JP3335521B2 - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JP3335521B2
JP3335521B2 JP03515996A JP3515996A JP3335521B2 JP 3335521 B2 JP3335521 B2 JP 3335521B2 JP 03515996 A JP03515996 A JP 03515996A JP 3515996 A JP3515996 A JP 3515996A JP 3335521 B2 JP3335521 B2 JP 3335521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルカラー
複写機のようにディジタル的に露光調整を行うことがで
きる装置に適用される画像データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカラー複写機には、一般に、
スキャナ部、画像処理部および画像形成部が含まれてい
る。スキャナ部は、原稿画像を読み取って画像データを
出力するためのもので、カラーCCDおよび色変換部を
含む。カラーCCDは、たとえば赤(R)、緑(G)お
よび青(B)に対応するRGB信号を出力する。色変換
部は、カラーCCDから出力されるRGB信号を、シア
ン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)に対応
するCMYデータに変換する。CMYデータは、原稿画
像の各画素の濃度をたとえば8ビット(256階調)で
表現したものである。このCMYデータは、画像処理部
に与えられ、種々のデータ処理が施された後、画像形成
部に与えられる。
【0003】画像形成部は、たとえば電子写真方式によ
り、C、M、YおよびBKの4色のトナーを用いて画像
を複写紙に形成する。たとえば、中間調画像を形成させ
る場合には、4色すべてのトナーを用いて、M、C、
Y、BKの順にトナーを複写紙に付着させる。ところ
で、複写対象の原稿の濃度は一定ではないから、複写機
においては、一般に、露光調整処理が必要になる。アナ
ログ複写機における露光調整は、露光ランプの輝度を調
整することによって達成される。しかし、ディジタル複
写機においては、露光ランプの輝度は一定とされている
ので、露光ランプの輝度の変更による露光処理を行うこ
とはできない。これは、画像処理部が、一定の輝度の光
源で原稿が露光されることを前提に設計されているから
である。すなわち、輝度を変えると入力画像データに相
当する色が変わってしまい、正しい色の画像を再現でき
なくなるおそれがある。
【0004】そこで、ディジタル複写機における露光調
整処理は、ディジタルデータ処理によって実現されるの
が一般的である。すなわち、原稿の濃度に応じて入力画
像データを適当に補正することによって、適切な濃度の
複写物が形成される。露光調整は、画像処理部の最終段
で行われる処理であり、出力γ特性直線を用いて行われ
る。出力γ特性直線は、入力画像データと露光調整処理
後の出力画像データとの対応関係を規定するものであ
り、露光度ごとに設けられている。露光調整の結果、露
光度に応じた濃度レベルの出力画像データが生成され、
当該出力画像データの濃度レベルに応じた量のトナーが
使用されて画像が複写紙に形成される。
【0005】露光調整について図5を参照してさらに詳
述する。オペレータにより標準の露光度が入力された場
合、出力γ特性直線として、原点O1 を通る傾きが
「1」の直線Aが用いられる。たとえば入力画像データ
「128」に対して、出力画像データ「128」が生成
される。標準よりも高い露光度が入力された場合には、
出力γ特性直線として直線Bが用いられる。直線Bは、
直線Aを原点O1 を基点として反時計方向に所定角度だ
け回転させた直線であり、傾きは「1」よりも大きい。
入力画像データ「128」に対して、たとえば出力画像
データ「201」が生成される。また、「b」以上の入
力画像データに対しては、出力画像データは「255」
で一定である。
【0006】標準よりも低い露光度が入力された場合に
は、出力γ特性直線として直線Cが用いられる。直線C
は、直線Aを、最大点O2 を基点として時計方向に所
定角度だけ回転させた直線であり、傾きは「1」よりも
大きく、横軸との切片は「c」である。入力画像データ
「128」に対して、たとえば出力画像データ「51」
が生成される。
【0007】直線Cを用いる場合、図5を見ても明らか
なように、「c」よりも低い入力画像データに対して
は、出力画像データ「0」が生成される。これは、原稿
の裏面に形成されている画像が表面に映るような原稿を
複写する場合に、原稿の裏面に形成されている不要な画
像を排除し、原稿の表面に形成されている必要な画像だ
けを複写紙に形成するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、C、M、YおよびBKのいずれの色成分の入力
画像データに対しても、同一の出力γ特性直線が使用さ
れる。そのため、出力画像濃度を濃くする露光調整を行
う場合には、出力画像の中の細線部が滲むおそれがあ
る。
【0009】より詳述すると、出力画像濃度を濃くする
場合には、各色成分のトナーの使用量は標準量よりも多
くなる。この多量のトナーを細線部に相当する狭い領域
に付着させることは困難であり、幾分かのトナーは周辺
に飛散してしまう。その結果、細線部の滲みが発生する
ことになる。この現象は、たとえばカラー地図のよう
に、地名部分などの無彩色の細線部が多いカラー原稿を
複写する場合に顕著に現れる。また、4色すべての色の
トナーを使用する中間調画像中に文字のような細線部を
形成する場合にも上記の現象は顕著に現れる。すなわ
ち、C、MおよびYのトナーが既に多量に複写紙に付着
している状態では、最後に付着されるBKのトナーを充
分に付着させることができないからである。
【0010】さらに、文字モードや地図モードなどのよ
うに、細線部のエッジを強調する処理が画像データに施
される複写モードでは、さらに顕著に滲みが生じる。こ
れらのモードでは、トナーが周辺に飛散しやすいエッジ
部に多量のトナーを付着させる必要があるからである。
他方、最後に複写紙上に付着させられるBKのトナーを
複写紙に確実に付着させることができないことに起因し
て、写真モードでは良好な画質の画像を複写紙に形成す
ることができない場合がある。すなわち、黒色を良好に
再現できなければ、人間の髪の毛の黒色などを良好に再
現することができないからである。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、黒色成分のトナーを用紙に確実に付着させ
ることができるような露光調整処理を実現できる画像デ
ータ処理装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の画像データ処理装置は、三原色および
黒の各色成分の濃度を表す入力画像データに対して、こ
の入力画像データに相当する原稿を読み取る際の露光量
を変動させたのとほぼ等価な効果が得られるようにディ
ジタル的に露光調整処理を施すための画像データ処理装
置であって、三原色に相当する入力画像データを第1の
露光調整変換基準に従って変換し出力画像データを出
力する第1の処理手段と、黒色に相当する入力画像デー
タを上記第1の露光調整変換基準とは異なる第2の露光
調整変換基準に従って変換し出力画像データを出力す
る第2の処理手段とを含み、上記第1および第2の露光
調整変換基準は、同じ値の入力画像データに対して、黒
色に相当する出力画像データが、三原色に相当する入力
画像データよりも小さくならないように定められてお
り、それによって三原色のトナー量を少なめに抑え、黒
色のトナー量を増やすことができるようにしたことを特
徴とする。
【0013】この構成では、三原色に相当する入力画像
データおよび黒色に相当する入力画像データには、互い
異なる第1および第2の露光調整変換基準を用いて露
光調整処理が施される。すなわち、同じ値の入力画像デ
ータに対して、黒色に相当する出力画像データが、三原
色に相当する入力画像データよりも小さくならないよう
に定める。
【0014】これにより、三原色のトナー使用量は少な
く抑えられ、逆に黒色のトナー使用量は多くなる。した
がって、使用量が少なめに抑えられた三原色のトナーの
上に黒色のトナーが付着することになるので、黒色のト
ナーを確実に感光体に付着させることができる。その結
果、黒色のトナーを用紙に確実に付着させることができ
る。
【0015】請求項記載の画像データ処理装置は、上
記請求項1に記載の画像データ処理装置であって、露光
量に相当する露光度データを入力するための露光度入力
手段と、この露光度入力手段から入力可能な露光度デー
タごとに上記第1の露光調整変換基準および第2の露光
調整変換基準を記憶した記憶手段とをさらに含み、上記
第1の処理手段は、上記記憶手段に記憶された第1の露
光調整変換基準のうちで、上記露光度入力手段によって
入力された露光度データに相当するものを採用して三原
色に相当する入力画像データを変換するものであり、上
記第2の処理手段は、上記記憶手段に記憶された第2の
露光調整変換基準のうちで、上記露光度入力手段によっ
て入力された露光度データに相当するものを採用して黒
色に相当する入力画像データを変換するものであること
を特徴とする。
【0016】この構成によれば、入力された露光度デー
タに応じて入力画像データが変換されるので、上記請求
項1記載の構成と同様の作用を奏するうえ、所望の濃度
の画像を用紙に形成させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態が適用されたディジタルカラー複写機の
内部構成を簡略化して示す断面図である。このディジタ
ルカラー複写機は、カラー原稿画像を複写紙に複写する
ためのもので、スキャナ部2、画像処理部4および出力
部3を複写機本体1内に備えている。
【0018】スキャナ部2は、原稿画像を光学的に読み
取るためのもので、走査読取部21を備えている。走査
読取部21は、原稿が載置される透明な原稿台5の下方
で矢印Aに沿って往復変位可能なもので、光源22、カ
ラーCCD素子23、セルフォックレンズ24および変
換回路25を備えている。カラーCCD素子23は、各
画素に対して、赤(R)、緑(G)および青(B)のカ
ラーフィルタを有している。
【0019】光源22で発生した光は、原稿台5に載置
されている原稿に照射される。原稿からの反射光は、セ
ルフォックレンズ24を介してカラーCCD素子23に
導かれる。その結果、カラーCCD素子23に原稿の光
学像が結像される。カラーCCD素子23は、各画素ご
とにRGBの各色成分の濃度を表すアナログ画像信号を
生成し、当該アナログ画像信号を変換回路25に与え
る。変換回路25は、当該アナログ画像信号を、シアン
(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色成
分のディジタル画像データに変換して出力する。
【0020】出力部3は、電子写真方式により、C、
M、Yおよび黒(BK)の4色のトナーを用いて画像を
複写紙に形成する。この機能を実現すべく、出力部3
は、ドラム状の感光体31、レーザ走査部32、現像装
置33および転写ドラム34を備えている。画像形成
時、感光体31の表面は、メインチャージャ35により
一様に帯電される。また、感光体31は、図中矢印B方
向に定速回転され、転写ドラム34は図中矢印C方向に
定速回転される。一方、レーザ走査部32は、画像処理
部4から与えられる画像データに対応して変調されたレ
ーザビームで感光体31の表面を選択的に露光する。そ
の結果、形成すべき画像に対応した静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像装置33によりトナー像に現
像され、さらに転写器36の働きにより、転写ドラム3
4に巻き付けられた複写紙に転写される。転写ドラム3
4に巻き付けられる複写紙は、給紙カセット61、62
のいずれか一方から供給される。
【0021】レーザ走査部32は、C、M、YおよびB
Kに対応した4枚の画像を1枚ずつ順に感光体31に書
き込む。具体的には、M、C、Y、BKの順に画像が感
光体31に書き込まれる。これに対して、現像装置33
は、マゼンタ用現像ユニット33M、シアン用現像ユニ
ット33C、イエロー用現像ユニット33Yおよび黒用
現像ユニット33Kにより、各静電潜像をM、C、Yお
よびBKの各色成分のトナーでそれぞれ現像する。
【0022】4色のトナー像は、転写ドラム34に巻き
付けられた1枚の複写紙に重ねて転写される。4色のト
ナー像が転写された複写紙は、分離用放電器37aおよ
び分離爪37bなどの働きによって転写ドラム34から
分離され、搬送ベルト38を介して定着装置39に導か
れる。定着装置39は、複写紙上のトナー粒子を加熱お
よび加圧して複写紙に定着させたうえで、複写紙を複写
機本体1外に排出する。
【0023】図2は、画像処理部4の内部構成を説明す
るためのブロック図である。スキャナ部2が画素ごとに
出力するCMYデータは、並列に、入力処理回路41に
与えられる。入力処理回路41は、原稿の縁部の画像デ
ータを取り除いて複写紙の縁部に画像が形成されること
を防止するとともに、複写紙上における像形成位置を調
整するための処理を実行する。また、CMYデータに基
づき、入力画像がカラー画像であるか、モノクロ画像で
あるかを判別する。
【0024】入力処理回路41の出力データは、FIF
O(先入れ先出し型メモリ)を介して、領域判別回路4
2に与えられる。領域判別回路42は、個々の画素が、
文字画像領域、写真領域および網点領域のうちいずれに
属するかを判別する。判別結果は、色補正回路43、画
質補正回路45、階調調整回路46および出力制御回路
50に与えられ、画素が属する領域の種類に応じた適切
な処理を行うために活用される。
【0025】領域判別処理後の画像データは、色補正回
路43に入力される。色補正回路43は、カラー調整処
理、黒生成処理および色補正処理を行うための回路であ
る。カラー調整処理とは、画像の明度、色相または彩度
を変更する処理である。また、黒生成処理とは、CMY
データの最小値を検出し、当該最小値に補正係数(たと
えば0.5〜1.0)を乗じることによって、BK成分
の画像データを生成する処理である。CMYデータから
は、上記の最小値に補正係数を乗じた値が減じられる。
さらに、色補正処理とは、入力されたCMYデータに対
してカラーCCD素子23のカラーフィルタの分光特性
ならびにC、MおよびYのカラートナーの分光特性を考
慮した処理を施すことである。
【0026】色補正回路43から出力されたCMYデー
タおよびBKデータは、出力色セレクト回路44に与え
られる。出力色セレクト回路44は、各色の画像データ
をM、C、Y、BKの順に1色ずつ選択して順に出力す
る。当該CMYデータおよびBKデータは、画質補正回
路45に与えられる。画質補正回路45は、与えられた
CMYデータおよびBKデータに対して、画像の明瞭度
を高めるためのエッジ強調処理や画像の硬調を和らげる
ためのソフト化処理を施すための回路である。画質補正
回路45から出力されたCMYデータおよびBKデータ
は、さらに、階調補正回路46によって階調調整処理が
施された後、コントラスト調整回路47に与えられる。
コントラスト調整回路47は、コントラストを変化させ
るための画像データ処理を行うための回路である。コン
トラスト調整回路47の出力データは、FIFOを介し
て、CMY入力画像データおよびBK入力画像データと
して、出力制御回路50に与えられる。
【0027】出力制御回路50は、コントラスト調整回
路47から与えられるCMY入力画像データおよびBK
入力画像データに基づいて、CMY出力画像データおよ
びBK出力画像データをそれぞれ生成する。当該CMY
出力画像データおよびBK出力画像データは、出力部3
のレーザ走査部32に与えられる。CPU100は、入
力処理回路41から出力制御回路50に至る画像処理部
4の各部を集中的に統括制御する。CPU100には、
複写機本体1(図1参照)の上面に設けられた操作部1
0が接続されている。操作部10は、複写開始を指示す
るためのスタートキー、複写枚数などを入力するための
テンキー、モード設定キー、露光キー10aなどを備え
ている。
【0028】モード設定キーは、複写モードを入力する
ためのキーである。入力可能な複写モードには、文字モ
ード、地図モードおよび写真モードなどが含まれてい
る。露光キー10aは、露光度を入力するためのもので
ある。露光度は、標準の露光度を中心にして、高低両方
向に段階的に設定可能にされている。露光度が大きいほ
ど複写紙に形成される画像の濃度は濃くなる。
【0029】CPU100にはまた、記憶手段であるメ
モリ101が接続されている。メモリ101には、複数
の出力γ特性直線を規定すべき傾きおよび切片がそれぞ
れ複写モードごとに記憶されている。出力γ特性直線
は、入力画像データと出力との対応関係を規定するもの
である。上記切片とは、入力画像データを横軸にとり、
出力画像データを縦軸にとって、出力γ特性直線を表し
たときに、この直線が横軸と交わる点における入力画像
データの値のことである。
【0030】各複写モードに対応する傾きおよび切片
は、さらに、露光度ごとに分類されている。各露光度に
対応する傾きおよび切片は、さらに、第1の露光調整変
換基準であるCMY用の傾きおよび切片、ならびに第2
の露光調整変換基準であるBK用の傾きおよび切片に分
類されている。出力制御回路50には、CMY用バッフ
ァ50aおよびBK用バッファ50bが備えられてい
る。CMY用バッファ50aは、CMY用の傾きおよび
切片で規定される出力γ特性直線に対応するテーブルを
保持するためのものである。BK用バッファ50bは、
BK用の傾きおよび切片が規定される出力γ特性直線に
対応するテーブルを保持するためのものである。
【0031】出力制御回路50は、CMY入力画像デー
タが与えられると、CMY用バッファ50aに記憶され
ているテーブルを用いてCMY出力画像データを生成す
る。また、BK入力画像データが与えられると、BK用
バッファ50bに記憶されているテーブルを用いてBK
出力画像データを生成する。この実施形態では、CPU
100および出力制御回路50が第1の処理手段および
第2の処理手段に相当する。
【0032】図3は、ある1つの複写モードに対応する
傾きおよび切片で規定される出力γ特性直線の一例を示
すグラフである。直線A、B1 、B2 、C1 、C2 は、
CMY用の出力γ特性直線である。直線A′、B1 ′、
2 ′、C1 ′、C2 ′は、BK用の出力γ特性直線で
ある。直線A、A′、直線B1 、B1 ′、直線B2 、B
2 ′、直線C1 、C1 ′、直線C2 、C2 ′は、いずれ
も、同じ露光度に対応する出力γ特性直線である。
【0033】より具体的には、直線A、A′は、標準の
露光度に対応するもので、傾きおよび切片はそれぞれ
「1」および「0」である。この標準露光度に対応する
出力γ特性直線は、CMY用およびBK用にかかわらず
共通である。直線B1 、B2 、B1 ′、B2 ′は、標準
の露光度よりも高い露光度に対応する。B1 、B2 また
はB1 ′、B2 ′の順に、対応する露光度は高くなる。
図3を見ても明らかなように、これら各直線は、標準の
直線A、A′を原点O1 を基点として反時計方向に所定
角度だけ回転させた直線である。したがって、これら各
直線の傾きは「1」よりも大きく、切片は「0」であ
る。
【0034】原点O1 を基点として反時計方向に回転さ
せる理由は、一般に重要な画像である高濃度レベルの画
像を強調させつつも、低濃度レベルの画像を失わないよ
うにするためである。ここで、直線B1 、B1 ′に注目
すると、各直線の傾きは、CMY用の直線B 1 の方がB
K用の直線B1 ′よりも緩やかである。これは、直線B
2 、B2 ′についても同様である。したがって、BK入
力画像データは、同じ値のCMY入力画像データに相当
するCMY出力画像データよりも大きなBK出力画像デ
ータに変換される。
【0035】直線C1 、C2 、C1 ′、C2 ′は、標準
の露光度よりも低い露光度に対応する。C1 、C2 また
はC1 ′、C2 ′の順に、対応する露光度は低くなる。
図3を見ても明らかなように、これら各直線は、標準の
直線A、A′を最大点O2 を基点として時計方向に回
転させた直線である。傾きは「1」よりも大きく、切片
は、それぞれ、「c1 」、「c2 」、「c1 ′」、「c
2 ′」である。
【0036】最大点O2 を基点として時計方向に回転
させる理由は、一般に重要な画像である高濃度レベルの
画像を強調させつつ、地肌などの不要な低濃度レベルの
画像を飛ばすためである。図3を見ても明らかなよう
に、入力画像データ「c1 」、「c2 」、「c1 ′」、
「c2 ′」よりも低い入力画像データに対しては、出力
画像データ「0」が対応付けられている。これは、原稿
の裏面に形成されている画像が表面に映るような原稿を
複写する場合に、原稿の裏面に形成されている不要な画
像を排除し、原稿の表面に形成されている必要な画像だ
けを複写紙に形成するためである。
【0037】また、直線C1 、C1 ′に注目すると、直
線C1 で与えられるBK出力画像データは、直線C 1
与えられるCMY出力画像データに比べて常に大きく
なるようにされている。これは、直線C2 、C2 ′につ
いても同様である。したがって、この場合も、BK入力
画像データは、同じ値のCMY入力画像データに相当す
るCMY出力画像データよりも大きなBK出力画像デー
タに変換される。
【0038】図4は、露光調整処理の流れを説明するた
めのフローチャートである。露光調整に当たり、オペレ
ータは、操作部10の露光キー10aを操作して露光度
を入力する。また、原稿を原稿台5に載置するととも
に、操作部10のモード設定キーを介して複写モードを
入力する。その後、スタートキーを操作し、複写開始を
指示する。
【0039】CPU100は、スタートキーの操作に応
答して、入力された複写モードおよび露光度に応じたC
MY用の傾きおよび切片およびBK用の傾きおよび切片
をメモリ101から読み出す。そして、当該各傾きおよ
び切片で規定される出力γ特性直線に対応するテーブル
をそれぞれ作成する(ステップS1)。その後、この作
成されたCMY用テーブルおよびBK用テーブルを出力
制御回路50のCMY用バッファ50aおよびBK用バ
ッファ50bにそれぞれ書き込む(ステップS2)。
【0040】また、スタートキーの操作に応答して、原
稿台5に載置された原稿の照明走査が開始され、原稿の
光学像がカラーCCD素子23に結像される。その結
果、CMYデータが画像処理部4の入力処理回路41に
与えられる。その後、BKデータが作成される。CMY
データおよびBKデータは、出力色セレクト回路44に
よりM、C、Y、BKの順序で出力され、画質補正回路
45、階調調整回路46およびコントラスト調整回路4
7を介して、出力制御回路50に入力画像データとして
与えられる。
【0041】出力制御回路50は、入力画像データが与
えられると、当該入力画像データの色の種別に応じた露
光調整処理を実行する(ステップS3、S4)。具体的
には、CMY入力画像データが与えられた場合には、当
該CMY入力画像データをアドレスとしてCMY用バッ
ファ50aに与える。これにより、CMY用バッファ5
0aから当該CMY入力画像データに対応するCMY出
力画像データが出力される(ステップS3)。当該CM
Y出力画像データは、出力部3に与えられる。
【0042】一方、BK入力画像データが与えられた場
合には、当該BK入力画像データをアドレスとしてBK
用バッファ50bに与える。これにより、BK用バッフ
ァ50bから当該BK入力画像データに対応するBK出
力画像データが出力される(ステップS4)。当該BK
出力画像データも出力部3に与えられる。上記露光調整
処理の結果、標準よりも高い露光度が入力された場合、
CMY入力画像データは、同じ値のBK入力画像データ
に相当するBK出力画像データよりも小さなCMY出力
画像データに変換される。したがって、感光体31に先
に付着されるCMYトナー量を少なめに抑え、その分だ
け最後に付着されるBKトナー量を増やすことができ
る。そのため、BKトナーを確実に感光体31に付着さ
せることができる。その結果、BKトナーの周辺への飛
散を防止でき、無彩色細線部の滲みを防止できる。ま
た、黒色を良好に再現できるから、自然な画像を形成す
ることができる。よって、最終的に得られる複写物の画
質の向上に寄与することができる。
【0043】この効果は、文字モードや地図モードが設
定されている場合に特に顕著である。すなわち、これら
の複写モードが使用される原稿には、通常、無彩色細線
部が多量に形成されているからである。また、写真モー
ドが設定されている場合にも効果がある。すなわち、た
とえば人間の髪の毛の黒色を良好に再現できるからであ
る。
【0044】また、標準よりも低い露光度が入力された
場合にも同様に、BK出力画像データは、同じ値のCM
Y入力画像データに対するCMY出力画像データよりも
大きくなる。特に、淡い濃度レベルに相当する入力画像
データが与えられたときには、CMY出力画像データの
みを「0」にすることもできる。したがって、黒色画像
を際立たせた画像形成を実現することができる。すなわ
ち、文字などの黒色画像を鮮明に形成することができ
る。そのため、複写物の画質の向上に寄与することがで
きる。
【0045】さらに、BKトナーを確実に感光体31に
付着させることができるから、中間調画像の変色防止を
図ることもできる。さらにまた、副次的な効果として、
トナー使用量を全体として軽減できる。すなわち、通常
のカラー複写では、CMYトナーの使用量がBKトナー
の使用量に比べて非常に多い。したがって、CMYトナ
ーの使用量を少なくしてその分だけBKトナーの使用量
を多くする本実施形態によれば、トナー使用量を全体と
して軽減できる。
【0046】本発明の実施の形態の説明は以上のとおり
であるが、本発明は上述の実施形態に限定されるもので
はない。たとえば上記実施形態では、CPU100が、
出力γ特性直線に対応するCMY用テーブルおよびBK
テーブルを作成し、当該各テーブルを出力制御回路50
のCMY用バッファ50aおよびBK用バッファ50b
に登録している。しかし、たとえばCMY用テーブルお
よびBKテーブルを入力可能な露光度ごとにCMY用バ
ッファ50aおよびBK用バッファ50bに予め記憶し
ておいてもよい。また、メモリ101に予め記憶してお
いてもよいことはもちろんである。この構成によって
も、上記実施形態と同様の効果を奏する。
【0047】また、上記実施形態では、入力画像データ
を出力画像データに変換する際の基準として直線の出力
γ特性を利用している。しかし、変換基準としては、た
とえば曲線の出力γ特性を利用してもよい。さらに、上
記実施形態では、本発明をディジタルカラー複写機に適
用する場合について説明している。しかし、本発明は、
カラーファクシミリ装置やカラープリンタなどのように
ディジタル的に露光調整処理を行うことができる他の装
置にも適用できることはもちろんである。
【0048】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内において種々の設計変更を施すことは可
能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、たとえば
先に感光体に付着される三原色のトナー使用量を少なく
抑え、最後に感光体に付着される黒色のトナー使用量を
増やすことができる。したがって、無彩色細線部を形成
する場合でも、黒色のトナーが周辺に飛散するのを防止
できる。そのため、細線部の滲みを抑制できる。また、
相対的に多量の黒色トナーを付着させることができるの
で、たとえば人間の髪の毛の黒色を良好に再現できる。
よって、最終的に得られる画像の画質の向上に寄与する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたカラーディジ
タル複写機の内部構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】画像処理部の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】出力γ特性直線の一例を示すグラフである。
【図4】露光調整処理の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】従来の出力γ特性直線を示すグラフである。
【符号の説明】
4 画像処理部 50 出力制御回路 50a CMY用バッファ 50b BK用バッファ 100 CPU 101 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−9176(JP,A) 特開 平7−162684(JP,A) 特開 平6−30290(JP,A) 特開 平8−9175(JP,A) 特開 平6−70165(JP,A) 特開 平8−23455(JP,A) 特開 平6−70168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三原色および黒の各色成分の濃度を表す入
    力画像データに対して、この入力画像データに相当する
    原稿を読み取る際の露光量を変動させたのとほぼ等価な
    効果が得られるようにディジタル的に露光調整処理を施
    すための画像データ処理装置であって、 三原色に相当する入力画像データを第1の露光調整変換
    基準に従って変換し出力画像データを出力する第1の
    処理手段と、 黒色に相当する入力画像データを上記第1の露光調整変
    換基準とは異なる第2の露光調整変換基準に従って変換
    出力画像データを出力する第2の処理手段とを含
    み、上記第1および第2の露光調整変換基準は、同じ値の入
    力画像データに対して、黒色に相当する出力画像データ
    が、三原色に相当する入力画像データよりも小さくなら
    ないように定められており、それによって三原色のトナ
    ー量を少なめに抑え、黒色のトナー量を増やすことがで
    きるようにした ことを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】露光量に相当する露光度データを入力する
    ための露光度入力手段と、 この露光度入力手段から入力可能な露光度データごとに
    上記第1の露光調整変換基準および第2の露光調整変換
    基準を記憶した記憶手段とをさらに含み、 上記第1の処理手段は、上記記憶手段に記憶された第1
    の露光調整変換基準のうちで、上記露光度入力手段によ
    って入力された露光度データに相当するものを採用して
    三原色に相当する入力画像データを変換するものであ
    り、 上記第2の処理手段は、上記記憶手段に記憶された第2
    の露光調整変換基準のうちで、上記露光度入力手段によ
    って入力された露光度データに相当するものを採用して
    黒色に相当する入力画像データを変換するものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】前記第1の露光調整変換基準および第2の
    露光調整変換基準は、それぞれ出力 γ特性直線であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像データ処理
    装置。
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