JP3334831B2 - インクジェットプリンタおよびインクジェットヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印字領域外にワイパー
とキャップとを有するメンテナンス部が設けられたイン
クジェットプリンタおよびインクジェットヘッドのメン
テナンス方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５〜図７に、インクジェットプリンタ
の従来構成を示す。これらの図において、１は本体フレ
ーム、２はキャリッジ、６はインクジェットヘッド、１
２はキャリッジ駆動手段、２１Ｐはヘッドギャップ調整
手段、３１Ｐはメンテナンス部である。なお、１７は、
用紙トレイ１８等を有する給紙部である。

【０００３】キャリッジ２は、カートリッジ７付きのイ
ンクジェットヘッド６を搭載しており、キャリッジ駆動
手段１２（駆動モータ１３，ベルト伝動機構１４等）を
介してキャリッジシャフト４およびガイドレール部５に
沿って印字領域（Ｌ）の内外を移動可能に設けられてい
る。

【０００４】インクジェットヘッド６は、カートリッジ
７から供給されたインクを搬送面１６上を搬送される印
字媒体へ向けて噴射可能に構成されている。

【０００５】ヘッドギャップ調整手段２１Ｐは、図７に
示す如く、偏心ブッシュ２７を利用してインクジェット
ヘッド６の姿勢を変更することにより，当該ヘッド６と
搬送面１６との間隔（ヘッドギャップＧ）を調整可能に
構成されている。詳しくは、偏心ブッシュ２７は、本体
フレーム１に回転可能に支持されており、キャリッジシ
ャフト４の端部は当該偏心ブッシュ２７に偏心した状態
で保持されている。

【０００６】したがって、操作レバー２８を用いて偏心
ブッシュ２７を回動することにより、キャリッジシャフ
ト４は偏心運動して高さ位置が変わる。その結果、キャ
リッジ２（インクジェットヘッド６）の姿勢が変更さ
れ、ヘッドギャップＧの調整が可能となる。この従来例
では、ヘッドギャップ調整手段２１Ｐを用いて、ヘッド
ギャップＧを、薄手の印字媒体（例えば、カット用紙）
を印字する場合と，厚手の印字媒体（例えば、封筒）を
印字する場合とで、２段階に切替えるものとしている。

【０００７】ところで、インクジェットプリンタには、
インクの目詰まり等を防止するために、印字領域（Ｌ）
外にメンテナンス部３１Ｐが設けられている。メンテナ
ンス部３１Ｐは、複数のワイパー（３３，３４）とキャ
ップ３５とを有し、インクジェットヘッド６に残留付着
したインクを拭き取り（ワイピング）した後，当該ヘッ
ド６をキャップ３５で被覆（キャッピング）してメンテ
ナンス可能に構成されている。

【０００８】ここにおいて、インクジェットヘッド６
は、メンテナンス部３１Ｐにヘッドギャップ調整された
ままの姿勢で送られてくるので、ワイパーとしては，薄
手の印字媒体用にヘッドギャップ調整された場合のイン
クジェット６をワイピングするためのワイパー３３と，
厚手の印字媒体用にヘッドギャップ調整された場合のイ
ンクジェット６をワイピングするためのワイパー３４と
が設けられている。

【０００９】インクジェットヘッド６のメンテナンスを
行う場合には、キャリッジ２が印字領域（Ｌ）を越えて
メンテナンス部３１Ｐへ移動させられる。キャリッジ２
がメンテナンス部３１Ｐに入ったところで、まずインク
ジェットヘッド６からインクが一度はき出される。つま
り、スピット動作がなされる。このスピット動作後、イ
ンクジェットヘッド６は、２つのワイパー（３３，３
４）のいずれかによってワイピイングされた後、キャッ
プ３５でキャッピングされる。

【００１０】なお、印字を再開する場合には、インクジ
ェットヘッド６のキャッピングが解除された後、キャリ
ッジ駆動手段１２が駆動されてキャリッジ２が印字領域
（Ｌ）内へ移される。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インク
ジェットプリンタにおいても、他の電子機器と同様に一
層の需要拡大等を図るために、小型化・コスト低減化が
要請されている。かかる要請に応じるために、従来より
印字用構成部品の小型化等が種々試みられているが、メ
ンテナンス部３１Ｐも小型化等を図る必要のあることが
指摘されている。

【００１２】そこで、ワイパーの個数を減少して、例え
ば１つのワイパー（３３又は３４）だけにしてインクジ
ェットヘッド６のワイピングを行うことが考えられる。
しかし、これではワイピング不足が生じたり、インクジ
ェットヘッド６側に過負荷が掛かってキャリッジ２が脱
調したりする不具合が生じてしまう。

【００１３】また、例えばインクジェットヘッド６が、
ヘッドギャップ調整誤差によって図７中矢印Ｒ方向に傾
斜しすぎた状態でメンテナンス部３１Ｐに入った場合に
は、当該ヘッド６とキャップ３５との接触圧力が不足
し，確実にキャッピングできない事態が生じることがあ
る。

【００１４】本発明の目的は、上記事情に鑑み、メンテ
ナンス部の小型化およびコスト低減化を図りつつ、イン
クジェットヘッドを確実にメンテナンスすることのでき
るインクジェットプリンタおよびインクジェットヘッド
のメンテナンス方法を提供することにある。

【００１５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、イン
クジェットヘッドを搭載しキャリッジシャフト及びガイ
ドに沿って印字領域内外を移動可能であるとともに、キ
ャリッジシャフトを中心に回動可能なキャリッジと、ギ
ャップセット部材をガイドに当接係合させてインクジェ
ットヘッドの姿勢を変更して当該ヘッドと印字媒体の搬
送面との間隔を調整可能なヘッドギャップ調整手段と、
印字領域外に設けられたワイパーとキャップとを有する
メンテナンス部と、インクジェットヘッドのメンテナン
スを行う場合にインクジェットヘッドをワイパーに達す
る前に、ヘッドギャップ調整手段で決められた姿勢と無
関係な一定の姿勢となるように矯正する姿勢矯正手段
と、を備え、前記ワイパーを前記一定の姿勢に矯正され
たインクジェットヘッドをワイピング可能に設けるとと
もに、前記キャップを当該インクジェットヘッドをキャ
ッピング可能に設けたことを特徴とする。また、請求項
４の発明は、インクジェットヘッドを搭載しキャリッジ
シャフト及びガイドに沿って印字領域内外を移動可能で
あるとともに、キャリッジシャフトを中心に回動可能な
キャリッジと、ギャップセット部材をガイドに当接係合
させてインクジェットヘッドの姿勢を変更して当該ヘッ
ドと印字媒体の搬送面との間隔を調整可能なヘッドギャ
ップ調整手段と、印字領域外に設けられたワイパーを有
するメンテナンス部と、インクジェットヘッドのメンテ
ナンスを行う場合にインクジェットヘッドをワイパーに
達する前に一定の姿勢となるように矯正する姿勢矯正手
段と、を備えたインクジェットプリンタにおけるインク
ジェットヘッドのメンテナンス方法であって、前記イン
クジェットヘッドの姿勢を前記ヘッドギャップ調整手段
で決められた姿勢と無関係な一定の姿勢に矯正し、当該
一定の姿勢に矯正されたインクジェットヘッドを前記ワ
イパーでワイピングすることを特徴とする。また、請求
項２の発明は請求項１において、請求項５の発明は請求
項４において、前記ヘッドギャップ調整手段は、キャリ
ッジに回動可能に取り付けられるとともに、回動位置に
応じて異なる高さでガイドと当接係合可能に形成された
ギャップセット部材を有し、ギャップセット部材を回動
し当接係合の高さを変えることにより、当接係合高さに
相応した分だけキャリッジシャフトを中心としてキャリ
ッジを回動して、当該ヘッドと印字媒体の搬送面との間
隔を調整可能に形成されたことを特徴とする。また、請
求項３の発明は請求項１、２において、請求項６の発明
は請求項４、５において、前記姿勢矯正手段は、ギャッ
プセット部材に一体的に設けられた係合部と、姿勢矯正
ガイドとを有し、姿勢矯正ガイドは、ガイドに当接係合
したギャップセット部材がガイドから隔離する前記一定
の姿勢にキャリッジを矯正保持するように係合部を移動
案内する姿勢矯正部を有することを特徴とする。

【００１６】

【作用】上記構成による請求項１の発明では、インクジ
ェットヘッドのメンテナンスを行う場合には、インクジ
ェットヘッドはワイパーに達する前に姿勢矯正手段によ
って一定の姿勢に矯正される。すなわち、インクジェッ
トヘッドは、ヘッドギャップ調整手段によって調整され
た姿勢に関係なく一定の姿勢となる。したがって、姿勢
が一定に矯正されたインクジェットヘッドを、１つのワ
イパーで確実にワイピングできるとともに、キャップで
キャッピングできる。また、上記構成による請求項４の
発明では、インクジェットヘッドの姿勢を、ヘッドギャ
ップ調整手段によって調整された姿勢に関係なく、一定
の姿勢に矯正する。そして、一定の姿勢に矯正された後
のインクジェットヘッドをワイパーでワイピングする。
したがって、姿勢が一定に矯正されたインクジェットヘ
ッドを、１つのワイパーで確実にワイピングできる。ま
た、上記構成による請求項２、５の発明では、前記ヘッ
ドギャップ調整手段は、ギャップセット部材の当接係合
高さに相応した分だけキャリッジを回動する。したがっ
て、簡単な構成により当該ヘッドと印字媒体の搬送面と
の間隔を調整することができる。また、上記構成による
請求項３、６の発明では、前記姿勢矯正手段は、ギャッ
プセット部材に一体的に設けられた係合部を有する。し
たがって、一段と部品点数を減少してメンテナンス部を
更に小型化・コスト低減化できる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本インクジェットプリンタは、図１〜図４に示す
如く、基本的構成は従来例（図５〜図７）と同様とされ
ているが、インクジェットヘッド６を一定の姿勢とする
姿勢矯正手段４１を設けるとともに、一定の姿勢に矯正
されたインクジェットヘッド６用のワイパー３２とキャ
ップ３５とを設けた構成とされている。

【００１８】なお、従来例（図５〜図７）と共通する構
成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化
又は省略する。

【００１９】まず、この実施例では、ヘッドギャップ調
整手段２１は、ギャップセット部材２２を用いてキャリ
ッジ２の姿勢を変更することによりヘッドギャップＧを
調整するものとされている。

【００２０】ギャップセット部材２２は、図１（Ａ），
（Ｂ）および図２に示す如く、ボス部２３とレバー部２
５とを有しており、ボス部２３はキャリッジ２の後端部
に固設された取付軸８に保持爪（２９，２９）を介して
回転可能に被嵌している。両保持爪（２９，２９）は、
その弾性力によって取付軸８と強く圧接しており、レバ
ー部２５に相当程度強い操作外力が掛からない限り相対
回転しないものとされている。ボス部２３の外周面に
は、ガイドレール部５の上面と当接係合可能な小突起２
４Ａと大突起２４Ｂとが１８０°ピッチで設けられてい
る。

【００２１】ここにおいて、ギャップセット部材２２の
レバー部２５に強い操作外力を掛けることにより当該ギ
ャップセット部材２２を回動させ、小突起２４Ａをガイ
ドレール部５と当接係合させると、キャリッジ２は小突
起２４Ａの高さに相応した分だけキャリッジシャフト４
を中心として図１（Ａ）において反時計回り方向に回動
して、インクジェットヘッド６のヘッドギャップＧが厚
手の印字媒体（例えば、封筒）用に調整される。ギャッ
プセット部材２２を更に半回転させて、大突起２４Ｂを
ガイドレール部５と当接係合させると、ヘッドギャップ
Ｇが薄手の印字媒体（例えば、カット用紙）用に調整さ
れる。

【００２２】次に、本発明の特徴部である姿勢矯正手段
４１は、インクジェットヘッド６のメンテナンスを行う
場合にインクジェットヘッド６がメンテナンス部３１の
ワイパー３２に達する前にヘッドギャップ調整手段２１
で決められた姿勢とは無関係な一定の姿勢となるように
矯正する手段である。

【００２３】具体的には、姿勢矯正手段４１は、図１
（Ｂ）に示す如く、ギャップセット部材２２に一体的に
設けられた係合円筒部４２と，姿勢矯正ガイド４３とか
ら構成されている。係合円筒部４２は、図２に示す如
く、ボス部２３よりも僅かに直径が小さい円筒形状とさ
れている。姿勢矯正ガイド４３は、図３に示す如く、メ
ンテナンス部３１の入口部分に設けられており、ギャッ
プセット部材２２の係合円筒部４２をガイドレール部５
を移動する場合よりも持上げることなく移動案内する入
口部４４と，係合円筒部４２を持上げつつ移動案内する
傾斜部４５と，キャリッジ２（インクジェットヘッド
６）をギャップセット部材２２の突起（２４Ａ，２４
Ｂ）がガイドレール部５から隔離する一定の姿勢〔図１
（Ｂ）参照〕に保持する姿勢矯正部４６とから形成され
ている。

【００２４】ワイパー３２は、一定の姿勢に矯正された
インクジェットヘッド６をワイピング可能に設けられて
いる。また、キャップ３５は、一定の姿勢に矯正された
インクジェットヘッド６をキャッピング可能に設けられ
ている。

【００２５】次に、この実施例の作用について説明す
る。インクジェットヘッド６のメンテナンスを行う場合
には、キャリッジ２が印字領域（Ｌ）を越えてメンテナ
ンス部３１へ移動させられる。キャリッジ２がメンテナ
ンス部３１へ入ったところで、スピット動作がなされ、
そしてインクジェットヘッド６の姿勢がワイパー３２に
達する前に姿勢矯正手段４１によって矯正される。すな
わち、インクジェットヘッド６は、ヘッドギャップ調整
手段２１によって調整された姿勢とは無関係な一定の姿
勢に矯正される。したがって、姿勢が一定に矯正された
インクジェットヘッド６を、１つのワイパー３２で確実
にワイピングできるとともに、キャップ３５でキャッピ
ングできる。

【００２６】しかして、この実施例によれば、ワイパー
３２に達する前にインクジェットヘッド６を一定の姿勢
に矯正する姿勢矯正手段４１を設けるとともに、一定の
姿勢に矯正されたインクジェットヘッド６に合わせたワ
イパー３２とキャップ３５とを設けたので、ワイパーが
１個で足り部品数を減少することができる。また、イン
クジェットヘッド６を、ヘッドギャップ調整時の誤差に
左右されることなく確実にキャッピングできる。したが
って、メンテナンス部３１の小型化およびコスト低減化
を図りつつ、インクジェットヘッド６を確実にメンテナ
ンスすることができる。

【００２７】また、姿勢矯正手段４１を形成する係合円
筒部４２をギャップセット部材２２と一体的に設けたの
で、一段と部品点数を減少してメンテナンス部３１を更
に小型化・コスト低減化できる。

【００２８】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、ワイパーに達
する前にインクジェットヘッドの姿勢をヘッドギャップ
調整手段によって調整された姿勢に関係なく一定の姿勢
に矯正する姿勢矯正手段を設けるとともに、一定の姿勢
に矯正されたインクジェットヘッドに合わせたワイパー
とキャップとを設けたので、ワイパーが１個で足り部品
数を減少することができる。また、インクジェットヘッ
ドをヘッドギャップ調整時の誤差に左右されることなく
確実にキャッピングできる。したがって、メンテナンス
部の小型化およびコスト低減化を図りつつ、インクジェ
ットを確実にメンテナンスすることができる。また、請
求項４の発明によれば、インクジェットヘッドの姿勢を
ヘッドギャップ調整手段によって調整された姿勢に関係
なく一定の姿勢に矯正した後にインクジェットヘッドを
ワイパーでワイピングするインクジェットヘッドのメン
テナンス方法であるから、姿勢が一定に矯正されたイン
クジェットヘッドを、１つのワイパーで確実にワイピン
グできる。また、請求項２、５の発明によれば、前記ヘ
ッドギャップ調整手段は、ギャップセット部材の当接係
合高さに相応した分だけキャリッジを回動するので、簡
単な構成により当該ヘッドと印字媒体の搬送面との間隔
を調整することができる。また、請求項３、６の発明に
よれば、前記姿勢矯正手段は、ギャップセット部材に一
体的に設けられた係合部を有するので、一段と部品点数
を減少してメンテナンス部を更に小型化・コスト低減化
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を説明するための図である。

【図２】同じく、姿勢矯正手段の係合円筒部が一体的に
設けられたギャップセット部材を説明するための図であ
る。

【図３】同じく、全体構成を説明するための斜視図であ
る。

【図４】同じく、メンテナンス部の全体構成を説明する
ための図である。

【図５】インクジェットプリンタの従来構成を説明する
ための斜視図である。

【図６】同じく、内部構造を説明するための斜視図であ
る。

【図７】同じく、ヘッドギャップ調整動作を説明するた
めの図である。

【符号の説明】

２ キャリッジ ４ キャリッジシャフト ５ ガイドレール部 ６ インクジェットヘッド ３１ メンテナンス部 ３２ ワイパー ３５ キャップ ４１ 姿勢矯正手段 ４２ 係合円筒部 ４３ 姿勢矯正ガイド

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インクジェットヘッドを搭載しキャリッ
   ジシャフト及びガイドに沿って印字領域内外を移動可能
   であるとともに、キャリッジシャフトを中心に回動可能
   なキャリッジと、ギャップセット部材をガイドに当接係合させて インクジ
   ェットヘッドの姿勢を変更して当該ヘッドと印字媒体の
   搬送面との間隔を調整可能なヘッドギャップ調整手段
   と、 印字領域外に設けられたワイパーとキャップとを有する
   メンテナンス部と、 インクジェットヘッドのメンテナンスを行う場合にイン
   クジェットヘッドを前記ワイパーに達する前に、ヘッド
   ギャップ調整手段で決められた姿勢と無関係な一定の姿
   勢となるように矯正する姿勢矯正手段と、 を備え、 前記ワイパーを前記一定の姿勢に矯正されたインクジェ
   ットヘッドをワイピング可能に設けるとともに、前記キ
   ャップを当該インクジェットヘッドをキャッピング可能
   に設けたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記ヘッドギャップ調整手段は、 キャリッジに回動可能に取り付けられるとともに、回動
   位置に応じて異なる高さでガイドと当接係合可能に形成
   されたギャップセット部材を有し、ギャップセット部材
   を回動し当接係合の高さを変えることにより、当接係合
   高さに相応した分だけキャリッジシャフトを中心として
   キャリッジを回動して、当該ヘッドと印字媒体の搬送面
   との間隔を調整可能に形成されたことを特徴とするイン
   クジェットプリンタ。
3. 【請求項３】 請求項１、２において、 前記姿勢矯正手段は、 ギャップセット部材に一体的に設けられた係合部と、姿
   勢矯正ガイドとを有し、 姿勢矯正ガイドは、ガイドに当接係合したギャップセッ
   ト部材がガイドから隔離する前記一定の姿勢にキャリッ
   ジを矯正保持するように係合部を移動案内する 姿勢矯正
   部を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
4. 【請求項４】 インクジェットヘッドを搭載しキャリッ
   ジシャフト及びガイドに沿って印字領域内外を移動可能
   であるとともに、キャリッジシャフトを中心に回動可能
   なキャリッジと、 ギャップセット部材をガイドに当接係合させてインクジ
   ェットヘッドの姿勢を変更して当該ヘッドと印字媒体の
   搬送面との間隔を調整可能なヘッドギャップ調整手段
   と、 印字領域外に設けられたワイパーを有するメンテナンス
   部と、 インクジェットヘッドのメンテナンスを行う場合にイン
   クジェットヘッドを前記ワイパーに達する前に一定の姿
   勢となるように矯正する姿勢矯正手段と、 を備えた インクジェットプリンタにおけるインクジェッ
   トヘッドのメンテナンス方法であって、 前記インクジェットヘッドの姿勢を前記ヘッドギャップ
   調整手段で決められた姿勢と無関係な一定の姿勢に矯正
   し、当該一定の姿勢に矯正されたインクジェットヘッド
   を前記ワイパーでワイピングすることを特徴としたイン
   クジェットヘッドのメンテナンス方法。
5. 【請求項５】 請求項４において、 前記ヘッドギャップ調整手段は、 キャリッジに回動可能に取り付けられるとともに、回動
   位置に応じて異なる高さでガイドと当接係合可能に形成
   されたギャップセット部材を有し、ギャップセット部材
   を回動し当接係合の高さを変えることにより、当接係合
   高さに相応した分だけキャリッジシャフトを中心として
   キャリッジを回動して、当該ヘッドと印字媒体の搬送面
   との間隔を調整可能に形成されたことを特徴とするイン
   クジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドのメ
   ンテナンス方法。
6. 【請求項６】 請求項４、５において、 前記姿勢矯正手段は、 ギャップセット部材に一体的に設けられた係合部と、姿
   勢矯正ガイドとを有し、 姿勢矯正ガイドは、ガイドに当接係合したギャップセッ
   ト部材がガイドから隔 離する前記一定の姿勢にキャリッ
   ジを矯正保持するように係合部を移動案内する姿勢矯正
   部を有することを特徴とするインクジェットプリンタに
   おけるインクジェットヘッドのメンテナンス方法。