JP3333738B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP3333738B2
JP3333738B2 JP14408698A JP14408698A JP3333738B2 JP 3333738 B2 JP3333738 B2 JP 3333738B2 JP 14408698 A JP14408698 A JP 14408698A JP 14408698 A JP14408698 A JP 14408698A JP 3333738 B2 JP3333738 B2 JP 3333738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食器洗浄機に関
し、特に、予洗いを行った後、洗浄水槽に洗剤を自動投
入して本洗いを行う食器洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食器洗浄機には、予洗いを行った後に本
洗いを行うもの、又は、本洗いのみを行うものがあり、
何れの場合も、本洗いの前に洗剤を洗浄室に投入して洗
浄を行っているが、洗浄性の点からは予洗いを行った後
に本洗いを行うものの方が優れている。特に、予洗いを
行った後、洗浄室に洗剤を自動投入する食器洗浄機は、
利便性が高いものの、予洗いの間は洗剤を一時保管し、
予洗い終了後に使用された洗浄水を排水し、本洗いの開
始までに洗剤を洗浄室に投入する。
【0003】従来は、予洗いのため洗浄水が洗浄室の貯
水槽に給水され、水位センサが予洗いに十分な水位を検
知して予洗いが行われる。予洗い終了後は、洗浄水が排
水され、本洗いのための洗浄水が洗浄室の貯水槽に給水
される。そして、水位センサが本洗いに十分な水位を検
知して、ソレノイドの励磁により電磁弁が開き、洗剤排
出用の口部から洗剤が洗浄室に投入される。このように
して、洗剤投入後の本洗いが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、予洗いを行った後、洗浄室に洗剤を自動投入す
る動作において、ソレノイドを使用した電磁弁を用いる
場合は、制御回路、ハーネス等が必要でコスト高になる
ばかりか、電気機器類は液体に弱く、例えばウレタン樹
脂でポッティングを施すような防水構造が必要で製造工
程が複雑になり、この点からもコスト高であった。
【0005】ゆえに、本発明は、『予洗いを行った後、
洗浄室に洗剤を自動投入して本洗いを行う食器洗浄機に
おいて』、電気的な制御を行わず、機構的構造で洗剤を
自動投入してコストの軽減を図ることの可能な食器洗浄
機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の解決手段は、『洗浄室の貯水槽の
洗浄水位に応答して昇降するフロートと、フロートを昇
降自在に保持する保持部材と、保持部材に設けられ、貯
水槽内が予洗い前の第1水位と対応した第1の位置と、
予洗い中の第2水位と対応した第2の位置と、予洗い終
了後洗浄水が排水された状態の第3水位と対応した第3
の位置と、本洗いの中の第4水位に対応した第4の位置
とに、フロートが具備する被支持部をフロートに作用す
る浮力又はフロートの自重によってこの順序で移動させ
る案内溝と、洗剤排出用の口部が洗浄室側に向けて開放
する洗剤収容室と、口部を開閉自在に閉塞する開閉蓋
と、フロートの被支持部が第3の位置から第4の位置に
上昇移動する際に、開閉蓋を開く開蓋手段と、』であ
る。
【0007】このような解決手段によって、フロートの
被保持部が、貯水槽の洗浄水位に応答して保持部材の案
内溝の第1の位置、第2の位置、第3の位置、第4の位
置に移動し、本洗いのために第3の位置から第4の位置
に上昇移動する際に、開閉蓋が開く。したがって、本洗
いのために第3の位置から第4の位置に上昇移動する際
にフロートが受ける浮力が開閉蓋を開く力になり、機構
的構造で予洗い後本洗い前の洗剤自動投入が可能にな
る。
【0008】開蓋手段は、たとえば、開閉蓋を開放位置
に向かって付勢する付勢手段と、開閉蓋を閉鎖位置に係
合保持すると共に所定の解除動作によって係合保持が解
除される係合手段と、フロートの被支持部が第3の位置
から第4の位置に上昇移動する際に、フロートと連動し
て係合手段に対して解除動作を実行するための係合解除
機構とで構成すればよい。
【0009】具体的には、保持部材は一対の縦桟(305a)
(305b)のような手段で達成でき、案内溝は、第1の位置
から第2の位置に上昇する上昇案内溝(309a)と、第2の
位置から下降する際には第3の位置に向かって斜めに下
降する傾斜案内溝(309b)と、第3の位置から第4の位置
に上昇する案内溝(昇降案内溝(309c))とで構成される
ような手段で達成でき、付勢手段は、バネ(323) のよう
な手段で達成でき、係合手段は、カムとしての役割を果
たす第1係合部材(319) と、レバーとしての役割を果た
す第2係合部材(321) と、第1係合部材(319) と第2係
合部材(321) と係合を保持するためのバネ(323) とで構
成されるような手段で達成でき、係合解除機構は、第1
係合部材(319) (カム)と第2係合部材(321) (レバ
ー)との係合を解除するピンとしての役割を果たす入力
部(303a)がフロートの第3の位置から第4の位置への移
動軌跡内に設けられた第2係合部材(321) の受け部(321
d)を押し上げるような機構で達成できる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。第1に、電気的構造ではなく、機構的
構造なため簡単な構成で済み、コストダウンを図ること
ができる。第2に、電気的構造のように液体に弱い構造
ではないので、防水の完全性が追求されなくて済み、製
造工程の面からも簡単な工程で済み、コストダウンを図
ることができる。
【0011】<その他> a項について 上記発明の解決手段に加えて、『開蓋手段は、開閉蓋を
開放位置に向かって付勢する付勢手段と、開閉蓋を閉鎖
位置に係合保持すると共に所定の解除動作によって係合
保持が解除される係合手段と、フロートの被支持部が第
3の位置から第4の位置に上昇移動する際に、フロート
と連動して係合手段に対して解除動作を実行するための
係合解除機構とを具備することを特徴とする』もので
は、以下のような作用を生じる。
【0012】係合手段で開閉蓋が閉鎖位置に係合保持さ
れているが、本洗いのために第3の位置から第4の位置
にフロートが上昇移動する際に、係合解除機構によって
上記係合が解除されるとともに、付勢手段の付勢力で開
閉蓋が開放位置に向って開き、洗剤収容室の洗剤排出用
の口部が洗浄室側に向けて開放する。従って、上記のよ
うな機構的構造で予洗い後本洗い前の洗剤自動投入が可
能になる。
【0013】b項について 上記発明の解決手段に加えて、『開閉扉を具備する洗剤
収容室、フロート、及び、案内溝を具備する保持部材を
洗浄室の前方開放部を開閉する扉に設け、本洗い終了後
洗浄水の排水により、フロートの被支持部が第4の位置
から第3の位置に下降移動し、扉が閉鎖姿勢から開放姿
勢に移動することにより、フロートの被支持部が第3の
位置から第1の位置に復帰するように案内溝を構成し
た』ものでは、以下のような作用を生じる。
【0014】本洗い終了後洗浄水の排水が行われ、フロ
ートの自重でフロートの被支持部が第4の位置から第3
の位置に戻り、次の食器洗浄のために洗浄室の前方開放
部を閉じていた扉が開かれると、フロートの被支持部が
第3の位置から第1の位置に復帰するので、新たな汚れ
た食器を入れて扉を閉めれば、初期状態になる。したが
って、上記効果に加えて、貯水水槽の水位の変化と扉の
開閉とで機構的な予洗い後本洗い前の洗剤自動投入をサ
イクルに行え、機構的構造でもサイクル的な自動投入が
できる。
【0015】c項について 前記発明の解決手段に加えて、『保持部材は、閉鎖姿勢
の扉において上下方向となる姿勢に相互に対向配置され
た一対の縦桟であり、各縦桟には第1の位置の上方に第
2の位置が、第3の位置の上方に第4の位置があり、案
内溝は、第1の位置から第2の位置に上昇する上昇案内
溝と、第2の位置から下降する際には第3の位置に向か
って斜めに下降する傾斜案内溝と、第3の位置と第4の
位置との間で昇降する昇降案内溝と、第3の位置から第
1の位置に復帰する復帰案内溝とから構成し、案内溝
は、各位置及び各溝が対向するように各縦桟に形成さ
れ、フロートは縦桟間を昇降移動するように設けられて
このフロートの被支持部が各案内溝に移動自在に収容さ
れ、さらにこのフロートには係合解除機構の入力部が設
けられ、係合手段には、フロートの第3の位置から前記
第4の位置への移動軌跡内に係合解除機構の受け部が設
けられ、係合解除機構は、入力部で受け部を押し上げる
ことにより係合手段の係合を解除する構成である』もの
では、本発明を具体的に実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。図1は、本発明の実施の形態の
食器洗浄機(201) を側方から見た概要説明図である。 <食器洗浄機>食器洗浄機(201) は、予洗いを行った後
本洗いを行う食器洗浄機であり、洗浄室(203) の前面で
ある前方開放部(205) を閉塞可能で開閉可能な扉(207)
が閉鎖姿勢になることによって閉塞状態になり、予洗い
や本洗いを行える。
【0017】さらに、食器洗浄機(201) は、予洗い後、
洗浄室(203) に洗剤を自動投入するための洗剤自動投入
器(209) を具備し、洗剤自動投入器(209) は扉(207) の
洗浄室(203) 側である内面下方部に設けられている。洗
剤自動投入器(209) の構造と動作の説明は後述し、ま
ず、図1を用いて食器洗浄機(201) の主要構成を説明す
る。
【0018】洗浄室(203) 内には、食器かご(211) が収
容されており、食器かご(211) は平面視にて矩形状に形
成された下かご(211a)及び上かご(211b)から主に構成さ
れ、下かご(211a)の後端部から上方に向けて延びる片部
(211c)の左右側部上部にて上かご(211b)が連結されると
共に連結部(211d)を中心に上方に向けて回動自在になっ
ている。
【0019】このように上かご(211b)を回動自在にして
おくのは、下かご(211a)への食器の収容を容易化した
り、下かご(211a)に大きな食器を収容できるという利点
があるからである。そして、下かご(211a)の左右側部の
下端部には、前後方向に所定ピッチでならぶ複数のロー
ラ(211e)が設けられており、洗浄室(203) の左右下部に
は、ローラ(211e)を上下から挟むように前後方向に延び
る一対のレール(213) が設けられ、ローラ(211e)は移動
自在で支持されている。
【0020】このようにして、扉(207) が開放姿勢で
は、食器かご(211) は前後方向に進退可能になってい
る。洗浄室(203) の最下部は貯水槽(215) になってお
り、貯水槽(215) にためられる洗浄水の温度を上昇、保
温させるためのヒータ(217) が貯水槽(215) 内に設けら
れている。貯水槽(215) の前方下面は開口しており、そ
の開口を通って残菜フィルタ(219) でろ過された洗浄水
は、残菜フィルタ(219) の側部から洗浄ポンプ(221) で
下ノズル(223) へ送られ、循環パイプ(225) を通って上
ノズル(227) に送られる。下ノズル(223) 及び上ノズル
(227) のノズル孔から洗浄水が食器かご(211) に収容さ
れた食器に噴射されて、洗浄が行われる。
【0021】この洗浄は、予洗いでも、本洗いでも、洗
浄水が循環して行われるが、貯水槽(215) に溜める洗浄
水は、洗浄室(203) の後面中央付近に設けられた給水開
口(229) から吐出したものであり、給水パイプ(233) か
ら送られてきた水や湯が電磁弁(231) の開弁によって行
われる。なお、予洗いでの洗浄水は、給水開口(229) か
ら吐出した水や湯そのものであるが、本洗いでの洗浄水
は、前述したように水や湯に洗剤が投入されたものであ
る。
【0022】予洗いが行われた後、本洗いが行われた後
は、それぞれ洗浄水の排水が行われるが、それは、排水
ポンプ(235) が動作するとともに電磁弁(239) が開き、
残菜フィルタ(219) の下部から食器洗浄機(201) の外部
にまでわたる排水パイプ(237) を通って行われる。食器
洗浄機(201) は、予洗い後に洗剤を自動投入して本洗い
を行えることに加え、洗浄後の食器の乾燥も行えるよう
になっている。具体的には、洗浄室(203)の後面下方付
近に設けられた給気開口(243) に給気ダクト(241) が接
続しており、図示しない給気口から空気を取り込まれ
る。その取り込まれた空気はヒータ(217) で乾燥した高
温の空気になって食器に付着した水分を吸収して湿潤空
気になり、湿潤空気は洗浄室(203) の上面中央付近に設
けられた排気開口(247) に接続する排気ダクト(245) を
通って排気口(249) から食器洗浄機(201) 外部に排気さ
れるようになっている。
【0023】<洗剤自動投入器>次に、洗剤自動投入器
(209) について図2から図5を用いて説明する。図2
は、図1の洗剤自動投入器(209) を洗浄室(203) 側から
見た図であり、図3は、図2の洗剤自動投入器(209) の
内部構造を示した図であり、図4は、図2のIV−IV
ライン断面図であり、図5は、図2のV−Vライン断面
図である。
【0024】洗剤自動投入器(209) は底の無い直方体状
の箱体(301) の外観をなしており、洗浄室(203) 側の面
には内部に設けられた洗剤収容室(313) の洗剤排出用の
口部(311) が形成され、後述の機構によって洗剤排出用
の口部(311) を閉塞している開閉蓋(315) が開き、洗剤
排出用の口部(311) が開放されると洗剤が洗浄室(203)
に投入される。
【0025】<フロートと保持部材との関係>洗剤投入
機構として、箱体(301) 内部には、洗浄室(203) の洗浄
水位に応答して昇降するフロート(303) と、フロート(3
03) を昇降自在に保持する保持部材(305) とが設けられ
ている。保持部材(305) は、閉鎖状態の扉(207) におい
て上下方向となる姿勢に相互に平行に対向配置された一
対の縦桟(305a)(305b)を具備している。図7及び図8も
用いて、フロート(303) 、縦桟(305a),縦桟(305b)の関
係について説明する。
【0026】図7は、閉鎖姿勢の扉(207) に対応する縦
桟(305b)を示した図であり、図8は、開放姿勢の扉(20
7) に対応する縦桟(305b)を示した図である。フロート
(303) には保持部材(305) で支持される図3に示す被支
持部(307) が設けられており、被支持部(307) は具体的
には縦桟(305a)側に突出した軸部(307a)と縦桟(305b)側
に対称位置で突出した軸部(307b)で構成される。保持部
材(305) (縦桟(305a),縦桟(305b))には、被支持部(3
07) (軸部(307a),軸部(307b))が、洗浄室(203) の貯
水槽(215) 内が予洗い前の第1水位に対応した第1の位
置(a) と、給水されて水位が上昇した予洗い中の第2水
位に対応した第2の位置(b) と、予洗い終了後洗浄水が
排水された状態の第3水位に対応した第3の位置(c)
(第1の位置(a) と同じ高さ)と、再び給水されて水位
が上昇した本洗い中の第4水位に対応した第4の位置
(d) (第2の位置(b) と同じ高さ)とに、フロート(30
3) に作用する浮力又はフロート(303) の自重によって
この順序で移動するように案内溝(309) が設けられてい
る。なお、案内溝(309) は、上記各位置及び各溝が対向
するように(鏡面写状態に)なるように各縦桟(305a)、
縦桟(305b)に形成されている。
【0027】<案内溝>案内溝(309) について図7及び
図8に示した縦桟(305b)を用いて更に具体的に説明す
る。縦桟(305b)には、第1の位置(a) の上方に第2の位
置(b) が、第3の位置(c)の上方に第4の位置(d) があ
り、案内溝(309) は、軸部(307b)が第1の位置(a)から
第2の位置(b) に上昇する上昇案内溝(309a)と、軸部(3
07b)が第2の位置(b) から下降する際には第3の位置
(c) に向って斜めに下降する傾斜案内溝(309b)と、軸部
(307b)が第3の位置(c) と第4の位置(d) との間で昇降
する昇降案内溝(309c)と、第3の位置(c) から第1の位
置(a) に復帰する復帰案内溝(309d)とから構成されてい
る。
【0028】<開蓋手段を構成する、付勢手段と係合手
段と係合解除機構との関係>洗剤投入機構として、箱体
(301) 内部には、開閉蓋(315) を開放位置に向って付勢
する付勢手段と、開閉蓋(315) を閉鎖位置に係合保持す
ると共に所定の解除動作で上記係合保持が解除される係
合手段と、フロート(303) の被支持部(307)が案内溝(30
9) の第3の位置(c) から第4の位置(d) に上昇移動す
る際に、フロート(303) の上昇に連動して上記係合手段
に対して上記解除動作を実行するための係合解除機構と
が設けられている。
【0029】図2から図5を用いて係合手段と係合解除
機構について具体的に説明する。付勢手段は、バネ(31
7) で構成される。係合手段は、カムとしての役割を果
たす第1係合部材(319) と、レバーとしての役割を果た
す第2係合部材(321) と、第1係合部材(319) と第2係
合部材(321) と係合を保持するためのバネ(323) とで構
成される。係合解除機構は、フロート(303) の上部に設
けたピンとしての役割を果たす入力部(303a)と、フロー
ト(303) が第3の位置(c) から第4の位置(d) へ上昇移
動する移動軌跡内に設けられた第2係合部材(321) の先
端に形成された受け部(321d)とを具備する。入力部(303
a)は、受け部(321d)を押し上げることにより、上記第1
係合部材(319) (カム)と第2係合部材(321) (レバ
ー)との係合を解除する。
【0030】第1係合部材(319) の一端側は、箱体(30
1) 内の外部側で洗剤収容室(313) の上方に設けられた
回動軸(301a)に回動自在に取付けられるとともに開閉蓋
(315)を一体的に接続し、他端側は、第2係合部材(321)
に係合する係合部(319a)になっている。なお、第1係
合部材(319) の一端側に形成され前記回動軸(301a)に回
動自在の円筒状部(319b)の外周にはバネ(317) が巻かれ
て、図2、図3における時計回り方向に付勢されてお
り、このバネ(317) の付勢力によって、第1係合部材(3
19) と第2係合部材(321) と係合が解除されると、開閉
蓋(315) は開放位置である上方に向けて時計回りに回転
するようになっている。
【0031】第2係合部材(321) は、平面視にて図6の
ような形状をなしており、箱体(301) の外部側内面に沿
う第1部分(321a)と第1部分(321a)の端部から折れて洗
浄室(203) 側である前方に延びる第2部分(321b)と箱体
(301) の内面に沿う第3部分(321e)とからなっている。
第1部分(321a)のほぼ中心部分は箱体(301) の外部側の
内面で回動軸(301a)の斜め下方に設けられた支軸(301b)
に回動自在に取付けられ、一端側(第2係合部材(321)
にとっても一端側)は第1係合部材(319) の係合部(319
a)に係合する係合部(321c)になっている。第3部分(321
e)の一端側(第2係合部材(321) にとっては他端側)は
フロート(303) の入力部(303a)を受ける受け部(321d)に
なっている。
【0032】なお、本洗いのためにフロート(303) が浮
力によって案内溝(309) の昇降案内溝(309c)に沿って上
昇し、第3の位置(c) から第4の位置(d) に移動する場
合にのみ、入力部(303a)が第2係合部材(321) の受け部
(321d)を押し上げるが、予洗いのためにフロート(303)
が浮力によって上昇案内溝(309a)に沿って上昇移動して
も、入力部(303a)は受け部(321d)に当たらず、第1係合
部材(319) の係合部(319a)と第2係合部材(321) の係合
部(321c)との係合は保持される。この保持は、図3で示
すように、箱体(301) 内の外部側で回動軸(301a)の斜め
下方かつ支軸(301b)の斜め上方に設けられた突出板(301
c)と第2係合部材(321) の第1部分(321a)における軸支
部分よりも第2部分(321b)側との間にバネ(323) を設
け、係合部(321c)が時計回りに回転するように付勢され
ることで可能となっている。
【0033】<動作説明>扉(207) が開けられ、食器か
ご(211) に食器が収容され、洗剤収容室(313) には一回
分の洗剤が入れられ、扉(207) が閉じられて洗浄の準備
が整う。この段階では、フロート(303) は案内溝(309)
の第1の位置(a) であり、洗剤収容室(313) には洗剤が
入れられており、第1係合部材(319) と第2係合部材(3
21) とがかみ合って係合し、開閉蓋(315) は洗剤排出用
の口部(311) を閉塞している。
【0034】次に、予洗いを行うために電磁弁(231) が
開き、洗浄水である水又は湯が洗浄室(203) の貯水槽(2
15) に給水される。洗浄水の水位が上昇するに従って、
フロート(303) は、浮力を受けて軸部(307a)(307b)が案
内溝(309) の第1の位置(a)から上昇案内溝(309a)を通
って上昇して第2の位置(b) に到達する。第2の位置
(b) のフロート(303) は図5の仮想線で示しており、入
力部(303a)は第2係合部材(321) の受け部(321d)を押し
上げないので、開閉蓋(315) は閉鎖位置に係合保持され
ている。
【0035】予洗いが行われ、終了後は排水ポンプ(23
5) が動作して予洗いで使用された洗浄水の排水が行わ
れる。この排水に従って、フロート(303) は、自重のた
め軸部(307a)(307b)が案内溝(309) の第2の位置(b) か
ら傾斜案内溝(309b)を通って第3の位置(c) に下降す
る。第3の位置(c) のフロート(303) は図3の実線で示
されている。
【0036】次に、本洗いを行うために電磁弁(231) が
開き、水又は湯が洗浄室(203) の貯水槽(215) に給水さ
れる。水位が上昇するに従って、フロート(303) は、浮
力を受けて軸部(307a)(307b)が案内溝(309) の第3の位
置(c) から昇降案内溝(309c)を通って上昇して第4の位
置(d) に到達する。この到達の際には、フロート(303)
の入力部(303a)が第2係合部材(321) の受け部(321d)を
押し上げる。押し上げ直前のフロート(303) が図5の実
線で示されており、押しあげた状態のフロート(303) 及
び第2係合部材(321) が図3の仮想線で示されている。
【0037】バネ(323) の付勢力以上の力で押し上げら
れた結果、第1係合部材(319) の係合部(319a)と第2係
合部材(321) の係合部(321c)との係合がとかれ、バネ(3
17)による付勢力により開閉蓋(315) が上方の開放位置
に向けて時計回りに回転する。そして、洗剤収容室(31
3) の洗剤排出用の口部(311) が洗浄室(203) 側に向け
て開放された状態になって、洗剤が洗浄室(203) 内に投
入され、本洗いのための洗浄水は洗剤を含んだ水又は湯
となる。
【0038】本洗いが行われ、終了後は排水ポンプ(23
5) が動作して本洗いで使用された洗浄水の排水が行わ
れる。この排水に従って、フロート(303) は、自重のた
め軸部(307a)(307b)が案内溝(309) の第4の位置(d) か
ら昇降案内溝(309c)を通って下降して第3の位置(c) に
到達する。洗浄終了後は、食器の乾燥が行われ、食器を
取り出すために扉(207) が開けられると、フロート(30
3) は、自重によって軸部(307a)(307b)が案内溝(309)
の第3の位置(c) から復帰案内溝(309d)を通って落下
し、第1の位置(a) に復帰する。
【0039】<案内溝の特に注意する点> 図7に示したように、上昇案内溝(309a)と傾斜案内溝
(309b)と昇降案内溝(309c)の形状は、第1の位置(a) か
ら第4の位置(d) に上昇せず、第2の位置(b)から第1
の位置(a) に下降せず、第4の位置(d) から第1の位置
(c) に下降しない形状とする必要がある。
【0040】図9は図8の第3の位置(c) 付近の拡大
図であるが、図9において軸部(307b)の直径をRとする
と、復帰案内溝(309d)は、R/4以下の寸法の段差(32
5) を形成した後、下方に向いた傾斜(326) が形成され
始めるようにしておくことが好ましい。これは、扉(20
7) が開いた時に傾斜(326) に軸部(307b)の重心がのる
ようにして第3の位置(c) で止まらず、第1の位置(a)
に確実に落下させるためである。
【0041】閉鎖姿勢の扉(207) において、第1の位
置(a) と第3の位置(c) をほぼ同じ高さとし、第2の位
置(b) と第4の位置(d) をほぼ同じ高さとしているが、
高さは同じである必要はない。特に、第2の位置(b) を
低い位置に設定しておけば、予洗いの場合に、第2係合
部材(321) の形状を第3部分(321e)をなくして第2部分
(321b)の先端にそのまま受け部(321d)を設けても、第2
部分(321b)に当接することもなく、開閉蓋(315) は開か
ない。
【0042】上記の実施の形態では、フロート(303)
の入力部(303a)で第2係合部材(321) の受け部(321d)を
押し上げ、第2係合部材(321) を支軸(301b)で回動させ
て、第2係合部材(321) の係合部(321c)と第1係合部材
(319a)の係合部(319a)との係合を解除させているが、た
とえば、受け部(321d)の下面をテーパ形状にしておき、
入力部(303a)が上昇しながら接すると、第2係合部材(3
21) が前後方向にスライドし、このスライドによって第
1係合部材(319a)の係合部(319a)と第2係合部材(321)
の係合部(321c)との係合が解除できるようにしてもよ
い。
【0043】上記実施の形態では、保持部材(305) と
して一対の縦桟(305a)、(305b) を用い、フロート(303)
の被支持部(307) として軸部(307a),(307b)を用い、案
内溝(309) を縦桟(305a),(305b)のそれぞれに鏡面写状
態に形成させたが、たとえば、縦桟(305a)のみに案内溝
(309) を形成し、フロート(303) の被支持部(307) は軸
部(307a)のみとしてもよい。この場合、縦桟(305b)には
案内溝(309) を形成せずに単なる平面状の縦桟とし、フ
ロート(303) の縦桟(305b)側を平面状にして、フロート
(303) と縦桟(305b)の両平面状部分とが摺動するように
しておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の食器洗浄機(201) を側方
から見た概要説明図である。
【図2】図1の洗剤自動投入器(209) を洗浄室(203) 側
から見た図である。
【図3】図2の洗剤自動投入器(209) の内部構造を示し
た図である。
【図4】図2のIV−IVライン断面図である。
【図5】図2のV−Vライン断面図である。
【図6】第2係合部材(321) の平面視を示した図であ
る。
【図7】閉鎖姿勢の扉(207) に対応する縦桟(305b)を示
した図である。
【図8】開放姿勢の扉(207) に対応する縦桟(305b)を示
した図である。
【図9】図8の第3の位置(c) 付近の拡大図である。
【符号の説明】
(201) ・・・食器洗浄機 (203) ・・・洗浄室 (303) ・・・フロート (305) ・・・保持部材 (309) ・・・案内溝 (313) ・・・洗剤収容室 (315) ・・・開閉蓋 (317) ・・・バネ (319) ・・・第1係合部材 (321) ・・・第2係合部材 (323) ・・・バネ (303a)・・・入力部 (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予洗いを行った後、洗浄室に洗剤を自動
    投入して本洗いを行う食器洗浄機において、 前記洗浄室の貯水槽の洗浄水位に応答して昇降するフロ
    ートと、 前記フロートを昇降自在に保持する保持部材と、 前記保持部材に設けられ、前記貯水槽内が予洗い前の第
    1水位と対応した第1の位置と、予洗い中の第2水位と
    対応した第2の位置と、予洗い終了後洗浄水が排水され
    た状態の第3水位と対応した第3の位置と、本洗いの中
    の第4水位に対応した第4の位置とに、前記フロートが
    具備する被支持部を前記フロートに作用する浮力又は前
    記フロートの自重によってこの順序で移動させる案内溝
    と、 洗剤排出用の口部が洗浄室側に向けて開放する洗剤収容
    室と、 前記口部を開閉自在に閉塞する開閉蓋と、 前記フロートの前記被支持部が前記第3の位置から前記
    第4の位置に上昇移動する際に、前記開閉蓋を開く開蓋
    手段と、 を具備する食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記開蓋手段は、 前記開閉蓋を開放位置に向かって付勢する付勢手段と、 前記開閉蓋を閉鎖位置に係合保持すると共に所定の解除
    動作によって前記係合保持が解除される係合手段と、 前記フロートの前記被支持部が前記第3の位置から前記
    第4の位置に上昇移動する際に、前記フロートと連動し
    て前記係合手段に対して前記解除動作を実行するための
    係合解除機構とを具備すること、 を特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記開閉蓋を具備する前記洗剤収容室、
    前記フロート、及び、前記案内溝を具備する前記保持部
    材を前記洗浄室の前方開放部を開閉する扉に設け、本洗
    い終了後洗浄水の排水により、前記フロートの被支持部
    が前記第4の位置から前記第3の位置に下降移動し、前
    記扉が閉鎖姿勢から開放姿勢に移動することにより、前
    記フロートの被支持部が前記第3の位置から前記第1の
    位置に復帰するように前記案内溝を構成した請求項1又
    は2に記載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、閉鎖姿勢の前記扉にお
    いて上下方向となる姿勢に相互に対向配置された一対の
    縦桟であり、 前記各縦桟には前記第1の位置の上方に前記第2の位置
    が、前記第3の位置の上方に前記第4の位置があり、前
    記案内溝は、前記第1の位置から前記第2の位置に上昇
    する上昇案内溝と、前記第2の位置から下降する際には
    前記第3の位置に向かって斜めに下降する傾斜案内溝
    と、前記第3の位置と前記第4の位置との間で昇降する
    昇降案内溝と、前記第3の位置から前記第1の位置に復
    帰する復帰案内溝とから構成し、 前記案内溝は、前記各位置及び前記各溝が対向するよう
    に前記各縦桟に形成され、 前記フロートは前記縦桟間を昇降移動するように設けら
    れてこのフロートの前記被支持部が前記各案内溝に移動
    自在に収容され、さらにこのフロートには前記係合解除
    機構の入力部が設けられ、 前記係合手段には、前記フロートの前記第3の位置から
    前記第4の位置への移動軌跡内に前記係合解除機構の受
    け部が設けられ、 前記係合解除機構は、前記入力部で前記受け部を押し上
    げることにより前記係合手段の係合を解除する構成であ
    る請求項3に記載の食器洗浄機。
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