JP3334226B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JP3334226B2
JP3334226B2 JP07439693A JP7439693A JP3334226B2 JP 3334226 B2 JP3334226 B2 JP 3334226B2 JP 07439693 A JP07439693 A JP 07439693A JP 7439693 A JP7439693 A JP 7439693A JP 3334226 B2 JP3334226 B2 JP 3334226B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピックアップを設けた
光学ブロックを、光学ブロック支持部材に支持させて、
上記光学ブロックをディスクの記録面に沿って走行させ
ることにより記録再生を行うようにしたディスクプレー
ヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学式のディスクプレーヤとして、図1
7に示したように、下面と上面の両面に情報が記録され
たディスク101の情報を再生するピックアップ102
と、該ピックアップ102を移動せしめるピックアップ
移動部材103と、該ピックアップ移動部材103によ
る上記ディスク101の下面の径方向の移動案内を行う
直線状の第1案内部材104、上記ピックアップ102
の上記ディスク101の上面の径方向の移動案内を行う
直線状の第2案内部材105、上記両案内部材104、
105を連結するU字状連結部材106とからなる左右
一対のピックアップ案内部材107、108とを備えて
なるディスクプレーヤが知られている。(特開昭62−
287476号公報)。
【0003】ところで、上記従来のディスクプレーヤに
おいては、ピックアップ案内部材107、108の第
1、第2案内部材104、105を平行に形成していた
ために、次に述べるような問題点があった。
【0004】(1)ターンテーブル上のディスク101
の外周部は自重による歪等により下方に向かって傾斜し
やすく(2°程度)、このため、ディスク101の下面
側の記録再生を終了したのち、ピックアップ102をU
字状連結部材106側に送り、第1案内部材104側か
ら第2案内部材105側に反転させる際に、該ピックア
ップ102がディスク101の外周部と接触しやすくな
る。
【0005】(2)上記ピックアップ102とディスク
101の接触を防ぐためには、両者が接触しないよう
に、第1、第2案内部材104、105のディスク10
1の上下面との間の間隔を、予め充分にとっておけば良
いのであるが、このようにすると、ディスクプレーヤの
肉厚が厚くなる。
【0006】そこで、上記問題点を解決するために、上
記ピックアップ案内部材107、108を所謂チルトア
ップ或はチルトダウンさせることにより、ピックアップ
102を第1案内部材104から第2案内部材105側
へ、或は第2案内部材105から第1案内部材104側
へ移動させることができるようにした所謂チルト式のデ
ィスクプレーヤも開発されるに至った。
【0007】図18は、上記チルト式のディスクプレー
ヤにおいて、ピックアップ案内部材107、108をチ
ルトアップ或はチルトダウンさせるための駆動制御回路
111を示す。
【0008】上記駆動制御回路111は、チルトモータ
112、チルトモータ駆動回路113、スレッドモータ
114、スレッドモータ駆動回路115、CPU11
6、チルトアップ検出スイッチ117、チルトダウン検
出スイッチ118、スレッドA面検出スイッチ119、
スレッドA面最内周検出スイッチ120、スレッドB面
検出スイッチ121、スレッドB面最内周検出スイッチ
122、スレッド外周検出スイッチ123を備えてい
る。
【0009】そして、図19の動作説明図に示したよう
に、A面プレーが終了すると、チルトモータ112が作
動し、ピックアップ案内部材107、108をチルトダ
ウンさせる。
【0010】チルトダウンが終了し、これをチルトダウ
ン検出スイッチ118が検出すると、スレッドモータ1
14が作動し、ピックアップ102をA面の内周側から
外周側に移動させる。ピックアップ102が最外周位置
にきて、これをスレッド外周検出スイッチ123が検出
すると、チルトモータ112が作動し、ピックアップ案
内部材107、108をチルトアップさせる。
【0011】チルトアップが終了し、これをチルトアッ
プ検出スイッチ117が検出するとスレッドモータ11
4が作動し、ピックアップ102を最外周位置からB面
側に移動させる。
【0012】ピックアップ102がB面側に移動してき
て、これをスレッドB面検出スイッチ121が検出する
と、スレッドモータ114によりピックアップ102は
外周側からB面の内周側に移動してくる。
【0013】ピックアップ102がB面の最内周位置ま
で移動してきて、これをスレッドB面最内周検出スイッ
チ122が検出してピックアップ102を停止させると
共に、ピックアップ案内部材107、108をチルトダ
ウンさせる。
【0014】そして、B面プレーが行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
チルト式のディスクプレーヤには次に述べるような問題
点があった。
【0016】(1)チルトアップ、チルトダウン検出ス
イッチ117、118、スレッドA面検出スイッチ11
9、スレッドA面最内周検出スイッチ120、スレッド
B面検出スイッチ121、スレッドB面最内周検出スイ
ッチ122、スレッド外周検出スイッチ123など多数
の位置検出スイッチを使用しなければならず、このため
に駆動制御装置111の構造が複雑になる。また、使用
部品点数が多くなるために、製品コストも高くなる。
【0017】(2)A面プレーからB面プレーへの移
行、或はB面プレーからA面プレーへの移行に時間が掛
る。
【0018】本発明は上記従来の問題点を解決し、位置
検出スイッチの使用数を減らし、かつA面プレー、B面
プレー相互間の移行を、より短時間で行うことができる
ようにしたディスクプレーヤを提供することを目的とし
て為されたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スクに記録されている情報を読取るピックアップを設け
た光学ブロックと、該光学ブロックをターンテーブル上
のディスクに沿って移動させる光学ブロック案内部材
と、該光学ブロック案内部材を取付基準面に取り付けて
いる光学ブロック支持部材とを備えたディスクプレーヤ
において、上記光学ブロック案内部材を、ディスクの下
面に沿って光学ブロックを移動させる第1ガイド部と、
上記ディスクの上面に沿って光学ブロックを移動させる
第2ガイド部と、上記第1、第2ガイド部の一端部を連
結していて、第1と第2ガイド部間において、ピックア
ップの受渡しを行う第3ガイド部で構成すると共に、上
記第1、第2ガイド部を、一端側から他端側の第3ガイ
ド部側に行くに従って徐々に外方に向かって傾斜する外
広がり状に形成した。
【0020】請求項2の発明は請求項1のディスクプレ
ーヤにおいて、光学ブロック案内部材を、第1ガイド部
と第2ガイド部が、それぞれディスクの上、下面から等
間隔をもって離れる中立位置に保持することができるよ
うにした。
【0021】
【作用】請求項1のディスクプレーヤにあっては、光学
ブロック案内部材の傾斜、特に第1ガイド部の傾斜が、
ターンテーブル上に載置されているディスクの傾斜を補
償し、ディスクの下面と第1ガイド部の間隔を一定に保
つ。
【0022】請求項2のディスクプレーヤにあっては、
光学ブロック案内部材を中立位置に保持することによ
り、光学ブロック案内部材の第1、第2ガイド部とター
ンテーブル上に載置されているディスクの上、下面との
間隔は、光学ブロックがディスクに接触することなく反
転することのできる間隔に保たれる。
【0023】
【実施例】次に本発明を図1〜図16を参照して説明す
る。
【0024】図1〜図4において、1は本発明のディス
クプレーヤを示す。
【0025】上記ディスクプレーヤ1は、ターンテーブ
ル2上に載置されているディスク3に記録されている情
報を再生するピックアップ4を設けた光学ブロック5
と、該光学ブロック5を上記ディスク3のA面,B面
(下面、上面)に沿って移動させる光学ブロック案内部
材6と、該光学ブロック案内部材6を光学ブロック取付
基準面(以下、単に取付基準面という)7aに取り付け
ていると共に、上記光学ブロック5の被取付基準面5a
を上記取付基準面7aに接触させることにより、光学ブ
ロック5の傾きを防止した状態で、該光学ブロック5を
片持ち支持している光学ブロック支持部材7とを備えて
いる。
【0026】上記光学ブロック5は、図5に示したよう
に、ピックアップ4およびチルトセンサ11を設けたベ
ースプレート12と、該ベースプレート12の上部に取
付けられたカバープレート13と、上記ベースプレート
の一側部に取付けられたサイドプレート14とを備
えている。
【0027】上記サイドプレート14の外側面の上、下
端には突起15、16が設けられていて、これら突起1
5、16の先端面が、上記被取付基準面5aになってい
る。
【0028】また、上記サイドプレート14はピニオン
嵌合孔17を有している。
【0029】上記突起15の下部には上記ピニオン嵌合
孔17の中央部に臨んでピニオン取付軸18が設けられ
ていて、該ピニオン取付軸18にピニオン19が回転自
在に取付けられている。
【0030】上記ピニオン19は、上記ピニオン嵌合孔
17を介して上記サイドプレート14の外側面側に突出
していて、後に詳しく説明する光学ブロック案内部材6
のラック34と噛合している。
【0031】上記ピニオン19は回転伝達ギヤ群20を
介して送りモータ21で回転されるようになっている。
【0032】また、上記サイドプレート14の外側面に
は、図6〜図7に示したように、光学ブロック5の移動
方向に沿わせた状態で第1〜第3の3個のガイドローラ
22、23、24が列設されている。
【0033】上記第1〜第3のガイドローラ22〜24
は、後に詳しく説明する光学ブロック案内部材6のガイ
ドローラ挿入溝35に嵌合される。
【0034】上記3個のガイドローラ22、23、24
のうちの中央部の第2のガイドローラ23と、その両側
部の第1、第3のガイドローラ22、24とは垂直方向
にオフセットされている。
【0035】上記第1〜第3のガイドローラ22〜24
は幅W1をなすように光学ブロック5に取付けられてい
る。
【0036】また、上記突起15、16の先端の被取付
基準面5aには第1の走行用のローラ25…25が取付
けられていると共に、一方の突起16の中央部には第2
の走行用のローラ26が取付けられている。
【0037】次に、上記光学ブロック5をディスク3に
沿って移動させる光学ブロック案内部材6について説明
する。
【0038】上記光学ブロック案内部材6は、図9に示
すように、ディスク3のA面(下面)に沿って光学ブロ
ック5を移動させる第1ガイド部31と、上記ディスク
3のB面(上面)に沿って光学ブロック5を移動させる
第2ガイド部32と、上記第1、第2ガイド部31、3
2の一端部を連結していて、これら第1、第2ガイド部
31、32間において、光学ブロック5の受渡しを行う
第3ガイド部33とによって略U字状に形成されている
と共に、上記第1、第2ガイド部31、32は一端側
(自由端側)から他端側の第3ガイド部33側に行くに
従って徐々に外方に向かって傾斜する外広がり状に形成
されている。
【0039】上記第1、第2ガイド部31、32の広が
り角度は、ディスク2の外周部に自重による歪等で発生
する傾斜角度(最大2°程度)に合わせ、略2゜程度に
形成されている。
【0040】しかして、後に述べる回転カム66で光学
ブロック案内部材6を中立位置に支持すると、第1、第
2ガイド部31、32は、上記ディスク3を中心にし
て、上下方向にそれぞれ2゜の傾斜角度で傾斜し、仮に
ディスク2の外周部が自重による歪等で下方に向かって
2゜の傾斜角度で傾斜している場合でも、上記第1ガイ
ド部31は上記ディスク3と平行状態を保ち、該ディス
ク3に光学ブロック5を接触させることなく、光学ブロ
ック5を第2ガイド部32側に反転させることができる
ようになっている。
【0041】上記光学ブロック案内部材6の内周面に
は、上記光学ブロック5に設けたピニオン19と噛合す
るラック34が形成されていると共に、一側面には、上
記光学ブロック5に設けた3個のガイドローラ22、2
3、24が嵌合するガイドローラ挿入溝35が形成され
ている。
【0042】上記ガイドローラ挿入溝35は、図11に
示したように、第1、第2ガイド部31、32に設けら
れた直線状の第1、第2溝部36、37と、第3ガイド
部33に設けられた円弧状の第3溝部38とからなって
いる。
【0043】上記直線状の第1、第2溝部36、37の
幅W2は、上記第1〜第3のガイドローラ22〜24の
取付幅W1と略等しく形成されている。
【0044】そして、上記第1〜第3のガイドローラ2
2〜24を上記第1、第2溝部36、37に挿入する
と、上記第1、第3のガイドローラ22、24は、上記
第1、第2溝部36、37の一側面に当接し、第2のガ
イドローラ23は、上記第1、第2溝部36、37の他
側面に当接して、ガタつきなくスムースに光学ブロック
5を移動させることができるようになっている。
【0045】また、上記円弧状の第3溝部38の幅W3
は、上記第1〜第3のガイドローラ22〜24の取付幅
W1よりも大き目に形成されていて、上記第3溝部38
を光学ブロック5が移動する際に、上述した第1、第2
溝部36、37を移動する場合と同様に、上記第1、第
3のガイドローラ22、24は第3溝部38の一側面に
当接し、第2のガイドローラ23は第3溝部38の他端
面に当接して、ガタつきなくスムースに光学ブロック5
を移動させることができるようになっている。
【0046】第1、第3のガイドローラ22、24と、
第2のガイドローラ23をオフセットしたのは、上述し
たように、上記第1、第2溝部36、37よりも幅広の
第3溝部38を第1〜第3のガイドローラ22〜24が
移動する際に、第1、第3のガイドローラ22、24と
第2のガイドローラ23を、それぞれ第3溝部38の一
側面と他端面に当接させて、第3溝部38においてもガ
タつきなくスムースに光学ブロックを移動させるためで
ある。
【0047】また、上記光学ブロック案内部材6の他側
面(ガイドローラ挿入溝35を形成した面と反対側の
面)には、図9に示したように、該光学ブロック案内部
材6を光学ブロック支持部材7の取付基準面7aに取付
けるための第1〜第7のチルト用のピン40〜46が設
けられている。
【0048】上記第1〜第3のピン40〜42は第1ガ
イド部31に、第4、第5のピン43、44は第2ガイ
ド部32に、第6、第7のピン45、46は第3ガイド
部33にそれぞれ設けられている。
【0049】上記第1〜第6のピン40〜45の先端部
は、図10に示したように、直径方向のスリット47に
よって分割されている。
【0050】上記該スリット47を利用することにより
第1〜第6のピン40〜45は縮径させることができる
ようになっている。
【0051】また、上記第1〜第6のピン40〜45の
先端部の外周には、コイルスプリング抑え部材ロック用
の係止爪片48が形成されている。
【0052】そして、上記第1〜第7のピン40〜46
を光学ブロック支持部材7の光学ブロック取付基準面7
aに設けた第1〜第7のピン嵌合孔50〜56に挿入し
たのち、上記第1〜第6のピン40〜45の先端に座金
57、コイルスプリング58、筒状のスプリング抑え部
材59の順で挿入し、上記コイルスプリング58をスプ
リング抑え部材59で圧縮した状態で、該スプリング抑
え部材59の先端の被係止部60を上記第1〜第6のピ
ン40〜45の先端に設けたコイルスプリング抑え部材
ロック用の係止片48に係止させることにより、光学ブ
ロック案内部材6は、光学ブロック支持部材7の光学ブ
ロック取付基準面7aに取付けられている。
【0053】ここで、光学ブロック5の光学ブロック案
内部材6への組付方法について説明する。
【0054】図6に示したように、光学ブロック案内部
材6の一端面、詳しくは第2溝部37の一端面側から、
上記第1〜第3のガイドローラ22〜24を、ガイドロ
ーラ挿入溝35内に挿入すると共に、上記突起15に設
けた第1、第2の走行用のローラ25、26を、光学ブ
ロック案内部材6の背面と光学ブロック支持部材7の光
学ブロック取付基準面7aの間に設けた空隙部39に挿
入する。
【0055】上記第1〜第3のガイドローラ22〜24
をガイドローラ挿入溝35に挿入し、第1、第2の走行
用のローラ25、26を上記空隙部39に挿入すると、
図8に示したように、上記一方の突起16に設けた第2
の走行用のローラ26と上記ガイドローラ22〜24で
光学ブロック案内部材6の一部が挟まれる。
【0056】上記突起15、16に設けた第1の走行用
のローラ25…25は、光学ブロック支持部材7の光学
ブロック取付基準面7aに接触し、一方の突起16に設
けた第2の走行用のローラ26は、光学ブロック案内部
材6に設けた第2の走行用ローラ当接面27に接触す
る。また、ピニオン19はラック34に噛合する。
【0057】このようにして、光学ブロック案内部材6
に組付けられた光学ブロック5は、上記第1〜第6のピ
ン40〜45に取付けられたコイルスプリング58のば
ね力(伸長力)で光学ブロック案内部材6を介して、光
学ブロック支持部材7の取付基準面7a側に牽引され
る。
【0058】そして、上記取付基準面7aに上記光学ブ
ロック5の被取付基準面5aが圧着して、光学ブロック
5は光学ブロック支持部材7に片持ち支持されるのであ
る。
【0059】次に、光学ブロック支持部材7について説
明する。
【0060】光学ブロック支持部材7は、上記光学ブロ
ック案内部材6と同様に正面略コ状に形成されていて、
その一側に設けた光学ブロック取付基準面7aが垂直に
なるようにネジ61…61等でベースプレート(シャー
シ)62上に立設されている。
【0061】上記光学ブロック取付基準面7aの、上記
光学ブロック案内部材6に設けた第1〜第6のピン40
〜46に対応する位置に、第1〜第7のピン嵌合孔50
〜56が形成されている。
【0062】上記第1〜第7のピン嵌合孔50〜56
は、図9に示したように、ターンテーブル2上に載置さ
れているディスク3の記録面の略中央部を仮想中心とす
る円の接線方向に伸びる長孔状に形成されている。
【0063】上記光学ブロック取付基準面7aの背面側
で上記第7のピン嵌合孔56に対応する位置には光学ブ
ロック案内部材6をチルトさせるための回転カム66が
設けられている。
【0064】上記該回転カム66は、ウォームホイール
67及びウォーム68を介してチルトモータ69により
回転されるようになっている。
【0065】上記回転カム66の一側面にはピン挿入用
のカム溝71が形成されていて、該カム溝71内に上記
第7のピン46の先端が挿入されている。
【0066】上記カム溝71は、上記回転軸65を中心
とする略360゜の螺旋状に形成されている。
【0067】上記カム溝71は、その中央部(両端部か
ら略180゜の位置)に、上記第7のピン46の先端が
位置する場合には、上記光学ブロック案内部材6を、中
立位置(第1ガイド部31と第2ガイド部32がディス
ク3に対して等しい量離れたニュートラ位置)に保持
するようになっている。
【0068】そして、上記光学ブロック案内部材6が中
立位置にある状態から回転カム66を一方向に回転させ
ると、光学ブロック案内部材6は上昇して、第1ガイド
部31がディスク3に接近し、第2ガイド部32はディ
スク3から離れる方向に移動する。
【0069】また、上記中立状態から回転カム66を他
方向に回転させると、光学ブロック案内部材6は下降し
て、第1ガイド部31はディスク3から離れ、第2ガイ
ド部32はディスク3に接近する方向に移動する。
【0070】上記回転カム66の外周面には、図12〜
13に示したように、軸方向に並列にチルト位置検出用
の第1、第2の2つのカム突起72、73が形成されて
いる。そして、上記カム突起72、73で、上記回転カ
ム66の下方に配置されている第1、第2のチルト位置
検出スイッチ74、75をオン、オフして、光学ブロッ
ク案内部材6のチルト状態を検出するようになってい
る。
【0071】上記第1のカム突起72は、回転カム66
の外周面に略180゜、つまり略半周に亘って形成され
ている。
【0072】また、上記第2のカム突起73は、上記第
1のカム突起72の一端側に、該第1のカム突起72と
一部がオーバーラップするように略40゜前後の範囲に
亘って形成されている。
【0073】上記第7のピン46の先端が、カム溝71
の中央部に位置し、光学ブロック案内部材6が中立位置
にあるときは、上記第1のカム突起72の一端側が上記
第1のチルト位置検出スイッチ74の位置にある。
【0074】そして、上記回転カム66が時計方向に回
転すると、上記第1のカム突起72と第1のチルト位置
検出スイッチ74の係合が外れ、該第1のチルト位置検
出スイッチ74はオフ状態に保たれながら光学ブロック
案内部材6の上方へのチルトが行われる。
【0075】そして、上記回転カム66が略160゜回
転すると、上記第2のカム突起73で第2のチルト位置
検出スイッチ75がオンされて、チルト上限が検出され
る。
【0076】また、上記中立位置から回転カム66が反
時計方向に回転すると、第1のカム突起72で第1のチ
ルト位置検出スイッチ74がオンされ、該第1のチルト
位置検出スイッチ74はオン状態に保たれながら光学ブ
ロック案内部材6の下方へのチルトが行われる。
【0077】そして、上記回転カム66が略160゜回
転すると上記第2のカム突起73で第2のチルト位置検
出スイッチ75もオンされて、チルト下限が検出される
ようになっている。
【0078】また、光学ブロック5を反転させる際は上
記回転カム66により光学ブロック案内部材6は自動的
に中立位置に戻されるようになっている。
【0079】図15は、上記ディスクプレーヤの駆動制
御回路81を示す。
【0080】上記駆動制御回路81は、上記チルトモー
タ69と、チルトモータ駆動回路82と、スレッドモー
タ83と、スレッドモータ駆動回路84と、CPU85
と、上記第1、第2のチルト位置検出スイッチ74、7
5と、スレッドA面最内周検出スイッチ86と、第2の
スレッドB面最内周検出スイッチとを備えている。
【0081】そして、図16の動作説明図に示したよう
に、光学ブロック案内部材6の第1ガイド部31がディ
スク3に対して平行になるように光学ブロック案内部材
6をチルトアップさせた状態でピックアップ4をA面最
内周位置から外周側に向けて移動させることにより、A
面プレーを行う。
【0082】A面プレー終了後は光学ブロック案内部材
6が中立位置に戻される。
【0083】光学ブロック案内部材6が中立位置に戻さ
れると、上記ピックアップ4はA面側からB面側に移動
する。
【0084】そして、上記ピックアップ4がB面最内周
位置に到達すると、光学ブロック案内部材6はチルトダ
ウンされ、第2ガイド部32がディスク3に対して平行
になり、ディスク3のB面プレーが行われるのである。
【0085】実施例の駆動制御回路81は、上述のよう
な構成であって、図18に示した従来の駆動制御回路1
11の必須構成要素であったスレッドA面検出スイッ
チ、スレッドB面検出スイッチ、スレッド外周検出スイ
ッチが不必要となり、そのぶん駆動制御回路81の構成
を簡素化することができる。
【0086】また、A面プレーからB面プレーへの移
行、或はB面プレーからA面プレーへの移行を短時間で
迅速に行うことができる。
【0087】なお、プレイ中にチルトセンサ11によっ
てディスク3の傾斜が検出されると、チルト用のモータ
69によって回転カム66が回転して、上記ディスク3
の傾斜に応じて、上記光学ブロック案内部材6を上方又
は下方に向かって傾斜させ、ピックアップ5の対物レン
ズの光軸とディスク3の光反射面を垂直にし、レーザ光
をディスク3に対して常に直角に当てるのである。
【0088】
【発明の効果】本発明のディスクプレーヤには次に述べ
るような効果がある。
【0089】(1)第1,第2ガイド部を外広がり状に
傾斜させ、光学ブロックがディスクの内周側から外周側
に移動するに従って、ディスクと光学ブロックとの間の
ギャップが広がるようにしたので、ディスクの外周部が
自重による歪等で傾斜しているような場合でも、上記傾
斜を吸収し、ディスクと光学ブロックを接触(干渉)さ
せることなく、光学ブロックを円滑に反転させることが
可能になる。
【0090】(2)光学ブロック案内部材を中立位置に
することにより、ディスクが上方、或は下方に傾斜して
いる場合でディスクと光学ブロックの接触を防止し、光
学ブロックを確実に反転させることが可能になる。
【0091】(3)スレッドA面検出スイッチ、スレッ
ドB面検出スイッチ、スレッド外周検出スイッチ等を不
要にして駆動制御回路の構成を簡素化することができ
る。またA面プレーからB面プレー或は、B面プレーか
らA面プレーへの移行を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の斜視図。
【図2】要部の正面図。
【図3】要部の側面図。
【図4】要部の平面図。
【図5】光学ブロックの分解斜視図。
【図6】光学ブロックの斜視図。
【図7】光学ブロックの正面図。
【図8】光学ブロックの側面図。
【図9】要部の分解斜視図。
【図10】チルト用のピンの取付状態を示す断面図。
【図11】光学ブロック案内部材の正面図。
【図12】回転カムの正面図。
【図13】回転カムの側面図。
【図14】チルト位置検出スイッチのオン、オフとチル
ト位置の関係を示す説明図。
【図15】駆動制御回路のブロック図。
【図16】動作説明図。
【図17】従来のディスクプレーヤの斜視図。
【図18】従来の駆動制御回路のブロック図。
【図19】従来の動作説明図。
【符号の説明】
1…ディスクプレーヤ 2…ターンテーブル 3…ディスク 4…ピックアップ 5…光学ブロック 5a…被取付基準面 6…光学ブロック案内部材 7…光学ブロック支持部材 7a…光学ブロック取付基準面 31…第1ガイド部 32…第2ガイド部 33…第3ガイド部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 21/02 610

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに記録されている情報を読取る
    ピックアップを設けた光学ブロックと、該光学ブロック
    をターンテーブル上のディスクに沿って移動させる光学
    ブロック案内部材と、該光学ブロック案内部材を取付基
    準面に取り付けている光学ブロック支持部材とを備えて
    いて、 上記光学ブロック案内部材は、ディスクの下面に沿って
    光学ブロックを移動させる第1ガイド部と、上記ディス
    クの上面に沿って光学ブロックを移動させる第2ガイド
    部と、上記第1,第2ガイド部の一端部を連結してい
    て、第1,第2ガイド部間において、光学ブロックの受
    渡しを行う第3ガイド部で構成されていると共に、上記
    第1,第2ガイド部は、一端側から他端側の第3ガイド
    部側に行くに従って徐々に外方に向かって傾斜する外広
    がり状に形成されていることを特徴とするディスクプレ
    ーヤ。
  2. 【請求項2】 請求項1のディスクプレーヤにおいて、
    光学ブロック案内部材は、第1,第2ガイド部がターン
    テーブル上のディスクの上、下面から等間隔をもって離
    れる中立位置に停止されるようになっているディスクプ
    レーヤ。
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