JP3507530B2 - 対数変換回路 - Google Patents
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Description
る。
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とコレクタ電流との
関係、またはダイオードの順方向電圧と電流との関係が
対数関係にあることを利用して、入力信号を対数変換す
るものである。また、対数変換回路はその出力側に逆対
数変換回路を組み合わせることにより、ゲインセル回路
と呼ばれる可変利得回路にしばしば用いられる。
示す。このゲインセル回路は特開昭61−224715
号に記載されたもので、アクティブフィルタ回路の構成
要素として用いられているものである。入力段の対数変
換回路はトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4とディジ
ェネレーション抵抗RE1,RE2および電流源I1に
より構成され、また出力段の逆対数変換回路はトランジ
スタQ5,Q6と電流源I2,I3,I4により構成さ
れている。対数変換回路において、トランジスタQ1,
Q2のベース間に印加された入力信号Vin(Vin+
−Vin- )はQ1,Q2により電圧−電流変換され
る。これらトランジスタQ1,Q2のエミッタ電流は、
抵抗RE1,RE2をそれぞれ介してトランジスタQ
3,Q4のコレクタに流れ込む。
タQ3,Q4のコレクタ電流Icとベース・エミッタ間
電圧Vbeとの間にはVbe=α・ln(Ic)なる関係が
あるため、トランジスタQ3,Q4からはQ3,Q4の
コレクタ電流がQ3,Q4のベース・エミッタ間電圧に
対数変換された電圧が出力される。この出力電圧を出力
段の逆対数変換回路のトランジスタQ5,Q6のベース
で受けることにより、トランジスタQ5,Q6のコレク
タに入力段の対数変換回路の入力信号Vinが線形変換
された信号が出力される。
価回路を図11に示す。図10に示した回路は対数変換
回路が差動動作をするため、図11では半回路形式で等
価回路を表している。ここで、ディジェネレーション抵
抗RE1,RE2の抵抗値をre、電流源I1の電流を
i(mA)とすると、最大入力電圧範囲、すなわち入力信号
Vinの最大振幅範囲Vinp-p は、次式で表される。
圧振幅範囲にわたって動作させ、ゲインセル回路の線形
動作範囲を広くするためには、電流iを大きくするか、
またはreを大きくとる必要がある。しかし、iを大き
くすることは無信号時の消費電力が増加するため、好ま
しくない。一方、reを大きくすると抵抗RE1,RE
2での電圧降下が増えるため、それだけ電源電圧を大き
くとらなければならない。
ランジスタQ1(Q2),Q3(Q4)および抵抗RE
1(RE2)が電源Vccと接地端GNDの間に直列に
接続されている。従って、電源電圧としてはトランジス
タQ1(Q2),Q3(Q4)のベース・エミッタ間電
圧と、トランジスタQ1(Q2),Q3(Q4)の直流
バイアス電流による抵抗RE1(RE2)での電圧降下
との和以上の電圧が必要であるため、抵抗RE1,RE
2での電圧降下が上述のように大きいことも考慮する
と、低電圧動作に適さない。言い換えれば、トランジス
タを動作させるのに必要な電圧によって、対数変換可能
な入力信号の電圧振幅範囲が制限されてしまうため、例
えば移動通信機器のような電源電圧が低い電子機器で
は、入力信号の電圧振幅範囲を十分広くとることができ
ない。
対数変換回路においては、電源電圧としては二つのトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とトランジスタの直
流バイアス電流によるディジェネレーション抵抗の電圧
降下との和以上の電圧が必要であるため、低電圧動作に
適さず、従って電源電圧が低い場合は入力信号の広い電
圧振幅範囲にわたって対数変換動作を行うことができな
いという問題があった。本発明は、従来の対数変換回路
に比較してより低い電源電圧で入力信号の広い電圧振幅
範囲にわたって動作する対数変換回路を提供することを
目的とする。
め、本発明に係る対数変換回路においては、入力信号が
印加される第1および第2の入力端子に直接または間接
的に第1および第2の抵抗の各々の一端がそれぞれ接続
される。第1の抵抗の他端と第2の抵抗の他端との間
に、それぞれ少なくとも一つの第1および第2のPN接
合素子が互いに逆極性に直列に接続される。第1のPN
接合素子と第2のPN接合素子との接続点と第1の電源
端との間には、バイアス回路が接続される。第1の抵抗
の両端および第2の抵抗の両端と第1および第2の電源
端との間に、該第1および第2の抵抗の両端の電位を規
定するための第1および第2の電流源手段がそれぞれ接
続される。そして第1および第2のPN接合素子に生じ
た電圧が第1および第2の出力端子に出力信号として取
り出される。
おいては、入力信号が印加される第1および第2の入力
端子に第1および第2のエミッタフォロワの各々のベー
スがそれぞれ接続され、これら第1および第2のエミッ
タフォロワのエミッタに第1および第2の抵抗の各々の
一端がそれぞれ接続される。
いては、第1および第2の抵抗の他端に、エミッタ結合
トランジスタ対の各々のベースがそれぞれ接続される。
このエミッタ結合トランジスタ対の各々のエミッタは共
通に接続され、その共通エミッタ端子は電流源に接続さ
れる。また、エミッタ結合トランジスタ対の二つのトラ
ンジスタのうち、ベースが第1の抵抗の他端に接続され
た一方のトランジスタのコレクタは第2のエミッタフォ
ロワのエミッタに接続され、ベースが第2の抵抗の他端
に接続された他方のトランジスタのコレクタは第1のエ
ミッタフォロワのエミッタに接続される。すなわち、第
1および第2のエミッタフォロワのエミッタとエミッタ
結合トランジスタ対のコレクタとは、両者を接続する線
がクロスする形で接続される。
信号は、直接または第1および第2のエミッタフォロワ
を介して第1および第2の抵抗に印加され、これら第1
および第2の抵抗によって電圧−電流変換された後、第
1および第2のPN接合素子により対数変換される。こ
れにより、第1および第2の出力端子間から入力信号を
対数変換した出力信号が取り出される。
には、PN接合素子のためのバイアス回路での電圧降下
と、第1の抵抗または第2の抵抗での電圧降下、および
第1の電流源手段または第2の電流源手段での電圧降下
が直列に入るため、電源電圧すなわち第1の電源端と第
2の電源端間の電圧差としては、これら3つの電圧降下
の和以上の電圧が必要である。
源手段を備えることで、第1および第2の抵抗に直流電
流、つまり入力信号に依存しない電流をあまり流さない
ようにして、これら第1および第2の抵抗での電圧降下
を低い値に規定することにより、必要な電源電圧は小さ
くなる。すなわち、対数変換回路を従来の回路より低電
圧動作させることが可能となり、また電源電圧が同じで
あれば従来の回路に比較して入力信号のより広い電圧振
幅範囲にわたって対数変換動作を行うことができる。
ワのエミッタとクロスするようにベースが接続されたエ
ミッタ結合トランジスタ対を付加すると、エミッタフォ
ロワのトランジスタのベース・エミッタ間電圧やPN接
合素子の順方向電圧の電流依存性を打ち消すことで、第
1および第2の抵抗においてより正確な電圧−電流変換
が行われ、結果的に対数変換精度が向上する。
して説明する。図1に、本発明による対数変換回路の基
本構成を示す。第1および第2の入力端子1,2に、例
えばエミッタフォロワからなるバッファ3,4をそれぞ
れ介して第1および第2の抵抗5,6の各々の一端が接
続されている。これらの抵抗5,6はディジェネレーシ
ョン抵抗として用いられる。抵抗5の他端と抵抗6の他
端との間には、第1および第2のPN接合素子7,8が
互いに逆極性に直列に接続される。すなわち、図1
(a)の例ではPN接合素子7,8はいずれもカソード
側が抵抗5,6の各々の他端に接続され、アノード側が
互いに接続される。図1(b)の例では、逆にPN接合
素子7,8はいずれもアノード側が抵抗5,6の各々の
他端に接続され、カソード側が互いに接続される。
れ複数個のダイオードを直列に接続しているが、各々1
個のダイオードであってもよい。また、PN接合素子
7,8としてはコレクタとベースが接続された、いわゆ
るダイオード接続されたトランジスタを用いてもよい。
端である電源Vccとの間には、これらのPN接合素子
7,8に順方向バイアスを与えるためのバイアス回路9
が接続される。このバイアス回路9としては、電流源ま
たは電圧源を用いることができる。
端と電流源12,13の各一端がそれぞれ接続され、抵
抗6の両端にも同様に、電流源14,15の各一端と電
流源16,17の各一端がそれぞれ接続される。電流源
10,12,14,16の各他端は電源Vccに接続さ
れ、電流源11,13,15,17の各他端は第2の電
源端である接地端GNDに接続されている。これらの電
流源10〜17は、抵抗5,6の電圧降下すなわち両端
の電位を規定するために用いられる。なお、電流源11
は必ずしも必要なものではなく、後述するように線形化
回路を付加した場合に必要となるものである。
の接続点には出力端子18,19がそれぞれ接続され、
これらの出力端子18,19間から、入力端子1,2間
に印加された入力信号を対数変換した出力信号が取り出
される。なお、PN接合素子7,8が複数個のダイオー
ド(またはダイオード接続されたトランジスタ)を直列
接続して構成される場合、それらのダイオードの途中の
ノードを出力端子18,19に接続してもよい。
説明する。入力端子1,2にそれぞれVin+ ,Vin
- なる入力信号が印加されると、これらがバッファ3,
4をそれぞれ介して抵抗5,6の一端に印加されること
によって、抵抗5,6にはVin+ ,Vin- に比例す
る電流が流れる。すなわち、抵抗5,6によって入力信
号が電圧−電流変換される。抵抗5,6の両端には電流
源10〜13および電流源14〜17がそれぞれ接続さ
れているため、PN接合素子7,8には抵抗5,6を流
れる電流の変化分が流れる。PN接合素子7,8の電圧
−電流特性は対数特性であるため、出力端子18,19
にはPN接合素子7,8に流れる電流が対数変換された
電圧が発生する。すなわち、出力端子18,19間から
入力信号(Vin+ −Vin- )が対数変換された出力
信号が取り出される。
に選ぶことで、抵抗5,6の電圧降下の直流分は比較的
低い一定値に規定されるので、入力信号Vinの電圧振
幅範囲が同じであれば、電源Vccの必要な電圧は低く
なる。また、電源Vccの電圧が同じであれば、抵抗
5,6の電圧降下が低くなった分だけ入力信号Vinの
電圧振幅範囲を大きくすることができる。
逆対数変換回路と組み合わせてゲインセルを構成する場
合、PN接合素子7,8としてそれぞれ複数のダイオー
ドを直列接続することで、出力信号に含まれる雑音レベ
ルを抑えることもできる。すなわち、PN接合素子7,
8において入力信号を対数変換(圧縮)する際、PN接
合素子7,8自身から発生する雑音成分が信号成分にそ
のまま重畳される。この対数圧縮された信号を逆対数変
換(伸長)する際、信号成分に重畳された雑音成分が一
諸に伸長されるため、結果的に出力信号のS/Nを悪く
してしまう。これに対し、PN接合素子7,8を複数の
ダイオードを直列接続して構成すると、対数変換におけ
る圧縮比が小さくなり、それだけ逆対数変換における伸
長比も小さくて済むため、雑音レベルが低減される。従
って、S/Nの良好な出力信号が得られる。
(a)とは逆極性にして直列接続した場合であり、基本
動作はPN接合素子7,8に流れる電流の方向が図1
(a)の場合と逆になる以外は変わらないので、詳しい
動作説明は省略する。
て説明する。図2は、図1(a)の基本構成に基づく対
数変換回路を用いて構成した第1の実施例に係るゲイン
セル回路の実施例を示す図であり、図1と対応する部分
には同一符号を付している。このゲインセル回路は、入
力段に設けられた本発明による対数変換回路20と、出
力段に設けられた逆対数変換回路30からなり、全体と
して線形な特性を有する可変利得回路である。
21,22は図1のバッファ3,4に相当するエミッタ
フォロワを構成しており、各々のコレクタは第1の電源
端である正の電源Vccに接続され、各々のエミッタは
電流源11,15をそれぞれ介して第2の電源端である
接地端GNDに接続されている。なお、エミッタフォロ
ワに代えて演算増幅器を用いることも可能である。
1および第2の抵抗5,6の各々の一端が接続され、抵
抗5の他端と抵抗6の他端との間には、図1(a)と同
様にPN接合素子7,8が互いに逆極性に直列に接続さ
れる。PN接合素子7,8の接続点と第1の電源端であ
る電源Vccとの間には、図1のバイアス回路9に相当
する電流源25が接続される。なお、電流源25に代え
て電圧源26を用いることも可能である。
ルシフト回路23,24をそれぞれ介して電流源12,
16が接続され、レベルシフト回路23,24と電流源
12,16との接続点が対数変換回路20の出力端子1
8,19にそれぞれ接続される。
は、逆対数変換回路30の入力端子であるトランジスタ
31,32の各々のベースがそれぞれ接続される。トラ
ンジスタ31,32のエミッタは互いに結合され、共通
の電流源33を介して接地端GNDに接続されており、
また各々のコレクタは負荷である電流源34,35をそ
れぞれ介して電源Vccに接続される。そして、トラン
ジスタ31,32のコレクタ間から、ゲインセル回路の
出力信号Voutが取り出される。
入力端子1,2に印加された入力信号Vin(Vin+
−Vin- )は、まず対数変換回路10で対数変換され
る。すなわち、入力端子1,2にそれぞれ印加された入
力信号Vin+ ,Vin- はトランジスタ21,22お
よび抵抗5,6により電圧−電流変換される。この場
合、トランジスタ21,22のエミッタ電流はVin
+ ,Vin- に応じて変化し、これらの電流の変化分が
抵抗5,6をそれぞれ介して電流源13,17へ流れ込
む。ここで、PN接合素子7には電流源12(レベルシ
フト回路23)を流れる電流から、抵抗5を流れる電流
と電流源13を流れる電流を差し引いた電流Id1が流
れ、またPN接合素子8には電流源16(レベルシフト
回路24)を流れる電流から、抵抗6を流れる電流と電
流源17を流れる電流を差し引いた電流Id2が流れる
ため、PN接合素子7,8のカソード側には次式(2)
(3)に示すように対数特性に応じた順方向電圧Vd
1,Vd2がそれぞれ発生する。
数変換されたカソード側の電位は、レベルシフト回路2
3,24をそれぞれ介して逆対数変換回路30のトラン
ジスタ31,32のベースに印加される。レベルシフト
回路23,24は、対数変換回路20の入力端子1,2
の直流電位に対して出力端子18,19に接続されるト
ランジスタ31,32のベースの直流電位を合わせる目
的で設けられている。トランジスタ31,32のコレク
タには、入力信号Vinが線形変換された信号Vout
が出力される。
ンジスタ31,32のエミッタに共通に接続された電流
源33の電流値を変化させることにより、ゲインセル回
路全体の利得、すなわちトランスコンダクタンスGmを
変化させることができる。このトランスコンダクタンス
Gmは、電流源25の電流をIq、電流値33の電流を
Ix、抵抗5,6の抵抗値をreとすると、次式(4)
となる。 Gm=Ix/(re・Iq) (4) このゲインセル回路における最大入力電圧範囲、すなわ
ち入力信号Vinの最大電圧振幅範囲Vinp-p は、図
6に示した従来の回路と同様に求められ、 Vinp-p =100・re(Io(mA)/26) (mV) (5) で表される。ここで、Ioは電流源11,15の電流値
を表す。
いないため、トランスコンダクタンスGmを設定する
際、最大入力電圧範囲Vinp-p を考慮する必要はない
ので、Ioは抵抗5,6に直流電流がほとんど流れない
ように設定することが可能である。従って、抵抗5,6
での電圧降下は主に入力信号Vinに依存する成分のみ
となるから、ほぼ電源Vccから接地端GNDまでの範
囲で有効に利用することができる。すなわち、入力信号
Vinを電源電圧付近から零電位付近まで振らせること
ができる。
を示す。この実施例の対数変換回路20′は、図2にお
ける電流源12,16とレベルシフト回路23,24を
省略し、PN接合素子7,8の両端から直接出力端子1
8,19に対数変換出力を取り出すようにしたものであ
る。この実施例においても、第1の実施例と基本的に同
様の効果が得られる。
を示す。この実施例の対数変換回路40は、図1(b)
の基本構成に基づくものであり、PN接合素子7,8を
図2とは逆極性に接続し、これに伴い電流源25のPN
接合素子7,8と反対側の一端を接地端GNDに接続し
ている。また、電流源12とレベルシフト回路23の位
置関係、および電流源16とレベルシフト回路24の位
置関係も図2とは入れ替えている。この実施例において
も、電流源25を電圧源26に置き換えることができ
る。
を示す。この実施例の対数変換回路50は、図2の対数
変換回路20に線形化回路を付加して線形動作範囲を拡
大した例である。すなわち、本実施例においてはエミッ
タ結合トランジスタ対51,52、電流源53,54,
55が追加されている。トランジスタ51,52の各々
のベースは抵抗5,6の他端に接続され、トランジスタ
51のコレクタはトランジスタ22のエミッタに接続さ
れると共に、コレクタ負荷である電流源54を介して電
源Vccに接続され、トランジスタ52のコレクタはト
ランジスタ21のエミッタに接続されると共に、コレク
タ負荷である電流源55を介して電源Vccに接続され
る。また、トランジスタ51,52の共通エミッタ端子
は、電流源53を介して接地端GNDに接続される。
作範囲が拡大される。PN接合素子7,8の順方向電圧
(PN接合素子がトランジスタの場合は、ベース・エミ
ッタ間電圧)Vd1,Vd2は、ここに流れる順方向電
流の大きさに依存し、トランジスタ21,22のベース
・エミッタ間電圧Vbe1,Vbe2も、コレクタ電流
の大きさに依存する。このため入力端子1,2に印加さ
れる入力信号Vinの電圧に応じてトランジスタ21,
22のコレクタ電流が変化すると、それに伴いVd1,
Vd2やVbe1,Vbe2が変動することになるの
で、抵抗5,6における電圧−電流変換誤差が生じる。
5,Q6を用いてQ1,Q2のコレクタ電流を調整して
Vbeを操作することにより、Q1,Q2のVbeや直
列接続されたダイオードのVdの電流に依存する成分を
打ち消す。こうすることによって、正確な電圧−電流変
換を行うことができる。
く説明する。図6は、図5の対数変換回路50の半回路
における各部の電圧、電流の関係を示している。なお、
図5における電流源12およびレベルシフト回路23は
省略している。また、図6には以下に説明する各動作ス
テップの番号を付している。
て、トランジスタ21のコレクタ電流がΔIだけ増加し
たとする(I+ΔI)。 (2) (1) によりトランジスタ21のベース・エミッタ間
電圧がΔVbeだけ増加する。
ッタ電位はΔVbeだけ理想動作の場合より下降する。 (4) ここで、トランジスタ51,52のgmがトランジ
スタ21,22のそれの2倍となるように電流源53〜
55の電流値を設定することにより、トランジスタ52
のコレクタ電流が2(I+ΔI)となるようにする。
加分ΔIは、トランジスタ52のコレクタへ流れ込む。 (6) トランジスタ52のコレクタ電流2(I+ΔI)と
トランジスタ21のコレクタ電流I+ΔIとの差分ΔI
は、抵抗5に流れる。
子7を流れるので、PN接合素子7の順方向電圧はΔV
dだけ上昇する(Vd+ΔVd)。 (8) (7) により、トランジスタ51のベース電位も理想
動作時に比べΔVdだけ下降する。一方、トランジスタ
51とは差動的に動作するトランジスタ52のベース電
位は逆にΔVdだけ上昇する。
(5) 〜(8) の動作によりPN接合素子7,8のカソード
側電位の変化を検出して正帰還をかけるループが働く。 (9) ΔVbe=ΔVdであれば、抵抗5の両端の電位は
同じ方向にΔbeだけシフトするため、抵抗5にΔVb
eによる電圧降下は生じない。すなわち、入力信号Vi
nの電圧変化に対する抵抗5の電圧降下の線形性が向上
する。これは抵抗6においても同様である。
5,6で発生する電圧降下の線形性に依存するため、上
述の構成により線形性の改善が達成されることになる。
図13は、図2の対数変換回路20とこれに線形化回路
を付加した図5の対数変換回路50の入力信号電圧−出
力電流変換特性、すなわち入力信号電圧とトランスコン
ダクタンスの関係を表す伝達特性図であり、100が対
数変換回路20の特性、101が対数変換回路50の特
性である。但し、これらいずれの場合も端子18,19
に逆対数変換回路30を接続し、トランジスタ31,3
2のコレクタ間から出力信号を取り出した場合について
示している。(5)式で求められる入力信号電圧範囲
は、±0.5Vである。これに対し、線形化を施した場
合の特性101は±0.5Vを境として、この入力信号
電圧範囲内でほとんど平坦であることが分かる。
を示す。この実施例の対数変換回路60は、図4の対数
変換回路40にエミッタ結合トランジスタ対51,52
および電流源53,54,55からなる線形化回路を付
加して線形動作範囲を拡大した例である。動作原理は図
5の対数変換回路と同様であるため、詳細な説明は省略
する。
路を示す。この実施例における対数変換回路70は、P
N接合素子7,8がそれぞれ複数個(n)の素子(ダイ
オードまたはダイオード接続されたトランジスタ)を直
列接続した場合の線形性を改善したものであり、トラン
ジスタ21,22のエミッタ側にn−1個のPN接合素
子71,72をそれぞれ挿入し、線形性改善のためのト
ランジスタ51,52のエミッタ側にもn−1個のPN
接合素子73,74をそれぞれ挿入している。さらに、
逆対数変換回路80のトランジスタ31,32のエミッ
タ側にもn−1個のPN接合素子81,82をそれぞれ
挿入している。
数変換がn乗特性を有するために、PN接合素子81,
82はn乗根変換を行ってゲインセル回路を線形化する
目的で設けられている。また、PN接合素子71〜74
は抵抗5,6のそれぞれの両端の直流レベルを合わせる
ために設けられている。
を示す。この実施例の対数変換回路90は、第1〜第6
の実施例におけるnpnトランジスタ21,22をpn
pトランジスタ91,92に置き換えたものであり、こ
れに伴いトランジスタ91,92とそのエミッタに接続
される電流源11,15との位置関係が入れ替わってい
る。基本的な動作はこれまでの実施例と同様であるた
め、説明は省略する。また、破線で示すようにレベルシ
フト回路23,24を挿入してもよいし、前述したよう
な線形化回路を組み合わせることも可能であることはい
うまでもない。
レベルシフト回路の具体例を示す。(a)は直流電圧
源、(b1)はダイオード、(b2)は直列接続された
複数のダイオード、(c)はダイオード接続したトラン
ジスタである。図10(b1)(b2)の例の場合、出
力取り出し側は抵抗または電流源を介して電源Vccま
たは接地端GNDに接続される。
下させることなく、低い電源電圧から動作する大振幅を
扱える対数変換回路を提供することができる。また、入
力のエミッタフォロワのコレクタ電流や対数変換用PN
接合素子の電流を調整する線形化回路を付加すること
で、線形動作範囲を拡大した対数変換回路を構成するこ
とが可能である。
構成図
成図
成図
成図
成図
構成図
成図
図
付加しない場合の伝達特性を比較して示す図
換回路 30,80…逆対数変換回路 51,52…エミッタ結合トランジスタ対 100…図2の対数変換回路の電圧−電流変換特性図 101…図5の対数変換回路の電圧−電流変換特性図
Claims (2)
- 【請求項1】入力信号が印加される第1および第2の入
力端子と、 前記第1および第2の入力端子に直接または間接的に各
々の一端がそれぞれ接続された第1および第2の抵抗
と、 前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の他端との間に
互いに逆極性に直列に接続されたそれぞれ少なくとも一
つの第1および第2のPN接合素子と、 前記第1のPN接合素子と前記第2のPN接合素子との
接続点と第1の電源端との間に接続されたバイアス回路
と、 前記第1の抵抗の両端および前記第2の抵抗の両端と第
1および第2の電源端との間に接続され、該第1および
第2の抵抗の両端の電位を規定するための第1および第
2の電流源手段と、 前記第1および第2のPN接合素子に生じた電圧を出力
信号として取り出すための第1および第2の出力端子と
を備えたことを特徴とする対数変換回路。 - 【請求項2】入力信号が印加される第1および第2の入
力端子と、 前記第1および第2の入力端子に各々のベースがそれぞ
れ接続された第1および第2のエミッタフォロワと、 前記第1および第2のエミッタフォロワのエミッタに各
々の一端がそれぞれ接続された第1および第2の抵抗
と、 前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の他端との間に
互いに逆極性に直列に接続されたそれぞれ少なくとも一
つの第1および第2のPN接合素子と、 前記第1のPN接合素子と前記第2のPN接合素子との
接続点と第1の電源端との間に接続されたバイアス回路
と、 前記第1の抵抗の両端および前記第2の抵抗の両端と第
1および第2の電源端との間にそれぞれ接続され、該第
1および第2の抵抗の両端の電位を規定するための第1
および第2の電流源手段と、 前記第1および第2のPN接合素子に生じた電圧を出力
信号として取り出すための第1および第2の出力端子
と、 前記第1および第2の抵抗の各々の他端に各々のベース
がそれぞれ接続され、各々のエミッタが共通に接続さ
れ、各々のコレクタが前記第2のエミッタフォロワのエ
ミッタおよび前記第1のエミッタフォロワのエミッタに
それぞれ接続されたエミッタ結合トランジスタ対と、 前記エミッタ結合トランジスタ対の共通エミッタ端子に
接続された電流源とを備えたことを特徴とする対数変換
回路。
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