JP3336032B2 - インジェクション回路を備えた冷凍回路 - Google Patents
インジェクション回路を備えた冷凍回路Info
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Description
気体のヒータによる温度制御により所定温度雰囲気を得
るにあたり該気体の冷却に用いるインジェクション回路
を備えた冷凍回路に関する。
では古くからフロンR502等の冷媒が使用されてきた
が、近年、この種の冷媒は環境破壊の恐れがあることか
ら、その代替として例えばフロンR22等の冷媒に変更
されつつある。フロンR22等の代替冷媒はその特性か
ら冷凍回路における圧縮機で断熱圧縮したとき、圧縮機
吐出部の冷媒温度が高くなり易く、そのため冷媒の劣
化、圧縮機オイルの劣化等を引き起こす。
は、図4に例示するように、凝縮器2の出口側で本回路
6に受液器3を設け、この受液器3に溜まった凝縮液冷
媒の一部を、膨張機構71を含んでロータリ型、スクロ
ール型等の圧縮機1のシリンダのインジェクション口
(中間インジェクション口)11に接続されたインジェ
クション回路7に流入させ、該膨張機構71を経て圧縮
機1へ注入するようにし、これによって圧縮機1を冷却
して、その異常昇温を防止することが行われている。
戻す方式もあるが、前述のように中間インジェクション
口に戻す方が圧縮機の冷却効果は大きい。
液器3は、一般に、本回路6の冷媒容量に対し、かなり
大きい割合の冷媒容量を有するので、冷凍回路全体とし
てみるとき、この受液器3のために高価な冷媒を多量に
必要とし、それだけ不経済である。環境試験装置等、各
種の装置に採用されている冷凍回路は、通常、装置の小
型化、高価な冷媒の節約のため、その回路容積をできる
だけ小さくすることが要請される。従って、冷媒容量を
増加させる前記受液器の使用は望ましくない。
体のヒータによる温度制御により所定温度雰囲気を得る
にあたり該気体の冷却のために用いるインジェクション
回路を備えた冷凍回路であって、従来の受液器を用いる
場合に比べると冷媒量を大幅に節約でき、それでいてイ
ンジェクション回路へ簡単、確実に凝縮液冷媒を供給し
て圧縮機の異常昇温を防止し、その運転状態を安定化さ
せることができるインジェクション回路を備えた冷凍回
路を提供することを目的とする。
決すべく研究を重ね、次のことを見出した。一般に冷凍
回路は圧縮機の冷媒吐出口に凝縮器、膨張機構及び蒸発
器が順次配管接続され、蒸発器の冷媒出口が圧縮機の冷
媒吸入口に配管接続されている回路(以下本回路とい
う)を含んでおり、該本回路の凝縮器を出て膨張機構へ
流入する冷媒は全て液冷媒となるように回路設計される
が、所定の空間を温度制御するにあたり、冷凍回路の蒸
発器により気体を冷却し、この冷却された気体をヒータ
の適宜の運転により所望温度に向け制御するような場
合、該空間に高温雰囲気を得ようとするとき、凝縮器を
出て本回路の膨張機構へ流入する冷媒はガス混じりの冷
媒であってもよく、圧縮機へ通じるインジェクション回
路に液冷媒が流れ、圧縮機が正常に運転されれば足り
る。そして、このような観点から、冷凍回路における冷
媒容量を必要最小にとどめ、冷媒を節約することが望ま
れる。
冷媒がガス混じりのものであるとき、該冷媒の一部を気
液分離して気体冷媒は本回路に戻し、インジェクション
回路には液冷媒のみが流入するように構成すればよい。
しかも、この気液分離に用いる気液分離器は市販のもの
を利用でき、従来の受液器より冷媒容量の小さいこの気
液分離器を採用する方が冷凍回路の冷媒容量は一層少な
く済む。また、凝縮器を出た冷媒が全て液冷媒となる場
合であっても、本回路を流れる冷媒はそのままにしてお
き、気液分離器に流入した液冷媒はその一部がインジェ
クション回路に、残部が本回路に流れるようにしておけ
ば、冷凍回路の運転に何ら支障はない。
冷却と冷却した気体のヒータによる温度制御により所定
温度雰囲気を得るにあたり該気体の冷却のために用いる
インジェクション回路を備えた冷凍回路であって、圧縮
機の冷媒吐出口に凝縮器、膨張機構及び蒸発器が順次配
管接続され、蒸発器の冷媒出口が圧縮機の冷媒吸入口に
配管接続されている回路(本回路)を有しており、前記
凝縮器を出た冷媒の一部を気液分離するための気液分離
器を該凝縮器出口側で前記本回路に分岐接続し、該気液
分離器の気体出口を前記本回路に戻し接続するととも
に、該気液分離器の液出口を、膨張機構を含んで圧縮機
インジェクション口に接続されたインジェクション回路
に接続したことを特徴とするインジェクション回路を備
えた冷凍回路を提供する。
のから適宜選択採用できる。また、それには冷媒の一部
のみしか流れないから、その容量は、従来のインジェク
ション回路付き冷凍回路に備わっている受液器の容量に
比べ、大幅に小さいもので足りる。気液分離器にて分離
された冷媒を本回路に戻すにあたっては、これをそのま
ま本回路における膨張機構の入口側に戻す場合のほか、
別の膨張機構を介して本回路の膨張機構より下流側で蒸
発器の入口側へ戻したり、蒸発器より下流側で圧縮機の
吸入口側に戻すこと等が考えられる。
されたのち凝縮器において凝縮され、凝縮器から出た冷
媒の一部は気液分離器へ流入し、残部はそのまま本回路
を流れて本回路の膨張機構を介して蒸発器へ流入し、こ
こで熱交換されたあと再び圧縮機吸入口へ戻る。気液分
離器へ流入した冷媒は、それがガス混じりの冷媒のとき
は気液分離されて気相冷媒又は該気相冷媒と液相冷媒の
一部が、また、流入した冷媒が全て液冷媒のときはその
一部が、前記本回路の膨張機構の入口側へ直接戻される
か、或いは別の膨張機構を経て蒸発器の冷媒入口側、又
は圧縮機の吸入口側へ戻される等して本回路へ戻され、
本回路を流れる冷媒に合流する。一方、気液分離器にお
ける液冷媒はその全部又は一部がインジェクション回路
へ流入し、その回路の膨張機構を経て圧縮機のインジェ
クション口へ流れ、該圧縮機の冷却に供されると共に本
回路からの冷媒に合流する。
する。図1は一実施例を示しており、図2は他の実施例
を、図3はさらに他の実施例を示している。いずれの実
施例も、その蒸発器5は、所定温度雰囲気を得ようとす
る空間、例えば恒温器の如き環境試験装置の試験槽内空
間に配置され、該空間の気体の冷却に供される。なお、
このように冷却された気体は通常蒸発器の下流側に設け
られる図示しないヒータの適宜運転にて所定温度へ向け
制御される。
いる。すなわち、何れの実施例冷凍回路においても、中
間インジェクション口を備えた圧縮機(ここではスクロ
ール圧縮機)1が含まれており、該圧縮機の冷媒吐出口
13に凝縮器2、膨張機構4及び蒸発器5が順次配管接
続され、蒸発器5の冷媒出口が圧縮機1の冷媒吸入口1
2に配管接続されて本回路6が形成されている。使用冷
媒は本例ではフロンR22である。
2の出口側の部分に分岐管80が接続され、さらにこの
分岐管に気液分離器8が接続されている。この気液分離
器8は市販のもので足り、従来のインジェクション回路
を備えた冷凍回路における受液器3に比べると、その容
量は大幅に小さいものでよい。分離器8の液冷媒出口8
1はインジェクション回路7に接続され、このインジェ
クション回路7は膨張機構71を含み、該膨張機構の出
口は圧縮機1のインジェクション口11に接続されてい
る。また、分離器8の気相冷媒出口82は管91にて前
記分岐点より下流側、且つ、膨張機構4より上流側の本
回路6に戻し接続されている。
媒出口82が膨張機構93を含む管92にて本回路の膨
張機構4より下流側、且つ、蒸発器5より上流側で本回
路6に戻し接続されている。その他の点は図1の実施例
と同構成である。図3に示す実施例では、気液分離器8
の気相冷媒出口82が、さらに別の膨張機構95を含む
管94にて蒸発器5より下流側、且つ、圧縮機1の吸入
口12より上流側で本回路6に戻し接続されている。そ
の他の点は図1に示す実施例と同構成である。
縮機1で圧縮されたのち凝縮器2において凝縮され、凝
縮器2から出た冷媒の一部は気液分離器8へ流入し、残
部はそのまま本回路6を流れる。本回路6を流れる冷媒
は本回路における膨張機構4にて膨張して蒸発器5へ流
入し、ここで熱交換されたのち圧縮機1の吸入口12へ
戻る。
離器で気液分離され、分離された液冷媒の全部又は一部
はインジェクション回路7へ流入し、そこの膨張機構7
1を経て、圧縮機1のインジェクション口11へ流入
し、これによって圧縮機1を冷却して、該圧縮機の異常
昇温を防止しつつ本回路からの冷媒に合流する。気液分
離器8にて分離された気相冷媒又は該気相冷媒と液冷媒
の一部は、図1の実施例では本回路6の膨張機構4の入
口側に戻され、本回路を流れる冷媒と合流してそのまま
本回路を流れる。
又は該気相冷媒と液冷媒の一部は膨張機構93を通って
本回路へ戻され、そこの冷媒と合流して蒸発器5へ流入
したのち熱交換されて圧縮機1へ戻る。図3の実施例で
は分離器8を出た気相冷媒又は該気相冷媒と液冷媒の一
部は膨張機構95を通って本回路6へ戻され、そこの冷
媒と合流して圧縮機へ戻る。
へ流入する冷媒が全て液冷媒のときは、分離器8におけ
る液冷媒の一部がインジェクション回路7へ流れ、残部
は本回路へ戻される。前記いずれの実施例においても、
使用される気液分離器8はその容量が小さいものである
から、この気液分離器8が備わっていても、冷凍回路全
体の冷媒の容量は、従来の受液器を使用する冷凍回路に
比べて大幅に少なく済み、それだけ全体を安価に提供す
ることができる。また、圧縮機インジェクション口11
には常時液冷媒が流れるから、その運転状態は安定す
る。
体の冷却と冷却した気体のヒータによる温度制御により
所定温度雰囲気を得るにあたり該気体の冷却のために用
いるインジェクション回路を備えた冷凍回路であって、
従来の受液器を用いる場合に比べると冷媒量を大幅に節
約でき、それでいてインジェクション回路へ簡単、確実
に凝縮液冷媒を供給して圧縮機の異常昇温を防止し、そ
の運転状態を安定化させることができるインジェクショ
ン回路を備えた冷凍回路を提供することができる。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 気体の冷却と冷却した気体のヒータによ
る温度制御により所定温度雰囲気を得るにあたり該気体
の冷却のために用いるインジェクション回路を備えた冷
凍回路であって、圧縮機の冷媒吐出口に凝縮器、膨張機
構及び蒸発器が順次配管接続され、該蒸発器の冷媒出口
が該圧縮機の冷媒吸入口に配管接続されている本回路を
含んでおり、前記凝縮器を出た冷媒の一部を気液分離す
るための気液分離器を該凝縮器出口側で前記本回路に分
岐接続し、該気液分離器の気体出口を前記本回路に戻し
接続するとともに、該気液分離器の液出口を、膨張機構
を含んで圧縮機インジェクション口に接続されたインジ
ェクション回路に接続したことを特徴とするインジェク
ション回路を備えた冷凍回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09547292A JP3336032B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | インジェクション回路を備えた冷凍回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09547292A JP3336032B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | インジェクション回路を備えた冷凍回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296581A JPH05296581A (ja) | 1993-11-09 |
JP3336032B2 true JP3336032B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=14138586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09547292A Expired - Lifetime JP3336032B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | インジェクション回路を備えた冷凍回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3336032B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP09547292A patent/JP3336032B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05296581A (ja) | 1993-11-09 |
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