JP3337134B2 - 防錆処理金属、防錆皮膜形成用組成物およびそれを用いた防錆皮膜形成方法 - Google Patents
防錆処理金属、防錆皮膜形成用組成物およびそれを用いた防錆皮膜形成方法Info
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Description
優れた防錆性を有する防錆皮膜を形成した防錆処理金
属、防錆皮膜形成用組成物およびそれを用いた防錆皮膜
形成方法に関するものである。
生を防ぎ、機能性や装飾性などを向上させるために、6
価クロムを含む処理液で化成皮膜処理を行うか、あるい
はめっき処理を施してから6価クロムを含む処理液で表
面処理する方法が、多く行われている。
理作業も比較的容易であり、また、6価クロムによって
生成された防錆皮膜は、金属基体の表面に傷などの損傷
ができても皮膜が再生されていわゆる自己修復性の作用
があるが、6価クロムは非常に毒性が強く環境に与える
影響が大きい。
理する方法として、例えば、特開昭48−27936号
公報、特開昭51−71233号公報、特開昭52−5
4630号公報、特開昭52−141440号公報、特
開昭53−19149号公報、特開昭53−37150
号公報、特開昭53−116240号公報、特開昭54
−110941号公報、特開昭55−148773号公
報、特開昭55−62173号公報、特開昭57−16
177号公報、特開昭58−197285号公報、特開
昭59−116381号公報などには、タンニン酸を含
有する処理液あるいはタンニン酸およびそれ以外の成分
を含有する処理液を使用した有機防錆皮膜処理が提案さ
れており、また、特開昭56−43384号公報、特開
昭52−92836号公報、特開昭57−145987
号公報、特開平9−53192号公報などには6価クロ
ムの代替金属を使用した表面処理が提案されているが、
従来行われていた6価クロムを含んだ表面処理に比べ、
耐食性が十分とは言えず、また、皮膜に傷などが発生し
ても自己修復性が見られないためほとんど実用化に至っ
ていないのが、現状である。
金属表面をリン酸塩を含有する組成物に接触させて処理
する工程と、この接触処理表面を、耐食性及び耐湿性を
付与するに充分な植物性タンニンを含有する組成物に接
触させる工程からなる金属表面処理方法が提案されてい
るが、防錆性すなわち耐食性の向上は十分とは言えずま
た、6価クロムのような自己修復作用がないため金属基
体の表面の傷などの防錆効果が得られないことからほと
んど使用するのに至っていないのが、現状である。
は、環境に影響を与える有害な6価クロムなどの化学薬
品を使用することなく、金属基体の表面に6価クロムの
場合と同等の優れた防錆性を有するとともに、防錆皮膜
に傷などが発生しても防錆性が維持される防錆皮膜を形
成した防錆処理金属を提供することであり、本発明の第
2の目的は、本発明の防錆処理金属を容易に得るために
使用する防錆皮膜形成用組成物を提供することであり、
本発明の第3の目的は、本発明の防錆皮膜形成用組成物
を用いて金属基体の表面を処理して本発明の防錆処理金
属を容易に得るための防錆皮膜形成方法を提供すること
である。
問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、例えば金属
基体の表面に先ずタンニン酸を主体とする第1防錆皮膜
を形成し、次いでこの第1防錆皮膜の上層部に金属イオ
ンなどを主として含有する第2防錆皮膜を形成すること
により、例えばタンニン酸を主体とする第1防錆皮膜の
表面を含む上層部に金属イオンなどが吸着、収着、化学
結合するなどして第2防錆皮膜が形成され、これらの防
錆皮膜の相乗効果により防錆性が顕著に向上するととも
に、これらの防錆皮膜に傷などの損傷ができても防錆性
が維持されることを見いだして、本発明を成すに到っ
た。
の表面に密着して形成されたタンニン酸を主体とする第
1防錆皮膜と、この第1防錆皮膜の上層部に形成された
金属イオンおよび/または金属化合物を主として含有す
る第2防錆皮膜を備え、必要に応じてさらにこの第2防
錆皮膜の上に密着して形成されたタンニン酸を主体とす
る第3防錆皮膜を備えるか、あるいはさらに必要に応じ
てこの第3防錆皮膜の上層部に形成された金属イオンお
よび/または金属化合物を主として含有する第4防錆皮
膜を備え、あるいはさらに必要に応じてこの第4防錆皮
膜の上に密着して少なくとも1つの同様の防錆皮膜を備
えたことを特徴とする防錆処理金属に関するものであ
る。
記載の防錆処理金属において、前記金属基体が、亜鉛、
ニッケル、アルミニウム、マグネシウム、銅、鉄および
それらの合金からなる群から選ばれる金属表面を有する
ことを特徴とするものである。
あるいは請求項2記載の防錆処理金属において、前記金
属イオンが、Al,Cu,Fe,Ni,Mo,V,T
i,W,Zn,Zrの金属イオンの1種または2種以上
の混合物であり、前記金属化合物が、これらの金属を含
む金属化合物の1種または2種以上の混合物であること
を特徴とするものである。
体の表面を処理するためのタンニン酸を含有し、金属イ
オンおよび/または金属化合物を含有しない第1処理液
と、第1処理液で処理した表面を引き続き処理するため
の金属イオンおよび/または金属化合物を含有し、タン
ニン酸を含有しない第2処理液とからなることを特徴と
する防錆皮膜形成用組成物に関するものである。
記載の防錆皮膜形成用組成物において、第1処理液のタ
ンニン酸の濃度が0.1〜30g/lの範囲であり、p
Hが3.5〜8.0の範囲にあることを特徴とするもの
である。
あるいは請求項5記載の防錆皮膜形成用組成物におい
て、第2処理液のpHが2.0〜10.0の範囲にある
ことを特徴とするものである。
あるいは請求項5記載の第1処理液で金属基体の表面を
処理して前記金属基体の表面に密着してタンニン酸を主
体とする第1防錆皮膜を形成し、必要に応じて水洗し、
引き続き請求項4あるいは請求項6記載の第2処理液で
処理して第1防錆皮膜の上層部に金属イオンおよび/ま
たは金属化合物を主として含有する第2防錆皮膜を形成
した後、水洗し、乾燥することを特徴とする防錆皮膜形
成方法に関するものである。
記載の防錆皮膜形成方法において、第2防錆皮膜を形成
した後、請求項4あるいは請求項5記載の第1処理液で
処理し第2防錆皮膜の上に密着してタンニン酸を主体と
する第3防錆皮膜を形成した後、水洗し、乾燥するか、
あるいは前記水洗後、必要に応じて引き続き請求項4あ
るいは請求項6記載の第2処理液で処理して第3防錆皮
膜の上層部に金属イオンおよび/または金属化合物を主
として含有する第4防錆皮膜を形成した後、水洗し、乾
燥するか、あるいはさらに必要に応じて同様にして第4
防錆皮膜の上に少なくとも1つの防錆皮膜を形成した
後、水洗し、乾燥することを特徴とするものである。
1は、本発明の防錆処理金属の一実施形態の断面をX線
光電子分光分析を用いて防錆皮膜の厚さ方向の分析(以
下、XPS分析と称す)を行った結果を模式的に示す説
明図である。図2は、本発明の防錆処理金属の他の実施
形態の断面を同様にしてXPS分析した結果を模式的に
示す説明図である。図1において、本発明の防錆処理金
属1は、金属基体2の表面に密着して形成されたタンニ
ン酸を主体とする第1防錆皮膜3と、この第1防錆皮膜
3の表面を含む上層部に形成された金属イオンおよび/
または金属化合物を主として含有する第2防錆皮膜4を
備えている。
フェニルを基本構造とする複雑な分子構造を有するガロ
タンニン類であり、必ずしも純物質ではなく、粗製のも
のはタンニンと称せられる。具体例としては、例えばデ
プシド、中国産タンニン、トルコ産タンニン、ハマメリ
タンニン、スマツクタンニン、ケプリン酸、5倍子タン
ニン、エラーグ酸タンニン、カテキン、カテキュー、ガ
ンビア、ケブラチョタンニンなど、これらの1種あるい
は2種以上の混合物などが挙げられる。本発明において
は市販のタンニン酸を用いることができる。
いが、具体的には、例えば、亜鉛、ニッケル、アルミニ
ウム、マグネシウム、銅、鉄およびそれらの合金からな
る群から選ばれる金属を挙げることができる。金属基体
2はこれらの金属自体で形成されたものでも、あるい
は、金属基体2の本体は他の金属やセラミックなどの材
料から形成されているが、表面に、電気メッキ、化学メ
ッキ、真空蒸着などの手法や積層法などの手法によりこ
れらの金属の層が形成されているものでも、これらを組
み合わせたものであってもよい。
体的には、例えば、Al,Cu,Fe,Ni,Mo,
V,Ti,W,Zn,Zrの金属イオンの1種または2
種以上の混合物を挙げることができる。前記金属化合物
は、これらの金属を含む金属化合物の1種または2種以
上の混合物である。
えば、モリブデン酸化合物、バナジン酸化合物、チタン
酸化合物、タングステン酸化合物、ジルコン酸化合物な
どの金属化合物、前記金属を含む金属酸化物、前記金属
を含むフッ素金属化合物の1種または、2種以上の混合
物が挙げられる。
ば、モリブデン酸アンモン、モリブデン酸ナトリウムな
どが使用できる。
バナジン酸アンモン、バナジン酸ナトリウムなどが使用
できる。
ば、タングステン酸アンモニウム、タングステン酸ナト
リウムなどが使用できる。
しては、例えば、同様に各種アルカリ金属塩などのほか
にハロゲン化合物も使用できる。
防錆皮膜3を金属基体2の表面に密着して形成するため
には、先ず、金属基体2の表面をタンニン酸を含有する
第1処理液で処理する。第1処理液のタンニン酸の濃度
やpHは特に限定されないが、タンニン酸の濃度は好ま
しくは0.1〜30g/l、さらに好ましくは0.5〜
25g/lの範囲であり、pHは好ましくは3.5〜
8.0、さらに好ましくは4.0〜7.0の範囲であ
る。
ると良好な耐食性のあるタンニン酸皮膜が得られない恐
れがあり、30g/lを超えても処理時間短縮、防錆性
能においてより以上の効果を期待できない。
〜50℃が望ましい。10℃未満では、反応速度が遅く
充分な皮膜形成がされない恐れがあり、50℃を超える
と、有機物が分解する恐れがある上、処理液の蒸発が多
く不経済となる。更に、第1処理液での処理時間は、凡
そ15〜180秒が望ましい。15秒未満では、防錆皮
膜生成が不十分となる恐れがあり、180秒を超えて
も、処理濃度低減、防錆性能においてより以上の効果を
期待できない。
場合あるいはpH8.0を超える場合は生成した防錆皮
膜が再溶解しやすくなる。
や酸性物質を用いて行うことができる。pH調整用のア
ルカリ性物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニア水などが挙げられ、酸性物質
としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、弗化水素酸、蟻
酸、酢酸、有機酸、有機カルボン酸などを挙げることが
できる。
膜3の厚さは特に限定されるものではない。しかし上記
の処理条件で処理すると金属基体2によく密着した凡そ
0.05〜0.3μm程度の厚さの第1防錆皮膜3が得
られる。
膜3の表面を含む上層部に第2防錆皮膜4を形成するた
めには、第1処理液で処理した後すぐに、好ましくは第
1処理液で処理した後に水洗して第1防錆皮膜3の上か
ら第1処理液を実質的に洗い流した後に、第1防錆皮膜
3の表面を金属イオンおよび/または金属化合物を含有
する第2処理液で処理する。第2処理液で処理した後、
水洗して第2防錆皮膜4の上から第2処理液を実質的に
洗い流した後に、乾燥して仕上げることにより本発明の
防錆処理金属1を得ることができる。
pH2.0〜10.0の範囲にあることが好ましく、よ
り好ましくは3.5〜8.0に調整するのがよい。第2
処理液のpHがpH2.0未満あるいはpH10.0を
超えると生成した防錆皮膜が再溶解しやすくなる。
金属化合物の含有量は特に限定されないが、金属イオン
に換算して含有量は0.01〜50g/lが好ましく、
さらに好ましくは、0.1〜30g/lである。0.0
1g/l未満では、防錆性が劣る恐れがあり、50g/
lを超えてもそれ以上防錆性が向上せず不経済となる恐
れがある。
物質を用いて調整するのが良い。pH調整用のアルカリ
性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム、アンモニア水などが挙げられ、酸性物
質としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、弗化水素酸、蟻
酸、酢酸、有機酸、有機カルボン酸などを挙げることが
できる。
60℃程度、好ましくは、凡そ15〜50℃がよい。1
0℃未満では、タンニン酸皮膜に対して金属イオンなど
が吸着、収着、化学結合するなどの反応速度が遅く充分
な耐食性が得られなくなる恐れがあり、60℃を超える
と、処理液の蒸発量が多くなり不経済となる。更に、第
2処理液による処理時間は、凡そ5〜180秒であり、
好ましくは凡そ10〜150秒がよい。10秒未満では
防錆皮膜生成が不十分となる恐れがあり、150秒を超
えても、処理濃度低減、防錆性能においてより以上の効
果を期待できない。第2処理液には金属イオンおよび/
または金属化合物以外に、金属イオンの処理液中での安
定化剤として酸化剤、還元剤、キレート剤などの公知の
添加剤を添加することができる。
膜4の厚さは特に限定されるものではない、しかし上記
の処理条件で処理すると第1防錆皮膜3の表面を含む上
層部に凡そ0.05〜0.3μm程度の厚さの第2防錆
皮膜4が得られる。上記のようにして金属基体2の上に
形成される第1防錆皮膜3および第2防錆皮膜4の厚さ
の合計は特に限定されるものではない。しかし上記の処
理条件で処理すると合計で凡そ0.1〜0.5μm程度
の厚さの防錆性に優れた防錆皮膜が得られる。
防錆皮膜3は金属基体2の表面に密着して形成されてお
り、金属イオンおよび/または金属化合物を主として含
有する第2防錆皮膜4は第1防錆皮膜3の表面を含む上
層部に一体的に形成されているため、本発明の防錆処理
金属1は、優れた防錆性を有するとともに、防錆皮膜
3、4に例え、傷が発生して金属基体2が現れるような
ことがあっても、この傷に第2防錆皮膜4中の金属イオ
ンおよび/または金属化合物が供給されて傷を覆って防
錆するので防錆性が持続する。
形態の断面を同様にしてXPS分析した結果を模式的に
示す説明図である。図2において、本発明の防錆処理金
属1Aは、金属基体2の表面に密着して形成されたタン
ニン酸を主体とする第1防錆皮膜3と、この第1防錆皮
膜3の上層部に形成された金属イオンおよび/または金
属化合物を主として含有する第2防錆皮膜4と、この第
2防錆皮膜4の上に密着して形成されたタンニン酸を主
体とする第3防錆皮膜5とを備えている。
た本発明の防錆処理金属1Aは、図1に示した本発明の
防錆処理金属1と比較して防錆性が増大し、より優れた
防錆性を有するとともに、複数の防錆皮膜に例え、傷が
発生して金属基体2が現れるようなことがあっても、こ
の傷に上記の場合と同様にして金属イオンおよび/また
は金属化合物が供給されて傷を覆って防錆するので防錆
性が持続する。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
×1.0mm)にめっき膜厚8〜12μmの亜鉛めっき
を施したものを試験片とし、この試験片を先ず本発明の
防錆皮膜形成用組成物の第1処理液(タンニン酸含有量
0.2g/l)で25℃で60秒間浸漬して処理した
後、水洗した。第1処理液で処理、水洗後、続いて本発
明の防錆皮膜形成用組成物の第2処理液(Vイオン含有
量10g/l)で25℃で60秒間浸漬して処理した
後、水洗し、60℃で10分間乾燥して、本発明の防錆
処理金属を得た。その耐食性を評価するためにJIS−
2371に準拠する塩水噴霧試験を行った。評価の方法
は、試験片に白錆が発生した時間と白錆の発生した面積
(試験片の全面積に対する白錆の発生した合計面積の割
合)が5%を超えるまでの時間で評価した。表1に、第
1処理液のタンニン酸含有量、第2処理液の金属イオン
含有量、および塩水噴霧試験結果を示す。
液、第2処理液を用いた以外は実施例1と同様にして試
験片を処理して、本発明の防錆処理金属を得た。実施例
1と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を表1に示
す。
片を用い、この試験片を先ず本発明の防錆皮膜形成用組
成物の第1処理液(タンニン酸含有量5g/l)で25
℃で30秒間浸漬して処理した後、水洗した。第1処理
液で処理、水洗後、続いて本発明の防錆皮膜形成用組成
物の第2処理液(Alイオン含有量10g/l)で25
℃で60秒間浸漬して処理した後、水洗し、再度、第1
処理液(タンニン酸含有量5g/l)で25℃で60秒
間浸漬して処理した後、水洗を行い、60℃で10分間
乾燥して、本発明の防錆処理金属を得た。実施例1と同
様にして塩水噴霧試験を行った結果を表2に示す。
理液、第2処理液を用いた以外は実施例13と同様にし
て試験片を処理して、本発明の防錆処理金属を得た。実
施例1と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を表2に
示す。
明の防錆処理金属にナイフを用いて亜鉛めっきに達する
まで防錆皮膜にクロスカットの傷を入れた後、実施例1
と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を表3に示す。
明の防錆処理金属にナイフを用いて亜鉛めっきに達する
まで防錆皮膜にクロスカットの傷を入れた後、実施例1
と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を表3に示す。
明の防錆処理金属にナイフを用いて亜鉛めっきに達する
まで防錆皮膜にクロスカットの傷を入れた後、実施例1
と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を表3に示す。
を用い、この試験片を第1処理液(タンニン酸含有量
0.2g/l)で25℃で30秒間浸漬して処理した
後、水洗し、60℃で10分間乾燥して、比較のための
防錆処理金属を得た。実施例1と同様にして塩水噴霧試
験を行った結果を表4に示す。
を用いた以外は比較例1と同様にして、比較のための防
錆処理金属を得た。比較例2〜4の防錆処理金属につい
ては実施例1と同様にして塩水噴霧試験を行った結果を
表4に示す。比較例5の防錆処理金属についてはナイフ
を用いて亜鉛めっきに達するまで防錆皮膜にクロスカッ
トの傷を入れた後、実施例1と同様にして塩水噴霧試験
を行った結果を表4に示す。
を用い、この試験片を第2処理液(Vイオン含有量5g
/l)で25℃で60秒間浸漬して処理した後、水洗
し、60℃で10分間乾燥して、比較のための防錆処理
金属を得た。実施例1と同様にして塩水噴霧試験を行っ
た結果を表5に示す。
を用いた以外は比較例6と同様にして、比較のための防
錆処理金属を得た。実施例1と同様にして塩水噴霧試験
を行った結果を表5に示す。
た実施例1〜12の本発明の防錆処理金属は優れた防錆
性を有することが判る。表2から実施例13〜22の本
発明の防錆処理金属は第1処理液−第2処理液で処理し
た後、さらに第1処理液で処理したので、第1処理液−
第2処理液で処理した実施例1〜12の本発明の防錆処
理金属に比較してより優れた防錆性を有することが判
る。表3から実施例18、19、21の本発明の防錆処
理金属は亜鉛めっきに達するまで防錆皮膜にクロスカッ
トの傷を入れられても優れた防錆性を有し、防錆持続性
があることが判る。表4から第1処理液で処理したのみ
の比較例1〜5の防錆処理金属は防錆性に劣ることが判
る。表5から第2処理液で処理したのみの比較例6〜9
の防錆処理金属は防錆性に劣ることが判る。
の条件で処理した。 試験片→脱脂(アルカリ脱脂剤、50g/l、50℃、
10分)→水洗→酸洗(35%酸塩、30Vol%、室
温、5分)→水洗→電解洗浄(電解洗浄剤、100g/
l、室温、3A/dm2 、5分)→水洗→亜鉛めっき
(標準中シアン浴、2A/dm2 、15分、25℃、有
機光沢剤使用)。 次いで、実施例1と同様にして、金属基体(イ)の表面
に密着して形成されたタンニン酸を主体とする第1防錆
皮膜(ロ)と、この第1防錆皮膜(ロ)の上層部に形成
された金属イオンおよび/または金属化合物を主として
含有する第2防錆皮膜(ハ)と、この第2防錆皮膜
(ハ)の上に密着して形成されたタンニン酸を主体とす
る第3防錆皮膜(ニ)と、この第3防錆皮膜(ニ)の上
層部に形成された金属イオンおよび/または金属化合物
を主として含有する第4防錆皮膜(ホ)とを備えた本発
明の防錆処理金属(試験片)を作った。
条件で行った。 (表面分析条件) 分析方法 X線光電子分光分析(XPS) 深さ方向分析 装置 PHI−5400MC(パーキンエルマ社) XPSの測定 真空度 1×107 Pa X線源 アルミニウム(Kα) 1486.7eV Monochromatorで単色化したもの 15KV 300W エッチング アルゴンイオンビーム 4KV,25mA アルゴン 5mPa 深さ方向分析は、(1)アルゴンイオンエッチング 6
0秒、(2)XPS測定(炭素、酸素、亜鉛、バナジウ
ム)を繰り返して行い、深さ方向の組成分析を行った。
なお、亜鉛は金属基体に由来し、炭素および酸素はタン
ニン酸を主体とする防錆皮膜に由来するものであり、バ
ナジウムは金属イオンなどを主体とする防錆皮膜に由来
するものである。
いて、縦軸は原子濃度(%)、横軸はスパッタ時間
(分)を示す。スパッタ時間の1分は5nμm(厚さ)
に相当する。図3において、C1Sは炭素、O1Sは酸
素、Zn2P3は亜鉛、V2Pはバナジウムの原子濃度
(%)をそれぞれ示す曲線である。図3において、金属
基体(イ)はスパッタ時間約28分以上の領域、第1防
錆皮膜(ロ)はスパッタ時間約18〜28分の領域、第
2防錆皮膜(ハ)はスパッタ時間約12〜18分の領
域、第3防錆皮膜(ニ)はスパッタ時間約5〜12分の
領域、第4防錆皮膜(ホ)はスパッタ時間0〜約5分の
領域にあると考えられる。
属基体(イ)の表面に密着して形成されたタンニン酸を
主体とする第1防錆皮膜(ロ)と、この第1防錆皮膜
(ロ)の上層部に形成された金属イオンおよび/または
金属化合物を主として含有する第2防錆皮膜(ハ)とを
備えた本発明の防錆処理金属(試験片)を作った。実施
例26と同様にしてこの試験片の防錆皮膜のXPS分析
を行った結果を図4に示す。図4において、C1Sは炭
素、O1Sは酸素、Zn2P3は亜鉛、V2Pはバナジ
ウムの原子濃度(%)をそれぞれ示す曲線である。図4
において、金属基体(イ)はスパッタ時間約10分以上
の領域、第1防錆皮膜(ロ)はスパッタ時間約5〜10
分の領域、第2防錆皮膜(ハ)はスパッタ時間0〜約5
分の領域にあると考えられる。
は、環境に影響を与える6価クロムなどの有害な化学薬
品を使用することなく金属基体の表面に形成された優れ
た複数の防錆皮膜を備えているため、優れた防錆性を有
するとともに、金属基体に達するまで防錆皮膜に傷が入
っても防錆性が持続する。
金属基体が、亜鉛、ニッケル、アルミニウム、マグネシ
ウム、銅、鉄およびそれらの合金からなる群から選ばれ
る金属表面を有するものであり、より優れた防錆性を有
する。
金属イオンが、Al,Cu,Fe,Ni,Mo,V,T
i,W,Zn,Zrの金属イオンの1種または2種以上
の混合物であり、前記金属化合物が、これらの金属を含
む金属化合物の1種または2種以上の混合物であり、よ
り優れた防錆性を有する。
成物の第1処理液を用いて金属基体の表面を処理して金
属基体の表面に密着してタンニン酸を主体とする第1防
錆皮膜を容易に形成でき、そして本発明の請求項4記載
の防錆皮膜形成用組成物の第2処理液を用いて第1防錆
皮膜の上層部に金属イオンおよび/または金属化合物を
主として含有する第2防錆皮膜を容易に形成できる。さ
らに必要に応じて第1処理液を用いて第2防錆皮膜の表
面に密着してタンニン酸を主体とする第3防錆皮膜を容
易に形成でき、さらに必要に応じて第2処理液を用いて
第3防錆皮膜の表面を含む上層部に金属イオンおよび/
または金属化合物を主として含有する第4防錆皮膜を容
易に形成できる。第1処理液や第2処理液を用いて同様
にして第4防錆皮膜の上に密着して少なくとも1つの防
錆皮膜を容易に形成できる。
成物は、第1処理液のタンニン酸の濃度、pHを規定し
たので、より密着性、防錆性に優れた防錆皮膜を形成で
きる。
成物は、第2処理液のpHを規定したので、より密着
性、防錆性に優れた防錆皮膜を形成できる。
により、防錆性、防錆持続性に優れた防錆皮膜を容易に
形成できる。
により、防錆性、防錆持続性により優れた防錆皮膜を容
易に形成できる。
XPS分析の結果を模式的に示す説明図である。
のXPS分析の結果を模式的に示す説明図である。
結果を示すグラフである。
析の結果を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 金属基体の表面に密着して形成されたタ
ンニン酸を主体とする第1防錆皮膜と、この第1防錆皮
膜の上層部に形成された金属イオンおよび/または金属
化合物を主として含有する第2防錆皮膜を備え、必要に
応じてさらにこの第2防錆皮膜の上に密着して形成され
たタンニン酸を主体とする第3防錆皮膜を備えるか、あ
るいはさらに必要に応じてこの第3防錆皮膜の上層部に
形成された金属イオンおよび/または金属化合物を主と
して含有する第4防錆皮膜を備え、あるいはさらに必要
に応じてこの第4防錆皮膜の上に密着して少なくとも1
つの同様の防錆皮膜を備えたことを特徴とする防錆処理
金属。 - 【請求項2】 前記金属基体が、亜鉛、ニッケル、アル
ミニウム、マグネシウム、銅、鉄およびそれらの合金か
らなる群から選ばれる金属表面を有することを特徴とす
る請求項1記載の防錆処理金属。 - 【請求項3】 前記金属イオンが、Al,Cu,Fe,
Ni,Mo,V,Ti,W,Zn,Zrの金属イオンの
1種または2種以上の混合物であり、前記金属化合物
が、これらの金属を含む金属化合物の1種または2種以
上の混合物であることを特徴とする請求項1あるいは請
求項2記載の防錆処理金属。 - 【請求項4】 金属基体の表面を処理するためのタンニ
ン酸を含有し、金属イオンおよび/または金属化合物を
含有しない第1処理液と、第1処理液で処理した表面を
引き続き処理するための金属イオンおよび/または金属
化合物を含有し、タンニン酸を含有しない第2処理液と
からなることを特徴とする防錆皮膜形成用組成物。 - 【請求項5】 第1処理液のタンニン酸の濃度が0.1
〜30g/lの範囲であり、pHが3.5〜8.0の範
囲にあることを特徴とする請求項4記載の防錆皮膜形成
用組成物。 - 【請求項6】 第2処理液のpHが2.0〜10.0の
範囲にあることを特徴とする請求項4あるいは請求項5
記載の防錆皮膜形成用組成物。 - 【請求項7】 請求項4あるいは請求項5記載の第1処
理液で金属基体の表面を処理して前記金属基体の表面に
密着してタンニン酸を主体とする第1防錆皮膜を形成
し、必要に応じて水洗し、引き続き請求項4あるいは請
求項6記載の第2処理液で処理して第1防錆皮膜の上層
部に金属イオンおよび/または金属化合物を主として含
有する第2防錆皮膜を形成した後、水洗し、乾燥するこ
とを特徴とする防錆皮膜形成方法。 - 【請求項8】 第2防錆皮膜を形成した後、請求項4あ
るいは請求項5記載の第1処理液で処理し第2防錆皮膜
の上に密着してタンニン酸を主体とする第3防錆皮膜を
形成した後、水洗し、乾燥するか、あるいは前記水洗
後、必要に応じて引き続き請求項4あるいは請求項6記
載の第2処理液で処理して第3防錆皮膜の上層部に金属
イオンおよび/または金属化合物を主として含有する第
4防錆皮膜を形成した後、水洗し、乾燥するか、あるい
はさらに必要に応じて同様にして第4防錆皮膜の上に少
なくとも1つの防錆皮膜を形成した後、水洗し、乾燥す
ることを特徴とする請求項7記載の防錆皮膜形成方法。
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JP27227299A JP3337134B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 防錆処理金属、防錆皮膜形成用組成物およびそれを用いた防錆皮膜形成方法 |
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