JP3331192B2 - 蛍光x線分析方法および装置 - Google Patents

蛍光x線分析方法および装置

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JP3331192B2
JP3331192B2 JP19615399A JP19615399A JP3331192B2 JP 3331192 B2 JP3331192 B2 JP 3331192B2 JP 19615399 A JP19615399 A JP 19615399A JP 19615399 A JP19615399 A JP 19615399A JP 3331192 B2 JP3331192 B2 JP 3331192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料からの蛍光X
線の測定強度に基づき、蛍光X線について計算される理
論強度を利用して、試料における各成分の含有率等を求
める蛍光X線分析方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、試料からの蛍光X線の測定強
度に基づいて、試料における各成分(元素)の含有率等
を求める蛍光X線分析方法のひとつに、いわゆるファン
ダメンタルパラメータ法(以下、FP法という)があ
る。このFP法で例えば各成分の含有率を求める場合に
は、試料に1次X線を照射して発生した各成分の蛍光X
線の測定強度に基づく強度と、試料における各成分の含
有率を仮定して計算した各成分の蛍光X線の理論強度と
を用い、両強度が一致するように、前記仮定した各成分
の含有率を逐次近似的に修正計算して、各成分の含有率
を算出する。
【0003】さて、試料中の各成分から発生する蛍光X
線そのものは、波長(またはエネルギー)において拡が
りのないものであるが、分析装置の分解能の関係で、測
定される蛍光X線は、波長(またはエネルギー)におい
てある程度拡がりを有する。このような蛍光X線の測定
結果(強度と波長またはエネルギーとの関係)をスペク
トルという。ここで、例えば、測定されるべき蛍光X線
Cu −Kα線に対し、Ni −Kβ1 線が妨害線としてス
ペクトルの一部において重なる場合がある。このような
妨害線の影響を除去するために、従来は、特開平10−
123071号に示されるように、次式(1)を用い
て、重なり補正をしていた。
【0004】 Ci =Ii −Σ 1γik Tk …(1)
【0005】ここで、 Ci は、成分kによる妨害線の
理論強度 Tk および重なり補正係数 1γikを用いて、
成分iについての測定強度Ii を補正した重なり補正強
度である。そして、例えば次式(2)を用いて、この重
なり補正強度 Ci を理論強度スケールに換算し、その
換算強度CSi を前記測定強度に基づく強度として、理
論強度 Ti と比較していた。なお、Iの左肩の添字 C
は重なり補正された強度であること、 Tは理論強度であ
ること、 Sは理論強度スケールに換算された強度である
ことを示し、CSは重なり補正された後理論強度スケール
に換算された強度であることを示す。また、重なり補正
係数γの左肩には、種類の異なる重なり補正係数を区別
するために種類ごとに異なる数字を添字として付してい
る。
【0006】CSi =ai Ci 2 +bi Ci +ci …(2)
【0007】ところが、このような方法では、式(1)
において、理論強度スケールである妨害線の理論強度 T
k に重なり補正係数 1γikを乗じて、測定強度スケー
ルである測定強度Ii を補正するので、重なり補正係数
1γikが用いる装置の感度に依存することになり、装置
ごとに重なり補正係数 1γikを求めない限り正確な重な
り補正ができない。
【0008】また、従来より、試料からの蛍光X線の測
定強度に基づいて、試料における各成分の含有率を求め
る他の方法に、いわゆるセミファンダメンタルパラメー
タ法(以下、SFP法という)がある。このSFP法で
は、組成を仮定した複数の試料から発生すべき蛍光X線
の理論強度を計算し、その理論強度に基づいて蛍光X線
の吸収および励起に関する理論マトリックス補正定数を
計算し、その理論マトリックス補正定数を用いて補正し
た検量線を、試料中の各成分から発生する蛍光X線の測
定強度に適用して、各成分の含有率を求める。すなわ
ち、SFP法は検量線法に属するが、通常の検量線法で
は分析対象の試料に対応した標準試料を用いてマトリッ
クス補正定数を実験的に求めるところ、前記FP法を用
いて蛍光X線の理論強度を計算しひいては理論マトリッ
クス補正定数を計算して求める方法である。このSFP
法において、妨害線の影響を除去する場合には、従来
は、次式(3)で示される検量線を用いて、重なり補正
をしていた。
【0009】 Wi =(ai i 2 +bi i +ci )(1+Σαijj )−Σ 2γikk …(3)
【0010】すなわち、妨害線を発生する各成分kの含
有率Wk に関する1次式 2γikkを用いて重なり補正
した検量線を適用して、試料における各成分iの含有率
iを求めていた。ここで、Ii は各蛍光X線として測
定された強度、ai ,bi ,ci は検量線定数、Σαij
j は共存元素についてのいわゆるマトリックス補正
項、αijは理論マトリックス補正定数、 2γikは重なり
補正係数である。重なり補正項を 2γikk としたの
は、妨害成分kによる妨害線の測定すべき蛍光X線への
重なりの影響が、妨害成分kの含有率Wk に比例すると
の前提による。しかし、後述するように、厳密にはこの
前提は正しいとはいえず、この重なり補正係数 2γ
ikは、試料の組成に依存して定数とならないので、試料
の品種ごとに求めない限り正確な重なり補正ができな
い。
【0011】また、前記特開平10−123071号に
示されるように、SFP法において、次式(4)および
前式(1)で示される検量線を用いて、重なり補正をす
ることも考えられる。
【0012】 Wi =(ai Ci 2 +bi Ci +ci )(1+Σαijj ) …(4)
【0013】 Ci =Ii −Σ 1γik Tk …(1)
【0014】しかし、この場合は、式(1)を用いるの
で、前述した従来のFP法の重なり補正と同様に、重な
り補正係数 1γikが用いる装置の感度に依存することに
なり、装置ごとに重なり補正係数 1γikを求めない限り
正確な重なり補正ができない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来のFP
法やSFP法における重なり補正では、重なり補正係数
が装置感度や試料の組成に依存するので、装置ごとまた
は試料の品種ごとに重なり補正係数を求めない限り正確
な重なり補正ができない。
【0016】本発明は前記従来の問題に鑑みてなされた
もので、試料からの蛍光X線の測定強度に基づき、蛍光
X線について計算される理論強度を利用して、試料にお
ける各成分の含有率等を求める蛍光X線分析方法および
装置において、装置感度や試料の組成に依存しない重な
り補正係数を用いて、正確な重なり補正のできる蛍光X
線分析方法および装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の蛍光X線分析方法では、いわゆるFP法
において、測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少な
くとも一部が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨
害線とし、試料中の各成分についての測定強度をまず理
論強度スケールに換算して換算強度とする。そして、試
料における厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方
を仮定して計算した前記妨害線の理論強度を用いて、前
記換算強度を補正して測定強度に基づく強度とし、各成
分ごとに理論強度と比較する。
【0018】請求項1の方法によれば、FP法におい
て、測定強度を理論強度スケールに換算した換算強度
を、理論強度スケールである妨害線の理論強度で補正す
るので、装置感度に依存しない重なり補正係数を用いて
正確な重なり補正ができる。
【0019】請求項2の蛍光X線分析方法では、前記換
算強度の補正にあたり、前記厚さまたは各成分の含有率
の少なくとも一方を仮定して計算した前記妨害線の理論
強度もしくは前記妨害線と同一系列で波長の近接する蛍
光X線の理論強度を用いる点において、前記請求項1の
方法と異なる。
【0020】請求項2の方法によれば、妨害線の理論強
度またはそれら妨害線と同一系列で波長の近接する蛍光
X線の理論強度を用いて換算強度を補正するので、妨害
線について理論強度を計算するための定数が用意されて
いないような場合にも、装置感度に依存しない重なり補
正係数を用いて正確な重なり補正ができる。
【0021】請求項3の蛍光X線分析方法では、いわゆ
るSFP法において、測定されるべき蛍光X線のスペク
トルと少なくとも一部が重複するスペクトルを有する蛍
光X線を妨害線とし、検量線を求めるにあたり、測定さ
れるべき蛍光X線に対する妨害線の影響を理論マトリッ
クス補正定数を用いて補正する。
【0022】請求項3の方法によれば、SFP法におい
て、検量線を求めるにあたり、測定されるべき蛍光X線
に対する妨害線の影響を、厳密に理論マトリックス補正
定数を用いて補正するので、装置感度や試料の組成に依
存しない重なり補正係数を用いて正確な重なり補正がで
きる。
【0023】請求項4の蛍光X線分析装置は、請求項1
の方法に用いられる装置であって、まず、試料にX線源
から1次X線を照射させ、試料中の各成分から発生する
蛍光X線の強度を検出手段に測定させ、それら測定強度
を記憶する測定手段を備えている。また、この測定手段
に記憶された測定強度に基づく強度と、試料における厚
さまたは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して計
算した各成分の蛍光X線の理論強度とを用い、両強度が
一致するように、前記仮定した厚さまたは各成分の含有
率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さまたは各成分
の含有率の少なくとも一方を算出する算出手段を備えて
いる。
【0024】ここで、この算出手段は、測定されるべき
蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部が重複するスペ
クトルを有する蛍光X線を妨害線とし、前記測定手段に
記憶された測定強度を理論強度スケールに換算して換算
強度とし、前記厚さまたは各成分の含有率の少なくとも
一方を仮定して計算した前記妨害線の理論強度を用い
て、前記換算強度を補正して前記測定強度に基づく強度
とする。請求項4の装置によっても、請求項1の方法と
同様の作用効果が得られる。
【0025】請求項5の蛍光X線分析装置は、請求項2
の方法に用いられる装置であって、前記算出手段におけ
る換算強度の補正にあたり、前記厚さまたは各成分の含
有率の少なくとも一方を仮定して計算した前記妨害線の
理論強度もしくは前記妨害線と同一系列で波長の近接す
る蛍光X線の理論強度を用いる点において、前記請求項
4の装置と異なる。請求項5の装置によっても、請求項
2の方法と同様の作用効果が得られる。
【0026】請求項6の蛍光X線分析装置は、請求項3
の方法に用いられる装置であって、まず、組成を仮定し
た複数の試料から発生すべき蛍光X線の理論強度に基づ
いて計算された、蛍光X線の吸収および励起に関する理
論マトリックス補正定数を記憶する補正定数記憶手段を
備えている。また、組成が既知で相異なる複数の標準試
料中の各成分から発生して測定された蛍光X線の測定強
度と、標準試料における成分の含有率との相関関係とし
て、各成分ごとに、前記理論マトリックス補正定数を用
いて補正してあらかじめ求められた検量線を記憶する検
量線記憶手段を備えている。
【0027】さらに、試料に前記X線源から1次X線を
照射させ、試料中の各成分から発生する蛍光X線の強度
を前記検出手段に測定させ、それら測定強度を記憶する
測定手段を備えている。さらにまた、前記測定手段に記
憶された測定強度に前記検量線を適用して、試料におけ
る各成分の含有率を求める検量線適用手段を備えてい
る。ここで、前記検量線記憶手段に記憶される検量線
は、測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少なくとも
一部が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨害線と
し、測定されるべき蛍光X線に対する妨害線の影響が前
記理論マトリックス補正定数を用いて補正されたもので
ある。請求項6の装置によっても、請求項3の方法と同
様の作用効果が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態の方
法について説明する。まず、この方法に用いる装置につ
いて、図1にしたがって説明する。この装置は、まず、
試料13が固定される試料台8と、試料13に1次X線
2を照射するX線源1と、試料13から発生する蛍光X
線6の強度を測定する検出手段10とを備えている。検
出手段10は、試料13から発生した2次X線4を分光
する分光器5と、分光器5で分光された蛍光X線6ごと
にその強度を測定する検出器7からなる。また、この装
置は、以下の測定手段12および算出手段16を含む制
御手段17を備えている。
【0029】前記測定手段12は、試料13にX線源1
から1次X線2を照射させ、試料13中の各成分から発
生する蛍光X線6の強度を検出手段10に測定させ、そ
れら測定強度を記憶する。前記算出手段16は、測定手
段12に記憶された測定強度に基づく強度と、試料13
における厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方を
仮定して計算した各成分の蛍光X線の理論強度とを用
い、両強度が一致するように、前記仮定した厚さまたは
各成分の含有率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さ
または各成分の含有率の少なくとも一方を算出する。こ
こで、算出手段16は、測定されるべき蛍光X線のスペ
クトルと少なくとも一部が重複するスペクトルを有する
蛍光X線を妨害線とし、測定手段12に記憶された測定
強度を理論強度スケールに換算して換算強度とし、前記
厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して
計算した妨害線の理論強度を用いて、換算強度を補正し
て前記測定強度に基づく強度とする。
【0030】この装置を用いる第1実施形態の方法は、
FP法に属するものであり、試料13が、いわゆる薄膜
試料、すなわち基板上に蒸着等で形成された薄膜である
場合には、含有率Wi を求めるのと同様に、各成分の蛍
光X線6の測定強度Ii に基づく強度と、試料13にお
ける厚さTを仮定して計算した各成分の蛍光X線の理論
強度 Ti とを用いて、両強度が一致するように、前記
仮定した厚さTを逐次近似的に修正計算して、試料13
における厚さTを算出できる。
【0031】さらに、薄膜試料である試料13におい
て、厚さTと各成分の含有率Wi の両方が未知である場
合には、両方を仮定して計算した各成分の蛍光X線の理
論強度 Ti と、各成分の蛍光X線6の測定強度Ii
基づく強度とを用いて、両強度が一致するように、前記
仮定した厚さTおよび各成分の含有率Wi を逐次近似的
に修正計算して、試料13における厚さTおよび各成分
の含有率Wi を算出できる。なお、薄膜でないいわゆる
バルク試料においては、厚さはX線的には無限大であ
り、各成分の含有率Wi のみが求められる。
【0032】第1実施形態の方法では、このFP法にお
いて、測定強度Ii に重なり補正を行うが、従来の技術
のように、測定強度Ii を重なり補正してから
Ci )理論強度スケールに換算する(CSi )ので
はなく、測定強度Ii を理論強度スケールに換算してか
ら( Si )重なり補正をする(SCi )。
【0033】薄膜試料である試料13において厚さTと
各成分の含有率Wi の両方を求める場合を例にとり、以
下に説明する。まず、測定手段12により、試料13に
1次X線2を照射して、試料13中の各成分iから発生
する蛍光X線6の強度Ii を測定し、記憶する。次に、
算出手段16により、前記測定手段12に記憶された試
料13中の各成分iについての測定強度Ii を、次式
(5)を用い、まず理論強度スケールに換算して換算強
Si とする。
【0034】 Si =ai i 2 +bi i +ci …(5)
【0035】換算のための係数ai ,bi ,ci は、例
えば成分iの純物質である標準試料3についての測定強
度Ii および理論強度 Ti から求められるので、あら
かじめ算出手段16に記憶させておく。なお、係数
i ,ci は、必ずしも用いなくても良い。さて、算出
手段16には、あらかじめ仮定された初期の厚さT(0)
と各成分の含有率Wi (0) が読み込まれ、算出手段16
は、それらから、厚さTと各成分の含有率Wi が所定の
範囲に収束するまで逐次近似的に修正計算をする。
【0036】n回目の計算について説明すると、まず、
n回目に仮定した厚さT(n) と各成分の含有率Wi (n)
を、周知の理論強度計算式に代入して、n回目の各成分
の蛍光X線の理論強度 Ti (n) を計算する。ここで、
測定されるべき蛍光X線と少なくとも一部が重複するス
ペクトルを有する蛍光X線を妨害線として扱い、n回目
の妨害線の理論強度 Tk (n) も、同様に計算する。次
に、この妨害線の理論強度 Tk (n) を用いて、前記換
算強度 Si を補正する。具体的には、次式(6)に、
前記換算強度 Si と妨害線の理論強度 Tk (n) を代
入して、n回目の換算重なり補正強度SCi (n) を求め
る。
【0037】SCi Si −Σ 3γik Tk …(6)
【0038】このように、第1実施形態の方法によれ
ば、FP法において、測定強度Ii を理論強度スケール
に換算した換算強度 Si を、理論強度スケールである
妨害線の理論強度 Tk で補正するので、重なり補正係
3γikが装置感度に依存しない定数となり、装置ごと
に重なり補正係数を求めることなく正確な重なり補正が
できる。
【0039】そして、n回目の換算重なり補正換算強度
SCi (n) を前記測定強度Ii に基づく強度として理論
強度 Ti (n) と比較し、n+1回目の厚さT(n+1)
各成分の含有率Wi (n+1) を求める。具体的には、次式
(7),(8)から、それぞれΔT,ΔWi を求め、そ
れぞれ次式(9),(10)に代入する。
【0040】SCi (n) Ti (n) +ΔT×(d Ti (n) /dT) …(7)
【0041】SCi (n) Ti (n) +ΔWi ×(d Ti (n) /dWi ) …(8)
【0042】 T(n+1) =T(n) +ΔT …(9)
【0043】 Wi (n+1) =Wi (n) +ΔWi …(10)
【0044】なお、式(7)の(d Ti (n) /dT)
は、厚さをdTだけ変化させたときの理論強度 Ti
(n) の変化量で、式(8)の(d Ti (n) /dW
i T)は、各成分の含有率Wi をdWi だけ変化させた
ときの理論強度 Ti (n) の変化量である。
【0045】そして、次式(11),(12)が満たさ
れたときに、厚さT(n+1) と各成分の含有率Wi (n+1)
がそれぞれ収束したものとし、満たされないときには、
理論強度 Ti (n+1) の計算以降を繰り返す。なお、式
(11),(12)のβT ,βW は、所定の収束判定値
である。
【0046】 |T(n+1) /T(n) −1.0|<βT …(11)
【0047】 |Wi (n+1) /Wi (n) −1.0|<βW …(12)
【0048】なお、分析対象が多層膜である場合等、複
数組の厚さと各成分の含有率を求める場合には、以上の
式(7)〜(12)が複数組の連立方程式となる。ここ
で、収束判定は、逐次近似により、厚さTまたは含有率
i の変化量が一定値以下であることを条件としたが、
n回目の理論強度 Ti (n) とn+1回目の理論強度 T
i (n+1) を比較し、この変化量が一定値以下になるこ
とを判定してもよい。このとき、換算重なり補正換算強
SCi (n) を測定強度Ii に基づく強度として理論強
Ti (n) と比較し、結果の信頼性のチェックが行え
る。
【0049】次に、本発明の第2実施形態の方法につい
て説明する。第2実施形態の方法に用いる装置において
は、図1に示した前記第1実施形態の方法に用いる装置
と比べ、図2に示すように、制御手段17が、前記算出
手段16(図1)に代えて、以下の補正定数記憶手段1
8、検量線記憶手段11および検量線適用手段14を含
む点で異なっており、その他の構成については同様であ
るので説明を省略する。前記補正定数記憶手段18は、
組成を仮定した複数の試料から発生すべき蛍光X線の理
論強度に基づいて計算された、蛍光X線の吸収および励
起に関する理論マトリックス補正定数を記憶する。
【0050】前記検量線記憶手段11は、組成が既知で
相異なる複数の標準試料3中の各成分から発生して測定
された蛍光X線6の測定強度と、標準試料3における成
分の含有率との相関関係として、各成分ごとに、前記理
論マトリックス補正定数を用いて補正してあらかじめ求
められた検量線を記憶する。前記検量線適用手段14
は、前記測定手段12に記憶された測定強度に前記検量
線を適用して、試料13における各成分の含有率を求め
る。ここで、前記検量線記憶手段11に記憶される検量
線は、測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少なくと
も一部が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨害線
とし、測定されるべき蛍光X線に対する妨害線の影響が
前記理論マトリックス補正定数を用いて補正されたもの
である。なお、検量線適用手段14が適用する検量線
は、理論マトリックス補正定数を含むものであるが、そ
の具体的な数値は、補正定数記憶手段18から呼び出し
て用いればよい。
【0051】この装置を用いる第2実施形態の方法は、
SFP法に属するものであり、バルク試料にのみ適用さ
れ、各成分の含有率Wi が求められる。まず、例えば特
願平9−12336号に示された手法により、組成を仮
定した複数の試料から発生すべき蛍光X線の理論強度を
計算し、その理論強度に基づいて蛍光X線の吸収および
励起に関する理論マトリックス補正定数αijを計算し、
補正定数記憶手段11に記憶させておく。
【0052】また、組成が既知で相異なる複数の標準試
料3に1次X線2を照射して、標準試料3中の各成分i
から発生する蛍光X線6の強度Ii を測定し、それら測
定強度Ii と標準試料3における成分iの含有率Wi
の相関関係を、各成分iごとに、前記理論マトリックス
補正定数αijを用いて共存元素による蛍光X線の吸収お
よび励起の影響を補正(マトリックス補正)した検量線
としてあらかじめ求め、検量線記憶手段11に記憶させ
ておく。ここで、検量線を求めるにあたり、測定される
べき蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部が重複する
スペクトルを有する蛍光X線を妨害線とし、測定される
べき蛍光X線に対する妨害成分kからの妨害線の影響を
前記理論マトリックス補正定数αij,αkjを用いて補正
する。具体的には、検量線は、例えば次式(13)で示
される。
【0053】 Wi =(ai i 2 +bi i +ci )(1+Σαijj ) −Σ 4γik{(1+Σαijj )/(1+Σαkjj )}Wk …(13)
【0054】この式(13)は以下のように導出され
る。まず、重なり補正をしない検量線は、次式(14)
で示される。
【0055】 Wi =(ai i 2 +bi i +ci )(1+Σαijj ) …(14)
【0056】ここで、マトリックス補正にLachan
ce補正定数の理論マトリックス補正を用いると、式
(14)は次式(15)で書き換えられる。なお、Iip
は成分(元素)iの純物質の測定強度である。
【0057】 Wi =(Ii /Iip)100(1+Σαijj ) …(15)
【0058】これに、測定強度Ii を補正する形で重な
り補正を加えると、次式(16)のようになる。
【0059】 Wi ={(Ii −Σ 5γikk )/Iip)}100(1+Σαijj ) …(16)
【0060】ここで、 5γikは重なり補正係数である
が、妨害線の測定強度Ik を用いて測定されるべき蛍光
X線の測定強度Ii を補正するものであるので、試料の
組成にも装置の感度にも依存しない定数である。さて、
妨害成分kの含有率Wk と測定強度Ik ,Ikpの関係
は、前式(15)と同様に、次式(17)で示される。
【0061】 Wk =(Ik /Ikp)100(1+Σαkjj ) …(17)
【0062】この式で得られるIk を前式(16)に代
入し、さらに次式(18)のようにおいて変形すると、
式(19)が得られる。
【0063】 6 γik 5γikkp/Iip …(18)
【0064】 Wi =(Ii /Iip)100(1+Σαijj ) −Σ 6γik{(1+Σαijj )/(1+Σαkjj )}Wk …(19)
【0065】この重なり補正係数 6γikも、前式(1
8)から明らかなように、前式(16)の重なり補正係
5γikと同様に、試料の組成にも装置の感度にも依存
しない定数である。式(19)のマトリックス補正を、
前式(14)の形に戻すと、前式(13)が得られる。
【0066】 Wi =(ai i 2 +bi i +ci )(1+Σαijj ) −Σ 4γik{(1+Σαijj )/(1+Σαkjj )}Wk …(13)
【0067】すなわち、第2実施形態の方法で用いる重
なり補正係数 4γikも、前式(19)における重なり補
正係数 6γikと同様に、ひいては前式(16)の重なり
補正係数 5γikと同様に、試料の組成にも装置感度にも
依存しない定数である。
【0068】第2実施形態の方法の検量線を示す式(1
3)と、前述した従来のSFP法の検量線を示す式
(3)とを対比してみると、各重なり補正係数 4γik
2γikが次式(20)で示される関係にあることが分か
る。
【0069】 Wi =(ai i 2 +bi i +ci )(1+Σαijj )−Σ 2γikk …(3)
【0070】 2 γik 4γik{(1+Σαijj )/(1+Σαkjj )} …(20)
【0071】すなわち、従来のSFP法においては、用
いる重なり補正係数 2γikが正しくは試料13の組成W
j に依存するものであるのに、定数として扱っていたた
め、正確な重なり補正ができていなかった。
【0072】これに対し、第2実施形態の方法によれ
ば、SFP法において、検量線すなわち前式(13)を
求めるにあたり、測定されるべき蛍光X線に対する妨害
線の影響を、厳密に理論マトリックス補正定数αij,α
kjを用いて補正する。つまり妨害成分kの含有率Wk
重なり補正係数 4γikのみならず補正項{(1+Σαij
j )/(1+Σαkjj )}をも乗じて補正するの
で、装置感度や試料の組成に依存しない重なり補正係数
4γikを用いて正確な重なり補正ができる。したがっ
て、用いる装置において、従来よりマトリックス補正の
ために記憶させていた理論マトリックス補正定数αij
加えて、装置感度や試料の組成に依存しない重なり補正
係数 4γikを記憶させればよく、装置や試料の品種ごと
に重なり補正係数を求めることなく正確な重なり補正が
できる。
【0073】さて、このように求められた検量線を検量
線記憶手段11に記憶させた装置において、測定手段1
2により、試料13に1次X線2を照射して、試料13
中の各成分iから発生する蛍光X線の強度Ii を測定
し、記憶する。そして、検量線適用手段14により、そ
れら測定強度Ii に前記検量線を適用して、試料13に
おける各成分の含有率Wi を求める。
【0074】なお、第1、第2実施形態の方法におい
て、例えば、測定されるべき蛍光X線がP−Kα線であ
り、妨害線Mo −Ll線について理論強度を計算するた
めの定数が用意されていない場合がある。このような場
合には、妨害線Mo −Ll線と同一系列で波長の近接す
る蛍光X線例えばMo −Lα線の理論強度を Tk とし
て用いる。これにより、妨害線について理論強度を計算
するための定数が用意されていないような場合にも、装
置感度等に依存しない重なり補正係数を用いて正確な重
なり補正ができる。
【0075】また、第1、第2実施形態の方法における
重なり補正係数 3γik 4γikは、簡単な計算により次
式(21)の関係にあることが示される。
【0076】 3 γik 4γik Tip Tkp) …(21)
【0077】ここで、 Tipは成分(元素)iの純物質
の理論強度、 Tkpは妨害成分(元素)kの純物質の理
論強度であり、ともに計算で求められる。つまり、両重
なり補正係数 3γik 4γik間で換算が可能である。し
たがって、ある装置を、第1、第2両方の実施形態の方
法に用いる装置として構成する場合、両方の重なり補正
係数 3γik 4γikを求めて記憶させておく必要はな
く、いずれか一方を求めて記憶させておけば、他方は前
式(21)により換算して求められる。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、試料からの蛍光X線の測定強度に基づき、蛍光X
線について計算される理論強度を利用して、試料におけ
る各成分の含有率等を求める蛍光X線分析方法および装
置において、装置感度や試料の組成に依存しない重なり
補正係数を用いて、正確な重なり補正ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の蛍光X線分析方法に用
いる装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態の蛍光X線分析方法に用
いる装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1…X線源、2…1次X線、3…標準試料、6…蛍光X
線、8…試料台、10…検出手段、11…検量線記憶手
段、12…測定手段、13…試料、14…検量線適用手
段、16…算出手段、18…補正定数記憶手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−123071(JP,A) 特開 平9−269305(JP,A) 特開 平8−240543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/00 - 23/227

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に1次X線を照射して、試料中の各
    成分から発生する蛍光X線の強度を測定し、 それら測定強度に基づく強度と、試料における厚さまた
    は各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して計算した
    各成分の蛍光X線の理論強度とを用い、 両強度が一致するように、前記仮定した厚さまたは各成
    分の含有率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さまた
    は各成分の含有率の少なくとも一方を算出する蛍光X線
    分析方法において、 測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部
    が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨害線とし、 前記測定強度を理論強度スケールに換算して換算強度と
    し、 前記厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定
    して計算した前記妨害線の理論強度を用いて、前記換算
    強度を補正して前記測定強度に基づく強度とすることを
    特徴とする蛍光X線分析方法。
  2. 【請求項2】 試料に1次X線を照射して、試料中の各
    成分から発生する蛍光X線の強度を測定し、 それら測定強度に基づく強度と、試料における厚さまた
    は各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して計算した
    各成分の蛍光X線の理論強度とを用い、 両強度が一致するように、前記仮定した厚さまたは各成
    分の含有率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さまた
    は各成分の含有率の少なくとも一方を算出する蛍光X線
    分析方法において、 測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部
    が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨害線とし、 前記測定強度を理論強度スケールに換算して換算強度と
    し、 前記厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定
    して計算した前記妨害線の理論強度もしくは前記妨害線
    と同一系列で波長の近接する蛍光X線の理論強度を用い
    て、前記換算強度を補正して前記測定強度に基づく強度
    とすることを特徴とする蛍光X線分析方法。
  3. 【請求項3】 組成を仮定した複数の試料から発生すべ
    き蛍光X線の理論強度を計算し、その理論強度に基づい
    て蛍光X線の吸収および励起に関する理論マトリックス
    補正定数を計算し、 組成が既知で相異なる複数の標準試料に1次X線を照射
    して、標準試料中の各成分から発生する蛍光X線の強度
    を測定し、 それら測定強度と標準試料における成分の含有率との相
    関関係を、各成分ごとに、前記理論マトリックス補正定
    数を用いて補正した検量線としてあらかじめ求めてお
    き、 試料に1次X線を照射して、試料中の各成分から発生す
    る蛍光X線の強度を測定し、 それら測定強度に前記検量線を適用して、試料における
    各成分の含有率を求める蛍光X線分析方法において、 測定されるべき蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部
    が重複するスペクトルを有する蛍光X線を妨害線とし、 前記検量線を求めるにあたり、測定されるべき蛍光X線
    に対する妨害線の影響を前記理論マトリックス補正定数
    を用いて補正することを特徴とする蛍光X線分析方法。
  4. 【請求項4】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する蛍光X線の強度を測定する検出手段
    と、 試料に前記X線源から1次X線を照射させ、試料中の各
    成分から発生する蛍光X線の強度を前記検出手段に測定
    させ、それら測定強度を記憶する測定手段と、 前記測定手段に記憶された測定強度に基づく強度と、試
    料における厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方
    を仮定して計算した各成分の蛍光X線の理論強度とを用
    い、両強度が一致するように、前記仮定した厚さまたは
    各成分の含有率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さ
    または各成分の含有率の少なくとも一方を算出する算出
    手段とを備え、 前記算出手段は、測定されるべき蛍光X線のスペクトル
    と少なくとも一部が重複するスペクトルを有する蛍光X
    線を妨害線とし、前記測定手段に記憶された測定強度を
    理論強度スケールに換算して換算強度とし、前記厚さま
    たは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して計算し
    た前記妨害線の理論強度を用いて、前記換算強度を補正
    して前記測定強度に基づく強度とする蛍光X線分析装
    置。
  5. 【請求項5】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する蛍光X線の強度を測定する検出手段
    と、 試料に前記X線源から1次X線を照射させ、試料中の各
    成分から発生する蛍光X線の強度を前記検出手段に測定
    させ、それら測定強度を記憶する測定手段と、 前記測定手段に記憶された測定強度に基づく強度と、試
    料における厚さまたは各成分の含有率の少なくとも一方
    を仮定して計算した各成分の蛍光X線の理論強度とを用
    い、両強度が一致するように、前記仮定した厚さまたは
    各成分の含有率を逐次近似的に修正計算して、前記厚さ
    または各成分の含有率の少なくとも一方を算出する算出
    手段とを備え、 前記算出手段は、測定されるべき蛍光X線のスペクトル
    と少なくとも一部が重複するスペクトルを有する蛍光X
    線を妨害線とし、前記測定手段に記憶された測定強度を
    理論強度スケールに換算して換算強度とし、前記厚さま
    たは各成分の含有率の少なくとも一方を仮定して計算し
    た前記妨害線の理論強度もしくは前記妨害線と同一系列
    で波長の近接する蛍光X線の理論強度を用いて、前記換
    算強度を補正して前記測定強度に基づく強度とする蛍光
    X線分析装置。
  6. 【請求項6】 試料が固定される試料台と、 試料に1次X線を照射するX線源と、 試料から発生する蛍光X線の強度を測定する検出手段
    と、 組成を仮定した複数の試料から発生すべき蛍光X線の理
    論強度に基づいて計算された、蛍光X線の吸収および励
    起に関する理論マトリックス補正定数を記憶する補正定
    数記憶手段と、 組成が既知で相異なる複数の標準試料中の各成分から発
    生して測定された蛍光X線の測定強度と、標準試料にお
    ける成分の含有率との相関関係として、各成分ごとに、
    前記理論マトリックス補正定数を用いて補正してあらか
    じめ求められた検量線を記憶する検量線記憶手段と、 試料に前記X線源から1次X線を照射させ、試料中の各
    成分から発生する蛍光X線の強度を前記検出手段に測定
    させ、それら測定強度を記憶する測定手段と、 前記測定手段に記憶された測定強度に前記検量線を適用
    して、試料における各成分の含有率を求める検量線適用
    手段とを備え、 前記検量線記憶手段に記憶される検量線は、測定される
    べき蛍光X線のスペクトルと少なくとも一部が重複する
    スペクトルを有する蛍光X線を妨害線とし、測定される
    べき蛍光X線に対する妨害線の影響が前記理論マトリッ
    クス補正定数を用いて補正されたものである蛍光X線分
    析装置。
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