JP3333239B2 - 可変利得回路 - Google Patents

可変利得回路

Info

Publication number
JP3333239B2
JP3333239B2 JP20548692A JP20548692A JP3333239B2 JP 3333239 B2 JP3333239 B2 JP 3333239B2 JP 20548692 A JP20548692 A JP 20548692A JP 20548692 A JP20548692 A JP 20548692A JP 3333239 B2 JP3333239 B2 JP 3333239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistors
circuit
transistor
collector
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20548692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0690127A (ja
Inventor
幹雄 小山
正 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20548692A priority Critical patent/JP3333239B2/ja
Priority to US07/986,043 priority patent/US5465070A/en
Priority to KR1019920023451A priority patent/KR970008536B1/ko
Publication of JPH0690127A publication Critical patent/JPH0690127A/ja
Priority to US08/472,483 priority patent/US5610547A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3333239B2 publication Critical patent/JP3333239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06GANALOGUE COMPUTERS
    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/24Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for evaluating logarithmic or exponential functions, e.g. hyperbolic functions

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対数変換回路を用いた
可変利得回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、対数変換回路はバイポーラトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とコレクタ電流が対
数関係にあることを利用して、入力信号を対数変換する
ものである。また、対数変換回路はその出力側に逆対数
変換回路を組み合わせることにより、ゲインセル回路と
呼ばれる可変利得回路にしばしば用いられる。
【0003】図18に、従来のゲインセル回路の構成を
示す。このゲインセル回路は特開昭61−224715
号に記載されたもので、アクティブフィルタ回路の構成
要素として用いられているものである。入力段の対数変
換回路はトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4とディジ
ェネレーション抵抗RE1,RE2および電流源I1に
より構成され、また出力段の逆対数変換回路はトランジ
スタQ5,Q6と電流源I2,I3,I4により構成さ
れている。対数変換回路において、トランジスタQ1,
Q2のベース間に入力された信号Vin(Vin+ −Vi
n- )はQ1,Q2により電圧電流変換される。これら
トランジスタQ1,Q2のエミッタ電流は、抵抗RE
1,RE2をそれぞれ介してトランジスタQ3,Q4の
コレクタに流れ込む。
【0004】ここで、ダイオード接続されたトランジス
タQ3,Q4のコレクタ電流Icとベース・エミッタ間
電圧Vbeとの間にはVbe=α・ln(Ic)なる関係が
あるため、トランジスタQ3,Q4からはそのコレクタ
電流がQ3,Q4のベース・エミッタ間電圧に対数変換
された電圧が出力される。この出力電圧を出力段の逆対
数変換回路のトランジスタQ5,Q6のベースで受ける
ことにより、トランジスタQ5,Q6のコレクタに入力
段の対数変換回路の入力信号Vinが線形変換された信号
が出力される。
【0005】図18における入力段の対数変換回路の等
価回路を図19に示す。図18の回路は対数変換回路が
差動動作をするため、図19では半回路形式で示してい
る。トランジスタのコンダクタンスをgm、抵抗RE
1,RE2の抵抗値をreとすると、この半回路のトラ
ンスコンダクタンスGmは、次式のように表される。 Gm=gm/(2+gm・re) =1/(2/gm+re) (1)
【0006】(1) 式より、入力段の対数変換回路を入力
信号Vinの広い電圧振幅範囲にわたって動作させ、ゲイ
ンセル回路の線形動作範囲を広くするためには、トラン
ジスタQ1,Q2の動作電流の変化による2/gmの変
化が抵抗RE1,RE2に対して無視できる程度に小さ
くなければならない。そのため、従来ではトランジスタ
Q1,Q2に大電流を流すことにより、信号の有無によ
る電流変化を小さくして、gmを大きくすることが行わ
れてきた。しかし、トランジスタQ1,Q2に流す動作
電流を大きくすると、特に無信号時の消費電力が増加し
て、全体として消費電力が増大するという欠点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の対数変換回路に
おいては、入力信号の広い電圧振幅範囲にわたって動作
するためには回路の動作電流を大きくすることが必要と
なり、このため消費電力が増大するという欠点があっ
た。
【0008】本発明は、従来の対数変換回路のように消
費電力を増大させることなく、入力信号の広い電圧振幅
範囲にわたって動作する対数変換回路を用いた可変利得
回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
る可変利得回路は、ベースが第1および第2の入力端子
にそれぞれ接続された第1および第2のトランジスタ
と、前記第1および第2のトランジスタのコレクタと第
1の電源端との間にそれぞれ接続された第1および第2
の負荷と、コレクタが前記第1および第2のトランジス
タのエミッタにそれぞれ接続され、エミッタが互いに結
合された第3および第4のトランジスタと、前記第1の
トランジスタのエミッタおよび第3のトランジスタのコ
レクタと前記第2のトランジスタのエミッタおよび第4
のトランジスタのコレクタとの間に接続されたインピー
ダンス素子と、前記第1および第2のトランジスタのコ
レクタから前記第3および第4のトランジスタのベース
に帰還を施す第1および第2の帰還回路と、前記第3お
よび第4のトランジスタのエミッタ結合点と第2の電源
端との間に接続されたレベルシフト回路と、エミッタが
互いに結合され、ベースが前記第3および第4のトラン
ジスタのベースにそれぞれ接続され、それぞれのコレク
タから出力信号を取り出す第5および第6のトランジス
タと、前記第5および第6のトランジスタのエミッタ結
合点と前記第2の電源端との間に接続された可変電流源
を具備する。本発明の他の態様による可変利得回路で
は、第1の態様による可変利得回路からレベルシフト回
路を除去し、代わりに第1および第2の帰還回路にレベ
ルシフト機能を持たせる。
【0010】ここで、第1〜第4のトランジスタは全て
同一極性のトランジスタでもよく、また第1および第2
のトランジスタの極性と、第3および第4のトランジス
タの極性が異なっていてもよい。例えば第1〜第4のト
ランジスタに全てnpnトランジスタを用いる場合、第
1および第2のトランジスタのコレクタは負荷を介して
第1の電源端に接続され、第3および第4のトランジス
タのエミッタは第2の電源端に接続される。また、第1
および第2のトランジスタにnpnトランジスタ、第3
および第4のトランジスタにpnpトランジスタを用い
た場合は、第1および第2のトランジスタのコレクタは
負荷を介して第1の電源端に、エミッタは第2の電源端
にそれぞれ接続され、第3および第4のトランジスタの
エミッタは第1の電源端に接続される。
【0011】さらに、本発明の別の態様による可変利得
回路は、対数変換回路と該対数変換回路の出力信号を入
力とする逆対数変換回路とからなる可変利得回路におい
て、前記対数変換回路は、入力信号を増幅して前記出力
信号を出力する第1および第2の増幅手段と、第1およ
び第2の増幅手段の出力端にベースがそれぞれ接続さ
れ、エミッタが互いに結合され、コレクタから第1およ
び第2の増幅手段にそれぞれ帰還が施された第1および
第2のトランジスタと、第1のトランジスタのコレクタ
と第2のトランジスタのコレクタとの間に接続されたイ
ンピーダンス素子と、第1および第2のトランジスタの
コレクタと第1の電源端との間に接続された第1および
第2の負荷と、第1および第2のトランジスタのエミッ
タ接合点と第2の電源端との間に接続されたレベルシフ
ト回路とを有し、前記逆対数変換回路は、エミッタが互
いに結合され、ベースが第1および第2のトランジスタ
のそれぞれのベースにそれぞれ接続され、それぞれのコ
レクタから出力信号を取り出す第3および第4のトラン
ジスタと、第3および第4のトランジスタのエミッタ結
合点と第2の電源端との間に接続された可変電流源とを
する。
【0012】
【0013】
【作用】本発明の対数変換回路においては、入力信号は
第1、第2のトランジスタにより電流に変換され、第
1、第2のトランジスタのコレクタ電圧が直接またはレ
ベルシフト回路を介して、第3、第4のトランジスタの
ベースにそれぞれ帰還される。これにより第1、第2の
トランジスタにより増幅された信号電流は、第3、第4
のトランジスタによりさらに増幅される。
【0014】従って、第1、第2のトランジスタのベー
ス電流IB からみると、第1、第2のトランジスタのコ
レクタ電流はIB をβ倍(β:電流増幅率)した電流値
となり、これが第3、第4のトランジスタのベースに帰
還されてさらにβ倍増幅されることにより、入力電流I
B はほぼβ*β倍に増幅されることになる。換言すれ
ば、インピーダンス素子には第1、第2のトランジスタ
と第3、第4のトランジスタの両方から電流が供給さ
れ、第3、第4のトランジスタによって対数変換が行わ
れる。
【0015】このように第3、第4のトランジスタに大
きな電流増幅機能を持たせることにより、オープンルー
プ時の回路全体のトランスコンダクタンスを大きくする
ことが可能となる。従って、信号電流の有無に関わら
ず、従来の技術において示した(1) 式における2/gm
の項の寄与を小さくすることができるので、この対数変
換回路は入力信号の広い電圧振幅範囲にわたり動作する
ことができる。従って、この対数変換回路を逆対数変換
回路と組み合わせてゲインセル回路を構成すると、動作
電流を大きくすることなく線形動作範囲を拡大したゲイ
ンセル回路が実現される。
【0016】さらに、本発明の他の対数変換回路におい
ては、入力信号は例えば差動増幅器のような増幅手段に
より増幅された後、第1、第2のトランジスタのベース
に入力され、これら第1、第2のトランジスタのコレク
タから第1、第2の増幅手段に帰還が施される。この場
合も、インピーダンス素子には第1、第2の増幅手段と
第1、第2のトランジスタにより線形化された電流が流
れるので、やはり動作電流を大きくすることなく、入力
信号の広い電圧振幅範囲にわたり動作できる対数変換回
路が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は、本発明による対数変換回路を含
むゲインセル回路(可変利得回路)の基本構成を示す図
であり、入力段に設けられた対数変換回路10と、出力
段に設けられた逆対数変換回路15からなる。
【0018】対数変換回路10において、トランジスタ
Q1,Q2は入力信号を増幅するための差動入力段を構
成し、ベースは入力端子11,12にそれぞれ接続さ
れ、コレクタは負荷である電流源CS1,CS2をそれ
ぞれ介して第1の電源端である正極性の電源Vccに接続
されている。トランジスタQ1,Q2のコレクタは、レ
ベルシフト回路LS1,LS2をそれぞれ介してトラン
ジスタQ3,Q4のベースに接続されている。
【0019】トランジスタQ3,Q4は対数特性を付与
するためのものであり、コレクタはトランジスタQ1,
Q2のエミッタにそれぞれ接続されると共に、インピー
ダンス素子であるディジェネレーション抵抗REの両端
にそれぞれ接続されている。また、トランジスタQ3,
Q4のエミッタは互いに接続され、このエミッタ結合点
はレベルシフト回路LS3を介して第2の電源端である
接地電位点GNDに接続されている。
【0020】トランジスタQ3,Q4のベースは、対数
変換回路10の出力端子13,14にそれぞれ接続さ
れ、該出力端子13,14は出力段の逆対数変換回路1
5の入力端であるトランジスタQ5,Q6のベースに接
続されている。逆対数変換回路15は差動増幅回路を構
成し、トランジスタQ5,Q6のコレクタは負荷である
電流源CS7,CS8をそれぞれ介してVccに接続さ
れ、エミッタは互いに接続され、このエミッタ結合点は
電流源CS9を介してGNDに接続されている。そし
て、トランジスタQ5,Q6のコレクタ間から、ゲイン
セル回路の出力信号Vout が取り出される。
【0021】このゲインセル回路において、入力端子1
1,12に入力された入力信号Vin(Vin+ −Vin-
は、まず対数変換回路10で対数変換される。すなわ
ち、入力信号VinはトランジスタQ1,Q2により電圧
電流変換されて入力信号電圧に比例したエミッタ電流と
なり、各エミッタ電流はトランジスタQ3,Q4のコレ
クタに流れる。ここで、トランジスタQ3,Q4のコレ
クタ電流Icとベース・エミッタ間電圧Vbeとの間には
Vbe=α・ln(Ic)なる関係があるため、出力端子
13,14からはトランジスタQ3,Q4のコレクタ電
流がQ3,Q4のベース・エミッタ間電圧に対数変換さ
れた電圧が出力される。
【0022】この対数変換回路10の出力電圧は、出力
段の逆対数変換回路15のトランジスタQ5,Q6のベ
ースに入力され、トランジスタQ5,Q6のコレクタか
ら入力段の対数変換回路10の入力信号Vinが線形変換
された信号Vout が出力される。ここで、逆対数変換回
路15においてトランジスタQ5,Q6のエミッタに共
通接続された電流源CS9は電流値が可変となってお
り、この電流値を変化させることによりゲインセル回路
全体の利得、すなわちトランスコンダクタンスを変化さ
せることができる。
【0023】次に、対数変換回路10の動作を説明す
る。図2は、動作原理を説明するための等価回路であ
る。本実施例の対数変換回路10は差動動作をするた
め、等価回路はいわゆる半回路形式で示してある。図2
において、rπはトランジスタQ1またはQ2の入力抵
抗、roはトランジスタQ1またはQ2の出力抵抗、r
eはディジェネレーション抵抗REの半分の値をもつ抵
抗である。この等価回路においては、図18に示した従
来の対数変換回路の等価回路である図19と比較する
と、io・(ro・gm)の電流源が追加されている点
が異なっている。この電流源はトランジスタQ3,Q4
による電流増幅動作を示すものであり、このトランジス
タQ3,Q4の電流増幅機能により、回路全体のトラン
スコンダクタンスを拡大することができることとなる。
【0024】すなわち、トランジスタQ3,Q4は、従
来の図19の等価回路の電流源の電流ioのro・gm
倍の電流を発生する電流源としての効果を有する。ここ
でトランジスタQ3のコレクタ電流と、トランジスタQ
1のベースに入力される信号電圧との比をGm2とする
と、
【0025】 Gm2=gm・ro・gm/(2+gm(1+ro・gm)・re) =1/(2/(1+gm・n)+re) (2) (但し、n=(1+ro・gm)、ro・gm》1)と
なる。これを(1) 式と比較すると、gmがn=(1+r
o・gm)倍になっており、現実にgmを大きな値にす
る代わりに、等価的にトランジスタQ1,Q2の電流を
大きくしてトランスコンダクタンスを大きくした場合に
相当する効果がある。これにより動作電流(消費電流)
を増大させることなく、入力信号Vinの広い電圧振幅範
囲にわたって対数変換を行うことが可能となる。
【0026】また、本発明の対数変換回路は、従来の対
数変換回路に比較して低電圧動作が可能になるという利
点もある。そこで、図1に示す本発明の対数変換回路
と、図18に示す従来の対数変換回路の動作に必要な最
低電圧について比較する。
【0027】まず、図1においてトランジスタQ1,Q
2のベースに入力される入力信号電圧の下限は、電流源
CS9を動作させるために必要な電圧Vce(実際には、
電流源CS9に用いるトランジスタのサチュレーション
電圧=0.2V程度)と、トランジスタQ1,Q2のベ
ース・エミッタ間電圧Vbe(約0.7V)、トランジス
タQ3,Q4のサチュレーション電圧(0.2V程度)
とを加算した値、すなわち Vbe+2Vce=0.7+2*0.2=1.1[V] である。
【0028】これに対して、図18に示す従来の対数変
換回路におけるトランジスタQ1,Q2のベースの入力
信号電圧の下限は、電流源I1,I2を動作させるため
に必要な電圧Vce(実際には電流源I1,I2に用いる
トランジスタのサチュレーション電圧、0.2V程度)
と、トランジスタQ1,Q3のベース・エミッタ間電圧
(Vbe)の和(2Vbe、約1.4V)とを加算した値、
すなわち 2Vbe+Vce=2*0.7+0.2=1.6[V] である。
【0029】従って、本発明の対数変換回路の動作に必
要な最低電圧は、従来のものと比較すると、約0.5V
低い。これは、回路仕様により入力信号の振幅が定めら
れた場合には、従来のものと比較して電源電圧(Vcc)
を0.5V小さくすることができることを示す。すなわ
ち、本発明においては従来の対数変換回路より電源電圧
を小さくすることができ、より低電圧動作が可能とな
る。
【0030】逆に、電源電圧(Vcc)が仕様により与え
られた場合には、本発明の対数変換回路は入力信号とし
て使用できる振幅を従来のものと比較して0.5Vだけ
大きくできることを示す。すなわち、本発明においては
同じ電源電圧に対して、従来の対数変換回路より入力信
号の電圧振幅レンジを拡大することができる。
【0031】一方、トランジスタQ1,Q2のベース間
に入力される入力信号Vinの電圧値の上限は、レベルシ
フト回路LS1,LS2のレベルシフト量を適切な値に
設定すれば、電源電圧Vccから電流源CS7,CS8を
動作させるために必要な電圧(0.2V程度)を引いた
値とすることができ、入力信号電圧の上限はVccからサ
チュレーション電圧を引いた値、すなわちVcc−Vceと
表すことができる。
【0032】このように図1のゲインセル回路において
は、 入力信号電圧の下限:Vbe+2Vce 入力信号電圧の上限:Vcc−Vce であり、信号の増幅に利用できる入力信号の電圧振幅値
Vsig は、 Vsig =(Vcc−Vce)−(Vbe+2Vce) =Vcc−(Vbe+3Vce) =Vcc−1.3[V] (3) と表される。(3) 式より
【0033】 Vcc=Vsig +1.3[V] (4) となる。従って、入力信号の電圧振幅値Vsig が定めら
れたとき、必要な電源電圧Vccは(4) 式のように設定す
ればよい。
【0034】図1においては、電流源CS3,CS4,
CS5,CS6が必要に応じて設けられる。電流源CS
3,CS4は、レベルシフト回路LS1,LS2の動作
電流を定めるためのものであり、周波数特性上、これら
電流源CS3,CS4の電流値を適宜変更することによ
り、トランジスタQ3,Q4の動作電流を適当な値に設
定することができる。さらに、電流源CS5,CS6を
加えれば、トランジスタQ3,Q4の動作電流がトラン
ジスタQ1,Q2の動作電流よりも大きくなるので、対
数変換回路10の入力インピーダンスを高くすることが
できる。これにより、対数変換回路10の前段に回路を
接続した場合、その前段の回路から見た負荷が軽くなる
ため、対数変換回路10をより簡単にドライブすること
が可能となる。
【0035】次に、図3に図1の対数変換回路10にお
けるレベルシフト回路LS1,LS2の具体例を示す。
図3に示すように、レベルシフト回路LS1,LS2は
抵抗(a)、トランジスタと抵抗によるエミッタフォロ
ワ(b)、直列接続された複数個のダイオード(c)、
トランジスタとダイオードの組み合わせ回路(d)、ト
ランジスタとダイオードおよび抵抗の組み合わせ回路
(e)、トランジスタと抵抗を用いた定電圧回路
(f)、FETと抵抗によるソースフォロワ(g)、ド
レインとゲートを接続したFETを複数個直列接続した
回路(h)などを用いる事ができる。
【0036】また、図4に図1の対数変換回路10にお
けるレベルシフト回路LS3の具体例を示す。このレベ
ルシフト回路LS3は、図1におけるトランジスタQ
3,Q4のエミッタと接地電位点GNDとの間に接続さ
れ、逆対数変換回路15におけるトランジスタQ5,Q
6のエミッタ電位を電流源CS9が動作する電位にする
ためのものであり、図4に示すように直流電圧源
(a)、電流源(b)、抵抗(c)、ダイオード
(d)、抵抗とダイオードを並列接続した回路(e)、
または(a)〜(d)の素子による組み合わせ回路を用
いることができる。
【0037】図1の対数変換回路10においては、入力
信号電圧が初期条件によっては左右対称の値に収束せ
ず、動作が不安定になる場合がある。このような場合、
レベルシフト回路LS3に図4(d)に示すダイオード
や、図4(e)に示す抵抗とダイオードを並列接続した
回路等を用いれば、トランジスタQ3,Q4のエミッタ
電位を0.7V以下に低く抑えることが可能となり、こ
れによって回路のバランスを崩すことを防ぎ、常に左右
対称の電圧値に設定可能となる。
【0038】図5は、図1を変形した第2の実施例に係
るゲインセル回路を示す図である。この実施例では、図
1に示すレベルシフト回路LS1,LS2に代えてトラ
ンジスタQ7,Q8と抵抗RL1,RL2からなるエミ
ッタフォロワを用い、出力段の逆対数変換回路15にお
けるトランジスタQ5,Q6のベースを該エミッタフォ
ロワの出力点であるトランジスタQ7,Q8のエミッタ
に接続している。この実施例によっても、図1に示した
実施例と同様の効果が得られることは明らかである。
【0039】以上のように、本発明の対数変換回路では
入力信号Vinを増幅するトランジスタQ1,Q2のコレ
クタから出力された信号をトランジスタQ3,Q4によ
りさらに増幅して、抵抗REを駆動する電流を(1+g
m・n)倍に大きくすることにより、動作電流を増加さ
せずに入力信号Vinに対する動作範囲を拡大でき、逆対
数変換回路と組み合わせてゲインセル回路を構成した場
合には、線形動作範囲を拡大することができる。
【0040】また、本発明の対数変換回路では、図19
に示した従来例のようにトランジスタQ1,Q2のベー
ス・エミッタ間電圧(Vbe)がVcc−GND間に二段縦
積みとなることはなく、従来例と比較すると動作電圧を
約0.5V低くすることができる。更に、この回路構成
は信号経路をnpnトランジスタだけで構成できるの
で、一般にnpnトランジスタと比較して周波数特性が
著しく悪いラテラル型のpnpトランジスタを用いる必
要がなく、安価なプロセスでも良好な周波数特性が得ら
れる。但し、周波数特性が良好なpnpトランジスタを
有するプロセスでは、全てpnpトランジスタだけで構
成することも可能である。
【0041】本発明による対数変換回路を用いたゲイン
セル回路は、各種フィルタに応用できる。すなわち、こ
のゲインセル回路は入出力特性の線形範囲が広く、前述
のように電流源CS9の電流値を変化させることにより
回路全体のトランスコンダクタンスを変化させることが
できる。また、ゲインセル回路の出力段の逆対数変換回
路はキャパシタを負荷として接続すれば、積分器が構成
される。この場合、電流源CS9の電流値と積分器の時
定数が比例することから、ゲインセル回路を用いて遮断
周波数可変のアクティブフィルタを構成することができ
る。さらに、トランスコンダクタンスを変更することに
より素子のバラツキを補正できるので、LSI内蔵のア
クティブフィルタに好適である。このようなゲインセル
回路を用いたアクティブフィルタ回路の動作原理は、特
開昭61−224715号に記載されている。
【0042】図6は、本発明の対数変換回路を含むゲイ
ンセル回路を用いて1次のローパスフィルタを構成した
例であり、図1に示したゲインセル回路の出力段の逆対
数変換回路における一方の負荷である電流源CS8に、
キャパシタCを並列に接続している。また、逆対数変換
回路の出力から対数変換回路の一方の入力端子であるト
ランジスタQ1のベースに帰還が施されている。さら
に、帰還ループによるゼロ点をキャンセルするための位
相補償用キャパシタCcが設けられている。
【0043】なお、図6においては図1におけるレベル
シフト回路LS1,LS2をトランジスタQ7,Q8と
ダイオードD1,D2を直列接続して構成しているが、
図3に示した各種のレベルシフト回路を用いることが可
能である。また、図6においては図1におけるレベルシ
フト回路LS3をダイオードD3と抵抗R3の並列回路
により構成しているが、図4に示した各種のレベルシフ
ト回路を用いることが可能である。このような構成によ
り、消費電力を増大させることなく、入力信号の電圧振
幅レンジの拡大を図ることができる。
【0044】この1次ローパスフィルタの等価回路を図
7に示す。図7においては、ゲインセル回路をトランス
コンダクタンスgmの電圧制御電流源Aで表現してい
る。この等価回路により、ローパスフィルタの周波数特
性はgm/Cの関数として表されることがわかる。
【0045】図8は、図6の1次ローパスフィルタ2
1,22を2段縦続接続して2次のローパスフィルタを
構成した例である。この例においても、1次のローパス
フィルタと同様に、線形動作可能な入力信号の電圧振幅
範囲を拡大したフィルタを構成できる。
【0046】図9に、図8の2次のローパスフィルタの
等価回路を示す。ゲインセル回路を電圧制御電流源A
1,A2として、また電圧制御電流源A1,A2のトラ
ンスコンダクタンスをそれぞれgm1,gm2と表して
いる。ここで、前段のゲインセル回路に接続されたキャ
パシタC1、後段のゲインセル回路に接続されたキャパ
シタC2等の素子特性を変更することにより、ローパス
フィルタの特性を任意の遮断周波数に変化させることが
可能である。また、キャパシタC1,C2の値が固定さ
れた後であっても、電圧制御電流源A1,A2のトラン
スコンダクタンスgm1,gmを変化させることができ
るため、より自由度の大きいアクティブフィルタを実現
することができる。
【0047】図10は、図1のゲインセル回路を用いて
2次のバンドパスフィルタを構成した例である。図10
では3つのゲインセル回路31,32,33が配置され
ている。これらのうち、上段および中段のゲインセル回
路31,32は電圧制御電流源として、また下段のゲイ
ンセル回路33は可変抵抗素子としての機能をそれぞれ
有する。ここで、ゲインセル回路31,32の出力極性
を逆にして接続することにより負帰還動作を実現し、バ
ンドパスフィルタとしての機能を持たせることができ
る。
【0048】図11に、図10のバンドパスフィルタの
等価回路を示す。この等価回路から伝達関数を求め、バ
ンドパスフィルタの特性を求めると、中心周波数foは 2πfo2 =gm2 /{C(C+Cin)} (4) と表される。Cinは入力キャパシタの値、Cはゲインセ
ル回路31,32の負荷に設けられているキャパシタC
1,C2の値、gmはゲインセル回路31,32のトラ
ンスコンダクタンスである。このように図10のバンド
パスフィルタの特性は、用いるゲインセル回路のgmと
各キャパシタの値により決定される。
【0049】さらに、図1のゲインセル回路を電圧制御
電流源として用いることにより、以下のように2次のロ
ーパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ノッチフィルタを
構成することが可能である。
【0050】図12(a)(b)は、ローパスフィルタ
の構成例である。いずれの例においても2つのゲインセ
ル回路41,42を逆並列に接続することにより、負帰
還回路を構成している。図12(a)は、入力段にもゲ
インセル回路43を設けた例である。図12(b)は、
入力段に加算器44を挿入した例である。それぞれのロ
ーパスフィルタの特性は、接続されるキャパシタ、抵抗
及び電圧制御電流源のトランスコンダクタンスで決定さ
れる。伝達関数から求められるローパスフィルタの特性
を次式に示す。 Vout /Vin=ωo2 /(s2 +ωo2 s/Q+ωo2 ) (5) ( ωo2 =1/C1C2,Q=R(C1/C2)2
)この場合にも、ゲインセル回路41〜43のトラン
スコンダクタンスを変えることにより、フィルタの特性
を仕様に応じて変更することが可能である。
【0051】図13はハイパスフィルタの構成例であ
り、2つのゲインセル回路51,52を用いている。こ
のハイパスフィルタの伝達関数により求められる特性を
次式に示す。
【0052】 Vout /Vin={(Cin/C1)s2 }/ {s2 +s/RC1+1/C1C2 (6) ( ωo=1/C1C2,Q=R(C1/C2)2
図14はノッチフィルタの構成例であり、3つのゲイン
セル回路61〜63を用いて構成されている。このノッ
チフィルタの伝達関数を次式に示す。
【0053】 Vout /Vin={−Cin・s2 /C1+1/C1C2)}/ {s2 +s/RC1+1/C1C2} (7) (ωo=1/C1C2,Q=R(C1/C2)2 ,ω2
2 =1/CinC2)この伝達関数から周波数特性、共振
特性が定められる。なお、入力段にキャパシタC3を接
続すると、オールパスフィルタとなる。
【0054】図15は、本発明の対数変換回路を含むゲ
インセル回路を用いて構成したインピーダンス可変回路
であり、2つのゲインセル回路71,72を用いてい
る。インピーダンス可変回路とは、電気的に抵抗値や容
量値のインピーダンスを増減させることができる回路で
ある。このようなインピーダンス可変回路は、半導体チ
ップ内に組み込まれた場合にも容量や抵抗の素子値を変
更することが可能であるため、IC内部での可変インピ
ーダンス素子として利用される。
【0055】図16は、図15のインピーダンス可変回
路の動作を説明するための等価回路である。すなわち、
図15の上側のゲインセル回路71における電流源CS
1,CS2の電流の和と、電流源CS9の電流値との比
I2/I1をαとすると、このゲインセル回路71によ
り構成される微分回路の伝達関数は、sCαとなる。一
方、図15の下側のゲインセル回路72における電流源
CS1,CS2の電流の和と、電流源CS9の電流値と
の比I4/I3をβとすると、このゲインセル回路72
の伝達関数は−β/REとなる。従って、入力信号電圧
Vinからみた入力インピーダンスVi/Iiは、抵抗R
E,RXの値をre,rxとすると、 Vi/Ii=re/(rx・sCαβ) =(re/rx)/(sCαβ) (8) となって見かけ上、容量性となり、そのときの容量値は
キャパシタCの容量値のrx/re倍になる。また、各
ゲインセル回路61,62与えられる電流値または電流
比α,βを変化させることにより、容量値の制御が可能
である。
【0056】このように、電圧制御電流源の電圧電流変
換特性を変化させることにより、インピーダンス制御を
容易に行なうことができる。この場合、本発明の対数変
換回路を含むゲインセル回路はgmを拡大することがで
き、かつ二つの電圧制御電流源の電圧電流変換特性はそ
れぞれ独立に変更することが可能であるため、電流比を
変化させる範囲をさらに拡大することができる。なお、
インピーダンス可変回路は、抵抗、トランジスタによる
可変抵抗素子、キャパシタ、インダクタを単独で接続し
て構成することも可能であり、またこれらの組み合わせ
によりインピーダンス部分を構成することも可能であ
る。
【0057】図17は、本発明の対数変換回路を用いて
構成した4象限乗算器であり、2つの対数変換回路8
1,82と、逆対数変換回路の機能を持つ乗算回路83
により構成されている。この場合、乗算器の出力として
は、対数変換回路81,82の入力信号Vin1,Vin2
の積に比例した信号が得られる。
【0058】この乗算器は、2つの入力信号Vin1,V
inとして周波数の異なる信号を入力とすれば、変調器と
しても機能することができる。また、2つの入力信号V
in1,Vin2として周波数の同じ信号を入力とすれば、
両信号の位相差を検出する位相差検出器(位相比較器)
としても使用することができ、PLL(フェーズドロッ
クトループ)における位相比較器としても利用可能であ
る。さらに、この乗算器は変調信号の検波のための同期
検波器や、周波数コンバータであるミキサとしても用い
ることができる。
【0059】図20は、第3の実施例に係る対数変換回
路を含むゲインセル回路の基本構成を示す図であり、図
1のゲインセル回路と同様に、入力段に設けられた対数
変換回路10と、出力段に設けられた逆対数変換回路1
5からなる。
【0060】対数変換回路10において、npnトラン
ジスタQ11,Q12は入力信号を増幅するための差動
入力段を構成し、ベースは入力端子11,12にそれぞ
れ接続され、コレクタは負荷である電流源CS11,C
S12をそれぞれ介して第1の電源端である正電源Vcc
に接続されている。トランジスタQ11,Q12のコレ
クタは、対数特性を付与するためのpnpトランジスタ
Q13,Q14のベースに接続されている。
【0061】トランジスタQ13,Q14のコレクタは
トランジスタQ11,Q12のエミッタにそれぞれ接続
されると共に、インピーダンス素子であるディジェネレ
ーション抵抗REの両端にそれぞれ接続されている。ま
た、トランジスタQ13,Q14のエミッタは互いに結
合され、共通のレベルシフト回路LS10を介して電源
Vccに接続されている。
【0062】トランジスタQ13,Q14のベースは、
対数変換回路10の出力端子13,14にそれぞれ接続
され、該出力端子13,14は出力段の逆対数変換回路
15の入力端であるトランジスタQ15,Q16のベー
スに接続されている。逆対数変換回路15は差動増幅回
路を構成し、トランジスタQ15,Q16のコレクタは
負荷である電流源CS15,CS16をそれぞれ介して
第2の電源端である接地電位点GNDに接続されてい
る。また、トランジスタQ15,1Q16のエミッタは
互いに結合され、共通の電流源CS17を介して電源V
ccに接続されている。そして、トランジスタQ15,Q
16のコレクタ間から、ゲインセル回路の出力信号Vou
t が取り出される。
【0063】ここで、図20と図1との基本的な相違点
は、図1のトランジスタQ3,Q4に相当するトランジ
スタQ13,Q14がpnpトランジスタに置き替わっ
ている点である。従って、その基本動作および作用効果
は図1と同様であるため、説明を省略する。
【0064】図21は、図20を変形させた第4の実施
例に係るゲインセル回路であり、電流の折り返し回路を
利用して特に低電圧動作を可能にした例である。図21
において、電流折り返し回路は、pnpトランジスタQ
31,Q32とダイオードD31,D32およびレベル
シフト回路LS31により構成されている。レベルシフ
ト回路LS31を設けた代わりに、図21における対数
変換回路10においてはレベルシフト回路LS10を除
去し、トランジスタQ13,Q14のエミッタを電源V
ccに直接接続している。
【0065】逆対数変換回路は、図20のトランジスタ
Q15,16および電流源CS15〜CS17に相当す
るトランジスタQ33,Q34および電流源CS31〜
CS33により構成され、その入力端であるトランジス
タQ33,Q34のベースは電流折り返し回路における
トランジスタQ31,Q32のコレクタに接続されてい
る。
【0066】電流折り返し回路においては、トランジス
タQ13,Q14のベース・エミッタ間電圧がトランジ
スタQ31,Q32により電圧電流変換され、さらにト
ランジスタQ31,Q32のコレクタ電流がダイオード
D31,D32より電流電圧変換されることにより、入
力信号電圧Vinが対数変換された電圧とされる。そし
て、この電流折り返し回路の出力電圧が出力段の逆対数
変換回路におけるトランジスタQ15,16のベースに
入力されることにより、入力信号電圧Vinに対して線形
の出力信号Vout が取り出される。
【0067】この実施例のゲインセル回路においては、 入力信号電圧の下限:Vbe+Vce 入力信号電圧の上限:Vcc−Vce であり、信号の増幅に利用できる入力信号の電圧振幅値
Vsig は、 Vsig =(Vcc−Vce)−(Vbe+Vce) =Vcc−(Vbe+2Vce) (9) と表される。これより、入力信号の電圧振幅値Vsig に
対して必要な電源電圧の最小値は Vcc=Vsig +Vbe+2Vce (10) であり、これは従来より約0.3V低い値となる。
【0068】図22は、第5の実施例に係る対数変換回
路であり、図20におけるトランジスタQ13,Q14
をゲインを有するカレントミラー回路で構成した例であ
る。すなわち、第1のカレントミラー回路はpnpトラ
ンジスタQ41,Q42により構成され、その入力端で
あるダイオード接続されたトランジスタQ41のベース
およびコレクタはトランジスタQ11のコレクタに接続
され、出力端であるトランジスタQ42のコレクタは抵
抗REの一端に接続されている。第2のカレントミラー
回路も同様に、pnpトランジスタQ43,Q44によ
り構成され、その入力端であるダイオード接続されたト
ランジスタQ43のベースおよびコレクタはトランジス
タQ12のコレクタに接続され、出力端であるトランジ
スタQ44のコレクタは抵抗REの他端に接続されてい
る。
【0069】そして、トランジスタQ44,Q42はそ
れぞれトランジスタQ41,Q43のn(n>1)倍の
エミッタ面積を有しており、これにより各カレントミラ
ー回路は電流ゲインを持っている。
【0070】なお、カレントミラー回路にゲインを持た
せる手法としては、トランジスタQ41,Q42同士お
よびトランジスタQ43,Q44同士のエミッタ面積を
異ならせる第1の手法のほか、トランジスタQ41,Q
42およびQ43,Q44の各々のエミッタ抵抗比を変
える第2の手法、あるいはこれら第1および第2の手法
の組み合わせなどがある。電流ゲインの値は、電圧電流
変換の線形性の改善のために十分な値が得られればよ
く、ゲインの値そのものは重要でない。
【0071】図23は、第6の実施例に係る対数変換回
路であり、電流増幅用のトランジスタQ53,Q54
に、対数特性を付与するためのトランジスタQ11,Q
12と同種のトランジスタであるnpnトランジスタを
用いている。すなわち、トランジスタQ53,Q54の
ベースはトランジスタQ11,Q12のコレクタにそれ
ぞれ接続され、コレクタは電圧電流変換用のダイオード
D51,D52にそれぞれ接続され、エミッタはレベル
シフト回路LS52,LS51を介してトランジスタQ
12,Q11のエミッタにそれぞれ接続されている。
【0072】レベルシフト回路LS51,LS52は、
入力信号Vinとして大振幅の信号電圧が入力された時の
トランジスタQ11,Q12の飽和を防止するためのも
のである。また、この実施例ではトランジスタQ51,
Q52のベース・エミッタ間電圧を出力として取り出す
代わりに、ダイオードD51,D52を用いてトランジ
スタQ51,Q52のコレクタ電流を電流電圧変換する
ようにし、ダイオードD51,D2の順方向電圧が電流
に対して対数関係にあることを利用して対数特性を実現
している。
【0073】図24は、第7の実施例に係る対数変換回
路であり、入力端子11,12に差動増幅器91,92
の反転入力端子が接続され、差動増幅器91,92の出
力端子が対数数特性付与のためのトランジスタQ61,
Q62のベースに接続されている。トランジスタQ6
1,Q62のコレクタ間に、インピーダンス素子Zが接
続されている。トランジスタQ61,Q62のコレクタ
は、負荷である電流源CS61,CS52をそれぞれ介
して電源Vccに接続されるとともに、差動増幅器91,
92の非反転入力端子に接続され、帰還が施されてい
る。また、トランジスタQ61,Q62のエミッタは互
いに結合され、共通のレベルシフト回路LS60を介し
て接地電位点GNDに接続されている。そして、トラン
ジスタQ61,Q62のベース(差動増幅器91,92
の出力端子)が出力端子13,14に接続されている。
【0074】この対数変換回路では、差動増幅器91,
92の非反転入力端子の電位が入力端子11,12の電
位Vin+ ,Vin- と等しくなるように帰還がかかるた
め、電流源CS61,62の電流値を等しいとし、また
トランジスタQ61,Q62のコレクタ電流をIc61,
Ic62、トランジスタQ61,Q62のベース・エミッ
タ間電圧をVbe61,Vbe62とすると、次式の関係が成立
する。
【0075】 Ic62−Ic61=(Vin+ −Vin- )/Z (11) Vbe61=VT ・ln(Ic61/Is) Vbe62=VT ・ln(Ic62/Is) 但し、VT は温度電圧、Isはサチュレーション電流 (12)
【0076】すなわち、トランジスタQ61,Q62の
ベース・エミッタ間電圧は、入力信号が対数変換された
ものとなり、これが出力端子13,14間から出力信号
として取り出される。
【0077】この実施例においても、入力信号Vinを差
動増幅器91,92で増幅した後、さらにトランジスタ
Q61,Q62で増幅して、インピーダンス素子Zを駆
動する電流を線形化することにより、動作電流を増加さ
せずに精度のよい対数特性が得られる。また、図18に
示した従来例のようにトランジスタQ1,Q2のベース
・エミッタ間電圧(Vbe)が二段縦積みとなることはな
く、動作電圧をそれだけ低くすることができる。
【0078】図25は、図24の実施例を変形した第8
の実施例に係る対数変換回路であり、トランジスタQ6
1,Q62とインピーダンス素子Zとの間にベース接地
のトランジスタQ63,Q64を介在させている点が図
24と異なる。すなわち、トランジスタQ61,Q62
のコレクタにトランジスタQ63,Q64のエミッタが
接続され、トランジスタQ63,Q64のコレクは電源
Vccに接続されるとともに、インピーダンス素子Zの両
端に接続されている。トランジスタQ63,Q64のベ
ースには適当な直流バイアスVBが与えられている。そ
して、トランジスタQ63,Q64のコレクタから差動
増幅器91,92の反転入力端子に帰還が施されてい
る。
【0079】図26は、図24の実施例を変形した第9
の実施例に係る対数変換回路であり、出力信号の取り出
し方を変えたものである。すなわち、図26ではトラン
ジスタQ61,Q62のエミッタと接地電位点GNDの
間に、レベルシフト回路LS61,LS62とダイオー
ドD61,D62が直列にそれぞれ接続され、レベルシ
フト回路LS61,LS62とダイオードD61,D6
2との接続点が出力端子13,14に接続されている。
【0080】このように本実施例では、トランジスタQ
61,Q62のベース・エミッタ間電圧を出力として取
り出す代わりに、ダイオードD61,D62を用いてト
ランジスタQ61,Q62のエミッタ電流を電流電圧変
換し、ダイオードD51,D2の順方向電圧が電流に対
して対数関係にあることを利用して、入力端子11,1
2間に入力された入力信号を対数変換した出力信号を取
り出している。
【0081】図27は、図24の実施例をより具体化し
た第10の実施例に係る対数変換回路であり、図24に
おける差動増幅器91,92を具体的に示している。す
なわち、差動増幅器91はエミッタが互いに結合された
トランジスタQ71,Q72と、トランジスタのQ71
のコレクタ負荷である電流源CS71およびトランジス
タQ71,Q72のエミッタに接続された電流源CS7
2からなり、差動増幅器92はエミッタが互いに結合さ
れたトランジスタQ73,Q74と、トランジスタのQ
73のコレクタ負荷である電流源CS73およびトラン
ジスタQ73,Q74のエミッタに接続された電流源C
S74からなる。なお、Ccは位相補償用キャパシタで
ある。この実施例によれば、低電圧動作が可能であり、
かつ周波数特性のよいnpnトランジスタのみを用いて
回路を構成できるという利点がある。
【0082】図28は、第11の実施例に係る対数変換
回路であり、図27におけるトランジスタQ71,Q7
3のコレクタ負荷である電流源CS71,CS73をト
ランジスタQ75,Q76およびQ77,Q78による
カレントミラー回路に置き換えたものである。この実施
例によっても低電圧動作が可能な対数変換回路を得るこ
とができる。
【0083】図29は、図25の対数変換回路を用いて
構成した4象限乗算器であり、2つの対数変換回路10
1,102と、逆対数変換回路の機能を持つ乗算回路1
03により構成されている。この場合、乗算器の出力と
しては対数変換回路101,102の入力信号Vin1
(Vin1+ −Vin1- ),Vin2(Vin2+ −Vin
- )の積に比例した信号が得られる。
【0084】次に、本発明の対数変換回路に組み合わせ
てゲインセル回路を構成する逆対数変換回路として好適
な差動増幅回路の実施例について説明する。電源電圧の
リップルに対する除去比(PSRR)が良好な差動増幅
回路の例として、特公昭62−34283号に記載され
た図30に示すような差動増幅回路がある。この回路は
4個のエミッタが共通接続されたバイポーラトランジス
タP1〜P4を差動増幅段に用い、トランジスタP5,
P6とダイオードD5,D6(実際には、ダイオード接
続されたトランジスタ)による2組のカレントミラー回
路を差動増幅段の負荷とすることによって、高いPSR
Rを実現している。
【0085】この差動増幅回路をIC化することを考え
た場合、pnpトランジスタであるP5,P6,D5,
D6としては、バーティカルタイプのものを用いるとコ
ストの上昇につながるので、周波数特性が著しく悪いラ
テラルタイプのものを用いることが多い。この場合、差
動増幅回路の周波数特性はft(トランジスタの遮断周
波数)が高いnpnトランジスタでなく、ftが低いp
npトランジスタの性能により制限されるため、高い周
波数では動作できないという欠点がある。
【0086】以下、このような欠点を除去して、負荷に
ftの低いpnpトランジスタを用いても良好な周波数
特性が得られ、高速動作が可能な本発明による差動増幅
回路について説明する。
【0087】図31は、本発明の一実施例に係る差動増
幅回路であり、図30におけるトランジスタP5,P6
のベースを接続したことが特徴である。この差動増幅回
路によると、入力端子202,202間に入力信号が入
力された場合、トランジスタP1,P3のコレクタを流
れる交流出力電流は値が等しく極性が逆であるため、和
は常に一定である。このためトランジスタP5,P6は
ベース電位が一定に保たれるので、コレクタの出力電流
は一定になり、信号を増幅するために、ftが低いpn
pトランジスタP5,P6のベース・エミッタ間寄生容
量をチャージする必要がないので、周波数特性を劣化さ
せることはない。すなわち、差動増幅回路全体の周波数
特性はftの高いnpnトランジスタP1〜P4により
決まり、高周波まで動作することができる。但し、利得
については図30の回路の半分になる。
【0088】図32は、第2の実施例に係る差動増幅回
路である。図31では、トランジスタP1〜P4のエミ
ッタを全て共通に接続したが、この実施例ではトランジ
スタP1とP2、P3とP4の各エミッタを共通に接続
して、電流源CS1,CS2により電流を供給する用に
したものであり、図30と同様の動作が得られる。
【0089】図33は、第3の実施例に係る差動増幅回
路であり、トランジスタP5〜P8と電源Vccとの間に
抵抗R1〜R4を挿入することにより、出力雑音の低下
と出力抵抗の増大を図った例である。また、この実施例
ではトランジスタP2,P3,P5,P6の共通接続し
たコレクタとトランジスタP5〜P8の共通接続したベ
ースとの間に、利得が1の電圧バッファ回路205とレ
ベルシフト回路206を直列に接続している。電圧バッ
ファ回路205はトランジスタP5〜P8のベース電流
の補償を行うためのものであり、レベルシフト回路20
6はトランジスタP5,P6のコレクタ電圧とP7,P
8のコレクタ電圧を等しくすることにより、アーリー電
圧による出力電流のオフセットを補償するためのもので
ある。
【0090】図34は、図33の差動増幅回路をより具
体的に示す実施例であり、図33における電圧バッファ
回路205をトランジスタP9によるエミッタフォロワ
により実現している。
【0091】図35は、図33の差動増幅回路をより具
体的に示す実施例であり、図33における電圧バッファ
回路205を図34と同様にトランジスタP9によるエ
ミッタフォロワにより実現し、さらに図33におけるレ
ベルシフト回路206をダイオード接続したトランジス
タP10により実現している。
【0092】図36は、トランジスタP1〜P4にエミ
ッタ抵抗R1〜R4をそれぞれ接続したものである。こ
のようすると、入力信号のより広い電圧振幅範囲にわた
って動作することができ、ゲインセル回路に用いた場合
には、線形動作範囲を拡大することが可能となる。
【0093】図37は、図31のバイポーラトランジス
タをFETに置き換えた差動増幅回路である。この場
合、電流に電流に対するトランスコンダクタンスは異な
るが、基本的に図31と同様の効果が得られる。
【0094】図38は、ゲインセル回路の出力段の逆対
数変換回路に図33の差動増幅回路を用いた例であり、
入力段には図18に示した従来の対数変換回路を組み合
わせている。
【0095】図39は、同様にゲインセルの出力段の逆
対数変換回路に図33の差動増幅回路を用いた例であ
り、入力段には図1の基本構成を有する本発明に基づく
対数変換回路を組み合わせている。
【0096】このように本発明によれば、差動増幅段の
トランジスタのコレクタ負荷にftの低いpnpトラン
ジスタで構成されるカレントミラー回路を用いても、p
npトランジスタの周波数特性に影響されず良好な周波
数特性を有し、高速動作の可能な差動増幅回路を提供す
ることができる。なお、本発明においてバイポーラトラ
ンジスタは、MOSトランジスタに置き換えが可能であ
る。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、消費電力を増大させる
ことなく、入力信号の広い振幅電圧範囲にわたって動作
する対数変換回路を構成し、この対数変換回路を逆対数
変換回路と組み合わせることによって、線形動作範囲を
拡大させた可変利得回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るゲインセル回路
の構成図
【図2】 本発明の対数変換回路の原理を説明するため
の等価回路図
【図3】 本発明の対数変換回路に用いるレベルシフト
回路の例を示す図
【図4】 本発明の対数変換回路に用いるレベルシフト
回路の例を示す図
【図5】 本発明の第2の実施例に係るゲインセル回路
の構成図
【図6】 本発明の対数変換回路を用いた1次のローパ
スフィルタの構成図
【図7】 図6のローパスフィルタの動作原理を説明す
るための等価回路図
【図8】 本発明の対数変換回路を用いた2次のローパ
スフィルタの構成図
【図9】 図8のローパスフィルタの動作原理を説明す
るための等価回路図
【図10】 本発明の対数変換回路を用いた2次のバン
ドパスフィルタの構成図
【図11】 図10のバンドパスフィルタの動作原理を
説明するための等価回路図
【図12】 本発明の対数変換回路を用いた2次のロー
パスフィルタの構成を示す等価回路図
【図13】 本発明の対数変換回路を用いた2次のハイ
パスフィルタの構成を示す等価回路図
【図14】 本発明の対数変換回路を用いた2次のノッ
チフィルタの構成を示す等価回路図
【図15】 本発明の対数変換回路を用いたインピ−ダ
ンス可変回路の構成図
【図16】 図15のインピーダンス可変回路の動作原
理を説明するための等価回路図
【図17】 本発明の対数変換回路を用いた4象限乗算
器の構成図
【図18】 従来技術によるゲインセル回路の構成図
【図19】 図18の動作原理を説明するための等価回
路図
【図20】 本発明の第3の実施例に係るゲインセル回
路の構成図
【図21】 本発明の第4の実施例に係るゲインセル回
路の構成図
【図22】 本発明の第5の実施例に係る対数変換回路
の構成図
【図23】 本発明の第6の実施例に係る対数変換回路
の構成図
【図24】 本発明の第7の実施例に係る対数変換回路
の構成図
【図25】 本発明の第8の実施例に係る対数変換回路
の構成図
【図26】 本発明の第9の実施例に係る対数変換回路
の構成図
【図27】 本発明の第10の実施例に係る対数変換回
路の構成図
【図28】 本発明の第11の実施例に係る対数変換回
路の構成図
【図29】 本発明の対数変換回路を用いた4象限乗算
器の構成図
【図30】 本発明による差動増幅回路の第1の実施例
を示す構成図
【図31】 本発明による差動増幅回路の第2の実施例
を示す構成図
【図32】 本発明による差動増幅回路の第3の実施例
を示す構成図
【図33】 本発明による差動増幅回路の第4の実施例
を示す構成図
【図34】 本発明による差動増幅回路の第5の実施例
を示す構成図
【図35】 本発明による差動増幅回路の第6の実施例
を示す構成図
【図36】 本発明による差動増幅回路の第7の実施例
を示す構成図
【図37】 本発明による差動増幅回路の第8の実施例
を示す構成図
【図38】 本発明による差動増幅回路を用いたゲイン
セル回路の構成図
【図39】 本発明による差動増幅回路を用いたゲイン
セル回路の構成図
【符号の説明】
10…対数変換回路 11,12…
入力端子 Q1〜Q4…第1〜第4のトランジスタ RE…抵抗
(インピーダンス素子) 13,14…出力端子 15…逆対数
変換回路 CS1〜CS9…電流源 LS1〜LS
3…レベルシフト回路 Q11〜Q14…第1〜第4のトランジスタ CS11〜CS17…電流源 LS10…レ
ベルシフト回路 Q61,Q62…第1および第2のトランジスタ 91,92…差動増幅器 Z…インピー
ダンス素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 11/00 - 11/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースが第1および第2の入力端子にそれ
    ぞれ接続された第1および第2のトランジスタと、前記第1および第2のトランジスタのコレクタと第1の
    電源端との間にそれぞれ接続された第1および第2の負
    荷と、 コレクタが前記第1および第2のトランジスタのエミッ
    タにそれぞれ接続され、エミッタが互いに結合された第
    3および第4のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのエミッタおよび第3のトラン
    ジスタのコレクタと前記第2のトランジスタのエミッタ
    および第4のトランジスタのコレクタとの間に接続され
    たインピーダンス素子と、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタから前記
    第3および第4のトランジスタのベースに帰還を施す第
    1および第2の帰還回路と、前記第3および第4のトランジスタのエミッタ結合点と
    第2の電源端との間に接続されたレベルシフト回路と、 エミッタが互いに結合され、ベースが前記第3および第
    4のトランジスタのそれぞれのベースにそれぞれ接続さ
    れ、それぞれのコレクタから出力信号を取り出す第5お
    よび第6のトランジスタと、 前記第5および第6のトランジスタのエミッタ結合点と
    前記第2の電源端との間に接続された可変電流源と を具
    備する可変利得回路。
  2. 【請求項2】ベースが第1および第2の入力端子にそれ
    ぞれ接続された第1および第2のトランジスタと、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタと第1の
    電源端との間にそれぞれ接続された第1および第2の負
    荷と、 コレクタが前記第1および第2のトランジスタのエミッ
    タにそれぞれ接続され、エミッタが互いに結合された第
    3および第4のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのエミッタおよび第3のトラン
    ジスタのコレクタと前記第2のトランジスタのエミッタ
    および第4のトランジスタのコレクタとの間に 接続され
    たインピーダンス素子と、 前記第1および第2のトランジスタのコレクタから前記
    第3および第4のトランジスタのベースに帰還を施す、
    レベルシフト機能を有する第1および第2の帰還回路
    と、 エミッタが互いに結合され、ベースが前記第3および第
    4のトランジスタのそれぞれのベースにそれぞれ接続さ
    れ、それぞれのコレクタから出力信号を取り出す第5お
    よび第6のトランジスタと、 前記第5および第6のトランジスタのエミッタ結合点と
    前記第2の電源端との間に接続された可変電流源と を具
    備する可変利得回路。
  3. 【請求項3】対数変換回路と該対数変換回路の出力信号
    を入力とする逆対数変換回路とからなる可変利得回路に
    おいて、 前記対数変換回路は、 入力信号を増幅して前記出力信号を出力する第1および
    第2の増幅手段と、 前記第1および第2の増幅手段の出力端にベースがそれ
    ぞれ接続され、エミッタが互いに結合され、コレクタか
    ら前記第1および第2の増幅手段にそれぞれ帰還が施さ
    れた第1および第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのコレクタと前記第2のトラン
    ジスタのコレクタとの間に接続されたインピーダンス素
    子と、前記第1および第2のトランジスタのコレクタと第1の
    電源端との間に接続された第1および第2の負荷と、 前記第1および第2のトランジスタのエミッタ接合点と
    第2の電源端との間に接続されたレベルシフト回路とを
    有し、 前記逆対数変換回路は、 エミッタが互いに結合され、ベースが前記第1および第
    2のトランジスタのそれぞれのベースにそれぞれ接続さ
    れ、それぞれのコレクタから出力信号を取り出す第3お
    よび第4のトランジスタと、 前記第3および第4のトランジスタのエミッタ結合点と
    前記第2の電源端との間に接続された可変電流源とを有
    する 可変利得回路。
JP20548692A 1991-12-05 1992-07-31 可変利得回路 Expired - Fee Related JP3333239B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20548692A JP3333239B2 (ja) 1991-12-05 1992-07-31 可変利得回路
US07/986,043 US5465070A (en) 1991-12-05 1992-12-04 Logarithmic transformation circuitry for use in semiconductor integrated circuit devices
KR1019920023451A KR970008536B1 (ko) 1991-12-05 1992-12-05 로그변환회로
US08/472,483 US5610547A (en) 1991-12-05 1995-06-07 Logarithmic transformation circuitry for use in semiconductor integrated circuit devices

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-321873 1991-12-05
JP32187391 1991-12-05
JP19400192 1992-07-21
JP4-194001 1992-07-21
JP20548692A JP3333239B2 (ja) 1991-12-05 1992-07-31 可変利得回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0690127A JPH0690127A (ja) 1994-03-29
JP3333239B2 true JP3333239B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=27326846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20548692A Expired - Fee Related JP3333239B2 (ja) 1991-12-05 1992-07-31 可変利得回路

Country Status (3)

Country Link
US (2) US5465070A (ja)
JP (1) JP3333239B2 (ja)
KR (1) KR970008536B1 (ja)

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5627461A (en) * 1993-12-08 1997-05-06 Nec Corporation Reference current circuit capable of preventing occurrence of a difference collector current which is caused by early voltage effect
DE69523281T2 (de) * 1995-02-10 2002-07-11 Alcatel Sa Linearer abstimmbarer Gm-C Integrator
US5570052A (en) * 1995-06-07 1996-10-29 Philips Electronics North America Corporation Detection circuit with differential input and hysteresis proportional to the peak input voltage
US5736885A (en) * 1995-06-26 1998-04-07 Wietecha; Stanley Frank Offset adjustment for fully differential amplifiers
JPH1051248A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Mitsumi Electric Co Ltd 差動増幅回路
FR2756680B1 (fr) * 1996-11-29 1999-02-12 Sgs Thomson Microelectronics Amplificateur a transconductance a dynamique elevee et faible bruit
JP3534375B2 (ja) * 1997-01-17 2004-06-07 株式会社ルネサステクノロジ 差動回路を含む電子回路
US5801524A (en) * 1997-05-27 1998-09-01 International Business Machines Corporation Voltage controlled current source for low voltage applications
US5917379A (en) * 1997-07-31 1999-06-29 Lucent Technologies Inc. Broadband linear transconductance amplifier with resistive pole-splitting compensation
JPH11103237A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Sony Corp ハイインピーダンス回路
IT1305636B1 (it) * 1998-02-27 2001-05-15 Sgs Thomson Microelectronics Amplificatore differenziale integrato a basso rumore per segnali ac
US6369618B1 (en) * 1999-02-12 2002-04-09 Texas Instruments Incorporated Temperature and process independent exponential voltage-to-current converter circuit
US6208187B1 (en) * 1999-06-04 2001-03-27 Stmicroelectronics, Inc. Comparator circuit with built-in hysteresis offset
US6118340A (en) * 1999-07-26 2000-09-12 Burr-Brown Corporation Low noise differential input, differential output amplifier and method
US6163198A (en) * 1999-07-26 2000-12-19 Maxim Integrated Products, Inc. Log-linear variable gain amplifiers and amplifier control apparatus and methods
US6529059B1 (en) * 2000-07-26 2003-03-04 Agere Systems Inc. Output stage ESD protection for an integrated circuit
JP4527266B2 (ja) * 2000-11-13 2010-08-18 旭化成エレクトロニクス株式会社 可変利得増幅器
US6664855B2 (en) * 2001-06-04 2003-12-16 U.S. Monolithics, L.L.C. MMIC driver amplifier having zig-zag RF signal flow
US7831151B2 (en) * 2001-06-29 2010-11-09 John Trezza Redundant optical device array
AU2002320455A1 (en) * 2001-06-29 2003-06-30 Xanoptix, Inc. Bicmos ac filter circuit
US6774715B2 (en) * 2001-06-29 2004-08-10 Xanoptix Inc. BiCMOS AC filter circuit
JP3917571B2 (ja) * 2003-09-05 2007-05-23 株式会社東芝 差動回路とそれを用いたトランスコンダクタ
JP3962011B2 (ja) * 2003-12-15 2007-08-22 株式会社東芝 増幅回路
US7602246B2 (en) * 2004-06-02 2009-10-13 Qualcomm, Incorporated General-purpose wideband amplifier
US7242237B2 (en) * 2004-06-25 2007-07-10 International Business Machines Corporation Supply switch circuit for implementing a switchable on-chip high voltage supply
US7233174B2 (en) * 2004-07-19 2007-06-19 Texas Instruments Incorporated Dual polarity, high input voltage swing comparator using MOS input transistors
ITTO20050195A1 (it) * 2005-03-25 2006-09-26 St Microelectronics Srl Dispositivo amplificatore a topologia completamente differenziale con retroazione di modo comune in uscita e relativo metodo di controllo
JP4217247B2 (ja) 2005-07-07 2009-01-28 パナソニック株式会社 可変トランスコンダクタンス回路
WO2008032602A1 (fr) * 2006-09-12 2008-03-20 Pioneer Corporation Circuit inverseur
JP2008145269A (ja) 2006-12-11 2008-06-26 Denso Corp センサ装置
US8786359B2 (en) * 2007-12-12 2014-07-22 Sandisk Technologies Inc. Current mirror device and method
JP5088238B2 (ja) * 2008-05-30 2012-12-05 富士通株式会社 増幅器
DE102008038840A1 (de) * 2008-08-13 2010-02-18 Texas Instruments Deutschland Gmbh Integrierte Treiberschaltung für regulierten Strom
JP2010086056A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sanyo Electric Co Ltd 定電流回路
US7948297B1 (en) * 2008-11-17 2011-05-24 Hrl Laboratories, Llc Circuits and methods to minimize thermally generated offset voltages
US8432182B2 (en) 2009-03-30 2013-04-30 Analog Devices, Inc. USB isolator with advanced control features
WO2011145738A1 (en) 2010-05-20 2011-11-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for driving semiconductor device
TWI479803B (zh) * 2012-03-14 2015-04-01 Novatek Microelectronics Corp 輸出級電路
RU2592719C2 (ru) * 2012-03-16 2016-07-27 Интел Корпорейшн Генератор опорного напряжения с низким импедансом
US8970301B2 (en) * 2013-05-20 2015-03-03 Analog Devices, Inc. Method for low power low noise input bias current compensation
US9374050B1 (en) 2014-07-08 2016-06-21 Linear Technology Corporation Level-shifting amplifier
US10734958B2 (en) * 2016-08-09 2020-08-04 Mediatek Inc. Low-voltage high-speed receiver
US10523165B2 (en) * 2017-01-26 2019-12-31 Analog Devices, Inc. Common mode feedback circuit with backgate control
CN107479620B (zh) * 2017-08-03 2019-04-05 广东顺德中山大学卡内基梅隆大学国际联合研究院 一种平方根项跨导电路
US10284189B1 (en) * 2017-12-04 2019-05-07 Sea Sonic Electronics Co., Ltd. Redundant isolating switch control circuit
US10897250B2 (en) * 2018-11-16 2021-01-19 Transportation Ip Holdings, Llc Systems and methods for controlling dynamic avalanche in switching devices
US11152920B2 (en) 2019-09-23 2021-10-19 International Business Machines Corporation Voltage starved passgate with IR drop
US11281249B2 (en) 2019-09-23 2022-03-22 International Business Machines Corporation Voltage sensitive current circuit
US10833653B1 (en) * 2019-09-23 2020-11-10 International Business Machines Corporation Voltage sensitive delay
US11204635B2 (en) 2019-09-23 2021-12-21 International Business Machines Corporation Droop detection using power supply sensitive delay
US11863181B2 (en) * 2021-09-22 2024-01-02 Nxp Usa, Inc. Level-shifter

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3745374A (en) * 1972-01-26 1973-07-10 Us Navy Logarithmic amplifier and limiter
US4004141A (en) * 1975-08-04 1977-01-18 Curtis Douglas R Linear/logarithmic analog multiplier
SE405515B (sv) * 1975-09-25 1978-12-11 Siemens Ag Anordning for inmatning och kodning av datatecken
US4048577A (en) * 1976-05-07 1977-09-13 Hewlett-Packard Company Resistor-controlled circuit for improving bandwidth of current gain cells
US4390848A (en) * 1981-02-12 1983-06-28 Signetics Linear transconductance amplifier
JPS61173506A (ja) * 1985-01-28 1986-08-05 Iwatsu Electric Co Ltd 差動増幅器
JPH0738557B2 (ja) * 1985-03-29 1995-04-26 ソニー株式会社 アクテイブフイルタ−回路
US4631745A (en) * 1985-04-26 1986-12-23 Motorola, Inc. Analog divider with minimal phase distortion
US4675594A (en) * 1986-07-31 1987-06-23 Honeywell Inc. Voltage-to-current converter
JP3058935B2 (ja) * 1991-04-26 2000-07-04 株式会社東芝 基準電流発生回路
US5157350A (en) * 1991-10-31 1992-10-20 Harvey Rubens Analog multipliers

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0690127A (ja) 1994-03-29
KR930015349A (ko) 1993-07-24
KR970008536B1 (ko) 1997-05-24
US5465070A (en) 1995-11-07
US5610547A (en) 1997-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3333239B2 (ja) 可変利得回路
JP2766264B2 (ja) 差動増幅回路
JPH0775289B2 (ja) 相互コンダクタンス増幅回路
US4780690A (en) Filter arrangement having a transconductance circuit
JPH04273610A (ja) 集積回路用フィルタ回路
US6680645B2 (en) Active filter circuit with operational amplifier
US5392002A (en) Low voltage bipolar negative impedance converter
US4872209A (en) Integratable amplifier circuit having frequency responsive negative feedback
US4748422A (en) Amplifier circuit suitable for use as an active filter circuit
JP6673645B2 (ja) 差動増幅器
US6239653B1 (en) Biquadratic basic cell for programmable analog time-continuous filter
JP3507530B2 (ja) 対数変換回路
JP3114927B2 (ja) 電流供給回路とこれを用いたフィルター回路
JPH10198909A (ja) 磁気情報読取り装置
JP2741103B2 (ja) フィルタ回路
JP2693861B2 (ja) 増幅回路
JPS6121857Y2 (ja)
JP2737754B2 (ja) フィルタ回路
JP2626196B2 (ja) 差動増幅回路
JPH0795665B2 (ja) 積分回路
JPH0817310B2 (ja) ローパスフィルタ回路
JPH0817306B2 (ja) フィルタ回路
JPH0817305B2 (ja) トラップフィルタ回路
JPH0817308B2 (ja) バンドパスフィルタ回路
JPH06188645A (ja) 電流源回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees