JP3331640B2 - トラクタの支柱支持装置 - Google Patents

トラクタの支柱支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクタのリヤアク
スルハウジングにキャビン安全フレーム等を支持でき
る支柱を支持する支柱支持装置に関するもので、この支
柱支持のためのブラケットを左右に振替えて使用するこ
とにより、高床用と低床用トラクタ仕様に対して共用化
を図るものである
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】トラ
クタの車体を高床用、あるいは低床用に変更して使用す
る場合、通常は後部伝動ケースに対するリヤアクスルハ
ウジングの角度を上下に回動させて使い分けている。一
般にリヤアクスルハウジングの上面にはブラケットを介
して支柱が取り付けられているから、リヤアクスルハウ
ジングを回動させると支柱の取付座であるブラケットの
取付面の角度が変わる。従って、従来はこのブラケット
取付面に対する支柱取付用のブラケットの形態も高床用
と低床用の2種類を準備しなければならず、このため、
生産コストが高くなると共に部品の管理も煩わしい問題
点があ った。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
問題点を解決するために提案するものであって、次のよ
うな技術的手段を講じた。即ち、デフ装置を内装する後
部伝動ケース1の左右両側部に、リヤアクスルハウジン
グ2を該デフ装置のデフ軸3部の回りに回動させて車軸
4の上下位置を変更するよう構成したトラクタであっ
て、該リヤアクスルハウジング2の上面に左右対称な一
対のブラケット6を取り付け、このブラケット6上に支
柱7を取り付けてなるトラクタにおいて、前記ブラケッ
ト6は、上辺部19と下辺部20とを備えると共に、各
辺部19,20は側面から見るとテーパ状に形成され、
このブラケット6を左右振替え、さらにそのテーパ方向
を前後反転させてリヤアクスルハウジング2に取り付け
可能に構成したことを特徴とするトラクタの支柱支持装
置の構成とする。
【0004】
【作用】 リヤアクスルハウジング2を高低に選択するに
は、後部伝動ケース1のデフ軸3回りの上下位置を変え
ればよく、リヤアクスルハウジング2の車軸4位置を下
降させた設定位置では高床仕様となり、逆に上昇させた
設定位置では低床仕様となる。
【0005】このような高床仕様と低床仕様とでは、リ
ヤアクスルハウジング2のブラケット取付面5の前後方
向の傾斜角が変わるが、このブラケット取付面5上に取
り付けるブラケット6は、同形態のブラケット6を左右
に振替えて取り付ける。このとき、左右に振替えるブラ
ケット6は同時に前後方向へもそのテーパ方向を変えて
取り付ける。このブラケット6は前後方向にテーパ状に
傾斜面を有するために前記高床仕様と低床仕様とに変更
設定されたブラケット取付面5であっても、このブラケ
ット6の左右振替によって、このブラケット6に対する
支柱7の取付面の角度を前後水平状にできる
【0006】
【発明の効果】 この発明は、前記の如くデフ装置を内装
する後部伝動ケース1の左右両側部に、リヤアクスルハ
ウジング2を該デフ装置のデフ軸3部の回りに回動させ
て車軸4の上下位置を変更するよう構成したトラクタで
あって、該リヤアクスルハウジング2の上面に左右対称
な一対のブラケット6を取り付け、このブラケット6上
に支柱7を取り付けてなるトラクタにおいて、前記ブラ
ケット6は、上辺部19と下辺部20とを備えると共
に、各辺部19,20は側面から見るとテーパ状に形成
され、このブラケット6を左右振替え、さらにそのテー
パ方向を前後反転させてリヤアクスルハウジング2に取
り付け可能に構成したことを特徴とするトラクタの支柱
支持装置としたので、トラクタの車体を高床仕様と低床
仕様とに変更する場合には左右のブラケット6を振替え
た後、これらを前後反転させてリヤアクスルハウジング
2の上面に取り付ければよく、従来のように形状の異な
るブラケットを2種類用意する必要がないから生産コス
トを抑えることができると共に、部品の在庫管理を容易
にすることができる。
【0007】
【実施例】トラクタ車体8は、前部のエンジンからクラ
ッチハウジング9、ミッションケース10、及び後部伝
動ケース1に亘って一体的に連結し、エンジンE下部の
ブラケット11にはフロントアクスルハウジング12を
支架して、左右両側に前車輪13を、ステアリングハン
ドル14により操向自在に設けている。15はボンネッ
トである。後部伝動ケース1の左右両側には、リヤアク
スルハウジング2を取付けて、この左右両側の車軸4に
後車輪16を設ける。
【0008】後部伝動ケース1の中央部には、ミッショ
ンケース10側の変速装置を介して伝動されるデフ装置
が設けられ、このデフ装置から左右両側方に亘るデフ軸
3が、リヤアクスルハウジング2の前部に位置して設け
られ、このデフ軸3からリヤアクスルハウジング2内の
ギヤ噛合により、後位の車軸4を伝動する。左右のリヤ
アクスルハウジング2は、該前部のデフ軸3部の回りに
上下位置を変えて取付できる構成で、高床仕様の車種
(図1)では、このデフ軸3を通る前後水平方向線Dに
対して車軸4を下げた位置に設定するが、低床仕様の車
種(図2)では、逆に上げた位置に設定する。これら左
右のリヤアクスルハウジング2の後部伝動ケース1に対
する取付は、締付ボルトによって行うが、高床仕様と低
床仕様との選択は、生産時、又は使用時において行うこ
とができる構成とする。
【0009】左右の各リヤアクスルハウジング2の上下
面には、平坦なブラケット取付面5が形成され、この上
側の取付面5にブラケット6がボルト17によって着脱
自在である。この左右のリヤアクスルハウジング2は、
同一形態に成形されていて、各リヤアクスルハウジング
2のブラケット取付面5を含めた形態は、デフ軸3と車
軸4とを結ぶ直線Bに対して上下対称形であり、左右の
リヤアクスルハウジング2の共用化を図っている。
【0010】左右のブラケット6は、支柱7をダンパー
18を介在させて支持する上辺部19と、該ブラケット
取付面5に支持させて取付ける下辺部20と竪辺部21
でU字状に湾曲させて、これら湾曲の先端部間を連結板
22で連結した形態とし、この上辺部19を前後水平面
とするのに対して、下辺部20は前上り勾配の一定角A
を有するように形成している。この角度Aは、高床仕様
時におけるブラケット取付面5の傾斜角度と同じであ
る。又、左右一対のブラケット6は、左右対称形状に設
けられている。
【0011】支柱7の取付支構成は、この下端部に一体
の支持板23と、該ブラケット6の上辺部19との間に
ゴムダンパー18を介在させるが、これらブラケット6
の上辺部19、ダンパー18、支持板23、及び座板2
5間に亘って、中央部にセンタボルト24を通して締付
連結し、該ダンパー18は四隅部をボルト26でブラケ
ット6上辺部に固定する。該センタボルト24は、ブラ
ケット6の上辺部の19に対して垂直状で、左右のいず
れのリヤアクスルハウジング2に対する取付位置におい
ても前記軸4に対する鉛直方向線C上に位置するように
設定している。
【0012】支柱7は、高床用では短くし、低床用では
長くして、高さを異にしているが、これを同一に構成す
るもよい。高床仕様では、左右のリヤアクスルハウジン
グ2を、車軸4がデフ軸3を通る前後方向の水平方向線
Dよりも下位になる位置に設定して取付ける(図1)。
このときブラケット6は、下辺部20が前上りの傾斜角
Aのもとにボルト17でブラケット取付面5に取付けら
れる。又、低床仕様では、リヤアクスルハウジング2
は、このデフ軸3と車軸4とを結ぶ直線Bが、このデフ
軸3を通る前後水平方向線Dよりも上位になるように、
図1に比して上下対称位置に設定される(図2)。
【0013】このため、ブラケット取付面5は前下りの
傾斜になるが、左右のブラケット6を振替えた形態にし
て取付けることにより、上辺部19を前後水平状にする
ことができる。車体8の上部に沿って前後方向に亘る縦
フレーム27が設けられ、前端部は、クラッチハウジン
グ9の外側に取付けられたブラケット28に支持し、後
端部は、支柱7に取付ける。この縦フレーム27には、
ステップ29やステップフロア30等を取付け、後部に
はシート31を搭載するシートフロア32を取付けると
共に、左右両側部に後車輪16を覆うフェンダー33を
取付ける。前記左右の支柱7の上端部間は連結フレーム
34で連結し、該フェンダー33の後端縁や、シートフ
ロア32の後端縁を固定する。35は左右のフェンダー
33の上方に亘って門形に構成された安全フレームで、
該連結フレーム34の左右両端部に剛体的に取付ける。
【0014】なお、36は油圧ケースで、後部伝動ケー
ス1上に取付けられ、後部に有するリフトアーム37を
昇降自在に作動する油圧装置を内装し、このリフトアー
ム37と前記リヤアクスルハウジング2の後部に枢支3
8したロアリンク39との間を、リフトロッド40で連
結して、このロアリンク39及びトップリンクの後端に
連結せる作業機を昇降することができる。41は後部伝
動ケース1の後方に突出するPTO軸である。
【0015】前記縦フレーム27は、側面視でクランク
状に形成し、ステップフロア30部とシートフロア36
との間を段部42に形成し、この段部42の前上面を左
右に亘るパネル43で連結している。図5では、板金製
で断面形状凸字状に成形して、この内側面の上側や左右
側部にボルトを外側から螺挿できるナット49を固定し
ている。これによって横部材、ブラケット、フロア、フ
ェンダ部材等を取付ける。
【0016】又、図8、図9のように構成するもよい。
即ち、左右の各縦フレーム27は、同一構成とする。即
ち、各縦フレーム27の断面構成は、上側面部44,4
5を上下に重合せる水平面部として、接合して剛体とす
る。左右側面部46、下側面部47、及び下部接合縁4
8等を同一形態として、断面角パイプ状の構成とする。
この下部接合縁48間も溶接等により剛体とする。この
ような縦フレーム27の上側面部44,45、左右側面
部46等には、ボルト孔と内側に固定のナット49等を
取付けておくことにより、外側からフロアや、その他の
部材をボルト締めして取付けることができる。このよう
に左右一対の縦フレーム27を板金成形等による同一断
面構成とすることにより、生産費を安くすることができ
る。
【0017】図10〜図13において、前記シートフロ
ア32と、これに搭載するシート31との関係につい
て、高床仕様と低床仕様とでは、シート31の高さや傾
斜角等が変るから、これを調整するため、シートフロア
32と、シート3を前後移動調整自在に支持するシート
レール50との間に、レールステー51,52を着脱自
在にして、シート31の取付高さを変更する。
【0018】シートフロア32は、凹凸面53,54を
形成して、低床仕様のようにシート31の高さを上げる
形態では、該シートレール50の前端部と、シートフロ
ア32の凹面53との間に高いレールステー51を介在
させてボルト55等で取付け、シートレール50の後端
部と凸面54との間に低いレールステー52を介在させ
てボルト56で取付ける。これによって、シート31及
びシートレール50が前後水平状に設定される。
【0019】又、シート31を下げる形態では、前記凹
面53に沿ってシートレール50を重合させて、ボルト
55,56で直接固定し、前記レールステー51,52
を取除いた形態とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】高床仕様のリヤアクスルハウジング部の側面
図。
【図2】低床仕様のリヤアクスルハウジング部の側面
図。
【図3】要部の拡大側面図
【図4】要部の正面図
【図5】トラクタ全体の側面図。
【図6】トラクタの背面図。
【図7】トラクタ車体部の平面図。
【図8】縦フレーム部の斜視図。
【図9】縦フレーム部の正断面図。
【図10】シートフロア部の側面図。
【図11】シートフロア部の側面図。
【図12】シートフロア部の正面図。
【図13】シートフロア部の平面図。
【符号の説明】
1 後部伝動ケース 2 リヤアクスルハウジング 3 デフ軸 4 車軸 5 ブラケット取付面 6 ブラケット 7 支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/16 B62D 21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフ装置を内装する後部伝動ケース1の左
    右両側部に、リヤアクスルハウジング2を該デフ装置の
    デフ軸3部の回りに回動させて車軸4の上下位置を変更
    するよう構成したトラクタであって、該リヤアクスルハ
    ウジング2の上面に左右対称な一対のブラケット6を取
    り付け、このブラケット6上に支柱7を取り付けてなる
    トラクタにおいて、前記ブラケット6は、上辺部19と
    下辺部20とを備えると共に、各辺部19,20は側面
    から見るとテーパ状に形成され、このブラケット6を左
    右振替え、さらにそのテーパ方向を前後反転させてリヤ
    アクスルハウジング2に取り付け可能に構成したことを
    特徴とするトラクタの支柱支持装置。
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