JP3337042B2 - 成形品 - Google Patents
成形品Info
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- JP3337042B2 JP3337042B2 JP05578594A JP5578594A JP3337042B2 JP 3337042 B2 JP3337042 B2 JP 3337042B2 JP 05578594 A JP05578594 A JP 05578594A JP 5578594 A JP5578594 A JP 5578594A JP 3337042 B2 JP3337042 B2 JP 3337042B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- composition
- molded article
- styrene
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品の表面光沢度に
優れ、剛性および耐衝撃性に優れた成形品に関する。詳
しくは、本発明は、芳香族ポリカーボネート(以下PC
と略記)とスチレン系ポリマー、メタアクリル系ポリマ
ーから選ばれた1種以上のポリマーに、炭素繊維、およ
びカーボンブラックを配合した組成物からなる表面光沢
度に優れた成形品に関し、本発明に係る成形品は、表面
光沢度に優れ、外観が良好であり軽量で剛性および落下
衝撃性にすぐれており、たとえば携帯電話機部品として
好適なものである。
優れ、剛性および耐衝撃性に優れた成形品に関する。詳
しくは、本発明は、芳香族ポリカーボネート(以下PC
と略記)とスチレン系ポリマー、メタアクリル系ポリマ
ーから選ばれた1種以上のポリマーに、炭素繊維、およ
びカーボンブラックを配合した組成物からなる表面光沢
度に優れた成形品に関し、本発明に係る成形品は、表面
光沢度に優れ、外観が良好であり軽量で剛性および落下
衝撃性にすぐれており、たとえば携帯電話機部品として
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電話機部品は、PCやガラス繊維
強化PC、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合体(以下ABSと略記)、ハイインパクトポリスチ
レン(以下HIPSと略記)、ポリ塩化ビニル(以下P
VCと略記)などが使用されていた。PC、ABS、H
IPSなどは剛性が低く、剛性の低さを補うため成形品
の肉厚を厚くする必要があり、その結果、電話機部品が
重くなるという欠点があった。一方、ガラス繊維で強化
されたPC、ABS、HIPSの場合、剛性は比較的高
いが、ガラス繊維自体の比重も高いので、軽量性の点で
は不十分であった。PVC単体の場合、剛性は高いが、
衝撃強度が低いなどの問題点があった。
強化PC、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合体(以下ABSと略記)、ハイインパクトポリスチ
レン(以下HIPSと略記)、ポリ塩化ビニル(以下P
VCと略記)などが使用されていた。PC、ABS、H
IPSなどは剛性が低く、剛性の低さを補うため成形品
の肉厚を厚くする必要があり、その結果、電話機部品が
重くなるという欠点があった。一方、ガラス繊維で強化
されたPC、ABS、HIPSの場合、剛性は比較的高
いが、ガラス繊維自体の比重も高いので、軽量性の点で
は不十分であった。PVC単体の場合、剛性は高いが、
衝撃強度が低いなどの問題点があった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、剛
性および落下衝撃性に優れた組成物から成形され、薄肉
軽量性に優れかつ表面光沢度、および外観に優れた成形
品を提供することにある。
性および落下衝撃性に優れた組成物から成形され、薄肉
軽量性に優れかつ表面光沢度、および外観に優れた成形
品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討の
結果、PCとスチレン系ポリマー、メタアクリル系ポリ
マーから選ばれた1種以上のポリマーからなる樹脂組成
物に、炭素繊維およびカーボンブラックを配合した組成
物から成形された成形品が剛性および落下衝撃性に優
れ、表面光沢度ならびに外観に優れた成形品が得られる
ことを見出し、本発明を完成させた。
結果、PCとスチレン系ポリマー、メタアクリル系ポリ
マーから選ばれた1種以上のポリマーからなる樹脂組成
物に、炭素繊維およびカーボンブラックを配合した組成
物から成形された成形品が剛性および落下衝撃性に優
れ、表面光沢度ならびに外観に優れた成形品が得られる
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、(A1 )芳香族ポリ
カーボネートを40重量%以上と(A2 )スチレン系ポ
リマー、メタアクリル系ポリマーから選ばれた1種以上
のポリマー60重量%以下からなる樹脂組成物100重
量部に、(B)炭素繊維2〜15重量部、(C)カーボ
ンブラック0.01〜5重量部配合した組成物からなる
表面光沢度60%以上を有する成形品に関する。
カーボネートを40重量%以上と(A2 )スチレン系ポ
リマー、メタアクリル系ポリマーから選ばれた1種以上
のポリマー60重量%以下からなる樹脂組成物100重
量部に、(B)炭素繊維2〜15重量部、(C)カーボ
ンブラック0.01〜5重量部配合した組成物からなる
表面光沢度60%以上を有する成形品に関する。
【0006】本発明の成形品は、表面光沢度に優れ、外
観が良好であり軽量で剛性および落下衝撃性にすぐれて
おり、たとえば携帯電話機の部品などに適している。
観が良好であり軽量で剛性および落下衝撃性にすぐれて
おり、たとえば携帯電話機の部品などに適している。
【0007】本発明の成形品を製造するのに使用される
組成物は、上記のように、PC40重量%以上と、熱可
塑性ポリマー60重量%以下からなる樹脂組成物に、炭
素繊維およびカーボンブラックを配合してなるものであ
る。上記の樹脂組成物において、PCの配合比率が40
重量%より低いと荷重撓み温度や耐衝撃性の低下が大き
く好ましくない。また炭素繊維の配合量は2〜15重量
部、好ましくは3〜10重量部である。炭素繊維の配合
量が2重量部より低いと組成物の剛性改良効果が小さ
く、15重量部を超えると成形品の光沢度が60%より
低くなり不都合である。カーボンブラックの配合量は
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4重量部、
より好ましくは0.1〜3重量部である。カーボンブラ
ックが0.01重量部より低いと着色性に劣り、5重量
部を超えると組成物の溶融粘度が高くなるので好ましく
ない。
組成物は、上記のように、PC40重量%以上と、熱可
塑性ポリマー60重量%以下からなる樹脂組成物に、炭
素繊維およびカーボンブラックを配合してなるものであ
る。上記の樹脂組成物において、PCの配合比率が40
重量%より低いと荷重撓み温度や耐衝撃性の低下が大き
く好ましくない。また炭素繊維の配合量は2〜15重量
部、好ましくは3〜10重量部である。炭素繊維の配合
量が2重量部より低いと組成物の剛性改良効果が小さ
く、15重量部を超えると成形品の光沢度が60%より
低くなり不都合である。カーボンブラックの配合量は
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜4重量部、
より好ましくは0.1〜3重量部である。カーボンブラ
ックが0.01重量部より低いと着色性に劣り、5重量
部を超えると組成物の溶融粘度が高くなるので好ましく
ない。
【0008】本発明の樹脂組成物に使用されるPCは、
粘度平均分子量が12,000〜35,000、好まし
くは16,000〜28,000、より好ましくは1
9,000〜25,000のものである。PCの粘度平
均分子量が12,000より低い場合には機械的性質の
低下が大きく、35,000を超えると溶融粘度が高過
ぎ、成形時の樹脂温度が350℃を超え、外観不良など
を生じ易くなるので好ましくない。
粘度平均分子量が12,000〜35,000、好まし
くは16,000〜28,000、より好ましくは1
9,000〜25,000のものである。PCの粘度平
均分子量が12,000より低い場合には機械的性質の
低下が大きく、35,000を超えると溶融粘度が高過
ぎ、成形時の樹脂温度が350℃を超え、外観不良など
を生じ易くなるので好ましくない。
【0009】本発明に使用されるPCは、反応に不活性
な有機溶媒、アルカリ水溶液の存在下、二価フェノール
系化合物およびホスゲンと反応させた後、第三級アミン
もしくは第四級アンモニウム塩などの重合触媒を添加し
て重合させる界面重合法や、二価フェノール系化合物を
ピリジンまたはピリジンと不活性溶媒との混合溶液に溶
解し、ホスゲンを導入し直接PCを製造するピリジン法
等従来のPC製造法により得られるものが使用される。
上記の反応に際し、必要に応じて、分子量調節剤、分岐
化剤などが使用される。
な有機溶媒、アルカリ水溶液の存在下、二価フェノール
系化合物およびホスゲンと反応させた後、第三級アミン
もしくは第四級アンモニウム塩などの重合触媒を添加し
て重合させる界面重合法や、二価フェノール系化合物を
ピリジンまたはピリジンと不活性溶媒との混合溶液に溶
解し、ホスゲンを導入し直接PCを製造するピリジン法
等従来のPC製造法により得られるものが使用される。
上記の反応に際し、必要に応じて、分子量調節剤、分岐
化剤などが使用される。
【0010】本発明に使用されるPCの製造に使用され
る二価フェノール系化合物としては、2, 2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、 ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、 1, 1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)オクタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フェニルメタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)プロパン、 1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ターシャリブチルフェニル)プ
ロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモ
フェニル)プロパン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシ
−3, 5−ジブロモフェニル)プロパン、 2, 2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3, 5−ジクロロフェニル)プロ
パンのようなビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;
1, 1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペン
タン、 1, 1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリール)シクロ
アルカン類; 4, 4´−ジヒドロキシジフェニールエ
ーテル、 4, 4´−ジヒドロキシ−3,3´−ジメチ
ルジフェニールエーテルのようなジヒドロキシジアリー
ルエーテル類; 4, 4´−ジヒドロキシ−3, 3´−
ジメチルジフェニールスルヒドのようなジヒドロキシジ
アリールスルヒド類; 4, 4´−ジヒドロキシ−3,
3´−ジメチルジフェニールスルホキシドのようなジヒ
ドロキシジアリールスルホキシド類; 4, 4´−ジヒ
ドロキシ−3, 3´−ジメチルジフェニールスルホンの
ようなジヒドロキシジアリールスルホン類などであり、
これらは単独または2種以上混合して使用できる。
る二価フェノール系化合物としては、2, 2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、 ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、 1, 1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)オクタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フェニルメタン、 2, 2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−メチルフェニル)プロパン、 1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ターシャリブチルフェニル)プ
ロパン、 2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモ
フェニル)プロパン、 2, 2−ビス(4−ヒドロキシ
−3, 5−ジブロモフェニル)プロパン、 2, 2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3, 5−ジクロロフェニル)プロ
パンのようなビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;
1, 1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペン
タン、 1, 1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサンのようなビス(ヒドロキシアリール)シクロ
アルカン類; 4, 4´−ジヒドロキシジフェニールエ
ーテル、 4, 4´−ジヒドロキシ−3,3´−ジメチ
ルジフェニールエーテルのようなジヒドロキシジアリー
ルエーテル類; 4, 4´−ジヒドロキシ−3, 3´−
ジメチルジフェニールスルヒドのようなジヒドロキシジ
アリールスルヒド類; 4, 4´−ジヒドロキシ−3,
3´−ジメチルジフェニールスルホキシドのようなジヒ
ドロキシジアリールスルホキシド類; 4, 4´−ジヒ
ドロキシ−3, 3´−ジメチルジフェニールスルホンの
ようなジヒドロキシジアリールスルホン類などであり、
これらは単独または2種以上混合して使用できる。
【0011】さらには、特開平3−243656号に開
示されているPCとポリシロキサン化合物との共重合
体、あるいは特開平5−155999号に開示されてい
る側鎖にポリシロキサンを有するPCなども本発明の成
形品を得る樹脂成分の一つのPCとして使用することも
できる。
示されているPCとポリシロキサン化合物との共重合
体、あるいは特開平5−155999号に開示されてい
る側鎖にポリシロキサンを有するPCなども本発明の成
形品を得る樹脂成分の一つのPCとして使用することも
できる。
【0012】本発明に使用されるスチレン系ポリマーと
は、ポリスチレン、HIPS、ABS、アクリロニトリ
ル・スチレン共重合体(以下ASと略記)、アクリレー
ト・スチレン・アクリロニトリル共重合体(以下ASA
と略記)、アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重
合体(以下AESと略記)、メチルメタアクリレート・
ブタジエン・スチレン共重合体(以下MBSと略記)、
スチレン・マレイン酸共重合体およびそれらのオリゴマ
ーなどが使用できる。
は、ポリスチレン、HIPS、ABS、アクリロニトリ
ル・スチレン共重合体(以下ASと略記)、アクリレー
ト・スチレン・アクリロニトリル共重合体(以下ASA
と略記)、アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重
合体(以下AESと略記)、メチルメタアクリレート・
ブタジエン・スチレン共重合体(以下MBSと略記)、
スチレン・マレイン酸共重合体およびそれらのオリゴマ
ーなどが使用できる。
【0013】メタアクリル系ポリマーおよびそれらのオ
リゴマーとは、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチ
ルメタアクリレート、ポリブチルメタアクリレート、ポ
リプロピルメタアクリレート、メチルメタアクリレート
とスチレンの共重合体などが例示される。
リゴマーとは、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチ
ルメタアクリレート、ポリブチルメタアクリレート、ポ
リプロピルメタアクリレート、メチルメタアクリレート
とスチレンの共重合体などが例示される。
【0014】本発明に使用される炭素繊維は、市販のポ
リアクリロニトリル系、ピッチ系などで、チョップドス
トランド、ロービングストランド、ミルドファイバーな
どの形状のものであり、直径30μm以下、好ましくは
10μm以下、さらに好ましくは7μm以下のものであ
る。また、これらの炭素繊維は各種のカップリング剤、
オキサゾリン環を持った有機化合物、その他の表面処理
剤によって処理されたものも好適に使用でき、公知の収
束剤で収束したものが作業性の点で優れている。
リアクリロニトリル系、ピッチ系などで、チョップドス
トランド、ロービングストランド、ミルドファイバーな
どの形状のものであり、直径30μm以下、好ましくは
10μm以下、さらに好ましくは7μm以下のものであ
る。また、これらの炭素繊維は各種のカップリング剤、
オキサゾリン環を持った有機化合物、その他の表面処理
剤によって処理されたものも好適に使用でき、公知の収
束剤で収束したものが作業性の点で優れている。
【0015】本発明において、樹脂組成物に炭素繊維を
配合する際、別途、シラン系カップリング剤を炭素繊維
100重量部に対し1〜10重量部配合することもで
き、シラン系カップリング剤を配合することにより、樹
脂と炭素繊維の接着性を一段と向上させることができ
る。
配合する際、別途、シラン系カップリング剤を炭素繊維
100重量部に対し1〜10重量部配合することもで
き、シラン系カップリング剤を配合することにより、樹
脂と炭素繊維の接着性を一段と向上させることができ
る。
【0016】本発明に使用されるカーボンブラックは、
ファーネスブラック、サーマルブラック、ケッチェンブ
ラック、チャンネルブラック、ナフタリンブラックなど
であり、カーボンブラックの平均粒子径は100mμ以
下、好ましくは60mμ以下、さらに好ましくは30μ
m以下で、比表面積は50BETm2 /g以上である。
pHは5〜9、好ましくは7〜8.5である。カーボン
ブラックの平均粒子径が100mμより大きいと成形品
の外観が悪くなり、pHが9より大きいと成形時の熱安
定性が低下するので好ましくない。
ファーネスブラック、サーマルブラック、ケッチェンブ
ラック、チャンネルブラック、ナフタリンブラックなど
であり、カーボンブラックの平均粒子径は100mμ以
下、好ましくは60mμ以下、さらに好ましくは30μ
m以下で、比表面積は50BETm2 /g以上である。
pHは5〜9、好ましくは7〜8.5である。カーボン
ブラックの平均粒子径が100mμより大きいと成形品
の外観が悪くなり、pHが9より大きいと成形時の熱安
定性が低下するので好ましくない。
【0017】成形品の外観をさらに一段と向上させる目
的で、ビスフェーノールAから誘導されるカーボネート
オリゴマー、ポリカプトラクトン樹脂、アクリル系弾性
重合体、ポリカプロラクトンの末端グリシジル誘導体、
12カプロラクトン、オルガノポリシロキサン、また、
コポリエステルカーボネート、ポリエステルオリゴマー
などを配合することができる。
的で、ビスフェーノールAから誘導されるカーボネート
オリゴマー、ポリカプトラクトン樹脂、アクリル系弾性
重合体、ポリカプロラクトンの末端グリシジル誘導体、
12カプロラクトン、オルガノポリシロキサン、また、
コポリエステルカーボネート、ポリエステルオリゴマー
などを配合することができる。
【0018】また、成形品の外観は成形条件によっても
多少左右され、特に光沢度にすぐれた成形品を得るため
には、金型温度は高目にした方が良い。金型温度を高く
することにより成形品表面への炭素繊維の露出が少なく
なる。また、必要に応じて、成形品表面の一部または全
部にシボ加工することもできる。
多少左右され、特に光沢度にすぐれた成形品を得るため
には、金型温度は高目にした方が良い。金型温度を高く
することにより成形品表面への炭素繊維の露出が少なく
なる。また、必要に応じて、成形品表面の一部または全
部にシボ加工することもできる。
【0019】本発明の成形品に難燃性が要求される場
合、たとえば、UL規格94号でV−1以上に難燃化す
るためには、分子量1000以上の有機ハロゲン化合物
を3〜20重量部、好ましくは5〜12重量部配合する
必要がある。このような有機ハロゲン化合物として、テ
トラブロムビスフェーノールAを出発原料とした重合度
3〜25のカーボネートオリゴマーや、ブロム化ポリス
チレン、ブロム化エポキシ化合物などを配合することが
できる。
合、たとえば、UL規格94号でV−1以上に難燃化す
るためには、分子量1000以上の有機ハロゲン化合物
を3〜20重量部、好ましくは5〜12重量部配合する
必要がある。このような有機ハロゲン化合物として、テ
トラブロムビスフェーノールAを出発原料とした重合度
3〜25のカーボネートオリゴマーや、ブロム化ポリス
チレン、ブロム化エポキシ化合物などを配合することが
できる。
【0020】有機ハロゲン化合物が3重量部より少ない
場合には、目標の難燃性を達成することができず、有機
ハロゲン化合物が20重量部を超えると、物性の低下、
特に機械的強度の低下や、成形時の熱安定性の低下を招
く危険性がある。したがって上記の範囲内で配合するこ
とが好ましい。また有機ハロゲン化合物の分子量が10
00より低いと溶融混練時に揮散し、環境汚染を生じ好
ましくない。
場合には、目標の難燃性を達成することができず、有機
ハロゲン化合物が20重量部を超えると、物性の低下、
特に機械的強度の低下や、成形時の熱安定性の低下を招
く危険性がある。したがって上記の範囲内で配合するこ
とが好ましい。また有機ハロゲン化合物の分子量が10
00より低いと溶融混練時に揮散し、環境汚染を生じ好
ましくない。
【0021】さらに、難燃助剤としてアンチモン化合物
や、ジルコニウム化合物などを配合することもできる。
また、火の着いた樹脂の滴下防止のため樹脂成分100
重量部に対して、2重量部以下のポリテトラフルオロエ
チレンを配合することも可能である。
や、ジルコニウム化合物などを配合することもできる。
また、火の着いた樹脂の滴下防止のため樹脂成分100
重量部に対して、2重量部以下のポリテトラフルオロエ
チレンを配合することも可能である。
【0022】本発明に使用できる難燃剤としては有機燐
化合物があげられ、平均分子量500以上で隣含有率8
%以上の有機燐化合物であれば特に制限はない。このよ
うな有機燐化合物としては、特開昭57−207461
号、特開昭57−207462号、特開平5−1709
96号等に記載されている、たとえば、フェニル・レゾ
ルシン・ポリホスヘート、フェニル・クレジル・レゾル
シン・ポリホスヘート、テトラフェニル・レゾルシン・
ジホスヘート、フェニル・トリクレジル・レゾルシン・
ジホスヘート、トリフェニール・クレジル・レゾルシン
・ジホスヘートなどが好適に使用出来る。
化合物があげられ、平均分子量500以上で隣含有率8
%以上の有機燐化合物であれば特に制限はない。このよ
うな有機燐化合物としては、特開昭57−207461
号、特開昭57−207462号、特開平5−1709
96号等に記載されている、たとえば、フェニル・レゾ
ルシン・ポリホスヘート、フェニル・クレジル・レゾル
シン・ポリホスヘート、テトラフェニル・レゾルシン・
ジホスヘート、フェニル・トリクレジル・レゾルシン・
ジホスヘート、トリフェニール・クレジル・レゾルシン
・ジホスヘートなどが好適に使用出来る。
【0023】平均分子量が500より低いトリフェニー
ルホスヘートやトリクレジルホスヘートのような有機燐
化合物を使用した場合は、成形品中の有機燐化合物が成
形品表面にブリードアウトする。このブリードアウト現
象は、成形品の外観不良を引き起こすばかりではなく、
残留歪みの大きい成形品では、成形品のエッジにクラッ
クが発生し、実用性を著しく低下させることから好まし
くない。また、有機燐化合物中の燐の含有率が8wt%
より低いと、目標の難燃性を得るためには、有機燐化合
物の添加率が高くなり、その結果として、荷重撓み温度
などの耐熱性が低下するので好ましくない。
ルホスヘートやトリクレジルホスヘートのような有機燐
化合物を使用した場合は、成形品中の有機燐化合物が成
形品表面にブリードアウトする。このブリードアウト現
象は、成形品の外観不良を引き起こすばかりではなく、
残留歪みの大きい成形品では、成形品のエッジにクラッ
クが発生し、実用性を著しく低下させることから好まし
くない。また、有機燐化合物中の燐の含有率が8wt%
より低いと、目標の難燃性を得るためには、有機燐化合
物の添加率が高くなり、その結果として、荷重撓み温度
などの耐熱性が低下するので好ましくない。
【0024】本発明の成形品に、高度の耐衝撃性が要求
される場合は、下記のエラストマーを1〜10重量部の
範囲で配合できる。エラストマーの配合比率が1重量部
より低いと耐衝撃性の改良効果が小さく、10重量部を
超えると荷重撓み温度、弾性率の低下が大きく、好まし
くない。
される場合は、下記のエラストマーを1〜10重量部の
範囲で配合できる。エラストマーの配合比率が1重量部
より低いと耐衝撃性の改良効果が小さく、10重量部を
超えると荷重撓み温度、弾性率の低下が大きく、好まし
くない。
【0025】本発明に使用されるエラストマーの具体例
として、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・プロピ
レン・ジエン・メチレン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリイソプレ
ン、水添ポリイソプレン、ポリエステル・ポリエーテル
共重合体、東レ(株)製「ペバックス」(商品名)のよ
うなポリアミド系エラストマー、大日本インキ化学
(株)製「グリラックスA」(商品名)のようなポリア
ミド系エラストマー、エチレン・ブテン1共重合体、ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体、水素化スチレン
・ブタジエンブロック共重合体、エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボネ
ン共重合体、熱可塑性ポリエステルエラストマー、シェ
ル化学(株)製「クレイトンG」(商品名)のような水
添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共
重合体(以下SEBSと略記)、三井石油化学(株)製
「タフマー」(商品名)のようなエチレン−α−オレフ
ィンコポリマーおよびプロピレン−α−オレフィンコポ
リマー、三井・デュポンポリケミカル(株)から販売さ
れているエチレンメタクリル酸系特殊エラストマー、武
田薬品(株)製「スタフロイド」(商品名)のようなコ
ア層がゴム質でシェル層が硬質樹脂からなるコア・シェ
ルタイプのエラストマー、三菱レイヨン(株)製「メタ
ブレンS」(商品名)のようなコア・シェルタイプのエ
ラストマーなどが使用できる。 同じく三菱レイヨン
(株)から販売されているようなコア層がシリコンゴ
ム、シェル層がアクリルゴムまたはアクリル樹脂からな
るコア・シェルタイプのエラストマーで、グレード名
「S2001」または「RK120」などが添加でき
る。さらにクラレ(株)製「セプトン」(商品名)のよ
うなポリスチレン相と水素添加ポリイソプレン相からな
るブロック共重合体も使用できる。
として、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・プロピ
レン・ジエン・メチレン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリイソプレ
ン、水添ポリイソプレン、ポリエステル・ポリエーテル
共重合体、東レ(株)製「ペバックス」(商品名)のよ
うなポリアミド系エラストマー、大日本インキ化学
(株)製「グリラックスA」(商品名)のようなポリア
ミド系エラストマー、エチレン・ブテン1共重合体、ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体、水素化スチレン
・ブタジエンブロック共重合体、エチレン・プロピレン
共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボネ
ン共重合体、熱可塑性ポリエステルエラストマー、シェ
ル化学(株)製「クレイトンG」(商品名)のような水
添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共
重合体(以下SEBSと略記)、三井石油化学(株)製
「タフマー」(商品名)のようなエチレン−α−オレフ
ィンコポリマーおよびプロピレン−α−オレフィンコポ
リマー、三井・デュポンポリケミカル(株)から販売さ
れているエチレンメタクリル酸系特殊エラストマー、武
田薬品(株)製「スタフロイド」(商品名)のようなコ
ア層がゴム質でシェル層が硬質樹脂からなるコア・シェ
ルタイプのエラストマー、三菱レイヨン(株)製「メタ
ブレンS」(商品名)のようなコア・シェルタイプのエ
ラストマーなどが使用できる。 同じく三菱レイヨン
(株)から販売されているようなコア層がシリコンゴ
ム、シェル層がアクリルゴムまたはアクリル樹脂からな
るコア・シェルタイプのエラストマーで、グレード名
「S2001」または「RK120」などが添加でき
る。さらにクラレ(株)製「セプトン」(商品名)のよ
うなポリスチレン相と水素添加ポリイソプレン相からな
るブロック共重合体も使用できる。
【0026】本発明の成形品には、必要に応じて、公知
のフェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系、ヒ
ンダードフェノール系、エポキシ系、硫化亜鉛、酸化亜
鉛などの熱安定剤および酸化防止剤を用いることができ
る。さらに、帯電防止剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤、紫
外線吸収剤すなわちベンゾトリアゾール系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物、芳香族ベンゾエート系化合物、シ
アノアクリレート系化合物、しゅう酸アニリド系化合
物、光安定剤として立体障害性を有するピペリジン誘導
体や高分子量のピペリジン誘導体なども添加することが
できる。
のフェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系、ヒ
ンダードフェノール系、エポキシ系、硫化亜鉛、酸化亜
鉛などの熱安定剤および酸化防止剤を用いることができ
る。さらに、帯電防止剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤、紫
外線吸収剤すなわちベンゾトリアゾール系化合物、ベン
ゾフェノン系化合物、芳香族ベンゾエート系化合物、シ
アノアクリレート系化合物、しゅう酸アニリド系化合
物、光安定剤として立体障害性を有するピペリジン誘導
体や高分子量のピペリジン誘導体なども添加することが
できる。
【0027】本発明の成形品の成形に使用される樹脂組
成物は、一般に熱可塑性樹脂組成物の製造に用いられる
設備と方法により製造することができる。例えば、 (1)本発明の難燃性樹脂組成物を構成する成分を一括
混合して、一軸または二軸の押出機で溶融混練し、ペレ
ット化する。 (2)原材料投入口を2個以上有する一軸または二軸の
押出機で、第一番目の原材料投入口からPC系樹脂組成
物とカーボンブラックを投入し、溶融混練した後、第二
番目の原材料投入口から炭素繊維を投入し、溶融混練し
てペレット化することもできる。
成物は、一般に熱可塑性樹脂組成物の製造に用いられる
設備と方法により製造することができる。例えば、 (1)本発明の難燃性樹脂組成物を構成する成分を一括
混合して、一軸または二軸の押出機で溶融混練し、ペレ
ット化する。 (2)原材料投入口を2個以上有する一軸または二軸の
押出機で、第一番目の原材料投入口からPC系樹脂組成
物とカーボンブラックを投入し、溶融混練した後、第二
番目の原材料投入口から炭素繊維を投入し、溶融混練し
てペレット化することもできる。
【0028】本発明の実施例および比較例における組成
物に使用される原材料は次の通りである。
物に使用される原材料は次の通りである。
【0029】PCとしては三菱ガス化学(株)製、ビス
フェノールAを出発原料とした粘度平均分子量25,0
00(商品名・ユーピロンS1000)(PC−1と略
記)および分子量20,000(商品名ユーピロンS3
000)(PC−2と略記)を使用した。
フェノールAを出発原料とした粘度平均分子量25,0
00(商品名・ユーピロンS1000)(PC−1と略
記)および分子量20,000(商品名ユーピロンS3
000)(PC−2と略記)を使用した。
【0030】スチレン系ポリマーとして、アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体(以下ABSと略
記)は三井東圧(株)製「サンタックGT15」(商品
名)を、アクリレート・スチレン・アクリロニトリル共
重合体(以下ASAと略記)として日立化成(株)製
「バイタックスV6701A」(商品名)を、アクリロ
ニトリル・スチレン共重合体(以下ASと略記)は電気
化学(株)製「AS−S」を、ポリメチルメタアクリレ
ート(以下PMMAと略記)は、三菱レーヨン(株)製
「アクリペットMF」(商品名)を使用した。メチルメ
タアクリレート60重量%とスチレン40重量%の共重
合体(以下MSと略記)として、新日鉄化学(株)製
「エスチレン600」(商品名)を使用した。
リル・ブタジエン・スチレン共重合体(以下ABSと略
記)は三井東圧(株)製「サンタックGT15」(商品
名)を、アクリレート・スチレン・アクリロニトリル共
重合体(以下ASAと略記)として日立化成(株)製
「バイタックスV6701A」(商品名)を、アクリロ
ニトリル・スチレン共重合体(以下ASと略記)は電気
化学(株)製「AS−S」を、ポリメチルメタアクリレ
ート(以下PMMAと略記)は、三菱レーヨン(株)製
「アクリペットMF」(商品名)を使用した。メチルメ
タアクリレート60重量%とスチレン40重量%の共重
合体(以下MSと略記)として、新日鉄化学(株)製
「エスチレン600」(商品名)を使用した。
【0031】エラストマーとして水添スチレン・エチレ
ン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(以下SEB
Sと略記)、シェル化学製「クレイトンG1651」
(商品名)を使用した。
ン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(以下SEB
Sと略記)、シェル化学製「クレイトンG1651」
(商品名)を使用した。
【0032】炭素繊維は、ポリアクリロニトリル(PA
N)系で、平均繊維径7μm、長さ6mmで、エポキシ
サイジングした東邦レーヨン(株)製ベスファイト・チ
ョップドファイバー「HAT−C6−E」(商品名)を
使用した。
N)系で、平均繊維径7μm、長さ6mmで、エポキシ
サイジングした東邦レーヨン(株)製ベスファイト・チ
ョップドファイバー「HAT−C6−E」(商品名)を
使用した。
【0033】難燃剤して、三菱ガス化学(株)製のテト
ラブロムビスフェーノールAを出発原料とした、重合度
10で両末端がトリブモフェノールのカーボネートオリ
ゴマー(以下TBAと略記)を、難燃助剤として三国精
練(株)の四酸化アンチモン(以下アンチモンと略記)
を使用した。
ラブロムビスフェーノールAを出発原料とした、重合度
10で両末端がトリブモフェノールのカーボネートオリ
ゴマー(以下TBAと略記)を、難燃助剤として三国精
練(株)の四酸化アンチモン(以下アンチモンと略記)
を使用した。
【0034】カーボンブラック(以下CAと略記)は、
ファーネスブラックであり、平均粒子径18mμで、比
表面積153BETm2 /g、pHは7.5の三菱化成
(株)製カーボンブラックMA600を使用した。
ファーネスブラックであり、平均粒子径18mμで、比
表面積153BETm2 /g、pHは7.5の三菱化成
(株)製カーボンブラックMA600を使用した。
【0035】成形品の外観を向上させる目的で、重合度
12のビスフェーノールAからのカーボネートオリゴマ
ー(以下PCOと略記)を使用した。
12のビスフェーノールAからのカーボネートオリゴマ
ー(以下PCOと略記)を使用した。
【0036】
【実施例】次に実施例と比較例により本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0037】実施例1 PC−1=100重量部、炭素繊維=4重量部、CA=
1重量部、TBA=15重量部、アンチモン=3重量
部、PCO=5重量部をタンブラーで混合し、スクリュ
ー径40mmの単軸押出機でシリンダー設定温度270
℃、スクリュー回転数150rpmで溶融混練後、ペレ
ット化した。このペレットを120℃で5時間乾燥後、
射出成形機(住友重機械(株)製SG125型)によ
り、金型温度120℃、樹脂温度280℃、射出圧力9
8Mpaで、ASTM−D256規定の63.5×1
2.7×3.2mm厚アイゾット衝撃試験片を成形し
た。衝撃試験片でアイゾット衝撃試験と曲げ試験を行っ
た。アイゾット衝撃試験片と同一条件で100×100
×2mmの角板、127×12.7×1.6mmの燃焼
試験片を成形した。
1重量部、TBA=15重量部、アンチモン=3重量
部、PCO=5重量部をタンブラーで混合し、スクリュ
ー径40mmの単軸押出機でシリンダー設定温度270
℃、スクリュー回転数150rpmで溶融混練後、ペレ
ット化した。このペレットを120℃で5時間乾燥後、
射出成形機(住友重機械(株)製SG125型)によ
り、金型温度120℃、樹脂温度280℃、射出圧力9
8Mpaで、ASTM−D256規定の63.5×1
2.7×3.2mm厚アイゾット衝撃試験片を成形し
た。衝撃試験片でアイゾット衝撃試験と曲げ試験を行っ
た。アイゾット衝撃試験片と同一条件で100×100
×2mmの角板、127×12.7×1.6mmの燃焼
試験片を成形した。
【0038】アイゾット衝撃試験は、ASTM−D25
6に準じて23℃で、ノッチ付き試験片で、5本試験を
行い50J/m以上を合格とした。実施例1の組成物の
アイゾット衝撃強度(以下IZと略記し、単位はJ/
m)は、6.5J/mであった。
6に準じて23℃で、ノッチ付き試験片で、5本試験を
行い50J/m以上を合格とした。実施例1の組成物の
アイゾット衝撃強度(以下IZと略記し、単位はJ/
m)は、6.5J/mであった。
【0039】曲げ強さ(以下単位はMPa)と曲げ弾性
率(以下単位はGPa)は、ASTM−D790に準
じ、曲げ速度2mm/分、試験温度23℃で5本試験を
行い、曲げ強さ≧90MPa、曲げ弾性率≧4.0GP
aを合格とした。実施例1の組成物の曲げ強さは110
MPaで合格、曲げ弾性率は4.5GPaであった。
率(以下単位はGPa)は、ASTM−D790に準
じ、曲げ速度2mm/分、試験温度23℃で5本試験を
行い、曲げ強さ≧90MPa、曲げ弾性率≧4.0GP
aを合格とした。実施例1の組成物の曲げ強さは110
MPaで合格、曲げ弾性率は4.5GPaであった。
【0040】光沢度は、100×100×2mmの角板
により、JIS−K6105に準じ、入射角60度、受
光角60度の条件で5枚測定した。実施例1の成形品の
光沢度(単位は%)は89%であった。
により、JIS−K6105に準じ、入射角60度、受
光角60度の条件で5枚測定した。実施例1の成形品の
光沢度(単位は%)は89%であった。
【0041】燃焼試験はUL規格94号に準じて行い、
難燃性の高いものからV−0、V−1、V−2、HBに
ランク分けされ、本発明では、V−0またはV−1を合
格とした。実施例1の組成物の燃焼性はV−0であっ
た。以上のように全試験項目合格、すなわち総合判定で
合格であった。
難燃性の高いものからV−0、V−1、V−2、HBに
ランク分けされ、本発明では、V−0またはV−1を合
格とした。実施例1の組成物の燃焼性はV−0であっ
た。以上のように全試験項目合格、すなわち総合判定で
合格であった。
【0042】比較例1 炭素繊維を1重量部とした以外は実施例1と同様にして
試験片を作成し、同一条件で試験を行った。アイゾット
衝撃強度は340J/mであったが、曲げ強さは75M
Pa、曲げ弾性率は2.7GPaでともに不合格であっ
た。光沢度は98%、燃焼性はV−0で合格であった。
総合判定では不合格であった。
試験片を作成し、同一条件で試験を行った。アイゾット
衝撃強度は340J/mであったが、曲げ強さは75M
Pa、曲げ弾性率は2.7GPaでともに不合格であっ
た。光沢度は98%、燃焼性はV−0で合格であった。
総合判定では不合格であった。
【0043】実施例2〜5 表1に示した成形温度、組成物の配合比率とした他は、
実施例1と同様にして試験片を作成し、同一条件で試験
を行い、結果を表1に示した。
実施例1と同様にして試験片を作成し、同一条件で試験
を行い、結果を表1に示した。
【0044】比較例2〜5 表2に示した成形温度、組成物の配合比率とした他は、
実施例1と同様にして試験片を作成し、同一条件で試験
し、その結果を表2に示した。
実施例1と同様にして試験片を作成し、同一条件で試験
し、その結果を表2に示した。
【0045】
【発明の効果】本発明の成形品は、光沢度、剛性、およ
び落下衝撃性に優れているので、薄肉軽量性および良外
観を要求される用途、例えば携帯用電話機部品およびハ
ウジングに適している。
び落下衝撃性に優れているので、薄肉軽量性および良外
観を要求される用途、例えば携帯用電話機部品およびハ
ウジングに適している。
【0046】表1 表1 実施例番号 2 3 4 5 成形温度℃ 280 270 290 270 (組成) PC1 60 50 80 PC2 90 ABS 40 AS 40 PMMA 5 MS 20 SEBS 10 5 炭素繊維 13 5 5 5 TBA 15 アンチモン 3 CA 1 0.5 3 3 PCO 10 (物性) IZ 90 75 80 60 曲げ強さ 170 120 120 130 曲げ弾性率 9.5 5.5 6 6 光沢度 63 72 91 86 燃焼性 −− V−0 −− −− 総合判定 合格 合格 合格 合格
【0051】表2 表2 比較例番号 2 3 4 5 成形温度℃ 260 250 270 260 (組成) PC1 50 20 PC2 90 ABS 100 AS 40 PMMA 10 MS 80 SEBS 10 炭素繊維 13 5 5 5 アンチモン 3 CA 1 0.5 3 (物性) IZ 60 75 35 30 曲げ強さ 150 120 100 110 曲げ弾性率 7.5 5.5 5.5 5 光沢度 43 72 54 86 燃焼性 −− HB −− −− 総合判定 不合格 不合格 不合格 不合格
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 33/10 C08L 33/10 51/04 51/04 53/00 53/00 55/02 55/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 25/00 - 25/18 C08L 33/10 - 33/12 C08L 51/04 C08L 53/00 - 53/02 C08L 55/02 C08L 67/00 - 67/02 C08L 69/00
Claims (2)
- 【請求項1】 (A1 )芳香族ポリカーボネートを40
重量%以上と(A2 )スチレン系ポリマー、メタアクリ
ル系ポリマーから選ばれた1種以上のポリマーを60重
量%以下からなる樹脂組成物100重量部に、(B)炭
素繊維2〜15重量部、(C)カーボンブラック0.0
1〜5重量部配合した組成物からなる表面光沢度60%
以上を有する成形品。 - 【請求項2】 請求項1の組成物からなる電話機部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05578594A JP3337042B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05578594A JP3337042B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07258529A JPH07258529A (ja) | 1995-10-09 |
JP3337042B2 true JP3337042B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=13008564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05578594A Ceased JP3337042B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3337042B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4916623B2 (ja) * | 2000-06-15 | 2012-04-18 | テクノポリマー株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2006160834A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Daicel Polymer Ltd | 導電性樹脂組成物 |
JP5749635B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2015-07-15 | 帝人株式会社 | 黒色樹脂組成物および樹脂成形体 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP05578594A patent/JP3337042B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07258529A (ja) | 1995-10-09 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |