JPH06201204A - 非共沸混合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置 - Google Patents

非共沸混合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置

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JPH06201204A
JPH06201204A JP68193A JP68193A JPH06201204A JP H06201204 A JPH06201204 A JP H06201204A JP 68193 A JP68193 A JP 68193A JP 68193 A JP68193 A JP 68193A JP H06201204 A JPH06201204 A JP H06201204A
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refrigerant
condenser
compressor
circuit
gas
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Hironobu Kura
博伸 倉良
Koji Fujishige
耕士 藤重
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Tabai Espec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非共沸混合冷媒を用い、成績係数の低下を抑
制する状態で所望の低温を得ることができる非共沸混合
冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置を提供する。 【構成】 圧縮機1′、カスケードコンデンサ2′、気
液分離器3′、カスケードコンデンサ4′、膨張機構
5′及び蒸発器7′がこの順序で順次配管接続され、分
離器3′についてはそのガス溜め部31′がコンデンサ
4′に接続されている主回路A′と、分離器3′の液溜
め部32′と圧縮機1′とを接続する圧縮機冷却用イン
ジェクション回路B′と、これら回路に封入された目的
とする低温を得るための低沸点冷媒及びこれより高沸点
の冷媒からなる非共沸混合冷媒とを含んでおり、コンデ
ンサ2′は混合冷媒中の主として高沸点冷媒を液化させ
るものであり、コンデンサ4′は分離器3′により分離
されたガス冷媒を凝縮させるものである非共沸混合冷媒
使用の二段凝縮式冷凍装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非共沸混合冷媒を使用す
る冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍回路は一般に、図4に示すように、
冷媒を圧縮機101で圧縮して吐出し、凝縮器102に
て凝縮し、次いで膨張機構103を経て蒸発器104へ
導き、ここで熱交換したのち再び圧縮機101の吸入側
へ戻すように循環させる。この場合、冷媒を圧縮機で断
熱圧縮したとき、圧縮機吐出部の冷媒温度が上昇する
が、高温になりすぎると冷媒の劣化、圧縮機オイルの劣
化等を引き起こす。
【0003】それ故、図4に二点鎖線で示すように、凝
縮器102の出口側で主回路に受液器105を設け、こ
の受液器に溜まった凝縮液冷媒の一部を主回路の膨張機
構103とは別の膨張機構106を含むインジェクショ
ン回路107を介して圧縮機101へ戻すことにより該
圧縮機を冷却することも広く行われている。前記インジ
ェクション回路は、圧縮機の中間インジェクション口に
接続されて圧縮機にて圧縮途中の冷媒中へ冷却用冷媒を
戻す中間インジェクション回路と、圧縮機の吸入口に接
続されてここへ冷却用冷媒を戻すサクションインジェク
ション回路とがある。
【0004】一方、相当の低温を得るための冷凍回路と
して例えば図5に示すような二元冷凍回路も広く利用さ
れている。この二元冷凍回路では、比較的高沸点の冷媒
を用いる高温側冷凍回路H′と比較的低沸点の冷媒を用
いる低温側冷凍回路L′がカスケードコンデンサ20
0′にて組み合わされ、高温側回路H′では、冷媒が高
温側圧縮機201′で圧縮され、高温側凝縮器202′
で凝縮されたのち高温側膨張機構203′を介してカス
ケードコンデンサ200′に導かれ、再び高温側圧縮機
201′へ戻るように循環する一方、低温側回路L′で
は、冷媒が低温側圧縮機204′で圧縮されたのちカス
ケードコンデンサ200′に流入し、ここで該コンデン
サ内の高温側冷媒と熱交換して凝縮され、その後、低温
側膨張機構205′を経て蒸発器206′に流入し、こ
こで該蒸発器を囲む空間Sの雰囲気等と熱交換してそれ
を冷却し、再び低温側圧縮機204′へ戻るように循環
する。この二元冷凍回路においても低温側冷凍回路等で
前述のインジェクション回路が採用されることがある。
図5にはカスケードコンデンサ200′から出た冷媒の
一部を圧縮機204′へ流してこれを冷却するインジェ
クション回路207′を二点鎖線で示してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、蒸発
器において例えば−50℃とか−85℃程度の相当低い
蒸発温度を求めようとするときは低沸点冷媒を使用しな
ければならないが、次のような問題がある。すなわち、
低沸点冷媒だけを用いると、その蒸気圧が高すぎ、圧縮
機の負担が大きくなり、成績係数が低下する等のため実
際には使い難い。特に冷凍装置停止後、再起動すると
き、低沸点冷媒は蒸発し、ガスとなっていることが普通
であるから、再起動時に圧縮機に大きな負担が掛かる。
【0006】この再起動時の圧縮機負担は、例えば圧縮
機吐出側と吸入側を結ぶリリーフ回路を設けてあるとき
は、そのリリーフタンクにガス冷媒を溜めることで少し
は緩和されるが、これだけに頼るとリリーフタンクの容
量を非常に大きいものにしなければならず、従って回路
に充填する冷媒量を少なくせざるを得ない。そうする
と、凝縮器を出た冷媒が気液混じりとなり、インジェク
ション回路へ流れる冷媒量が低下し、圧縮機冷却を確実
に行えなくなる。
【0007】また、低温を得るため、これまで冷媒とし
てフロンR503等の低沸点冷媒が採用されてきた。し
かし、相当低温の蒸発温度を得るためにこれまで使用さ
れてきたフロンR503等の冷媒は、地球オンゾ層破壊
の原因となる成分を含んでいることから今後は使用でき
ない。このため今日、従来冷媒に対する安全な代替冷媒
が求められている事情がある。
【0008】このような代替冷媒として、一つには、エ
タンのようなオゾン層破壊の恐れのない低沸点冷媒を単
体で用いることが考えられるが、エタンは可燃性がある
ため実際には使い難い。また、エタンの物性より圧縮機
所要動力が大きくなり、冷凍装置の成績係数が低下する
という問題がある。そこで本発明は、非共沸混合冷媒を
用い、成績係数の低下を抑制する状態で所望の低温を得
ることができる非共沸混合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装
置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題解決
に向け研究を重ねた結果、圧縮機の負担を軽減するため
には目的とする低温を得るための低沸点冷媒とそれより
高沸点の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を用いればよい
こと、さらに、該混合冷媒から先に主として高沸点冷媒
を凝縮液化させ、この液冷媒を分離して蒸発器での冷却
以外に利用する一方、ガス冷媒についてはこれを凝縮、
膨張させて蒸発器へ導けば所望の低温が得られることに
着目した。
【0010】本発明冷凍装置はかかる着目に基づくもの
で次のとおりである。すなわち、圧縮機、凝縮器及び蒸
発器を含む非共沸混合冷媒を使用する冷凍装置におい
て、前記凝縮器を前後2段に分け、その中間に気液分離
器を設け、該気液分離器の液溜め部を前記圧縮機に接続
する圧縮機冷却用インジェクション回路を設け、前記気
液分離器のガス溜め部を前記後段の凝縮器に接続する回
路を設け、該後段の凝縮器は別の独立の冷凍回路に含ま
れるカスケードコンデンサとしたことを特徴とする非共
沸混合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置である。
【0011】前記前段の凝縮器は主として高沸点冷媒を
液化させるものであるが、ここで「主として高沸点冷
媒」とは使用する混合冷媒に応じ、高沸点冷媒だけの場
合と、高沸点冷媒及び僅かの低沸点冷媒の場合とが考え
られる。前記圧縮機冷却用のインジェクション回路は、
中間インジェクション回路、サクションインジェクショ
ン回路のいずれでもよい。
【0012】前記冷凍装置においては、使用する混合冷
媒に応じ、前記後段の凝縮器を、前記別の冷凍回路に組
み込まれて、前記気液分離器にて分離されたガス冷媒を
凝縮させる冷媒を供給されるカスケードコンデンサとす
るとともに、前記前段の凝縮器を前記別の冷凍回路に組
み込まれて、前記カスケードコンデンサから出た冷媒が
供給されるカスケードコンデンサとすることが考えられ
る。
【0013】また、他の例として、前記後段の凝縮器
を、前記別の冷凍回路に組み込まれて、前記気液分離器
で分離されたガス冷媒を凝縮させる冷媒を供給されるカ
スケードコンデンサとし、前記前段の凝縮器を空冷凝縮
器とすることも考えられる。前記混合冷媒中の高沸点冷
媒については、圧縮機オイルが溶けるものを採用して油
分離器を省略するようにしてもよい。
【0014】なお、本明細書において非共沸混合冷媒と
は、混合冷媒を構成する各単体冷媒の割合をどのように
選択しても共沸点を得られない本来の意味での非共沸混
合冷媒のほか、共沸混合冷媒を構成し得るものでも共沸
点が得られる以外の比率で各冷媒を混合したものも含む
概念である。
【0015】
【作用】本発明冷凍装置によると、目的とする低温を得
るための低沸点冷媒とそれより高沸点の冷媒とが混合さ
れた非共沸混合冷媒が、圧縮機において圧縮され、前段
の凝縮器において主として高沸点冷媒が凝縮液化され、
次いで気液分離器にて気液分離される。
【0016】分離された液冷媒は圧縮機冷却用インジェ
クション回路に導かれて圧縮機冷却に供されたのち主回
路に戻される。分離されたガス冷媒は後段の凝縮器に流
れてここで凝縮し、膨張機構を経て蒸発器に入り、ここ
で所望の低温を得るための熱交換を行ったのち圧縮機へ
戻る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の1実施例を含む二元冷凍装置の回
路図である。この冷凍装置は低温側冷凍回路X′と高温
側冷凍回路Y′を含む。低温側回路X′は本発明に係る
冷凍装置を構成するもので、圧縮機1′、前段の第1凝
縮器2′、気液分離器3′、後段の第2凝縮器4′、本
例では膨張弁からなる膨張機構5′及び蒸発器7′を順
次配管接続し、気液分離器3′についてはそのガス溜め
部31′を第2凝縮器4′に接続してなる主回路A′を
含んでいる。
【0018】第1凝縮器2′及び第2凝縮器4′は二元
冷凍回路のカスケードコンデンサとして用いられる。気
液分離器3′の液溜め部32′は、圧縮機冷却用の中間
インジェクション回路B′を介して圧縮機1′の中間イ
ンジェクション口11′に接続されている。インジェク
ション回路B′は本例では膨張弁からなる膨張機構6′
を含んでいる。
【0019】高温側回路Y′は圧縮機8′、凝縮器
9′、本例では膨張弁からなる膨張機構10′及び前記
カスケードコンデンサ4′、2′を順次配管接続したも
のである。凝縮器9′には冷却用ファンfが臨んでい
る。蒸発器7′は、所定の仕切られた各種空間S、例え
ば、各種物品、材料等について、その耐熱性、耐寒性、
耐湿性等を試験するための恒温器、恒温恒湿器のような
環境試験機器の試験室等に所定の温度雰囲気、或いは所
定の温湿度雰囲気を得るために、単独で、又は温度調節
用ヒータと共に、さらには加湿器と共に採用される。
【0020】以上説明した低温側回路X′には非共沸混
合冷媒が封入されており、該混合冷媒は、比較的高沸点
のHFC23、FC116等の冷媒と比較的低沸点のエ
タン、FC14等の冷媒を混合してなっており、従来使
用されていた冷媒(フロンR503等)のような地球オ
ゾン層を破壊する恐れのないものである。回路Y′には
二元冷凍回路で使用する一般的な冷媒が封入されてい
る。
【0021】以上説明した冷凍装置によると、先ず、非
共沸混合冷媒が、圧縮機1′において圧縮され、カスケ
ードコンデンサ2′において主として高沸点冷媒が凝縮
液化される。凝縮器2′を出た図中a点の気液混合冷媒
は、この混合冷媒の冷凍回路内での平衡状態図が例えば
図2のようなものであるとすると、高沸点、低沸点の冷
媒をそれぞれモル比率50%ずつ含んでいる。この冷媒
は、気液分離器3′にて気液分離され、ここで高沸点冷
媒含有量の多い液冷媒と、低沸点冷媒含有量の多いガス
冷媒に分かれる。
【0022】該液冷媒はインジェクション回路B′に流
され圧縮機1′の冷却に利用される。ガス冷媒はカスケ
ードコンデンサ4′に流れてここで凝縮し、膨張機構
5′を経て蒸発器7′に入り、ここで所望の低温を得る
ための熱交換を行ったのち圧縮機1′へ戻る。
【0023】なお、高温側回路Y′は通常の二元冷凍回
路におけると同様に低温側回路X′と並行して運転され
る。低温側回路X′において、気液分離器3′のガス溜
め部31′を出た図中点bにおけるガス冷媒は、混合冷
媒の回路中での平衡状態が例えば図2に示すようなもの
のときは、低沸点冷媒のモル比率70%、高沸点冷媒の
モル比率30%の状態であり、分離器3′の液溜め部3
2′を出た図中点cにおける液冷媒のモル比率は高沸点
冷媒90%、低沸点冷媒10%の状態である。
【0024】カスケードコンデンサ4′を通過した冷媒
(図中点dの冷媒)は凝縮され、図2に示す点dの状態
となっている。以上説明した冷凍装置によると、低温側
回路X′で使用される混合冷媒は低沸点冷媒の混合割合
が少ないので圧縮機1′の負担が少ない。また、低沸点
冷媒の混合割合が少ないにも拘らず、蒸発器7′へは低
沸点冷媒を主とする混合冷媒が流れ、所望の蒸発温度、
蒸気圧が得られるので、所望の冷凍能力が得られる。
【0025】以上のことより成績係数も良好である。以
上説明した本発明に係る低温側回路X′は、要するに、
非共沸混合冷媒の凝縮過程における液モル比率の違いを
利用して先ず高沸点の冷媒を主として分離し、これを蒸
発器での冷却以外のことに利用するようにし、蒸発器へ
は、該蒸発器で所望の低温を得ることができる蒸発温度
及び平衡蒸気圧が得られるように、主として低沸点冷媒
を導くようにし、混合冷媒中の低沸点冷媒の割合を圧縮
機負担を大幅に招かない程度として所望の低温を得られ
るものである。
【0026】なお、以上説明した低温側及び高温側の回
路X′、Y′には、必要に応じ、他の要素(例えば回路
X′について圧縮機オイルの分離回収手段)を接続して
もよい。次に本発明の他の実施例を図3を参照して説明
する。図3は本発明の他の実施例を含む二元冷凍装置の
回路図である。
【0027】この冷凍装置は低温側冷凍回路Xと高温側
冷凍回路Yを含む。低温側回路Xは本発明に係る冷凍装
置を構成するもので、圧縮機1、前段の第1凝縮器2、
気液分離器3、後段の第2凝縮器4、本例では膨張弁か
らなる膨張機構5及び蒸発器7を順次配管接続し、気液
分離器3についてはそのガス溜め部31を第2凝縮器4
に接続してなる主回路Aを含んでいる。
【0028】第1凝縮器2には空冷用のファンFが臨ん
でいる。第2凝縮器4は二元冷凍回路のカスケードコン
デンサとして用いられる。気液分離器3の液溜め部32
は、圧縮機冷却用の中間インジェクション回路Bを介し
て圧縮機1の中間インジェクション口11に接続されて
いる。インジェクション回路Bは本例では膨張弁からな
る膨張機構6を含んでいる。
【0029】また、高圧回路部分と低圧回路部分とにリ
リーフ回路Cが接続されており、これに圧力調整弁1
2、リリーフタンク13及び膨張機構14が含まれてい
る。高温側回路Yは圧縮機8、凝縮器9、本例では膨張
弁からなる膨張機構10及び前記カスケードコンデンサ
4を順次配管接続したものである。凝縮器9には冷却用
ファンfが臨んでいる。
【0030】なお、蒸発器7は、所定の仕切られた各種
空間S、例えば、各種物品、材料等について、その耐熱
性、耐寒性、耐湿性等を試験するための恒温器、恒温恒
湿器のような環境試験機器の試験室等に所定の温度雰囲
気、或いは所定の温湿度雰囲気を得るために、単独で、
又は温度調節用ヒータと共に、さらには加湿器と共に採
用される。
【0031】以上説明した低温側回路Xには非共沸混合
冷媒が封入されており、該混合冷媒は、目的とする低温
を得るための低沸点の冷媒(本例ではHFC23)とそ
れより高沸点の冷媒(本例ではR50)とからなってお
り、従来使用されていた冷媒(フロンR503等)のよ
うな地球オゾン層を破壊する恐れのないものである。ま
た、高沸点冷媒はこれに圧縮機オイルが溶けるものであ
る。
【0032】回路Yには二元冷凍回路で使用する一般的
な冷媒が封入されている。以上説明した冷凍装置による
と、先ず、非共沸混合冷媒が、圧縮機1において圧縮さ
れ、第1凝縮器2において高沸点冷媒又はそれと僅かな
低沸点冷媒が凝縮液化される。凝縮器2を出た混合冷媒
は、気液分離器3にて気液分離され、ここで圧縮機1か
ら冷媒に混じって吐出された圧縮機オイルを含む高沸点
冷媒又は該高沸点冷媒と場合によっては僅かな低沸点冷
媒からなる液冷媒と、ガス冷媒とに離される。
【0033】インジェクション回路Bにはこの液冷媒が
確実に流れ、圧縮機1の冷却に利用される。同時に圧縮
機オイルも圧縮機1へ戻される。従ってこの回路Xでは
油分離器は不要となっている。ガス冷媒はカスケードコ
ンデンサ4に流れてここで凝縮し、膨張機構5を経て蒸
発器7に入り、ここで所望の低温を得るための熱交換を
行ったのち圧縮機1へ戻る。
【0034】なお、高温側回路Yは通常の二元冷凍回路
におけると同様に低温側回路Xと並行して運転される。
リリーフ回路Cは冷凍装置停止時にガス化した冷媒の一
部を収容し、再起動時の圧縮機負担を軽減する。以上説
明した冷凍装置によると、低温側回路Xで使用される冷
媒は低沸点冷媒とそれより高沸点の冷媒との混合冷媒で
あるから圧縮機1の負担がそれだけ少ない。また、イン
ジェクション回路Bには圧縮機1の冷却に必要な量の液
冷媒が安定的に流れるので、圧縮機1を十分冷却でき
る。
【0035】なお、以上説明した低温側及び高温側の回
路X、Yには、必要に応じ、他の要素を接続してもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、非
共沸混合冷媒を用い、成績係数の低下を抑制する状態で
所望の低温を得ることができる非共沸混合冷媒使用の二
段凝縮式冷凍装置を提供することができる。また、混合
冷媒中の高沸点冷媒として圧縮機オイルが溶けるものを
採用するときは、油分離器を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した二元冷凍装置の回
路図である。
【図2】図1の冷凍装置の低温側回路における非共沸混
合冷媒の平衡状態例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を採用した二元冷凍装置の
回路図である。
【図4】従来例の回路図である。
【図5】他の従来例の回路図である。
【符号の説明】
X′ 低温側冷凍回路 A′ 主回路 1′ 圧縮機 2′ 第1凝縮器(カスケードコンデンサ) 3′ 気液分離器 31′ ガス溜め部 32′ 液溜め部 4′ 第2凝縮器(カスケードコンデンサ) 5′ 膨張機構 7′ 蒸発器 B′ 中間インジェクション回路 6′ 膨張機構 Y′ 高温側冷凍回路 8′ 圧縮機 9′ 凝縮器 10′ 膨張機構 X 低温側冷凍回路 A 主回路 1 圧縮機 2 第1凝縮器(空冷凝縮器) 3 気液分離器 31 ガス溜め部 32 液溜め部 4 第2凝縮器(カスケードコンデンサ) 5 膨張機構 7 蒸発器 B 中間インジェクション回路 6 膨張機構 C リリーフ回路 12 圧力調整弁 13 リリーフタンク 14 膨張機構 Y 高温側冷凍回路 8 圧縮機 9 凝縮器 10 膨張機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器及び蒸発器を含む非共沸
    混合冷媒を使用する冷凍装置において、前記凝縮器を前
    後2段に分け、その中間に気液分離器を設け、該気液分
    離器の液溜め部を前記圧縮機に接続する圧縮機冷却用イ
    ンジェクション回路を設け、前記気液分離器のガス溜め
    部を前記後段の凝縮器に接続する回路を設け、該後段の
    凝縮器は別の独立の冷凍回路に含まれるカスケードコン
    デンサとしたことを特徴とする非共沸混合冷媒使用の二
    段凝縮式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記前段及び後段の凝縮器が共にカスケ
    ードコンデンサであり、共に前記別の独立の冷凍回路に
    含まれていることを特徴とする請求項1記載の非共沸混
    合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置。
JP68193A 1993-01-06 1993-01-06 非共沸混合冷媒使用の二段凝縮式冷凍装置 Pending JPH06201204A (ja)

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