如く、固定スクロール1のラッ
プ部3と同様に例えば3巻半前,後の渦巻状に形成さ
れ、その歯先11A側には、底面13Aおよび左,右の
側面13B,13Cから横断面コ字形状をなす凹溝13
が形成されている。
部材を示し、該シール部材14は前述した固定スクロー
ル1側のシール部材6と同様に形成され、凹溝13の底
面13A上に載置される受圧面としての下側面14A
と、該下側面14Aと上下方向で対向し、相手方の歯底
面2Aに摺接する上側面14Bと、渦巻状をなすシール
部材14の径方向内側および外側に位置する内側面14
Cおよび外側面14Dとによって構成されている。ま
た、該シール部材14の内側面14Cにはシール部材6
と同様に、複数のリップ部16,16,…が一体形成さ
れている。
けられる駆動軸を示し、該駆動軸17は先端側がケーシ
ング本体内に延びるクランク17Aとなり、該クランク
17Aはその軸線O2 −O2 が駆動軸17の軸線O1 −
O1 に対して所定寸法δだけ偏心している。そして、該
駆動軸17のクランク17Aには旋回スクロール9のボ
ス部12が旋回軸受18を介して旋回可能に取付けら
れ、旋回スクロール9には自転防止機構(図示せず)等
を介して旋回運動が与えられる。
は固定スクロール1のラップ部3に対して周方向に所定
角度だけずらして重ね合わせるように配設され、図6に
示すように、ラップ部3,11間には三日月形状の複数
の圧縮室19,19,…が画成される。そして、旋回ス
クロール9を固定スクロール1に対して旋回させたとき
に、該各圧縮室19はその容積が連続的に縮小され、後
述する吸込ポート20から吸込んだ空気を圧縮するよう
になっている。
た吸込ポート,吐出ポートを示し、該吸込ポート20は
最外周側の圧縮室側の圧縮室19と連通するように鏡板
2の外周側に穿設され、吐出ポート21は、最内周側の
圧縮室19と連通するように鏡板2の中心部に穿設され
ている。
ル式空気圧縮機では、まず、ケーシングの外部からモー
タ等の駆動源(図示せず)によって駆動軸17を回転駆
動すると、この回転は該駆動軸17のクランク17Aか
ら旋回軸受18を介して旋回スクロール9に伝えられ、
該旋回スクロール9は駆動軸17の軸線O1 −O1 を中
心にして寸法δの旋回半径をもった旋回運動を行う。
3,11の間に画成される圧縮室19,19,…は中央
側に向けて連続的に縮小し、吸込ポート20から吸込ん
だ空気を順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート2
1から外部のエアタンク(図示せず)等に向けて吐出す
る。
部3,11の凹溝5,13内には図7に示す矢示A方向
に高圧側の圧縮室19から圧縮空気の一部が侵入し、シ
ール部材6,14は受圧面となる下側面6A,14Aで
この圧縮空気の圧力を受圧することにより、凹溝5,1
3の底面5A,13Aから浮上し、対向する鏡板2,1
0の歯底面2A,10Aに向けて押圧される。これによ
り、該シール部材6,14は下側面6A,14Aが相手
方の歯底面10A,2Aに摺接し、ラップ部3,11間
に画成される各圧縮室19を気密にシールする。
19のうち、内周側の圧縮室19から外周側の圧縮室1
9に向けて、図6中の矢示B方向に凹溝5(13)内に
侵入した圧縮空気により、各リップ部7(16)の先端
側が凹溝5(13)の一方の側面5B(13B)に押付
けられるようになり、該凹溝5(13)の側面5B(1
3B)とシール部材6(14)との間を気密にシールす
ると共に、シール部材6(14)の外側面6D(14
D)を他方の側面5C(13C)に押し付けて、両者の
間を気密にシールさせる。
来技術では、図8のように、シール部材6,14の内側
面6C,14Cに斜めの各切込み8,15を入れること
により各リップ部7,16を形成しているに過ぎないか
ら、該各リップ部7,16は、図8に示すように、シー
ル部材6,14と同一の高さ寸法Hをもって形成されて
しまう。そして、シール部材6,14が圧縮空気により
凹溝5,13の底面5A,13Aから浮上し、相手方の
歯底面10A,2Aに摺接するときには、各リップ部
7,16の上端側も相手方の歯底面10A,2Aに摺接
するようになる。
14よりも薄肉となった各リップ部7,16が、旋回ス
クロール9の旋回動作に追従して不安定な挙動を起こす
ことがあり、このときに各リップ部7,16は、その先
端側が凹溝5,13の側面5B,13Bから瞬間的(一
時的)に離間して、凹溝5,13の側面5B,13Bと
シール部材6,14の各リップ部7,16との間には、
図6に示す矢示B方向(ラップ部3,11の渦巻き方
向)に沿って高圧側の圧縮室19から低圧側の圧縮室1
9へと圧縮空気の漏れ通路が形成され、圧縮性能が不安
定になるという問題がある。
7,16は、前述の如き挙動を繰返すうち、それぞれの
切込み15,15,…に沿って図8中に仮想線で示すよ
うな亀裂22が発生したり、相手方の歯底面2A,10
Aとの摺接により早期に摩耗、損傷されたりするように
なり、シール部材6,14の耐久性や寿命を向上できな
いという問題がある。
されたもので、本発明は、シール部材の各リップ部が摩
耗、損傷するのを長期に亘って防止でき、シール性や圧
縮性能を確実に向上できるようにしたスクロール式流体
機械を提供することを目的としている。
ために、本発明によるスクロール式流体機械は、鏡板の
歯底面に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロール
と、該固定スクロールに対向して設けられ、該固定スク
ロールのラップ部との間で複数の圧縮室を画成するよう
に鏡板の歯底面に渦巻状のラップ部が立設された旋回ス
クロールとを備え、前記固定スクロールと該旋回スクロ
ールとのラップ部のうち少なくとも一方のラップ部に
は、該ラップ部の歯先面に凹溝を形成し、該凹溝内には
相手方の歯底面に摺接するシール部材を装着してなる構
成を採用している。
特徴は、前記シール部材には、前記凹溝の両側面のう
ち、一方の側面に接触し長さ方向で互いに離間した複数
のリップ部を設け、該各リップ部は、前記ラップ部の高
さ方向に関する高さ寸法が前記シール部材の高さ寸法よ
りも短くなるように形成したことにある。
前記各リップ部には、前記凹溝から相手方の歯底面に向
けて突出する端部に切込みを設け、該各リップ部の端部
を相手方の歯底面から離間させる構成としている。
ール部材の高さ寸法よりも各リップ部の高さ寸法を短く
しているから、圧縮運転時にシール部材が、相手方の歯
底面に摺接しても、各リップ部を、相手方の歯底面から
離間させることができ、各リップ部が旋回スクロールの
旋回動作に追従して引きずられるように挙動するのを防
止できる。
部に切欠きを設けることによって、各リップ部の端部を
相手方の歯底面から離間させる構成としているから、各
リップ部が、相手方の歯底面に引きずられることはなく
なり、凹溝の一方の側面に各リップ部に確実に接触さ
せ、安定したシール性を確保できる。
照して説明する。なお、実施例では、上述した図5ない
し図8に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略する。
している。
に装着されるシール部材を示し、シール部材31は従来
技術で述べたシール部材6とほぼ同様に構成され、受圧
面となる下側面31Aと、相手方の歯底面2A,10A
に摺接する摺接面としての上側面31Bと、凹溝5の側
面5B,5Cに対向する内側面31Cおよび外側面31
Dとを有している。しかし、該シール部材31には図2
に示す如く、上側面31Bと内側面31Cとの間の角隅
部に傾斜角θをもった切欠きとしての傾斜面部32が形
成され、該傾斜面部32はシール部材31の長さ方向に
延びている。
31Cに形成されたリップ部を示し、該各リップ部33
は従来技術で述べた各リップ部7とほぼ同様に、シール
部材31の内側面31Cに斜めの各切込み34を入れる
ことにより形成されている。しかし、該各リップ部33
は、シール部材31に形成した傾斜面部32によって、
その高さ寸法がシール部材31よりも寸法h1 (図1参
照)程度だけ短くなっている。そして、該各リップ部3
3は傾斜面部32側の端部33Aが相手方となる旋回ス
クロール9側の歯底面10Aから、前記寸法h1 をもっ
て離間し、この端部33Aが歯底面10Aに摺接してし
まうのを防止している。
装着される他のシール部材を示し、該シール部材35は
前記シール部材31と同様に形成され、下側面35A、
上側面35B、内側面35C、外側面35Dおよび傾斜
面部36を有している。37,37,…はシール部材3
5の内側面35Cに各切込み38を入れることによって
形成されたリップ部を示し、該各リップ部37も前記各
リップ部33と同様に、傾斜面部36側の端部37Aが
相手方となる固定スクロール1側の歯底面2Aから寸法
h1 をもって離間している。
上述の如き構成を有するもので、その基本的な作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
(35)の上側面31B(35B)と内側面31C(3
5C)との間に長さ方向に延びる傾斜面部32(36)
を形成し、各リップ部33(37)の端部33A(37
A)を相手方の歯底面10A(2A)から離間させる構
成としているから、下記のような作用効果を得ることが
できる。
を開始して各圧縮機19内で空気を圧縮するときに、高
圧側の圧縮室19からラップ部3(11)の凹溝5(1
3)内に図1中の矢示A方向に沿って圧縮空気の一部が
侵入すると、シール部材31(35)は凹溝5(13)
内から相手方の歯底面10A(2A)に向けて浮上し、
上側面31B(35B)を歯底面10A(2A)に摺接
させることによって、ラップ部3(11)の歯先3A
(11A)側と相手方の鏡板10(2)との間をシール
できる。
は先端側が凹溝5(13)の側面5B(13B)に接触
することにより、シール部材31(35)の内側面31
C(35C)と凹溝5(13)の側面5B(13B)と
の間をシールし、凹溝5(13)の渦巻き方向に沿って
圧縮空気が漏洩するのを防止できる。そして、各リップ
部33(37)の端部33A(37A)は相手方の歯底
面10A(2A)から離間しているから、旋回スクロー
ル9の旋回動作に追従して各リップ部33(37)が引
きずられるのを確実に防止でき、シール性を向上させる
ことができる。
1(35)に一体形成した各リップ部33(37)を、
凹溝5(13)の側面5B(13B)に常に安定させて
接触でき、シール性能や圧縮性能を効果的に向上でき
る。そして、各リップ部33(37)が旋回スクロール
9の動きに引きずられて早期に摩耗、損傷されるのを効
果的に防止でき、シール部材31(35)の耐久性や寿
命を大幅に向上させることができる。
し、本発明の特徴は、各リップ部側に位置するシール部
材の角隅部に切欠きとしての段差部を設けることによっ
て、各リップ部の高さ寸法をシール部材の高さ寸法より
も短くする構成としたことにある。
内に装着されるシール部材を示し、該シール部材41
は、前記第1の実施例で述べたシール部材31とほぼ同
様に、下側面41A、上側面41B、内側面41Cおよ
び外側面41Dを有するものの、該シール部材41には
上側面41Bと内側面41Cとの間の角隅部に切欠きと
しての段差部42が形成されている。そして、該段差部
42はシール部材41の長さ方向に延び、上側面41B
と内側面41Cの上端との間に寸法h2 なる段差を形成
している。
41Cに形成されたリップ部を示し、該各リップ部43
は第1の実施例で述べた各リップ部33とほぼ同様に、
シール部材41の内側面41Cに斜めの各切込み44を
入れることにより形成されている。しかし、該各リップ
部43は、シール部材41に形成した段差部42によっ
て、その高さ寸法がシール部材41よりも寸法h2 だけ
短くなっている。そして、該各リップ部43は段差部4
2側の端部43Aが相手方となる旋回スクロール9側の
歯底面10Aから、前記寸法h2 をもって離間し、この
端部43Aが歯底面10Aに摺接してしまうのを防止し
ている。
装着される他のシール部材を示し、該シール部材45
は、前記シール部材41と同様に形成され、下側面45
A、上側面45B、内側面45Cおよび外側面45Dお
よび段差部46を有している。47,47,…はシール
部材45の内側面45Cに各切込み48を入れることに
よって形成されたリップ部を示し、該各リップ部47も
前記各リップ部43と同様に、段差部46側の端部47
Aが相手方となる固定スクロール2側の歯底面2Aから
寸法h2 をもって離間している。
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、シール部材41(4
5)に寸法h2 の段差部42(46)を設けることによ
って、各リップ部43(47)の端部43A(47A)
を相手方の歯底面からより確実に離間させることができ
る。
し、本実施例の特徴は、シール部材の成形時に各リップ
部を一体成形し、該各リップ部をシール部材の内側面か
ら略垂直に突出させると共に、各リップ部の高さ寸法を
シール部材の高さ寸法よりも一定の寸法だけ短くする構
成としたことにある。
内に装着されるシール部材を示し、該シール部材51は
前記第1の実施例で述べたシール部材31とほぼ同様に
形成され、下側面51A、上側面51B、内側面51C
および外側面51Dを有するものの、該シール部材51
には後述の各リップ部52が内側面51Cに一体形成さ
れている。
向に一定間隔をもって該シール部材51の内側面51C
に一体成形されたリップ部を示し、該各リップ部52は
シール部材51のに内側面51Cから略垂直に突出し、
薄肉の平板状に形成されている。ここで、該各リップ部
52は、その上側の端部52Aに切欠きを設けるように
して、その高さ寸法H1 がシール部材51の高さ寸法H
2 よりも寸法h3 だけ短くなっている。そして、該各リ
ップ部52はその上側の端部52Aがシール部材51の
上側面51Bよりも寸法h3 分だけ低い位置におかれ、
シール部材51の上側面51Bが相手方の歯底面に摺接
するときに、各リップ部52の端部52Aはこの歯底面
から寸法h3 分だけ離間する。
装着される他のシール部材を示し、該シール部材53も
前記シール部材51と同様に形成され、下側面53A、
上側面53B、内側面53Cおよび外側面53Dを有し
ている。54,54,…はシール部材53の内側面53
Cに一体形成されたリップ部を示し、該各リップ部54
も前記各リップ部52と同様に、その上側の端部54A
が相手方の歯底面から寸法h3 をもって離間するもので
ある。
では、シール部材51(53)をラップ部の凹溝内に装
着するときに、各リップ部52(54)を図4中に二点
鎖線で示す如く屈曲(湾曲)させることによって、凹溝
の側面とシール部材51(53)の内側面51C(53
C)との間を気密にシールさせる。そして、各リップ部
52(54)も端部52A(54A)が相手方の歯底面
から寸法h3 分だけ離間することにより、前記各実施例
とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
52(54)をシール部材51(53)の内側面51C
(53C)から略垂直に突出させるものとして述べた
が、これに替えて、各リップ部52(54)を図4中に
二点鎖線で例示した如く、常に屈曲(湾曲)した状態を
保つように形成してもよい。
ル部材31,35(41,45)に傾斜面部32,36
(段差部42,46)を形成することによって、各リッ
プ部33,37(43,47)の高さ寸法をシール部材
31,35(41,45)より短くするものとして述べ
たが、これに替えて、各リップ部33,37(43,4
7)の端部33A,37A(43A,47A)側に傾斜
面部32,36(段差部42,46)に対応する切欠き
を設けるようにしてもよい。そして、この場合にはシー
ル部材31,35(41,45)に傾斜面部32,36
(段差部42,46)を特別に設ける必要はなくなる。
ル1側の凹溝5にシール部材31(41,51)を装着
し、旋回スクロール9側の凹溝13にはシール部材35
(45,53)を装着するものとして述べたが、本発明
はこれに限らず、固定スクロール1側または旋回スクロ
ール9側のいずれかの一方のラップ部に凹溝を形成し、
該凹溝内にシール部材を装着する構成としてもよい。
ル式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げ
て説明したが、例えば真空ポンプ,冷媒圧縮機等にも広
く適用することができる。
れば、シール部材に形成した各リップ部の高さ寸法をシ
ール部材の高さ寸法よりも短くする構成としたから、シ
ール部材が相手方の歯底面に摺接するときに、この歯底
面から各リップ部を離間させることができ、各リップ部
の挙動が不安定になるのを効果的に防止できる。従っ
て、各リップ部のシール性能を安定化でき、圧縮性能等
を確実に向上できる上に、シール部材の耐久性や寿命を
大幅に延ばすことができる。
リップ部の端部に切欠きを設けることによって、該各リ
ップ部の端部を相手方の歯底面から離間させる構成とし
ているから、各リップ部の端部が相手方の歯底面に摺接
するのを確実に防止でき、各リップ部の挙動を安定させ
ることができる。
圧縮機のシール部材をおよび凹溝等を示す図7と同様の
断面図である。
シール部材を示す斜視図である。
る。
スクロール,旋回スクロールおよび各シール部材等を示
す縦断面図である。
側面(摺接面) 31C,35C,42C,45C,51C,53C 内
側面 42,46 段差部
Claims (2)
- 【請求項1】 鏡板の歯底面に渦巻状のラップ部が立設
された固定スクロールと、該固定スクロールに対向して
設けられ、鏡板の歯底面に該固定スクロールのラップ部
との間で複数の圧縮室を画成するように渦巻状のラップ
部が立設された旋回スクロールとを備え、該旋回スクロ
ールと固定スクロールとのラップ部のうち少なくとも一
方のラップ部には、該ラップ部の歯先に沿って延びる凹
溝を形成し、該凹溝内には相手方の歯底面に摺接するシ
ール部材を装着してなるスクロール式流体機械におい
て、前記シール部材には、前記凹溝の両側面のうち、一
方の側面に接触し長さ方向で互いに離間した複数のリッ
プ部を設け、該各リップ部は、前記ラップ部の高さ方向
に関する高さ寸法が前記シール部材の高さ寸法よりも短
くなるように形成したことを特徴とするスクロール式流
体機械。 - 【請求項2】 前記各リップ部には、前記凹溝から相手
方の歯底面に向けて突出する端部に切欠きを設け、該各
リップ部の端部を相手方の歯底面から離間させる構成と
してなる請求項1記載のスクロール式流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16056294A JP3338560B2 (ja) | 1994-06-20 | 1994-06-20 | スクロール式流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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