JP3334105B2 - 湿式タイル貼り工法 - Google Patents

湿式タイル貼り工法

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JP3334105B2
JP3334105B2 JP33361797A JP33361797A JP3334105B2 JP 3334105 B2 JP3334105 B2 JP 3334105B2 JP 33361797 A JP33361797 A JP 33361797A JP 33361797 A JP33361797 A JP 33361797A JP 3334105 B2 JP3334105 B2 JP 3334105B2
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清 黒川
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株式会社黒川タイル技建
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、湿式タイル
貼り工法に関し、より詳細には、建物の外壁の出隅部分
におけるタイル貼りを低コストで実施することができる
湿式タイル貼り工法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、モルタルを使用
して建物の外壁にタイルを貼る湿式タイル貼り工法にお
いては、建物の外壁の出隅部分では、図6に示されるよ
うに、L字形タイルを使用していた。しかしながら、L
字形タイルを使用する方法は、仕上がりは綺麗である
が、普通のタイルと比較してL字形タイルの単価がかな
り高いため、工事費が高くなるという課題を有してい
る。
【0003】一方、工事費を安くするため、図7に示さ
れるように、建物の出隅部分にL字形タイルを使用しな
い方法も実施されている。このうち、図7(a)に示さ
れる方法では、タイル裏面の溝が外部に露出するため、
目地モルタルが剥離し易くなるとともに、見栄えも悪い
という課題を有している。また、タイル裏面の溝が露出
しない図7(b)に示される方法でも、角部の目地モル
タルが剥離し易く、見栄えも悪い。
【0004】さらに、特開昭62−112861号(タ
イルブロックの取付構造及び建物外壁への取付構造)で
は、出隅部分に専用のL字形タイルを使用しない方法が
提案されている。しかしながら、この方法は、パネル状
に組み合わせてタイルを貼る乾式タイル貼り工法に関す
るものであるうえ、L字形タイルの代わりに、鋼板等で
作った専用のコーナ部材を使用するため、工事費の低減
にはさほど寄与しないものと思われる。
【0005】上述のように、建物の外壁の出隅部分にお
けるタイル貼りを所要の品質を保持しつつ低コストで実
施する方法には、満足すべきものがないのが実情であ
る。したがって、本発明は、建物の外壁の出隅部分にお
けるタイル貼りを所要の品質を保持しつつ低コストで実
施することができる湿式タイル貼り工法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の建
物の外壁の出隅部分又は建物の窓開口部の隅部分にタイ
ルを貼る湿式タイル工法は、建物の外壁用の型枠を組み
立てる工程と、型枠内部の出隅部分又は隅部分に、直角
二等辺三角形の横断面を有する面取りスペーサを配置す
る工程とを備え、前記面取りスペーサの斜辺が、出隅部
分又は隅部分に貼るタイルの幅と実質的に等しくなるよ
うに選定されており、型枠内にコンクリートを打設する
工程と、コンクリートの硬化後、型枠を取り外す工程
と、コンクリート壁に接着モルタルを塗布する工程と、
接着モルタルの上にタイルを貼る工程と、目地に入るよ
うにタイル面に目地モルタルを塗布する工程と、タイル
面に残った余分な目地モルタルを拭き取る工程とを備え
ていることを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の
工法によって施工された建物の外壁の出隅部分の斜視図
であり、図2は、本発明の工法の一連の工程を平面的に
示した図である。まず、図2(a)に示されるように、
建物の外壁用の型枠を組み立てる。次いで、図2(b)
に示されるように、型枠内部の出隅部分に、面取りスペ
ーサを配置する。面取りスペーサは、直角二等辺三角形
の横断面を有し、その斜辺が出隅部分に貼るタイルの幅
(図1のx)と実質的に等しくなるように選定されてい
る。タイルは、95mm×45mmのものが多く使用さ
れており、この場合には、xは、45mmとなる。な
お、面取りスペーサは、プラスチックのような合成樹脂
で形成してもよく、或いは他の適当な材料で形成しても
よい。
【0011】次いで、図2(c)に示されるように、型
枠内にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した
後、型枠を取り外す(図2(d)参照)。次いで、図2
(e)に示されるように、コンクリート壁に接着モルタ
ルを塗布する。しかる後、図2(f)に示されるよう
に、接着モルタルの上にタイルを貼る。
【0012】タイルは通常、図3(a)に示されるよう
に、所定の目地間隔を隔てて縦3列横6列配列したもの
の一方の面を剥離紙に貼り付けた形態(「ネット」と呼
ばれる)で工場から出荷される。そして、剥離紙が貼り
付けられている面と反対側のタイルの面を接着モルタル
に貼った後に、剥離紙が剥がされる。本発明において
は、タイル貼り作業を円滑に行うため、図3(b)、
(c)に示されるようなネットを準備しておくのが好ま
しい。すなわち、図3(b)に示されるネットは、一番
端の列に隅部用の正方形のタイルを配置したものであ
る。また、図3(c)に示されるネットは、隅部用の正
方形のタイルのみを一列に配置したものである。
【0013】接着モルタルの上にネットのタイルを貼っ
た後、剥離紙を剥がし、次いで、図2(g)に示される
ように、目地に入るようにタイル面に目地モルタルを塗
布する。次いで、図2(h)に示されされるように、ス
ポンジ等を用いて、タイル面に残った余分な目地モルタ
ルを拭き取る。
【0014】以上の工程を繰り返すことによって、タイ
ル貼り作業が行われる。なお、タイル貼り作業に際して
は、最初に出隅部分にタイルを貼り、出隅部分に貼られ
たタイルを基準として左右の壁部分に順次タイルを貼っ
ていくと、作業を迅速に進めることができる。したがっ
て、図3(c)に示される一列のネットを使用して、最
初に出隅部分の上から下までタイルを貼ると、作業を非
常に効率的に実施することができる。
【0015】なお、面取りスペーサによって出隅部分を
面取りしても、鉄筋のかぶりの減少は僅かであるため
(95mm×45mmのタイルを使用する場合、出隅部
分でのかぶりの減少は、22.5mmとなる)、構造上
の問題は通常生じない。また、寸法の大きなタイルを使
用するため、所要のかぶりが得られない場合には、所要
のかぶりが得られるように鉄筋の位置をずらせることに
よって、本発明の工法を使用することができる。
【0016】本発明は、以上の発明の実施の形態に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範
囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0017】たとえば、前記実施の形態においては、建
物の外壁の出隅部分におけるタイル貼りに関して説明し
たが、建物の窓開口部におけるタイル貼りにも使用する
ことができる。すなわち、図5に示されるように、上述
と同様に、建物の窓開口部の隅部分を面取りし、面取り
した部分にタイルを貼ることによって、従来の技術の課
題を解決することができる。
【0018】また、本発明の工法は、図4(a)に示さ
れるように、タイルを縦方向に揃えて貼る、いわゆるイ
モ貼りにも適用することができ、或いは、図4(b)に
示されるように、タイルを縦方向に互い違いに貼る、い
わゆるウマ貼りにも適用することができる。
【0019】なお、図1、図2、および図5〜図7にお
いて、図面の簡単化のため、コンクリート壁中に鉄筋が
図示されていない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、専用のL字形タイルを
使用しないので、工事費を廉価にすることができる。ま
た、従来の工法に比較して施工が容易であり、特に図3
(c)に示される一列のネットを使用することにより、
非常に効率的に施工することができる。さらに、タイル
裏面の溝が外部に露出することもなく、角部の目地モル
タルの量も少ないので、目地モルタルが剥離しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工法によって施工された建物の外壁の
出隅部分の斜視図である。
【図2】本発明の工法の一連の工程を平面的に示した図
である。
【図3】ネットのタイルを示した図であって、(a)
は、従来のネットを示したものであり、(b)、(c)
は、本発明の工法において使用されるネットを示したも
のである。
【図4】タイルの貼り方を示した正面図であって、
(a)は、いわゆるイモ貼りを示したものであり、
(b)は、いわゆるウマ貼りを示したものである。
【図5】建物の窓開口部における本発明の工法の適用を
示した図である。
【図6】L字形タイルを使用する従来の工法によって施
工された建物の出隅部分の斜視図である。
【図7】L字形タイルを使用しない従来の工法によって
施工された建物の出隅部分の斜視図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁の出隅部分又は建物の窓開口
    部の隅部分にタイルを貼る湿式タイル工法であって、建
    物の外壁用の型枠を組み立てる工程と、型枠内部の出隅
    部分又は隅部分に、直角二等辺三角形の横断面を有する
    面取りスペーサを配置する工程とを備え、前記面取りス
    ペーサの斜辺が、出隅部分又は隅部分に貼るタイルの幅
    と実質的に等しくなるように選定されており、型枠内に
    コンクリートを打設する工程と、コンクリートの硬化
    後、型枠を取り外す工程と、コンクリート壁に接着モル
    タルを塗布する工程と、接着モルタルの上にタイルを貼
    る工程と、目地に入るようにタイル面に目地モルタルを
    塗布する工程と、タイル面に残った余分な目地モルタル
    を拭き取る工程とを備えていることを特徴とする工法。
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