JP4527266B2 - 可変利得増幅器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば移動体通信などの自動利得制御(AGC)などに適用され、外部からの制御により増幅器の利得が可変自在な可変利得増幅器に関し、特にダイナミックレンジと線形性を最適化した可変利得増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の可変利得増幅器としては、「IEEE JSCC,Vol33,No11,Nov,1998,pp1851〜1857.“An EPR4 Read/Write Channel with Digital”」中に記載されている図3に示すものが知られている。
【0003】
この可変利得増幅器は、図3に示すように、入力段回路1と出力段回路2とを備え、利得制御回路11により入力段回路1の電流源I1、12と出力段回路2の電流源I3、I4の電流を制御し、これにより全体の利得を制御できるようになっている。
入力段回路1は、差動電圧信号を入力処理する一対のN型のMOSトランジスタQ1、Q2を備え、この各ゲートが入力端子3、4に接続されている。MOSトランジスタQ1のソースはN型のMOSトランジスタQ3のドレインに接続され、MOSトランジスタQ2のソースはN型のMOSトランジスタQ4のドレインに接続され、かつ、MOSトランジスタQ3、Q4の各ソースは基準電圧(接地電圧)VSSに接続されるようになっている。
【0004】
MOSトランジスタQ1のソースとMOSトランジスタQ2のソースとの間には、抵抗R1が接続されている。MOSトランジスタQ1、Q2の各ドレインは、MOSトランジスタQ1、Q2のバイアス点を決める定電流源I1、I2の一端が接続され、その他端には電源電圧VDDが供給されるようになっている。定電流源I1、I2は、利得制御回路11によりその電流値が可変できるようになっている。MOSトランジスタQ1、Q2の各ドレインは、出力端子5、6に接続されている。
【0005】
MOSトランジスタQ3のゲートは、レベルシフト用のN型のMOSトランジスタQ5を介してMOSトランジスタQ1のドレインに接続されている。また、MOSトランジスタQ4のゲートは、レベルシフト用のN型のMOSトランジスタQ6を介してMOSトランジスタQ2のドレインに接続されている。
すなわち、MOSトランジスタQ5は、そのドレインに電源電圧VDDが供給されるようになっており、そのゲートがMOSトランジスタQ1のドレインに接続され、そのソースがMOSトランジスタQ3のゲートおよびN型のMOSトランジスタQ8のドレインに接続されている。
【0006】
また、MOSトランジスタQ6は、そのドレインに電源電圧VDDが供給されるようになっており、そのゲートがMOSトランジスタQ2のドレインに接続され、そのソースがMOSトランジスタQ4のゲートおよびN型のMOSトランジスタQ9のドレインに接続されている。
定電流源I0、およびN型のMOSトランジスタQ7〜Q10によりバイアス回路を形成している。また、MOSトランジスタQ7〜Q10はカレントミラー回路を形成し、MOSトランジスタQ7に流れる電流がカレントミラーされてMOSトランジスタQ8、Q9、Q10に同一の電流が流れ、これによりMOSトランジスタQ5、Q6、Q15がバイアスされるようになっている。従って、MOSトランジスタQ8、Q9、Q10は、定電流源を構成する。
【0007】
次に、出力段回路2について、図3を参照して詳細に説明する。
出力段回路2は、入力段回路1の出力端子5、6からの差動信号を入力処理する一対のN型のMOSトランジスタQ11、Q12を備え、この各ゲートが入力端子7、8に接続されている。MOSトランジスタQ11、Q12は、その各ソースが互いに接続されて、コモンソース回路を構成している。
【0008】
MOSトランジスタQ11のソースはN型のMOSトランジスタQ13のドレインに接続され、MOSトランジスタQ12のソースはN型のMOSトランジスタQ14のドレインに接続され、かつ、MOSトランジスタQ13、Q14の各ソースは基準電圧(接地電圧)VSSに接続されるようになっている。
MOSトランジスタQ11、Q12の各ドレインは、MOSトランジスタQ11、Q12のバイアス点を決める定電流源I3、I4の一端が接続され、その他端には電源電圧VDDが供給されるようになっている。定電流源I3、I4は、利得制御回路11によりその電流値が可変できるようになっている。MOSトランジスタQ11、Q12の各ドレインは出力端子9、10に接続されるとともに、その両ドレイン間に抵抗R2が接続されている。
【0009】
MOSトランジスタQ13、Q14の各ゲートは、レベルシフト用のN型のMOSトランジスタQ15を介して抵抗R2の中点に接続されている。すなわち、MOSトランジスタQ15は、そのドレインに電源電圧VDDが供給されるようになっており、そのゲートが抵抗R2の中点に接続され、そのソースがMOSトランジスタQ13、Q14のゲートおよびN型のMOSトランジスタQ10のドレインに接続されている。
【0010】
次に、このような構成からなる従来の可変利得増幅器の動作の概要について、図3を参照して説明する。
いま、MOSトランジスタQ1、Q2のゲートに差動入力電圧が印加されていない場合には、MOSトランジスタQ1、Q3を流れる電流は等しくI1となり、MOSトランジスタQ2、Q4を流れる電流は等しくI2となり、さらにI1=I2となる。
【0011】
他方、MOSトランジスタQ1、Q2のゲートに差動入力電圧が印加された場合において、MOSトランジスタQ1のゲートの電位が上がり、MOSトランジスタQ2のゲートがそれと同じ量の電位の降下があったものとする。
この場合には、それに応じてMOSトランジスタQ1のソース電位は上昇し、MOSトランジスタQ7のソース電位はその上昇分だけ低下する。この結果、抵抗R1の両端の電圧は、上記の差動入力電圧がそのまま印加されたこととなる。そのため、抵抗R1に電流が流れるので、MOSトランジスタQ3のドレイン電流は減少し、MOSトランジスタQ4のドレイン電流は増加する。
【0012】
このドレイン電流の変化は、MOSトランジスタQ3、Q4の相互コンダクタンスにより、そのゲート電圧に変換され、さらにMOSトランジスタQ5、Q6のゲート電位の変動に変換される。
上記のように、MOSトランジスタQ1のゲートの電位が上がり、MOSトランジスタQ2のゲートがそれと同じ量の電位の降下があると、MOSトランジスタQ12のゲート電位が上昇し、MOSトランジスタQ11のゲート電位はその上昇分だけ低下する。
【0013】
このとき、電流源I3、I4の供給する電流は変化しないので、Q12のドレイン電流の増加分は抵抗R2を通じて電流源I3から供給され、その増加分だけMOSトランジスタQ11のドレイン電流が減少する。このようにして抵抗R2に電流が流れるので、出力端子9、10間に差動出力電圧が出力される。
ところで、このように動作する従来の可変利得増幅器では、その利得Avが次の(1)式で表されることが知られている。
【0014】
Av=(R2/R1)×(gm2/gm1) …(1)
ここで、(1)式において、gm1はMOSトランジスタQ3およびQ4の相互コンダクタンス値であり、gm2はMOSトランジスタQ11およびQ12の相互コンダクタンス値である。
(1)式において、相互コンダクタンスgm1、gm2は、電流源I2、I4の電流値I2、I4で置き換えることができ、これにより次の(2)式が得られる。
【0015】
Av=(R2/R1)×Sqrt(I4/I2) …(2)
ここで、Sqrt(I4/I2)は、(I4/I2)の平方根を意味する。
そこで、従来の可変利得増幅器では、利得制御回路11が電流源I1〜I4の電流値を、以下の(3)(4)式のように制御することにより可変利得増幅器の利得Avを制御している。
【0016】
Idc−Icon=I1=I2 …(3)
Idc+Icon=I3=I4 …(4)
ここで、Iconは、可変利得増幅器の利得Avを変えるための可変電流であり、Idcは、Icon=0のときの電流値、すなわちMOSトランジスタのドレイン電流の下限値(一定値)である。
【0017】
従って、利得制御回路11により、電流源I1〜I4の可変電流Iconを大きくすれば利得Avを大きくすることができ、逆に、その可変電流Iconを小さくすれば利得Avを小さくできる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の可変利得増幅器では、利得Avが大きくなると、入力段回路1のMOSトランジスタQ1、Q2に流れる電流が少なくなってしまい、直流バイアスが小さな状態で動作するので、飽和領域で動作しなくなり、出力信号の歪みが増加して線形性が損なわれる。
【0019】
つまり、従来の可変利得増幅器で高線形化を図ると、利得の可変範囲が狭くなるという弊害が生じる。これは、利得Avの相互コンダクタンスgm1またはgm2の線形性は、MOSトランジスタに流れるドレイン電流が多くなるほど高くなるということに起因する。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、高い線形化を確保しつつ、広い可変利得範囲が確保でき、かつ低消費電流化を実現できるようにした可変利得増幅器を提供することにある。
【0020】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するために、請求項1〜請求項4に記載の各発明は以下のように構成した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、差動入力信号を入力して処理する一対からなる第1および第2のMOSトランジスタと、前記第1および第2のMOSトランジスタの両ソース間に接続される第1の抵抗と、前記第1および第2のMOSトランジスタの各ソースと基準電位との間にそれぞれ直列接続される第3および第4のMOSトランジスタと、前記第1および第2のMOSトランジスタの各ドレインにそれぞれ接続される第1および第2の電流源とを有し、前記第3および第4のMOSトランジスタの各ゲートを、レベルシフタを介して、または直接に、前記第1および第2のMOSトランジスタの対応する各ドレインに接続する入力段と、前記第1および第2のMOSトランジスタから出力される差動出力信号を入力する一対からなる第5および第6のMOSトランジスタと、前記第5および第6のMOSトランジスタの両ドレイン間に接続される第2の抵抗と、前記第5および第6のMOSトランジスタの各ドレインにそれぞれ接続される第3および第4の電流源とを有し、前記第2の抵抗の両端から差動出力信号を取り出す出力段と、前記第1、第2、第3、および第4の電流源を制御して前記入力段と前記出力段の利得を可変する利得制御手段と、前記差動入力信号の振幅に基づいて、前記差動入力信号の振幅が所定値よりも大きければ前記第1および第2の電流源の電流値を増加させ、逆に、前記差動入力信号の振幅が所定値よりも小さければ前記第1および第2の電流源の電流値を減少させるように、前記第1の電流源と前記第2の電流源とを制御する第1の制御手段と、前記出力段からの差動出力信号の振幅に基づいて、前記差動出力信号の振幅が所定値よりも大きければ前記第3および第4の電流源の電流値を増加させ、逆に、その差動出力電圧の振幅が所定値よりも小さければ前記第3および第4の電流源の電流値を減少させるように、前記第3の電流源と前記第4の電流源とを制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0022】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の可変利得増幅器において、前記第3および第4のMOSトランジスタのゲートと前記基準電位間にそれぞれ電流源が接続されていることを特徴とするものである。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の可変利得増幅器において、前記第1および第2の電流源は、前記差動入力信号の振幅に基づいて制御される電流源と、前記利得を可変するための電流源とがそれぞれ並列に接続されたものであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の可変利得増幅器において、前記第3および第4の電流源は、前記出力段からの差動出力信号の振幅に基づいて制御される電流源と、前記利得を制御するための電流源とがそれぞれ並列に接続されたものであることを特徴とするものである。
【0024】
このように本発明では、入力段に入力される差動入力信号の振幅に基づいて第1の定電流源と第2の定電流源の電流を制御し、または、出力手段から出力される差動出力信号の振幅に基づいて第3の定電流源と第4の定電流源の電流を制御するようにした。
このため、本発明によれば、バイアスが適正となって高線形化を確保することができる。また、広い可変利得範囲を確保することも可能となる。かつ、低消費電流化を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の可変利得増幅器の実施形態の構成について、図1を参照しつつ説明する。
この実施形態に係る可変利得増幅器は、図1に示すように、入力段回路1Aと、出力段回路2Aと、入力振幅検出制御回路12と、出力振幅検出制御回路13とを少なくとも備えている。
【0026】
入力段回路1Aは、その基本的な構成は図3の入力段回路1と同様であり、その構成が異なる点は、図1に示すように電流源I1に並列に電流源IAを追加するとともに、電流源I2に並列に電流源IBを追加した点である。電流源IA、IBは、後述の入力振幅検出制御回路12からの制御信号により電流値が可変自在に構成されている。
【0027】
なお、入力段回路1Aの他の部分の構成は、図3の入力段回路1の構成と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
出力段回路2Aは、その基本的な構成は図3の出力段回路2と同様であり、その構成が異なる点は、図1に示すように電流源I3に並列に電流源ICを追加するとともに、電流源I4に並列に電流源IDを追加した点である。電流源IC、IDは、後述の出力振幅検出制御回路13からの制御信号により電流値が可変自在に構成されている。
【0028】
なお、出力段回路2Aの他の部分の構成は、図3の出力段回路2の構成と同様であるので、同一構成要素には同一符号を付してその構成の説明は省略する。
入力振幅検出制御回路12は、入力段回路1に入力される差動入力信号、すなわちMOSトランジスタQ1、Q2に入力される差動入力電圧の振幅の大きさを検出し、この検出に応じて電流源IA、IBの電流値を制御するものである。
【0029】
出力振幅検出制御回路13は、出力段回路2から出力される差動出力信号、すなわち出力端子9、10から出力される差動出力電圧の振幅の大きさを検出し、この検出に応じて電流源IC、IBの電流値を制御するものである。
図1中の利得制御回路11は、利得制御信号に基づいて入力段回路1の電流源I1、12と出力段回路2の電流源I3、I4の電流を制御して、増幅器全体の利得を制御するするものであり、図1の利得制御回路11に相当する。
【0030】
次に、このような構成からなる実施形態の可変利得増幅器の動作に一例について説明する。
この実施形態に係る可変利得増幅器では、図1の従来の可変利得増幅器と同様に動作し、利得制御回路11が、利得制御信号に基づいて入力段回路1の電流源I1、12、と出力段回路2の電流源I3、I4の電流を制御し、増幅器全体の利得を制御する。
【0031】
さらに、入力振幅検出制御回路12は、MOSトランジスタQ1、Q2に入力される差動入力電圧を検出し、その差動入力電圧の振幅が所定値よりも大きければ電流源IA、IBの電流値を増加させ、逆に、その差動入力電圧の振幅が所定値よりも小さければ電流源IA、IBの電流値を減少させるように、電流源IA、IBを制御する。
【0032】
一方、出力振幅検出制御回路13は、出力段回路2の出力端子9、10から出力される差動出力電圧を検出し、その差動出力電圧の振幅が所定値よりも大きければ電流源IC、IDの電流値を増加させ、逆に、その差動出力電圧の振幅が所定値よりも小さければ電流源IC、IDの電流値を減少させるように、電流源IC、IDを制御する。
【0033】
以上説明したように、この実施形態に係る可変利得増幅器では、従来同様に、電流源I1〜I4の電流値を制御することにより利得を制御することに加えて、入力段回路1Aの入力が大きい場合には電流源IA、IBの電流値を増加するようにし、かつ、出力段回路2Aの出力が大きな場合には電流源IC、IDの電流値を増加するようにした。
【0034】
このため、この実施形態に係る可変利得増幅器では、バイアスが適正となって高線形化が確保されるとともに、広い可変利得範囲が確保でき、かつ低消費電流化を実現できる。
また、この実施形態に係る可変利得増幅器によれば、例えば移動通信におけるAGCのように、可変利得増幅器を複数段重ねないと、規格のダイナミックレンジを得ることができないような場合には、可変利得増幅器の個数の削減や消費電流を削減を期待できる。
【0035】
さらに、この実施形態に係る可変利得増幅器によれば、線形性を高くできるので、高い線形性の要求される分野の増幅器として応用することが可能である。
次に、図1に示す実施形態の可変利得増幅器を縦続接続した場合の制御例について、図2を参照して説明する。
図2は、可変利得増幅器21、22を2つ縦続接続した場合の例を示す。この場合には、可変利得増幅器21の出力と可変利得増幅器22の入力とは同一であるので、可変利得増幅器22の入力振幅検出制御回路12を省略することができる。この場合には、図示のように、可変利得増幅器22の電流源IA、IBは、可変利得増幅器21の出力振幅検出制御回路13により電流値を制御することになる。
【0036】
なお、可変利得増幅器22の入力振幅制御回路12の省略に代えて、可変利得増幅器21の出力振幅制御回路13を省略し、可変利得増幅器21の電流源IC、IDを、可変利得増幅器22の入力振幅制御回路12(図示せず )により制御するようにしても良い。
ところで、以上説明した図1の実施形態では、電流源I1〜I4に並列に別の電流源IA〜IDを設けるようにしたが、電流源I1〜I4に各電流源IA〜IDを含ませるようにしても良い。
【0037】
すなわち、MOSトランジスタQ3、Q4、Q11、Q12に流れる電流(電流源I1〜I4の各電流)を、次の(5)(6)式となるように、制御するようにしても良い。
Idc−Icon(Igain)+Irange(Iin(Linearity))=I1=I2 …(5)
Idc+Icon(Igain)+Irange(Iout(Linearity))=I3=I4 …(6)
ここで、Irange(Iin(Linearity))=IA=IBであり、Irange(Iout(Linearity))=IC=IDである。
【0038】
また、上記の実施形態では、電流源I1〜I4を利得制御回路11により制御したが、この制御を固定にし、電流源IA〜IBのみを制御するようにしても良い。この場合には、利得制御回路11による利得制御はできないが、高い線形性を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、入力段に入力される差動入力信号の振幅に基づいて第1の定電流源と第2の定電流源の電流を制御し、または、出力手段から出力される差動出力信号の振幅に基づいて第3の定電流源と第4の定電流源の電流を制御するようにした。
【0040】
このため、本発明によれば、バイアスが適正となって高線形化を確保することができる。また、広い可変利得範囲を確保することも可能となる。かつ、低消費電流化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変利得増幅器の実施形態の構成例を示す回路図である。
【図2】この実施形態の縦続接続例を示す図である。
【図3】従来の可変利得増幅器の回路図である。
【符号の説明】
1A 入力段回路
2A 出力段回路
11 利得制御回路
12 入力振幅検出制御回路
13 出力振幅検出制御回路
I1〜I4 電流源
IA〜IB 電流源
Q1、Q2 MOSトランジスタ(第1及び第2のMOSトランジスタ)
Q3、Q4 MOSトランジスタ(第3及び第4のMOSトランジスタ)
Q11、Q12 MOSトランジスタ(第5及び第6のMOSトランジスタ)
Claims (4)
- 差動入力信号を入力して処理する一対からなる第1および第2のMOSトランジスタと、
前記第1および第2のMOSトランジスタの両ソース間に接続される第1の抵抗と、
前記第1および第2のMOSトランジスタの各ソースと基準電位との間にそれぞれ直列接続される第3および第4のMOSトランジスタと、
前記第1および第2のMOSトランジスタの各ドレインにそれぞれ接続される第1および第2の電流源とを有し、
前記第3および第4のMOSトランジスタの各ゲートを、レベルシフタを介して、または直接に、前記第1および第2のMOSトランジスタの対応する各ドレインに接続する入力段と、
前記第1および第2のMOSトランジスタから出力される差動出力信号を入力する一対からなる第5および第6のMOSトランジスタと、
前記第5および第6のMOSトランジスタの両ドレイン間に接続される第2の抵抗と、
前記第5および第6のMOSトランジスタの各ドレインにそれぞれ接続される第3および第4の電流源とを有し、
前記第2の抵抗の両端から差動出力信号を取り出す出力段と、
前記第1、第2、第3、および第4の電流源を制御して前記入力段と前記出力段の利得を可変する利得制御手段と、
前記差動入力信号の振幅に基づいて、前記差動入力信号の振幅が所定値よりも大きければ前記第1および第2の電流源の電流値を増加させ、逆に、前記差動入力信号の振幅が所定値よりも小さければ前記第1および第2の電流源の電流値を減少させるように、前記第1の電流源と前記第2の電流源とを制御する第1の制御手段と、
前記出力段からの差動出力信号の振幅に基づいて、前記差動出力信号の振幅が所定値よりも大きければ前記第3および第4の電流源の電流値を増加させ、逆に、その差動出力電圧の振幅が所定値よりも小さければ前記第3および第4の電流源の電流値を減少させるように、前記第3の電流源と前記第4の電流源とを制御する第2の制御手段と、
を備えたことを特徴とする可変利得増幅器。 - 前記第3および第4のMOSトランジスタのゲートと前記基準電位間にそれぞれ電流源が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
- 前記第1および第2の電流源は、前記差動入力信号の振幅に基づいて制御される電流源と、前記利得を可変するための電流源とがそれぞれ並列に接続されたものであることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
- 前記第3および第4の電流源は、前記出力段からの差動出力信号の振幅に基づいて制御される電流源と、前記利得を制御するための電流源とがそれぞれ並列に接続されたものであることを特徴とする請求項1に記載の可変利得増幅器。
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JPH11284460A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 自動利得制御増幅器 |
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JP2002151984A (ja) | 2002-05-24 |
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